JP2003238368A - 縮毛矯正剤組成物及び縮毛矯正剤 - Google Patents

縮毛矯正剤組成物及び縮毛矯正剤

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JP2003238368A
JP2003238368A JP2002039001A JP2002039001A JP2003238368A JP 2003238368 A JP2003238368 A JP 2003238368A JP 2002039001 A JP2002039001 A JP 2002039001A JP 2002039001 A JP2002039001 A JP 2002039001A JP 2003238368 A JP2003238368 A JP 2003238368A
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hair straightener
straightener
curly
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JP2002039001A
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English (en)
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Akio Kuzuhara
亜起夫 葛原
Seiji Tsujiura
誠司 辻浦
Yoshio Tsujino
義雄 辻野
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Mandom Corp
Original Assignee
Mandom Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた縮毛矯正力を有するとともに、耐湿性
に優れ、しかも毛髪に損傷を与えることのない縮毛矯正
剤組成物及び縮毛矯正剤を提供することにある。 【解決手段】 還元剤、界面活性剤、及びアミノ変性シ
リコーンを含有することを特徴とする縮毛矯正剤組成
物、および前記縮毛矯正剤組成物が含有されてなる一剤
式縮毛矯正剤、前記縮毛矯正剤組成物が含有されてなる
第1剤及び酸化剤が含有されてなる第2剤からなる二剤
式縮毛矯正剤とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は縮毛矯正剤組成物及
び縮毛矯正剤に関し、その目的は、優れた縮毛矯正力を
有するとともに、耐湿性に優れ、しかも毛髪に損傷を与
えることのない縮毛矯正剤組成物及び縮毛矯正剤を提供
することにある。
【0002】
【従来の技術】くせ毛や縮毛、或いはパーマをかけた毛
髪を真っ直ぐに伸ばしたり、ストレートパーマをかけた
りするために、縮毛矯正剤が用いられる。一般的な縮毛
矯正剤としては、還元剤を含む第1剤と酸化剤を含む第
2剤とからなる二剤式の縮毛矯正剤が知られている。二
剤式の縮毛矯正剤によりくせ毛や縮毛を矯正するには、
まず、第1剤を毛髪に塗布する。第1剤に含まれる還元
剤の働きにより、毛髪を構成するケラチン分子間のジス
ルフィド結合(S−S結合)が切断される。ジスルフィ
ド結合が切断されることにより、毛髪の「復元力」を一
時的に取り去って、毛髪に可塑性を与えることができ
る。第1剤を塗布したら、櫛で梳くなどして毛髪を真っ
直ぐに整えた後、第1剤を水洗する。次に、第2剤を毛
髪に塗布して、櫛で梳くなどして毛髪を真っ直ぐに伸ば
す。第2剤に含まれる酸化剤の働きにより、切断された
ジスルフィド結合が再結合され、毛髪に「復元力」が回
復するとともに、くせ毛や縮毛を真っ直ぐな毛髪に矯正
することができる。また、よりハードなくせ毛を持つ人
に対しては、縮毛矯正効果を向上させる目的で、第1剤
と第2剤との間に高熱アイロンなどを用いたセット処理
を加えた方法も行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】また上述した二剤式の
縮毛矯正剤に加えて、一剤式の縮毛矯正剤も知られてい
る。このような一剤式の縮毛矯正剤は、二剤式の縮毛矯
正剤と比較すると、より手軽にくせ毛や縮毛を矯正する
ことはできるものの、くせ毛や縮毛の矯正力に劣るとい
った欠点を有していた。縮毛矯正力を高めるためには、
縮毛矯正剤のpHを高める、還元剤の濃度を高くする、
長時間作用させる、といった方法が知られているが、こ
れらの場合、毛髪の損傷が発生して、矯正途中で断毛な
どが起こりやすくなるといった欠点があった。
【0004】また、近年、毛髪の広がりなどのボリュー
ムを抑えることを主目的として、縮毛矯正剤を使用する
人が増加している。しかしながら、上記一剤式及び二剤
式のいすれの縮毛矯正剤を使用した場合も、梅雨時など
の高温高湿時には、縮毛矯正後の毛髪が広がってしまう
ことが多く、耐湿性に優れた縮毛矯正剤の開発が望まれ
ていた。
【0005】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであって、一剤式及び二剤式の縮毛矯正剤にお
いて、優れた縮毛矯正力を有するとともに、耐湿性に優
れ、しかも毛髪に損傷を与えることのない縮毛矯正剤を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、請求項1に係る発
明は、還元剤、界面活性剤、及びアミノ変性シリコーン
を含有することを特徴とする縮毛矯正剤組成物に関す
る。請求項2に係る発明は、前記界面活性剤が、陽イオ
ン性界面活性剤であることを特徴とする請求項1に記載
の縮毛矯正剤組成物に関する。請求項3に係る発明は、
前記アミノ変性シリコーンが、アミノエチルアミノプロ
ピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体であるこ
とを特徴とする請求項1又は2に記載の縮毛矯正剤組成
物に関する。請求項4に係る発明は、前記請求項1乃至
3のいずれかに記載の縮毛矯正剤組成物が含有されてな
る一剤式縮毛矯正剤に関する。請求項5に係る発明は、
前記一剤式縮毛矯正剤が、クリーム状又はゲル状である
ことを特徴とする請求項4に記載の一剤式縮毛矯正剤に
関する。請求項6に係る発明は、前記請求項1乃至3の
いずれかに記載の縮毛矯正剤組成物が含有されてなる第
1剤及び酸化剤が含有されてなる第2剤からなる二剤式
縮毛矯正剤に関する。請求項7に係る発明は、前記二剤
式縮毛矯正剤の第1剤が、クリーム状又はゲル状である
ことを特徴とする請求項6に記載の二剤式縮毛矯正剤に
関する。
【0007】
【発明の実態の形態】以下、本発明に係る縮毛矯正剤組
成物について詳述する。本発明に係る縮毛矯正剤組成物
は、還元剤、界面活性剤、及びアミノ変性シリコーンを
含有している。
【0008】本発明に係る縮毛矯正剤組成物で用いられ
る還元剤は、一般的な縮毛矯正剤で用いられる還元剤で
あれば特に限定されることなく使用することができる。
例えば、チオグリコール酸、L−システイン、DL−シ
ステイン、N−アセチルシステイン、メルカプトエタノ
ール、ジチオスレイトール、チオリンゴ酸、チオ乳酸、
亜硫酸、亜硫酸水素、チオ硫酸及びそれらの塩を例示す
ることができ、一種又は二種以上を混合して使用するこ
とができる。
【0009】還元剤の配合量は、縮毛矯正効果を向上さ
せるといった観点から、組成物中1〜20重量%とする
と良く、2〜15重量%とすることが好ましい。
【0010】本発明に係る縮毛矯正剤組成物において用
いられる界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤、
陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界
面活性剤のいずれをも用いることができる。非イオン性
界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、グリセリン脂肪酸エステル、ヒマシ油、硬化ヒマシ
油、及びこれらのアルキレンオキシド付加物、ポリグリ
セリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキル
エーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリ
オキシアルキレンアルキルフェノール、ポリオキシエチ
レンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンア
ルキルフェニルホルムアルデヒド縮合物、ポリオキシエ
チレンステロール及びその誘導体、ポリオキシエチレン
ラノリン及びその誘導体、ポリオキシエチレンミツロウ
誘導体、シュガーエステル類等を例示することができ
る。陰イオン性界面活性剤としては、例えば、高級脂肪
酸石鹸、アルキル硫酸エステル塩、アルキルリン酸塩、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル
エーテルリン酸エステル、アルキルエーテルカルボン酸
塩、アシルメチルタウリン塩、N−アシル−N−メチル
−β−アラニン塩、N−アシルグリシン塩、N−アシル
グルタミン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルカルボン
酸塩、アルキルフェニルエーテルスルホン酸塩、アルキ
ルスルホコハク酸及びその塩、N−アシルサルコシン及
びその塩、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノ
ールアミド硫酸塩等を例示することができる。陽イオン
性界面活性剤としては、例えば、ラウリルトリメチルア
ンモニウム塩、ミリスチルトリメチルアンモニウム塩、
セチルトリメチルアンモニウム塩、ステアリルトリメチ
ルアンモニウム塩、ベヘニルトリメチルアンモニウム
塩、2−デシルテトラデシルトリメチルアンモニウム塩
等のアルキルトリメチル型4級アンモニウム塩;ジステ
アリルジメチルアンモニウム塩、ジセチルジメチルアン
モニウム塩、ジアルキル(12〜15)ジメチルアンモ
ニウム塩、ジアルキル(14〜18)ジメチルアンモニ
ウム塩、ジ(2−ヘキシルデシル)ジメチルアンモニウ
ム塩、ジ(2−オクチルドデシル)ジメチルアンモニウ
ム塩等のジアルキルジメチル型4級アンモニウム塩;オ
クチルジヒドロキシエチルメチルアンモニウム塩、ジ
(ポリオキシエチレン)オレイルメチルアンモニウム塩
等のモノメチル型4級アンモニウム塩;ミリスチルジメ
チルベンジルアンモニウム塩、セチルジメチルベンジル
アンモニウム塩、ステアリルジメチルベンジルアンモニ
ウム塩等のベンザルコニウム型4級アンモニウム塩;ア
ルキルピリジニウム塩等の環式4級アンモニウム塩等を
例示することができる。両性界面活性剤としては、例え
ば、アルキルグリシン塩、カルボキシメチルグリシン
塩、N−アシルアミノエチル−N−2−ヒドロキシエチ
ルグリシン塩等のグリシン型両性界面活性剤;アルキル
アミノプロピオン酸塩、アルキルイミノジプロピオン酸
塩等のアミノプロピオン酸型両性界面活性剤;アルキル
ジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルジ
メチルアミノ酢酸ベタイン等のアミノ酢酸ベタイン型両
性界面活性剤;アルキルヒドロキシスルホベタイン等の
スルホベタイン型両性界面活性剤等を例示することがで
きる。これらのうち、粘度低下を防止するために、陽イ
オン性界面活性剤を用いることが好ましく、アルキルト
リメチル型4級アンモニウム塩、ジアルキルジメチル型
4級アンモニウム塩、モノメチル型4級アンモニウム塩
を用いることがより好ましい。
【0011】界面活性剤は、一種又は二種以上を混合し
て使用することができる。また界面活性剤の配合量は、
後述するアミノ変性シリコーンを乳化することができる
量であれば特に限定されない。
【0012】本発明に係る縮毛矯正剤組成物では、アミ
ノ変性シリコーンが配合される。本発明におけるアミノ
変性シリコーンとは、分子中にアミノ基を有するシリコ
ーン系化合物を意味する。用いられるアミノ変性シリコ
ーンとしては、例えば一般式1(化1)及び一般式2
(化2)で示される化合物を例示することができる。
【0013】
【化1】 (尚、上記式中、a、bは1〜5の整数を示し、m、n
は分子量に依存する整数を示す。)
【0014】
【化2】 (尚、上記式中、c、dは1〜5の整数を示し、x、y
は分子量に依存する整数を示す。)
【0015】アミノ変性シリコーンは、オイル状及びエ
マルション状のいずれであっても良いが、組成物の調製
が容易なことから、エマルション状のものを用いること
が好ましい。
【0016】一般式1(化1)に示す好適な化合物とし
ては、式中、a=3及びb=2であるアミノエチルアミ
ノプロピルメチルポリシロキサン・ジメチルポリシロキ
サン共重合体が挙げられ、市販品としては、例えば、商
品名SF8451C、SF8452C、SF8457C
(いずれも東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)等
を例示することができる。また、一般式2(化2)に示
す好適な化合物としては、式中、c=3及びd=2であ
るアミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシ
ロキサン共重合体(アモジメチコン)が挙げられ、市販
品としては、例えば、商品名SM8704C(東レ・ダ
ウコーニング・シリコーン社製)等を例示することがで
きる。
【0017】アミノ変性シリコーンは一種又は二種以上
を使用することができる。またアミノ変性シリコーンの
配合量は、ウエーブ形成能力を向上させるといった観点
から、組成物中0.05〜10重量%とすると良く、
0.1〜5重量%とすることが好ましい。
【0018】縮毛矯正剤組成物のpHは、毛髪を膨潤さ
せる目的で、pH4〜10とすることが好ましく、より
好ましくは7〜9.6の範囲に入るようにアルカリ剤で
調整すると良い。用いられるアルカリ剤としては、通常
使用されるものであれば特に限定されないが、例えば、
アンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、
2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、重炭酸ア
ンモニウム、水酸化ナトリウム、アルギニン等が挙げら
れ、アンモニアやモノエタノールアミン等を用いること
が好ましい。またアルカリ剤は一種を単独で、二種以上
を混合して使用することもできる。
【0019】また、本発明の効果を損なわない範囲であ
れば、上記した成分の他、保湿剤、水溶性高分子、カチ
オン性高分子化合物、油成分、濁り剤、pH緩衝剤、水
溶性シリコーン、有機酸、アミノ酸、防腐剤、尿素、動
植物エキス、金属イオン封鎖剤、紫外線吸収剤、色素、
香料等を目的に応じて適宜配合することができる。
【0020】以上説明した各成分を水に溶解又は懸濁さ
せることにより、本発明に係る縮毛矯正剤組成物を調製
することができる。
【0021】本発明に係る縮毛矯正剤組成物を用いた縮
毛矯正剤の形態としては、本発明に係る縮毛矯正剤組成
が含有されている一剤式縮毛矯正剤を例示することがで
きる。また本発明に係る縮毛矯正剤組成物が含有されて
なる第1剤及び酸化剤が含有されてなる第2剤からなる
二剤式縮毛矯正剤とすることもできる。
【0022】二剤式縮毛矯正剤の第2剤に用いられる酸
化剤としては、例えば、過酸化水素、臭素酸ナトリウ
ム、臭素酸カリウム、過ほう酸塩、過炭酸ナトリウム等
が挙げられる。酸化剤は一種を単独でまた二種以上を混
合して使用することができる。また、第2剤中における
酸化剤の配合量は、通常、1〜20重量%である。
【0023】二剤式縮毛矯正剤の第2剤には、上記した
酸化剤のほか、保湿剤、水溶性高分子、カチオン性高分
子化合物、油成分、濁り剤、pH緩衝剤、水溶性シリコ
ーン、有機酸、アミノ酸、防腐剤、尿素、動植物エキ
ス、金属イオン封鎖剤、紫外線吸収剤、色素、香料等を
目的に応じて適宜配合することができる。
【0024】尚、本発明に係る縮毛矯正剤は、一剤式及
び二剤式縮毛矯正剤(第1剤及び第2剤)共に、それぞ
れ常法に従い調製することができ、その剤型は、ローシ
ョン、クリーム、ゲル、デスパージョン、エマルショ
ン、エアゾール等の剤型にすることができ、縮毛矯正力
等の効果性の観点から、クリーム状、もしくはゲル状と
することが好ましい。
【0025】本発明に係る縮毛矯正剤の使用方法として
は、二剤式の場合は、第1剤を毛髪に塗布し、櫛などに
より伸ばして所定時間放置後、十分に水洗する。その
後、第2剤を塗布し、櫛などにより伸ばして所定時間放
置後、十分に水洗する方法が例示できる。また、一剤式
の場合は、毛髪に塗布し、櫛などにより伸ばして所定時
間放置後、十分に水洗するのみで、簡便に縮毛矯正を行
うことができる。
【0026】以上説明した本発明に係る縮毛矯正剤組成
物及び縮毛矯正剤は、還元剤、界面活性剤、及びアミノ
変性シリコーンを含有することにより、優れた縮毛矯正
力を有するとともに、優れた耐湿性を有し、しかも毛髪
を損傷させることがない。
【0027】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき更に詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。尚、配合量は重量%である。 (試料の調製)表1に記した組成に従い、実施例1〜2
及び比較例1〜2の縮毛矯正剤を定法により調製した。
尚、実施例1及び比較例1は、二剤式縮毛矯正剤とし、
実施例2及び比較例2は、一剤式縮毛矯正剤として調製
した。
【0028】
【表1】 *1:アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチ
ルシロキサン共重合体(アモジメチコン)エマルション
(商品名SM8704C、東レ・ダウコーニング・シリ
コーン社製)
【0029】(試験例1:耐湿性の評価1)実施例1及
び比較例1の各試料による耐湿性の評価は、下記操作に
より行った。まず、1gの毛束に霧吹きで水を吹きかけ
て湿らせた後、1gの第1剤を塗布してコーミングを1
0回行い、約15分間放置した。1分間の水洗後、1g
の第2剤を塗布してコーミングを10回行い、約15分
間放置した。1分間の水洗後、リンスし、ドライヤーで
乾燥した。施術後の毛束を35℃,80%RHの条件下
の恒温恒湿室に24時間放置し、毛束の重量(a)を測
定した。次に、この毛束を105℃で3時間乾燥させ、
乾燥後の毛束の重量(b)を測定した。測定値から下記
式(数1)により水分率を算出し、耐湿性を評価した。
尚、各試料につき、上記操作を2回行い、その平均値を
採用した。結果を表2に記す。
【数1】
【0030】(試験例2:耐湿性の評価2)実施例2及
び比較例2の各試料による耐湿性の評価は、下記操作に
より行った。約1.3gの平毛束(健丈毛を根元方向に
板状に揃えた毛束)を吊るし、櫛で伸ばしながら長さ
(c)を測定した。この毛束に約2.5gの試料を略均
一に塗布し、ロットに巻きつけて20分間放置した。毛
束をロットアウトし、1分間水洗し、23℃,60%R
Hの条件下の恒温恒湿室に毛束を吊るした状態で24時
間放置した。吊るした状態での毛束の上端から下端まで
の長さ(d)を測定した。次に、この毛束を30℃,9
0%RHの条件下の恒温恒湿室に、毛束を吊るした状態
で1時間放置し、30分間放置後及び1時間放置後の毛
束の上端から下端までの長さ(e)を測定した。下記式
(数2)からカール保持率を算出し、この結果から耐湿
性を評価した。尚、各試料につき、上記操作を2回行
い、その平均値を採用した。結果を表3に記す。
【数2】
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】表2の結果から、アミノ変性シリコーンを
含有する実施例1は、含有しない比較例1に比べて水分
率が減少していることから、耐湿性に優れることが分か
る。また、表3の結果から、アミノ変性シリコーンを含
有する実施例2は、含有しない比較例2に比べて高湿度
条件下でもカール形状の保持率が高いことから、耐湿性
に優れていることが分かる。
【0034】(試験例3:縮毛矯正効果の評価)約1.
3gの平毛束の長さ(f)を測定後、ロットに巻きつ
け、市販の二剤式パーマ剤(商品名アリステアWH、ピ
アセラボ社製)を用いてパーマ処理し、縮毛モデル毛束
を作成した。この縮毛モデル毛束の一端を固定して吊る
し、上端から下端までの長さ(g)を測定した。次に、
市販の二剤式ストレートパーマ剤(他社商品A〜C)及
び実施例1の試料を用い、毛束に対して2倍量の第1剤
を略均一に塗布して櫛で毛束を伸ばし、約10分間放置
した後、水洗した。次に、第1剤と同量の第2剤を略均
一に塗布して櫛で毛束を伸ばし、約10分間放置した
後、水洗した。乾燥後の毛束の長さ(h)を測定し、下
記式(数3)から算出した値から縮毛矯正効果を評価し
た。また市販の一剤式ストレートパーマ剤(他社商品
D)及び実施例2の試料を用い、毛束に対して2倍量の
試料を略均一に塗布して櫛で毛束を伸ばし、約10分間
放置した後、水洗した。乾燥後の毛束の長さ(h)を測
定し、下記式(数3)から算出した値から縮毛矯正効果
を評価した。尚、各試料につき、上記操作を2回行い、
その平均値を採用した。結果を表4に記す。尚、当然の
ことではあるが、他社商品A〜Dには、アミノ変性シリ
コーンは配合されていなかった。
【数3】
【0035】
【表4】
【0036】表4の結果から、アミノ変性シリコーンを
含有する二剤式縮毛矯正剤である実施例1は、市販のス
トレートパーマ剤より縮毛矯正効果に優れることが分か
る。また、一剤式縮毛矯正剤である実施例2は、クリー
ム状の剤型にしたものであるから、市販の液状剤型のス
トレートパーマ剤より縮毛矯正効果に優れ、一剤式であ
りながら、市販の二剤式のストレートパーマ剤と同等、
或いはそれ以上の縮毛矯正効果を発揮できることが分か
る。
【0037】以下、本発明に係る縮毛矯正剤の配合例を
示す。 <配合例1;一剤式縮毛矯正剤> チオグリコール酸アンモニウム(50%) 8.0 アミノエチルアミノフ゜ロヒ゜ルシロキサン・シ゛メチルシロキサン共重合体 (アモシ゛メチコン)エマルション(SM8704C) 2.0 チオグリコール酸ジアンモニウム 2.0 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.0 プロピレングリコール 1.0 アンモニア水(28%) pH9.5に調整 セトステアリルアルコール 10.0 炭酸水素アンモニウム 2.0 精製水 残 量 合計 100.0重量%
【0038】 <配合例2;一剤式縮毛矯正剤> チオグリコール酸モノエタノールアミン(50%) 8.0 アミノエチルアミノフ゜ロヒ゜ルメチルホ゜リシロキサン・ シ゛メチルホ゜リシロキサン共重合体(SF8452C) 2.0 モノエタノールアミン(80%) 2.5 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.0 セトステアリルアルコール 5.0 ポリオキシエチレンセチルエーテル 1.0 ポリオキシエチレンベヘニルエーテル 1.0 精製水 残 量 合計 100.0重量%
【0039】 <配合例3;二剤式縮毛矯正剤> 第1剤 チオグリコール酸アンモニウム(50%) 10.0 ジチオグリコール酸ジアンモニウム 2.0 アミノエチルアミノフ゜ロヒ゜ルシロキサン・シ゛メチルシロキサン共重合体 (アモシ゛メチコン)エマルション(SM8704C) 4.0 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.0 プロピレングリコール 1.0 アンモニア水(28%) pH9に調整 セトステアリルアルコール 10.0 炭酸水素アンモニウム 2.0 精製水 残 量 合計 100.0重量% 第2剤 臭素酸ナトリウム 8.0 プロピレングリコール 1.0 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.0 セトステアリルアルコール 4.0 ポリオキシエチレン(25)オレイルエーテル 2.0 精製水 残 量 合計 100.0重量%
【0040】 <配合例4;二剤式縮毛矯正剤> 第1剤 チオグリコール酸モノエタノールアミン(50%) 8.0 モノエタノールアミン(80%) 2.5 アミノエチルアミノフ゜ロヒ゜ルメチルホ゜リシロキサン・ シ゛メチルホ゜リシロキサン共重合体(SF8452C) 4.0 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.0 セトステアリルアルコール 7.0 ポリオキシエチレンセチルエーテル 1.0 ポリオキシエチレンベヘニルエーテル 1.0 精製水 残 量 合計 100.0重量% 第2剤 臭素酸ナトリウム 7.0 エテド酸二ナトリウム 0.1 セトステアリルアルコール 2.0 ポリオキシエチレンセチルエーテル 1.0 安息香酸ナトリウム 0.1 精製水 残 量 合計 100.0重量%
【0041】
【発明の効果】本発明に係る縮毛矯正剤組成物及び縮毛
矯正剤は、還元剤、界面活性剤、及びアミノ変性シリコ
ーンを含有してなるものであるから、縮毛矯正効果に優
れるとともに耐湿性にも優れる。また本発明に係る縮毛
矯正剤組成物を一剤式の縮毛矯正剤とした場合、従来の
二剤式の縮毛矯正剤と同等、或いはそれ以上の縮毛矯正
効果を発揮させることができる。本発明に係る縮毛矯正
剤組成物を二剤式の縮毛矯正剤とした場合、従来の二剤
式の縮毛矯正剤に比べて、格段に優れた縮毛矯正効果を
発揮させることができる。本発明に係る一剤式の縮毛矯
正剤又は二剤式の縮毛矯正剤の第1剤をクリーム状又は
ゲル状に調製した場合、その他の剤型、例えば液状に調
製した場合に比べて、優れた縮毛矯正効果を得ることが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻野 義雄 大阪市中央区十二軒町5番12号 株式会社 マンダム中央研究所内 Fターム(参考) 4C083 AA082 AB312 AB332 AC072 AC122 AC182 AC312 AC532 AC542 AC692 AC772 AD161 AD162 BB01 BB06 CC34 DD31 DD41 EE09 EE21

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 還元剤、界面活性剤、及びアミノ変性シ
    リコーンを含有することを特徴とする縮毛矯正剤組成
    物。
  2. 【請求項2】 前記界面活性剤が、陽イオン性界面活性
    剤であることを特徴とする請求項1に記載の縮毛矯正剤
    組成物。
  3. 【請求項3】 前記アミノ変性シリコーンが、アミノエ
    チルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共
    重合体であることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    縮毛矯正剤組成物。
  4. 【請求項4】 前記請求項1乃至3のいずれかに記載の
    縮毛矯正剤組成物が含有されてなる一剤式縮毛矯正剤。
  5. 【請求項5】 前記一剤式縮毛矯正剤が、クリーム状又
    はゲル状であることを特徴とする請求項4に記載の一剤
    式縮毛矯正剤。
  6. 【請求項6】 前記請求項1乃至3のいずれかに記載の
    縮毛矯正剤組成物が含有されてなる第1剤及び酸化剤が
    含有されてなる第2剤からなる二剤式縮毛矯正剤。
  7. 【請求項7】 前記二剤式縮毛矯正剤の第1剤が、クリ
    ーム状又はゲル状であることを特徴とする請求項6に記
    載の二剤式縮毛矯正剤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006232791A (ja) * 2005-02-28 2006-09-07 Arimino Kagaku Kk 髪質改善剤
JP2008162905A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Kao Corp 縮毛矯正組成物
WO2009092750A1 (en) * 2008-01-25 2009-07-30 Unilever Plc Hair relaxing composition

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