JP2601366Y2 - シートバックの前方への傾斜ロック構造 - Google Patents

シートバックの前方への傾斜ロック構造

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JP2601366Y2
JP2601366Y2 JP1992018170U JP1817092U JP2601366Y2 JP 2601366 Y2 JP2601366 Y2 JP 2601366Y2 JP 1992018170 U JP1992018170 U JP 1992018170U JP 1817092 U JP1817092 U JP 1817092U JP 2601366 Y2 JP2601366 Y2 JP 2601366Y2
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茂 木口
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Koito Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両、船舶又は航空機
等の乗客用座席に係り、特にシートバックにショルダー
ハーネスを装着した座席におけるシートバックの前方へ
の傾斜ロック構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、車両、船舶又は航空機等の乗
客用座席には、乗客が適宜シートバックを後方へ傾斜さ
せて使用するためのリクライニング装置を構成すると共
に、座席に衝撃が加わった場合に乗客の安全を守るため
のシートベルトが装備されている。一般にこの種のリク
ライニング装置は、ベースフレームを構成するスプレッ
ダーの後側支持部にシートバックフレームを回動自在に
固着すると共に、該シートバックフレームの下端部にシ
ートロック装置を連携構成し、該シートロック装置を伸
縮させてシートバックフレームを前後にリクライニング
動作させる構造になっている。
【0003】また、特に最前列に配置する乗客用座席等
にあっては、乗客の安全性を向上するために、シートバ
ックに所謂ショルダーハーネス(肩掛け式シートベル
ト)を装備することが望まれている。この種のショルダ
ーハーネスを装備する乗客用座席は、衝撃発生時におけ
る乗客の荷重を該ショルダーハーネスを介してシートバ
ック自体で支える構造になっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、座席のリク
ライニング装置として構成する上記シートロック装置
は、圧縮方向、即ちシートバックを後方へ回動傾斜させ
る方向に対しては大きな荷重を支えることができるもの
の、伸張方向、即ちシートバックを前方へ起立回動させ
る方向に対しては小さな荷重しか支えることができない
構造になっている。また、収納時にシートバックを前方
へ折り畳むと共に、使用時には所定の強度でシートバッ
クフレームを掴持してシートバックを使用状態に起立固
定するためのブレークオーバーアームを構成した座席に
あっては、シートバックに例えば30lbs程度の荷重
が加わるとシートバックフレームがシートロック装置に
よって固定されていても該シートバックが前方へ折り畳
まれてしまい、前方への大きな荷重を支えることができ
ない。
【0005】従って、この種の乗客用座席に、上記のよ
うなショルダーハーネスを装備すると、シートバック自
体がその前方へかかる荷重を支えることができるような
構造になっていないため、ショルダーハーネスからシー
トバックに加わる前方への荷重によって簡単に該シート
バックが前方へ傾斜又は折り畳まれてしまい、シートバ
ックにショルダーハーネスを装備した意味がなくなって
しまうという問題を有していた。
【0006】本考案は、上記問題に鑑みて創案されたも
のであり、スプレッダーに対するシートバックフレーム
の軸支部にロック棹を介装することにより、シートバッ
クの前方への回動を阻止するように構成し、ショルダー
ハーネスを介してシートバックに加わる荷重を受け止め
ることができるシートバックの傾斜ロック構造を提供す
ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案に係るシートバックの前方への傾斜ロック構
造は、車両、船舶、航空機等に設置する乗客用座席のリ
クライニング装置を構成する前後ビーム3,4間に略水
平に掛け渡される前側支持部6aと、前側支持部6aの
後部上方へ傾斜して突出する後側支持部6bを具備する
左右一対のスプレッダー6を具備し、スプレッダー6の
後側支持部6bにシートバックフレーム2の下端部2a
を回動自在に支持する構造になるベースフレーム5にお
いて、スプレッダー6の後側支持部6bに対するシート
バックフレーム2の軸支部8上方のベースフレーム5側
に、シートバックフレーム2の軸受部2bを形成すると
共に、スプレッダー6の前側支持部6aの後端にアーム
13を固設し、アーム13の上部にシートバックフレー
ム2に形成した軸受部2b方向に対向する案内孔14を
穿設し、ロック棹15の上端部15aをシートバックフ
レーム2の軸受部2bに対して回動自在に固着すると共
に、ロック棹15の下端部15bをアーム13の案内孔
14内に嵌挿し、シートバックフレーム2のリクライニ
ング動作に対応してロック棹15の下端部15bがアー
ム13の案内孔14内において軸方向に摺動し、かつ案
内孔14の底部に当接するように構成したことを要旨と
するものである。
【0008】
【作用】上記構成によれば、シートバックは後方へ自
在にリクライニングさせることができるが、シートバッ
に前方への荷重が加わった場合にはロック棹15
所定間隔内で摺動してそれ以上は摺動しないためこの
シートバックの前方への回動傾斜を抑制する。即ち、
シートバックがリクライニングする方向、即ちシート
ロック16が縮む方向に動作する場合には、ロック棹
の下端部15bがアーム13の案内孔14から抜ける
方向に自由に摺動すると共に、シートバックに前方へ
の荷重が加わった場合にはロック棹15の下端部15b
が案内孔14内へ嵌入し、その端部15bが案内孔
の底部に当接して荷重を支え、シートバックの前傾
を阻止する。
【0009】
【実施例】以下、本考案に係るシートバックの前方への
傾斜ロック構造に関する好適な実施例を図面に従って説
明する。図面において、1は座席のシートバック、2は
このシートバック1の左右両側を挟持して座席の後部に
支持固定するためのシートバックフレームである。この
シートバックフレーム2の下端部2aは、前後ビーム
3,4間に左右一対になるように掛け渡し固定してベー
スフレーム5を構成するスプレッダー6の後側支持部6
bに、前後方向へ回動自在に固設してあり、図示例にお
いては、その下端部2aには座席収納時にシートバック
1を前方へ折り畳むためのブレークオーバーアーム7を
構成し、該ブレークオーバーアーム7と共に共通軸8に
よって軸支する構造になっている。9は、上記ベースフ
レーム5上に装着したシートボトムであり、その両側に
袖10を構成すると共に、複数座席を構成する場合には
座席間に位置して上下方向へ回動自在となる中肘掛け1
1を装着してある。また、12はショルダーハーネスで
あり、その上端側ベルトをシートバックフレーム2の一
側上端部に固定金具(図示していない)を介して固定す
ると共に、下端側ベルトをベースフレーム5の他側の側
面に固定する構造になっている。
【0010】上記シートバックフレーム2は、その下端
部2aに上記スプレッダー6の後側支持部6bに対する
シートバックフレーム2の軸支部8の上方において、側
面視においてベースフレーム5の前方へ向かって略く字
状に突出させた軸受部2bを形成してある。また、ベー
スフレーム5の前後ビーム3,4間に略水平に掛け渡し
たスプレッダー6の前側支持部6aの後端側には、アー
ム13を固設形成してある。このアーム13は、その上
部に上記シートバックフレーム2に形成した軸受部2b
方向に対向する案内孔14が穿設してある。ロック棹1
5の上端15aを上記シートバックフレーム2の軸受
部2bに対して回動自在に固着すると共に、ロック棹1
5の下端部15bをアーム13の案内孔14内に嵌挿す
る。このロック棹15の下端部15bは、シートバック
フレーム2が前後に回動(矢印A)したときに、これに
対応して上記アーム13の案内孔14内において軸方向
(矢印B)へ摺動するように構成してある。また、この
アーム13は、複数座席の座席間に装着するものについ
ては両側に配設されるシートバックフレーム2に対応さ
せるべく、左右一対になるように形成してあるが(図4
参照)、座席の片側に構成するものについては、座席の
構成位置に応じた片側のみの構成で足りる(図5参
照)。尚、上記軸受部2bは、必ずしもベースフレーム
5側へ突出形成する必要はなく、シートバックフレーム
2の下端部2a前縁にロック棹15の上端部15aを軸
着し得るスペースを構成すれば足りるものである。
【0011】アーム13の案内孔14の深さは、シート
バック1をリクライニング動作させるときの傾斜角度、
即ちベースフレーム5の軸受部2bの移動量によって
宜設計されると共に、該案内孔14自体をロック棹15
の下端部15bが抜き差し移動する方向に内径が大きく
なるように形成してあり、例えばロック棹15を丸棒に
よって構成した場合には楕円形状に形成する。尚、ロッ
ク棹15は、必ずしも丸棒である必要はなく、角棒であ
ってもよいことは勿論である。
【0012】16は、一側をブレークオーバーアーム7
の下端部7aに連結すると共に、他側をベースフレーム
5側に固定してなるシートロックであり、例えば袖10
側に構成したリクライニング釦(図示していない)を操
作することにより自在に伸縮させ、所定長さにおいてブ
レークオーバーアーム7の回動を阻止するものであり、
シートバック1を後方へ所望角度に傾斜させ、その傾斜
位置を固定することができるようになるものであり、シ
ートバック1のリクライニング動作を制御する。このブ
レークオーバーアーム7は、該座席を収納状態に格納す
るときにシートバック1をシートボトム上に折り畳むも
のであり、従って使用状態にある座席にあっては、上記
シートバックフレーム2の下端部に対して所定強度で一
体的に固定される構造になっている。従って、上記アー
ム13に対するロック棹15下端部15bの軸方向への
摺動作用によって、シートバック1がリクライニングす
る方向、即ちシートロック16が縮む方向に動作する場
合には、該ロック棹15の下端部15bがアーム13の
案内孔14から抜ける方向に自由に摺動すると共に、シ
ートバック1に前方への荷重が加わった場合にはロック
棹15の下端部15bが案内孔14内へ嵌入し、その先
端が案内孔14の底部に当接して荷重を支え、シートバ
ック1の前傾移動を阻止することができる。
【0013】尚、本実施例においては、シートバックフ
レーム2の下端部2aにブレークオーバーアーム7を構
成したものを説明しているが、シートバックフレーム2
の下端部2aをブレークオーバーアーム7の構成部位ま
で延長形成し、その下端部にシートロック16を連携さ
せるように構成することができると共に、該ブレークオ
ーバーアーム7自体を省略する構造に構成することもで
きる。
【0014】
【考案の効果】本考案に係るシートバックの前方への傾
斜ロック構造は、以上のように構成したから、ショルダ
ーハーネスを装備した乗客用座席においても、シートバ
ックがショルダーハーネスから加わる荷重によって簡単
に前方へ回動してしまうことがなく、乗客に対する安全
性を向上することができるばかりでなく、座席を構成す
るためのベースフレームに特別な設計変更を加えること
なく、現在使用中の乗客用座席についても、上記アーム
やロック棹等の簡単な部品を追加するだけで、ショルダ
ーハーネスの装備が可能になり、価格高騰を防止するこ
とができる等、本考案の実施によって得られる効果は極
めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るショルダーハーネスを装備した乗
客用座席の斜視図である。
【図2】ベースフレームに立設したシートバックフレー
ムを示す正面図である。
【図3】本考案に係る傾斜ロック構造を示すスプレッダ
ー部分の側面図である。
【図4】座席間に構成するアームの構造を示す要部拡大
正面図である。
【図5】同じく座席の側部に構成するアームの構造を示
す要部拡大正面図である。
【符号の説明】 1 シートバック 2 シートバックフレーム 2a シートバックフレームの下端部 2b シートバックフレームの軸受部 3 前ビーム 4 後ビーム 5 ベースフレーム 6 スプレッダー 6a スプレッダーの前側支持部 6b スプレッダーの後側支持部 7 ブレークオーバーアーム 12 ショルダーハーネス 13 アーム 14 案内孔 15 ロック棹 15a ロック棹の上端部 15b ロック棹の下端部 16 シートロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B64D 11/06 A47C 1/024 B60N 2/42 B61D 33/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後ビーム3,4間に略水平に掛け渡さ
    れる前側支持部6aと、前側支持部6aの後部上方へ傾
    斜して突出する後側支持部6bを具備する左右一対のス
    プレッダー6を具備し、スプレッダー6の後側支持部6
    bにシートバックフレーム2の下端部2aを回動自在に
    支持する構造になるベースフレーム5において、 スプレッダー6の後側支持部6bに対するシートバック
    フレーム2の軸支部8上方のベースフレーム5側に、シ
    ートバックフレーム2の軸受部2bを形成すると共に、
    スプレッダー6の前側支持部6aの後端にアーム13を
    固設し、アーム13の上部にシートバックフレーム2に
    形成した軸受部2b方向に対向する案内孔14を穿設
    し、 ロック棹15の上端部15aをシートバックフレーム2
    の軸受部2bに対して回動自在に固着すると共に、ロッ
    ク棹15の下端部15bをアーム13の案内孔14内に
    嵌挿し、 シートバックフレーム2のリクライニング動作に対応し
    てロック棹15の下端部15bがアーム13の案内孔1
    4内において軸方向に摺動し、かつ案内孔14の底部に
    当接するように構成したことを特徴とするシートバック
    の前方への傾斜ロック構造。
JP1992018170U 1992-02-28 1992-02-28 シートバックの前方への傾斜ロック構造 Expired - Lifetime JP2601366Y2 (ja)

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JPH0568800U JPH0568800U (ja) 1993-09-17
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WO2019119123A1 (en) 2017-12-21 2019-06-27 Bombardier Inc. Reclinable passenger seat

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5929583Y2 (ja) * 1979-12-06 1984-08-24 三櫻工業株式会社 車両用座席のリクライニング装置
JPS60163200U (ja) * 1984-04-10 1985-10-30 小糸工業株式会社 航空機用座席の背ずり前倒れ装置

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