JP2600991Y2 - キースイッチ - Google Patents

キースイッチ

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JP2600991Y2
JP2600991Y2 JP1992005893U JP589392U JP2600991Y2 JP 2600991 Y2 JP2600991 Y2 JP 2600991Y2 JP 1992005893 U JP1992005893 U JP 1992005893U JP 589392 U JP589392 U JP 589392U JP 2600991 Y2 JP2600991 Y2 JP 2600991Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ワードプロセッサ、パ
ーソナルコンピュータ等の入力装置であるキーボード等
に使用するキースイッチの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のキースイッチにあって
は、例えば特願昭59−33250号等に開示されてい
るように、キートップの下面に下向き突設したステムを
ホルダ部材に形成されたステムガイド部に挿通させて、
キートップを上下動可能に案内支持するように構成する
のが一般的であった。
【0003】しかし、このように構成では、キートップ
の上下動ストロークを長くしようとして、ステムガイド
部の上下長さを短くすると、ステムとの上下摺動長さが
不足して、キートップの押下時にこじれが生じて、キー
タッチが円滑にできない、従ってステムガイド部の上下
長さを長くしなければならず、キーボードの薄型化を図
ることができないという不都合があった。
【0004】この問題を解決するため、本出願人は先
に、特平3−330160号において、キートップの
上下動の案内手段を、側面視X字状に交叉配置する第1
リンクと第2リンクとにより構成し、該両リンクの中途
交叉部で回動自在に連結し、第1リンク及び第2リンク
の各自由端のうち一方を、キートップ下面及びホルダ部
材に回動可能に係止する一方、他方の自由端をキートッ
プ下面及びホルダ部材に摺動可能に係止し、ラバースプ
リングの頭部を前記両リンクの交叉部近傍下面にて押圧
する構成を提案した。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、この種キー
ボードにおけるキートップの操作面の大きさ、すなわち
キートップの平面領域の大きさは、入力の種類、使用頻
度、使い勝手等を考慮して、大小複数種類のキートップ
を配列するようにしている。たとえば、最も使用頻度の
高い平仮名(片仮名)英字、数字についてのキートップ
は平面視形状が略正方形の通常の中程度の大きさとし、
タブキー等では横長の大きい矩形状のキートップとし、
補助的なファンクションキー等では、前記中程度の大き
さのキートップの略半分の大きさで横長のキートップ
(以下ハーフユニットキーと称する)を使用することが
行われている。
【0006】そして、通常、キーボードの手前側から後
側に向かってオペレータの指先が延びるようにキートッ
プの上方に手先を構えているから、キートップを押下す
る方向(打鍵する方向)は、真下ではなく、キーボード
の後側に向かって斜め下向きに押圧力が作用するように
なるのが通常である。従って、最も使用頻度の高い通常
の中程度の大きさのキートップにおいて、その下方にて
X字状に配置する一対のリンクの中途交叉部の回動支点
の軸線方向、ひいては、キートップ下面とホルダ部材と
に対する回動係止部及び摺動係止部への各リンクの自由
端の軸方向をキーボードの前後方向と直角の横方向とな
るように、前記一対のリンクを配置することが、前記回
動支点及び回動係止部や摺動係止部と自由端との軸受け
抵抗力を低減させる上で好ましい。
【0007】しかしながら、キートップを押し切った状
態では、平面視において前記一対のリンクの平面投影長
さは、当該各リンク自体の長さに略等しくなるように、
当該一対のリンクの下自由端間の間隔が拡がる。しか
も、必要な大きさのキーストロークを得るには、リンク
の長さをある程度長くしなければならない。従って、前
記操作面積の小さいハーフユニットキーに対する一対の
リンクによる案内手段の向きを、前述のように、通常の
キートップにおけると同様の方向に配置した場合には、
キーボードの前後方向に対するハーフユニットキーの操
作面の長さが短い(そのキートップの幅寸法が短い)の
に、前記一対のリンクの必要平面投影長さの関係から、
ハーフユニットキーのキーボードの奥行きに対する配置
間隔を大きくしなければならず、キーボードの操作面積
を縮小できなくなるという問題があった。
【0008】本考案は、前記従来の問題点を解消するた
めになされたものであり、キーボードにて操作面の幅が
小さい長尺状のキートップを使用した場合においても、
大き なキーストロークを保持しつつキートップの配置間
隔を必要以上に拡げることなく、キーボード全体の操作
面積を縮小してコンパクトにすることが可能であるとと
もに、長尺状のキートップの押下位置に拘わらずキート
ップの平行状態を維持しながら上下入力操作が可能なキ
ースイッチを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本考案の請求項1に係るキースイッチは、長尺状の
キートップの下面とその下方のホルダ部材とに連結係止
してキートップの上下動を案内支持するための案内手段
と、前記キートップによる上下入力操作にて弾性変形可
能なスプリングと、該スプリングの弾性変形によりスイ
ッチ動作するスイッチング部とからなるキースイッチで
あって、前記案内手段を、側面視X字状に交叉配置した
第1リンクと第2リンクとにより構成するとともに、
両リンクをその中途交叉部で回動自在に連結したキース
イッチにおいて、前記ホルダ部材に形成され、前記第1
リンク及び第2リンクの一方の下側自由端を回動可能に
係止する第1回動係止部と、前記ホルダ部材に形成さ
れ、前記第1リンク及び第2リンクの他方の下側自由端
を摺動可能に係止する第1摺動係止部と、前記キートッ
プの下面にて、キートップの平面視の領域内で前記案内
手段から外れた位置に設けられ、当該キートップの長手
方向に沿って長手の軸部を有する姿勢保持用レバーとを
備え、前記キートップの平面視の領域内において、前記
第1リンク及び第2リンクを回動自在に連結する中途交
叉部における回動軸線をキートップの平面視の長手方向
に対して交叉するように配置したことを特徴とする。
【0010】ここに、前記キースイッチにおいては、請
求項2に記載されているように、前記キートップの下面
に形成され、前記第1リンク及び第2リンクの一方の上
側自由端を摺動可能に係止する第2摺動係止部と、前記
キートップの下面に形成され、前記第1リンク及び第2
リンクの他方の上側自由端を回動可能に係止する第2回
動係止部とを備えることが望ましい。
【0011】また、請求項3に係るキースイッチは、長
尺状のキートップの下面とその下方 のホルダ部材とに連
結係止してキートップの上下動を案内支持するための案
内手段と、前記キートップによる上下入力操作にて弾性
変形可能なスプリングと、該スプリングの弾性変形によ
りスイッチ動作するスイッチング部とからなるキースイ
ッチであって、前記案内手段を、側面視X字状に交叉配
置した第1リンクと第2リンクとにより構成するととも
に、該両リンクをその中途交叉部で可動自在に連結した
キースイッチにおいて、前記ホルダ部材に形成され、前
記第1リンク及び第2リンクの少なくとも一方の下側端
部を回動可能に係止する回動係止部と、前記キートップ
の下面にて、キートップの平面視の領域内で前記案内手
段から外れた位置に設けられ、当該キートップの長手方
向に沿って長手の軸部を有する姿勢保持用レバーとを備
え、前記キートップの平面視の領域内において、前記回
動係止部に係止される前記下側端部の回動軸線をキート
ップの平面視の長手方向に対して交叉するように配置し
たことを特徴とする。
【0012】更に、請求項4に係るキースイッチは、長
尺状のキートップの下面とその下方のホルダ部材とに連
結係止してキートップの上下動を案内支持するための案
内手段と、前記キートップによる上下入力操作にて弾性
変形可能なスプリングと、該スプリングの弾性変形によ
りスイッチ動作するスイッチング部とからなるキースイ
ッチであって、前記案内手段を、側面視X字状に交叉配
置した第1リンクと第2リンクとにより構成するととも
に、該両リンクをその中途交叉部で可動自在に連結した
キースイッチにおいて、前記ホルダ部材に配置され、前
記第1リンク及び第2リンクの一方の下側端部を可動自
在に係止する第1係止部と、前記ホルダ部材に配置さ
れ、前記第1リンク及び第2リンクの他方の下側端部を
可動自在に係止する第2係止部と、前記キートップの平
面視の領域内で前記キートップの長手方向に沿って長手
の軸部を有する姿勢保持用レバーとを備え、前記中途交
叉部における交軸線をキートップの平面視の長手方向に
対して交叉するように配置したことを特徴とする。
【0013】
【実施例】次に、本考案を具体化した実施例について図
面を参照して説明する。図1〜図3はキーボードに多数
配列されたハーフユニットキーうちの一つのキースイッ
チ1を示し、図1は左右横長のキートップの平面形状を
示す図、図2は側断面図、図3は図2の III−III 矢視
断面図を各々示す。図1の下側及び図3において左側が
キーボードの手前側となる。
【0014】キースイッチ1はキートップ2と、第1リ
ンク4と第2リンク5とを側面視X字状に配置した案内
手段3と、該案内手段3にて押圧されるキャップ状のラ
バースプリング6と、前記案内手段3を支持するための
合成樹脂製のホルダ部材7と、該ホルダ部材7の取付け
孔7aにスイッチング部29,29(図5参照)が臨む
ようにホルダ部材7の下面に張設するフレキシブルな印
刷基板9と、その下面側に張設した補強板10とからな
る。
【0015】図1及び図2に示すように、ラバースプリ
ング6は、印刷基板9におけるスイッチング部(電気接
点部)29,29(図5参照)の上方を覆うように、ホ
ルダ部材7の取付け孔7a内に嵌挿配置する。本考案の
ラバースプリング6は、電気絶縁性のシリコーンゴム或
いはEPDM(エチレンプロピレンジエンメチレン)等
にて構成され、平面視略円板状の厚い頭部と、該頭部の
周囲から下向きに延びる截頭円錐状のドーム部と、該ド
ーム部の外周に略水平に半径外向きに延びる厚肉の鍔部
とからなる下向き開放のキャップ状に一体成形する。キ
ートップの押下時に、第1リンク4と第2リンク5との
連結交叉部下面の押圧部26にて押圧されるラバースプ
リング6の頭部の下面には、前記スイッチング部29,
29の接点部に当接して両スイッチング部を電気的にO
N・OFFするための導電性を有する導電ゴムからなる
可動接点部30を固着する。なお、ラバースプリング6
全体を、シリコーンゴムにカーボンブラック等の導電性
粒子を分散充填させて導電性を備えるように形成しても
良い。
【0016】ABS樹脂等の合成樹脂にて成形されたキ
ートップ2は、その上面(表面)に数字、英字等の所定
の文字が刻印または印刷等により付されている。キート
ップ2は図1で示すように左右長手の操作面を有し、そ
の下面には、後述する第1リンク4における上自由端側
のピン部11a,11bを略水平方向でキートップ2の
左右長手方向に沿って摺動可能に係止するための左右長
手溝状の摺動係止部16,16と、第2リンク5におけ
る上自由端のピン部13a,13bを回動のみ可能に係
止するための孔状の回動係止部15,15とを一体的に
備えた左右長手の前後一対の係止部材17,17を一体
成形或いは接着剤等により接着して突設させる。
【0017】図1及び図4(a)(b)を参照して、ガ
ラス繊維強化合成樹脂製等の合成樹脂製の第1リンク4
及び第2リンク5を詳細に説明する。図4(a)は第1
リンク4の平面図、図4(b)は第2リンク5の平面図
である。第1リンク4は基部18と上下自由端部19,
20とにより平面視で実質上略H状に一体成形したもの
で、基部18の側面には、支持孔21を横向きに穿設
し、下自由端部20の両側端から延びるアーム部20
a,20bの外側面には、各々ピン部12a,12bを
横向きに突設し、上自由端部19の側面にはピン部11
a,11bを横向きに突設する。
【0018】第2リンク5も基部22と上下自由端部2
3,24とにより平面視で実質上略H状に一体成形す
る。前記基部22の一側面には横向きに枢支軸25を突
設し、該枢支軸25を前記第1リンク4における支持孔
21に回動可能に嵌挿する。第2リンク5における下自
由端部24の両側端から延びるアーム部24a,24b
の外側面には、各々ピン部14a,14bを横向きに突
設し、上自由端部23の側面にはピン部13a,13b
を横向きに突設する。そして、後述のように組み立てた
第1リンク4と第2リンク5との枢支軸25の軸線方向
がキートップ2の左右長手方向と直交するように配置す
る。
【0019】ここに、第1リンク4の支持孔21と第2
リンク5の枢支軸25とを含む部分は、第1リンク4と
第2リンク5の中途交叉部を構成し、枢支軸25の軸線
は、中途交叉部における回動軸線となる。尚、本実施例
のキースイッチ1では、第1リンク4と第2リンク5と
は、相互に回動自在に連結されているが、第1リンク
と第2リンク5とは必ずしも回動自在に連結されている
必要はなく、第1リンク4と第2リンク5とが相互に交
わる交軸線の回りに可動可能な状態で連結されていても
よい。かかる交軸線は、前記回動軸線と同様、キートッ
プ2の左右長手方向と直交するように配置される。
【0020】この実施例では側面視において、前記第1
リンク4における支持孔21の中心線から上下のピン部
11a,12aの中心線までの距離及び、第2リンク5
における枢支軸25の中心線からピン部13a,14a
までの距離がそれぞれ相等しくなるように形成する。こ
のように構成すると、後述のように、第1リンク4の下
自由端側のピン部12a,12b箇所を中心にして案内
手段3が回動変位することにより、キートップ2はホル
ダ部材7の上面に対して平行状に昇降動することができ
る。
【0021】また、図示しないが、前記第1リンク4の
基部18及び第2リンク5の基部22の下面には、下向
き凸多角形状の押圧部をそれぞれ形成し、この両押圧部
でラバースプリング6の頭部上面を押圧するようにして
も良い。
【0022】図5はガラス繊維強化合成樹脂製等の合成
樹脂製のホルダ部材7の一部を示す図で、この実施例で
はホルダ部材7は平面状である。該ホルダ部材7には前
記キャップ状のラバースプリング6下端の鍔部が位置ず
れ不能に嵌挿できる略矩形状の取付け孔7aを穿設し、
該取付け孔7aの前後両側縁には、一対の回動係止部2
7と、前後長手溝状の摺動係止部28とを、その各係止
部27,28が下方に開放するように一体的に射出形成
されている。
【0023】この場合、回動係止部27の下向きU字状
の係止溝27aと摺動係止部28における左右長手のU
字状の係止溝28とは、ホルダ部材7の裏面に対して法
線方向に開放するように、一方の成形金型を形成すれ
ば、合成樹脂の射出成形後の型抜き作業はきわめて容易
になる。
【0024】そして、予め両リンク4,5を枢支軸25
及び支持孔21の箇所で側面視X字状に組み立て、次い
で、両リンク4,5の上側のピン部11a,11b,1
3a,13bをキートップ2における回動係止部15,
15と摺動係止部16,16とに嵌挿した後、両リンク
4,6の下端自由端部20,24の間隔を狭めた状態に
して、ピン部12a,12b,14a,14bを取付け
孔7aからホルダ部材7の裏面側に出るように挿入し、
その後、両リンク4,5の下自由端20,24の間隔を
拡げ、回動係止部27,27に対しては、その第1リン
ク4における下端側のピン部12a,12bを下側から
嵌挿し、摺動係止部28,28に対しては第2リンク5
における下端側のピン部14a,14bを下側から前後
摺動するように嵌挿したのち、ホルダ部材7の下面に印
刷基板9を張設固着すれば、両リンク4,5はホルダ部
材7から脱落することがない。
【0025】前記のように第1リンク4と第2リンク5
とをホルダ部材7に組み込んだ状態においては、回動係
止部27に回動可能に係止される第1リンク4のピン部
12a、12bの軸中心は、回動軸線を構成し、かかる
回動軸線は、図1、図2に示されているように、キート
ップ2の平面視における長手方向に対して直交するよう
に配置されている。
【0026】このとき、ピン部11a,11b及び14
a,14b並びに摺動係止部16,28の形状寸法は、
第1リンク4、第2リンク5が図3における左右方向に
対して略不動となり、且つピン部11a,14aの図2
中の左右方向の摺動を妨げないように決定される。具体
的には、本実施例においては、各ピン部先端が対応する
摺動係止部の外側側面と略接して摺動するようにしてい
る。また、このため、支持孔21より枢支軸25が抜け
出ることが防止される。
【0027】この構成により、キートップ2の押下時
に、ホルダ部材7の回動係止部27の箇所を中心として
第1リンク4が下向き回動(図2において右回り回動)
する一方、第2リンク5は枢支軸25の箇所を中心にし
て図2において左回り回動する。そうすると、両リンク
4,5の交叉連結部の近傍の押圧部26にてラバースプ
リング6の頭部を下向きに押圧し、その下面の可動接点
30がスイッチング部29,29に接触してスイッチ動
作するのである。
【0028】本実施例のように、第1リンク4と第2リ
ンク5との交叉連結の枢支軸25の回動軸線が横長のキ
ートップ2の長手方向と直交するように配置すると、キ
ートップ2の長手方向に沿って前記一対のリンク4,5
をその長手方向が沿うように配置することができる。換
言すれば、幅寸法は狭いが長い一対のリンク4,5を配
設して、所定の必要な大きさのキーストロークを得るこ
とができると共に、隣接するハーフユニットキーのキー
トップの配置間隔を必要以上に拡げることを防止でき、
キーボードの操作面積を縮小してコンパクトにできると
いう効果を奏する。
【0029】なお、別の実施例は、前記第2リンク5の
枢支軸25の先端に大径頭部を形成する一方、第1リン
ク4の基部18の中途下面に下向き開放した側面視略C
字状の抱持体を形成し(共に図示せず)、該抱持体で枢
支軸25をその軸線と交叉する方向から被嵌することに
より、一対のリンク4,5をX字状に組立てた後の外れ
防止と横ずれ(リンク4、5の間隔が拡がること)を防
止とを実現するようにしても良い。
【0030】図6及び図7に示すのは、タブキー等のよ
うに横長の長大な操作面を有するキートップ2′をその
いずれの箇所を押圧しても、当該キートップ2′が平行
状に昇降動するための装置であり、キートップ2′の下
面に、その横長方向に沿う長手の軸部31aを有する平
面視略コ字状の姿勢保持用レバー31を装着する。その
場合、前記長手の軸部31aはホルダ部材7の上面に突
出させた一対の上向き二股状の嵌合係止部材32,32
に回動自在且つ着脱自在に嵌挿し、金属棒製の姿勢保持
用レバー31の両端支持部31b,31bをキートップ
2′下面に設けた摺動係止片33,33に摺動可能に係
止する。
【0031】このとき、姿勢保持用レバー31は、図6
にて明らかに示されているように、 キートップ2’の平
面視の領域内で一対の第1リンク4、第2リンク5から
外れた位置に設けられることから、第1リンク4、第2
リンク5の動作上何ら支障が発生することはない。
【0032】なお、前記嵌合係止部材32,32は、ホ
ルダ部材7に穿設した孔を介して裏面側から貫通突設し
ても良いし、ホルダ部材7に一体的に形成しても良い。
【0033】このように構成すると、キートップ2′の
操作面の端部を押圧しても、当該キートップ2′は平行
状に昇降動することになる。この実施例における第1リ
ンク4、第2リンク5、及びラバースプリング6の形
状、構造及び配置関係は前記各実施例におけるものと略
同じであるので、詳細な説明は省略する。
【0034】また、図8及び図9は、前記姿勢保持用レ
バー31の長手の軸部31aをキートップ2′の下面に
回動のみ自在に枢着し、前記レバー31両端支持部31
bを摺動自在に係止するため、ホルダ部材7に形成した
摺動係止部34の実施例であって、ホルダ部材7に穿設
した孔部35の表面側両側縁に支持用突起36と抱持部
37とを一体的に突設したものである。この構成によ
り、支持用突起36と抱持部37との間に嵌挿した姿勢
保持用レバー31の支持部31bは、回動しつつ摺動す
ることができる。符号38は、前記支持部31bの水平
方向の抜け防止のためのストッパ部である。
【0035】なお、前記各実施例において、スイッチン
グ部29を形成するフレキシブル印刷基板9に代えてメ
ンブレンスイッチ回路板等の基板であっても良く、可変
容量型キーボードにも適用できる。
【0036】
【考案の作用・効果】以上要するに、本考案に係るキー
スイッチでは、第1リンクと第2リンクとの中途交叉部
の回動軸線、ホルダ部材の回動係止部に回動可能に係止
される第1リンク又は第2リンクの下側端部の回動軸
線、又は、中途交叉部における交軸線が、長尺状のキー
トップの長手方向と交叉するように配置したので、長尺
状のキートップの長手方向に沿って前記一対のリンクを
その長手方向が沿うように配置することができる。換言
すれば、幅寸法は狭いが長い一対のリンクを配設して、
所定の必要な大きさのキーストロークを得ることができ
ると共に、キートップの配置間隔を必要以上に拡げるこ
とを防止でき、キーボードの操作面積を縮小してコンパ
クトにできるという効果を奏する。
【0037】また、長尺状のキートップの下面にて、
ートップの平面視の領域内で案内手段から外れた位置
に、その長手方向に軸部が沿うように姿勢保持用レバー
を配置したので、キートップを横長の長大にしたとき、
そのキートップのいずれの操作部を押圧しても平行状に
昇降でき、且つ、一対のリンクの配置に対して姿勢保持
用レバーを邪魔することなく配置できるという効果を奏
する。
【0038】以上の通り本考案によれば、キーボードに
て操作面の幅が小さい長尺状のキートップを使用した場
合においても、大きなキーストロークを保持しつつキー
トップの配置間隔を必要以上に拡げることなく、キーボ
ード全体の操作面積を縮小してコンパクトにすることが
可能であるとともに、長尺状のキートップの押下位置に
拘わらずキートップの平行状態を維持しながら上下入力
操作が可能なキースイッチを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】キースイッチの平面図である。
【図2】キースイッチの側断面図である。
【図3】図1の III−III 矢視断面図である。
【図4】(a)は第1リンクの平面図、(b)は第2リ
ンクの平面図である。
【図5】ホルダ部材の取付け孔部の斜視図である。
【図6】長大キートップの平面図である。
【図7】図6のVII −VII 矢視断面図である。
【図8】姿勢保持用レバーの係止部の他の実施例の側面
図である。
【図9】図8のIX−IX矢視断面図である。
【符号の説明】
1 キースイッチ 2,2′ キートップ 3 案内手段 4 第1リンク 5 第2リンク 6 ラバースプリング 7 ホルダ部材 7a 取付け孔 9 印刷基板 10 補強板 11a,11b,12a,12b ピン部 13a,13b,14a,14b ピン部 15,27 回動係止部 16,28 摺動係止部 18,22 基部 21 支持孔 25 枢支軸 31 姿勢保持用レバー 31a 軸部 31b 支持部 32 嵌合係止部材 33 摺動係止片 34 摺動係止部 35 孔 36 支持用突起 37 抱持部 38 ストッパ部

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺状のキートップの下面とその下方の
    ホルダ部材とに連結係止してキートップの上下動を案内
    支持するための案内手段と、前記キートップによる上下
    入力操作にて弾性変形可能なスプリングと、該スプリン
    グの弾性変形によりスイッチ動作するスイッチング部と
    からなるキースイッチであって、 前記案内手段を、側面視X字状に交叉配置した第1リン
    クと第2リンクとにより構成するとともに、該両リンク
    をその中途交叉部で回動自在に連結したキースイッチに
    おいて、 前記ホルダ部材に形成され、前記第1リンク及び第2リ
    ンクの一方の下側自由端を回動可能に係止する第1回動
    係止部と、 前記ホルダ部材に形成され、前記第1リンク及び第2リ
    ンクの他方の下側自由端を摺動可能に係止する第1摺動
    係止部と、 前記キートップの下面にて、キートップの平面視の領域
    内で前記案内手段から外れた位置に設けられ、当該キー
    トップの長手方向に沿って長手の軸部を有する姿勢保持
    用レバーとを備え、 前記 キートップの平面視の領域内において、前記第1リ
    ンク及び第2リンクを回動自在に連結する中途交叉部に
    おける回動軸線をキートップの平面視の長手方向に対し
    て交叉するように配置したことを特徴とするキースイッ
    チ。
  2. 【請求項2】 前記キートップの下面に形成され、前記
    第1リンク及び第2リンクの一方の上側自由端を摺動可
    能に係止する第2摺動係止部と、 前記キートップの下面に形成され、前記第1リンク及び
    第2リンクの他方の上側自由端を回動可能に係止する第
    2回動係止部とを備えたことを特徴とする請求項1に記
    載のキースイッチ。
  3. 【請求項3】 長尺状のキートップの下面とその下方の
    ホルダ部材とに連結係止してキートップの上下動を案内
    支持するための案内手段と、前記キートップによる上下
    入力操作にて弾性変形可能なスプリングと、該スプリン
    グの弾性変形によりスイッチ動作するスイッチング部と
    からなるキースイッチであって、 前記案内手段を、側面視X字状に交叉配置した第1リン
    クと第2リンクとにより構成するとともに、該両リンク
    をその中途交叉部で可動自在に連結したキースイッチに
    おいて、 前記ホルダ部材に形成され、前記第1リンク及び第2リ
    ンクの少なくとも一方の下側端部を回動可能に係止する
    回動係止部と、 前記キートップの下面にて、キートップの平面視の領域
    内で前記案内手段から外れた位置に設けられ、当該キー
    トップの長手方向に沿って長手の軸部を有する姿勢保持
    用レバーとを備え、 前記 キートップの平面視の領域内において、前記回動係
    止部に係止される前記下側端部の回動軸線をキートップ
    の平面視の長手方向に対して交叉するように配置したこ
    とを特徴とするキースイッチ。
  4. 【請求項4】 長尺状のキートップの下面とその下方の
    ホルダ部材とに連結係止してキートップの上下動を案内
    支持するための案内手段と、前記キートップによる上下
    入力操作にて弾性変形可能なスプリングと、該スプリン
    グの弾性変形によりスイッチ動作するスイッチング部と
    からなるキースイッチであって、 前記案内手段を、側面視X字状に交叉配置した第1リン
    クと第2リンクとにより構成するとともに、該両リンク
    をその中途交叉部で可動自在に連結したキースイッチに
    おいて、 前記ホルダ部材に配置され、前記第1リンク及び第2リ
    ンクの一方の下側端部を可動自在に係止する第1係止部
    と、 前記ホルダ部材に配置され、前記第1リンク及び第2リ
    ンクの他方の下側端部を可動自在に係止する第2係止部
    と、 前記キートップの平面視の領域内で前記キートップの長
    手方向に沿って長手の軸部を有する姿勢保持用レバーと
    を備え、 前記中途交叉部における交軸線をキートップの平面視の
    長手方向に対して交叉するように配置したことを特徴と
    するキースイッチ。
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