JP2599348Y2 - 車輌用放電灯の点灯回路 - Google Patents

車輌用放電灯の点灯回路

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JP2599348Y2
JP2599348Y2 JP1993028491U JP2849193U JP2599348Y2 JP 2599348 Y2 JP2599348 Y2 JP 2599348Y2 JP 1993028491 U JP1993028491 U JP 1993028491U JP 2849193 U JP2849193 U JP 2849193U JP 2599348 Y2 JP2599348 Y2 JP 2599348Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は新規な車輌用放電灯の点
灯回路に関する。詳しくは、放電灯を起動した後その光
束が安定する迄に要する時間の短縮を目的とし、放電灯
の始動を円滑に行うことができるようにした新規な車輌
用放電灯の点灯回路を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】近時、車輌用灯具の光源として小型のメ
タルハライドランプが注目を浴びているが、その始動性
が問題となり、始動時間の短縮のために、例えば、点灯
直後に定常時の数倍に亘る過大なランプ電流を流して発
光管を急速に暖め、発光を促すことが知られている。
【0003】しかし、この方法では放電灯の光束が安定
する迄の間のオーバーシュート等が著しく光束の変動が
大きいため、本願出願人は光束を速やかに安定値へと移
行させる方法を特願平2−263300(特開平4−1
41988号)出願にて開示している。
【0004】この例では、車輌用放電灯の点灯回路は、
直流電圧を交流電圧に変換して放電灯に供給するための
直流−交流変換手段を有するとともに、放電灯のランプ
電圧に関する検出信号を得るためのランプ電圧検出回路
と、放電灯のランプ電流に関する検出信号を得るための
ランプ電流検出回路と、ランプ電圧検出回路からの検出
信号を受けてランプ電圧に対するランプ電流の制御指令
信号を生成しこの指令信号とランプ電流検出回路からの
検出信号との差が生じなくなるように制御信号を直流−
交流変換手段に送出してその出力電圧を制御する電圧−
電流特性制御回路とを備えている。
【0005】そして、ランプ電圧−ランプ電流特性上の
制御領域として放電灯の定格電力を超える電力供給が行
なわれるようにランプ電流の制御指令信号を生成する発
光促進領域から、定格電力での定電力制御が行なわれる
定電力制御領域へと移行させる際に、ランプ電圧に対す
る放電灯への供給電力の変化率が緩やかになるように制
御する電力変化率低減手段を設けている。
【0006】図14は横軸にランプ電圧(「VL」と記
す。)をとり、縦軸にランプ電流(「IL」と記す。)
をとって、制御線の一例aを示したものである。
【0007】図中のIL=ILmaxの区間が発光促進
領域Aaとされ、定電力曲線の直線近似として得られる
区間が定電力制御領域Bとされ、両領域の間に設けられ
る傾斜した直線で表される区間が移行領域Abとされ
る。
【0008】移行領域Abでの制御線がある傾斜をもっ
てランプ電圧VLの増加とともに減少し、放電灯への供
給電力の変化が緩和されるので、光束の立ち上がり時に
おけるオーバーシュートやアンダーシュートが抑制され
光束が安定する迄に要する時間が短縮されることにな
る。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】ところで、点灯初期に
おいて放電灯に過大な電流値を流した後に定電力制御に
移行する間における電圧−電流特性を直線状の制御線に
従って規定したのでは、移行領域Abから定電力制御領
域Bにかけての電力制御が円滑に行なわれないため、光
束の立ち上がりにおける変動の幅を縮小するのに困難を
伴うという問題がある。
【0010】図15は横軸に時間(「t」と記す。)を
とり、縦軸に電力(「PW」と記す。)をとって放電灯
を冷えた状態から点灯させた場合(所謂コールドスター
ト)の点灯初期における電力の時間的変化を示したもの
である。
【0011】発光促進領域Aaに対応する期間taでは
電力PWが時間経過とともに増加し、移行領域Abに対
応する期間tbにおいて電力PWが時間経過につれて減
少し(制御線が負の傾斜をもって定電力曲線を横切るた
め)た後、定電力制御領域Bに対応する期間tcで制御
が安定する。
【0012】図から判るように移行領域Abでの電力の
変化を示す傾斜直線bと、定電力制御領域Bでの一定電
力を示す定直線cとの繋がりが悪く折れ線状となり、電
力の変化がぎくしゃくしたものになってしまう。
【0013】
【課題を解決するための手段】そこで、本考案車輌用放
電灯の点灯回路は上記した課題を解決するために、直流
電圧を直流変換し及び/又は交流電圧に変換して放電灯
に供給するための電力供給手段と、放電灯のランプ電圧
に関する検出信号又はその相当信号を得るためのランプ
電圧検出回路と、放電灯のランプ電流に関する検出信号
又はその相当信号を得るためのランプ電流検出回路と、
ランプ電圧検出回路からの検出信号を受けてランプ電圧
に対するランプ電流の制御指令信号を生成し、この指令
信号とランプ電流検出回路からの検出信号との差が生じ
なくなるように制御信号を電力供給手段に送出してその
出力電圧を制御する電圧−電流特性制御回路とを備え、
該電圧−電流特性制御回路が、ランプ電圧−ランプ電流
特性上の制御領域として放電灯の定格電力を超える電力
供給が行なわれるようにランプ電流の制御指令信号を生
成する発光促進領域と、放電灯に関して定格電力での定
電力制御が行なわれる定電力制御領域を有する車輌用放
電灯の点灯回路において、ランプ電圧に関する検出信号
又はその相当信号の上昇につれて指数関数的に減衰する
信号を出力する時定数回路を設けるとともに、当該回路
の出力により発光促進領域から定電力制御領域への移行
領域における制御線のランプ電圧に対する電力変化率が
定電力制御領域に近づくにつれて緩やかになるようにし
たものである。
【0014】
【作用】本考案によれば、時定数回路によって移行領域
における制御線のランプ電圧に対する電力変化率が定電
力制御領域の制御線に近づくにつれて緩やかとなり、移
行領域と定電力制御領域との境界における制御線が円滑
に接続されるため、光束の立ち上がり時における変動の
幅を抑えて、光束が安定するまでに要する時間を短縮す
ることができる。
【0015】
【実施例】以下に、本考案車輌用放電灯の点灯回路の詳
細を図示した実施例に従って説明する。
【0016】車輌用放電灯の点灯回路1の回路構成の説
明に先だって、ランプ電圧(VL)−ランプ電流(I
L)特性に係る制御線について説明する。
【0017】図1は本考案に係るVL−IL特性に係る
制御線gを示すものである。
【0018】図中、VL=0から点Mに至る迄の領域A
aが発光促進領域であり、定直線gaに示すように一定
の電流IL=ILmaxが流れ、点Mから点Q1にかけ
ての移行領域Abでは、曲線gbに示すようにランプ電
圧の増加につれてランプ電流値が指数関数的に減少す
る。
【0019】点Q1から点Q2に至る領域Bは定電力領
域であり、点Q1と点Q2とを通る直線gcは定電力曲
線PQに対して直線近似を行なうことによって得られる
ものである。
【0020】尚、この定電力曲線PQの示す電力値はラ
ンプの定格電力である。
【0021】点Q2から始まる領域Cでは、定直線gd
に示すようにVLに関係なくILが一定(IL=IC)
とされている。
【0022】本考案では、移行領域Abにおける制御線
gbを指数関数的に滑らかに変化させて定電力制御領域
Bでの近似直線上の動作点Q1に接続させる方法を用い
ている。その際、移行領域Abの制御線gbの形状を予
め特定して点M−点Q1間に適用している訳ではなく、
むしろ点M−点Q1間を指数関数的に変化する曲線によ
って補間することによって移行領域Abと定電力制御領
域Bとの境界付近で大きな電力変化が生じないように制
御している。
【0023】図2は横軸に時間tをとり、縦軸に電力P
Wをとって、放電灯を冷えた状態から点灯させた場合の
点灯初期における電力の時間的変化を示したものであ
る。尚、グラフ曲線hは本考案に係るものであり、これ
と対比する意味で従来の時間−電力特性を破線で示す。
【0024】図示するように、発光促進領域Aaに対応
する期間taでは電力PWが時間経過とともに増加し、
移行領域Abに対応する期間tbにおいて電力PWが時
間経過につれて徐々に減少した後、定電力制御領域Bに
対応する期間tcで制御が安定する。
【0025】期間tbにおける電力は破線で示す従来の
傾斜直線bの示す電力を上まわっており、期間tcの起
点に近づくにつれて曲線hの傾斜が緩やかとなる。
【0026】即ち、移行領域Abから定電力制御領域B
にかけての電力変化が緩和されるため、放電灯の始動時
に光束が大きく変動することなく光束を速やかに安定さ
せることができる。
【0027】図3乃至図5は本考案車輌用放電灯の点灯
回路の構成例を示すものであり、図示した実施例は本考
案を矩形波点灯方式による自動車用メタルハライドラン
プの点灯回路1に適用したものである。
【0028】図3は点灯回路1の構成の概要を示すもの
であり、バッテリー2が直流電圧入力端子3、3′間に
接続される。
【0029】4、4′は直流電源ラインであり、その一
方のプラスライン4上には点灯スイッチ5が設けられて
いる。
【0030】6は直流昇圧回路であり、点灯スイッチ5
を介して供給されるバッテリー電圧の昇圧のために設け
られており、例えば、チョッパー型のDC−DCコンバ
ータの構成が用いられ、後述する制御回路によってその
昇圧制御が行なわれるようになっている。
【0031】7は直流−交流変換回路であり、上記直流
昇圧回路6の後段に設けられ、直流昇圧回路6から送ら
れてくる直流電圧を矩形波交流電圧に変換するための回
路である。この直流−交流変換回路7には、例えば、2
対のFETにより構成されるブリッジ型駆動回路が用い
られる。
【0032】8はイグナイタ回路であり、上記直流−交
流変換回路7の後段に配置され、交流出力端子9、9′
間には定格電力35Wのメタルハライドランプ10が接
続されるようになっている。
【0033】11は直流昇圧回路6の出力電圧を制御す
るための制御回路であり、直流昇圧回路6の出力端子間
に設けられた電圧検出部12によって検出される直流昇
圧回路6の出力電圧に対応した電圧検出信号が入力され
る。
【0034】また、直流昇圧回路6と直流−交流変換回
路7とを結ぶグランドライン上に設けられた電流検出部
13によって、直流昇圧回路6の出力電流に対応した電
流検出信号が電圧変換された形で制御回路11に入力さ
れるようになっている。
【0035】尚、本実施例ではメタルハライドランプ1
0のランプ電圧やランプ電流の相当信号を直流昇圧回路
6の出力段から得るようにしているが、これらを直接的
に検出するような構成を採用しても良いことは勿論であ
る。
【0036】制御回路11は以上の検出信号に応じた制
御信号を発生して直流昇圧回路6に送出し、その出力電
圧を制御することで、メタルハライドランプ10の始動
状態に合せた電力制御を行い、ランプの始動時間や再始
動時間を短縮して速やかに定電力制御へと移行させるよ
うになっており、V(電圧)−I(電流)制御部14と
PWM(パルス幅変調)制御部15とを有する。
【0037】V−I制御部14は図1において説明した
制御線gに基づいてメタルハライドランプ10の点灯制
御を行うように構成されており、直流昇圧回路6の出力
電圧に関する検出信号が電圧検出部12から送られて来
ると、検出信号に応じた電流指令値を演算により求め、
これと実際の電流値を比較して指令信号をPWM制御部
15に送出するようになっている。
【0038】PWM制御部15は、V−I制御部14か
らの指令信号に応じてパルス幅が可変される信号を生成
し、これを直流昇圧回路6の半導体スイッチ素子へ(図
示せず)の制御信号(これを「PS」と記す。)として
送出するようになっている。
【0039】図4はV−I制御部14の要部の構成例を
示すものであり、制御線gの形成に関与するアンプ1
6、17、18と、これらアンプの出力を中継してPW
M制御部15のエラーアンプに信号を送出するアンプ1
9とを有する。
【0040】アンプ16は発光促進領域Aaにおける制
御線gaの形成に関与し、アンプ17は定電力制御領域
Bにおける制御線gcの形成に関与する。そして、アン
プ18が移行領域Abにおける制御線gbの形成に関与
している。
【0041】電圧検出部12の検出信号は図示しないア
ンプによりある増幅率をもって変換された電圧検出信号
(以下、「VS」と記す。)として、アンプ17、18
にそれぞれ送られる。
【0042】また、電流検出部13の検出信号は図示し
ないアンプによりある増幅率をもって変換された電流検
出信号(以下、「IS」と記す。)として、アンプ1
6、17に送られる。
【0043】アンプ16は演算増幅器20を用いた反転
増幅回路の構成とされており、電流検出信号ISは分圧
抵抗を介して演算増幅器20の反転入力端子に入力さ
れ、非反転入力端子には基準電圧(「E1」と記す。)
が供給される。
【0044】アンプ16の出力はダイオード21及び抵
抗22を介してアンプ19を構成する演算増幅器23の
反転入力端子に送られる。
【0045】アンプ17は演算増幅器24を用いた反転
増幅回路の構成とされており、電圧検出信号VS及び電
流検出信号ISは抵抗25、26をそれぞれ介して演算
増幅器24の反転入力端子に入力され、非反転入力端子
には基準電圧(「E2」と記す。)が供給される。
【0046】そして、アンプ17の出力は抵抗27を介
して演算増幅器23の反転入力端子に送出される。
【0047】アンプ18は演算増幅器28を用いた反転
増幅回路の構成とされており、電圧検出信号VSは抵抗
を介して演算増幅器28の反転入力端子に入力され、非
反転入力端子には基準電圧(「E3」と記す。)が供給
される。
【0048】演算増幅器28の出力端子はバッファー2
9を介して、後段のバッファー30に送られる。
【0049】バッファー29の出力段には時定数回路3
1が設けられ、該時定数回路31はコンデンサ32、抵
抗33、抵抗34及びツェナーダイオード35が並列に
接続されて成る。
【0050】即ち、互いに並列に設けらるコンデンサ3
2と抵抗33はそれらの一端が抵抗36を介してバッフ
ァー29の出力端子に接続されており、コンデンサ32
と抵抗33の他端には基準電圧(「E5」と記す。)が
供給されている。
【0051】抵抗34、ツェナーダイオード35は抵抗
33に対して並列に設けられており、ツェナーダイオー
ド35のカソードが抵抗34の一端に接続され、ツェナ
ーダイオード35のアノードには基準電圧E5がかかっ
ている。
【0052】バッファー30の出力は抵抗37、38を
経てアンプ19に送出される。つまり、抵抗37と抵抗
38との間から取り出された信号がアンプ19の演算増
幅器23の反転入力端子に送られる。
【0053】このように演算増幅器23の反転入力端子
にはアンプ16、17、18の出力が入力され、その非
反転入力端子には基準電圧(「E4」と記す。)が供給
されている。
【0054】そして、演算増幅器23の出力は抵抗を介
してPWM制御部15のエラーアンプ40に送られる。
【0055】PWM制御部15にはスイッチングレギュ
レーター用の汎用ICが用いられ、その内部にエラーア
ンプ、オシレーター、コンパレーター、基準電圧源等が
パッケージ化されている。
【0056】IC内部のエラーアンプ40には、そのマ
イナス入力端子に演算増幅器23の出力信号が抵抗41
を介して入力され、またエラーアンプ40のプラス入力
端子には所定の基準電圧が供給されようになっており、
エラーアンプ40への入力電圧が上がると、出力信号P
Sのデューティーサイクルが下がり、その結果直流昇圧
回路6の出力電圧が低下するように制御がなされる。
【0057】42はICに外付けされるエラーアンプ4
0の帰還抵抗である。
【0058】しかして、この回路においてアンプ16は
発光促進領域Aaでの電流の上限値を規定しており、電
流検出信号ISが基準電圧E1に対応する基準値以上に
なったときに演算増幅器23の反転入力端子の電位を下
げるように作用する。
【0059】これによってアンプ19の出力が上昇する
ため、制御信号PSのデューティーサイクルが抑えら
れ、ランプ電流が過度に流れないように制御される。
【0060】尚、アンプ16からダイオード21及び抵
抗22を介した出力がエラーアンプ40のマイナス入力
端子の電位を直接上げる信号となるように接続すること
も可能である。
【0061】定電力制御領域Bの形成に係るアンプ17
は、電流検出信号ISと電圧検出信号VSについての加
算回路であり、定電力曲線に対する直線近似により制御
線gcを形成している。
【0062】つまり、電流検出信号ISの値と電圧検出
信号VSの値とを所定の比率で線形結合した近似式の値
が一定値(基準電圧E2に対応する)となるように定電
力制御が行われる。
【0063】移行領域Abの形成に係るアンプ18は、
制御線gbを時定数回路31によってランプ電圧の上昇
につれて指数関数的に減衰する曲線として形成する。
【0064】即ち、時定数回路31を考えない場合には
アンプ18の出力電圧が電圧検出信号VSの増加に伴っ
て直線的に減少することになり、図1に破線で示すよう
に、移行領域Abと定電力制御領域Bとの境界近辺にお
ける制御線の繋がりが折れ線状になってしまうが、時定
数回路31によって図1に実線で示すように制御線の繋
がりが円滑になる。
【0065】尚、時定数回路31の動作について説明す
ると、メタルハライドランプ10を冷えた状態から起動
させる場合には、点灯開始直後のランプ電圧が小さいた
め、アンプ18の出力は大きくなり、抵抗36を介して
コンデンサ32が即座に充電される。
【0066】ランプの制御が移行領域Abに入るとアン
プ18の出力が下がっていき、その減衰の度合は抵抗3
3、34の抵抗値及びコンデンサ32の静電容量によっ
て決まる時定数によって規定される。尚、この時定数は
抵抗33とコンデンサ32、抵抗34及びツェナーダイ
オード35とコンデンサ32との組み合わせにより2段
階の値をもつように設定されている。つまり、ツェナー
ダイオード35の導通又は非導通によって抵抗33、3
4に係る合成抵抗値が変化する。尚、ツェナーダイオー
ドの代わりにダイオードを使ってその順方向電圧を利用
して時定数の制御を行っても良い。
【0067】上記の例ではアンプ18の出力に対して時
定数回路31を設けることによって移行領域Abにおけ
る制御線gbを得るようにしたが、アンプ18やこれに
関与する回路を一切放棄し、図5の回路43に示すよう
に、アンプ17の構成に手を加えることによって移行領
域Abでの制御線gbを形成する方法を採っても良い。
【0068】図示するようにアンプ17の演算増幅器2
4には、その反転入力端子側に時定数回路44が設けら
れており、該時定数回路44は抵抗45、46、47、
ツェナーダイオード48、コンデンサ49とから構成さ
れている。
【0069】即ち、抵抗45の一端に電圧検出信号VS
が供給され、該抵抗45が演算増幅器24の反転入力端
子に接続されており、抵抗46及びツェナーダイオード
48が抵抗45に対して並列に設けられている。そし
て、抵抗47がこれらに対して直列に接続され、該抵抗
47に並列に設けられたコンデンサ49はその一端が演
算増幅器24の反転入力端子に接続され、他端が接地さ
れている。
【0070】尚、電流検出信号ISは抵抗26を介して
演算増幅器24の反転入力端子に入力される。
【0071】しかして、回路43のうち、図4のアンプ
17に係る回路と同じ部分については上述したように電
圧検出信号VSと電流検出信号ISに関する加算回路で
あり、制御線を直線的にする働きをもつ。
【0072】しかし、抵抗26及び演算増幅器24の帰
還抵抗24aが抵抗45、46、47に比して充分にハ
イインピーダンスとされていると、コンデンサ49の充
放電カーブは抵抗45、46、47の抵抗値によって決
まることになる。
【0073】従って、抵抗45、46、47の抵抗値と
コンデンサ49の静電容量とで規定される時定数の設定
により、電圧検出信号VSの上昇に対する応答を遅らせ
ると、アンプ17の出力が、時定数回路44を除いた場
合に電流検出信号IS及び電圧検出信号VSにより決ま
る制御電圧に比して高い電圧となる。これは、アンプ1
7の出力が相対的に低くなることを意味し、よって制御
信号のデューティーサイクルが大きくなり、制御電力の
上昇をもたらす。
【0074】つまり、この例では、移行領域Abにおけ
る制御線gbの基準線を形成する回路に付加的な回路を
設けるのではなく、初めから制御線gbが得られるよう
にアンプそのものの設計を行っている。
【0075】ところで、上記の回路43によって移行領
域Abから定電力制御領域Bへの制御線の繋がりが滑ら
かになるが、これまでの議論では主にメタルハライドラ
ンプ10が冷えた状態から起動させるコールドスタート
を想定してきた。
【0076】しかし、実際のランプの使用状況を考えて
みれば明らかなように、ランプの起動時にはランプの温
度が高くなっている場合があり、その温度値も状況によ
りまちまちである。
【0077】よって、ランプが冷えた状態からの起動だ
けに合せた制御では理想的な光束の立ち上がりを期待す
ることができない。
【0078】そこで、ランプの状態に合った制御が必要
となるが、これについて図6に従って説明する。
【0079】図6(a)はランプ電圧−ランプ電流特性
を再び示すものであり、破線で示す線50が制御線gの
基線であり、定電力制御領域Bに係る制御線gc上の点
Pを定常状態でのランプの動作点とする。
【0080】これまでの説明から明らかなようにランプ
を冷えた状態から起動する場合には発光促進領域Aaか
ら実線51に示す移行領域Abの制御線gbに沿って動
作点Pに至るが、点灯開始時のランプの状態によって最
初の動作点の位置が異なるため、その位置によって制御
状況が異なる。
【0081】例えば、点灯開始時の動作点Qが基線50
における定電力曲線の直線近似部分50a上に乗ってい
る場合には、最初から定電力制御が行われ、また、点R
に示すように基線50における移行領域Abの傾斜直線
部50b上に乗っている場合には2点鎖線52に示すよ
うに実線51を下回って定常時の動作点Pに到達するよ
うに制御が行われることになる。
【0082】しかし、このような制御では図6(b)
(光束Lの時間変化を概略的に示す。)のグラフ曲線5
3から分かるように、光束Lの傾斜が一時的に緩慢にな
る部分53aが生じ、光束の立ち上がりが遅くなってし
まうという不都合がある。
【0083】これは、点灯開始時においてアンプ18の
出力が不足気味となるためであり、よって図7に示すよ
うに動作点Q、Rから安定動作点Pに至る制御線のうち
動作点Q、R寄りの部分を持ち上げるように制御するこ
とによって解決することができる。
【0084】即ち、動作点Qについては同図に1点鎖線
54に示すように動作点Qより高電力側に位置するピー
ク点Qpを経て動作点Pに指数関数的に減衰する制御線
を形成し、また、動作点Rについては2点鎖線55に示
すように動作点Rより高電力側に位置するピーク点Rp
を経て動作点Pに指数関数的に減衰する制御線を形成す
る。
【0085】そして、54、55に示す制御線は動作点
Pに近づくにつれて互いに漸近するように規定する。
【0086】尚、図6(a)、図7において定電力曲線
はVLとILとの積が一定となる双曲線で表され、制御
線の相対的関係において上側に位置する方が電力値が大
きいことから、55に示す制御線の方が図6(a)に5
2に示す制御線より高い電力値を示すことは明らかであ
る。
【0087】図8は上記の制御を実現するための回路5
6を示すものであり、図4の回路に付加的に設けられ
る。
【0088】回路56は、ランプが消灯してから点灯す
るまでに要する時間(以下、「消灯時間」と呼び、「T
off」と記す。)に応じて電力アップの度合を制御す
るように構成したものである。
【0089】図示するように回路56はアンプ57、5
8、バッファー59を直結した構成をなし、バッファ5
9の出力が前述した演算増幅器23の反転入力端子に送
出されるようになっている。
【0090】アンプ57を構成する演算増幅器60は、
その反転入力端子に抵抗を介して所定電圧Vccが供給
され、非反転入力端子にはタイマー回路61の出力が入
力される。
【0091】タイマー回路61は、抵抗62、63、ダ
イオード64、コンデンサ65からなり、直列接続され
た抵抗63とダイオード64に対して抵抗62が並列に
設けられ、それらの接続端子には所定電圧Vccが供給
され、他端がコンデンサ65を介して接地されている。
尚、ダイオード64はVccに対して順方向に配置され
ている。
【0092】タイマー回路61の出力はダイオード64
とコンデンサ65との間から取り出され、抵抗を介して
アンプ57の演算増幅器60の非反転入力端子に送られ
る。
【0093】アンプ58を構成する演算増幅器66の反
転入力端子には所定電圧が供給されており、その出力は
バッファー59、抵抗を介してアンプ18の出力と合成
されてアンプ19に送られるようになっている。
【0094】図9(a)は消灯時間Toffに対するア
ンプ58の出力電圧(「V58」と記す。)を示すもの
である。
【0095】消灯時間Toffに対するアンプ58の出
力変化はタイマー回路61において抵抗62、63の抵
抗値及びコンデンサ65の静電容量値によって決まる時
定数に依存し、図に実線で示すグラフ曲線67に示すよ
うに消灯時間の増加に伴って傾斜が次第に緩やかになる
RC回路の特性を示す。
【0096】つまり、消灯時間Toffが長いとコンデ
ンサ65の端子電圧が下がるため、アンプ58の出力電
圧V58が増加して最終的に飽和する。
【0097】出力電圧V58はアンプ18の出力との合
成レベルを高める方向に作用するので、これによって制
御電力が一時的に増加する。
【0098】ランプの再点灯後には、図9(b)に示す
ように時間tの増加に伴ってアンプ58の出力電圧V5
8が減少する。
【0099】図9(b)はランプの点灯開始時点を起点
としたアンプ58の出力電圧V58の時間的変化を示す
ものであり、グラフ曲線68に示すようにコンデンサ6
5の端子電圧は抵抗62、63の抵抗値及びコンデンサ
65の静電容量値によって決まる時定数をもって減少す
るため、制御電力の増分が減っていきこれがゼロになる
ころに動作点が点Pに達する。
【0100】尚、この例ではコンデンサ65の放電時に
おける時定数を一の値としたが、消灯時間に応じて複数
の時定数を設定することによって、図9(a)の1点鎖
線69のように消灯時間Toff−出力電圧V58特性
をより複雑に設計しても良く、また、消灯時間がある程
度長い場合にはランプを冷えた状態から起動する場合と
大差がないことを考慮して、図9(a)に2点鎖線70
で示すように消灯時間についての閾値Tshを設定し
て、消灯時間が閾値Tsh以上である場合には回路の動
作を遮断するような構成を採用しても良い。
【0101】また、図5の回路において回路56の機能
を実現するにはコンデンサ49の放電時定数の設定によ
ってある程度対応することができるが、これを積極的に
行うには時定数に係る回路部の変更や回路56のような
回路の追加等を行えば良い。
【0102】以上のようにしてランプの消灯時間に応じ
て電力アップの制御が可能となるが、これにはある不都
合の解決を必要とする。
【0103】点灯回路の電力調整や、その特性を測定す
る際には、点灯回路に擬似負荷が接続される。
【0104】これはランプの個体差により特性にバラツ
キを伴うためであり、点灯回路の特性を純粋に知るには
性質の安定した擬似負荷(耐電力性の高い定抵抗)が代
用される。
【0105】ところで、点灯回路が上述のようにランプ
の消灯時間に応じた電力アップの機能を持っていると、
点灯回路に擬似負荷を接続した場合にもこの機能が働い
てしまい、これによって擬似負荷が発熱してその特性に
影響が出たり(測定誤差の一因となる)、また、定電力
制御に落ち着くまでに時間がかかってしまい調整や測定
に要する時間が長くなったり、点灯回路の安定状態に達
したか否かを判断するのが困難であることに起因する調
整や測定上の誤差を伴うという不都合が生じてしまう。
【0106】図10は横軸に時間tをとり、縦軸に電力
(「PW」と記す。)をとって電力PWの時間的変化を
示すものである。
【0107】電力アップ機能を考えない場合の点灯回路
に擬似負荷を接続したときには図に実線の定直線71で
示すように電力PWが一定となるが、電力アップ機能が
作動すると同図に破線のグラフ曲線72で示すように点
灯開始時に出力が高く、時間の経過とともに電力が減少
して定直線71に漸近していくため、ランプ状態が安定
するまでに長い時間がかかることになる。
【0108】そこで、メタルハライドランプを点灯回路
に接続した場合と擬似負荷を点灯回路に接続した場合と
で現象に違いが生じることを検出して、後者の場合に電
力アップ機能を停止れば上記のような不都合を避けるこ
とができる。
【0109】即ち、メタルハライドランプ10を点灯回
路1に接続した場合にはイグナイタ回路8の起動パルス
によりランプに起動がかけられるまでは非点灯状態であ
り、負荷電流は流れないが、擬似負荷を点灯回路に接続
した場合には電源投入直後から負荷電流が流れるので、
この違いを検出することによって擬似負荷が点灯回路に
接続されているか否かを判定することができる。
【0110】図11はその回路例73を示すものであ
り、前述した回路56のアンプ58の出力を遮断する回
路を付加した構成になっている。
【0111】74は点灯検出回路であり、電圧検出信号
VSを受けてその値が基準値以上か否かによってメタル
ハライドランプ10が点灯したか否かを示す点灯信号
(以下、「LS」と記す。)を後段に設けられたホール
ド回路75に送出するようになっており、基本的にコン
パレータの構成を有する。そして、電圧検出信号VSの
値が基準値(これを「Es」と記す。)以上の時に出力
信号がL(ロー)信号となり、電圧検出信号VSの値が
基準値Es未満の時に出力信号がH(ハイ)信号とな
る。
【0112】ホールド回路75は点灯信号LSがL信号
である場合にこれを保持してエミッタ接地のトランジス
タ76をオン状態とし、アンプ58の出力をゼロに落と
すように構成されている。
【0113】例えば、ホールド回路75は図示するよう
にNPNトランジスタ77とPNPトランジスタ78と
を有し、トランジスタ77のコレクタがダイオード79
を介して点灯検出回路74の出力端子に接続されるとと
もに抵抗80を介して所定電圧Vccが供給されてい
る。
【0114】そして、トランジスタ78のベースが抵抗
81を介してトランジスタ77のコレクタに接続され、
トランジスタ78のコレクタが抵抗82、83を経てト
ランジスタ77のベースに接続されている。また、抵抗
84の一端には所定電圧Vccが供給され、他端がトラ
ンジスタ78のエミッタに接続されるとともにコンデン
サ85を介して接地されている。
【0115】86はコンデンサ85に並列に設けられた
抵抗である。
【0116】トランジスタ76はそのベースが抵抗87
を介してトランジスタ78のコレクタに接続されてお
り、そのコレクタがアンプ58の出力端子に接続されて
いる。尚、トランジスタ76のベース−エミッタ間には
抵抗88が介挿されている。
【0117】図12及び図13は点灯信号LSについて
説明するための図であり、図12が電圧検出信号VSの
時間的変化を示し、図13はこれに対応する点灯信号L
Sの時間的変化を示すものである。
【0118】図12に実線で示すグラフ曲線89は、点
灯回路1にメタルハライドランプ10を接続した場合の
電圧検出信号VSのレベル変化の一例(コールドスター
ト時)を示すものであり、点灯開始時にVSのレベルが
一時的に高くなり、その後一旦最低値を示してから徐々
に一定値に近づいていく。
【0119】同図にt=tsの時点は、VSのレベル値
が破線で示すレベル値Esになったときの時刻を示して
いる。
【0120】図13に実線90に示すように、0≦t<
tsの期間ではVSのレベル値が基準値Es以上である
ため、点灯信号LSがL信号となり、t≧tsの期間で
は点灯信号LSがH信号となる。
【0121】また、点灯回路1に擬似負荷を接続した場
合の電圧検出信号VSのレベル変化は図12に1点鎖線
で示すグラフ曲線91のように略一定となり、常に基準
値Esを下回っている。
【0122】よって、点灯信号LSは、図13に1点鎖
線92で示すように、常にH信号となる。
【0123】以上のように、ランプの接続時と擬似負荷
の接続時とでは点灯信号LSの変化に違いがある。
【0124】つまり、ランプの接続時には点灯開始直後
に点灯信号LSがL信号なる期間が生じるので、これが
ホールド回路75によって保持されトランジスタ77、
78がオン状態となるため、トランジスタ76がオフ状
態となり、アンプ58の出力には影響を及ぼさない。よ
って、回路56は予定通り機能し、消灯時間に応じた電
力アップ制御が行われる。
【0125】これに対して擬似負荷の接続時には点灯信
号LSがH信号となるため、ホールド回路75のトラン
ジスタ77、78はオフ状態で、トランジスタ76がオ
ン状態となり、アンプ58の出力がゼロに落ちる。よっ
て、回路56が機能しないため消灯時間に応じた電力ア
ップ制御は行われない。
【0126】従って、点灯回路の調整や測定作業を短時
間で済ませることができ、また、調整誤差や測定誤差を
低減することができる。
【0127】尚、図5に示した回路43において擬似負
荷の接続時に電力アップの機能を停止させるには点灯信
号LSを受けてコンデンサ49の端子電圧が演算増幅器
24の基準電圧になるまで強制的に充電する回路を付加
すれば良い。
【0128】
【考案の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本考案車輌用放電灯の点灯回路によれば、電圧−電
流特性制御回路内に時定数回路を設けることによって、
ランプ電圧−ランプ電流特性上発光促進領域と定電力制
御領域との間に位置する移行領域における制御線のラン
プ電圧に対する電力変化率が定電力制御領域に近づくに
つれて緩やかとなり、移行領域と定電力制御領域との境
界近辺での制御線の接続を円滑にすることができるの
で、光束の立ち上がり時の変動の幅を抑えて光束が安定
するまでに要する時間を短縮することができる。
【0129】また、放電灯を消灯してから再び点灯する
までの時間に応じて移行領域での供給電力の増分を可変
制御する電力制御手段を設け、放電灯の再点灯時に放電
灯の状態に応じた電力制御を行うことによって光束の立
ち上がり特性を常に良好にすることができる。
【0130】さらに、点灯回路に擬似負荷が接続された
ことを検出する検出手段を設け、検出手段からの信号に
よって電力制御手段の動作を停止させることで、擬似負
荷の接続時には放電灯の状態が直ちに安定するように
し、調整や測定に要する時間を短縮するとともに誤差の
低減を図ることができる。
【0131】尚、上記実施例において示した具体的な回
路構成は何れも本考案の具体化に当たってのほんの一例
を示したものにすぎず、これらによって本考案の技術的
範囲が限定的に解釈されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る制御線について説明するためのグ
ラフ図である。
【図2】本考案に係る制御電力の時間的変化を示すグラ
フ図である。
【図3】本考案に係る車輌用放電灯の点灯回路の構成を
示す回路ブロック図である。
【図4】要部を示す回路図である。
【図5】変形例を示す回路図である。
【図6】(a)は制御上の問題点について説明するため
のグラフ図であり、(b)は光束の立ち上がりにおける
不都合を示すグラフ図である。
【図7】消灯時間に応じた電力アップの機能について説
明するためのグラフ図である。
【図8】消灯時間に応じた電力アップのための構成例を
示す回路図である。
【図9】(a)は消灯時間と図8の回路におけるアンプ
出力との関係について幾つかの例を示すグラフ図であ
り。(b)は図8の回路におけるアンプ出力の点灯後に
おける時間的変化を示すグラフ図である。
【図10】擬似負荷接続時の制御電力の時間的変化を示
すグラフ図である。
【図11】擬似負荷接続時に消灯時間に応じた電力アッ
プ機能を停止させるための回路例を示す回路図である。
【図12】電圧検出信号VSの時間的変化を示すグラフ
図である。
【図13】図12に対応した点灯信号LSについて示す
グラフ図である。
【図14】従来の制御線の一例を示すグラフ図である。
【図15】従来の問題点を説明するために制御電力の時
間的変化を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1 車輌用放電灯の点灯回路 6、7 電力供給手段 10 放電灯 12 ランプ電圧検出回路 13 ランプ電流検出回路 14 電圧−電流特性制御回路 31、44 時定数回路 74 検出手段 Aa 発光促進領域 Ab (AaからBへの)移行領域 B 定電力制御領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−141988(JP,A) 特開 平4−272696(JP,A) 特開 平4−12495(JP,A) 特開 平5−47481(JP,A) 特表 平2−503372(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05B 41/16 - 41/29

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電圧を直流変換し及び/又は交流電
    圧に変換して放電灯に供給するための電力供給手段と、
    放電灯のランプ電圧に関する検出信号又はその相当信号
    を得るためのランプ電圧検出回路と、放電灯のランプ電
    流に関する検出信号又はその相当信号を得るためのラン
    プ電流検出回路と、ランプ電圧検出回路からの検出信号
    を受けてランプ電圧に対するランプ電流の制御指令信号
    を生成し、この指令信号とランプ電流検出回路からの検
    出信号との差が生じなくなるように制御信号を電力供給
    手段に送出してその出力電圧を制御する電圧−電流特性
    制御回路とを備え、該電圧−電流特性制御回路が、ラン
    プ電圧−ランプ電流特性上の制御領域として放電灯の定
    格電力を超える電力供給が行なわれるようにランプ電流
    の制御指令信号を生成する発光促進領域と、放電灯に関
    して定格電力での定電力制御が行なわれる定電力制御領
    域を有する車輌用放電灯の点灯回路において、ランプ電圧に関する検出信号又はその相当信号の上昇に
    つれて指数関数的に減衰する信号を出力する時定数回路
    を設けるとともに、当該回路の出力により上記発光促進
    領域から定電力制御領域への移行領域における制御線の
    ランプ電圧に対する電力変化率が定電力制御領域に近づ
    くにつれて緩やかになるようにした ことを特徴とする車
    輌用放電灯の点灯回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された車輌用放電灯の点
    灯回路において、放電灯を消灯してから再び点灯するま
    での時間に応じて移行領域での供給電力の増分を可変制
    御する電力制御手段を設けたことを特徴とする車輌用放
    電灯の点灯回路。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載された車輌用放電灯の点
    灯回路において、点灯回路に擬似負荷が接続されたこと
    を検出する検出手段を設け、該検出手段からの信号によ
    って電力制御手段の動作を停止させるようにしたことを
    特徴とする車輌用放電灯の点灯回路。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載された車輌用放電灯の点
    灯回路において、ランプ電圧検出信号のレベルが基準レ
    ベル以上となる期間があるか否かを検出手段が検出する
    ことによって点灯回路に放電灯が接続されているか又は
    擬似負荷が接続されているかを判断するようにしたこと
    を特徴とする車輌用放電灯の点灯回路。
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