JP2598306B2 - 写真感光材料用包装材料 - Google Patents

写真感光材料用包装材料

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JP2598306B2 JP63148351A JP14835188A JP2598306B2 JP 2598306 B2 JP2598306 B2 JP 2598306B2 JP 63148351 A JP63148351 A JP 63148351A JP 14835188 A JP14835188 A JP 14835188A JP 2598306 B2 JP2598306 B2 JP 2598306B2
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    • G03C3/00Packages of films for inserting into cameras, e.g. roll-films, film-packs; Wrapping materials for light-sensitive plates, films or papers, e.g. materials characterised by the use of special dyes, printing inks, adhesives

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、感光物質、特に写真感光材料の包装に適し
た包装材料に関するものである。
〔従来の技術〕
写真感光材料用包装材料は種々のタイプのものが広く
実用化されており、その使途に従って様々の性能が要求
されている。
光に曝するとその品質価値を失なう写真感光材料用包
装材料としては光を完全に遮断する包装材料が使用され
る。この場合、要求される特性としては包装材料スリッ
ト適性、ガスバリヤ性、遮光性、防湿性、剛性、物理強
度(破断強度,引裂き強度,衝撃穴あけ強度,ゲルボテ
スト強度,摩擦強度等)ヒートシール適性(ヒートシー
ル強度,カットシール性,ホットタック性,夾雑物シー
ル性等)、帯電防止性、平面性、すべり特性などが挙げ
られる。
従来、写真感光材料用包装材料は、カーボンブラック
を練り込んだ高圧法分岐状低密度ポリエチレン(以後LD
PEと表示)樹脂フィルムや、第13図に示すように、高密
度ポリエチレン(以後HDPEと表示)樹脂フィルム9aや、
複数のフィルムを積層した複合ラミネートフィルムがあ
った。
複合ラミネートフィルムとしては、例えば、第14図に
示すように、遮光物質を含むLDPE樹脂フィルム7a・7aの
間に、金属箔11とフレキシブルシート5を、接着層3…
3で積層したフィルムがあった。
また、第15図に示すように、金属箔11の両側に、所定
の延伸倍率の一軸延伸フィルム8a・8aを、延伸軸が所定
の角度になるように積層したフィルムがあった。(実公
昭61−20590号公報)。
さらに、第16図に示すように、金属箔11の両側に、直
鎖状低密度ポリエチレン(以後L−LDPEと表示)樹脂に
カーボンブラックを添加したL−LDPE樹脂フィルム10a
・10aを積層した積層フィルムがあった(特開昭60−189
438号公報等)。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、カーボンブラックを練り込んだLDPE樹
脂フィルムや第13図に示すHDPE樹脂フィルム等の包装材
料は、ヒートシール適性や物理強度(特に引裂き強度や
衝撃穴あけ強度)が劣り、包装作業中や輸送中に穴があ
いたり、裂けたり、ヒートシール部分が剥がれたりして
遮光性や防湿性、ガスバリヤ性を確保することが難し
く、特にロール状写真感光材料や1kg以上の重量のある
シート状写真感光材料用密封遮光袋としては実用化が困
難であった。
また、第14図に示すカーボンブラックを含むLDPE樹脂
フィルムとアルミニウム箔、フレキシブルシートとを積
層したフィルムは、厚さが厚いにもかかわらず引裂き強
度などの物理強度が小さく、ヒートシール適性が悪く、
包装作業中や輸送中に破袋やヒートシール部分の剥れが
生じて遮光性や防湿性、ガスバリヤ性の確保が困難であ
り、しかも高価であった。
また、第15図に示すクロスラミネートフィルムは、HD
PE樹脂フィルムだけから構成されているため衝撃穴あけ
強度が小さく、ヒートシール適性が悪く他のフレキシブ
ルシートを積層するラミネート工程を必要とするため高
価であった。
また、第16図に示すカーボンブラックを含むL−LDPE
樹脂フィルムよりなる積層フィルムは、ヒートシール適
性が良好で、引裂き強度や衝撃穴あけ強度も優れ、安価
で写真感光材料用包装材料として優れているが、L−LD
PE樹脂フィルムとアルミニウム箔との積層フィルムでは
ヤング率が小さいため抗張力や破裂強度が不足し、積層
フィルムが伸ばされて薄くなり、穴や破れは生じないが
遮光性や防湿性が確保できないという問題が発生した。
このため、高価ではあるがヤング率が大きく、耐熱性
を有するアルミニウムを真空蒸着したナイロン樹脂フィ
ルムやポリエステル樹脂フイルムを積層したフィルムが
実用に供されていた。しかしながら、このものは積層の
ためのラミネート工程を要するとともに、アルミニウム
真空蒸着工程、二軸延伸フィルム製造工程等で、ロスを
発生し高価な包装材料となる欠点があった。
本発明は以上の問題点を解決し、ヒートシール適性、
物理強度(抗張力,引裂き強度,衝撃穴あけ強度,破裂
強度等)が優れ、遮光性や防湿性やガスバリヤ性等の写
真感光材料の品質確保に必要な全ての特性を他のフレキ
シブルシートを用いなくとも確保できる、安価な写真感
光材料用包装材料を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記目的を達成するためになされたものであ
って、HDPE樹脂系フィルム層と、L−LDPE樹脂系フィル
ム層とを有する多層共押出し一軸分子配向フィルムと少
なくとももう1つ以上の異なる一軸分子配向フィルムを
分子配向軸が交差するように積層することにより解決し
たものである。
本発明の多層共押出し一軸分子配向フィルムと分子配
向軸が交差するように積層する、少くとも、もう1つの
異なる一軸分子配向フィルムとは樹脂組成、分子配向
軸、分子配向度(含む延伸倍率)、フィルム層数、フィ
ルム層構成が本発明の多層共押出し一軸分子配向フィル
ムと差があり異なっていればよい。特に表面(反ヒート
シール面)に積層する場合は融点の高い一軸分子配向フ
ィルムを用い、ヒートシール層として用いる場合は、エ
チレン共重合体樹脂を含むヒートシール適性に優れた一
軸分子配向フィルムを用いるのが好ましい。
すなわち、本発明の写真感光材料用包装材料は、密度
が0.941g/cm3以上でメルトインデックスが0.1〜1.0g/10
分、ビカット軟化点が120℃以上の高密度ポリエチレン
樹脂を50重量%以上含む高密度ポリエチレン樹脂系フィ
ルム層と、密度が0.940g/cm3以下でルトインデックスが
0.5〜15.0g/10分の直鎖状低密度ポリエチレン樹脂を30
重量%以上、二酸化珪素を0.01〜5.0重量%含む直鎖状
低密度ポリエチレン樹脂系フィルム層とを有し、前記高
密度ポリエチレン樹脂系フィルム層及び直鎖状低密度ポ
リエチレン樹脂系フィルム層の少なくとも1つの層に酸
化防止剤が0.001〜2.0重量%含まれている多層共押出し
一軸分子配向フィルムと、少なくとももう1つの異なる
一軸分子配向フィルムとを、分子配向軸が交差するよう
に2枚以上積層し、かつ遮光性を有する層を少なくとも
一層具備することを特徴として構成されている。
HDPE樹脂系フィルム層は、密度が0.941g/cm3以上でメ
ルトインデックス(JIS K 6760−1981の標準条件で測
定。以後MIと表示)が0.1〜1.0g/10分のHDPE樹脂を50重
量%以上含んでいる。このHDPE樹脂を50重量%未満であ
ると、分子配向が不十分で積層フィルムとしての引裂き
強度が充分に確保できない。また、密度(JIS K 6760−
1981で測定)が0.941g/cm3未満であると、分子配向が不
十分でフィルム表面強度、ヤング率、クロスラミネート
効果等が小さく、物理強度向上の目的にそぐわない。
さらに、MIが0.1g/cm3未満であると、モーター負荷が
大きくなり、樹脂の吐出量が減少しフィルム成形性が低
下する。特に遮光性物質を加えようとする場合に実用上
の問題が生じる。MIが1.0g/10分を越えると、分子配向
が不十分で積層フィルムとしての引裂き強度を充分に確
保できない。本発明では一軸分子配向フィルムとは分子
配向軸方向の引裂き強度と、分子配向軸方向と直角方向
の引裂き強度の差が1.5倍以上のフィルムを言う。
本発明に有効なHDPE樹脂は、中低圧法で得られたポリ
エチレン樹脂であって、密度0.941〜0.975g/cm3の範囲
のものである。本発明使用のHDPE樹脂系フィルム層に好
ましいのは、低圧法で得られた分岐が少ない線状構造の
もので、耐熱性を有し、結晶化度が高くフィルム成形直
後の結晶化と分子配向が容易に起こり易く、ヤング率の
大きい上記特性値範囲のものである。
このHDPE樹脂系フィルム層に用いる他の樹脂として
は、ポリオレフィン系樹脂か好ましく、物理強度向上、
ヒートシール適性向上等の点で特にエチレン共重合体樹
脂が好ましい。
また、HDPE樹脂系フィルム層は、軟化点が120℃以上
であることが好ましい。
L−LDPE樹脂系フィルム層は、密度(JIS K 6760−19
81で測定)が0.940g/cm3以下で、MIが(JIS K 6760−19
81の標準条件で測定)が0.5〜15.0g/10分のL−LDPE樹
脂を30重量%以上含んでいる。このL−LDPE樹脂が30重
量%未満であると、物理強度やヒートシール適性が低下
する。また、密度が0.940g/cm3を越えると、衝撃穴あけ
強度が低下し、縦方向に分子配向し易くなり、縦方向の
引裂き強度が大幅に低下する。さらにヒートシール性も
悪化する。さらに、MIが0.5g/10分未満であると、樹脂
の流動性が不足するので、電流負荷が大きくなりフィル
ム成形速度が低下し、且つメルトフラクチャーが発生し
フィルム表面が粗くなり実用的ではない。MIが15.0g/10
分を越えると、物理強度が低下するだけでなく、バブル
が不安定になり、厚薄ムラや筋が発生する。
L−LDPE樹脂は、第3のポリエチレン樹脂と称され、
中・低密度、高密度ポリエチレン樹脂の利点を併せもつ
省エネルギー、省資源という時代の要請に合致する低コ
スト、高強度の樹脂である。本発明に好ましいこの樹脂
は低圧法又は高圧改良法でエチレンと炭素数が3〜13
個、好ましくは4〜10個のα−オレフィンを共重合させ
たコポリマーで線状の直鎖に短分岐をもった構造の低中
密度のポリエチレン系樹脂である。
α−オレフィンとしてはブテン−1、オクテン−1、
ヘキセン−1、4−メチルペンテン−1、ヘプテン−
1、などが使用される。密度は一般に低中密度ポリエチ
レン樹脂程度とされているが本発明で用いるのは0.87〜
0.940g/cm2の範囲内のL−LDPE樹脂である。
L−LDPE樹脂の具体例を商品名で示せば、Gレジン、
TUFLIN、ナックフレックス(UCC社)、ダウレックス
(ダウケミカル社)、スクレアー(デュポンカナダ
社)、マーレックス(フィリップス社)、エクセレン
(住友化学)、NUCポリエチレン−LL、TUFTHENE(日本
ユニカー)、ネオゼックスとウルトゼックス(三井石油
化学)、日石リニレックス(日本石油化学)、出光ポリ
エチレン−L、MORETEC(出光石油化学)、スタミレッ
クス(DSM社)、などが挙げられる。
このL−LDPE樹脂フィルム層に用いる他の樹脂として
は、ポリオレフィン系樹脂が好ましく、特にエチレン共
重合体樹脂が好ましい。また、L−LDPE樹脂系フィルム
層には、カーボンブラックや滑剤、あるいはブロッキン
グ防止剤や酸化防止剤を加えることが好ましく、例えば
二酸化珪素を0.01〜5.0重量%、カーボンブラックを0.0
5〜20.0重量%、層状の結晶構造を持つ板状物質(タル
ク,アルミニウム粉末,アルミニウムペースト,パイロ
フェライト,カオリン,セリサイト等)を0.05〜5.0重
量%添加することがブロッキング防止、遮光性向上等の
点で好ましい。
また、L−LDPE樹脂系フィルム層は、軟化点が105℃
以下であることが物理強度向上、ヒートシール性向上の
点で好ましい。
少くとも1つは以上のようなHDPE樹脂系フィルム層
と、L−LDPE樹脂系フィルム層とを有した多層共押出し
一軸分子配向フィルムで形成されている。
この多層共押出し一軸分子配向フィルムの成形方法及
び成形機としては、例えば特開昭47−34656号公報、同4
8−100464号公報、特公昭40−5319号公報、同47−38621
号公報、同47−39927号公報、同53−18072号公報、USP
3,322,613号公報等に開示された形式の設備と方法があ
る。ヨコ一軸又はタテ一軸分子配向フィルムの成形方法
及び成形機等は従来の公知のものを使用できる。
本発明では、一軸分子配向フィルムとは分子配向軸方
向の引裂き強度と、分子配向軸方向と直角方向の引裂き
強度の差が1.5倍以上のフィルムを言う。この時の引裂
き強度の小さい方向を本発明では一軸分子配向方向とす
る。
分子配向方法は、最も一般に行われている延伸方法で
あっても、分子配向しやすい高結晶化樹脂を用いて狭い
スロットロから吐出させる方法であっても、インフレー
ションフィルムでブロー比を小さくしてタテ方向に分子
配向させる方法であってもよく、例えばインフレーショ
ンフィルムのタテ方向の引裂き強度が50gであり、ヨコ
方向の引裂き強度300gであるフィルムはタテ一軸分子配
向フィルムと定義する。
また、この多層共押出し一軸分子配向フィルムはHDPE
樹脂系フィルム層とL−LDPE樹脂系フィルム層を有して
いれば、その中間又は外側に各種熱可塑性樹脂等から成
るフィルム層を共押出しで積層してもよい。この多層共
押出し一軸分子配向フィルムの分子配向軸は縦、横、斜
めのいずれであってもよい。本発明に必須の上記多層共
押出し一軸分子配向フィルムと、分子配向軸が交差する
ように積層する少くとも他のもう1つ以上の一軸分子配
向フィルムとは本発明に必須の上記多層共押出し一軸分
子配向フィルムと層構成、樹脂組成等が異なり単層一軸
分子配向フィルムであってもよい。又遮光性を有する金
属薄膜加工一軸分子配向フィルムであっても遮光性を有
しない金属薄膜加工一軸分子配向フィルムであってもよ
い。遮光性を有する一軸分子配向フィルムであっても、
遮光性を有しない一軸分子配向フィルムであってもよ
い。分子配向軸は縦、横、斜めのいずれであってもよ
い。
このような多層共押出し一軸分子配向フィルムと少な
くとももう1つ以上の異なる一軸分子配向フィルムが、
その分子配向軸が交差するように接着層を介して、また
は介さずに直接積層されている。この多層共押出し一軸
分子配向フィルムと少なくとももう1つ以上の異なる一
軸分子配向フィルムを積層する接着剤としては、各種ポ
リエチレン樹脂、各種ポリプロピレン樹脂、ポリブテン
樹脂、ポリイソブチレン樹脂、等のポリオレフィン系熱
可塑性樹脂熱溶融接着剤、エチレン−プロピレン共重合
体樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン
−エチルアクリレート共重合体樹脂等のエチレン共重合
体樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体樹脂、アイオノ
マー樹脂等の熱可塑性樹脂熱溶融接着剤、その他熱溶融
型ゴム系接着剤等があり、溶液状接着剤としては、ウェ
ットラミネート用接着剤があり、エマルジョン、ラテッ
クス状の接着剤である。エマルジョン型接着剤の代表例
としては、ポリ酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニル−エチレン
共重合体樹脂、酢酸ビニル樹脂とアクリル酸エステル共
重合体樹脂、酢酸ビニル樹脂とマレイン酸エステル共重
合体樹脂、アクリル酸共重合体樹脂、エチレン−アクリ
ル酸共重合体樹脂等のエマルジョンがある。
ラテックス型接着剤の代表例としては、天然ゴム、ス
チレンブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリルブタ
ジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)等のゴム
ラテックがある。また、ドライラミネート用接着剤とし
てはイソシアネート系接着剤、ウレタン系接着剤等があ
る。その他、パラフィンワックス、マイクロクリスタリ
ンワックス、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチ
レン−エチルアクリレート共重合体樹脂等をブレンドし
たホットメルトラミネート接着剤、感圧接着剤、感熱接
着剤等公知の接着剤を用いることができる。エクストル
ージョンラミネート用ポリオレフィン系樹脂接着剤は、
より具体的にいえば、各種ポリエチレン樹脂、ポリプロ
ピレン樹脂、ポリブチレン樹脂などのポリオレフィン樹
脂、及びエチレン共重合体(EVA,EEA等)樹脂の他、L
−LDPE樹脂の如く、エチレン直鎖に一部他のモノマー
(α−オレフィン)を共重合させたもの、Dupont社のサ
ーリン、三井ポリケミカル社のハイミラン等のアイオノ
マー樹脂(イオン共重合体樹脂)や三井石油化学(株)
のアドマーや三菱油化(株)のMODIC(接着性ポリマ
ー)等がある。
このような接着剤による接着層の厚さは、物理強度向
上(特に引裂き強度)の点で50μm以下が好ましく、特
に20μm以下、最も好ましくは13μm以下である。
この多層共押出し一軸分子配向フィルムの間または外
側には、フレキシブルシート層を積層することができ
る。このフレキシブルシート層としては、熱可塑性樹脂
フィルム、例えば各種ポリエチレン樹脂、エチレン共重
合体樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、
ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂、ポリエステル樹脂などの公知のフィルム、
無配向フィルム、多軸分子配向フィルムを含む及びこれ
らの変性樹脂、混合樹脂、架橋樹脂等のフィルムがあ
る。また、金属薄膜加工フィルム(代表的なものはアル
ミニウム真空蒸着フィルム)、セルロースアセテートフ
ィルム、セロファン、ポリビニルアルコール、各種の紙
(特に中性紙と無塵紙と合成紙が好ましい。)、各種の
金属箔(代表例としてはアルミニウム箔)、不織布等が
ある。
特に好ましいフレキシブルシート層は坪量が20〜400g
/m2の各種の紙(未晒クラフト紙,半晒クラフト紙,晒
クラフト紙,晒サルファイト紙、ヒネリ原紙,クルパッ
ク紙,デュオストレス紙,白板紙,写真用原紙,純白ロ
ール紙,コート紙,模造紙,中性紙、グラシン紙等)、
厚さ5〜50μmの金属箔(アルミニウム箔,錫箔,亜鉛
箔,鉛箔,アイアンフォイル等)二軸延伸熱可塑性樹脂
フィルム、セロハン、及びアルミニウム真空蒸着紙、金
属薄膜加工フィルム(代表的なものとしてはアルミニウ
ム真空蒸着熱可塑性樹脂フィルム)等がある。
また、本発明の写真感光材料用包装材料は、可視光線
及び紫外線を遮断する遮光性を有する層を少なくとも1
層具備している。この遮光性を有する層はHDPE樹脂系フ
ィルム層、L−LDPE樹脂系フィルム層、前記の本発明の
多層共押出し一軸分子配向フィルムと交差するように積
層する少なくとももう1つ以上の一軸分子配向フィル
ム、接着層、また積層した場合には中間層、金属箔、金
属薄膜加工フィルム、またはその他の各種フレキシブル
シート層であってもよい。
遮光性を有するようにするためには、金属箔で形成し
たり、金属薄膜を加工したり、また遮光性物質を添加し
て行う。この遮光性物質は各層に混練または分散可能で
あって、可視光線及び紫外線等を透過させないものをい
う。本発明に使用可能な遮光性物質としては、各種カー
ボンブラック、黒鉛、グラファイト、酸化鉄、亜鉛華、
酸化チタン、クレー、アルミニウム粉末、アルミニウム
ペースト、炭酸カルシウム、マイカ、硫酸バリウム、タ
ルク、カドミウム系顔料、弁柄、コバルトブルー、銅フ
タロシアニン系顔料、モノアゾ又はポリアゾ系顔料、ア
ニリンブラック等の有機系顔料や無機系顔料及び着色染
料等が挙げられる。
これらの遮光性物質の中では、品質、コスト、遮光能
力等の点で、光を吸収または反射しやすい着色顔料、特
に黒色の顔料の各種カーボンブラックや光反射性遮光性
物質のアルミニウム粉末及びアルミニウムペーストより
低揮発性を除去したものが好ましい。
これらの遮光性物質を各層に配合する方法としては従
来からよく行われているマスターバッチ着色法、ダイカ
ラーグラニュー法、やコンパウンド着色法、ドライカラ
ー法、リキッドカラー法、等がある。上記遮光性物質は
使用樹脂、使用機械、コスト等により使用形態として粉
末状着色剤、顆粒状着色剤、ペースト状着色剤、潤性着
色剤、マスターバッチペレット、染顔料、カラードペレ
ット等がある。
カーボンブラックは原料によりガスブラック、オイル
ファーネスブラック、チャンネルブラック、アントラセ
ンブラック、アセチレンブラック、油煙、松煙、アニマ
ルブラック、ベジタブルブラック等に分類される。
これらのカーボンブラックの中では、遮光性、価格、
分散性、導電性、写真性の点でpH5〜9特にpH6〜8、平
均粒子径10〜200mμのものが好ましく、特にpH6〜9、
平均粒子径15〜80mμのファーネスブラックとアセチレ
ンカーボンブラックが好ましい。このようなpH及び粒子
径のものを使用することによって、写真感光材料のカブ
リの発生が少なく、感光度の増減の発生が少なく、遮光
能力が大きく、塊り状の不均一物質、フィッシュアイ及
びピンホールが発生しにくい等の数々の利点を有する包
装材料を製造できる。さらに写真感光材料用包装材料と
して用いる場合は遊離硫黄含有量が1000ppm以下のカー
ボンブラックを用いるのがカブリ防止感光度安定化の為
に好ましい。
本発明の写真感光材料用包装材料では遮光性、コス
ト、物性向上の目的からファーネスカーボンブラックが
好ましく、高価ではあるが帯電防止効果を有するアセチ
レンカーボンブラック、ケッチェンカーボンブラックも
好ましい。チャンネルブラックは高価で写真感光材料に
悪影響を及ぼすものが多く好ましくない。
カーボンブラックの含有量は0.05〜20.0重量%が好ま
しい。0.05重量%未満では遮光性を確保するためにさら
に他の遮光層を積層する必要があり20.0重量%をこえる
とフィルムの物理強度やヒートシール性が低下し、塊り
状の不均一物質の発生が多くなり、コストアップにな
る。
本発明の写真感光材料用包装材料では、多層共押出し
一軸分子配向フィルムの熱安定性、その他の性能向上、
取り扱い易さの向上のために酸化防止剤や滑剤およびそ
の他の添加剤を添加するのが好ましい。
酸化防止剤としては、フェノール系のものとして、n
−オクタデシル−3(3′,5′−ジ−t−ブチル4′ヒ
ドロキシフェニル)プロピネート、2,6ジ−t−ブチル
4−メチルフェノール、2,6ジ−t−ブチル−p−クレ
ゾール、2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−t−
ブチルフェノール)、4,4′−チオビス(3−メチル6
−t−ブチルフェノール)、4,4′−ブチリデンビス
(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、ステアリ
ル−β(3,5−ジ−4−ブチル4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート、1,1,3−トリス(2−メチル−4
−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,
5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、オクタデシル−
3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート、テトラキス〔メチレン−3
(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート〕メタン等がある。
硫黄系のものとして、ジラウリル−3,3′−チオジプ
ロピオネート、ジミリスチル−3,3′−チオジプロピオ
ネート、ラウリルステアリルチオジプロピオネート、ジ
ステアリル−3′−チオジプロピオネート、ジトリデシ
ル−3,3′−チオジプロピオネート等がある。
燐系のものとして、トリノニルフェニルフォスファイ
ト、トリフェニルフォスファイト等である。
中でも特に好ましいのはフェノール系酸化防止剤と燐
系酸化防止剤である。
特に2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール(BHT)や
低揮発性の高分子量クレゾール型酸化防止剤(商品名Ir
eganox 1010,Ireganox 1076,Topano ICA,Ionox 330等)
やジラウリルチオジプロピオネートやジステアリルチオ
ジプロピオネートやジアルキルフォスフェート等の1つ
以上、特に2つ以上を併用するのが効果的である。
添加量は単独使用の場合でも2種以上の併用の場合で
も合計量が0.001〜2.0重量%が好ましい。
添加量が0.001重量%未満では添加効果がほとんどな
い。一方、添加量が2.0重量%をこえると酸化、還元作
用を利用する写真フイルムに悪影響があり性能に異常が
発生する場合がある。このため酸化防止剤は着色故障や
ブツが発生しない最少量を添加するようにすることが好
ましい。
市販品としてはチバガイギー社のイルガノックス各種
と住友化学(株)のSumilizer BHR,Sumilizer BH−76,S
umilizer WX−R,Sumilizer BP−101等がある。
また、酸化防止剤をさらにカーボンブラック等と併用
すると酸化防止が相乗的に効果を発揮する。
滑剤として好ましいものは、シリコーン系には各種グ
レードのジメチルポリシロキサンがあり、脂肪酸アミド
系にはオレイン酸アミド、ステアリン酸アミド、エルカ
酸アミド、ビス脂肪酸アミドなどがあり、アルキルアミ
ン系にはエレクトロストリッパ−TS−2(花王石鹸)な
どがある。
また、添加剤の代表例を以下に記載するが、本発明は
これに限定されるものではなく公知のあらゆるものの中
から選択できる。
(添加剤種類) (代 表 例) (1)可塑剤;フタル酸エステル、グリコールエステ
ル、脂肪酸エステル、 (2)安定剤;鉛系、カドミウム系、亜鉛系、アルカリ
土類金属系、有機スズ系等 (3)帯電防止剤;陽イオン系界面活性剤、陰イオン系
界面活性剤、非イオン系界面活性剤、両面活性剤、各種
カーボンブラック、金属粉末、グラファイト等 (4)難燃剤;燐酸エステル、ハロゲン化燐酸エステ
ル、ハロゲン化物、無機物、合燐ポリオール等 (5)充填剤;アルミナ、カオリン、クレー、炭酸カル
シウム、マイカ、タルク、酸化チタン、シリカ等 (6)補強剤;ガラスロービング、金属繊維、ガラス繊
維、ガラスミルドファイバー、炭素繊維等 (7)着色剤;無機顔料(Al,Fe2O3,TiO2,ZnO,CdS
等)、有機顔料(カーボンブラック、染料等)等 (8)発泡剤;無機発泡剤(炭酸アンモニア、重炭酸ソ
ーダ)、有機発泡剤(ニトロソ系、アゾ系)等 (9)劣化防止剤;紫外線吸収剤、酸化防止剤、金属不
活性化剤、過酸化物分解剤等 (10)カップリング剤;シラン系、チタネート系、クロ
ム系、アルミニウム系等 (11)消臭剤、吸水剤、脱酸素剤、放香剤、脱湿剤、吸
水性樹脂等がある。
本発明の写真感光材料用包装材料は、写真感光材料に
好適であるが、食料品、医薬品、化学物質等にも使用す
ることができる。
特に、わずかなガスや光や湿度により品質が破壊され
るハロゲン化銀写真感光材料、光定着型感熱感光材料、
ジアゾ写真感光材料、感光性樹脂、紫外線硬化型感光材
料、平版印刷用感光材料、直接ポジ型写真感光材料、自
己現像型写真感光材料、拡散転写型写真感光材料、感光
性感熱材料等の写真感光材料に好適である。
本発明の写真感光材料用包装材料を例えば上記の写真
感光材料に適用する場合、一重平袋、二重平袋、自立
袋、一重ガゼット袋、二重ガゼット袋、積層フィルム、
防湿箱の内貼りや外貼り、明室装填遮光マガジオンの内
貼りや外貼り、リーダー紙等公知のあらゆる形態に使用
可能である。
製袋の方法は使用する積層フィルムの性質に応じて、
ヒートシール、溶断シール、インパルスシール、超音波
シール、高周波シールなど、従来公知のプラスチックフ
ィルムのシール法による。なお、適宜の接着剤、粘着剤
などを使用して製袋することも可能である。
〔作用〕
本発明の写真感光材料用包装材料では、多層共押出し
一軸分子配向フィルムがHDPE樹脂系フィルム層とL−LD
PE樹脂系フィルム層の構造であるため、L−LDPE樹脂の
長所であるヒートシール性、引裂き強度、衝撃穴あけ強
度に優れ、抗張力、耐摩耗性の不足やヤング率が小さい
点を耐熱性を有するHDPE樹脂で補ってヒートシール性、
物理強度、耐熱性等すべての特性が優れたものとする。
そして、このフィルムが、少くとも、もう1つ以上の
一軸分子配向フィルムと分子配向軸が交差するように積
層された構造であるので、フイルムの物理強度特に引裂
き強度、破壊強度、ヒートシール強度を著しく向上させ
ている。
〔実施例〕
本発明の写真感光材料用包装材料の実施例を第1図か
ら第12図に基づいて説明する。
第1図から第12図は、写真感光材料用包装材料の層構
成を示す部分断面図である。図中の矢印は分子配向方向
を示す。
第1図の写真感光材料用包装材料は、遮光性物質を含
むHDPE樹脂系フィルム層1a及びL−LDPE樹脂系フィルム
層2aからなる多層共押出し斜め1軸分子配向フィルムI
aと斜め一軸遮光性熱可塑性樹脂フィルム8aとを接着層
3で積層したものである。
第2図の写真感光材料用包装材料は、第1図と同一の
多層共押出し斜め一軸分子配向フィルムI aと金属薄膜
加工層6を加工した斜め一軸分子配向熱可塑性樹脂フィ
ルム7aとを接着層3で積層したものである。
第3図の写真感光材料用包装材料は、遮光性物質を含
むHDPE樹脂系フィルム層1aと遮光性物質を含むL−LDPE
樹脂系フィルム層2aからなる多層共押出し縦1軸分子配
向フィルムI aと、斜め一軸分子配向遮光性熱可塑性樹
脂フィルム8aとを接着層3で積層したものである。
第4図の写真感光材料用包装材料は、遮光性物質を含
まないHDPE樹脂系フィルム層1と遮光性物質を含むL−
LDPE樹脂系フィルム層2aからなる多層共押出しタテ1軸
分子配向フィルムI aと金属薄膜加工層6を加工したヨ
コ一軸分子配向熱可塑性樹脂フィルム7とを接着層3で
積層したものである。
第5図の写真感光材料用包装材料は、遮光性物質を含
まないHDPE樹脂系フィルム層1及びL−LDPE樹脂フィル
ム層2からなる多層共押出し縦1軸分子配向フィルムI
と金属薄膜加工層6を有するクロスラミネートフィルム
とを、遮光性物質を含む接着層3aで積層したものであ
る。
第6図は写真感光材料用包装材料は、第3図の多層共
押出し縦1軸分子配向フィルムI aと金属薄膜加工フレ
キシブルシート7とクロスラミネートフィルム(一軸分
子配向フィルムを分子配向軸が交差するように2枚積層
した積層フィルム)を接着層3で積層したものである。
第7図の写真感光材料用包装材料は、一方の多層共押
出し縦1軸分子配向フィルムI aと金属箔11とヨコ一軸
分子配向熱可塑性樹脂フィルム8を各々接着層3で積層
したものである。
第8図の写真感光材料用包装材料は、多層共押出し縦
1軸分子配向フィルムI aと横一軸分子配向熱可塑性樹
脂フィルム8と縦一軸分子配向遮光性熱可塑性樹脂フィ
ルム8aを接着層3で各々を積層したものである。
第9図の写真感光材料用包装材料は、多層共押出し縦
1軸分子配向フィルムI aの両側に斜め一軸分子配向熱
可塑性樹脂フィルム8と金属薄膜加工横一軸分子配向熱
可塑性樹脂フィルム7を接着層3で各々を積層したもの
である。
第10図の写真感光材料用包装材料は、第3図の感光物
質用包装材料の斜め一軸分子配向遮光性熱可塑性樹脂フ
ィルム8aに接着層3で金属薄膜加工フレキシブルシート
7を積層したものである。
第11図は第3図と同じ層構成の多層共押出し一軸分子
配向フィルムI aと金属薄膜加工多層共押出し斜め一軸
分子配向フィルム7を接着層3で積層したものである。
第12図はフレキシブルシート5の両側に接着層3を介
して内側に第1図の層構成と同じ多層共押出し斜め一軸
分子配向フィルムI aを、外側に金属薄膜加工斜め一軸
分子配向熱可塑性樹脂フィルム7を積層したものであ
る。
次に、本発明品I〜III、従来品I〜IVの特性を比較
した実験結果について説明する。
本発明品I 本発明品Iは第1図の層構成に相当する。
HDPE樹脂系フィルム層1aは、MIが0.4g/10分、密度が
0.964g/cm3そしてビカット軟化点が126℃のHDPE樹脂98
重量%と、アルミニウム粉末2重量%とからなり、厚さ
25μmである。
L−LDPE樹脂系フィルム層2aは、MIが2.1g/10分で密
度が0.920g/cm3のエチレンと4−メチルペンテン−1の
共重合体樹脂であるL−LDPE樹脂75重量%と二酸化珪素
0.25重量%とオイルファーネスカーボンブラック4.5重
量%と、オレイン酸アミドが0.05重量%と、フェノール
系酸化防止剤が0.2重量%と、MIが0.9g/10分で密度が0.
954g/cm3のHDPE樹脂20重量%とからなり、厚さ25μmで
ある。
これらの層からなる多層共押出し斜め1軸分子配向フ
ィルムは、45度に斜めI軸分子配向されている。一軸分
子配向熱可塑性樹脂フィルム層8aはカーボンブラックを
4.5重量%含むMIが0.4g/10分、密度が0.964g/cm3のHDPE
樹脂を用いた厚さ50μmの斜め45度に一軸延伸した遮光
性HDPE樹脂フィルムである。
そして、厚さ10μmのLDPE樹脂エクストルージョンラ
ミネート接着層3を介して、分子配向軸が90度になるよ
うに積層されている。
本発明品II 本発明品IIは第6図の層構成に相当する。
HDPE樹脂系フィルム層1a、L−LDPE樹脂系フィルム層
2a及び接着層3の樹脂組成、厚さは、本発明品Iと同一
である。但し、インフレーションフィルム成形法により
多層共押出し縦一軸分子配向フィルムI aとした。
もう1つ以上の異なる一軸分子配向フィルムとしては
酸化チタンを2重量%含むMIが0.4g/10分、密度が0.964
g/cm3のHDPE樹脂78重量%とMIが2.1g/10分、密度が0.92
0g/cm3のエチレンと4メチルペンテン−1共重合体樹脂
20重量%を用いた厚さ45μmの斜め45度一軸延伸HDPE樹
脂系フィルム8を厚さ10μmの接着層で分子配向軸が交
差するように2枚積層した厚さ100μmのクロスラミネ
ートフィルムを用いた。
金属薄膜加工層6は、400Åのアルミニウム真空蒸着
膜を用い、フレキシブルシート5は、厚さ15μmの二軸
延伸ナイロン樹脂フィルムを用いた。
接着層3としては厚さ15μmのLDPE樹脂エクストルー
ジョンラミネート接着層を用いた。
本発明品III 本発明品IIIは、第2図の層構成に相当する。
HDPE樹脂系フィルム層1a、L−LDPE樹脂系フィルム層
2a、斜め一軸延伸遮光性HDPE樹脂フィルム8a及び接着層
3は本発明品Iと同一である。金属薄膜加工層6は、40
0Åのアルミニウム真空蒸着膜を用いた。
従来品I 従来品Iは第13図の層構成に相当する。
HDPE樹脂フィルム9aは、ファーネスカーボンブラック
を3重量%含むMIが0.4g/10分で、密度が0.964g/cm3のH
DPE樹脂を用いてインフレーションフィルム成形法で製
造した厚さ100μmの遮光性HDPE樹脂フィルムである。
従来品II 従来品IIは第15図の層構成に相当する。
金属箔11は、厚さ7μmのアルミニウム箔である。
一軸延伸フィルム8aは、カーボンブラックを4.5重量
%含むMIが0.4g/10分で、密度が0.964g/cm3のHDPE樹脂
を用いた厚さ45μmの斜め45度に一軸延伸した遮光性HD
PE樹脂フィルムである。
接着層3は、LDPE樹脂エクストルージョンラミネート
接着層で厚さは13μmである。
そして一軸延伸HDPE樹脂フィルム8aの延伸軸の交差角
度は90度である。
従来品III 従来品IIIは第16図の層構成に相当する。
金属箔11は、厚さ7μmのアルミニウム箔である。L
−LDPE樹脂フィルム10aは、カーボンブラック3重量%
含む、本発明品IのL−LDPE樹脂系フィルム層2aと同一
の樹脂組成で厚さは50μmの遮光性L−LDPE樹脂フィル
ムである。
接着層3は、LDPE樹脂エクストルージョンラミネート
接着層で、厚さは15μmである。
従来品IV 従来品IVは第14図の層構成に相当する。
LDPE樹脂フィルム7aは、カーボンブラックを3重量%
含む厚さ50μmの遮光性LDPE樹脂フィルムである。
金属箔11は、厚さ7μmのアルミニウム箔である。
フレキシブルシート層5は、坪量35g/m2の晒クラフト
紙である。
接着層3は、LDPE樹脂エクストルージョンラミネート
接着層で厚さは15μmである。
実験結果を第1表に示す。
評価は下記による。
◎…非常に優れている ○…優れている ●…可(実用限度内) ▲…問題あり(改良不良) ×…実用不可 ※A引裂き強度 JISP8134に準ずる ※B衝撃穴あけ強度 東洋精機製フィルムインパクトテスターを用い、錐は
1/2半球、荷重30kg・cmで行った。(但し測定は積層フ
ィルム1枚で行った) ※Cホットタック性(熱間シール性) 160℃でヒートシールした直後の2枚の包装材料(幅1
5mm)の開端を片側45gの荷重で剥離角度22.5度で引張っ
た場合の熱間剥離距離(cm)により測定。
※D夾雑物シール性 各包装材料の表面にタバコの吸いがらを150mg/m2散布
した後ヒートシールを行い、シート強度を測定して判定 ※E経時ヒートシール強度 フィルム幅15mmのサンプルを2枚重ねて目的のシール
温度で、シール圧力1kg/cm2、シール時間1秒の条件で
ヒートシールを行い、3カ月自然放置後(室温20℃、湿
度65%RH)シール面を180度角度で剥離するのに必要な
荷重を求める。
※Fフィルム成形性 各サンプルを同時2層共押出しインフレーションフィ
ルム成形機を用いて記載内容の樹脂処方、フィルム厚さ
でフィルム成形するときの電流負荷の少なさ、バブルの
安定性、フィルムシワの発生の少なさ等より判断 ※G製袋適性 各包装材料を用いて自動製袋機で平袋を製袋する時の
ヒートシール適性、カーリング及びシワの発生の有無等
を総合的に判断。
※H破裂強度 JISP8112に準ずる 〔発明の効果〕 以上のように本発明は、引裂き強度、衝撃穴あけ強
度、破裂強度等の物理強度が大きく、ホットタック性、
夾雑物シール性等のヒートシール適性に優れ、経時ヒー
トシール強度も大きく、フィルム成形性が良好で製袋適
性に優れ、しかも安価な写真感光材料用包装材料を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第12図は、本発明の写真感光材料用包装材料
の実施例の層構成を示す部分断面図である。 第13図から第16図は、従来の包装材料の層構成を示す部
分断面図である。 I、I a……多層共押出し斜め1軸分子配向フィルム 1、1a……HDPE樹脂フィルム層 2、2a……L−LDPE樹脂フィルム層 3、3a……接着層、4、4a……中間層 5、5a……フレキシブルシート 6……金属薄膜加工層 7、7a……金属薄膜加工フレキシブルシート 11……金属箔 a;遮光性物質を含むことを示す
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−1541(JP,A) 特開 昭63−1540(JP,A) 特開 昭59−201848(JP,A) 特開 昭57−6754(JP,A) 特開 昭63−85540(JP,A) 特開 昭63−85539(JP,A) 特開 昭60−35728(JP,A) 実開 昭63−88851(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】密度が0.941g/cm3以上でメルトインデック
    スが0.1〜1.0g/10分、ビカット軟化点が120℃以上の高
    密度ポリエチレン樹脂を50重量%以上含む高密度ポリエ
    チレン樹脂系フィルム層と、密度が0.940g/cm3以下でル
    トインデックスが0.5〜15.0g/10分の直鎖状低密度ポリ
    エチレン樹脂を30重量%以上、二酸化珪素を0.01〜5.0
    重量%含む直鎖状低密度ポリエチレン樹脂系フィルム層
    とを有し、前記高密度ポリエチレン樹脂系フィルム層及
    び直鎖状低密度ポリエチレン樹脂系フィルム層の少なく
    とも1つの層に酸化防止剤が0.001〜2.0重量%含まれて
    いる多層共押出し一軸分子配向フィルムと、少なくとも
    もう1つの異なる一軸分子配向フィルムとを、分子配向
    軸が交差するように2枚以上積層し、かつ遮光性を有す
    る層を少なくとも一層具備することを特徴とする写真感
    光材料用包装材料
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