JP2598042B2 - 印刷装置及び印刷制御方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、外部装置から入力される連続紙用の印刷デ
ータを受信しカット紙に印刷する印刷装置及び外部装置
から入力される連続紙用の印刷データを受信して処理し
印刷部でカット紙に印刷させる印刷制御方法に関するも
のである。

〔従来の技術〕

従来、連続用紙に用いられるデータをカツト紙に印字
する際にはカツト紙のサイズに関係なく第８図に示すよ
うな方法で印字が行われている。第８図（ａ）は連続紙
へのデータ印字例を示すものであり、第８図（ｂ）はカ
ツト紙への同一データの印字例を示すものである。図か
らわかる様に連続紙では長さｂを１ページと考え、カツ
ト紙では長さＢを１ページと考えている。従って第８図
の例においては同じ１ページであっても連続紙の方がカ
ツト紙よりサイズが大きくなっており、連続紙において
は１ページ中にデータを行１−１〜行１−４まで印字す
ることができ、カツト紙においては連続紙に印字したデ
ータと同じデータを１ページ中に行１−１〜行１−３ま
で印字できるものである。

〔発明が解決しようとしている問題点〕

この様に連続紙用に用いられるデータをそのままカツ
ト紙に用いると、第８図に示すように連続紙第１頁1aの
最終行１−４がカツト紙第２頁2bの先頭行に印字され、
連続紙第２頁2aの先頭行２−１はカツト紙第２頁ｂの中
央に印字されてしまうことになる。したがって、本来連
続紙ではページの先頭に印字されるもの（例えば、タイ
トル等）がカツト紙ではページの先頭に印字されないと
いう不都合が生じていた。

［問題点を解決する為の手段］ 本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、連続紙
用の印刷データに処理を施して、連続紙用の１頁目の印
刷データの内カット紙の印刷領域分の印刷データを１頁
目のカット紙に印刷し、カット紙の印刷領域を超える行
の印刷データを２頁目のカット紙の先頭に印刷し、連続
紙用の２頁目の印刷データを３頁目のカット紙に印刷す
る印刷装置及び印刷制御方法を提供することを目的とす
る。

また、本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、
連続紙用の印刷データに処理を施して、カット紙の印刷
領域分の印刷データをカット紙に印刷した後、カット紙
の印刷領域を超える行の印刷データを破棄する印刷装置
及び印刷制御方法を提供することを目的とする。

上記目的を達成するために本発明の印刷装置は以下の
構成を備える。即ち、 外部装置から入力される連続紙用の印刷データを受信
して処理しカット紙に印刷する印刷装置であって、 前記連続紙用の印刷データを記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶されている印刷データに処理を施
して、連続紙用の１頁目の印刷データの内前記カット紙
の印刷領域分の印刷データを１頁目のカット紙に印刷
し、前記カット紙の印刷領域を超える行の印刷データを
２頁目のカット紙の先頭に印刷し、前記記憶手段に記憶
されている連続紙用の２頁目の印刷データを３頁目のカ
ット紙に印刷する制御手段とを有することを特徴とす
る。

また本発明の印刷制御方法は以下のような工程を備え
る。即ち、 外部装置から入力される連続紙用の印刷データを受信
して処理し、印刷部でカット紙に印刷させる印刷制御方
法であって、 前記受信した印刷データに処理を施して、連続紙用の
１頁目の印刷データの内前記カット紙の印刷領域分の印
刷データを１頁目のカット紙に印刷させ、前記カット紙
の印刷領域を超える行の印刷データを２頁目のカット紙
の先頭に印刷させ、連続紙用の２頁目の印刷データを３
頁目のカット紙に印刷することを特徴とする。

上記目的を達成するために本発明の印刷装置は以下の
構成を備える。即ち、 外部装置から入力される連続紙用の印刷データを受信
して処理しカット紙に印刷する印刷装置であって、 前記連続紙用の印刷データを記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶されている前記カット紙の印刷領
域分の印刷データを前記カット紙に印刷した後、前記カ
ット紙の印刷領域を超える行の印刷データを破棄する制
御手段とを有することを特徴とする。

また本発明の印刷制御方法は以下のような工程を備え
る。即ち、 外部装置から入力される連続紙用の印刷データを受信
して処理し、印刷部でカット紙に印刷させる印刷制御方
法であって、 前記受信した印刷データに処理を施して、前記カット
紙の印刷領域分の印刷データを前記カット紙に印刷した
後、前記カット紙の印刷領域を超える行の印刷データを
破棄することを特徴とする。

〔実施例〕

第１図は本発明によるデータ出力装置の一実施例を示
すものであり、図において１は、ホスト等の外部装置か
ら入力される印刷データ（例えば、文字コード等）に基
づいてパターン信号（ドツトパターン）を発生するパタ
ーン生成装置であり、周知のキヤラクタージエネレー
タ、ページメモリ等から構成される。又、２はパターン
生成装置から出力されるパターン信号に基づいてカツト
シート上に画像を記録するレーザビームプリンタ等の出
力装置、３はパターン生成装置１から出力されるドツト
パターンの間隔又はサイズ等を変更するため、パターン
生成装置１に対してサイズ変更データを送出するデータ
変更装置、４は出力装置２で使用されるシートの形態に
応じて所定の演算を行い、演算結果をデータ変更装置３
に送出する比率算出装置である。

第１図の回路に入力される印刷データは、本来連続紙
用に構成されたものであるが、本実施例によればこの入
力された印刷データをカツト紙用に変更し、第３図の如
く、例えば連続紙の先頭行とカツト紙の先頭行が一致す
る様、カツト紙であっても見苦しくない形で画像記録行
うものである。

初期段階として比率算出装置３は、出力装置２で使用
するカツト紙の縦方向の長さＢと、入力される印刷デー
タが本来印字されるべき連続紙の縦方向の長さｂの比α
を により算出する。そして式に基づいた算出結果はデー
タ変更装置３に送出される。印刷データがパターン生成
装置１に入力されると、例えばピツチに関連する情報
（例、垂直タブ、ページ長設定命令等）がデータ変更装
置３によってα倍され、パターン生成装置１に渡され
る。パターン生成手段はその情報を基に縦方向に圧縮
（あるいは拡大）されたパターンを生成し、出力装置２
へ送出する。出力装置２は入力されたパターン信号に基
づいてカツト紙に印字を行う。

これによりカツト紙１ページに連続紙１ページ分のデ
ータを印字できるので、第３図に示す如くページの先頭
行のデータはカツト紙，連続紙で一致する。

〔実施例２〕 次に本発明による第２の実施例を第２図，第４図，第
５図を用いて説明する。第２図はデータ出力装置の第２
実施例を示すものであり、第１図と同様の機能を示すも
のについては同じ符号を付けた。又、第２図の回路に入
力される印刷データも本来連続紙用に構成されたものと
する。

第２実施例では本来連続紙のページの先頭に印刷され
るデータをカツト紙のページの先頭に印刷させるととも
に、連続紙とカツト紙で行間隔を一致させるため、カツ
ト紙上では第４図に示す如く印字データによる記録が一
部削除されるものである。次に第２図の回路について説
明する。第２図において５は連続紙の縦方向の長さに関
する情報をパターン生成装置１に送出するデータ追加装
置である。

初期段階として、データ追加装置５はパターン生成装
置１に対して「仮想ページエンドデータ」を送出する。
この「仮想ページエンドデータ」とは、連続紙のページ
エンドを示すデータであり、パターン生成装置内の頁メ
モリに印刷データを格納する際、連続紙のページエンド
に相当する印刷データを識別するためのデータである。
パターン生成装置１ではこの「仮想ページエンドデー
タ」に基づいてパターン信号を出力装置２に送出するも
のである。パターン生成装置１の処理作動を第５図のフ
ローチャートに従って説明する。尚、パターン生成装置
１は、少なくとも連続紙１ページに相当する印刷データ
を格納可能な頁メモリを備えるものとする。ステツプ１
において印刷データを行毎に順次入力し、頁メモリに順
次格納する。ステツプ２においては格納した印刷データ
が仮想ページエンドを越えたか否か、つまり連続紙１ペ
ージに相当する印刷データが格納されたか否かを判断す
る。ここでもし格納が完了されていなければ、続けて格
納動作を行うべくステツプ１に戻る。ステツプ２におい
て、格納した印刷データが仮想ページエンドを越えてい
ればステツプ３へ移行し、今まで格納した連続紙１ペー
ジ分の印刷データをドツトパターンに展開し、ビデオ信
号として出力装置２へ送出する。その後ステツプ４で印
刷データ格納位置をリセツトし、後に入力される次頁に
相当する印刷データを頁メモリの先頭へ格納するための
準備を終了する。尚、出力装置２はステツプ３で出力さ
れたパターン信号を入力して、カツト紙上に画像記録を
行うものであるが、カツト紙の終端から仮想ページエン
ドまでに相当するパターン信号はカツト紙上に何ら記録
されないことになる。

〔実施例３〕 次に本発明による第３の実施例を第２図，第６図，第
７図を用いて説明する。第３の実施例は、第２の実施例
の不都合、すなわち第４図に示される様なデータの一部
（行１−４、行２−３等）が欠如する不都合を除去する
様にしたものである。

第３実施例では、データ追加装置５から「仮想ページ
エンドデータ」及び「実ページエンドデータ」をパター
ン生成装置１に対して送出する様に構成している。この
「実ページエンドデータ」とは、出力装置２で使用する
カツト紙の終端を示すデータであり、パターン生成装置
１内の頁メモリに印刷データを格納する際、カツト紙の
ページエンドに相当する印刷データを識別するためのデ
ータである。

パターン生成装置１の処理動作を第７図のフローチャ
ートに従って説明する。ステツプ１において印刷データ
を行毎に順次入力し、頁メモリに順次格納する。ステツ
プ２においては格納した印刷データが実ページエンドを
越えたか否か、つまりカツト紙１ページに相当する印刷
データが格納されたか否かを判断する。ここでもし格納
が完了されていなければ、続けて格納動作を行うべくス
テツプ１に戻る。ステツプ２において、格納した印刷デ
ータが実ページエンドを越えていればステツプ３へ移行
し、今まで格納したカツト紙１ページ分の印刷データを
ドツトパターンに展開し、ビデオ信号として出力装置２
へ送出する。その後ステツプ４では更に印刷データを入
力しつづけ、格納した印刷データが仮想ページエンドを
越えたか否かを判断する（ステツプ５）。ステツプ５で
格納した印刷データが仮想ページエンドを越えていれば
ステツプ６へ移行し、実ページエンドから仮想ページエ
ンドまでの印刷データをパターン信号に展開し、出力装
置２へ送出する。これにより出力装置２は実ページエン
ドから仮想ページエンドまでの印刷データを次のカツト
紙上へ記録できる。

その後ステツプ７で印刷データ格納位置をリセツト
し、後に入力される印刷データを再び頁メモリに格納す
るための準備動作を終了する。

以上の様な処理動作を行うことにより、出力装置２か
ら出力されるカツトシートの記録状態は第６図の様にな
る。

すなわち、第２の実施例では行１−４、行２−４に相
当する印刷データは記録されないままになっていたが、
第３実施例では次のカツトシートに記録されるものであ
る。この様に第３の実施例によれば使用するシートがカ
ツトシートであっても連続紙と同じ行間隔でしかも先頭
データも一致した状態で全く同じデータを記録できるも
のである。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、連続紙用の印刷
データに処理を施して、連続紙用の１頁目の印刷データ
の内カット紙の印刷領域分の印刷データを１頁目のカッ
ト紙に印刷し、カット紙の印刷領域を超える行の印刷デ
ータを２頁目のカット紙の先頭に印刷し、連続紙用の２
頁目の印刷データを３頁目のカット紙に印刷することが
できるという効果がある。

また、連続紙用の印刷データに処理を施して、カット
紙の印刷領域分の印刷データをカット紙に印刷した後、
カット紙の印刷領域を超える行の印刷データを破棄する
ことができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は第１実施例におけるデータ出力装置のブロツク
図、 第２図は第2,第３実施例におけるデータ出力装置のブロ
ツク図、 第３図は第１実施例によるデータの出力例を示す図、 第４図は第２実施例によるデータの出力例を示す図、 第５図は第２実施例におけるデータ処理動作のフローチ
ヤート、 第６図は第３実施例によるデータの出力例を示す図、 第７図は第３実施例におけるデータの出力例を示す図、 第８図は従来技術の説明図である。 ここで、１はパターン生成装置、２は出力装置、３はデ
ータ変更装置、４は比率算出装置、５はデータ追加装置
である。

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】外部装置から入力される連続紙用の印刷デ
   ータを受信して処理しカット紙に印刷する印刷装置であ
   って、 前記連続紙用の印刷データを記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶されている印刷データに処理を施し
   て、連続紙用の１頁目の印刷データの内前記カット紙の
   印刷領域分の印刷データを１頁目のカット紙に印刷し、
   前記カット紙の印刷領域を超える行の印刷データを２頁
   目のカット紙の先頭に印刷し、前記記憶手段に記憶され
   ている連続紙用の２頁目の印刷データを３頁目のカット
   紙に印刷する制御手段とを有することを特徴とする印刷
   装置。
2. 【請求項２】外部装置から入力される連続紙用の印刷デ
   ータを受信して処理しカット紙に印刷する印刷装置であ
   って、 前記連続紙用の印刷データを記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶されている前記カット紙の印刷領域
   分の印刷データを前記カット紙に印刷した後、前記カッ
   ト紙の印刷領域を超える行の印刷データを破棄する制御
   手段とを有することを特徴とする印刷装置。
3. 【請求項３】外部装置から入力される連続紙用の印刷デ
   ータを受信して処理し、印刷部でカット紙に印刷させる
   印刷制御方法であって、 前記受信した印刷データに処理を施して、連続紙用の１
   頁目の印刷データの内前記カット紙の印刷領域分の印刷
   データを１頁目のカット紙に印刷させ、前記カット紙の
   印刷領域を超える行の印刷データを２頁目のカット紙の
   先頭に印刷させ、連続紙用の２頁目の印刷データを３頁
   目のカット紙に印刷することを特徴とする印刷制御方
   法。
4. 【請求項４】外部装置から入力される連続紙用の印刷デ
   ータを受信して処理し、印刷部でカット紙に印刷させる
   印刷制御方法であって、 前記受信した印刷データに処理を施して、前記カット紙
   の印刷領域分の印刷データを前記カット紙に印刷した
   後、前記カット紙の印刷領域を超える行の印刷データを
   破棄することを特徴とする印刷制御方法。