JP2597699Y2 - オイルリザーバータンクのフィルター固定構造 - Google Patents

オイルリザーバータンクのフィルター固定構造

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JP2597699Y2
JP2597699Y2 JP1993004536U JP453693U JP2597699Y2 JP 2597699 Y2 JP2597699 Y2 JP 2597699Y2 JP 1993004536 U JP1993004536 U JP 1993004536U JP 453693 U JP453693 U JP 453693U JP 2597699 Y2 JP2597699 Y2 JP 2597699Y2
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雄児 大原
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小島プレス工業 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は自動車用のパワステアリ
ング用オイルリザーバータンクに関する。詳しくは、そ
のオイルリザーバータンクに設けられるオイルフィルタ
ーの固定構造に関する。
【0002】現在、自動車のパワステアリングには、そ
の動力として制御性,応答性にすぐれる油圧式が用いら
れている。一般に油圧式パワステアリング装置は図4の
油圧回路図及び図5の装着図に示すように、コントロー
ルバルブ2とパワシリンダ3と付属機器から構成されて
いる。付属機器としてはオイルポンプ5、流量調整バル
ブ6、圧力調整バルブ7、オイルリザーバタンク8等が
ある。
【0003】また、油圧式のパワーステアリング装置に
は、リンケージ形、インテグラル形、セミインテグラル
形等の種々の形式があるが、何れもパワーシリンダーを
駆動するためのオイルを蓄えておくオイルリザーバータ
ンクが必要である。本考案はこのオイルリザーバータン
クに関するものである。
【0004】
【従来の技術】図6は従来の油圧式パワーステアリング
装置用の樹脂製オイルリザーバータンクを示す図であ
り、(a) は分解斜視図、(b) は組立断面図である。これ
は、タンクの上部を構成するカバー10と、オイル中の
ごみを取り除くためのフィルター又はバッフラー11
と、タンクの下部を構成するリザーバ12とよりなる。
そして組立ては、リザーバ12の段付部13にフィルタ
ー又はバッフラー11を載せ、その周辺を超音波溶接法
で溶着し、次いでリザーバ12の上部のフランジ部14
にカバー10のフランジ部15を重ね合わせてバイブレ
ーション溶着法により接着している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記従来方法で形成さ
れたオイルリザーバータンクでは、リザーバ12にフィ
ルター又はバッフラー11を超音波溶接する際の条件出
しがむつかしく、且つ溶着面が外部から見えないので溶
着強度の確認ができない。またフィルター又はバッフラ
ー11は、その全周をリザーバ12に溶着しなければな
らないが、フィルター又はバッフラー11には成形時の
変形、あるいは成形後の温度変化による変形があり、ま
た溶着治具の傾き等の原因により部分的に溶着しない部
分が生ずることがある。
【0006】また、フィルター又はバッフラー11の変
形あるいは溶着治具の傾きにより、溶着強度が不足して
いると、使用中にフィルター又はバッフラー11がリザ
ーバ12から外れてしまう可能性があり、若し外れると
フィルター又はバッフラーの役割を果たさなくなり、オ
イル中のごみをこさなくなり、ごみづまりによりオイル
が循環しなくなる等の問題が発生する。
【0007】本考案は、上記従来の問題点に鑑み、フィ
ルター又はバッフラーをリザーバに固定する際に超音波
溶着法を用いずに確実に固定することができるオイルリ
ザーバータンクのフィルター固定構造を実現しようとす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案のオイルリザーバ
ータンクのフィルター固定構造に於いては、底付円筒状
で周壁内側の中間に段付部13を有するリザーバ12
と、前記段付部13に固定される板状周辺部16を持つ
フィルター又はバッフラー11と、前記リザーバ12の
上部開口に溶着により接合するカバー10とを具備して
成る樹脂製のオイルリザーバータンクにおいて、前記カ
バー10に、前記リザーバ12の段付部13に載置した
フィルター又はバッフラー11の周辺部16を押圧する
ことができる長さを有する複数の突起17を設け、前記
リザーバ12にフィルター又はバッフラー11を収容し
た状態で該リザーバ12にカバー10を接合して成るこ
とを特徴とする。
【0009】また、それに加えて、前記カバー10の突
起17の先端とフィルター又はバッフラー11との間に
振動を吸収する樹脂19を介在させたことを特徴とす
る。
【0010】この構成を採ることにより、フィルター又
はバッフラーをリザーバに固定する際に超音波溶着法を
用いずに確実に固定することができるオイルリザーバー
タンクのフィルター固定構造が得られる。
【0011】
【作用】本考案は図1に示すように、カバー10をリザ
ーバ12に接合したとき、該リザーバ12の段付部13
に載置されているフィルター又はバッフラー11の周辺
部を押圧できる突起17を設けたことにより、カバー1
0をリザーバ12にバイブレーション溶着したときに、
突起17がフィルター又はバッフラー11を押圧及び溶
着してリザーバ12の段付部13に固定することができ
る。
【0012】また、図2の如くリザーバ12の周壁内面
に仮止め用突起18を設けることにより、段付部13上
に載置されたフィルター又はバッフラー11を仮止めし
て、以後のカバー溶着作業までの取扱を容易にすること
ができる。
【0013】また、図3の如くカバー10の突起17
と、リザーバ12の段付部13上に載置されたフィルタ
ー又はバッフラー11との間に振動を吸収する樹脂19
を介在させることにより、カバー10をリザーバ12に
バイブレーション溶着するときに、突起17の先端は樹
脂19が振動を吸収するためフィルター又はバッフラー
11とは溶着しない。従って樹脂19がない場合に比べ
て溶着エネルギーが少なくてすむことになる。
【0014】
【実施例】図1は本考案の第1の実施例を示す図であ
り、(a) は分解断面図、(b) は組立断面図である。本実
施例は、同図(a) に示すようにそれぞれプラスチックで
形成されたカバー10と、フィルター(又はバッフラ
ー)11と、リザーバ12とよりなる。そして、リザー
バ12は底付き円筒状で周壁の中間部に段付部13が形
成され、上部の開口にはカバー10との接合用のフラン
ジ14が設けられている。
【0015】また、フィルタ11は、板状の周辺部16
を有し、該周辺部にこしあみが支持されている。またカ
バー10は、キャップ状をなし、下部の開口部にはリザ
ーバ12との接合用のフランジ15と、リザーバ12に
接合されたときに、該リザーバ12の段付部13の上に
載置されたフィルター11の板状周辺部16を押圧する
ことができる複数の突起17が設けられている。なお該
突起17は図においては縦リブ状であるがリング状であ
っても良い。
【0016】これらの部材は同図(b) の如く組立てられ
る。即ち、リザーバ12の段付部13の上にフィルター
11を載置し、その状態でカバー10のフランジ15を
リザーバ12のフランジ14に重ね合わせ、その状態で
バイブレーション溶着する。このとき、突起17の先端
もフィルター11の周辺部16と溶着する。従ってA,
B2箇所で溶着が行われる。
【0017】以上の本実施例によれば、リザーバ12と
カバー10の溶着と同時に突起17によりフィルター1
1をリザーバの段付部13に押圧固定することができる
ため、従来の超音波溶着が不要となり、コストダウンが
可能となると共にフィルターの確実な固定ができる。
【0018】図2は本考案の第2の実施例の要部を示す
図であり、(a) はリザーバの断面図、(b) はリザーバに
フィルターを仮止めした状態を示す断面図である。本実
施例は基本的には前実施例と同様であり、異なるところ
は、同図(a) に示すようにリザーバ12の段付部13の
上にフィルター11を載置したときに該フィルターを仮
固定できるように該リザーバ12の周壁内面に仮止め用
突起18を設けたことである。
【0019】本実施例によれば、組立時に同図(b) に示
すように、リザーバ12にフィルター11を仮止めする
ことができるため、その後リザーバ12にカバー10を
接合するまでの間の取扱が自由になり、組立が容易とな
る。
【0020】図3は本考案の第3の実施例を示す図であ
り、(a) はカバーの断面図、(b) は組立断面図である。
本実施例も基本的には第1の実施例と同様であり、異な
るところは、同図(a)に示すようにカバー10の突起1
7の先端を振動を吸収する物質、例えばウレタン系、エ
ラストマ系の樹脂19である程度の厚さ(バイブレーシ
ョン溶着時の振動を吸収できる厚さ)に被覆したことで
ある。
【0021】このように突起17に樹脂19を被覆した
カバー10は、同図(b) の如く段付部13にフィルター
11を載置したリザーバ12のフランジ14にカバー1
0のフランジ15を重ねてバイブレーション溶着を行う
のであるが、このときリザーバ12のフランジ14とカ
バー10のフランジ15とはA部で溶着するが、カバー
10の突起17の先端とフィルター11とは樹脂19を
介してB部で接触しているものの、該樹脂19が振動を
吸収するため両者は溶着しない。このため溶着エネルギ
ーは第1の実施例に比して少なくてすむ。
【0022】本実施例によれば、第1の実施例と同様
に、リザーバ12とフィルター11との超音波溶着作業
が不要となり、且つフィルター11のリザーバ12への
確実な固定ができる上、バイブレーション溶着時のエネ
ルギーが第1の実施例より少ないため、バイブレーショ
ン溶着機の容量が小さい場合でも溶着が可能となる。
【0023】以上の各実施例ではフィルターの固定につ
いてのみ説明したが、周辺部が同様な形状をしたバッフ
ラーについても本考案が適用できることは勿論である。
【0024】
【考案の効果】本考案に依れば、リザーバ、フィルター
又はバッフラー、及びカバーとよりなる樹脂製オイルリ
ザーバタンクにおいて、リザーバの段付部に載置したフ
ィルター又はバッフラーを押さえることができる突起を
カバーに設け、リザーバにカバーをバイブレーション溶
着することにより前記突起によりフィルター又はバッフ
ラーをリザーバの段付部に押圧固定することができる。
これにより、従来の超音波溶着が不要となり、コストダ
ウンが可能となり、且つ超音波溶着時の溶着不良もなく
なり品質の向上が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例を示す図で、(a) は分解
断面図、(b) は組立断面図である。
【図2】本考案の第2の実施例の要部を示す図で、(a)
はリザーバを示す断面図、(b)はリザーバにフィルター
を仮止めした状態を示す断面図である。
【図3】本考案の第3の実施例を示す図で、(a) はカバ
ーを示す断面図、(b) は組立断面図である。
【図4】従来の油圧式パワステアリング装置の油圧回路
図である。
【図5】従来の油圧式パワステアリング装置の1例の装
着図である。
【図6】従来のパワステアリング用樹脂製オイルリザー
バータンクを示す図で、(a) は分解斜視図、(b) は分解
断面図である。
【符号の説明】
10…カバー 11…フィルター(又はバッフラー) 12…リザーバ 13…段付部 14,15…フランジ 16…平板状周辺部 17…突起 18…仮止め用突起 19…振動吸収用樹脂

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底付円筒状で周壁内側の中間に段付部
    (13)を有するリザーバ(12)と、前記段付部(1
    3)に固定される板状周辺部(16)を持つフィルター
    又はバッフラー(11)と、前記リザーバ(12)の上
    部開口に溶着により接合するカバー(10)とを具備し
    成る樹脂製のオイルリザーバータンクにおいて、 前記カバー(10)に、前記リザーバ(12)の段付部
    (13)に載置したフィルター又はバッフラー(11)
    の周辺部(16)を押圧することができる長さを有する
    複数の突起(17)を設け、前記リザーバ(12)にフ
    ィルター又はバッフラー(11)を収容した状態で該リ
    ザーバ(12)にカバー(10)を接合して成ることを
    特徴とするオイルリザーバータンクのフィルター固定構
    造。
  2. 【請求項2】 前記カバー(10)の突起(17)の先
    端とフィルター又はバッフラー(11)との間に振動を
    吸収する樹脂(19)を介在させたことを特徴とする請
    求項1のオイルリザーバータンクのフィルター固定構
    造。
JP1993004536U 1993-02-15 1993-02-15 オイルリザーバータンクのフィルター固定構造 Expired - Lifetime JP2597699Y2 (ja)

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