JP2597354Y2 - 運搬装置 - Google Patents

運搬装置

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JP2597354Y2
JP2597354Y2 JP1993054903U JP5490393U JP2597354Y2 JP 2597354 Y2 JP2597354 Y2 JP 2597354Y2 JP 1993054903 U JP1993054903 U JP 1993054903U JP 5490393 U JP5490393 U JP 5490393U JP 2597354 Y2 JP2597354 Y2 JP 2597354Y2
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廣美 助川
修 神戸
中西  孝
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東洋運搬機株式会社
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  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば、トンネル内の
土砂や岩石などを運搬用容器内に積載し、この運搬用容
器を運搬用車両で所定位置まで運搬し、その後運搬用容
器内の積載物を排出するための運搬装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の運搬装置としては、例え
ば実公平1−38159号公報に示されるものがある。
すなわち、運搬装置は、土砂や岩石を積載するためのバ
ケット(運搬用容器)と、このバケットを運搬するフォ
ークリフト(運搬用車両)とから構成されている。フォ
ークの上面には台が設けられ、この台には凹形状に切欠
いた溝が形成されている。
【0003】上記バケットの底部は中央底部とその両側
に設けた側底部とから成り、両側底部は中央底部に対し
て一段高い段差がつけられている。これにより、両側底
部の下方には、上記段差により、フォーク差込み部が形
成される。また、バケットの両側面には、バケットの重
心位置よりも後方に位置するようにピンが固定されてい
る。これらピンは上記フォークの切欠き溝に対して係脱
自在になっている。
【0004】これによると、バケットを運搬する場合
は、フォークをフォーク差込み部に差し込み上昇させ
る。これにより、フォークの台の上面が側底部下面に当
接してバケットを持ち上げる。その後、フォークリフト
を走行させてバケットを目的地まで運搬させる。
【0005】その後、バケットを一旦地面に下ろし、両
フォークを外方に横移動させてピンの下方に位置させ
る。そして、フォークを上昇させて切欠き溝をピンに係
合させる。この際、バケットの重心位置がピンよりも前
方に偏位しているため、さらにフォークを上昇させるこ
とにより、バケットの自重によりバケットが前傾してバ
ケットの底面前端が地面に支持され、バケット内の土砂
が前方に排出される。その後、フォークを下降させるこ
とにより、バケットは水平姿勢に戻り地面に載置され
る。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記の従来形
式では、バケットの底面前端部から前面下端部にかけて
はほぼ直角に形成されているため、フォークを前傾姿勢
にする際または水平姿勢に戻す際、バケットの底面前端
が地面にひっかかってがたつきながら前後方向に移動す
るといった恐れがあった。
【0007】本考案は上記問題を解決するもので、ダン
プ時、運搬用容器をスムーズに傾斜姿勢および水平姿勢
にすることが可能な運搬装置を提供することを目的とす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本第1の考案は、運搬用車両と運搬用容器とによ
り構成される運搬装置であって、運搬用車両側に、前後
方向に揺動自在なマストを設け、このマストを揺動させ
る駆動装置を設け、上記マストに案内されて昇降するフ
ォークを設け、このフォークの先端部に凹状の係止部を
形成し、上記運搬用容器の下部に上記フォークが運搬
用容器の一端から他端へ向けて差し込まれるフォーク差
込み溝を形成し、上記運搬用容器の他端に排出口を設
け、上記フォーク差込み溝内に、上記係止部に係脱自在
かつ回動可能に係合する被係合部を設け、上記被係合部
と運搬用容器の重心とを運搬用容器の一端と他端の排出
口との間に位置させ、かつ、被係合部の位置を重心の位
置に対して運搬用容器の一端側へ偏位させており、運搬
用容器をフォーク上で固定するロック装置を設け、運搬
用容器の底面から排出口の下方にかけてを丸型に形成し
たものである。
【0009】本第2の考案は、運搬用車両と運搬用容器
とにより構成される運搬装置であって、運搬用車両側に
マストを設け、このマストに案内されて昇降するL形状
のフォークを設け、このフォークの上端部を水平方向軸
心を中心にして回動自在に形成し、上記フォークを回動
させる駆動装置を設け、上記フォークの先端部に凹状の
係止部を形成し、上記運搬用容器の下部に上記フォー
クが運搬用容器の一端から他端へ向けて差し込まれるフ
ォーク差込み溝を形成し、上記運搬用容器の他端に排出
口を設け、上記フォーク差込み溝内に、上記係止部に係
脱自在かつ回動可能に係合する被係合部を設け、上記被
係合部と運搬用容器の重心とを運搬用容器の一端と他端
の排出口との間に位置させ、かつ、被係合部の位置を重
心の位置に対して運搬用容器の一端側へ偏位させてお
り、運搬用容器をフォーク上で固定するロック装置を設
け、運搬用容器の底面から排出口の下方にかけてを丸型
に形成したものである。
【0010】
【作用】上記第1の考案の構成によると、フォークを運
搬用容器の一端からフォーク差込み溝に差し込み、ロッ
ク装置で運搬用容器をフォーク上に固定する。フォーク
を上昇させることにより、被係合部が係止部に係合した
状態で、運搬用容器はフォークにより持ち上げられる。
その後、運搬用車両を走行させて運搬用容器を目的地ま
で運搬する。
【0011】目的地にて、一旦フォークを下降させて運
搬用容器を地上に降ろし、ロック装置を解除する。そし
て、駆動装置を作動させて、マストを一方へ揺動させ
る。マストの揺動とともに、被係合部が係止部に係合し
て支持された状態で、フォークの先端が一方かつ上方に
変位して運搬用容器の被係合部側を持ち上げる。この
際、被係合部の位置は運搬用容器の重心の位置に対して
運搬用容器の一端側へ偏位しているため、運搬用容器の
被係合部とは反対側(すなわち排出口側)の下端は自重
により接地したままである。このように、運搬用容器の
被係合部側を持ち上げることにより、運搬用容器は被係
合部を支点にして被係合部の反対側(すなわち排出口
側)に傾斜するため、運搬用容器内の土砂や岩石などは
排出口から排出される。
【0012】このように運搬用容器が傾斜する場合、運
搬用容器の底面から排出口の下方にかけての丸型の部分
が接地して他方へ円滑に滑るため、運搬用容器がスムー
ズに傾斜する。
【0013】ダンプ後、マストを逆に揺動させて直立姿
勢に戻すことにより、運搬用容器は水平姿勢に戻り地面
に降ろされる。この際、運搬用容器の底面から排出口の
下方にかけての丸型の部分が接地して一方へ円滑に滑る
ため、運搬用容器がスムーズに水平姿勢に戻る。
【0014】上記第2の考案の構成によると、フォーク
を運搬用容器の一端からフォーク差込み溝に差し込み、
ロック装置で運搬用容器をフォーク上に固定する。フォ
ークを上昇させることにより、被係合部が係止部に係合
した状態で、運搬用容器はフォークにより持ち上げられ
る。その後、運搬用車両を走行させて運搬用容器を目的
地まで運搬する。
【0015】目的地にて、一旦フォークを下降させて運
搬用容器を地面に降ろし、ロック装置を解除する。そし
て、駆動装置を作動させて、フォークを水平方向軸心を
中心にして一方へ回動させる。フォークの回動ととも
に、被係合部が係止部に係合して支持された状態で、フ
ォークの先端が一方かつ上方に変位して運搬用容器の被
係合部側を持ち上げる。この際、被係合部の位置は運搬
用容器の重心の位置に対して運搬用容器の一端側へ偏位
しているため、運搬用容器の被係合部とは反対側(すな
わち排出口側)の下端は自重により接地したままであ
る。このように、運搬用容器の被係合部側を持ち上げる
ことにより、運搬用容器は被係合部を支点にして被係合
部の反対側(すなわち排出口側)に傾斜するため、運搬
用容器内の土砂や岩石などは排出口から排出される。
【0016】このように運搬用容器が傾斜する場合、運
搬用容器の底面から排出口の下方にかけての丸型の部分
が接地して他方へ円滑に滑るため、運搬用容器がスムー
ズに傾斜する。
【0017】ダンプ後、フォークを逆に回動させて直立
姿勢に戻すことにより、運搬用容器は水平姿勢に戻り地
面に降ろされる。この際、運搬用容器の底面から排出口
の下方にかけての丸型の部分が接地して一方へ円滑に滑
るため、運搬用容器がスムーズに水平姿勢に戻る。
【0018】
【実施例】先ず、本第1の考案の実施例を第1実施例〜
第3実施例により説明する。第1実施例を図1〜図8に
基づいて説明すると、図2,図3に示すように、1は運
搬装置であり、トンネル内の土砂や岩石などを積載する
運搬用容器2と、この運搬用容器2を目的地まで運搬す
る運搬用車両3とから構成されている。この運搬用車両
3は、上記運搬用容器2を持ち上げるためのフォーク4
とマスト5とを有する支持フレーム6を牽引している。
【0019】すなわち、上記支持フレーム6は、運搬用
車両3の後部に連結されており、前フレーム部6aから
後方に連設された左右一対の側フレーム部6bにより、
平面視でU形状に形成される。上記側フレーム部6bの
後部には、支持フレーム6を地面7から支持する車輪8
が設けられる。また、両側フレーム部6bの後部間に
は、後方から運搬用容器2を収納可能な容器収納部9が
形成されている。
【0020】上記マスト5は、各側フレーム部6bの前
部上面に立設されたブラケット12を介して、両側フレー
ム部6b間に左右一対設けられる。すなわち、各マスト
5の上部は連結ピン13を介してブラケット12に取付けら
れ、これにより、各マスト5は左右方向軸心14を中心に
前後方向に揺動自在に設けられる。また、前フレーム部
6aには、上記マスト5を揺動させるシリンダ装置15
(駆動装置の一例)が設けられる。
【0021】図1,図2に示すように、フォーク4はそ
れぞれ、各マスト5の後側に取付けられて容器収納部9
内に突出するとともに、各マスト5に案内されて昇降自
在に形成される。各フォーク4の上面には受け台17が一
段高く設けられるとともに、各フォーク4の上面先端に
は係止爪18が立設されている。これにより、受け台17と
係止爪18との間には凹状の係止溝19(係止部の一例)が
形成される。尚、フォーク4の昇降はリフトシリンダ
(図示せず)で行われる。
【0022】図4〜図7に示すように、運搬用容器2は
底板22と、左右一対の側壁23と、前壁24とにより形成さ
れ、上部および後部が開放されている。このうち、運搬
用容器2の後部は排出口25として開放されている。図6
に示すように、上記底板22の前部は中央底部22aとその
両側方に設けた側底部22bとから成り、側底部22bは中
央底部22aに対して上方へ段差がつけられ、この段差部
をフォーク差込み溝26としている。これにより、フォー
ク4は運搬用容器2の前方(一端)から後方(他端)へ
向けてフォーク差込み溝26に差し込まれる。各フォーク
差込み溝26の内部にはそれぞれ、上記フォーク4の係止
溝19に係脱自在に係合するピン28(被係合部の一例)が
左右方向に設けられている。尚、図1に示すように、
ピン28と運搬用容器2の重心Gとは運搬用容器2の前端
(一端)と後端(他端)の排出口25との間に位置してお
り、さらに、各ピン28の位置は重心Gの位置に対して運
搬用容器2の前端側(一端側)に偏位している。また、
上記底板22の後部は上向きに傾斜して形成されている。
尚、上記両側壁23の上部および前壁24の上部には、左右
外方に張り出す張出部29が形成されている。
【0023】上記運搬用容器2は、複数のリブ30で補強
され、底板22の下面に下部骨組体31を有している。図7
に示すように、下部骨組体31は、前後方向の主フレーム
材32を複数本左右に並設し、これら主フレーム材32間を
連結フレーム材33で連結したものである。そして、各主
フレーム材32の後端部は、上方に向かって丸みを帯びて
曲げられた湾曲接地部34として形成され、上記底板22の
後端部下面に連結されている。尚、上記主フレーム材32
および連結フレーム材33には角パイプやH形鋼などが使
用されている。
【0024】図1,図8に示すように、フォーク4の上
端部には、ロック装置35がフォーク4に対して昇降自在
に設けられている。すなわち、このロック装置35は、図
8の仮想線に示すように下限位置で、運搬用容器2の前
壁24に設けられた係止板36をクランプして運搬用容器2
をロックし、図8の実線に示すように上限位置で係止板
36から上方へ離間する。尚、ロック装置35はシリンダ装
置(図示せず)により昇降される。
【0025】以下、上記構成における作用を説明する。
トンネル内の土砂や岩石などは運搬用容器2に積載され
て運搬用車両3で目的地まで運搬される。この際、運搬
用車両3を後進させるとともに、図1の実線に示すよう
に、フォーク4を下限位置まで下降させて運搬用容器2
のフォーク差込み溝26に差し込む。これにより、運搬用
容器2は両側フレーム部6b間の容器収納部9内に収納
される。
【0026】そして、受け台17が運搬用容器2の側底部
22bの下面に当接するまでフォーク4を少し上昇させ、
係止溝19をピン28に係合させる。その後、図8の仮想線
に示すように、ロック装置35を下限位置まで下降させる
ことにより、運搬用容器2の係止板36がロック装置35に
よりクランプされて、運搬用容器2がフォーク4上で固
定される。
【0027】その後、図3に示すように、フォーク4を
上昇させてさらに運搬用容器2を持ち上げ、運搬用車両
3を前進させる。これにより、運搬用車両3は支持フレ
ーム6を牽引して運搬用容器2を目的地まで運搬する。
【0028】また、運搬用容器2内から土砂や岩石など
を排出させる場合は、一旦フォーク4を下降させて運搬
用容器2を地上に降ろし、ロック装置35を上限位置まで
上昇させる。これにより、図8の実線に示すように、ロ
ック装置35が係止板36から上方へ離間するため、運搬用
容器2はロック解除される。
【0029】次に、図1の仮想線に示すように、シリン
ダ装置15を作動させて、マスト5の下部が後方に傾斜す
るように、マスト5を左右方向軸心14を中心にして所定
傾斜角度まで後方に揺動させる。このマスト5の揺動と
ともに、ピン28が係止溝19に係合して支持された状態
で、フォーク4の先端が後方かつ上方に変位して運搬用
容器2の前部を持ち上げる。この際、ピン28は運搬用容
器2の重心Gよりも前方に取付けられているため、運搬
用容器2の後部下端は自重により接地したままである。
このように、運搬用容器2の前部を持ち上げることによ
り、運搬用容器2はピン28を支点として後方に傾斜し、
運搬用容器2内の土砂や岩石などが排出口25から排出さ
れる。
【0030】このように運搬用容器2が傾斜する場合、
下部骨組体31の湾曲接地部34が接地するため、この湾曲
接地部34が地面7を前方へ円滑に滑りながら運搬用容器
2がスムーズに傾斜する。
【0031】ダンプ後、図1の実線に示すように、マス
ト5を逆に揺動させて直立姿勢に戻すことにより、運搬
用容器2は水平姿勢に戻り地面7に降ろされる。この
際、下部骨組体31の湾曲接地部34が接地するため、この
湾曲接地部34が地面7を後方へ円滑に滑りながら運搬用
容器2がスムーズに水平姿勢に戻る。
【0032】上記実施例では、運搬用容器2の下部骨組
体31に湾曲接地部34を形成したが、運搬用容器2に、下
部骨組体31を設けず、排出口25を有する後壁を新たに設
け、この後壁と底板22とのコーナー部に丸みをつけたも
のであってもよい。
【0033】また、上記実施例では、図2に示すよう
に、フォーク4は左右一対(すなわち2本)設けられて
いるが、中央に一本設けたものでもよい。次に、第2実
施例を図9に基づいて説明する。
【0034】すなわち、支持フレーム6の前フレーム部
6aには左右一対のブラケット41が立設され、これらブ
ラケット41にリンク機構42を介してマスト43がそれぞれ
取付けられている。上記リンク機構42は、それぞれ前端
部を中心にして上下に揺動自在な上部連結杆44と下部連
結杆45とにより構成されている。上部連結杆44の前端部
および下部連結杆45の前端部はそれぞれ上記ブラケット
41に連結され、上部連結杆44の後端部はマスト43の上端
部に回動自在に連結され、下部連結杆45の後端部はマス
ト43の下端部に回動自在に連結されている。下部連結杆
45は上部連結杆44よりも長く形成されている。また、前
フレーム部6aには、上部連結杆44を揺動させるシリン
ダ装置46が取付けられている。尚、マスト43には、昇降
自在なフォーク4が取付けられている。
【0035】これによると、図9の仮想線に示すよう
に、シリンダ装置46のピストンロッド47が伸長すること
により、上部連結杆44と下部連結杆45とがそれぞれ前端
部を中心にして上方に揺動し、マスト43が所定傾斜角度
まで後方に揺動する。これにより、上述した第1実施例
と同様に、フォーク4の先端が後方かつ上方に変位して
運搬用容器2が傾斜し、土砂や岩石などが排出される。
【0036】また、第3実施例を図10に基づいて説明す
る。すなわち、ロック装置50は、中央部に挿通されたピ
ン51を介して、マスト5の上端に設けられている。この
ロック装置50はピン51を中心にして上下に回動自在であ
り、ロック装置50の前端部には、ロック装置50を回動さ
せるシリンダ装置52のピストンロッド53が連結されてい
る。また、ロック装置50の後端部は、下方に回動して運
搬用容器2の前壁24の係止板36をクランプし、上方に回
動して係止板36から離間することが可能である。
【0037】これによると、図10の仮想線に示すよう
に、シリンダ装置52のピストンロッド53が伸長してロッ
ク装置50が一方に回動することにより、ロック装置50の
後端部が運搬用容器2の係止板36をクランプするため、
運搬用容器2がフォーク4上で固定される。また、図10
の実線に示すように、シリンダ装置52のピストンロッド
53が短縮してロック装置50が他方に回動することによ
り、ロック装置50の後端部が運搬用容器2の係止板36か
ら離間するため、運搬用容器2はロック解除される。
【0038】次に、本第2の考案の実施例を第4実施例
により説明する。すなわち、図11,図12に示すように、
左右一対のマスト64は支持フレーム6に直立姿勢で固定
されており、各マスト64には、キャリッジ65を介して昇
降自在なフォーク66が取付けられている。各フォーク66
は側面視でL形状に形成され、その上端は、連結ピン67
を介して、左右方向軸心68を中心に回動自在にキャリッ
ジ65に連結されている。すなわち、上記連結ピン67は、
フォーク66の上端部に設けられた取付ブラケット69と、
キャリッジ65に設けられた連結ブラケット70とに挿通さ
れている。また、キャリッジ65にはフォーク66を回動駆
動させるシリンダ装置71(駆動装置の一例)が取付けら
れ、これらシリンダ装置71のピストンロッド72の先端は
上記取付ブラケット69の前端部に連結している。これに
より、ピストンロッド72と取付ブラケット69との連結
部、およびフォーク66と取付ブラケット69との連結部は
連結ピン67の前後に振分けられる。
【0039】これによると、運搬用容器2内から土砂や
岩石などを排出させる場合は、一旦フォーク66を下降さ
せて運搬用容器2を地面7に降ろし、ロック装置35を上
昇させてロック解除する。
【0040】次に、図12の仮想線に示すように、シリン
ダ装置71のピストンロッド72を伸長させて、フォーク66
を左右方向軸心68を中心にして所定傾斜角度まで回動さ
せる。これにより、図11に示すように、フォーク66の回
動とともに、ピン28が係止溝19に係合して支持された状
態で、フォーク66の先端が後方かつ上方に変位して運搬
用容器2の前部を持ち上げる。この際、ピン28は運搬用
容器2の重心Gよりも前方に取付けられているため、運
搬用容器2の後部下端は自重により接地したままであ
る。このように、運搬用容器2の前部を持ち上げること
により、運搬用容器2はピン28を支点として後方に傾斜
し、運搬用容器2内の土砂や岩石などが排出口25から排
出される。
【0041】このように運搬用容器2が傾斜する場合、
下部骨組体31の湾曲接地部34が接地するため、この湾曲
接地部34が地面7を前方へ円滑に滑りながら運搬用容器
2がスムーズに傾斜する。
【0042】ダンプ後、図12の実線に示すように、フォ
ーク66を逆に回動させて直立姿勢に戻すことにより、運
搬用容器2は地面7に降ろされる。この際、下部骨組体
31の湾曲接地部34が接地するため、この湾曲接地部34が
地面7を後方へ円滑に滑りながら運搬用容器2がスムー
ズに水平姿勢に戻る。
【0043】
【考案の効果】以上述べたように、本第1の考案によれ
ば、マストを揺動させて運搬用容器を傾斜させる場合、
運搬用容器の底面から排出口の下方にかけての丸型の部
分が接地して他方へ円滑に滑るため、運搬用容器がスム
ーズに傾斜する。
【0044】また、ダンプ後、マストを逆に揺動させて
直立姿勢に戻すことにより、運搬用容器は水平姿勢に戻
り地面に降ろされる。この際、運搬用容器の底面から排
出口の下方にかけての丸型の部分が接地して一方へ円滑
に滑るため、運搬用容器がスムーズに水平姿勢に戻る。
このように、運搬用容器の底面から排出口の下方にかけ
てを丸型に形成したため、運搬用容器をスムーズに傾斜
姿勢および水平姿勢にすることが可能となる。
【0045】本第2の考案によれば、フォークを回動さ
せて運搬用容器を傾斜させる場合、運搬用容器の底面か
ら排出口の下方にかけての丸型の部分が接地して他方へ
円滑に滑るため、運搬用容器がスムーズに傾斜する。
【0046】また、ダンプ後、フォークを逆に回動させ
て直立姿勢に戻すことにより、運搬用容器は水平姿勢に
戻り地面に降ろされる。この際、運搬用容器の底面から
排出口の下方にかけての丸型の部分が接地して一方へ円
滑に滑るため、運搬用容器がスムーズに水平姿勢に戻
る。このように、運搬用容器の底面から排出口の下方に
かけてを丸型に形成したため、運搬用容器をスムーズに
傾斜姿勢および水平姿勢にすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例における運搬用容器のダン
プ方法を説明するための側面図である。
【図2】運搬装置の平面図である。
【図3】運搬装置の側面図である。
【図4】運搬用容器の前方から見た斜視図である。
【図5】運搬用容器の後方から見た斜視図である。
【図6】運搬用容器の底板の斜視図である。
【図7】運搬用容器の下部骨組体の斜視図である。
【図8】ロック装置の側面図である。
【図9】本考案の第2実施例における運搬装置のマスト
を揺動させる駆動部の側面図である。
【図10】本考案の第3実施例における運搬装置のロック
装置の側面図である。
【図11】本考案の第4実施例における運搬用容器のダン
プ方法を説明するための側面図である。
【図12】フォークを回動させる駆動部の側面図である。
【符号の説明】
1 運搬装置 2 運搬用容器 3 運搬用車両 4 フォーク 5 マスト 15 シリンダ装置(駆動装置) 19 係止溝(係止部) 25 排出口 26 フォーク差込み溝 28 ピン(被係合部) 35 ロック装置 43 マスト 46 シリンダ装置(駆動装置) 50 ロック装置 64 マスト 66 フォーク 68 左右方向軸心(水平方向軸心) 71 シリンダ装置(駆動装置) G 重心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−148894(JP,U) 実開 昭60−47799(JP,U) 実開 昭62−150497(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B66F 9/00 - 11/04

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運搬用車両と運搬用容器とにより構成さ
    れる運搬装置であって、運搬用車両側に、前後方向に揺
    動自在なマストを設け、このマストを揺動させる駆動装
    置を設け、上記マストに案内されて昇降するフォークを
    設け、このフォークの先端部に凹状の係止部を形成し、
    上記運搬用容器の下部に上記フォークが運搬用容器の
    一端から他端へ向けて差し込まれるフォーク差込み溝を
    形成し、上記運搬用容器の他端に排出口を設け、上記
    ォーク差込み溝内に、上記係止部に係脱自在かつ回動可
    能に係合する被係合部を設け、上記被係合部と運搬用容
    器の重心とを運搬用容器の一端と他端の排出口との間に
    位置させ、かつ、被係合部の位置を重心の位置に対して
    運搬用容器の一端側へ偏位させており、運搬用容器をフ
    ォーク上で固定するロック装置を設け、運搬用容器の底
    面から排出口の下方にかけてを丸型に形成したことを特
    徴とする運搬装置。
  2. 【請求項2】 運搬用車両と運搬用容器とにより構成さ
    れる運搬装置であって、運搬用車両側にマストを設け、
    このマストに案内されて昇降するL形状のフォークを設
    け、このフォークの上端部を水平方向軸心を中心にして
    回動自在に形成し、上記フォークを回動させる駆動装置
    を設け、上記フォークの先端部に凹状の係止部を形成
    し、上記運搬用容器の下部に上記フォークが運搬用容
    器の一端から他端へ向けて差し込まれるフォーク差込み
    溝を形成し、上記運搬用容器の他端に排出口を設け、上
    フォーク差込み溝内に、上記係止部に係脱自在かつ回
    動可能に係合する被係合部を設け、上記被係合部と運搬
    用容器の重心とを運搬用容器の一端と他端の排出口との
    間に位置させ、かつ、被係合部の位置を重心の位置に対
    して運搬用容器の一端側へ偏位させており、運搬用容器
    をフォーク上で固定するロック装置を設け、運搬用容器
    の底面から排出口の下方にかけてを丸型に形成したこと
    を特徴とする運搬装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016196377A (ja) * 2016-09-02 2016-11-24 株式会社大阪タイユー 吊上げ台

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