JP2597170Y2 - 熱交換器用の皿形のプレート - Google Patents

熱交換器用の皿形のプレート

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JP2597170Y2
JP2597170Y2 JP1993042012U JP4201293U JP2597170Y2 JP 2597170 Y2 JP2597170 Y2 JP 2597170Y2 JP 1993042012 U JP1993042012 U JP 1993042012U JP 4201293 U JP4201293 U JP 4201293U JP 2597170 Y2 JP2597170 Y2 JP 2597170Y2
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plate
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rib
center
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領谷 有田
督久 桜井
勝広 磯田
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株式会社テネックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は多板式熱交換器を構成
するプレートに関し、特に中央に貫通孔を有するドーナ
ツ型の熱交換器において多段に積層されるチューブを構
成する一対のプレートの形状に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来多板型であって中央に貫通孔を設け
たドーナツ型の熱交換器は、例えば特公昭55−482
38号公報、あるいは実開昭59−108065号公報
に開示されている。これらはいずれも中央に中央開口を
有し周縁に周縁フランジを設けた一対の皿形のプレート
を向い合わせに接合して偏平なチューブを形成しこれを
多段に積層している。各チューブ間に、プレートの底面
間を連通する短管状の通路が設けてあって第1流体(例
えばオイル)は各チューブ内を流れる。チューブ全体が
ハウジング内に収容されハウジングは第2流体(例えば
水)ジャッケットとなり各チューブを水が包囲する。
【0003】この種のドーナツ型の熱交換器ではプレー
トの中央開口が重なって貫通孔を形成している。多板式
のドーナツ型熱交換器は、主として内燃機関のオイルク
ーラとして、エンジン本体に装着して使用される。その
装着態様は、中央貫通孔を貫通する取付ボルトで締付け
られるものであり、熱交換器の上面にオイルフィルタを
取付け取付けボルトを共用するもの(例えば前記特公
昭55−48238号公報)もあり、またオイルフィル
タを重ねないで単独で装着されるもの(例えば前記実開
昭59−108065号公報)もある。
【0004】これらの例によれば多板式ドーナツ型熱交
換器では、チューブ内を通る第1流体例えばオイルの流
れ方の態様が一様ではない。すなわち前記特公昭55−
48238号公報FIG4のものでは、各チューブを貫
通するオイル通過路がチューブの周縁寄りに設けられ、
オイルはエンジンからこの通過路を通ってオイルフィル
タに流入し、その後オイルフィルタからオイルクーラの
中央貫通孔を経て、各チューブ内に流入し、各チューブ
内を流れて熱交換をし、再び中央貫通孔内に流入して、
取付用ボルトの軸の中空部を通ってエンジン本体へ戻る
ようになっている。
【0005】また実開昭59−108065号には、オ
イルフィルタを装着せずエンジン本体から直接各チュー
ブ内へオイルが流入して熱交換を行いオイルクーラ上部
で各チューブから流出し、取付ボルトの中空部を経てエ
ンジンへ戻る。従って各チューブと中央貫通孔とは遮断
されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】従来の熱交換器用の皿
形のプレートは、2枚1組として向い合わせに接合して
チューブを形成すると、中央開口の周囲が全周開放され
、全周閉塞されるか何れかに定まってしまい、中央
貫通孔とチューブ内とを直接流通させる流路を形成させ
るものと、中央貫通孔とチューブ内とを遮断する形式の
ものとに対し、同一のプレートを用いることはできな
い。
【0007】例えば特公昭55−48238号公報FI
G4のものにおいては環形のプレートの内周縁を皿形の
外方(糸底方向)へ折りまげて水側と中央貫通孔を遮断
するフランジとしており、実開昭59−108065号
公報のものにおいてはチューブ内と中央貫通孔との間お
よび水側と中央貫通孔との間の双方に別体の遮断片を用
いている。一方の遮断片をプレート内周縁のフランジで
代用するとしても他方の遮断片を省略することはできな
い。
【0008】しかも前記2例のようにチューブ内を中央
貫通孔に開放するものと遮断するものとではプレートは
構造の異なる別種のものを用いなければならない。本考
案はこれらのオイル流路を遮断片を用いることなく同一
形態で共用できるようにした一対の皿形プレートであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この考案の皿形のプレー
トは対応する一対の組合せでなり、一方のプレートは中
央開口の周囲に周縁フランジの立上りと同方向に向けて
***する馬蹄形の中央リブを形成し、他方のプレートは
中央開口の周縁に周縁フランジの立上り反対方向に円
筒状の中央フランジを設けて先端に切欠きを設け、かつ
中央フランジの外径を一方のプレートの中央リブ内周に
嵌合する寸法とするものである。
【0010】さらに一方のプレートの中央リブの開放部
又は他方のプレートの中央フランジの切欠きの中央を通
る直径上の、中心から等距離の位置に開口を設け、他方
のプレートの二つの開口の周縁に周縁フランジの立上り
反対方向向きの開口リブを設ける。また前記他方のプ
レートの中央フランジの高さを開口リブの高さと一方の
プレートの中央リブの高さの和とほぼ等しくし、中央フ
ランジの切欠きの深さを一方のプレートの中央リブの高
さとほぼ等しくするものである。
【0011】
【作用】この一対の皿形プレートは互に向かい合わせに
組み合わされて1個のチューブを形成する。このとき中
央開口の中央リブの開放部と中央フランジの切欠き部と
を180゜反転した位置にして、このチューブ順次重
ねるとチューブを多段に重ねた熱交換器のコアが形成さ
れる。
【0012】各チューブは一対のプレートに相対応する
2個ずつの開口を有し、中央開口の部分は一方のプレー
トの中央リブで中央貫通孔の周縁の大部分が遮断され
る。中央リブの馬蹄形の開放部には次段のプレートすな
わち他方のプレートの中央フランジが伸びて嵌合されて
おり、その切欠きは中央リブと重なり、切欠きのない部
分が中央リブの馬蹄形開放部分を遮断する。また他方
プレートの開口の周縁にはチューブ外方に***する開口
リブがありこれが隣接チューブすなわち一方のプレート
の開口周縁に当接する。さらに中央フランジの基部は全
周で隣接チューブ間の中央貫通孔とチューブ外周とを遮
断する。かくして各チューブは二つずつの開口で連通す
る第1流体通路が形成され、チューブ外は第1流体通路
を遮断された第2流体通路となる。また中央貫通孔は第
1、第2流体いずれからも遮断される。
【0013】次に一対のプレートを前記の場合と位相を
異ならせ一方のプレートの中央リブの開放部と他方のプ
レートの中央フランジの切欠きとを一致させて重ね合わ
せると、各チューブ内は二つずつの開口で連通するとと
もに中央貫通孔と一方のプレートの中央リブの馬蹄形開
放部によって連通する第1流体の流路が形成される。ま
た各チューブ外周は前記の例と同様第1流体流路および
中央貫通孔とは遮断された第2流体流路が形成される。
【0014】この場合各チューブ内の第1流体の出入口
を二つの開口の一方と中央開口の中央リブ開放部とに限
定したいときは一方のプレートの中央リブ開放部に近い
開口の周縁に遮断片を挿入するか、あるいはその開口列
にパイプを挿入して流路とすることにより、その開口を
チューブ内と遮断すればよい。
【0015】
【実施例】この考案の皿形のプレートはAプレート(他
方のプレート)1とBプレート(一方のプレート)11
とでなる。Aプレート1は円形皿形で底面から下方に向
けて立ち上らせ周縁フランジ2と中央開口3の周囲に、
周縁フランジ2と反対方向に立ち上らせた円筒状の中央
フランジ4を設け、その先端を全周の1/4程度の長さ
で矩形状に切欠き、切欠き5とする。また切欠き5の中
央を通る直径線上の中心から等距離の位置に開口6、6
を設けその周縁に周縁フランジ2と反対方向に***す
る環状の開口リブ7、7を設ける。中央フランジ4の高
さは開口リブ7より高く、切欠き5の底辺がほぼ開口リ
ブ7の高さと同高であり、切欠き5の切欠き深さが後述
Bプレート11の中央リブ14の高さとほぼ等しい。す
なわち中央フランジ4の高さはほぼ開口リブ7と中央リ
ブ14の高さの和に等しい。
【0016】Bプレート11はAプレート1とほぼ同型
の円形底面を有しその周縁に周縁フランジ12を上方に
向けて立ち上らせ、中央に中央開口13を設け、中央開
口3とほぼ同径の中央開口13の周囲に周縁フランジ1
2と同方向に***する馬蹄形状の中央リブ14を設け
る。また中央リブ14の開放部15の中央を通る直径線
上に中心から等距離かつAプレート1の開口6、6と対
応する位置に開口16、16を設ける。図1に示すよう
にA、Bプレート1、11を周縁2、12が向き合うよ
うにし、かつ中央フランジ4の切欠き5と中央リブ14
の開放部15とを中心に対し180゜位相の異なる向き
として組み合わせ、さらにAプレート1、Bプレート
を交互に重ね合わせると、A、Bプレートでなる偏平
なチューブ18を積層した熱交換コアが得られる。
【0017】チューブ18は偏平な環状をなし、外周を
周縁フランジ2、12の接合で区画され、内周と中央開
口3、13の開口列とは中央リブ14で大部分が区画さ
れる。中央リブ14の馬蹄形の開放部分15は、隣接す
るチューブ18のAプレート1から突出する中央フラン
ジ4の切欠き5の無い部分で区画される。またチューブ
18の外面の隣接チューブ間は開口リブ7、7と中央フ
ランジ4の基部とによって区画される。こうして各チュ
ーブ18は2列の開口列6、16、6、16……によっ
て互に連通し、中央開口列3、13、3、13……で形
成される中央貫通孔と遮断されたオイル通路となる。ま
たチューブ18外周にはチューブ18内および中央貫通
孔と遮断された水通路が形成され、各チューブを構成す
るA、Bプレートの底面を介してオイルと水との熱交換
が行われる。
【0018】次に図2に示すように、Bプレート11
図1のものに対し180゜位相を変えた状態で重ね合わ
せると、Aプレート1の中央フランジ4の切欠き5と
プレートの中央リブ14の馬蹄形開放部15の位置が一
致し、中央開口3、13、3、13……で形成される中
央貫通孔と各チューブ19とが流通するようになる。各
チューブ19は開口列6、166、16……でなる二つ
の連通孔と中央開口列3、13、3、13……でなる中
央貫通孔とに連通する。この場合開口6、16、6、1
6でなる2列の連通孔のうち一方をリング状の遮断片
(図示しない)で遮断するか、あるいはパイプ20を挿
通してその内部をオイル通路とし実質的に一方の開口列
をチューブ内と遮断することもできる。図2の例のよう
にパイプ20によって中央リブ14の開放部15に近い
方の開口列6、16、6、16……を閉塞するようにす
れば、チューブ19内のオイルは馬蹄形の中央リブ14
の背部から流入しA、Bプレート1、11の底面全域に
広がり迂回して開放部15から流出するから、有効な伝
熱面積が底面全域となり熱交換効率がよい。
【0019】図1の場合は例えば実開昭59−1080
65号公報に開示されたような、上部にオイルフィルタ
を装着しない流路を形成させるオイルクーラに用いるこ
とができ、図2の場合は例えば特公昭55−48238
号公報FIG4に開示されたような上部にオイルフィル
タを重ねて装着するオイルクーラに用いることができ
る。このように一対の同一のプレートを異種のオイル流
路を形成するオイルクーラに兼用することができる。
【0020】
【考案の効果】この考案の一対のプレートは中央開口を
遮断する手段である中央リブと中央フランジに、開放部
又は切欠きを設けることにより、それらの組み合わせで
一対の同一のプレートを用いて異なる流路を形成させる
ことができ、異種の熱交換器に同一プレートを共用する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案のプレートを用いた熱交換器の構成
例。
【図2】この考案のプレートを用いた他の熱交換器の構
成例。
【符号の説明】1 Aプレート(他方のプレート) 11 Bプレート(一方のプレート) 2、12 周縁フランジ 3、13 中央開口 4 中央フランジ 5 切欠き 6、16 開口 7 開口リブ 14 中央リブ 15 開放部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多板式の熱交換器の偏平なチューブを構
    成する一対の皿形のプレートにおいて、双方のプレート
    の周縁に周縁フランジを設けるとともにプレートの底面
    中央に中央開口を設け、一方のプレートの中央開口の周
    縁に周縁フランジ立上り方向に降起する馬蹄形の中央
    リブを形成し、他方のプレートの中央開口の周縁に周縁
    フランジの立上り反対方向へ向けた円筒状の中央フラ
    ンジを設けその外径を一方のプレートの中央リブ内周に
    嵌合する寸法とし、中央フランジの先端に切欠きを設
    け、さらに双方のプレートの、中央リブの馬蹄形の開放
    部又は中央フランジの切欠きの中央を通る直径上で中心
    から等距離の位置に開口を設け、他方のプレートの二つ
    の開口の周縁に周縁フランジの立上り反対方向へ向け
    た開口リブを設け、前記中央フランジの高さをほぼ開口
    リブ高さと一方のプレートの中央リブ高さの和と等しく
    し、切欠き深さをほぼ一方のプレートの中央リブ高さと
    等しくしてなる一対の皿形のプレート。
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JPS5155370U (ja) * 1974-10-25 1976-04-28
JPS5434065A (en) * 1977-08-23 1979-03-13 Mitsubishi Electric Corp Control mechanism for circuit breaker
JP4648653B2 (ja) * 2004-06-25 2011-03-09 株式会社マーレ フィルターシステムズ 熱交換器
JP6929765B2 (ja) * 2017-12-14 2021-09-01 株式会社マーレ フィルターシステムズ オイルクーラ

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