JP2597090Y2 - 金属中空oリング装着用のフランジ構造 - Google Patents

金属中空oリング装着用のフランジ構造

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JP2597090Y2 JP1991101209U JP10120991U JP2597090Y2 JP 2597090 Y2 JP2597090 Y2 JP 2597090Y2 JP 1991101209 U JP1991101209 U JP 1991101209U JP 10120991 U JP10120991 U JP 10120991U JP 2597090 Y2 JP2597090 Y2 JP 2597090Y2
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島 辰 次 中
稔 朝比奈
島 敏 晴 中
肇 野々垣
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は金属中空Oリング装着用
のフランジ構造に係り、特に10MPc(メガパスカ
ル)以上の高圧流体をシールするのに好適な金属中空O
リング装着用のフランジ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】高圧流体を使用する機器は、種々の箇所
に高圧流体用のシールが用いられ、この高圧流体用のシ
ールの一つとして、金属中空Oリングが使用される。図
7は、金属中空Oリングの使用例としてディーゼルエン
ジンの燃料噴射装置の圧力センサー部のシール構造を示
したものである。高圧燃料の圧力を検出する圧力センサ
ー1はケーシング2に挿入され、この圧力センサー1と
ケーシング2との間にはアルミやステンレス鋼などの金
属中空Oリング3が介在され、内圧をシールする。この
時、内圧は例えば130MPc(メガパスカル)以上と
なり、中空Oリング3は変形し、その外径側がケーシン
グ2の内壁2aに圧接されて確実にシールする。
【0003】図8は、上記圧力センサー部のシール等に
使用される金属中空Oリング装着用のフランジ構造の一
例を拡大して示したもので、第1のフランジ4にはOリ
ング収容溝5が形成され、このOリング収容溝5はシー
ル面6とこれに直角の溝側壁7とから構成されている。
Oリング収容溝5には金属中空Oリング3が収容され、
図9に示したように第2のフランジ8が金属中空Oリン
グ3を押圧する。金属中空Oリング3はこの第2のフラ
ンジ8による押圧及び流体圧力によって変形し、シール
面6と溝側壁7に密着する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、従来の金属
中空Oリング装着用のフランジ構造は、保守点検時など
に第2のフランジ8を取り外しても、金属中空Oリング
3を収容溝5から取り外し難く、場合によっては取り外
しができないといった問題があった。これを詳述する
と、金属中空Oリング3は高い内圧のために第1のフラ
ンジ4のシール面6及び溝側壁7に強く押付けられ変形
する、即ち大きな内部応力が発生する。この内部応力は
高圧流体の圧力がなくなった後も残留して、金属中空O
リング3の外径部を溝側壁7に圧接するため、金属中空
Oリング3と溝側壁7との摩擦力が非常に大きくなり、
金属中空Oリング3の取り外しが困難、または不可能に
なってしまう。
【0005】このように金属中空Oリング3の取り外し
が不可能な場合には、上述の圧力センサー部のシール構
造ではケーシング2の取換えを行うことになり、非常に
不経済であった。そこで、本考案の目的は、高圧流体を
シールした場合にも金属中空Oリングを容易に取り外す
ことができる金属中空Oリング装着用のフランジ構造を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本考案は、シール面とこれに接続された溝側壁とから
構成されたOリング収容溝を有する第1のフランジと、
上記収容溝に収容された金属中空Oリングを押圧しこの
Oリングを上記シール面に圧接する第2のフランジとを
具備する金属中空Oリング装着用のフランジ構造におい
て、上記金属中空Oリングは高圧側に位置するリングの
リング内とリング外とを貫通する貫通孔が形成されたバ
ランス形のOリングであり、上記溝側壁は上記シール面
に対して鈍角に傾斜しており、上記鈍角は95°〜13
5°の範囲内の角度であることを特徴とするするもので
ある。この構成にあっては、金属中空Oリング装着用の
フランジ構造上記鈍角は105°〜115°の範囲内の
角度であれば一層望ましい。また、シール面とこれに接
続された溝側壁とから構成された金属Oリング収容溝を
有する第1のフランジと、上記収容溝に収容された金属
中空Oリングを押圧しこのOリングを上記シール面に圧
接する第2のフランジとを具備する金属中空Oリング装
着用のフランジ構造において、10MPa以上の高圧流
体をシールするフランジ構造であって、上記溝側壁は上
記シール面に対して鈍角に傾斜していることを特徴とす
るものである。この構成にあっては、金属中空Oリング
装着用のフランジ構造上記鈍角は95°〜135°の範
囲内の角度であることが望ましく、105°〜115°
の範囲内の角度であれば一層望ましい。
【0007】
【作用】金属中空Oリングが第1のフランジのOリング
収容溝に収容され、第2のフランジによってOリング収
容溝のシール面に押圧された状態では、金属中空Oリン
グはこの押圧と高圧流体の圧力とによってシール面と溝
側壁に圧接される。保守点検等のために、第2のフラン
ジを取り外すと、金属中空Oリングは容易に収容溝から
取り出すことができる。即ち、シール面と溝側壁とのな
す角度が鈍角であるため、金属中空Oリングから溝側壁
に作用する力が溝側壁に垂直でなくなり、かつ金属中空
Oリングの取り出し方向が溝側壁に沿っていないので、
摩擦抵抗が従来に比べて非常に小さくなり、金属中空O
リングを容易に取り出すことができる。
【0008】
【実施例】以下に、本考案による金属中空Oリング装着
用のフランジ構造の一実施例を図7乃至図9と同部分に
は同一符号を付して示した図1乃至図6を参照して説明
する。図1において、第1のフランジ4にはOリング収
容溝5が形成され、このOリング収容溝5はシール面6
と溝側壁9とから構成されている。この溝側壁9はシー
ル面6とのなす角度が鈍角となるように傾斜されてい
る。Oリング収容溝5にはアルミやステンレス鋼などの
金属中空Oリング3が収容され、この金属中空Oリング
3としてはリング内と外とが連通したバランス形のOリ
ングが使用され、内径側の側面に不連続の複数個の貫通
孔10が穿孔されている。バランス形の金属中空Oリン
グは、上述の貫通孔10が穿孔されたものの他に、上述
の複数個の貫通孔10を連続的に連ねたような貫通スリ
ットを穿設したものでもよい。
【0009】次に、この実施例の作用を説明する。図2
に示したように第2のフランジ8が金属中空Oリング3
をシール面6に押圧するように装着され、その後に例え
ば130MPa等の高圧流体の内圧が作用すると、金属
中空Oリング3はこの第2のフランジ8による押圧及び
高圧流体圧力によって台形状に変形し、シール面6と溝
側壁7に密着する。詳述すると、金属中空Oリング3は
内径側に貫通孔10が穿孔されたバランス形であるた
め、高圧流体の圧力が作用する内径側は変形せず、外径
側が変形して台形状となる。
【0010】高圧流体によって台形状に変形した金属中
空Oリング3はその外径側が溝側壁7に圧接して応力を
生ずる。この応力は、保守点検等のために高圧流体の圧
力を取り去り第2のフランジ8を取り外した後にも残留
し、金属中空Oリング3の外径側の側面を溝側壁7に圧
接する。しかしながら、シール面6と溝側壁9とのなす
角度が鈍角であるため、金属中空Oリング3から溝側壁
9に作用する力が溝側壁9に垂直ではなく、かつ金属中
空Oリング3の取り出し方向が溝側壁9に沿わないの
で、金属中空Oリング3と溝側壁9との摩擦抵抗が従来
に比べて非常に小さくなり、金属中空Oリング3を容易
に取り出すことができる。
【0011】なお、シール面6と溝側壁9とのなす鈍角
の最適値は、金属中空Oリング3の材質や高圧流体の圧
力等によって異なるが、一般には95°〜135°が好
ましく、105°〜115°の範囲が一層好ましい。図
3乃至図6は上記実施例の変形例を夫々示したものであ
る。図3に示したフランジ構造は第1のフランジ4のみ
にOリング収容溝5を刻設し、金属中空Oリングの外径
側のOリング収容溝5の溝側壁11をシール面6に対し
て鈍角に傾斜させたものである。
【0012】図4に示したフランジ構造は金属中空Oリ
ングの内径側のOリング収容溝5の溝側壁12をシール
面6に対して鈍角に傾斜させたものである。図5に示し
たフランジ構造は第1及び第2のフランジ4、8の両方
にOリング収容溝5を刻設し、金属中空Oリングの外径
側のOリング収容溝5の溝側壁11をシール面6に対し
て鈍角に傾斜させたものである。図6に示したフランジ
構造は金属中空Oリングの内径側のOリング収容溝5の
溝側壁12をシール面6に対して鈍角に傾斜させたもの
である。なお、上記実施例では金属中空Oリングとして
バランス形のものを使用した。しかしながら、本発明は
これに限らず、金属中空Oリング内部が外部に連通して
いない非バランス形のものを使用することもできる。
【0013】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように本考案に
よると、リング内とリング外とが連通したバランス形の
Oリングを収容する収容溝の溝側壁がシール面に対して
鈍角に傾斜しているため、金属中空Oリングから溝側壁
に作用する力が溝側壁に垂直でなくなり、かつ金属中空
Oリングの取り出し方向が溝側壁に沿わないので、高圧
流体をシールする場合においても、金属中空Oリングの
取り出し時の摩擦抵抗が従来に比べて非常に小さくな
り、金属中空Oリングを容易に取り出すことができ、保
守点検等が非常に簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による金属中空Oリング装着用のフラン
ジ構造の一実施例を示した断面図。
【図2】上記実施例のフランジ構造において金属中空O
リングがシールしている状態を示した断面図。
【図3】上記実施例の第1の変形例を示した断面図。
【図4】上記実施例の第2の変形例を示した断面図。
【図5】上記実施例の第3の変形例を示した断面図。
【図6】上記実施例の第4の変形例を示した断面図。
【図7】従来のディーゼルエンジンの燃料噴射装置の圧
力センサー部のシール構造を示した断面図。
【図8】従来のフランジ構造を示した断面図。
【図9】従来のフランジ構造において金属中空Oリング
がシールしている状態を示した断面図。
【符号の説明】
3 金属中空Oリング 4 第1のフランジ 5 Oリング収容溝 6 シール面 8 第2のフランジ 9 溝側壁 11 溝側壁 12 溝側壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 野々垣 肇 大阪府堺市長曽根町260 (56)参考文献 特開 昭60−227091(JP,A) 実開 平2−27085(JP,U) 実開 昭53−28304(JP,U) 特公 昭60−11278(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16J 12/00 - 15/14

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シール面とこれに接続された溝側壁とから
    構成されたOリング収容溝を有する第1のフランジと、
    上記収容溝に収容された金属中空Oリングを押圧しこの
    Oリングを上記シール面に圧接する第2のフランジとを
    具備する金属中空Oリング装着用のフランジ構造におい
    て、上記金属中空Oリングは高圧側に位置するリングの
    リング内とリング外とを貫通する貫通孔が形成されたバ
    ランス形のOリングであり、上記溝側壁は上記シール面
    に対して鈍角に傾斜しており、上記鈍角は95°〜13
    5°の範囲内の角度であることを特徴とする金属中空O
    リング装着用のフランジ構造。
  2. 【請求項2】上記鈍角は105°〜115°の範囲内の
    角度であることを特徴とする請求項1に記載の金属中空
    Oリング装着用のフランジ構造。
  3. 【請求項3】シール面とこれに接続された溝側壁とから
    構成された金属Oリング収容溝を有する第1のフランジ
    と、上記収容溝に収容された金属中空Oリングを押圧し
    このOリングを上記シール面に圧接する第2のフランジ
    とを具備する金属中空Oリング装着用のフランジ構造に
    おいて、10MPa以上の高圧流体をシールするフラン
    ジ構造であって、上記溝側壁は上記シール面に対して鈍
    角に傾斜していることを特徴とする金属中空Oリング装
    着用のフランジ構造。
  4. 【請求項4】上記鈍角は95°〜135°の範囲内の角
    度であることを特徴とする請求項1または請求項3に記
    載の金属中空Oリング装着用のフランジ構造。
  5. 【請求項5】上記鈍角は105°〜115°の範囲内の
    角度であることを特徴とする請求項4に記載の金属中空
    Oリング装着用のフランジ構造。
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JP4617701B2 (ja) * 2004-04-12 2011-01-26 ソニー株式会社 Oリング取り外し用窪み構造を有する容器部材
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