JP2596971B2 - ゴム組成物 - Google Patents

ゴム組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は耐候性,耐熱性および耐オゾン性がすぐれた
ゴム組成物に関する。さらにくわしくは、(A)塩素化
エチレン−プロピレン系共重合体と(B)ブタンジエン
を主成分とするゴムとからなる塩素化エチレン−プロピ
レン系共重合体組成物に関するものであり、耐候性,耐
熱性および耐オゾン性が良好であるばかりでなく、耐油
性もすぐれ、しかも機械的性質についても良好なゴム組
成物を得ることである。
〔従来の技術〕
以前から、ブタンジエンを主成分とするゴム、すなわ
ちスチレン−ブタンジエン共重合ゴム(SBR)、アクリ
ロニトリル−ブタンジエン共重合ゴム(NBR)は自動車
などの部品、工業用ゴム部品、電線被覆など多方面にわ
たって利用されている。ブタジエンを主成分とするゴム
単独または他のゴム、たとえばシス−1,4−ポリイソプ
レン、ポリクロロプレン、クロロスルホン化ポリエチレ
ン、アクリルゴムなどとブレンドされ、前記の部品や分
野に応用されており、機械的強度、電気的特性、圧縮永
久歪特性などの改良を容易にさせている。
〔発明が解決しようとする課題〕
このブレンド物(組成物)はゴム的特性の最重要項目
である耐候性などが大幅に低下する。また、自動車や家
電などの部品の分野において、ブタジエンを主成分とす
るゴムは多く使用されているが、近年において難燃性,
耐熱性,耐候性などの改良が強く要望されており、ブタ
ジエンを主成分とするゴムや前記のごときブレンド物に
ついて充分満足していないという欠点がある。
以上のごとく、前記のごときブレンド物は機械的強
度、圧縮永久歪特性、耐候性および難燃性のごとき物性
のうち、いずれかはすぐれているが、他の特性について
は充分満足し得るものではなく、これらの特性のバラン
スした組成物を得ることができなかった。
以上のことから、本発明はこれらの欠点がなく、すな
わち機械的強度がすぐれているのみならず、耐熱性,耐
候性および難燃性などの特性がすぐれた組成物(混合
物)を得ることであり、しかも前記のごとき一般に利用
されている熱可塑性エラストマーが有する欠点を改良し
た組成物を得ることである。
〔課題を解決するための手段および作用〕
本発明にしたがえば、これらの課題は、 (A)プロピレンの含有量が15〜40重量%であり、かつ
メルトフローインデックスが(JIS K7210にしたがい、
条件が14で測定、以下「MFR」と云う)が0.01〜5.0g/10
分であり、差動走査熱量計で測定した融解ピークが80℃
以上であり、X線で測定した結晶化度が3%以上であ
り、しかもゲルパーミエーションクロマトグラフィーで
測定した分子量分布の指標である重量平均分子量(
w)/数平均分子量(n)が4以上であるエチレン−
プロピレン系共重合体を塩素化させることによって得ら
れる塩素含有率が20〜45重量%であり、かつムーニー粘
土(ML1+4,100℃)が10〜150である塩素化エチレン−プ
ロピレン系共重合体 ならびに (B)ブタンジエンを主成分とするゴム(以下「ブタジ
エン系ゴム」と云う) からなる組成物であり、組成物中に占める塩素化エチ
レン−プロピレン系共重合体の組成割合は50〜90重量%
であるゴム組成物、 によって解決することができる。以下、本発明を具体的
に説明する。
(A)塩素化エチレン−プロピレン系共重合体 本発明において使われる塩素化エチレン−プロピレン
系共重合体を製造するにあたり、原料であるエチレン−
プロピレン系共重合体のプロピレンの含有量は15〜40重
量%であり、18〜40重量%が好ましく、特に20〜38重量
%が好適である。プロピレンの含有量が15重量%である
エチレン−プロピレン系共重合体を使って塩素化させる
と、得られる塩素化エチレン−プロピレン系共重合体は
ゴム的な弾性が乏しく、むしろ製品においてプラスチッ
クライクであり、得られる組成物のゴム的特性を発揮し
ない。一方、40重量%を超えたエチレン−プロピレン系
共重合体を用いて塩素化すると、塩素化のさいに得られ
る塩素化エチレン−プロピレン系共重合体の粒子が大き
くなり、反応系において団塊状になるために好ましくな
い。
また、該エチレン−プロピレン系共重合体のMFRは0.0
1〜5.0g/10分であり、0.02〜5.0g/10分が望ましく、と
りわけ0.05〜5.0g/10分が好適である。MFRが0.01g/10分
未満のエチレン−プロピレン系共重合体を使用して塩素
化するならば、得られる塩素化エチレン−プロピレン系
共重合体の加工性がよくない。一方、5.0g/10分を超え
たエチレン−プロピレン系共重合体を使って塩素化する
と、塩素化エチレン−プロピレン系共重合体の製造時に
おける反応効率が悪く、しかも塩素化物の団塊化が激し
い。
該エチレン−プロピレン系共重合体のムーニー粘土
(ML1+4,100℃)は通常10〜180であり、10〜170が好ま
しく、特に10〜150が好適である。ムーニー粘土が10未
満のエチレン−プロピレン系共重合体を塩素化すれば、
塩素化中に塩素化物の団塊化が激しい。一方180を超え
たエチレン−プロピレン系共重合体を用いると、得られ
る塩素化物の機械的特性はすぐれているが、ゴム的な弾
性が乏しく、むしろプラスチックライクである。
なお、該エチレン−プロピレン系共重合体は、通常差
動走査熱量系(Differential Scanning Calorimeter,
DSC)で測定した融解ピークが80℃以上であり、かつX
線で測定した結晶化度が5%以上であり、80〜125℃が
好ましく、特に85〜125℃が好適である。前記融解ピー
クが80℃未満では、塩素化エチレン−プロピレン系共重
合体を製造するさいに塊状になり、均一な塩素化物が得
られないために好ましくない。
また、該エチレン−プロピレン系共重合体はX線で測
定した結晶化度が3%以上であり、3〜50%が望まし
く、とりわけ3〜45%が好適である。この結晶化度が3
%未満のエチレン−プロピレン系共重合体を使って塩素
化すると、塩素化の段階で塊状となり、同様に均一な塩
素化物が得られない。
さらに、該エチレン−プロピレン系共重合体はゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定した
分子量分布の指標である重量平均分子量(w)/数平
均分子量(n)は4以上であり、4〜8が好ましい。
w/nが4未満のエチレン−プロピレン系共重合体を
使用するならば、得られる塩素化物の加工性がよくない
ために好ましくない。
本発明の塩素化エチレン−プロピレン系共重合体を製
造するには、該エチレン−プロピレン系共重合体を水性
媒体中に懸濁させる。この水性懸濁状態を保持するため
に、少量の乳化剤、懸濁剤を加えることが好ましい。こ
のさい、必要に応じて、ベンゾイルパーオキサイド、ア
ゾビスイソブチロニトリルおよび過酸化水素のごときラ
ジカル発生剤、ライトシリコン油などの消泡剤ならびに
その他の添加剤を加えてもさしつかえない。
本発明の塩素化エチレン−プロピレン系共重合体を製
造するにあたり、前記の水性懸濁下で下記のごとき三つ
の方法で塩素化させることが望ましい。
第一の方法は第一段階において用いられるエチレン−
プロピレン系共重合体の融点よりも少なくとも25℃低い
温度であるが、50℃より高い温度において全塩素化量の
20〜60%を塩素化し、第二段階において前記第一段階に
おける塩素化温度よりも10℃以上高い温度であるが、該
エチレン−プロピレン系共重合体の融点よりも5〜15℃
低い温度において残りの塩素化を行なう方法である。
また、第二の方法は、第一段階において使われるエチ
レン−プロピレン系共重合体の融点よりも少なくとも25
℃低い温度であるが、50℃より高い温度において全塩素
化量の20〜60%を塩素化し、第二段階において該エチレ
ン−プロピレン系共重合体の融点よりも1〜7℃高い温
度まで昇温させ、この温度において塩素を導入すること
なく10〜60分間アニールさせ、第三段階において該エチ
レン−プロピレン系共重合体の融点よりも2〜25℃低い
温度において残りの塩素化を行なう方法である。
さらに、第三の方法は第一段階において使用されるエ
チレン−プロピレン系共重合体の融点よりも少なくとも
25℃低い温度であるが、50℃より高い温度において全塩
素化量の20〜60%を塩素化し、第二段階において前記第
一段階における塩素化温度よりも10℃以上高い温度であ
るが、該エチレン−プロピレン系共重合体の融点よりも
5〜15℃低い温度で残りの塩素化量の少なくとも30%で
あり、この段階までに全塩素化量の60〜90%塩素化し、
ついで第三段階において該エチレン−プロピレン系共重
合体の融点よりも低い温度であるが、融点よりも2℃以
上低い温度において塩素化を行なう方法である。
このようにして得られる本発明において使用される塩
素化エチレン−プロピレン系共重合体の塩素含有率は20
〜45重量%(好ましくは、20〜42重量%、好適には、25
〜42重量%)である。この塩素化エチレン−プロピレン
系共重合体の塩素含有率が20重量%未満では、得られる
塩素化エチレン−プロピレン系共重合体を回収および精
製するのに問題がある。その上、耐焔性が乏しい。一
方、45重量%を超えると生成される塩素化エチレン−プ
ロピレン系共重合体は、熱安定性および耐熱性において
著しく低下するために好ましくない。
またムーニー粘度は、100℃の温度においてラージ・
ロータで10〜150ポイントであり10〜120ポイントが望ま
しく、とりわけ15〜100ポイントが好適である。
さらに、メルトフローインデックス(JIS K−7210に
したがい、条件が8で測定、以下「FR」と云う)は、一
般には1〜100g/10分であり、3〜50g/10分が好まし
く、とりわけ5〜30g/10分が好適である。
(B)ブタジエン系ゴム また、本発明において用いられるブタジエン系ゴムの
ムーニー粘度(ML1+4,100℃)は混練性ならびに組成物
の成形性および強度の点から、通常5〜200であり、特
に10〜180が好ましい、該ブタジエン系ゴムの代表例と
しては、高シス−ブタジエンゴム、低シス−ブタジエン
ゴム、乳化重合スチレン−ブタジエン共重合ゴム、溶液
重合スチレン−ブタジエン共重合ゴムおよびアクリロニ
トリル−ブタジエン共重合ゴムなどがあげられる。これ
らのブタジエン系ゴムのうち、スチレン−ブタジエン共
重合ゴムおよびアクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴ
ムのブタジエンの共重合割合は一般には40〜85重量%
(好適には、40〜80重量%)である。
(C)組成割合 本発明の組成物中に占める塩素化エチレン−プロピレ
ン系共重合体の組成割合は50〜90重量%であり、とりわ
け50〜85重量%が望ましい。該組成物中に占める塩素化
エチレン−プロピレン系共重合体の組成割合が50重量%
未満では、得られる組成物の耐候性,耐熱性および耐難
燃性がよくない。一方、90重量%を超えると、塩素化エ
チレン−プロピレン系共重合体の良好な性質を再現する
ことができない。
(D)混合方法、加硫方法、成形方法など 以上の物質を均一に配合させることによって本発明の
組成物(混合物)を得ることができるけれども、さらに
ゴム業界において一般に使われている脱塩化水素防止
剤、硫黄、硫黄供与体、加硫促進剤、加硫促進助剤、有
機過酸化物、架橋助剤、可塑剤、酸素、オゾン、熱およ
び光(紫外線)に対する安定剤、スコッチ防止剤、粘着
防止剤、転化剤、補強剤、発砲助剤、難燃剤、難燃助
剤、滑剤ならびに着色剤のごとき添加剤を組成物の使用
目的に応じて添加してもよい。
本発明の組成物を製造するさい、その配合(混合)方
法は、当該技術分野において一般に用いられているオー
プンロール、ドライブレンダー、バンバリーミキサーお
よびニーダーのごとき混合機を使用して配合すればよ
い。これらの混合方法のうち、一層均一な組成物を得る
ためにはこれらの混合方法を二種以上適用してもよい
(たとえば、あらかじめドライブレンダーで混合した
後、その混合物をオープンロールを用いて混合する方
法)。これらの混合方法において、溶融混練するさいに
比較的高い温度で実施すると、使用される塩素化エチレ
ン−プロピレン系共重合体の一部または全部が加硫また
は架橋することがある。このために通常70℃以下におい
て実施する必要がある。
このようにして得られる組成物を使って一般のゴム業
界において一般に使用されている押出成形機、射出成形
機、圧縮成形機、トランスファ成形機などを利用して所
望の形状に形成される。
また、加硫または架橋させる場合、加硫または架橋は
通常100〜200℃の温度範囲に成形中において、あるいは
スチーム缶、エアーバスなどによって加熱される。加硫
または架橋時間は加硫または架橋温度によって異なる
が、一般には0.5〜120分である。
〔実施例および比較例〕
以下、実施例によって本発明をさらにくわしく説明す
る。
なお、実施例および比較例において、引張試験は試験
片をJIS K6301に準じてJIS No.3ダンベルを製造した。
引張強度(以下「TB」と云う)および伸び(以下「EB
と云う)はJIS K6301に従ってショッパー型試験機を用
いて測定した。さらに、耐熱性試験は120℃の温度に72
時間放置させ、引張強度の残率および引張伸度の残率
(伸び率)をJIS K6301に従って測定した。また、耐候
性試験はサンシャイン ウエザオメーター試験機を用
い、温度が40℃、老化時間が250時間エージング(Agin
g)した後、引張強度の残率、引張伸度の残率を同様に
測定した。さらに、耐オゾン性試験はJIS K6301に準じ
て温度が40℃、伸長率が20%およびオゾン濃度が50pph
m、静的の条件下で200時間放置し、クラックの有無を観
察した。また難燃性は、アンダーライト ラボラトリー
(UL)社の安全規格のUL−94法に従って測定した。
なお、実施例および比較例において使用した塩素化エ
チレン−プロピレン系共重合体、ブタジエンを含有する
ゴム状物(以下「ブタジエン系ゴム」と云う)、カーボ
ンブラック、充填剤、受酸剤、架橋剤、加硫剤、架橋助
剤、加硫促進剤、加硫促進助剤、老化防止剤および可塑
剤のそれぞれの種類および物性などを下記に示す。
〔(A)塩素化エチレン−プロピレン系共重合体〕
塩素化エチレン−プロピレン系共重合体として、水性
懸濁状でプロピレン含有量が22重量%であり、かつムー
ニー粘度(ML1+4,100℃)が115であるエチレン−プロピ
レン系共重合体(MFR1.0g/10分、融点 120℃、以下「E
PR(1)」と云う)10kgを仕込み、撹拌しながら50〜90
℃の温度範囲において該共重合体の塩素含有量が18.2重
量%になるまで塩素化した(第一段階塩素化)。つい
で、反応系を121〜125℃に昇温させ、この温度範囲にお
いて塩素の導入を中止させて30分間アニール化を行なっ
た(第二段階アニール化)。ついで、反応系を冷却し、
95〜118℃の温度範囲において塩素化含有量が35.4重量
%になるまで塩素化し(第三段階塩素化)、得られるム
ーニー粘度(ML1+4,100℃)が42.0である塩素化エチレ
ン−プロピレン系共重合体(MFR 10.0g/10分、以下「C
IEPR(A)」と云う)および前記EPR(1)10kgを上記
と同様に仕込み、撹拌しながら50〜90℃の温度範囲にお
いて該共重合体の塩素含有率が18.2重量%になるまで塩
素化した(第一段階塩素化)。ついで反応系を105〜115
℃に昇温させ、この温度範囲において塩素含有量が27.1
重量%になるまで塩素化した(第二段階塩素化)。つい
で118〜120℃の温度範囲で塩素含有量が30.2重量%にな
るまで塩素化し(第三段階塩素化)、ムーニー粘度(ML
1+4,100℃)が61である塩素化エチレン−プロピレン系
共重合体(FR 11.0g/10分、以下「CIEPR(B)」と云
う)を使った。
〔(B)ブタジエン系ゴム〕
また、ブタジエン系ゴムとして、ムーニー粘度(ML
1+4,100℃)が52であり、かつスチレンの共重合割合が2
3.5重量%であるスチレン−ブタジエン共重合ゴム(以
下「SBR」と云う)、ムーニー粘度(ML1+4,100℃)が44
であり、かつシス−1,4結合が97%であるブタジエン単
独重合ゴム(以下「BR」と云う)およびムーニー粘度
(ML1+4,100℃)が56であり、かつアクリロニトリルの
共重合割合が35重量%であるアクリロニトリル−ブタジ
エン共重合ゴム(以下「NBR」と云う)を用いた。
〔(C)カーボンブラック〕
さらに、カーボンブラックとして、ファーネス法で製
造されたカーボンブラック(昭和キャボット社製,商品
名ショウブラックFEF,平均粒径51nm,比表面積41m2/g,FE
F,以下、「C.B.」と云う)を使用した。
〔(D)充填剤〕
また、充填剤として、脂肪酸処理された炭酸カルシウ
ム(白石工業社製,商品名 白艶華cc,比重2.56,平均粒
径40nm,比表面積30m2/g,以下「CaCO3」と云う)を使っ
た。
〔(E)受酸剤〕
さらに、受酸剤として、酸化マグネシウム(協和化学
社製,商品名 キョーワマグ150,100メッシュパス,比
表面積150m2/g,以下「MgO」と云う)を使用した。
〔(F)加硫剤〕
また、加硫剤として硫黄(200メッシュパス,以下
「S」と云う)を使った。
〔(G)加硫促進剤〕
さらに、加硫促進剤として、ベンゾチアゾールジスル
フィード(以下「DM」と云う)、テトラメチル・チウラ
ムジスルフィード(以下「TT」と云う)、メチレン・ジ
チオカーバメートのナトリウム塩(以下「PMTC」と云
う)、テトラメチルチウラム・モノスルフィード(以下
「TS」と云う)、N,N′−ジエチルチオ尿素(以下「EU
R」と云う)、および2−(4′−モルホリノジチオ)
ベンゾチアゾール(以下「MDB」と云う)を用いた。
〔(H)加硫促進助剤〕
また、加硫促進助剤として、平均粒径が0.5μmであ
る酸化亜鉛(以下「ZnO」と云う)およびステアリン酸
(以下「St」と云う)を使用した。
〔(J)老化防止剤〕
さらに、老化防止剤として、4,4′−チオビス(6−
第三級−ブチル−3−メチル)フェノール(以下「TBM
P」と云う)および特殊ワックス(大内新興化学工業社
製,商品名 サンノック,以下「ワックス」と云う)を
使った。
〔(K)可塑剤〕
また、可塑剤として、トリオクチルトリメリテート
(以下「TOTM」と云う)を用いた。
実施例1〜20,比較例1〜12 第1表および第2表にそれぞれの種類および配合量が
示される塩素化エチレン−プロピレン径共重合体(以下
「Cl−EPR」と云う)、ブタジエン系ゴム、加硫促進
剤、老化防止剤および加硫促進助剤ならびにこれらの表
に配合量が示されているC.B.(カーボンブラック)、Ca
CO3(充填剤)、MgO(受酸剤)、S(加硫剤)およびTO
TM(可塑剤)をオープンロールを使って20分間混練し、
それぞれシート状に成形した。得られた各シート状物を
圧縮成形機を用いて温度が165℃および圧力が200kg/cm2
の条件下で30分間加硫しながら加硫物を製造した。得ら
れた各加硫物について引張強度(TB)および伸び率
(EB)の測定ならびに耐熱性,耐候性,耐オゾン性およ
び難燃性の試験を行なった。それらの結果を第3表に示
す。
以上の実施例および比較例の結果から、本発明のゴム
組成物は、引張強度(TB)および耐薬品性についてすぐ
れているのみならず、耐熱性についてもすぐれているこ
とは明白である。
[発明の効果] 本発明のゴム組成物は下記のごとき効果(特徴)を発
揮する。
(1)機械的強度(たとえば、引張強度)が良好であ
る。
(2)成形物の寸法精度がすぐれている。
(3)二重結合を有するゴムに対し、耐薬品性および耐
候性が良好である。
(4)圧縮永久歪がよい。
(5)加硫物または架橋物の加硫性または架橋性がすぐ
れている。
(6)耐油性が良好である。
(7)耐オゾン性がすぐれている。
(8)ブレンド性が良好である。
(9)押出性がすぐれている。
本発明のゴム組成物は以上のごとき効果を発揮するた
めに多方面にわたって利用することができる。代表的な
用途を下記に示す。
(1)自動車用各種ゴム部品(たとえば、パッキン、ホ
ース) (2)電線被覆 (3)電気機器、電子機器などの部品 (4)各種のパッキン、シート (5)ホース類 (6)各種の建材部品 (7)ルーフィング、ポンドライナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増川 毅志 神奈川県川崎市川崎区千鳥町3―2 昭 和電工株式会社川崎樹脂研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−54747(JP,A) 特開 昭62−54746(JP,A) 特開 昭58−183739(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)プロピレンの含有量が15〜40重量%
    であり、かつメルトフローインデックスが0.01〜5.0g/1
    0分であり、差動走査熱量計で測定した融解ピークが80
    ℃以上であり、X線で測定した結晶化度が3%以上であ
    り、しかもゲルパーミエーションクロマトグラフィーで
    測定した分子量分布の指標である重量平均分子量/数平
    均分子量が4以上であるエチレン−プロピレン系共重合
    体を塩素化させることによって得られる塩素含有率が20
    〜45重量%であり、かつムーニー粘度(ML1+4,100℃)
    が10〜150である塩素化エチレン−プロピレン系共重合
    体 ならびに (B)ブタジエンを主成分とするゴム からなる組成物であり、組成物中に占める塩素化エチレ
    ン−プロピレン系共重合体の組成割合は50〜90重量%で
    あるゴム組成物。
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