JP2595310Y2 - ディスク選択式プレーヤの検出装置 - Google Patents

ディスク選択式プレーヤの検出装置

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JP2595310Y2
JP2595310Y2 JP1993074033U JP7403393U JP2595310Y2 JP 2595310 Y2 JP2595310 Y2 JP 2595310Y2 JP 1993074033 U JP1993074033 U JP 1993074033U JP 7403393 U JP7403393 U JP 7403393U JP 2595310 Y2 JP2595310 Y2 JP 2595310Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はディスク設置部から所定
のディスクが選択されて駆動されるディスク選択式プレ
ーヤに係り、特にディスク選択部の移動位置を検出する
検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数のディスクから所定のものを選択し
て再生などを行うディスク選択式プレーヤとして、車載
用のディスクチェンジャが実用化されている。その構造
の一例を図9に示す。このディスクチェンジャは、複数
枚のディスクDが収納されたマガジンMが装填される。
装填されたマガジンMに隣接する部分には、ディスク選
択駆動部1が設けられている。このディスク選択駆動部
1内には、マガジンM内から所定のディスクDを引出
し、また再生後のディスクをマガジンM内に戻すディス
ク移送機構が設けられ、さらにディスク選択駆動部1内
には、ディスクDが設置されるターンテーブル2、ター
ンテーブル2を駆動するモータ3、ターンテーブル2に
設置されたディスクDを押えるクランパ4、およびピッ
クアップ5などが搭載されている。上記ディスク選択駆
動部1は昇降動作してマガジンM内の所望のディスクに
対向する位置に移動する。その位置にて、前記ディスク
移送機構によりマガジンM内からディスクが引き出さ
れ、ターンテーブル2とクランパ4とでディスクDがク
ランプされて、ピックアップ5により再生動作が行われ
る。
【0003】上記ディスクチェンジャでは、ディスク選
択動作において、ディスク選択駆動部1をマガジンM内
の所望のディスクに対向する位置に停止させなければな
らず、そのためディスク選択駆動部1の昇降位置を検出
する検出装置が必要になる。図9に示す従来例では、デ
ィスク選択駆動部1に検出板6が設けられ、この検出板
6に、ディスク枚数に対応する数の検出孔6aないし6
fが形成されている。そして本体側には、検出板6に対
向するフォトインタラプタ7が設けられている。ディス
ク選択駆動部1の昇降動作の際に、フォトインタラプタ
7を通過する検出孔をカウントすることにより、ディス
ク選択駆動部1を所望のディスクに対向する位置に停止
できるようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示す検出装置を設けたディスク選択式プレーヤでは、以
下の問題がある。 (1)フォトインタラプタ7を通過する検出孔6aから
6fをカウントすることによりディスク選択駆動部1の
移動位置を検出しているため、電源を投入した時点で
は、ディスク選択駆動部1の現在位置を知ることができ
ない構造となっている。そのため、電源投入時に、ディ
スク選択駆動部1を例えば最下段の位置まで移動し、そ
の後にディスク選択駆動部1を上昇させて、フォトイン
タラプタ7を横切る検出孔をカウントする必要がある。
このディスク選択駆動部1を最下段などへ移動させるイ
ニシャライズ動作が必要となる分だけ、ディスク引出し
動作までの時間がかかることになる。
【0005】(2)検出孔6aないし6fは、ほこりな
どが有っても必ずフォトインタラプタ7の検出光を透過
させなければならず、よって検出孔6aないし6fの開
口寸法tをある程度大きくしなければならない。この所
定の開口寸法tを設けることにより、ディスク選択駆動
部1の停止位置精度に誤差が生じ、ディスク選択駆動部
1の位置決め検出精度を高くすることができない。
【0006】(3)実際の装置では、薄型化のためにデ
ィスク選択駆動部1の昇降距離が短くなる傾向にある。
そのため図9に示すようにディスク選択駆動部1に直接
検出板6を固定したものでは、検出孔のピッチが短くな
り過ぎ、検出孔をディスク枚数分だけ配置することは困
難である。そこで一般的には、ディスク選択駆動部1を
駆動するためのスライド駆動部材などに検出孔を形成す
ることになるが、この場合にはスライド駆動部材の移動
距離に合わせて、検出孔を高精度なピッチにて加工しな
くてはならなくなり、スライド駆動部材の製造コストが
高くなる。また、この検出孔の加工誤差があると、これ
がそのまま移動位置制御の誤差となるため、その後の調
節作業が非常に困難になる。
【0007】本考案は上記従来の課題を解決するもので
あり、ディスク選択部の移動位置を常に高精度に検出で
きるようにし、また駆動部材の駆動ストロークよりも短
い移動距離にて位置検出が可能となるディスク選択式プ
レーヤの検出装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案によるディスク選
択式プレーヤの検出装置は、複数のディスクの設置部
と、この設置部に隣接する位置にて複数のディスクの並
び方向に沿って移動するディスク選択部と、前記ディス
ク選択部に移動力を与える駆動部材と、この駆動部材に
連結された回動レバーと、スライド抵抗器と、前記回動
レバーと前記駆動部材との連結位置と回動レバーの回動
支点との間の位置で回動レバーの回転移動をスライド抵
抗器の摺動子の直線移動に変換する伝達部とが設けら
れ、このスライド抵抗器の検出値により前記ディスク選
択部の停止位置制御が行われることを特徴とするもので
ある。
【0009】また、上記において、ディスク選択部を移
動させる駆動部材が一対設けられ、この一対の駆動部材
が、中央に回動支点を有する回動レバーの両端部により
駆動されるものとすることが可能である。
【0010】
【作用】上記手段では、ディスク選択部の移動位置がス
ライド抵抗器の検出値により制御される。スライド抵抗
器の検出値は電源を投入した時点で直ちに得られるた
め、電源を投入した時点でディスク選択部の現在位置を
知ることができ、イニシャライズ動作が不要になる。ま
伝達部の回動レバーの回動支点からの距離の違いによ
り、動作ストロークの短いスライド抵抗器で、これより
も長い距離移動する駆動部材の移動位置検出が可能にな
る。
【0011】前記第2の手段では、中央部に回動支点が
設けられた回動レバーの両端部に一対の駆動部材が連結
され、この回動レバーによりスライド抵抗器が駆動され
るようになっている。この種の機構では、回動レバーと
各駆動部材との連結部のがたつきや一対の駆動部材とデ
ィスク選択部との連結部のがたつきなどのバックラッシ
ュの発生を避けることができない。しかし、一対の駆動
部材による駆動機構部の中間位置となる回動レバーによ
り移動位置検出が行われるため、スライド抵抗器による
検出位置からディスク選択部までの動力伝達部のバック
ラッシュの累積を半分に均等に分離することができる。
よって、一対の駆動部材によりディスク選択部を駆動す
る際の各機構部のバックラッシュの累積を最小にでき、
ディスク選択部の高精度な移動位置制御が可能になる。
【0012】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面により説明す
る。図1はディスク選択式プレーヤの一例として車載用
ディスクチェンジャの機構部分を示す斜視図、図2は検
出装置を示すものであり、図1のディスクチェンジャを
上下逆向きにしてその一部を拡大して示したものであ
る。図3は図2の検出装置の縦断面図である。図4と図
5はディスク選択動作を示す図1の部分側面図、図6は
マガジンからディスクが引き出された状態を示す斜視図
である。図1において、符号10は筐体である。この筐
体10は箱形状であり、その内部に、ディスク設置部A
と、機構部Bとが設けられている。ディスク設置部Aに
はマガジンMが図1の矢印方向から装填される。マガジ
ンMはトレイ方式であり、図1における図示斜め右側が
ディスクの取り出し口Maとなる。
【0013】図6に示すように、このディスクチェンジ
ャでは、ディスク設置部Aに装填されたマガジンM内の
複数のトレイTのうちの選択されたトレイT1が途中ま
で引き出され、機構部B内のディスク選択駆動部内にク
ランプされ、ディスクDはその一部がマガジンM内に残
った状態で回転駆動される。なお、図6では図示の都合
上、マガジンM内に4枚のトレイTが収納されたものと
なっているが、図1に示す装置に装填されるマガジンM
内には6枚のトレイが収納される。機構部Bには、ディ
スク選択駆動部を構成する第1の移動シャーシ11と、
その下に位置する第2の移動シャーシ12が設けられて
いる。機構部Bの図示右端位置には、筐体10の底部か
ら立ち上がる2本のガイド軸17,17が固定して設け
られ、前記第1と第2の移動シャーシ11と12はそれ
ぞれこのガイド軸17,17に昇降自在にガイドされて
いる。
【0014】図5に示すように、第2の移動シャーシ1
2には、ターンテーブル13とこのターンテーブル13
を回転駆動するスピンドルモータ14、さらにはターン
テーブル13にて駆動されるディスクDの記録情報を再
生する光ピックアップ(図示せず)が搭載されている。
また第1の移動シャーシ11にはクランパ15が支持さ
れている。このクランパ15はその軸部15bが第1の
移動シャーシ11に回転自在に支持され、この軸部15
bの上端が板ばね16(図1参照)の下面に突き当てら
れている。板ばね16は第1の移動シャーシ11の上面
に支持され、この板ばね16によりクランパ15を図示
下方向へ付勢できるようになっている。第2の移動シャ
ーシ12および第1の移動シャーシ11は、筐体10の
底板10eの裏側に設けられたモータ36の動力により
昇降駆動される。
【0015】図4に示すように、第2の移動シャーシ1
2にはXリンクを構成するリンク板18と19が連結さ
れている。リンク板18とリンク板19のそれぞれの中
央部は連結ピン21により連結されて、リンク板18と
19がX変形できるようになっている。リンク板18の
一端は、筐体10に設けられた固定支点ピン22に回動
自在に支持されている。リンク板18の他端には移動支
点ピン23が固定されており、この移動支点ピン23
が、第2の移動シャーシ12に形成された長穴12bに
摺動自在に支持されている。他方のリンク板19の一端
は、第2の移動シャーシ12に設けられた固定支点ピン
24に回動自在に支持されており、リンク板19の他端
に固定された移動支点ピン25は、筐体10に形成され
た長穴10cに摺動自在に支持されている。
【0016】図1に示すように、筐体10の前側板10
aの外面には前記リンク板18,19を駆動する駆動レ
バー26が設けられている。この駆動レバー26は前側
板10aに固定されたガイドピン27,27にガイドさ
れて(ハ)−(ニ)方向へ摺動自在となっている。駆動
レバー26には傾斜した直線長穴状の駆動溝26aが形
成され、前記連結ピン21はこの駆動溝26a内に摺動
自在に挿入されている。図4に示すように駆動レバー2
6が(ハ)方向へ移動しているときは、駆動溝26aに
より前記連結ピン21が上昇させられて、リンク板18
と19がX状に開き第2の移動シャーシ12が上昇させ
られる。
【0017】図1に示すように、筐体10の背側板10
bの内側にも図2で示したリンク板18,19と同様の
X変形するリンク板が設けられている。また背側板10
bの外側には(ハ)−(ニ)方向へ移動する駆動レバー
28が設けられ、前記X構成のリンク板は駆動レバー2
8に傾斜して形成された駆動溝により同様に駆動され
る。すなわち、第2の移動シャーシ12は前側板10a
側と背側板10b側の両側部にて、X構造のリンク板に
より昇降させられるようになっている。なお背側板10
b側のリンク板の固定支点ピンと移動支点ピンの関係
は、前側板10a側のリンク板18,19の固定支点ピ
ン22,24および移動支点ピン23,25の関係と対
称となっている。よって駆動レバー28と駆動レバー2
6の動きは対称方向であり、駆動レバー28が(ハ)方
向へ移動すると第2の移動シャーシ12が下降させら
れ、(ニ)方向へ移動すると第2の移動シャーシ12が
上昇させられる。筐体10の底板10eの裏面には、ピ
ン32を支点として回動自在に支持された回動レバー3
1が設けられている。回動レバー31の一端に固定され
た連結ピン33は、駆動レバー26の折曲部に形成され
た長穴に摺動自在に挿入され、回動レバー31の他端に
固定された連結ピン34は、駆動レバー28の折曲部に
形成された長穴に摺動自在に挿入されている。一方の駆
動レバー28にはラック35が固定されている。底板1
0eの裏面に設けられたモータ36の出力軸に設けられ
たウオームギヤ37の動力は減速歯車群38により減速
されラック35に移動力が伝達される。
【0018】前記モータ36の動力によりラック35が
(ハ)方向へ駆動されると、これと一体の駆動レバー2
8が(ハ)方向へ駆動され、回動レバー31を介して駆
動レバー26が(ニ)方向へ駆動される。このときリン
ク板18,19と背側板10b側のリンク板により第2
の移動シャーシ12が下降させられる。逆に、駆動レバ
ー28が(ニ)方向へ駆動され、回動レバー31を介し
て駆動レバー26が(ハ)方向へ駆動されると、第2の
移動シャーシ12が上昇させられる。上側に位置する第
1の移動シャーシ11と、第2の移動シャーシ12との
間にはロック機構が設けられている。上記の駆動レバー
26と28の対称方向への動作により、移動シャーシ1
2が昇降駆動される際に、第1の移動シャーシ11と第
2の移動シャーシ12とは、一定の上下間隔を有して互
いにロックされる。また第1の移動シャーシ11には、
図1に示すように、一対のロック爪43aと43bが設
けられている。このロック爪43aと43bは、第1の
移動シャーシ11の背側板10b側にも設けられてい
る。
【0019】図1に示すように、筐体10の前側板10
aには6段の一定ピッチの凹部を有するロック溝41a
とロック溝42aが形成され、背側板10bにはこれと
対称向きのロック溝41bと42bが形成されている。
前記リンク板18と19のXリンク動作により、第2の
移動シャーシ12が昇降駆動され、これに伴って第1の
移動シャーシ11が昇降して、マガジンM内の所望のデ
ィスクDに対向する位置に至ると、ロック爪43aが前
記ロック溝41aのいずれかの凹部に嵌合し、またロッ
ク爪43bがロック溝42aのいずれかの凹部に嵌合す
る。背側板10b側においても一対のロック爪がロック
溝41bとロック溝42bのいずれかの凹部に嵌合し、
第1の移動シャーシ11の高さ位置が決められる。その
後に、マガジンM内からトレイT1と共にディスクDが
引き出されると、第1のシャーシ11と第2のシャーシ
12とのロックが解除される。そして、モータ36が短
時間動作し、リンク板18と19の動作により第2の移
動シャーシ12が上昇し、ディスクDの中央部が第2の
シャーシ12に設けられたターンテーブル13上に設置
され、ディスクDがトレイT1からわずかに持ち上げら
れる。
【0020】また、第1の移動シャーシ11の上面に
は、大径歯車50が軸51により回動自在に支持され、
大径歯車50は小径の駆動歯車52と噛合っている。第
2の移動シャーシ12の下面にはモータが設けられ、こ
のモータの動力により上記駆動歯車52が駆動される。
大径歯車50には駆動ピン53が固定され、これが移送
アーム54に係合されている。移送アーム54の基部は
第1の移動シャーシ11上に設けられた軸55に回動自
在に支持されている。また移送アーム54の先端にはフ
ック部材56が連結されており、このフック部材56は
第1のシャーシ11上にて直線的に移動できるように支
持されている。前記ロック爪43aと43bにより第1
の移動シャーシ11の高さ位置が決められると、ディス
ク選択動作が行われる。このとき上記駆動歯車52によ
り大径歯車50が時計方向へ駆動される。この回動によ
り移送アーム54が時計方向へ駆動され、その先部に設
けられたフック部材56が選択されたトレイT1の溝T
f(図6参照)に係合し、そのトレイT1を引き出す。
【0021】トレイT1上のディスクDの中心がターン
テーブル13上に至ると、前述のように第1の移動シャ
ーシ11と第2の移動シャーシ12とのロックが解除さ
れ、モータ36により第2の移動シャーシ12がわずか
に上昇させられ、ターンテーブル13によりトレイT1
からディスクDがやや持ち上げられる。それまでは、移
動シャーシ11上の板ばね16は大径歯車50上の突起
(図示せず)により持ち上げられているが、大径歯車5
0の回動によりトレイT1が引き出され、さらに前記の
ように第2の移動シャーシ12が上昇した直後に、板ば
ね16の持ち上げが解除され、板ばね16の弾性力によ
りクランパ15が下降させられて、図5に示すようにデ
ィスクDがターンテーブル13とクランパ15とで挟持
される。そしてターンテール13とともにディスクDが
回転駆動され、再生動作が行われる。再生が完了する
と、前記大径歯車50が反時計方向へ回動し、クランパ
15が持ち上げられてディスククランプが解除され、ま
た第2の移動シャーシ12が下降して、ディスクDがト
レイT1上に戻される。そして移送アーム54の反時計
方向の回動により、フック部材56がディスク設置部A
の方向へ移動し、トレイT1がマガジンM内に戻され
る。
【0022】次に、回動レバー31の回動部分に設けら
れている検出装置60の構造、およびその動作について
説明する。図2は、検出装置60を筐体10の底板10
eの裏側を上に向けて示したものである。筐体10の底
板10eには裏面方向に延びる一対のガイドピン62と
62が固定されている。伝達部としての検出板61には
一対の長穴61a,61aが形成され、この長穴61
a,61aが上記ガイドピン62,62に挿通されて、
検出板61が底板10eに対して(イ)−(ロ)方向へ
直線的に移動できるように支持されている。この検出板
61は、前記回動レバー31の裏側(図2では図示上
側)に重ねられている。
【0023】底板10eの裏面方向には一対の支持片1
0f,10fが立ち上げ形成されており、この支持片1
0f,10fにスライド抵抗器Rが支持されている。こ
のスライド抵抗器Rは、前記検出板61の裏面側(図2
では図示上側)に対向して配置されている。検出板61
には駆動穴61bが穿設され、この駆動穴61b内に、
スライド抵抗器RのスライドピンRaが挿入されてい
る。スライドピンRaは、スライド抵抗器R内の摺動子
に固定されているものであり、このスライドピンRaの
移動により、スライド抵抗器Rにて検出される抵抗値が
連続的に変化する。なお、スライドピンRaと駆動穴6
1bは、両者間に(イ)−(ロ)方向のバックラッシュ
が生じないよう、その嵌合寸法が高精度に設定されてい
る。
【0024】図3に示すように、検出板61には大径の
逃げ穴61cが穿設され、この逃げ穴61cと重なる部
分に調節板63が設けられている。調節板63には
(イ)−(ロ)方向に延びる長穴63bが形成されてお
り、固定ねじ65がこの長穴63bに挿通されて、検出
板61に螺着されている。調節板63の(ロ)側端部に
は折曲片63aが形成されている。この折曲片63aよ
りも(イ)側では、調節板63にスライド溝63dが形
成されており、検出板61から立ち上がる当て板片61
dがスライド溝63d内を経て前記折曲片63aに対面
する位置に延びている。固定ねじ65が長穴63bに挿
通され、また当て板片61bがスライド溝63dに挿通
されていることにより、調節板63は、検出板61に対
し(イ)−(ロ)方向へ相対的に移動できるようになっ
ている。
【0025】調節板63の折曲片63aには調節ねじ6
4が螺着され、その先端は、検出板61から立ち上がる
前記当て板片61dに突き当てられている。前記回動レ
バー31には検出軸66が固定されている。図1に示す
ように、この検出軸66は、回動レバー31の回動支点
となるピン32と、駆動レバー26との連結ピン33と
の中間位置に設けられている。調節板63には(イ)−
(ロ)方向と直交する方向に延びる長穴63cが穿設さ
れている。前記検出軸66は、検出板61に形成された
逃げ穴61c内に挿通され、さらに上記長穴63c内に
挿通されている。そして検出軸66の先端と、検出板6
1に折曲げ形成されたばね掛け片61eとの間に引っ張
りばね67が掛けられている。
【0026】前記固定ねじ65を弛め、調節ねじ64を
回転させることにより、検出板61上での調節板63の
相対位置を調節できる。検出軸66は調節板63に形成
された長穴63cにより(イ)−(ロ)方向へ位置決め
されているため、調節ねじ64の回転により、検出軸6
6と駆動穴61bとの距離、すなわち検出軸66と、ス
ライド抵抗器RのスライドピンRaとの距離L1を調節
できるようになっている。調節後に固定ねじ65を締め
付けることにより、調節板63と検出板61とが固定さ
れる。また検出軸66と検出板61とは引っ張りばね6
7により互いに引き付けられているため、検出軸66
は、調節板63の長穴63cの(ロ)側の縁部に押し付
けられている。これにより、回動レバー31の回動の
際、検出軸66と検出板61との間のバックラッシュが
生じないようになっている。
【0027】図7は、上記スライド抵抗器Rを含む回路
ブロック図である。スライド抵抗器Rには所定の電源電
圧Vが与えられており、スライド抵抗器Rのスライドピ
ンRaが移動することにより、抵抗値が連続的に変化
し、よって検出電圧Vaが連続的に変化するようになっ
ている(図8参照)。この検出電圧Vaは、アナログ・
デジタル変換器71によりデジタル値に変換され、マイ
クロコンピュータなどの制御部72に与えられる。制御
部72では検出電圧Vaにより回動レバー31の回動角
度および両駆動レバー26と28の移動位置、すなわち
第1の移動シャーシ11と第2の移動シャーシ12の移
動高さ位置が認識される。またこの制御部72からモー
タドライバ73に信号が与えられ、図1に示すモータ3
6が制御される。この実施例の機構では、モータ36の
動力により、駆動レバー28が直線的に駆動され、さら
に回動レバー31を介して反対側の駆動レバー26も直
線的に移動させられる。そして、駆動レバー26に形成
された直線形状の駆動溝26aと、駆動レバー28に同
様にして形成された直線状の駆動溝とで、連結ピン21
が連続的に昇降駆動され、リンク板18と19のX変形
により、第2の移動シャーシ12と第1の移動シャーシ
11とが連続的に昇降させられる。
【0028】このとき回動レバー31の検出軸66の回
動力により、検出板61が(イ)−(ロ)方向へ直線駆
動させられ、この検出板61によりスライド抵抗器Rの
スライドピンRaが移動させられて抵抗値が変わり、検
出電圧Vaが変化する。この検出電圧Vaは、検出板6
1の(イ)−(ロ)方向への移動により連続的に変化す
る。よって、移動シャーシ11と12が所定のディスク
Dの選択位置に移動したときの検出電圧Vaを基準値と
して制御部に記憶しておけば、検出電圧Vaにより移動
シャーシ11と12の移動高さ位置を認識でき、またこ
の検出電圧Vaに基づいてモータ36の始動と停止を制
御すれば、移動シャーシ11と12を、所望のディスク
選択位置に高精度に停止させることができる。さらに上
記実施例では、図1に示すロック爪43aと43bを、
筐体10に形成されたロック溝41a,41b,42
a,42bに嵌合させているため、筐体10に対し第1
の移動シャーシ11をきわめて高い精度にて位置決めで
きるようになっている。
【0029】なお、図2と図3に示す調節ねじ64によ
り、検出軸66とスライドピンRaとの距離L1を調節
することにより、図8に示す検出電圧の所定値と、移動
シャーシ11と12の高さ位置との合わせ調整が可能で
ある。また、この実施例では、図1に示すように、回動
レバー31の回動支点となるピン32から検出軸66ま
での距離Laが、ピン32から、駆動レバー26との連
結ピン33までの距離Lbよりも短くなっている。その
ため、駆動レバー26と28の移動ストロークよりも、
検出板61の(イ)−(ロ)方向への移動ストロークの
方が短くなっている。よって、短い動作ストロークのス
ライド抵抗器Rを使用できる。短いストロークのスライ
ド抵抗器Rを使用し、また検出板61の移動ストローク
を短くすることにより、検出装置60の配置に必要なス
ペースを小さくでき、他の機構部品と検出板61との干
渉を防止できるようになる。
【0030】さらに、図1に示すように、この実施例で
は、一方の駆動レバー28にモータ36から(ハ)−
(ニ)方向への駆動力が与えられ、この駆動力が回動レ
バー31を仲介して駆動レバー26に与えられている。
そのため駆動レバー28から駆動レバー26までの機構
連結部のがたつき(バックラッシュ)が、駆動レバー2
6に累積してしまう。よって例えば駆動レバー28の移
動位置を直接検出する検出装置を設け、この検出装置か
らの出力に基づいてモータ36を制御した場合を想定す
ると、駆動レバー28の(ハ)−(ニ)方向への移動位
置を高精度に制御することは可能であるが、駆動レバー
26側はバックラッシュの累積による移動誤差が大きく
なってしまう。そのため、ある基準位置にてモータ36
を停止したときに、一方の駆動レバー28を基準位置に
合わせて停止させることができるが、他方の駆動レバー
26は、バックラッシュの累積分だけ基準位置から外れ
ることになり、その誤差量は大きくなる。そのため、背
側板10b側のロック溝41bと42bに対して、第1
の移動シャーシ11が正確に位置しても、前側板10a
側のロック溝41a,42aに対する第1の移動シャー
シ11の停止位置が狂うおそれがある。
【0031】しかし、上記実施例では、両駆動レバー2
6と28の中間に位置する回動レバー31によりスライ
ド抵抗器Rを駆動しているために、移動制御のための検
出出力が、回動レバー31の回動位置を基準として得ら
れることになる。したがって、機構上のがたつきが生じ
たとしても、駆動レバー28側に連続する機構のバック
ラッシュと、回動レバー26側に連続する機構側のバッ
クラッシュの累積を、回動レバー31の位置を基準とし
て均等に分割できることになる。よって、一方の駆動レ
バーの位置を直接検出する移動制御に比較して、所定の
基準位置に対する駆動レバー26側の移動誤差と駆動レ
バー側28の移動誤差を小さくできる。すなわち駆動レ
バー28から駆動レバー26へのバックラッシュの累積
が、検出および制御動作に影響しなくなる。
【0032】なお、本考案でのディスク選択式プレーヤ
は、コンパクトディスク、磁気ディスク、ハードディス
ク、光磁気ディスク、ミニディスクなど、各種記録媒体
を用いるものに実施できる。またディスクがマガジン内
に収納されるものに限られず、予めディスク設置部Aに
限られた数のディスクが収納されているものであっても
よい。また車載用に限られず、室内に設置されるもので
あってもよい。
【0033】
【考案の効果】請求項1記載の考案では、ディスク選択
部の移動位置がスライド抵抗器の検出値により制御され
るため、フォトインタラプタを使用した場合のようなイ
ニシャライズ動作が不要になる。また伝達部の回動レバ
ーの回動支点からの距離の違いにより、動作ストローク
の短いスライド抵抗器で、これよりも長い距離移動する
駆動部材の移動位置検出が可能になる。
【0034】請求項2記載の考案では、回動レバーの位
置を基準として一対の駆動部材の位置制御ができるた
め、一方の駆動部材から他方の駆動部材までの機構のバ
ックラッシュの累積が制御動作に影響を与えることがな
くなり、両駆動部材の移動制御を高精度に行えるように
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるディスク選択式プレーヤの一例と
して車載用ディスクチェンジャの内部機構部分を示す全
体斜視図、
【図2】検出装置を示すものであり、図1に示された筐
体を上下逆向きにしてその一部を拡大した斜視図、
【図3】図2の検出装置の断面図、
【図4】ディスク選択駆動部を昇降させるための機構を
示す図1の一部拡大側面図、
【図5】ディスク選択駆動部にディスクがクランプされ
た状態を示す部分側面図、
【図6】マガジンからトレイとディスクとが引き出され
た状態を示す斜視図、
【図7】検出装置の回路ブロック図、
【図8】検出装置での検出電圧を示す線図、
【図9】従来のディスク選択式プレーヤの概略を示す側
面図、
【符号の説明】
A ディスク設置部 B 機構部 D ディスク M マガジン T トレイ R スライド抵抗器 Ra スライドピン 10 筐体 10a 前側板 10b 背側板 11 ディスク選択駆動部を構成する第1の移動シャー
シ 12 ディスク選択駆動部を構成する第2の移動シャー
シ 13 ターンテーブル 14 スピンドルモータ 15 クランパ 16 板ばね 18,19 リンク板 21 連結ピン 26,28 駆動レバー(駆動部材) 26a 駆動溝 31 回動レバー 35 ラック 36 モータ 41a,41b,42a,42b ロック溝 43a,43b ロック爪 54 移送アーム 56 フック部材 60 検出装置 61 検出板 61b 駆動穴 63 調節板 64 調節ねじ 65 固定ねじ 66 検出軸 67 引っ張りばね

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のディスクの設置部と、この設置部
    に隣接する位置にて複数のディスクの並び方向に沿って
    移動するディスク選択部と、前記ディスク選択部に移動
    力を与える駆動部材と、この駆動部材に連結された回動
    レバーと、スライド抵抗器と、前記回動レバーと前記駆
    動部材との連結位置と回動レバーの回動支点との間の位
    置で回動レバーの回転移動をスライド抵抗器の摺動子の
    直線移動に変換する伝達部とが設けられ、このスライド
    抵抗器の検出値により前記ディスク選択部の停止位置制
    御が行われることを特徴とするディスク選択式プレーヤ
    の検出装置。
  2. 【請求項2】 ディスク選択部を移動させる駆動部材が
    一対設けられ、この一対の駆動部材が、中央に回動支点
    を有する前記回動レバーの両端部にて駆動される請求項
    1記載のディスク選択式プレーヤの検出装置。
JP1993074033U 1993-12-24 1993-12-24 ディスク選択式プレーヤの検出装置 Expired - Lifetime JP2595310Y2 (ja)

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