JP2594990B2 - 紙葉類収納繰出し装置 - Google Patents

紙葉類収納繰出し装置

Info

Publication number
JP2594990B2
JP2594990B2 JP62304317A JP30431787A JP2594990B2 JP 2594990 B2 JP2594990 B2 JP 2594990B2 JP 62304317 A JP62304317 A JP 62304317A JP 30431787 A JP30431787 A JP 30431787A JP 2594990 B2 JP2594990 B2 JP 2594990B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage
pressing body
elevator
storage space
feeding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP62304317A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01145797A (ja
Inventor
信幸 中谷
Original Assignee
グローリー工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by グローリー工業株式会社 filed Critical グローリー工業株式会社
Priority to JP62304317A priority Critical patent/JP2594990B2/ja
Publication of JPH01145797A publication Critical patent/JPH01145797A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2594990B2 publication Critical patent/JP2594990B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は紙幣整理機、紙幣入出金機等の紙葉類処理機
にかかり、特に紙葉類を重積状態に収納する収納空間
と、この収納空間の下部に設けられ重積紙葉類を1枚ず
つ繰出す繰出し手段を備える紙葉類収納繰出し装置に関
する。
(従来の技術) 従来の紙葉類処理機、例えば紙幣整理機、紙幣入出金
機等にあっては、処理すべき紙幣が紙幣装填口に装填さ
れると、繰込みローラ、吸引ヘッド等からなる繰込み手
段により1枚ずつ繰込まれ、紙幣識別部において識別さ
れたのち複数金種一括状態、あるいは金種別分類状態で
一時保留室に一時保留される。紙幣の繰込み終了時点に
おいて機械操作者が思っていた装填紙幣金額と機械の算
出金額とが不一致となった場合には機械操作者が一時保
留室から一時保留された紙幣を直接手によって取出す
か、機械の種類によっては機械操作者の返却ボタンの操
作により返却機構を作動して一時保留室内の一時保留紙
幣を機械外へ送出させるようになされている。
また、機械操作者が紙幣装填時に装填金額を入力する
ようにし、算出金額との一致、不一致をみて不一致信号
により前記返却機構を作動させるようになされたものが
ある。
一方、「機械操作者が思っていた装填紙幣金額、ある
いは機械操作者が予じめ入力する装填金額」と「機械の
算出金額」とが一致した場合には機械操作者の承認ボタ
ン操作、あるいは一致信号によって一時保留室の底部の
シャッタを開き、一時保留紙幣を一時保留室の下部の収
納室へ落下させ、収納室の底部上に順次集積させるもの
がある。
他方、紙葉類の繰出しに際しては、例えば特開昭62−
88731号公報に示される装置のように、重積紙葉類を繰
出し手段に押しつける押圧体が収納部から退逃するもの
があり、これらの装置は、第7図(A),(B)に概略
図を示すように、収納部aの一側外部にそって上下に配
設されたプーリーb,cにベルト、ロープなどの無端材d
が巻回され、この無端材dに押圧板eをアームfを介し
て取付けられ、このアームfを起伏自在として収納部a
内の紙紙葉類Pを繰出すときは押圧板eを第7図(A)
に示すように重積紙葉類Pの上に置き、紙葉類Pを繰出
し手段gの繰出しローラh,iに所定の押しつけ力をもっ
て押しつけ、繰出しローラh,iと紙葉類Pとの間に繰出
しに必要な摩擦力を生じさせて紙葉類の繰出しを行な
う。
また、紙葉類を収納するときには第7図(B)のよう
に無端材dが回転されて押圧板eおよびアームfが上昇
したのち、アームfが上方へ揺動されて押圧板eを収納
部a外の邪魔にならない位置に退逃させる。そして上方
から一時保留された紙葉類あるいは1枚ずつ送り込まれ
た紙葉類を順次重積収納するようになっていた。
上記の技術は、紙幣整理機等の紙幣処理機の場合の例
であるが、他の紙葉類処理機、例えば証券類、カード類
を取扱う機械においても同様な構成が採られている。
(発明が解決しようとする問題点) 従来の紙葉類収納繰出し装置における収納部の収納空
間は、上下方向の高さを余り大きくすることができず、
紙葉類の収納量が制限されてしまい、収納ばかりが連続
的に行なわれた場合に収納部がすぐに満杯になってしま
ったり、逆に繰出しばかりが連続的に行なわれた場合に
すぐにエンプティーになってしまうという問題があっ
た。
一方、紙葉類の収納量を増やそうとして収納空間の高
さを大きくすると、すでに収納されている紙葉類の収納
量が少ない場合には収納すべき紙葉類の落下距離が大き
くなり、その落下途中で整列集積状態が崩れ、立位姿勢
になったり、折れ曲りが生じたりして無秩序な姿勢で収
納されることになる。
そのため収納空間に収納された紙葉類を繰出し手段に
よって繰出そうとした場合、繰出しができなくなった
り、紙葉類が繰出し手段に詰まってしまうといった問題
があった。
上記問題点を解決するため、収納空間に沿って、その
上部位置から下部位置にかけて移動可能に設けられ収納
すべき紙葉類を上部位置で受け取って下部の繰出し手段
上へあるいは既に収納されている紙葉類上へ運搬するエ
レベータを設けることを案出した。このエレベータを設
けることにより収納空間の高さを大きくして、収納量を
増やしても紙葉類を整列集積することができるようにな
り、前述の問題点を解消することが可能となった。
しかしながら上記の装置では、押圧板を上下方向に移
動させるための駆動手段(プーリーb,c、無端材d、駆
動源等)と、エレベータを上下方向に移動させるための
駆動手段との2つの駆動手段が必要となり、コストが高
くなとる共に装置が大型化してしまうという問題が生じ
た。特に紙幣整理機、紙幣入出金機等の紙幣処理機にお
いては、2つの駆動手段を各金種ごとに設けなければな
らず、機械全体として考えた場合に、収納繰出し装置の
コストアップ、大型化はより大きな問題となった。
本発明はこれにに鑑み、多量の紙葉類を整列集積する
ことができ、しかもコンパクトで低コストで得られる紙
葉類収納繰出し装置を提供することを目的としてなされ
たものである。
〔発明の構成〕
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するための手段として、本発明は、紙
葉類を重積状態に収納する収納部と、この収納部の下部
に設けられ重積紙葉類を1枚ずつ繰出す繰出し手段とを
備える紙葉類収納繰出し装置において、前記収納部の収
納空間へ進退可能に設けられ進出時に紙葉類を載置して
収納部の上下方向に移動し得る載置部材を有するエレベ
ータと、このエレベータを昇降させる駆動手段と、前記
収納部の側壁に開口して形成された窓孔と、前記収納部
の外面中央部にそって昇降自在に設けられた昇降ブロッ
クと、この昇降ブロックに懸吊支持されるとともに前記
窓孔から収納空間へ進退可能に設けられ収納区間への進
入時に紙葉類を押圧する押圧体と、前記窓孔の外側面に
斜め上方に向けて突設され前記押圧体の下降時に該押圧
体をガイドして収納空間内に導くためのガイド手段と、
前記昇降ブロックとエレベータまたはその駆動手段を昇
降ブロックが上昇する方向にのみ張力が作用するよう連
結し、エレベータの下降移動に伴って押圧体を上昇させ
て収納空間から退逃させるとともにエレベータの上昇移
動に伴って押圧体の自重による下降を許容して収納空間
に進入させ重積紙葉類の重積高さに応じて押圧させる連
結手段と、紙葉類の収容量が所定量以上のとき前記押圧
体の収納空間内への進入を阻止するストッパとを具備す
ることを特徴とする。
(作 用) エレベータに設けられた載置部材は、エレベータが収
納空間の上部位置にある時に収納空間へ進出されて、収
納すべき紙葉類を載置する。そして、エレベータが駆動
手段によって、下降動作され、載置部材が繰出し手段
上、あるいは、既に収納されている紙葉類上まで下降し
てきた時に、載置部材を収納空間から退逃させることに
より、紙葉類を整列集積させる。
一方、押圧体は、ガイド部材にガイドされて、収納空
間の下部位置においてのみ、収納空間内に進出し、重積
紙葉類を繰出し手段に押しつける。
連結手段は押圧体をエレベータあるいは駆動手段に連
結し、エレベータの下降移動に伴なって押圧体を上昇退
逃させるとともに、エレベータの上昇移動に伴なって押
圧体を重積紙葉類の重積高さに応じて下降進出させる。
また、ストッパは紙葉類の収納量が所定量以上のと
き、前記押圧体の収納空間内への進出を阻止する。
(実施例) 以下、本発明を図面に示す実施例を参照して説明す
る。
第1図は本発明を循環式紙幣入出金機の紙幣収納部に
適用した場合の一実施例の外観を示し、第2図は第1図
における紙幣移送載置機構部の一例の平面図を示し、そ
して第3図はその入出金機の全体の概要を示している。
上記第3図に示す循環式紙幣入出金機の基本構成につ
いて、その概要を説明すると、機体1の上方部には紙幣
Pの装填部2、紙幣識別部3、リジェクト紙幣投出部
4、出金部5等が、中間部には金種別紙幣一時保留室6,
6…を有する一時保留部7が、そして下方部には紙幣収
納空間を構成する金種別紙幣収納部8,8…がそれぞれ設
けられている。
機体1の一端部上面に設けられた装填部2に立位姿勢
で装填される紙幣Pは繰込み手段9により1枚ずつ繰込
まれて識別部3へ送られ、この識別部3により金種、正
損、2枚重ね、真偽等が識別されて正規の紙幣は運送経
路10を通じて一時保留部7へ取込まれ、裏面紙幣は反転
機構11により反転されて一時保留部7へ取込まれ、さら
に損券や2枚重ね紙幣等はリジェクト紙幣投出部4へ排
出されるようになっている。
一時保留部7の各一時保留室6,6…は、その底部が紙
幣Pの幅方向にスライドして開閉されるシャッタ12,12
により構成され、各一時保留室6,6…の入口部には紙幣
の送り込み機構13,13…がそれぞれ設けられている。
収納部8,8…は、余剰紙幣収納部(第3図右端のも
の)を除く各底部に紙幣の繰出し機構14,14…がそれぞ
れ設けられており、収納部8,8…内に収納された紙幣P
を搬送経路15を通じ機体1の上部の出金部5へ出金紙幣
として投出すようになっている。
移送載置用のエレベータ16は、前記各収納部8,8…の
紙幣の長手方向に対応する側面部に配設される。
このエレベータ16は、第1図および第2図に示すよう
に、紙幣を受取る位置、すなわち一時保留室6のシャッ
タ12,12の直下位置から収納部8内の紙幣載置位置にか
けて駆動手段により移動自在とされる可動枠体17と、こ
の可動枠体17に設置された載置部材繰出入れ機構18と、
この繰出入れ機構18を駆動する繰出し入れ駆動手段19
(実施例では可逆モータ)とからなっている。
前記可動枠体17は、収納部8の幅方向(紙幣の長手方
向に対応する方向)のほゞ全域にわたる長さを有し、そ
の一端は、収納部8の一側上下部に軸架されたプーリー
20,21間に巻回されるベルト22(実施例ではタイミング
ベルト)に固定され、中間部がガイドロッド23に支持さ
れ、他端のローラ24が断面コ字形のガイドレール25に嵌
合されていて、一方のプーリー21をモータM1により駆動
することによりベルト22が回動して可動枠体17が上下方
向に昇降されるようになっている。したがって、モータ
M1、プーリー20,21、ベルト22等がエレベータ16を昇降
させる駆動手段を構成している。
前記載置部材繰出入れ機構18は、図示の例ではバネ板
等の薄板帯状の弾性材からなる複数本の載置部材26,26
…と、この載置部材26,26…を断面縦方向として巻取り
収納自在とし載置部材26,26…の繰出入れ用として接線
方向に向け開口するガイド口27を有する短円筒状のケー
シング28と、前記載置部材26,26…の基端が固定され前
記駆動手段19により載置部材26を巻取る巻軸29とで構成
した場合を示し、この実施例では上記載置部材26,26…
を5本とした場合を示してている。
上記可動枠体17には、前記載置部材26,26…をガイド
して各載置部材を互いに所定の間隔を隔てて伸長させる
ガイド部30が形成されている。
このガイド部30は、図示実施例では可動枠体17に対し
それぞれ同一角度をもって平面よりみて斜めに形成され
た先端ガイド部30A1,30A2…30A5と、これら先端ガイド
部の基端に連なる基端ガイド部30B1,30B2…30B5とで構
成され、最先端の先端ガイド部30A1に続く基端ガイド部
30B1は1本の載置部材26が通り得る幅とされ、次位の基
端ガイド部30B2は2本分、以後3本分、4本分、5本分
のように順次幅を異ならせてある。
そして各装置部材26,26…の長さは、最外側(第2図
において上側)のものから内側にかけて各載置部材に対
応する基端ガイド部の長さ分だけ順次短かく形成されて
おり、巻軸29を巻きほどいたとき各載置部材26,26…の
先端が揃うようになっている。
前記のように各載置部材26,26…を斜め方向に突出さ
せることにより、紙幣に折れ目がついていた場合でも、
その折れ目が載置部材26,26…と平行にならず、折れ目
が載置部材間に落ち込んだり、折れ目が載置部材26,26
…に当って横ずれを起すことが防がれる。
図示実施例における前記エレベータ16の可動枠体17
は、第4図(A),(B)に部分を示すように、この可
動枠体17が下降してその載置部材26,26…が接地した際
に受ける反力を吸収する逃げをとるため、前記ベルト22
に挟着具17Cを介して固定される揺動枠17Aと、載置部材
繰出入れ機構18を搭載する可動枠17Bとが別体に構成さ
れており、この可動枠17Bはガイドロッド23にそって水
平姿勢を保ちながら上下移動自在とされ、揺動枠17Aは
可動枠17Bに対し横軸31により支持され、上下方向に揺
動可能とされている。
第4図におけるS3は可動枠体17の下降限を検出するセ
ンサであって、このセンサは可動枠17Bの側面に設けら
れ、揺動枠17Aが可動枠17Bから離間したとき作動される
ものである。
第1図において、前記巻軸29の上端には回転量検出部
材32が固定され、またこれに臨むように回転量検出用セ
ンサS1,S2が設けられており、一方センサS1が回転量検
出部材32を検出しているときは、第1図示のように載置
部材26が繰出された状態となり、他方のセンサS2が回転
量検出部材32を検出しているときは、載置部材26が巻き
とられた状態になる。
前記各載置部材26,26…は、収納部8の背面に縦方向
に切設された切孔33,33…からそれぞれ収納部8内へ侵
入自在とされ、侵入時には第2図に鎖線で示す位置まで
進出されるようになっている。
収納部8内に収納された紙幣Pを収納部8の下部の繰
出し機構14へ押しつけ、1枚ずつの繰出しを確実にする
とともに、収納部8内へ受入れる紙幣Pの集積を良好に
行なわせるための押圧体34は、側面よりみて略V字状に
屈曲された形状を有する板材からなり、その基部側は正
面よりみて2等辺三角形状をなしていて、収納部8内に
面するようにおかれて収納部8の内側面に交わる傾斜面
部34Aを形成するようになっており、この傾斜面部34Aの
頂点部分が昇降ブロック36にピン37により枢着されて揺
動自在に懸吊支持されている。
前記傾斜面部34Aに対し鋭角をなして屈曲された押圧
面部34Bは、紙幣Pの長手方向略半分の上面領域を押圧
し得る大きさを有し、その両側端部にはローラ38,38が
軸着されている。また前記傾斜面部34Aの下方部両側端
には、前記押圧面部34Bと略平行するように切曲げられ
た当接部34C,34Cが形成されている。さらに押圧面部34B
の外端側にはガイドロッド用逃溝34Dおよびロープ用逃
溝34Eが形成されている。
前記昇降ブロック36は、収納部8の外面中央部にそっ
て立設されたガイドロッド39にローラ40,40,40を介して
昇降自在に抱着されている。そしてこおブロック36の上
面板36Aには、収納部8の上下部に軸着されたガイドプ
ーリー41,42,43,44および前記可動枠体17の昇降用ベル
ト22のプーリー20,21と同軸上のプーリー45,46にわたっ
て無端状に巻回されるワイヤーロープ47が貫通され、こ
のロープ47の一箇所に作られたこぶ状の突部48が前記昇
降ブロック36の上面板36Aの下面に当ったときこの昇降
ブロック36を上昇させるようになっており、昇降ブロッ
ク36が上昇する方向にのみ張力が作用するようになって
いる。したがって押圧体34は、上昇時には強制的に引上
げられるが、下降時には押圧体34の自重のみで下降する
ようになっている。そして前記ベルト22と昇降ブロック
36との移動関係は、第1図示のように可動枠体17が上昇
位置にあるとき昇降ブロック36が下降位置になるよう前
記突部48の位置が定められており、可動枠体17と昇降ブ
ロック36とが互いに逆方向に移動されるようになってい
る。したがって収納部8内に紙幣Pが堆積されていると
きは、押圧体34の押圧面34Bが紙幣Pに当って昇降ブロ
ック36の下降が止められても、ロープ47の突部48は下降
して昇降ブロック36がその位置に置きざりにされる。図
において符号49は、ロープ47の途中に連結された引張り
バネで、ロープ47に過負荷が加わった際に緩衝するもの
である。
収納部8の上下方向中間位置で前記ガイドロッド39側
の側壁には、前記押圧体34が出入りできる窓孔50が開口
されており、この窓孔50の外面側にはガイド部材として
のガイド片51,51が斜め上方に向けて突設され、このガ
イド片51,51の傾斜角は押圧体34の傾斜面部34Aが垂直姿
勢におかれるとき押圧面部34Bの傾斜に一致するように
定められている。
そして、押圧体34が下降されたときにその両側端のロ
ーラ38,38がガイド片51,51に当接して押圧体34を収納部
8内に案内するようになっている。
前記窓孔50の一側外方部には、ソレノイド52により上
下方向に揺動するようストッパ53の一端がピン54により
枢支されている。このストッパ53は通常第1図示のよう
に押圧体34の一方のローラ38が通過する位置に位置さ
れ、その状態から上方への揺動が可能で、下方への揺動
は不可能なように支持されている。したがってソレノイ
ド52が励磁されないときは押圧体34が下降してきても押
圧体34の下部一端がストッパ53に当って窓孔50から収納
部8内に入られないようになっている。これは収納部8
内に一定量以上の紙幣Pが収納されているときは押圧体
34により押圧せずとも紙幣Pの総重量により繰出し機構
14に対し十分に押しつけ作用が生じるためである。そし
て紙幣Pの収納量はセンサS4,S5(投、受光器)により
検出され、このセンサS4,S5が紙幣Pの堆積を検出しな
いときは、紙幣Pの収納量が一定量以下と判断されて前
記ノレノイド52が励磁され、ストッパ53を上方へ揺動さ
せるようになされている。
前記収納部8,8…は、機体1に対し引出し自在とされ
ている。すなわち第5図にその概要を示すように、機体
1にスライドレール55を介して引出し自在とされた移動
台56を有し、この移動台56に収納部8,8…から繰出され
た紙幣Pを機体1の投出部へ搬送する搬送手段(図示せ
ず)が内設されており、この移動台56上に各収納部8,8
…がその下部一側の軸受57,57を介して軸58により枢支
され、第5図に鎖線で示すように前記軸58を中心として
傾動自在とされている。この傾動時に移動台56内の搬送
手段および収納部8,8…の下部内の繰出し機構14が露出
され、紙詰りの排除等を行なうことができる。
つぎに上記実施例の作用を説明する。
紙幣装填部2に紙幣Pが装填され、繰込み指令が与え
られると、繰込み手段9により1枚ずつ繰込まれ、識別
部3を通る間に金種、2枚重ね等が識別され、その識別
信号に基づいて金種別一時保留室6,6…またはリジェク
ト紙幣投出部4に至る。
一時保留室6,6…に一時保留紙幣が収納され終った段
階で機械操作者の承認ボタン操作または入金金額を機械
操作者が入力するようにし、その金額と機械の算出金額
との一致信号、あるいは金種と枚数を操作者が入力する
ようにし、機械の算出枚数と入力枚数とを一致信号に基
づいて指令部から制御部へ信号が入力され、その結果シ
ャッタ12,12が両側にスライドして一時保留室6,6…の底
部が開かれる。
一方、上記操作段階では各載置部材26,26…は収納部
8,8…内に突出した状態におかれており、前記シャッタ1
2,12の直下に位置されている。
この状態において前記のようにシャッタ12,12が開か
れると、シャッタ12,12上に堆積されていた紙幣Pは各
載置部材26,26…上に跨って落ち、これを安定支持す
る。
こゝでモータM1が駆動してベルト22が回動し、エレベ
ータ16の可動枠体17が下降する。
この可動枠17の下降に伴ない、プーリー45,46に巻回
されているロープ47が回動し、その突部48が上昇するの
で昇降ブロック36の上面部36Aの下面に突部48が当って
昇降ブロック36が上昇し、これに支持されている押圧体
34が上昇する。この押圧体34は窓孔50の位置にまで上昇
すると、ローラ38,38がガイド片51,51にそって収納部8
の外方へ進出し(第6図(B))、押圧体34の傾斜面部
34Aが垂直姿勢となる方向へ変位し、窓孔50から収納部
8外へ出て収納部8の外面にそって上昇する(第6図
(C))。これにより押圧体34が載置部材26,26…の下
降を妨げることがない。
載置部材26,26…の下面が既に収納されている紙幣P
の上面、あるいは収納紙幣がない場合には収納部8,8…
の底部に接触すると、載置部材26,26…が停止され、こ
れにより可動枠17Bも停止される。一方モータM1はさら
に回転を続けており、揺動枠17Aも下降しようとする
が、横軸31は停止しているので揺動枠17Aはベルト22を
たわませた状態で横軸31を中心に揺動し(第4図
(B))、これをセンサS4が検知してモータM1を停止さ
せるとともに駆動手段19が駆動される。
この駆動により、載置部材繰出入れ機構18の巻軸29が
回転して載置部材26,26…が巻込まれる。
これにより載置部材26,26…上に載っていた紙幣Pは
しごき落されて前記収納紙幣上または底部上に移載され
る。
上記載置部材26の巻込み量は、センサS1が回転量検出
部材32を検出することによって検出され、その検出によ
って、駆動機構19は停止されて載置部材26,26…は巻込
み状態に保持される。一方ではモータM1が逆転駆動さ
れ、可動枠体17が再び上昇し、図示しないセンサがその
上昇限 を検知するとモータM1が停止して可動枠体17を
定位置に停止させ、駆動手段19が起動されて巻軸29を回
転させ、載置部材26,26…を収納部8内へ突出させる。
この載置部材26,26…の収納部8,8…内の突出量はセンサ
S1が回転量検出部材32を検出することによって検出さ
れ、その検出によって駆動手段19を停止させる。その結
果、各載置部材26,26…は一時保留紙幣の支持が可能な
待機状態の突出位置に停止状態に保持され、次回の紙幣
受取りに待機する。
一方、可動枠体17の上昇に伴ない、ロープ47が前記と
は逆方向へ回動してその突部48が下降し、これに支えら
れている昇降ブロック36が下降すると共に昇降ブロック
36に支持されている押圧体34も一緒に下降するのである
が、その下降に先だってセンサS4,S5が紙幣Pの収納量
が一定量以下であることを検出した場合には、ソレノイ
ド52を励磁してストッパ53を上方向に揺動退逃させる。
そして押圧体34のその両端のローラ38,38がガイド片51,
51に当るとこのガイド片51,51の傾斜によって押圧体34
は次第に収納部8の窓孔50内へ進入し(第6図
(B))、ローラ38,38がガイド片51,51の下端に至ると
収納部8の内面にそって下降する。そして押圧体34の押
圧面34Bはほゞ水平姿勢となり、収納部8内に収納され
た前述の紙幣Pの上に接して停止し、傾斜面34Aは傾斜
した姿勢におかれる。このとき可動枠体17は、最上昇位
置に至っていないのでさらに上昇するが、ロープ47の突
部48のみが下降して昇降ブロック36を置きざりにする
(第6図(A))。
ここでエレベータ16が紙幣Pを受取る際、あるいは受
取ったのち万一落下しても、第6図(A)に鎖線で示す
P′のように押圧体34の傾斜状態にある傾斜面部34Aに
そっておかけるので、姿勢が乱れることがなく、押圧体
34の上昇時にも紙幣P′を巻込むことがない。
なお、収納部8内に多数の紙幣Pが収納されていると
きは、その紙幣Pの堆積によってセンサS4,S5間の光路
がさえぎられ、紙幣Pの収納量が一定量以上であること
を検出し、その検出信号によりソレノイド52は励磁され
ず、ストッパ53は揺動しないのでそのまゝとなり、押圧
体34の一方のローラ38が当り、第6図(D)に示すよう
に収納部8の外部に押圧体34がとどめ置かれる。
なお、図示実施例は本考案を循環式紙幣入出金機の収
納部に適用した場合について示したが、紙幣以外を含む
他の紙葉類を受取って他へ移送し、そこで移載する用途
に適用し得ることはもちろんであり、また可動枠体17の
昇降手段、載置部材26の構成、その繰出入れ機構18,18
…の駆動手段19等についても図示実施例に限られるもの
ではなく、他の適宜な構成であってもよい。
〔考案の効果〕
以上説明したように本発明によれば、収納すべき紙葉
類をエレベータによって運搬し、集積するようにしたの
で、多量の紙葉類を整列集積することができるようにな
り、収納部が満杯やエンプティーになる機会を著しく減
少させるとともに、繰出し時における繰出し不良や詰ま
りといったトラブルを防止することができ、しかもその
エレベータの駆動手段と、紙葉類を繰出し手段に押圧す
る押圧板の駆動手段を1つの駆動手段で兼用することに
よって、コンパクトで低コストの紙葉類収納繰出し装置
とすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す斜視図、第2図は同一
部の横断平面図、第3図は本発明の適用例としての紙幣
循環式入出金機の内部構造の概略側面図、第4図
(A),(B)は第1図における可動枠の取付部の斜視
図、第5図は収納部の構成例を示す引出し状態時の側面
図、第6図(A)〜(D)は押圧体の移動情況を示す説
明図、第7図(A),(B)は従来技術を示す説明図で
ある。 1……機体、2……装填部、3……識別部、4……リジ
ェクト紙幣投出部、5……出金部、6……一時保留室、
7……一時保留部、8……収納部、9……繰込み手段、
10,15……搬送経路、11……反転機構、12……シャッ
タ、13……送り込み機構、14……繰出し機構、16……エ
レベータ、17……可動枠体、18……載置部材繰出入れ機
構、19……繰出入れ駆動手段、22……駆動手段の一部を
構成するベルト、26……載置部材、27……ガイド口、29
……巻軸、30……ガイド部、34……押圧体、34A……傾
斜面部、34B……押圧面部、35……連結手段、51……ガ
イド部材としてのガイド片、53……ストッパ、M1……エ
レベータの駆動手段の一部を構成するモータ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙葉類を重積状態に収納する収納部と、こ
    の収納部の下部に設けられ重積紙葉類を1枚ずつ繰出す
    繰出し手段とを備える紙葉類収納繰出し装置において、
    前記収納部の収納空間へ進退可能に設けられ進出時に紙
    葉類を載置して収納部の上下方向に移動し得る載置部材
    を有するエレベータと、このエレベータを昇降させる駆
    動手段と、前記収納部の側壁に開口して形成された窓孔
    と、前記収納部の外面中央部にそって昇降自在に設けら
    れた昇降ブロックと、この昇降ブロックに懸吊支持され
    るとともに前記窓孔から収納空間へ進退可能に設けられ
    収納区間への進入時に紙葉類を押圧する押圧体と、前記
    窓孔の外側面に斜め上方に向けて突設され前記押圧体の
    下降時に該押圧体をガイドして収納空間内に導くための
    ガイド手段と、前記昇降ブロックとエレベータまたはそ
    の駆動手段を昇降ブロックが上昇する方向にのみ張力が
    作用するよう連結し、エレベータの下降移動に伴って押
    圧体を上昇させて収納空間から退逃させるとともにエレ
    ベータの上昇移動に伴って押圧体の自重による下降を許
    容して収納空間に進入させ重積紙葉類の重積高さに応じ
    て押圧させる連結手段と、紙葉類の収容量が所定量以上
    のとき前記押圧体の収納空間内への進入を阻止するスト
    ッパとを具備することを特徴とする紙葉類収納繰出し装
    置。
JP62304317A 1987-12-01 1987-12-01 紙葉類収納繰出し装置 Expired - Fee Related JP2594990B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62304317A JP2594990B2 (ja) 1987-12-01 1987-12-01 紙葉類収納繰出し装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62304317A JP2594990B2 (ja) 1987-12-01 1987-12-01 紙葉類収納繰出し装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01145797A JPH01145797A (ja) 1989-06-07
JP2594990B2 true JP2594990B2 (ja) 1997-03-26

Family

ID=17931572

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62304317A Expired - Fee Related JP2594990B2 (ja) 1987-12-01 1987-12-01 紙葉類収納繰出し装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2594990B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0363273U (ja) * 1989-10-23 1991-06-20

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62209694A (ja) * 1986-02-20 1987-09-14 富士通株式会社 紙葉類処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01145797A (ja) 1989-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2772171B2 (ja) 現金処理装置の入出金機構
JP2594990B2 (ja) 紙葉類収納繰出し装置
JP2525428B2 (ja) 紙葉類の移送載置装置
JPS5810342B2 (ja) 紙葉処理装置
JPS6047175B2 (ja) 現金自動支払機の一括放出装置
JP2502496Y2 (ja) 紙葉類収納繰出し装置
JPH0530028Y2 (ja)
JP2551726Y2 (ja) 硬貨入出金機
JP3148603B2 (ja) 棒金搬送装置
JP2682822B2 (ja) 循環式紙幣処理方法
JPH0622694Y2 (ja) 紙葉類の収納繰出し装置
EP0289672A1 (en) Coin exchanging machine
JP3242273B2 (ja) 硬貨入出金機
JP3144708B2 (ja) 循環式硬貨入出金機の硬貨収納投出装置
JP3288252B2 (ja) 貨幣入出金機
JPH10172022A (ja) 紙幣収納装置
JP3558858B2 (ja) 紙幣入出金機
JP3638740B2 (ja) 紙幣収納装置
JP2525381B2 (ja) 紙幣循環装置
JPH11238162A (ja) 紙幣入出金処理装置
JP2001143128A (ja) 紙幣入出金機における入出金装置
JP3490318B2 (ja) 紙幣処理機
JP2597755B2 (ja) 紙幣入出金装置
JP3148595B2 (ja) 棒金搬送装置
JP2019106124A (ja) 棒金処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees