JP2594807Y2 - シート体 - Google Patents

シート体

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JP2594807Y2
JP2594807Y2 JP1995008215U JP821595U JP2594807Y2 JP 2594807 Y2 JP2594807 Y2 JP 2594807Y2 JP 1995008215 U JP1995008215 U JP 1995008215U JP 821595 U JP821595 U JP 821595U JP 2594807 Y2 JP2594807 Y2 JP 2594807Y2
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隶宏 川上
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、トイレ用の床置きマッ
ト等に使用するシート体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、トイレ、台所等で使用する床置
きマットにおいて、吸水シートの裏側に防水シートを装
着してマット本体を構成し、このマット本体の防水シー
ト側に粘着剤層からなる感圧付着部を設けたものが考え
られている。これは、紙、不織布等の吸水シートを主た
る材料とし、その吸水シートに極く薄い防水シートをラ
ミネート加工すれば、マット本体ができるため、厚手の
織物等を用いたものに比べて、製造コストが非常に安
く、使い捨てが可能になる等の利点がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】この種の床置きマット
は、全体が非常に薄く軽量であるため、床面上に敷いた
場合、床面上で不用意に移動する欠点がある。そこで、
マット本体の防水シート側に粘着剤層からなる感圧付着
部を設け、その感圧付着部によりマット本体を床面に固
定すると共に、汚れた時には床面から剥がして交換でき
るようにすることが考えられている。しかし、感圧付着
部に粘着剤層を用いた場合、長期間使用すれば、床面か
ら剥がす際に、粘着剤層がマット本体側から剥離して床
面側に残るため、その粘着剤層の除去が問題となる。即
ち、粘着剤層を使用しても、使用期間が比較的短かい場
合には、粘着剤層がマット本体と共に床面から剥離す
る。しかし、長期間にわたって使用した場合には、マッ
ト本体の上から粘着剤層の部分が度々踏み付けられるた
め、粘着剤層が床面に完全に密着し、無理に引き剥がそ
うとすれば、防水シートが破れて粘着剤層が床面側に残
ることになる。特に床面側の平滑度が良い場合には、粘
着剤層の床面側への残りが顕著である。また粘着剤層の
全てが完全に床面側に残らなくても、一部が残る惧れは
極めて大である。従って、何れにしろ、粘着剤層を使用
すれば、マットの交換時に、床面側に残った粘着剤層を
除去する必要がある。このため簡便に交換して使用でき
ることを絶対の条件とするこの種の床置きマットとして
は、致命的な問題となる。本考案は、このような課題に
鑑み、使用時には適度な付着力で所定部位に確実に付着
して不用意な移動を確実に防止することができ、しかも
使用後には所定部位から容易に剥がすことができるシー
ト体を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、プラスチック
フィルム製の第1シート8と、この第1シート8よりも
厚手で該第1シート8と異なる材料からなる第2シート
7とによりシート本体5を構成し、このシート本体5
に、該シート本体5を所定部位に剥離可能に付着させる
ための感圧付着部6を設けたマット等のシート体におい
て、第1シート8と第2シート7とを、その両者が略全
面に亘って密着状に結合するようにラミネート加工によ
り結合してシート本体5を構成し、このシート本体5の
第1シート8側に発泡状軟質樹脂材料9aを塗工して発
泡状軟質樹脂材料層9を形成し、この発泡状軟質樹脂材
料層9により感圧付着部6を構成したものである。
【0005】
【作用】使用時にはシート本体5 を、感圧付着部6 を構
成する発泡状軟質樹脂材料層9の適度な付着力で所定部
位に確実に付着させる。このためシート本体5 の不用意
な移動を確実に防止できる。しかも感圧付着部6 を発泡
状軟質樹脂材料層9 で構成しているため、使用後には発
泡状軟質樹脂材料層9 を所定部位から容易に剥がし得
る。また発泡状軟質樹脂材料9aを塗工してシート本体5
に発泡状軟質樹脂材料層9 を形成しているため、シート
本体5 に発泡状軟質樹脂材料層9 を容易に設け得る。シ
ート本体5 はプラスチックフィルム製の第1シート8
と、この第1シート8よりも厚手で該第1シート8 と異
なる材料からなる第2シート7 とを、その両者が略全面
に亘って密着状に結合するようにラミネート加工により
結合してシート本体5 を構成しているため、第2シート
7 と第1シート8 とが互いに補強し合うようになり、強
度が増大する。しかも、そのシート本体5 のプラスチッ
クフィルム製の第1シート8 側に感圧付着部6 の発泡状
軟質樹脂材料層9 があるので、シート本体5 からの発泡
状軟質樹脂材料層9 の外れを防止できる。
【0006】
【比較例】図1乃至図5は、本考案を男子用トイレの使
い捨て用の床置きマットに採用した比較例を示す。図2
及び図3において、1 は男子用トイレの床面、2 は壁
面、3 は小便用の便器で、壁面2 に取り付けられてい
る。4 は床置きマットで、そのマット本体(シート本
体)5 が便器3 の下方で感圧付着部6 を介して床面1 に
貼り付けられている。マット本体5 は、図1に示すよう
に、吸水性に優れた紙、不織布等からなる吸水シート7
と、この吸水シート7 の裏面側、即ち床面1 側の全面に
密着状にラミネートされたプラスチックフィルム等から
成る防水シート8 とを備えた二重構造であって、全体と
して略矩形状に構成されている。そして、このマット本
体5 には、その手前側の周縁部で防水シート8 の両端隅
部に感圧付着部6 が設けられている。
【0007】感圧付着部6 は、弾性に優れた軟質の発泡
状軟質樹脂材料層9 により構成されている。即ち、この
実施例では、図4に示すように両面テープ10を一点鎖線
(a)(b) の位置で所定長さに切断した付着部材13が用い
られている。両面テープ10は、繊維、その他から成るテ
ープ状の支持材11の一方の面に粘着剤層12を、他方の面
に発泡状軟質樹脂材料層9 を夫々設けたものであって、
この両面テープ10を所定長さで切断して付着部材13が構
成されている。そして、付着部材13はその粘着剤層12に
よってマット本体5 の防水シート8 側に貼付されてい
る。マット本体5 は、図3に示す中央の一点鎖線 (c)及
びその両側の一点鎖線 (d)(e) の位置で折り畳むことに
より、使用前には、図5に示すように四つ折り状に折り
畳まれている。勿論、マット本体5 を挟んで感圧付着部
6 が背中合わせとなるようにマット本体5 を折り畳み、
感圧付着部6 が互いに接触しないようにする。
【0008】このように両側の一点鎖線 (d)(e) の位置
でマット本体5 を折り畳めば、各感圧付着部6 に防水シ
ート8 が剥離可能に付着して、感圧付着部6 をマット本
体5の防水シート8 で覆うため、マット本体5 自体の一
部を利用して感圧付着部6 を保護することができる。従
って、床置きマット4 全体をコンパクトにできると共
に、複数枚の床置きマット4 を積層しても、他の床置き
マット4 の感圧付着部6 が吸水シート7側に付着するこ
ともない。しかも、離型紙等が不要であり、無駄な材料
を使用する必要がない。使用に際しては、マット本体5
を折り畳み状態から広げて、防水シート8 側の感圧付着
部6 を露出させる。この場合、マット本体5 を折り畳み
状態から広げれば、その各感圧付着部6 を覆っていたマ
ット本体5 の防水シート8 が各感圧付着部6 から容易に
剥離するので、離型紙等を使用する場合に比較して剥離
作業が非常に容易であると共に、剥離後の離型紙等を処
分する煩わしさもない。このため、床置きマット4 を簡
便に使用できる。
【0009】床置きマット4 を便器3 の下方手前側等の
所定位置の床面1 上に敷く際には、マット本体5 の防水
シート8 側の感圧付着部6 が下側、即ち、床面1 側とな
るように敷く。そして、次にマット本体5 の上側から感
圧付着部6 を床面1 側に押さえ付ける。すると感圧付着
部6 は、弾性に優れた軟質の発泡状軟質樹脂材料層9 か
ら構成されているため、この発泡状軟質樹脂材料層9 が
変形して床面1 のタイル等に密着するので、マット本体
5 をその位置で確実に位置決めでき、僅かな外力を加え
た程度でマット本体5 が不用意に移動することはない。
特に、発泡状軟質樹脂材料層9 は弾性に優れた軟質の発
泡状であり、床面1 に対するなじみ性、密着性が良いの
で、或る程度の面積を確保しておけば、床面1に沿う方
向の外力に対しては十分に対向することができ、マット
本体5 が床面1上を不安定に滑ることはない。マット本
体5 が汚れた時には、床面1 から剥がして新しいものと
交換する。この場合にも、感圧付着部6 は発泡状軟質樹
脂材料層9 の変形により床面1 に付着しているので、感
圧付着部6 を床面1 から極く容易に剥がすことができ、
感圧付着部6 が床面1 に付着したままで残ることもな
い。
【0010】この比較例によれば、吸水シート7 と防水
シート8 をその略全面に亘って密着状に結合してマット
本体5 を構成しているので、吸水シート7 及び防水シー
ト8の相互間で互いに補強し合いマット本体5 全体の強
度を確保できる。従って、吸水シート7 に薄手のシート
材を用いることが可能であると共に、薄手のシート材を
用いた場合にも、床面1 側に敷いたマット本体5 の波打
ち、特にマット本体5 の上面側の吸水シート7 の浮き上
がり等を防止できると共に、マット本体5 の上面側の吸
水シート7 の損傷を防止でき、耐久性が向上する。また
弾性に優れた軟質の発泡状軟質樹脂材料層9 により感圧
付着部6 を構成しているので、使用時には発泡状軟質樹
脂材料層9 の付着力によってマット本体5を床面1 側の
所定位置に保持でき、マット本体5 の不用意な移動を防
止し確実に位置決めすることができる。しかも、発泡状
軟質樹脂材料層9 の付着力によってマット本体5 を床面
1 側の所定位置に保持できるため、交換等に際しては感
圧付着部6 を床面1 から容易に剥がすことができ、床面
1 側にマット本体5 から剥離した感圧付着部6 が残るこ
ともない。つまり、感圧付着部6 の剥離性が良好であ
る。
【0011】付着部材13は、支持材11の一側面に粘着剤
層12を、他側面に発泡状軟質樹脂材料層9 を夫々備え、
この付着部材13を粘着剤層12を介してマット本体5 の防
水シート8 側に貼付しているので、感圧付着部6 が発泡
状軟質樹脂材料層9 からなるにも拘わらず、この発泡状
軟質樹脂材料層9 をマット本体5 側に容易に設けること
ができ、床置きマットを容易且つ安価に製造でき、特に
少量多品種の床置きマットを製造する場合に非常に便利
である。また支持材11の一側面に粘着剤層12を設けた付
着部材13を使用しているので、一側面に接着剤等を塗布
したものを使用する場合に比較して、製造過程での付着
部材13の取り扱いが容易であり、作業能率が向上する。
しかも、略全体に亘って密着状に結合されたマット本体
5 の吸水シート7 と防水シート8 との内、その防水シー
ト8 側に付着部材13の粘着剤層12を貼付しているので、
付着部材13の周縁部分で防水シート8 が破れることもな
く、粘着剤層12の非常に大きな粘着力で付着部材13をマ
ット本体5 側に確実に装着できる。
【0012】このため、発泡状軟質樹脂材料層9 の床面
1 に対する付着力に比較して、粘着剤層12のマット本体
5 に対する粘着力が著しく大になり、両者の差を大にで
きるので、床面1 に敷いたマット本体5 を付着部材13の
上側から断続的に踏み付けたような場合でも、床置きマ
ット4 を床面1 から剥がす時に、付着部材13が床面1側
に付着したまま残るようなことは殆どなくなる。特に、
吸水シート7 と防水シート8 とが略全面に亘って密着状
に結合しているので、防水シート8 を薄くしても吸水シ
ート7 で防水シート8 を補強でき、マット本体5 の一部
を引っ張って剥がす時に、付着部材13の周辺部分で防水
シート8が破れて床面1 側に残るようなこともない。
【0013】発泡状軟質樹脂材料層9の発泡状軟質樹脂
材料9aとしては、弾性に優れた軟質のものであれば良
く、その材料は特に限定されるものではないが、例え
ば、軟質の天然ゴム系の材料の他、軟質のアクリル系、
シリコーン系、ウレタン系等の高分子材料を用いれば良
い。例えば、軟質のアクリル系、シリコーン系、ウレタ
ン系等の高分子材料の場合には、その液剤を物理的に攪
拌含気させてメレンゲー状の発泡乳剤とし、これを軟化
させることにより、軟質にして弾力を有し、かつ表面が
極く弱い粘着性を有するものが得られるので、床置きマ
ット用としては、付着性、剥離性の点からも非常に最適
である。また発泡状軟質樹脂材料9aは独立又は連続す
る多孔質のもので、粘着性が殆どないものであっても、
変形時の吸着力を利用すれば十分使用できる。しかし、
前記比較例の場合には、支持材11の一方に粘着剤層1
2を、他方に発泡状軟質樹脂材料層9を夫々設けた付着
部材13を使用しているので、感圧付着部6側の全体の
厚さが厚くなり、マット本体5を所定部位に敷いた時に
感圧付着部6側の盛り上がり、嵩張り等が大きくなる欠
点がある。また両面テープ10を予め準備しておき、そ
の両面テープ10を所定長さに切断したものを付着部材
13として使用しているため、床置きマット4を製造す
る場合には、両面テープ10を所定長さに切断しなが
ら、その所定長さの付着部材13をマット本体5側に貼
付する必要がある。
【0014】
【実施例】図6乃至図8は本考案の第1実施例を示し、
感圧付着部6 側の盛り上がり、嵩張り等を防止でき、し
かも床置きマット4 を容易且つ安価に能率良く製造でき
るようにしたものである。即ち、図6及び図7は、マッ
ト本体5 の防水シート8 側の全面に、発泡状軟質樹脂材
料層9 を多数の線状又は筋状に塗工して、その発泡状軟
質樹脂材料層9 により感圧付着部6 を構成したものを示
す。この場合には、図8に示すように、防水シート8 と
吸水シート7 とをラミネート加工したシート材20をガイ
ドローラ14,15 に沿って矢印方向に移動させながら、外
周に多数の突条16を有する塗工ローラ17により、槽18内
の溶融状態の発泡状軟質樹脂材料9aをシート材20の下面
に塗工して発泡状軟質樹脂材料層9 を形成し、その後、
シート材20を所定形状に裁断すれば良く、これによって
床置きマット4 を容易に製造できる。
【0015】この実施例では、溶融状態の発泡状軟質樹
脂材料9aを塗工ローラ17によりシート材20に塗工して発
泡状軟質樹脂材料層9 を形成するため、両面テープ10を
切断した付着部材13を使用する場合に比較して、感圧付
着部6 側の構造が簡単でその厚さが薄くなり、また発泡
状軟質樹脂材料9aの塗工工程の機械化が容易であり、能
率的に大量生産することができる。また溶融状態の発泡
状軟質樹脂材料9aを塗工ローラ17によりシート材20に塗
工するため、乾燥後の発泡状軟質樹脂材料層9 の付着力
が小であるにも拘わらず、発泡状軟質樹脂材料層9 をシ
ート材20に確実に装着することができる。特に、両面テ
ープ10の場合に比較して、支持材、粘着剤等が不要であ
る上に、能率的な生産が可能であるため、安価に製造で
きる。更に発泡状軟質樹脂材料層9 を線状又は筋状に設
けているので、シート材20の全体に亘って略均等に分散
するように発泡状軟質樹脂材料層9 を設け得ると共に、
発泡状軟質樹脂材料9aの使用量を極力少なくできる。ま
た発泡状軟質樹脂材料層9 が線状又は筋状にあるので、
この発泡状軟質樹脂材料層9 によってシート材20自体に
方向性を持たせることができ、長尺ものの状態で使用す
るシート材20等の場合には便利である。
【0016】図9は本考案の第2の実施例を示し、マッ
ト本体5 の防水シート8 側の全面に、発泡状軟質樹脂材
料層9 を塗工したものを例示する。この場合は、図10
に示すように、ガン19で発泡状軟質樹脂材料9aをシート
材20に吹き付ける等の方法で簡単に作ることができる。
このようにマット本体5 の防水シート8 側の全面に発泡
状軟質樹脂材料9aをガン19で塗工しても良い。なお、発
泡状軟質樹脂材料9aは全面に泡状に塗工しても良いし、
線状、又はジグザグ状に塗工しても良い。各実施例で
は、トイレ用の床置きマット4 を例示しているが、これ
に限定されるものではなく、台所用、玄関用等にも利用
可能である。またマット本体5 の形状も、その用途に応
じて種々の変更が可能であることは言うまでもない。ま
た実施例では、第2シートを吸水シート7 とし、第1シ
ートを防水シート8として説明したが、これらに限定さ
れるものではない。
【0017】
【考案の効果】本考案によれば、プラスチックフィルム
製の第1シート8と、この第1シート8よりも厚手で該
第1シート8と異なる材料からなる第2シート7とによ
りシート本体5を構成し、このシート本体5に、該シー
ト本体5を所定部位に剥離可能に付着させるための感圧
付着部6を設けたマット等のシート体において、第1シ
ート8と第2シート7とを、その両者が略全面に亘って
密着状に結合するようにラミネート加工により結合して
シート本体5を構成し、このシート本体5の第1シート
8側に発泡状軟質樹脂材料9aを塗工して発泡状軟質樹
脂材料層9を形成し、この発泡状軟質樹脂材料層9によ
り感圧付着部6を構成しているので、次のような顕著な
効果を奏する。 発泡状軟質樹脂材料層9により感圧
付着部6を構成しているため、使用時には発泡状軟質樹
脂材料層9の付着力によってシート本体5を付着部位に
付着させて所定位置に確実に保持でき、シート本体5の
不用意な移動を防止し確実に位置決めすることができ
る。 発泡状軟質樹脂材料層9の付着力によってシー
ト本体5を付着部位側の所定位置に保持できるため、シ
ート体の交換等に際しては感圧付着部6を付着部位から
容易に剥がすことができ、付着部位側にシート本体5か
ら剥離した感圧付着部6が残ることもない。つまり、感
圧付着部6の剥離性が良好である。 第1シート8と
第2シート7とをラミネート加工により結合してシート
本体5を構成しているので、第1シート8がプラスチッ
クフィルム製であり、第2シート7が第1シート8より
も厚手で異なる材料からなっているにも拘わらず、シー
ト本体5自体の製造が非常に容易であり、シート本体5
を低コストで安価に製造することができる。 第1シ
ート8と第2シート7とがラミネート加工により略全面
に亘って密着状に結合しているので、第1シート8と第
2シート7とが互いに相手側に対して補強し合うことに
なり、シート本体5の損傷を少なくできると共に、夫々
に薄手の材料を使用しながらもシート本体5の全体の強
度を十分に確保できる。 第1シート8側に発泡状軟
質樹脂材料9aを塗工することにより発泡状軟質樹脂材
料層9を形成し、この発泡状軟質樹脂材料層9により感
圧付着部6を構成しているので、支持部材の両側に粘着
剤層と発泡状軟質樹脂材料層とを設けた3層構造の両面
テープ等を用いる場合に比較して、感圧付着部6側の構
造が一層構造で非常に簡単であり、感圧付着部6の厚さ
を薄く構成することができる。このため、シート体を付
着部位側の所定位置に付着させて使用する場合にも、そ
の感圧付着部6側でのシート本体5の盛り上がり、嵩張
り等を防止できる。 第1シート8側に発泡状軟質樹
脂材料9aを塗工してなる発泡状軟質樹脂材料層9によ
り感圧付着部6を構成しているので、シート体を製造す
る場合に、シート本体5の第1シート8側に直接発泡状
軟質樹脂材料9aを塗布すれば良く、シート本体5の第
1シート8側に感圧付着部6を容易に設けることがで
き、またその発泡状軟質樹脂材料9aの塗布作業の機械
化を容易に行うことができる。特にシート本体5の第1
シート8側に直接発泡状軟質樹脂材料9aを塗布すれば
良いので、感圧付着部6に両面テープ等を使用する場合
のように、予め感圧付着部6用の両面テープ等を製造し
ておき、その後に両面テープ等を貼付する必要がなく、
作業能率が向上する。従って、シート本体5をラミネー
ト加工により容易に製造できること、及び第1シート8
に対して発泡状軟質樹脂材料層9を容易に装着できるこ
ととが相俟って、シート体を容易且つ安価に能率良く製
造でき、特にシート体を量産する際に非常に便利であ
る。 第1シート8側に発泡状軟質樹脂材料9aを塗
工してなる発泡状軟質樹脂材料層9により感圧付着部6
を構成しているので、粘着剤を使用する必要がない。従
って、支持部材の両側に粘着剤層と発泡状軟質樹脂材料
層とを設けた3層構造の両面テープ等を用いる場合と同
様に、発泡状軟質樹脂材料層9を介してシート体を所定
部位に付着させる構造であるにも拘わらず、感圧付着部
6側を加圧した際の粘着剤のはみ出し、その他、粘着剤
の使用に伴う問題を解消できる。 ラミネート加工に
より第2シート7に結合された第1シート8に発泡状軟
質樹脂材料9aを塗工しているため、付着部位から剥離
する時に、感圧付着部6の周辺部分で第1シート8が破
れる等の損傷を防止できる。
【0018】また本考案によれば、発泡状軟質樹脂材料
9aを線状又は筋状に塗工しているので、シート本体5 の
全体に亘って感圧付着部6 を設ける場合でも、発泡状軟
質樹脂材料9aの使用量を少なくできる。更に本考案によ
れば、第1シート8 を防水シートとし、第2シート7 を
吸水シートとしているので、吸水シートと防水シートと
が互いに補強し合うようになり、シート本体5 の強度が
増大すると共に、シート本体5 からの感圧付着部6 の外
れを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の比較例を示す図3のA−A矢視断面図
である。
【図2】本考案の比較例を示す使用状態の断面側面図で
ある。
【図3】本考案の比較例を示す使用状態の斜視図であ
る。
【図4】本考案の比較例を示す両面テープの斜視図であ
る。
【図5】本考案の比較例を示すマットの折り畳み状態の
断面図である。
【図6】本考案の第1実施例を示す斜視図である。
【図7】本考案の第1実施例を示す図6のB−B矢視断
面図である。
【図8】本考案の第1実施例を示す製造時の説明図であ
る。
【図9】本考案の第2実施例を示す斜視図である。
【図10】本考案の第2実施例を示す製造時の説明図で
ある。
【符号の説明】
5 マット本体(シート本体) 6 感圧付着部 7 吸水シート(第2シート) 8 防水シート(第1シート) 9 発泡状軟質樹脂材料層 9a 発泡状軟質樹脂材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 7/14 A47K 17/02 A47G 27/02

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックフィルム製の第1シート
    (8)と、この第1シート(8)よりも厚手で該第1シ
    ート(8)と異なる材料からなる第2シート(7)とに
    よりシート本体(5)を構成し、このシート本体(5)
    に、該シート本体(5)を所定部位に剥離可能に付着さ
    せるための感圧付着部(6)を設けたマット等のシート
    体において、第1シート(8)と第2シート(7)と
    を、その両者が略全面に亘って密着状に結合するように
    ラミネート加工により結合してシート本体(5)を構成
    し、このシート本体(5)の第1シート(8)側に発泡
    状軟質樹脂材料(9a)を塗工して発泡状軟質樹脂材料
    層(9)を形成し、この発泡状軟質樹脂材料層(9)に
    より感圧付着部(6)を構成したことを特徴とするマッ
    ト等のシート体。
  2. 【請求項2】 発泡状軟質樹脂材料(9a)を線状又は
    筋状に塗工したことを特徴とする請求項1に記載のマッ
    ト等のシート体。
  3. 【請求項3】 第1シート(8)を防水シートとし、第
    2シート(7)を吸水シートとしたことを特徴とする請
    求項1又は2に記載のマット等のシート体。
JP1995008215U 1995-07-14 1995-07-14 シート体 Expired - Lifetime JP2594807Y2 (ja)

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