JP2594103Y2 - 自動調心クラッチレリーズ軸受装置 - Google Patents

自動調心クラッチレリーズ軸受装置

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JP2594103Y2
JP2594103Y2 JP1991039016U JP3901691U JP2594103Y2 JP 2594103 Y2 JP2594103 Y2 JP 2594103Y2 JP 1991039016 U JP1991039016 U JP 1991039016U JP 3901691 U JP3901691 U JP 3901691U JP 2594103 Y2 JP2594103 Y2 JP 2594103Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動車のエンジンと
トランスミッションとの間に介在して前者から後者への
動力の伝達・遮断を行なうクラッチに使用される自動調
心式のクラッチレリーズ軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に示される従来の自動調心クラッチ
レリーズ軸受装置は、ダイヤフラムスプリング8の回転
中心と玉軸受1の回転中心との偏心を補正するようにし
ており(自動調心式)、側板3と係合するクラッチ解放
用フォーク部材(図示せず)の円弧運動で玉軸受1を介
してダイヤフラムスプリング8を矢印F方向に引くこと
によりクラッチを切るようになっている(プルタイ
プ)。
【0003】玉軸受1は、側板3と、側板3にかしめて
結合したカバー4とで包み込まれており、内輪と一体と
なった取付け部6でウェッジカラー7にてダイヤフラム
スプリング8の内径部に固定される。スリーブ2は鋼板
プレス製で、フロントカバー9上を摺動する円筒形の本
体部分と、側板3と嵌合する円筒部と、本体部分と円筒
部とを接続する半径方向部分とを有する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】クラッチ解放用フォー
ク部材の円弧運動により玉軸受1はフロントカバー9に
押し付けられるようにしてフロントカバー9の上を摺動
するが、クラッチ解放用フォーク部材よりフロントカバ
ー9に押さえ付ける力が発生するため、スリーブ2には
繰返し荷重が発生する。ところが、上記従来の自動調心
クラッチレリーズ軸受装置は、スリーブ2の円筒部を側
板3の円筒部と嵌合させ、この円筒部どうしの嵌合によ
ってスリーブ2の芯出しをする構造になっており、スリ
ーブの動きが拘束されているため、スリーブ2に荷重
(変位)が加わった場合にスリーブ2に自由度がなく、
クラッチレリーズ軸受装置のオン・オフ操作に伴う繰返
し荷重(変位)でスリーブ2の取付け部やカバー4の加
締め部に繰り返し応力等が発生したりして耐久性が低下
する、といった問題がある。
【0005】そこで、この考案の目的は、自動調心クラ
ッチレリーズ軸受装置の耐久性を向上させることであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】 この考案の自動調芯ク
ラッチレリーズ軸受装置は、クラッチ解放用フォーク部
材と係合する側板と、側板に結合したカバーと、側板と
カバーとで外輪を軸方向両側から挟持した玉軸受と、円
筒形の本体と本体の一端から半径方向に延びたフランジ
を有するスリーブとを具備し、スリーブのフランジ外径
面を側板に設けた円筒状内径面と係合させるとともに、
スリーブのフランジを玉軸受外輪とカバーとの間で軸方
向に弾性的に支持することにより、スリーブが中心線に
対して傾くことができるようにしたことを特徴とする。
【0007】
【作用】スリーブのフランジがその外径で側板と係合す
ることにより、側板に対するスリーブの芯出しがおこな
われる。従来のように軸方向の一定長にわたる円筒部ど
うしの嵌合によってスリーブの芯出しを行なうのに比べ
て、スリーブに対する拘束が大幅に緩和される。その結
果、スリーブのフランジを弾性部材と共に玉軸受の外輪
とカバーとの間に挟み込んだことと相俟って、スリーブ
に自由度(スウィング性)が与えられる。したがって、
スリーブの動きが可能となり、スリーブがクラッチ解放
用フォーク部材の円弧運動に追随でき、カバーの加締め
部にも無理な力がかからない。
【0008】
【実施例】まず、図1に示す第一の実施例について説明
する。この実施例の自動調心クラッチレリーズ軸受装置
は、玉軸受10と、スリーブ20と、側板30と、カバー40
と、弾性部材50とで構成されている。
【0009】玉軸受10は、内輪12、外輪14、鋼球16を主
要な構成要素としており、内輪12が特殊な形状をしてい
るほかは標準的な玉軸受である。内輪12は、図4に関連
して既述したようにウェッジカラー7にてダイヤフラム
スプリング8に固定される取付け部13を一体に有してい
る。
【0010】 スリーブ20は円筒形の本体22の一端
にフランジ24を形成したもので、鋼板からプレス加工
で成形される。フランジ24には従来のような円筒部
(図4)がない。したがって、フランジ24の外径面が
側板30の円筒部32の内径面と嵌合して心出しに役立
つが、軸方向の嵌合長さは図4の従来例に比べるときわ
めて短くなっている結果、フランジ24に、したがって
またスリーブ20全体に、自由度(スウィング性)が与
えられる。ここに、スウィング性とは、図1(B)にお
いて、スリーブ20が中心線に対し傾く動作をいうもの
とする。つまり、軸方向の嵌合長さがフランジ24の厚
さ分だけであるため、フランジ24の外径面と側板30
の円筒部32の内径面との間でフランジ24のスウィン
グを可能にしている。フランジ24は図1(A)に破線
で示されているようにほぼ円形で、図中の上下2箇所が
突出して係合部26を形成している。この係合部26は
側板30と係合して回り止めの働きをする。
【0011】側板30は、上述のようにスリーブ20のフラ
ンジ24の外径と嵌合する円筒部32の軸方向一端に全周に
わたって延在する内向きのリム34を有し、他端にはほぼ
全周にわたる外向きのリム36を有する。リム36は円周方
向の2箇所で半径方向外側に突出してフォーク係合部38
を形成している。リム36の外径面には切り欠き35を設け
てある。
【0012】カバー40はほぼ円形で、外周に等間隔でか
しめ部42を有する。かしめ部42は、側板30の切り欠き35
にはめこんで折り曲げることにより側板30とカバー40を
結合するためのものである。図示実施例では円周上の6
箇所にかしめ部42があるが、そのうち上下2箇所のかし
め部は側板30のフォーク係合部38の凹所に収容されてい
る。
【0013】弾性部材50は、スリーブ20のフランジ24と
玉軸受外輪14の端面との間に介在して両者を互いに離反
する方向に押圧する。そのような弾性部材50としては、
たとえばウエーブワッシャを使用することができる。な
お、スリーブ20のスウィングを可能ならしめるという点
では、後述する図2の実施例のように、フランジ24とカ
バー40との間に弾性部材50を介在させても同様の効果が
得られる。
【0014】上述の実施例における作用は次のとおりで
ある。側板30はクラッチ解放用のフォーク部材と係合
し、運転者のクラッチ踏み込み動作に伴うフォーク部材
の円弧運動によって軸方向に動かされる(図4の矢印F
参照)。この操作力は玉軸受10の外輪14に伝わり、自動
調心クラッチレリーズ軸受装置が全体としてスライドす
る。その結果、内輪12と一体の取付け部13にウェッジカ
ラー7にて固定されたダイヤフラムスプリング8の内径
端部が矢印方向に引かれ、動力の伝達が遮断される。こ
のとき、軸受外輪14からスリーブ20にも操作力が伝わる
が、スリーブ20はフランジ24の外径面のみで側板30と係
合しており、しかも軸方向には弾性部材50と共に外輪14
とカバー40との間に挟み込まれているだけであることか
ら、スリーブ20は受けた力に対応して自由にスウィング
することができる。したがって、スリーブ20自体やカバ
ー40のかしめ部42に無理な力が掛かる心配がない。
【0015】次に、図2に示す第二の実施例について説
明する。この実施例は、樹脂スリーブを鋼板プレス製の
芯金と一体成形することにより一端に鋼板製のフランジ
を持った円筒形のスリーブを構成させるようにした点で
のみ図1の実施例と異なり、その他の構成は同じであ
る。スリーブ20’は樹脂製の本体22’と鋼板製の芯金28
とからなり、本体22’は芯金28と一体成形されている。
芯金28のうち樹脂に埋め込まれた部分以外の部分は半径
方向に延びるフランジ24’だけであり、このフランジ2
4’の外径面が側板30の円筒部32の内径面と嵌合してス
リーブ20’の心出しに役立つ。フランジ24’と側板30の
円筒部32との軸方向嵌合長さはきわめて短く、フランジ
の外径側に図4の従来例のような円筒部がないので、既
述の図1の実施例と同様にフランジ24’に、したがって
またスリーブ20’全体に、自由度(スウィング性)が与
えられる。
【0016】図3はさらに別の実施例を示す。図1およ
び図2に示したような自動調心クラッチレリーズ軸受装
置においては玉軸受10を組み付けるために側板30にカバ
ー40をかしめて結合している。側板30はプレス加工で作
られるため、カバー40をかしめるための切り欠き部35は
剪断加工となり、Rがなくほとんどぴん角の状態になる
(図4参照)。このため、カバー40のかしめ部42にレリ
ーズ時応力が集中するおそれがある。そこで、このよう
な応力集中を緩和するために、側板30の切り欠き部35を
プレス加工で図3(B)(C)に例示するような段付き
形状にしてカバー40のかしめ部42のスミR(曲率)を大
きくする。具体的にはR1以上とするのが好ましい。こ
のようにカバー40のスミRを大きくすることによって、
使用時に応力が緩和される。なお、プレス加工で行なう
と削り加工で行なうよりもコストが安くなる。
【0017】
【考案の効果】 以上のように、この考案の自動調芯ク
ラッチレリーズ軸受装置は、スリーブのフランジを軸方
向に弾性的に支持し、フランジの外径面だけで心出しを
行なわせることにより、スリーブに自由度(スウィング
性)を持たせたものであるから、円筒部どうしの嵌合に
よってスリーブの心出しをしていた従来と違い、スリー
ブに対する拘束が大幅に緩和され、スリーブが外力を受
けたときに容易にスウィングできる。その結果、クラッ
チ解放用フォーク部材により側板に加えられた操作力が
スリーブに作用しても、スリーブがスウィングすること
により無理な力を逃がすことができる。さらに、そのよ
うな無理な力がスリーブのスウィングによって逃がされ
る結果、カバーのかしめ部分にもそのような無理な力が
及ぶことがなくなり、自動調芯クラッチレリーズ軸受装
置の耐久性が向上する。
【0018】また、図3の実施例のように、カバーのス
ミRを大きくすることによって使用時に応力が緩和さ
れ、耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施例を示す正面図(A)および断面図
(B)。
【図2】第二の実施例を示す正面図(A)および断面図
(B)。
【図3】第三の実施例を示す側板の正面図(A)および
かしめ部の拡大断面図(B)(C)。
【図4】従来例を示す断面図。
【符号の説明】
10 玉軸受 20、20’ スリーブ 22、22’ 本体 24、24’ フランジ 26 係合部 28 芯金 30 側板 32 円筒部 34 リム 35 切り欠き 36 リム 38 フォーク係合部 40 カバー 42 かしめ部 50 ウェーブワッシャ(弾性部材)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クラッチ解放用フォーク部材と係合する
    側板と、側板に結合したカバーと、側板とカバーとで外
    輪を軸方向両側から挟持した玉軸受と、円筒形の本体と
    本体の一端から半径方向に延びたフランジを有するスリ
    ーブとを具備し、スリーブのフランジ外径面を側板に設
    けた円筒状内径面と係合させるとともに、スリーブのフ
    ランジを玉軸受外輪とカバーとの間で軸方向に弾性的に
    支持することにより、スリーブが中心線に対して傾くこ
    とができるようにしたことを特徴とする自動調芯クラッ
    チレリーズ軸受装置。
JP1991039016U 1991-04-27 1991-04-27 自動調心クラッチレリーズ軸受装置 Expired - Fee Related JP2594103Y2 (ja)

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