JP2593816Y2 - 壁パネルの位置調整装置 - Google Patents

壁パネルの位置調整装置

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JP2593816Y2
JP2593816Y2 JP1993074482U JP7448293U JP2593816Y2 JP 2593816 Y2 JP2593816 Y2 JP 2593816Y2 JP 1993074482 U JP1993074482 U JP 1993074482U JP 7448293 U JP7448293 U JP 7448293U JP 2593816 Y2 JP2593816 Y2 JP 2593816Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、外装用の壁パネルを
建物躯体に位置調整して固定する壁パネルの位置調整装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】ビルや住宅等の建物において、カーテン
ウォール形式の外壁パネルを建物躯体に取付ける場合、
通常ファスナを介して行われる。この場合、外壁パネル
を正しい位置に取付けられるように、ファスナには3軸
とも調整できるようにボルト孔がルーズに設けられてい
る。このようなファスナによる取付構造において、その
出入り位置の調整装置として図8に示す構造が採用され
ている。
【0003】同図は、壁パネル41の裏面に締結ボルト
等によって固定されたファスナ42と、建物躯体の一部
である例えば床梁43に固定されたファスナ44とを1
本の調整ボルト45と3個のナット46〜48とで連結
したものである。すなわち、建物躯体側ファスナ44の
立板部に形成した図示しないボルト挿通孔からパネル側
ファスナ42の立板部に形成した図示しないボルト挿通
孔にわたって調整ボルト45を挿通させると共に、その
調整ボルト45に螺合させた1個のナット46とボルト
頭部45aとで建物躯体側ファスナ44の立板部を締め
付け、別に調整ボルト45に螺合させた2個のナット4
7,48でパネル側ファスナ42の立板部を締め付け
る。壁パネル41の出入り調整は、パネル側ファスナ4
2の立板部を締め付けるナット47,48の螺合位置を
スパナで調整することにより行う。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、図8に示す位
置調整装置の場合、3個のナット46〜48をスパナで
回して位置調整する必要があり、その作業では2丁のス
パナを使用した締付けが必要で調整に時間ががかるとい
う問題点がある。
【0005】この考案の目的は、壁パネルの出入り調整
を簡単に行うことのできる壁パネルの位置調整装置を提
供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案は、壁パネルに
設けられてパネル面に平行な立板部を有するパネル側フ
ァスナと、建物躯体に設けられて前記立板部に対面する
立板部を有する躯体側ファスナとを備えた位置調整装置
であって、以下のように構成する。両ファスナの立板部
には互いに直交する取付溝を設け、パネル側ファスナの
立板部の取付溝内に、立板部の溝両側縁が嵌まり込む立
板部係止溝を有する雌ねじ部材を設ける。躯体側ファス
ナの立板部の取付溝に調整ねじを挿通させ、その調整ね
じの先端を前記雌ねじ部材に螺合させる。調整ねじの軸
部には当たり部材を固定し、この当たり部材と調整ねじ
のボルト頭とで躯体側立板部を挟む。
【0007】
【作用】出入り調整に際しては、調整ねじのボルト頭と
当たり部材とで躯体側ファスナの立板部を挟み込むよう
に、躯体側ファスナの取付溝に調整ねじを挿通すると共
に、パネル側ファスナの立板部の取付溝内に雌ねじ部材
を嵌合させる。この状態で調整ねじを回して雌ねじ部材
に締め込み、あるいは締め戻しすることで、壁パネルを
前後に位置調整できる。このように、1本の調整ねじの
ボルト頭を回すだけで出入り調整が行え、使用するスパ
ナ等の工具も1本ですむ。
【0008】
【実施例】この考案の一実施例を図1ないし図6に基づ
いて説明する。図4に示すように、この壁パネルの位置
調整装置は、上下の壁パネルP1,P2側に固定される
ファスナ1,2と、H形鋼からなる床梁4側に固定され
るファスナ3を介して、壁パネルP1,P2を上下、左
右および前後に位置を調整し床梁4側に固定するように
したものである。なお、壁パネルP1,P2は、例えば
GRC(ガラス繊維補強コンクリート)パネル等からな
る。
【0009】壁パネルP1,P2の裏面の両側部には溝
形鋼からなる縦長の連結材5がボルト締めされている。
上記ファスナ1は、上下の壁パネルP1,P2にまたが
って接合する締結縦片1aと、この締結縦片1aから水
平に突出する固定横片1bとを一体形成した側面形状T
字状の部材であり、締結縦片1aは上側壁パネルP1の
連結材5の下部と下方の壁パネルP2の連結材5の上部
とにボルト締めされる。固定横片1bには、その上面側
から高さ調整ボルト6(図5,図6)が螺合させてあ
り、かつ前後方向に長いボルト挿通長孔7が形成されて
いる。床梁4上に溶接によって固定されたファスナ3は
溝形鋼からなり、その横板部3aには前記ファスナ1の
固定横片1bのボルト挿通長孔7と直交する左右方向に
長いボルト挿通長孔8が形成されている。
【0010】図1に示すようにファスナ2はアングル材
からなり、その一方の立板部2aが左右方向に向けて突
出するように下方の壁パネルP2の連結材5の上部側面
に溶接などによって固定されている。その立板部2aの
上縁側には縦長に切り欠いた取付溝9が形成されてい
る。また、ファスナ3の立板部3bの側縁には横長に切
り欠いた取付溝10が形成されている。ファスナ2の取
付溝9には雌ねじ部材11が嵌め込まれる。この雌ねじ
部材11は、両側部に前記取付溝9の両側縁が嵌まり込
む立板部係止溝11aを有しており、ねじ孔11bは前
後に貫通させてある。ファスナ3の取付溝10には出入
り調整ねじ12が挿通され、出入り調整ねじ12の先端
が雌ねじ部材11に螺合させられる。出入り調整ねじ1
2にはボルト頭12aの近傍で既成ナットからなる当た
り部材13が軸部に溶接で固着してあり、この当たり部
材13とボルト頭12aとでファスナ3の立板部3bが
挟まれる。ボルト頭12aと当たり部材13の対向面に
は各々平ワッシャ30,31(図2)を介在させてあ
る。
【0011】つぎに、施工方法について説明する。ま
ず、ファスナ1(図4)の締結縦片1aを下方の壁パネ
ルP2の連結材5の前面に締結ボルト14Aで締結し、
そのファスナ1の固定横片1bを床梁4上に固定された
ファスナ3の横板部3aの上面に載せた状態で支持す
る。ついで、ファスナ1の固定横片1bにその上面側か
ら螺合させた高さ調整ボルト6(図6)を回して、高さ
調整ボルト6に対する固定横片1bの螺合位置を上下に
調整する。これによりファスナ3の横板部3aの上面を
基準にして下方の壁パネルP2の上下位置が調整され
る。このとき、出入り調整ねじ12を介して連結されて
いるファスナ2,3間では、縦長の取付溝9に雌ねじ部
材11が上下動自在に嵌合させてあるので、壁パネルP
2の上下調整の妨げにはならない。
【0012】ついで、図示しない所定の左右調整手段に
よって壁パネルP2の左右調整を行う。このとき、出入
り調整ねじ12を介して連結されているファスナ2,3
間では、横長の取付溝10に出入り調整ねじ12が左右
に移動自在に挿通させてあるので、壁パネルP2の左右
調整の妨げにはならない。
【0013】つぎに、出入り調整ねじ12を図1(B)
のように回して、床梁4側のファスナ3の立板部3bを
基準として壁パネルP2の前後調整つまり出入り調整を
行う。例えば、右回りとすれば縮み、左回りとすれば延
びとなる。このとき、壁パネルP2側の雌ねじ部材11
は回す必要がなく、また調整ねじ12の当たり部材13
も回す必要がなく、調整ねじ12のボルト頭12aを回
すだけで良い。そのため、使用するスパナ等の工具も1
本で済み、出入り調整が容易にかつ迅速に行える。雌ね
じ部材11は、ファスナ2の取付溝9に手で納める作業
が必要であるが、一度ファスナ2に入れると、出入り調
整時にはスパナも手で支持する必要もない。なお、調整
ねじ12のボルト頭12aと当たり部材13間の隙間
は、ファスナ3の厚みよりも若干大きく、多少のガタツ
キはあるが、各方向の調整の終了後にボルト頭12aを
ファスナ3に溶接することで、ガタツキの問題はなくな
る。また、壁パネルP2の荷重等でファスナ3が常に当
たり部材13またはボルト頭12aに強く押し付けられ
るような場合は、必ずしも溶接しなくてもガタツキの問
題がない。
【0014】このようにして、上下調整、左右調整およ
び出入り調整が完了すると、ファスナ1の固定横片1b
とファスナ3の横板部3aの間に、上下調整によって生
じた隙間分の厚みに調整したライナプレート15を介在
させ、固定横片1bに溶接により固定する。ライナプレ
ート15はボルト挿通用切欠きを有するものとする。さ
らに、座金16を介して、固定ボルト17をファスナ3
のボルト挿通長孔8、ライナプレート15のボルト挿通
用切欠き(図示せず)、および固定横片1bのボルト挿
通長孔7に挿通させ、この固定ボルト17に座金18を
介してナット19を螺合させる。これにより、ファスナ
1の固定横片1bをファスナ3の横板部3a上に締付け
固定する。
【0015】上方の壁パネルP1の連結材5に対する締
結縦片1aの締結ボルト14Bによる締結は、その壁パ
ネルP1の上部側で上記と同様にして位置調整および固
定が完了した後に行う。このとき、上方の壁パネルP1
に対応する締結縦片1aのボルト挿通孔は締結ボルト1
4Bの軸径より大径のルーズ孔としてあり、壁パネルP
1,P2の位置調整により、ボルト挿通孔に対してこれ
に対応する壁パネルP1の連結材5のボルト挿通孔の位
置に多少のずれがあっても、壁パネルP1に対する締結
縦片1aの締結を確実に行える。
【0016】なお、上記実施例において出入り調整ねじ
12が螺合する雌ねじ部材11は、図3に示すように2
個のナット20,21と中間プレート22とで構成して
もよい。すなわち、出入り調整ねじ12を挿通させるね
じ挿通孔23を有する中間プレート22を挟んで2個の
ナット20,21を溶接により固着して雌ねじ部材11
とするものである。この場合、中間プレート22の厚み
は、ファスナ2の取付溝9が形成されている立板部2a
の板厚よりも若干厚く設定し、また中間プレート22の
幅は、上記取付溝9の幅より若干狭く設定する。これに
より、2個のナット20,21と中間プレート22とで
囲まれる凹部が上記取付溝9の両側縁の嵌まり込む立板
部係止溝11aとなり、雌ねじ部材11を簡単に構成で
きる。特に、立板部係止溝11aの溝幅を小さくしたい
場合にこの構成が効果的である。
【0017】図7はこの考案の他の実施例を示す。この
例は、パネル側ファスナ32を下向きL形に屈曲した板
片とし、躯体側ファスナ33を横向きL形に屈曲した板
片としてある。パネル側ファスナ32には立板部32a
に折曲部から延びる縦方向の取付溝34を設け、かつ横
板部32bに取付溝34から続く雌ねじ部材挿脱用開口
35が大きく開口させてある。また、躯体側ファスナ3
3には立板部33aに折曲部から続く横方向の取付溝3
6を設け、かつ側板部33bに取付溝34から続くボル
ト頭挿脱用開口37が大きく開口させてある。このよう
に構成した場合も、前記実施例と同様な各効果が得られ
る。
【0018】
【考案の効果】この考案は、壁パネルに設けられてパネ
ル面に平行な立板部を有するパネル側ファスナと、建物
躯体に設けられて前記立板部に対面する立板部を有する
躯体側ファスナとを備えた位置調整装置において、前記
両ファスナの立板部に互いに直交する取付溝を設け、パ
ネル側ファスナの立板部の取付溝内に、立板部の溝両側
縁が嵌まり込む立板部係止溝を有する雌ねじ部材を設
け、躯体側ファスナの立板部の取付溝に挿通されて先端
が前記雌ねじ部材に螺合する調整ねじを設けると共に、
調整ねじのボルト頭とで躯体側立板部を互いに挟む当た
り部材を調整ねじの軸部に固着したため、1本の調整ね
じのボルト頭を回すだけの作業で壁パネルの出入り調整
を簡単に、かつ迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの考案の一実施例の出入り調整機構
を示す分解斜視図、(B)はその組立状態を示す分解斜
視図である。
【図2】同出入り調整機構の要部を一部破断して示す分
解平面図である。
【図3】(A)は同出入り調整機構における雌ねじ部材
の変形例を示す平面図、(B)は同雌ねじ部材を構成す
る中間プレートの正面図である。
【図4】同実施例の側面図である。
【図5】同実施例の平面図である。
【図6】同実施例の正面図である。
【図7】この発明の他の実施例を示す部分斜視図であ
る。
【図8】従来例を示す側部断面図である。
【符号の説明】 2…ファスナ、2a…立板部、3…ファスナ、3b…立
板部、4…床梁、9,10…取付溝、11…雌ねじ部
材、11a…立板部係止溝、11b…ねじ孔、12…出
入り調整ねじ、12a…ボルト頭、13…当たり部材、
P1,P2…壁パネル

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁パネルに設けられてパネル面に平行な
    立板部を有するパネル側ファスナと、建物躯体に設けら
    れて前記立板部に対面する立板部を有する躯体側ファス
    ナとを備えた位置調整装置であって、前記両ファスナの
    立板部に互いに直交する取付溝を設け、パネル側ファス
    ナの立板部の取付溝内に、立板部の溝両側縁が嵌まり込
    む立板部係止溝を有する雌ねじ部材を設け、躯体側ファ
    スナの立板部の取付溝に挿通されて先端が前記雌ねじ部
    材に螺合する調整ねじを設けると共に、調整ねじのボル
    ト頭とで躯体側立板部を互いに挟む当たり部材を調整ね
    じの軸部に固着した壁パネル位置調整装置。
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