JP2593626Y2 - 写真、書画、印刷物を表面処理した画像体 - Google Patents
写真、書画、印刷物を表面処理した画像体Info
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- JP2593626Y2 JP2593626Y2 JP1993076513U JP7651393U JP2593626Y2 JP 2593626 Y2 JP2593626 Y2 JP 2593626Y2 JP 1993076513 U JP1993076513 U JP 1993076513U JP 7651393 U JP7651393 U JP 7651393U JP 2593626 Y2 JP2593626 Y2 JP 2593626Y2
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- Japan
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- glass fiber
- polyester resin
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- Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、表面にコーティング処
理をした写真、書画、印刷物の画像体に関する。ここに
云う写真とは、一般の写真、プロマイド及びスライドフ
ィルム等を含み、書画とは絵画及びポスター等の書画を
意味し、印刷物とは印刷された物(例えば絵葉書、カレ
ンダー、地図、カタログ等)を意味する。
理をした写真、書画、印刷物の画像体に関する。ここに
云う写真とは、一般の写真、プロマイド及びスライドフ
ィルム等を含み、書画とは絵画及びポスター等の書画を
意味し、印刷物とは印刷された物(例えば絵葉書、カレ
ンダー、地図、カタログ等)を意味する。
【0002】
【従来の技術】従来、表面にコーティング処理した画像
体としては、表面に光硬化性樹脂層を施したもの(特開
昭59−182452号及び特開昭61−151539
号公報)、表面に熱溶融性層を保護層として定着させた
もの(特開昭60−61285号公報)、写真表面をガ
ラス質表面処理したもの(実開昭60−145437号
公報)等が知られているが、しかし乍ら、写真などを油
性絵の具による洋画風のような雰囲気を持った画像体に
したものは無かった。
体としては、表面に光硬化性樹脂層を施したもの(特開
昭59−182452号及び特開昭61−151539
号公報)、表面に熱溶融性層を保護層として定着させた
もの(特開昭60−61285号公報)、写真表面をガ
ラス質表面処理したもの(実開昭60−145437号
公報)等が知られているが、しかし乍ら、写真などを油
性絵の具による洋画風のような雰囲気を持った画像体に
したものは無かった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、画像体に表
面処理を施して油性絵の具による洋風画(油絵風)のよ
うな雰囲気を持ったものを提供せんとすることを目的と
するものである。
面処理を施して油性絵の具による洋風画(油絵風)のよ
うな雰囲気を持ったものを提供せんとすることを目的と
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、前記目的を達
成するために図1乃至図3に示されるように、台盤5上
に接着剤にて写真、書画、印刷物などの画像板1を貼着
し、その表面にコーティング処理をした画像体10に於
て、前記画像板1の上に目の荒いガラス繊維布2を置
き、透明塗料液を薄く塗布し、この際ガラス繊維布2の
荒い目の小さな角形の凹凸が該ポリエステル樹脂液等の
透明塗料の層3で潰されないで、該角形の凹凸が残存す
るように薄くコーティング処理した画像体である。
成するために図1乃至図3に示されるように、台盤5上
に接着剤にて写真、書画、印刷物などの画像板1を貼着
し、その表面にコーティング処理をした画像体10に於
て、前記画像板1の上に目の荒いガラス繊維布2を置
き、透明塗料液を薄く塗布し、この際ガラス繊維布2の
荒い目の小さな角形の凹凸が該ポリエステル樹脂液等の
透明塗料の層3で潰されないで、該角形の凹凸が残存す
るように薄くコーティング処理した画像体である。
【0005】而して、前記画像板1上のガラス繊維布2
に塗布する透明塗料液はポリエステル樹脂液であって、
該ポリエステル樹脂の層3は10ミクロン乃至100ミ
クロンの範囲のものであることが好ましい。層3の厚さ
が10ミクロン以下では耐水性、耐熱性、耐摩耗性等の
点で好ましくなく、100ミクロン以上では材料の無駄
であるばかりでなく、ガラス繊維布2の荒い目の角形の
凹凸を潰す虞があり好ましくない。
に塗布する透明塗料液はポリエステル樹脂液であって、
該ポリエステル樹脂の層3は10ミクロン乃至100ミ
クロンの範囲のものであることが好ましい。層3の厚さ
が10ミクロン以下では耐水性、耐熱性、耐摩耗性等の
点で好ましくなく、100ミクロン以上では材料の無駄
であるばかりでなく、ガラス繊維布2の荒い目の角形の
凹凸を潰す虞があり好ましくない。
【0006】実用上は、前記画像体1上のガラス繊維布
2の荒い目の小さな凹凸の四角形の寸法は、その一辺の
長さが約2粍乃至6粍のものであるようにする。一辺の
長さが約2粍以下では凹凸のあることによる効果が少な
くなり、又約6粍以上では荒い目の凹凸が目立ちすぎて
好ましくない。
2の荒い目の小さな凹凸の四角形の寸法は、その一辺の
長さが約2粍乃至6粍のものであるようにする。一辺の
長さが約2粍以下では凹凸のあることによる効果が少な
くなり、又約6粍以上では荒い目の凹凸が目立ちすぎて
好ましくない。
【0007】本考案の画像体は、一応完成した画像体
を、必要に応じて補修できる、即ち、不要の個所を消し
去り、必要なものを追加できるのが大きなメリットの一
つであって、この補修は、前記ガラス繊維板2上の透明
ポリエステル樹詣層3の上に、アクリル絵の具で画像の
補修を加えることで行われる。図面中の4はこのアクリ
ル絵の具の層である。このアクリル絵の具は艶を出す効
果がある。
を、必要に応じて補修できる、即ち、不要の個所を消し
去り、必要なものを追加できるのが大きなメリットの一
つであって、この補修は、前記ガラス繊維板2上の透明
ポリエステル樹詣層3の上に、アクリル絵の具で画像の
補修を加えることで行われる。図面中の4はこのアクリ
ル絵の具の層である。このアクリル絵の具は艶を出す効
果がある。
【0008】
【作用】本考案は、台盤5上に接着剤にて写真、書画、
印刷物などの画像板1を貼着し、その表面にコーティン
グ処理をした画像体10に於て、画像板1の上に目の荒
いガラス繊維布2を置き、透明塗料液を薄く塗布し、こ
の際ガラス繊維布2の荒い目の小さな角形の凹凸が該ポ
リエステル樹脂液等の透明塗料の層3で潰されないで、
該角形の凹凸が残存するように薄くコーティング処理す
ることで、油絵風の雰囲気のある画像体を得るのであ
る。即ち、肉眼では、あたかも、目の荒いキャンバスに
描かれた油絵のように見えるのである。これを正面から
写真撮影すると、凹面が光を反射して白い点のようにな
って撮る。45°程度斜め方向から写真撮影すると普通
に撮るのである。本考案の画像体は、額縁に入れて飾る
ときには、前面に硝子を使用しないものとする。と云う
のは硝子を使用すると本考案の前記の効果を減少させる
からである。
印刷物などの画像板1を貼着し、その表面にコーティン
グ処理をした画像体10に於て、画像板1の上に目の荒
いガラス繊維布2を置き、透明塗料液を薄く塗布し、こ
の際ガラス繊維布2の荒い目の小さな角形の凹凸が該ポ
リエステル樹脂液等の透明塗料の層3で潰されないで、
該角形の凹凸が残存するように薄くコーティング処理す
ることで、油絵風の雰囲気のある画像体を得るのであ
る。即ち、肉眼では、あたかも、目の荒いキャンバスに
描かれた油絵のように見えるのである。これを正面から
写真撮影すると、凹面が光を反射して白い点のようにな
って撮る。45°程度斜め方向から写真撮影すると普通
に撮るのである。本考案の画像体は、額縁に入れて飾る
ときには、前面に硝子を使用しないものとする。と云う
のは硝子を使用すると本考案の前記の効果を減少させる
からである。
【0009】
【実施例】本考案に於ては、台盤5は耐水性ベニヤ板、
アルミ板、木板以外に発泡スチロール等も接着剤にその
ための合成樹脂を使用することで利用できる。
アルミ板、木板以外に発泡スチロール等も接着剤にその
ための合成樹脂を使用することで利用できる。
【0010】ガラス繊維布2としては、目の普通のもの
(約2粍角のもの)は株式会社東急ハンズ販売の製品名
硝子繊維「クロス」を使用した。目の荒いもの(約5粍
角のもの)は株式会社東急ハンズ販売の製品名硝子繊維
「ロービングクロス」を使用した。
(約2粍角のもの)は株式会社東急ハンズ販売の製品名
硝子繊維「クロス」を使用した。目の荒いもの(約5粍
角のもの)は株式会社東急ハンズ販売の製品名硝子繊維
「ロービングクロス」を使用した。
【0011】ポリエステル樹脂としては、製造元竹内化
成株式会社の「艶有透明ポリエステル」を使用して良い
成果を得た。アクリル絵の具(修正及び艶出し用)は、
リン・アンド・スミス・インコーポレーテッド(RIN
N & SMITH INC・)製造のGLOSS M
EDIUM & VARNISHを使用して好成績であ
った。
成株式会社の「艶有透明ポリエステル」を使用して良い
成果を得た。アクリル絵の具(修正及び艶出し用)は、
リン・アンド・スミス・インコーポレーテッド(RIN
N & SMITH INC・)製造のGLOSS M
EDIUM & VARNISHを使用して好成績であ
った。
【0012】本考案のものは耐水性があり、浴室内、屋
外の立看板及び交通標識などにも適用でき、又、店内P
OP広告物として使用するときは水洗いもできることを
本考案者は確認した。
外の立看板及び交通標識などにも適用でき、又、店内P
OP広告物として使用するときは水洗いもできることを
本考案者は確認した。
【0013】図1は、本考案の一実施例の一部切欠した
断面図を示したものであって、ガラス繊維布2で画像体
1を覆ったものの上に、ポリエステル樹脂液をガラス繊
維布2の凹凸が潰されないように、薄く塗布したポリエ
ステル樹脂層3の上に補修と艶出しのためのアクリル絵
の具を薄く塗布して、アクリル絵の具層4を形成させた
ものが示される。
断面図を示したものであって、ガラス繊維布2で画像体
1を覆ったものの上に、ポリエステル樹脂液をガラス繊
維布2の凹凸が潰されないように、薄く塗布したポリエ
ステル樹脂層3の上に補修と艶出しのためのアクリル絵
の具を薄く塗布して、アクリル絵の具層4を形成させた
ものが示される。
【0014】図2は、前記ガラス繊維布2の一部切欠し
た拡大平面図で、経糸7と緯糸8が図示され、これらの
糸の高い処9と低い処11が図示される。
た拡大平面図で、経糸7と緯糸8が図示され、これらの
糸の高い処9と低い処11が図示される。
【0015】
【考案の効果】以上のようにして、本考案は用途が広く
且つ永久保存に耐える画像体を安価なコストにて仕上げ
られると云う大きな効果がある。
且つ永久保存に耐える画像体を安価なコストにて仕上げ
られると云う大きな効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る画像体の一実施例の断面側面図
【図2】同上に於けるガラス繊維布の一部切欠した拡大
平面図
平面図
【図3】本考案の一実施例の斜面図
1 写真、書画、印刷物などの画像板 2 ガラス繊維布 3 ポリエステル樹脂(不飽和ポリエステル樹脂)の層 4 アクリル絵の具の層 5 台盤(耐水性ベニヤ板、アルミ板、木板などの台
盤) 6 画像板を台盤に接着する接着剤の層 7 ガラス繊維布の経糸 8 ガラス繊維布の緯糸 9 高い処 10 画像体 11 低い処
盤) 6 画像板を台盤に接着する接着剤の層 7 ガラス繊維布の経糸 8 ガラス繊維布の緯糸 9 高い処 10 画像体 11 低い処
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03C 11/06 G03C 11/08 G03C 11/18
Claims (4)
- 【請求項1】 台盤5上に接着剤にて写真、書画、印刷
物などの画像板1を貼着し、その表面にコーティング処
理をした画像体10に於て、 前記画像板1の上に目の荒いガラス繊維布2を置き、透
明塗料液を薄く塗布し、この際ガラス繊維布2の荒い目
の小さな角形の凹凸が該ポリエステル樹脂液等の透明塗
料の層3で潰されないで該角形の凹凸が残存するように
薄くコーティング処理するものであることを特徴とする
写真、書画、印刷物を表面処理した画像体。 - 【請求項2】 前記画像板1上のガラス繊維布2に塗布
する透明塗料液は、ポリエステル樹脂液であって、該ポ
リエステル樹脂の層3は10ミクロン乃至100ミクロ
ンの範囲のものであることを特徴とする請求項1に記載
の写真、書画、印刷物を表面処理した画像体。 - 【請求項3】 前記画像体1上のガラス繊維布2の荒い
目の小さな凹凸の四角形の寸法は、その一辺の長さが約
2粍乃至6粍のものであることを特徴とする請求項1に
記載の写真、書画、印刷物を表面処理した画像体。 - 【請求項4】 前記ガラス繊維板2上の透明ポリエステ
ル樹脂の層3の上に、アクリル絵の具で画像の補修を加
えたことを特徴とする請求項1に記載の写真、書画、印
刷物を表面処理した画像体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993076513U JP2593626Y2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 写真、書画、印刷物を表面処理した画像体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993076513U JP2593626Y2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 写真、書画、印刷物を表面処理した画像体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0741551U JPH0741551U (ja) | 1995-07-21 |
JP2593626Y2 true JP2593626Y2 (ja) | 1999-04-12 |
Family
ID=13607357
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993076513U Expired - Fee Related JP2593626Y2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 写真、書画、印刷物を表面処理した画像体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2593626Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101005283B1 (ko) * | 2008-04-23 | 2011-01-04 | 이해창 | 본드를 이용한 사진코팅방법 |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP1993076513U patent/JP2593626Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0741551U (ja) | 1995-07-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |