JP2592721B2 - ペーハー１以下で長期間粘度安定性を有する酸性クリーナー - Google Patents
ペーハー１以下で長期間粘度安定性を有する酸性クリーナーInfo
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- JP2592721B2 JP2592721B2 JP41417590A JP41417590A JP2592721B2 JP 2592721 B2 JP2592721 B2 JP 2592721B2 JP 41417590 A JP41417590 A JP 41417590A JP 41417590 A JP41417590 A JP 41417590A JP 2592721 B2 JP2592721 B2 JP 2592721B2
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- Japan
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- viscosity
- cps
- inorganic acid
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Description
【発明の詳細な説明】
イ．発明の目的
トイレ、洗面所、浴室及び台所のタイル及び排水管並び
に便器等の洗浄にペーハー１以下の強酸となる無機酸水
溶液が頻繁に使用されている。これは、強酸が付着した
汚れを分解し、この汚れを落とす効果が大きいからであ
る。しかし、単なる水溶液では、流れてしまい、対象面
に一定量付着しない為、洗浄効果が少ない。これは特に
垂直面の洗浄の場合に顕著に表れる。これは、無機酸水
溶液を増粘させることで解決できる。しかし、既存の、
無機酸を多量に含有してペーハー１以下の酸性クリーナ
ーの増粘系は粘度低下が著しく、使用時に必要な粘度を
保持しておらず、そのため、洗浄効果も不十分であっ
た。そこで、ペーパー１以下で且つ長期間にわたり粘度
安定性を有する、当該酸性クリーナーを発明するに至っ
た。 ロ．発明の内容 下記処方を基本組成とする、ペーパー１以下で長期間粘
度安定性を有する酸性クリーナー。水５０重量パーセン
トを撹拌しているところへ０．２乃至２．０重量パーセ
ントのサクシノグルカンを徐々に添加し溶解させる。こ
のサクシノグルカンの水溶液に、最終的に有効濃度が３
乃至１５重量パーセントとなるように無機酸を加え、全
体で１００重量パーセントとなるように水を加え、均一
になるまで撹拌を続けて、得られる酸性クリーナー。上
記発明までの経緯を以下に述べる。当該酸性クリーナー
は洗浄性を高めるべく、対象面への一定量の付着を期待
するものであり、そのために様々な水溶性多糖類にて、
ペーハー１以下の強酸の増粘を試みた。粘度測定はそれ
ぞれの溶液を２５℃に調整後、ＢＭ型回転粘度計にて、
６０ｒｐｍで測定し、単位はｃｐｓ。増粘剤として、ア
ラビアガム、アルギン酸ソーダ、カラギーナン、グアー
ガム、ペクチン、ローカストビーンガム、キサンタンガ
ム、ラムザンガム、ウェランガム、ジェランガム及びサ
クシノグルカン等の天然の水溶性多糖類、カルボキシメ
チルセルローズ、ヒドロキシエチルセルローズ、メチル
セルローズ等の水溶性のセルローズ誘導体等の水溶性高
分子を使用した。この中で、アラビアガム、アルギン酸
ソーダ、カラギーナン、ペクチン、及びローカストビー
ンガムでは、濃度の高低に関わらず、無機酸を添加した
瞬間に粘度が低下し始め、数分後にはいずれも増粘はな
されていなかった。その他のものでは、添加時に増粘は
みられた。グアーガムを１％添加した場合、無機酸３乃
至１０重量パーセントの系では増粘できるが、初期粘度
が約４７００ｃｐｓであるのに対し、１日後は１５ｃｐ
ｓに低下していた。また、無機酸１５重量パーセントの
系ではグアーガム添加後の増粘がみられなかった。同様
に、キサンタンガムの場合、初期粘度が約１２０ｃｐｓ
であるのに５０日後約３０ｃｐｓ、１００日後７ｃｐ
ｓ。ラムザンガムの場合、初期粘度約２００ｃｐｓ、１
４日後２ｃｐｓ。ウェランガムの場合初期粘度約１８０
ｃｐｓ、７日後５ｃｐｓ。カルボキシメチルセルローズ
の場合初期粘度約２５００ｃｐｓ、１日後約２０ｃｐ
ｓ。ヒドロキシエチルセルローズの場合初期粘度８００
ｃｐｓ、１日後約５ｃｐｓ。メチルセルローズの場合、
初期粘度約７００ｃｐｓ１日後２ｃｐｓ。以上の様にグ
アーガム、キサンタンガム、ラムザンガム、ウェランガ
ム、カルボキシメチルセルローズ、ヒドロキシエチルセ
ルローズ、及びメチルセルローズではペーハー１以下の
無機酸水溶液を増粘できるものの、粘度安定性がなく、
使用時に粘度が期待出来ない為、実用性に欠ける。サク
シノグルカン０．２重量パーセントにて無機酸３重量パ
ーセントの系を増粘させた場合初期粘度６０ｃｐｓ、５
０日後５５ｃｐｓ、１００日後５５ｃｐｓ。同じくサク
シノグルカン０．５重量パーセントにて無機酸１０重量
パーセントの系を増粘させた場合初期粘度１４０ｃｐｓ
５０日後１２８ｃｐｓ、１００日後１３２ｃｐｓ。同じ
くサクシノグルカン１重量パーセントにて無機酸１０重
量パーセントの系を増粘させた場合初期粘度３５０ｃｐ
ｓ、５０日後２８０ｃｐｓ、１００日後２８０ｃｐｓ。
同じくサクシノグルカン２重量パーセントにて無機酸１
５重量パーセントの系を増粘させた場合初期粘度７１４
ｃｐｓ、５０日後６８０ｃｐｓ、１００日後６７０ｃｐ
ｓ。かくして、様々な水溶性多糖類、水溶性高分子に
て、ペーハー１以下となる無機酸の増粘を試みた結果、
サクシノグルカンにて増粘させた場合のみ、長期に渡り
粘度安定性があり、使用時に一定粘度を有し、洗浄効果
が従来の酸性クリーナーよりも優れた実用的な酸性クリ
ーナーを完成するにいたった。 ハ．発明の効果 従来の様にほとんど粘度を持たない、酸性クリーナーで
は使用時に飛び散り皮膚及び衣類に付着したり、洗浄対
象面に一定量塗布しない為、流れてしまい、洗浄効果が
少なかった。また、殆どの増粘剤が粘度低下を生じ、使
用時の粘度が一定でなく、ペーハー１以下の無機酸系に
おいては粘度は期待できなかった。当該発明により、製
造後、在庫期間中に粘度低下の生じず、従って使用時に
一定粘度が期待でき、飛び散って、皮膚及び衣類を侵し
たりすることが無いばかりか、洗浄対象面に一定量塗布
できる為大幅に洗浄効率が上がるものである。
に便器等の洗浄にペーハー１以下の強酸となる無機酸水
溶液が頻繁に使用されている。これは、強酸が付着した
汚れを分解し、この汚れを落とす効果が大きいからであ
る。しかし、単なる水溶液では、流れてしまい、対象面
に一定量付着しない為、洗浄効果が少ない。これは特に
垂直面の洗浄の場合に顕著に表れる。これは、無機酸水
溶液を増粘させることで解決できる。しかし、既存の、
無機酸を多量に含有してペーハー１以下の酸性クリーナ
ーの増粘系は粘度低下が著しく、使用時に必要な粘度を
保持しておらず、そのため、洗浄効果も不十分であっ
た。そこで、ペーパー１以下で且つ長期間にわたり粘度
安定性を有する、当該酸性クリーナーを発明するに至っ
た。 ロ．発明の内容 下記処方を基本組成とする、ペーパー１以下で長期間粘
度安定性を有する酸性クリーナー。水５０重量パーセン
トを撹拌しているところへ０．２乃至２．０重量パーセ
ントのサクシノグルカンを徐々に添加し溶解させる。こ
のサクシノグルカンの水溶液に、最終的に有効濃度が３
乃至１５重量パーセントとなるように無機酸を加え、全
体で１００重量パーセントとなるように水を加え、均一
になるまで撹拌を続けて、得られる酸性クリーナー。上
記発明までの経緯を以下に述べる。当該酸性クリーナー
は洗浄性を高めるべく、対象面への一定量の付着を期待
するものであり、そのために様々な水溶性多糖類にて、
ペーハー１以下の強酸の増粘を試みた。粘度測定はそれ
ぞれの溶液を２５℃に調整後、ＢＭ型回転粘度計にて、
６０ｒｐｍで測定し、単位はｃｐｓ。増粘剤として、ア
ラビアガム、アルギン酸ソーダ、カラギーナン、グアー
ガム、ペクチン、ローカストビーンガム、キサンタンガ
ム、ラムザンガム、ウェランガム、ジェランガム及びサ
クシノグルカン等の天然の水溶性多糖類、カルボキシメ
チルセルローズ、ヒドロキシエチルセルローズ、メチル
セルローズ等の水溶性のセルローズ誘導体等の水溶性高
分子を使用した。この中で、アラビアガム、アルギン酸
ソーダ、カラギーナン、ペクチン、及びローカストビー
ンガムでは、濃度の高低に関わらず、無機酸を添加した
瞬間に粘度が低下し始め、数分後にはいずれも増粘はな
されていなかった。その他のものでは、添加時に増粘は
みられた。グアーガムを１％添加した場合、無機酸３乃
至１０重量パーセントの系では増粘できるが、初期粘度
が約４７００ｃｐｓであるのに対し、１日後は１５ｃｐ
ｓに低下していた。また、無機酸１５重量パーセントの
系ではグアーガム添加後の増粘がみられなかった。同様
に、キサンタンガムの場合、初期粘度が約１２０ｃｐｓ
であるのに５０日後約３０ｃｐｓ、１００日後７ｃｐ
ｓ。ラムザンガムの場合、初期粘度約２００ｃｐｓ、１
４日後２ｃｐｓ。ウェランガムの場合初期粘度約１８０
ｃｐｓ、７日後５ｃｐｓ。カルボキシメチルセルローズ
の場合初期粘度約２５００ｃｐｓ、１日後約２０ｃｐ
ｓ。ヒドロキシエチルセルローズの場合初期粘度８００
ｃｐｓ、１日後約５ｃｐｓ。メチルセルローズの場合、
初期粘度約７００ｃｐｓ１日後２ｃｐｓ。以上の様にグ
アーガム、キサンタンガム、ラムザンガム、ウェランガ
ム、カルボキシメチルセルローズ、ヒドロキシエチルセ
ルローズ、及びメチルセルローズではペーハー１以下の
無機酸水溶液を増粘できるものの、粘度安定性がなく、
使用時に粘度が期待出来ない為、実用性に欠ける。サク
シノグルカン０．２重量パーセントにて無機酸３重量パ
ーセントの系を増粘させた場合初期粘度６０ｃｐｓ、５
０日後５５ｃｐｓ、１００日後５５ｃｐｓ。同じくサク
シノグルカン０．５重量パーセントにて無機酸１０重量
パーセントの系を増粘させた場合初期粘度１４０ｃｐｓ
５０日後１２８ｃｐｓ、１００日後１３２ｃｐｓ。同じ
くサクシノグルカン１重量パーセントにて無機酸１０重
量パーセントの系を増粘させた場合初期粘度３５０ｃｐ
ｓ、５０日後２８０ｃｐｓ、１００日後２８０ｃｐｓ。
同じくサクシノグルカン２重量パーセントにて無機酸１
５重量パーセントの系を増粘させた場合初期粘度７１４
ｃｐｓ、５０日後６８０ｃｐｓ、１００日後６７０ｃｐ
ｓ。かくして、様々な水溶性多糖類、水溶性高分子に
て、ペーハー１以下となる無機酸の増粘を試みた結果、
サクシノグルカンにて増粘させた場合のみ、長期に渡り
粘度安定性があり、使用時に一定粘度を有し、洗浄効果
が従来の酸性クリーナーよりも優れた実用的な酸性クリ
ーナーを完成するにいたった。 ハ．発明の効果 従来の様にほとんど粘度を持たない、酸性クリーナーで
は使用時に飛び散り皮膚及び衣類に付着したり、洗浄対
象面に一定量塗布しない為、流れてしまい、洗浄効果が
少なかった。また、殆どの増粘剤が粘度低下を生じ、使
用時の粘度が一定でなく、ペーハー１以下の無機酸系に
おいては粘度は期待できなかった。当該発明により、製
造後、在庫期間中に粘度低下の生じず、従って使用時に
一定粘度が期待でき、飛び散って、皮膚及び衣類を侵し
たりすることが無いばかりか、洗浄対象面に一定量塗布
できる為大幅に洗浄効率が上がるものである。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 サクシノグルカン０．２乃至２．０重量パーセント、無
機酸を有効濃度３乃至１５重量パーセント、界面活性剤
０乃至５．０重量パーセント、及び水９４．８乃至７８
重量パーセントを基本組成とする、ペーハー１以下で粘
度安定性を有する酸性クリーナー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP41417590A JP2592721B2 (ja) | 1990-12-07 | 1990-12-07 | ペーハー１以下で長期間粘度安定性を有する酸性クリーナー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP41417590A JP2592721B2 (ja) | 1990-12-07 | 1990-12-07 | ペーハー１以下で長期間粘度安定性を有する酸性クリーナー |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04209700A JPH04209700A (ja) | 1992-07-31 |
| JP2592721B2 true JP2592721B2 (ja) | 1997-03-19 |
Family
ID=18522680
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP41417590A Expired - Lifetime JP2592721B2 (ja) | 1990-12-07 | 1990-12-07 | ペーハー１以下で長期間粘度安定性を有する酸性クリーナー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2592721B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| ZA974982B (en) * | 1996-06-06 | 1998-01-23 | Monsanto Co | Acidic cleaning compositions containing xanthan gum. |
| ES2201263T3 (es) * | 1997-04-30 | 2004-03-16 | THE PROCTER & GAMBLE COMPANY | Uso de un polimero de polisacarido en composiciones acidas liquidas. |
| KR20050053725A (ko) | 2002-10-04 | 2005-06-08 | 도아고세이가부시키가이샤 | 수용성 증점제 및 액상 산성 세정제 |
-
1990
- 1990-12-07 JP JP41417590A patent/JP2592721B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04209700A (ja) | 1992-07-31 |
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