JPH09217293A - 水崩壊性シート用バインダー及び水崩壊性シート - Google Patents
水崩壊性シート用バインダー及び水崩壊性シートInfo
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- JPH09217293A JPH09217293A JP8018494A JP1849496A JPH09217293A JP H09217293 A JPH09217293 A JP H09217293A JP 8018494 A JP8018494 A JP 8018494A JP 1849496 A JP1849496 A JP 1849496A JP H09217293 A JPH09217293 A JP H09217293A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】優れた水崩壊性及び湿潤強度を持ち，かつ長期
保存による水崩壊性の劣化を少なくした水崩壊性シート
の提供。 【解決手段】鹸化度９５〜８０モル％のポリビニルアル
コールと水不溶性の粉体とを、１：１〜１０：１の重量
比で含むことを特徴とする水崩壊性シート用バインダ
ー、およびパルプ，天然繊維または合成繊維からなる水
崩壊性シート素材に、上記バインダーを１〜２０ｇ／ｍ
2 塗工した後、３〜３０重量％の電解質溶液に含浸させ
てなることを特徴とする水崩壊性シート。
保存による水崩壊性の劣化を少なくした水崩壊性シート
の提供。 【解決手段】鹸化度９５〜８０モル％のポリビニルアル
コールと水不溶性の粉体とを、１：１〜１０：１の重量
比で含むことを特徴とする水崩壊性シート用バインダ
ー、およびパルプ，天然繊維または合成繊維からなる水
崩壊性シート素材に、上記バインダーを１〜２０ｇ／ｍ
2 塗工した後、３〜３０重量％の電解質溶液に含浸させ
てなることを特徴とする水崩壊性シート。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、水崩壊性シートに
関する。さらに詳しくは、排尿，排便後の拭き取りによ
る清拭処理、或いは便器、便座の拭き取りによる清拭処
理等に使用可能で、湿潤状態においては充分な強度を保
持するが、使用後に水洗トイレの放流水中に投棄するこ
とにより崩壊して放流可能となり、かつ長期保存による
水崩壊性の劣化を起こさない水崩壊性シートに関する。
関する。さらに詳しくは、排尿，排便後の拭き取りによ
る清拭処理、或いは便器、便座の拭き取りによる清拭処
理等に使用可能で、湿潤状態においては充分な強度を保
持するが、使用後に水洗トイレの放流水中に投棄するこ
とにより崩壊して放流可能となり、かつ長期保存による
水崩壊性の劣化を起こさない水崩壊性シートに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、殺菌除菌成分を含み水中で容
易に分解される水崩壊性シートが、トイレ清掃用品とし
て市販されており、使用後に廃棄のためトイレに流すこ
とができることから、便利な使い捨て商品として普及し
ている。トイレ清掃用シートには、拭き取りによる清拭
処理に耐えられる充分な湿潤強度と共に、使用後に廃棄
のためトイレに流しても放水管路を詰まらせる心配のな
い水崩壊性が要求され、水崩壊性と湿潤強度のバランス
がとれた水崩壊性シートが研究開発されている。
易に分解される水崩壊性シートが、トイレ清掃用品とし
て市販されており、使用後に廃棄のためトイレに流すこ
とができることから、便利な使い捨て商品として普及し
ている。トイレ清掃用シートには、拭き取りによる清拭
処理に耐えられる充分な湿潤強度と共に、使用後に廃棄
のためトイレに流しても放水管路を詰まらせる心配のな
い水崩壊性が要求され、水崩壊性と湿潤強度のバランス
がとれた水崩壊性シートが研究開発されている。
【０００３】水崩壊性シートの湿潤強度を向上させるた
めには、水溶性樹脂をバインダーとして利用することが
提案されている。例えば、特開昭４２−７９５７号公報
には、ポリビニルアルコールを水溶性塩類によりゲル化
させ強度向上を図ることが開示されている。しかし、ポ
リビニルアルコールの水への溶解性は、「接着」３４巻
１１号５１９頁（１９９０）に記載されているように、
その結晶性に関連しており、その結晶部分は水素結合に
よって形成されていることが知られている。そのため、
ポリビニルアルコールは、電解質水溶液中で、ポリビニ
ルアルコール自身の水素結合が徐々に進行し、結晶性が
増加して水への溶解性が悪くなり、長期保存により水崩
壊性シートの水崩壊性が劣化するという問題があった。
めには、水溶性樹脂をバインダーとして利用することが
提案されている。例えば、特開昭４２−７９５７号公報
には、ポリビニルアルコールを水溶性塩類によりゲル化
させ強度向上を図ることが開示されている。しかし、ポ
リビニルアルコールの水への溶解性は、「接着」３４巻
１１号５１９頁（１９９０）に記載されているように、
その結晶性に関連しており、その結晶部分は水素結合に
よって形成されていることが知られている。そのため、
ポリビニルアルコールは、電解質水溶液中で、ポリビニ
ルアルコール自身の水素結合が徐々に進行し、結晶性が
増加して水への溶解性が悪くなり、長期保存により水崩
壊性シートの水崩壊性が劣化するという問題があった。
【０００４】また、特開平２−１５４０９５号公報に
は、カルボキシメチルセルロース等のカルボキシル基を
有する水溶性バインダーをアルカリ土類金属等の多価金
属塩によりゲル化させることが開示されている。しか
し、水崩壊性は良いものの十分な湿潤強度を得ることが
困難であった。さらに、そのほかにも天然系水溶性樹脂
をバインダーとして使用することが提案されているが、
充分な湿潤強度と水崩壊性とのバランスがとれた水崩壊
性シートを得ることは困難であった。
は、カルボキシメチルセルロース等のカルボキシル基を
有する水溶性バインダーをアルカリ土類金属等の多価金
属塩によりゲル化させることが開示されている。しか
し、水崩壊性は良いものの十分な湿潤強度を得ることが
困難であった。さらに、そのほかにも天然系水溶性樹脂
をバインダーとして使用することが提案されているが、
充分な湿潤強度と水崩壊性とのバランスがとれた水崩壊
性シートを得ることは困難であった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、水崩壊性と
湿潤強度のバランスがとれ、さらに長期保存により水崩
壊性が劣化しない水崩壊性シートの提供を目的とする。
湿潤強度のバランスがとれ、さらに長期保存により水崩
壊性が劣化しない水崩壊性シートの提供を目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、鹸化度９５〜
８０モル％のポリビニルアルコールと水不溶性の粉体と
を、１：１〜１０：１の重量比で含むことを特徴とする
水崩壊性シート用バインダーを提供する。さらに、本発
明は、パルプ，天然繊維または合成繊維からなる水崩壊
性シート素材に、上記バインダーを１〜２０ｇ／ｍ2 塗
工した後、３〜３０重量％の電解質溶液に含浸させてな
ることを特徴とする水崩壊性シートを提供する。
８０モル％のポリビニルアルコールと水不溶性の粉体と
を、１：１〜１０：１の重量比で含むことを特徴とする
水崩壊性シート用バインダーを提供する。さらに、本発
明は、パルプ，天然繊維または合成繊維からなる水崩壊
性シート素材に、上記バインダーを１〜２０ｇ／ｍ2 塗
工した後、３〜３０重量％の電解質溶液に含浸させてな
ることを特徴とする水崩壊性シートを提供する。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明の水崩壊性シート用バイン
ダーを構成する鹸化度９５〜８０モル％のポリビニルア
ルコールは、電解質による塩析によりゲル化し、水崩壊
性シートの湿潤強度を高くする。鹸化度が８０モル％未
満になると、この塩析の効果は低く十分な湿潤強度は得
られない。また、ポリビニルアルコールの鹸化度が上記
範囲外になると、冷水への溶解性が低下し、これを塗工
したシートの水崩壊性が不良となる。
ダーを構成する鹸化度９５〜８０モル％のポリビニルア
ルコールは、電解質による塩析によりゲル化し、水崩壊
性シートの湿潤強度を高くする。鹸化度が８０モル％未
満になると、この塩析の効果は低く十分な湿潤強度は得
られない。また、ポリビニルアルコールの鹸化度が上記
範囲外になると、冷水への溶解性が低下し、これを塗工
したシートの水崩壊性が不良となる。
【０００８】また、本発明の水崩壊性シート用バインダ
ーを構成する水不溶性の粉体は、ポリビニルアルコール
の長期保存による水崩壊性の劣化を防止する目的で添加
するものである。水不溶性の粉体がポリビニルアルコー
ルの水崩壊性の劣化を防止するのは、水不溶性の粉体が
ポリビニルアルコールの結晶性の増加すなわち水素結合
の進行を阻害する効果を有するためと考えられる。一
方、湿潤強度は水崩壊性シート素材となる繊維類の短繊
維間を結合しているポリビニルアルコールの水への溶解
がなければ、その強度を維持しているので、水素結合の
阻害が湿潤強度の低下に直接つながらない。
ーを構成する水不溶性の粉体は、ポリビニルアルコール
の長期保存による水崩壊性の劣化を防止する目的で添加
するものである。水不溶性の粉体がポリビニルアルコー
ルの水崩壊性の劣化を防止するのは、水不溶性の粉体が
ポリビニルアルコールの結晶性の増加すなわち水素結合
の進行を阻害する効果を有するためと考えられる。一
方、湿潤強度は水崩壊性シート素材となる繊維類の短繊
維間を結合しているポリビニルアルコールの水への溶解
がなければ、その強度を維持しているので、水素結合の
阻害が湿潤強度の低下に直接つながらない。
【０００９】水不溶性の粉体としては、本発明の水崩壊
性シートで使用される水崩壊性シート素材，ポリビニル
アルコール，電解質等と相互作用を起こさないものが選
ばれる。具体例としては、酸化アルミニウム，酸化チタ
ン等の金属酸化物、雲母，粘度鉱物，ゼオライト等の珪
酸塩鉱物、でんぷん，セルロース粉などの有機粉体が挙
げられる。これらの粉体の粒径は、細かいほうが水崩壊
性の劣化防止の効果が高く、０．０１〜１０μｍが好ま
しく、０．０１〜１μｍがさらに好ましい。
性シートで使用される水崩壊性シート素材，ポリビニル
アルコール，電解質等と相互作用を起こさないものが選
ばれる。具体例としては、酸化アルミニウム，酸化チタ
ン等の金属酸化物、雲母，粘度鉱物，ゼオライト等の珪
酸塩鉱物、でんぷん，セルロース粉などの有機粉体が挙
げられる。これらの粉体の粒径は、細かいほうが水崩壊
性の劣化防止の効果が高く、０．０１〜１０μｍが好ま
しく、０．０１〜１μｍがさらに好ましい。
【００１０】本発明の水崩壊性シート用バインダーは、
鹸化度９５〜８０モル％のポリビニルアルコールと水不
溶性の粉体とを、１：１〜１０：１の重量比で含む。鹸
化度９５〜８０モル％のポリビニルアルコールの割合が
上記範囲より少ないと、湿潤強度が不十分となり、水不
溶性の粉体の割合が上記範囲より少ないと、長期保存に
よる水崩壊性の劣化が防止できない。
鹸化度９５〜８０モル％のポリビニルアルコールと水不
溶性の粉体とを、１：１〜１０：１の重量比で含む。鹸
化度９５〜８０モル％のポリビニルアルコールの割合が
上記範囲より少ないと、湿潤強度が不十分となり、水不
溶性の粉体の割合が上記範囲より少ないと、長期保存に
よる水崩壊性の劣化が防止できない。
【００１１】本発明の水崩壊性シート用バインダーを水
に溶解し、パルプ，天然繊維または合成繊維からなる水
崩壊性シート素材に、１〜２０ｇ／ｍ2 （乾燥時）塗工
した後、３〜３０重量％の電解質溶液に含浸させること
により、水崩壊性シートが得られる。本発明のバインダ
ーの塗工量が１ｇ／ｍ2 より少ないと湿潤強度が不足と
なり、２０ｇ／ｍ2 より多いと水崩壊性が問題となる。
バインダーの塗工方法は、従来公知の方法を用いればよ
く、スクリーン印刷，グラビアコーターなどによる塗工
法が挙げられる。
に溶解し、パルプ，天然繊維または合成繊維からなる水
崩壊性シート素材に、１〜２０ｇ／ｍ2 （乾燥時）塗工
した後、３〜３０重量％の電解質溶液に含浸させること
により、水崩壊性シートが得られる。本発明のバインダ
ーの塗工量が１ｇ／ｍ2 より少ないと湿潤強度が不足と
なり、２０ｇ／ｍ2 より多いと水崩壊性が問題となる。
バインダーの塗工方法は、従来公知の方法を用いればよ
く、スクリーン印刷，グラビアコーターなどによる塗工
法が挙げられる。
【００１２】パルプ，天然繊維または合成繊維からなる
水崩壊性シート素材は、水中で速やかに分散するシート
素材であれば特に限定するものではないが、環境問題な
どを考えると生分解性のある繊維材料が好ましい。水崩
壊性シート素材を構成する繊維材料として具体的には、
木材パルプ繊維、非木材系植物繊維、レーヨン繊維、ポ
リエステル繊維等の合成繊維を挙げることができる。シ
ート素材の製造方法は従来公知の方法を用いればよく、
一般的には湿式抄紙法が適当である。
水崩壊性シート素材は、水中で速やかに分散するシート
素材であれば特に限定するものではないが、環境問題な
どを考えると生分解性のある繊維材料が好ましい。水崩
壊性シート素材を構成する繊維材料として具体的には、
木材パルプ繊維、非木材系植物繊維、レーヨン繊維、ポ
リエステル繊維等の合成繊維を挙げることができる。シ
ート素材の製造方法は従来公知の方法を用いればよく、
一般的には湿式抄紙法が適当である。
【００１３】鹸化度９５〜８０モル％のポリビニルアル
コールを塩析によりゲル化させる電解質としては、従来
公知の、硫酸ナトリウム，硫酸アンモニウム，明バン，
硫酸亜鉛，塩化アンモニウム，塩化第二鉄，硝酸ナトリ
ウム等の無機塩類や、クエン酸ナトリウム，酒石酸ナト
リウム等の有機塩類が好適に用いられる。なかでも、硫
酸ナトリウムが安価で塩析効果が高く好ましい。電解質
は、３〜３０重量％の溶液に調整して、本発明のバイン
ダーを塗工した水崩壊性シート素材を含浸させる。電解
質濃度が３％未満であると湿潤強度が不足となり、３０
％を越えると電解質の析出が起こり易くなり、清掃を目
的とする商品の価値が薄れる。電解質の含浸方法は従来
公知の方法でよく、浸漬法，噴霧法などが適当である。
コールを塩析によりゲル化させる電解質としては、従来
公知の、硫酸ナトリウム，硫酸アンモニウム，明バン，
硫酸亜鉛，塩化アンモニウム，塩化第二鉄，硝酸ナトリ
ウム等の無機塩類や、クエン酸ナトリウム，酒石酸ナト
リウム等の有機塩類が好適に用いられる。なかでも、硫
酸ナトリウムが安価で塩析効果が高く好ましい。電解質
は、３〜３０重量％の溶液に調整して、本発明のバイン
ダーを塗工した水崩壊性シート素材を含浸させる。電解
質濃度が３％未満であると湿潤強度が不足となり、３０
％を越えると電解質の析出が起こり易くなり、清掃を目
的とする商品の価値が薄れる。電解質の含浸方法は従来
公知の方法でよく、浸漬法，噴霧法などが適当である。
【００１４】本発明の水崩壊性シートには、保湿性，衛
生性，使い心地等の向上のため、必要に応じ、界面活性
剤，多価アルコール類，殺菌剤，香料などを湿潤強度と
水崩壊性の物性や安全性，安定性等に悪影響を与えない
程度に添加しても良い。
生性，使い心地等の向上のため、必要に応じ、界面活性
剤，多価アルコール類，殺菌剤，香料などを湿潤強度と
水崩壊性の物性や安全性，安定性等に悪影響を与えない
程度に添加しても良い。
【００１５】
【実施例】以下、実施例を示すが本発明はこれらに限定
されるものではない。なお、実施例における水崩壊性シ
ートの評価は、以下の方法により行った。いずれも、測
定試料として、作成直後および室温で１ヶ月間経時させ
たものを使用した。 「湿潤強度」ＪＩＳ Ｐ−８１１３に準ずる方法で、シ
ート重量に対して２．５倍量の電解質水溶液で湿潤した
幅２５ｍｍ，長さ１２０ｍｍの短冊状シートの紙力強度
を測定した。 「水崩壊性」ＪＩＳ Ｐ−４５０１に準じ、１００ｍｍ
×１００ｍｍのシートのスターラー水流中での崩壊時間
を測定した。
されるものではない。なお、実施例における水崩壊性シ
ートの評価は、以下の方法により行った。いずれも、測
定試料として、作成直後および室温で１ヶ月間経時させ
たものを使用した。 「湿潤強度」ＪＩＳ Ｐ−８１１３に準ずる方法で、シ
ート重量に対して２．５倍量の電解質水溶液で湿潤した
幅２５ｍｍ，長さ１２０ｍｍの短冊状シートの紙力強度
を測定した。 「水崩壊性」ＪＩＳ Ｐ−４５０１に準じ、１００ｍｍ
×１００ｍｍのシートのスターラー水流中での崩壊時間
を測定した。
【００１６】［実施例１］５０ｇ／ｍ2 のパルプ水解紙
に、鹸化度８８％のポリビニルアルコール１０重量％，
カオリン（粒径約１μｍ）５重量％，水８５重量％から
なるバインダー水溶液を５ｇ／ｍ2 （乾燥時）塗工した
後、８重量％の硫酸ナトリウム水溶液に含浸させて水崩
壊性シートを作製し、湿潤強度および水崩壊性を評価し
た。 作製直後の試料の 湿潤強度 ４４０ｇ／２５ｍｍ １ヶ月経時した試料の湿潤強度 ５００ｇ／２５ｍｍ 作製直後の試料の 水崩壊性 ７５秒 １ヶ月経時した試料の水崩壊性 ８０秒
に、鹸化度８８％のポリビニルアルコール１０重量％，
カオリン（粒径約１μｍ）５重量％，水８５重量％から
なるバインダー水溶液を５ｇ／ｍ2 （乾燥時）塗工した
後、８重量％の硫酸ナトリウム水溶液に含浸させて水崩
壊性シートを作製し、湿潤強度および水崩壊性を評価し
た。 作製直後の試料の 湿潤強度 ４４０ｇ／２５ｍｍ １ヶ月経時した試料の湿潤強度 ５００ｇ／２５ｍｍ 作製直後の試料の 水崩壊性 ７５秒 １ヶ月経時した試料の水崩壊性 ８０秒
【００１７】［実施例２］５０ｇ／ｍ2 のパルプ水解紙
に、鹸化度９１％のポリビニルアルコール１０重量％，
ベントナイト（粒径約０．１μｍ）３重量％，水８７重
量％からなるバインダー水溶液を３ｇ／ｍ2（乾燥時）
塗工した後、６重量％の硫酸ナトリウム水溶液に含浸さ
せ水崩壊性シートを作製し、湿潤強度および水崩壊性を
評価した。 作製直後の試料の 湿潤強度 ５２０ｇ／２５ｍｍ １ヶ月経時した試料の湿潤強度 ５５０ｇ／２５ｍｍ 作製直後の試料の 水崩壊性 ６５秒 １ヶ月経時した試料の水崩壊性 ９０秒
に、鹸化度９１％のポリビニルアルコール１０重量％，
ベントナイト（粒径約０．１μｍ）３重量％，水８７重
量％からなるバインダー水溶液を３ｇ／ｍ2（乾燥時）
塗工した後、６重量％の硫酸ナトリウム水溶液に含浸さ
せ水崩壊性シートを作製し、湿潤強度および水崩壊性を
評価した。 作製直後の試料の 湿潤強度 ５２０ｇ／２５ｍｍ １ヶ月経時した試料の湿潤強度 ５５０ｇ／２５ｍｍ 作製直後の試料の 水崩壊性 ６５秒 １ヶ月経時した試料の水崩壊性 ９０秒
【００１８】［実施例３］５０ｇ／ｍ2 のパルプ水解紙
に、鹸化度８０％のポリビニルアルコール８重量％，セ
ルロース微粉末（粒径約１０μｍ）６重量％，水８６重
量％からなるバインダー水溶液を１０ｇ／ｍ2 （乾燥
時）塗工した後、１０重量％の硫酸ナトリウム水溶液に
含浸させて水崩壊性シートを作製し、湿潤強度および水
崩壊性を評価した。 作製直後の試料の 湿潤強度 ４１０ｇ／２５ｍｍ １ヶ月経時した試料の湿潤強度 ４３０ｇ／２５ｍｍ 作製直後の試料の 水崩壊性 ５５秒 １ヶ月経時した試料の水崩壊性 ６０秒
に、鹸化度８０％のポリビニルアルコール８重量％，セ
ルロース微粉末（粒径約１０μｍ）６重量％，水８６重
量％からなるバインダー水溶液を１０ｇ／ｍ2 （乾燥
時）塗工した後、１０重量％の硫酸ナトリウム水溶液に
含浸させて水崩壊性シートを作製し、湿潤強度および水
崩壊性を評価した。 作製直後の試料の 湿潤強度 ４１０ｇ／２５ｍｍ １ヶ月経時した試料の湿潤強度 ４３０ｇ／２５ｍｍ 作製直後の試料の 水崩壊性 ５５秒 １ヶ月経時した試料の水崩壊性 ６０秒
【００１９】［比較例１］バインダー水溶液を鹸化度８
８％のポリビニルアルコール１０重量％，水９０重量％
からなるバインダー水溶液に代えた以外は、実施例１と
同様にして水崩壊性シートを作製し、湿潤強度および水
崩壊性を評価した。 作製直後の試料の 湿潤強度 ７２０ｇ／２５ｍ
ｍ １ヶ月経時した試料の湿潤強度 ７５０ｇ／２５ｍ
ｍ 作製直後の試料の 水崩壊性 ９０秒 １ヶ月経時した試料の水崩壊性 ３００秒
８％のポリビニルアルコール１０重量％，水９０重量％
からなるバインダー水溶液に代えた以外は、実施例１と
同様にして水崩壊性シートを作製し、湿潤強度および水
崩壊性を評価した。 作製直後の試料の 湿潤強度 ７２０ｇ／２５ｍ
ｍ １ヶ月経時した試料の湿潤強度 ７５０ｇ／２５ｍ
ｍ 作製直後の試料の 水崩壊性 ９０秒 １ヶ月経時した試料の水崩壊性 ３００秒
【００２０】実施例１の水崩壊性シートは、水崩壊性の
経時による劣化が少なく実用可能と評価できる。比較例
１の水崩壊性シートは、湿潤強度は高いものの、水崩壊
性の経時による劣化あり実用には適さない。
経時による劣化が少なく実用可能と評価できる。比較例
１の水崩壊性シートは、湿潤強度は高いものの、水崩壊
性の経時による劣化あり実用には適さない。
【００２１】
【発明の効果】本発明により、充分な湿潤強度を保持す
ると共に、使用後水洗トイレの放流水中に投棄すること
により、水崩壊されて放流可能となり、かつ長期保存に
よる水崩壊性の劣化を受けにくい、優れた水崩壊性シー
トが得られるようになった。
ると共に、使用後水洗トイレの放流水中に投棄すること
により、水崩壊されて放流可能となり、かつ長期保存に
よる水崩壊性の劣化を受けにくい、優れた水崩壊性シー
トが得られるようになった。
Claims (2)
- 【請求項１】鹸化度９５〜８０モル％のポリビニルアル
コールと水不溶性の粉体とを、１：１〜１０：１の重量
比で含むことを特徴とする水崩壊性シート用バインダ
ー。 - 【請求項２】パルプ，天然繊維または合成繊維からなる
水崩壊性シート素材に、請求項１記載のバインダーを１
〜２０ｇ／ｍ2 塗工した後、３〜３０重量％の電解質溶
液に含浸させてなることを特徴とする水崩壊性シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8018494A JPH09217293A (ja) | 1996-02-05 | 1996-02-05 | 水崩壊性シート用バインダー及び水崩壊性シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8018494A JPH09217293A (ja) | 1996-02-05 | 1996-02-05 | 水崩壊性シート用バインダー及び水崩壊性シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09217293A true JPH09217293A (ja) | 1997-08-19 |
Family
ID=11973181
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8018494A Pending JPH09217293A (ja) | 1996-02-05 | 1996-02-05 | 水崩壊性シート用バインダー及び水崩壊性シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09217293A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6127593A (en) * | 1997-11-25 | 2000-10-03 | The Procter & Gamble Company | Flushable fibrous structures |
| US6808598B1 (en) | 1999-10-05 | 2004-10-26 | Uni-Charm Corporation | Water-decomposable fibrous sheet containing gel compound |
| US7094462B1 (en) | 1999-04-02 | 2006-08-22 | Kao Corporation | Base material for wiping sheet |
| JP2013501166A (ja) * | 2009-08-03 | 2013-01-10 | ジョージア−パシフィック・フランス | 水崩壊性繊維シート、前記繊維シートの製造方法、コアの製造における前記繊維シートの使用 |
| JP2021025145A (ja) * | 2019-08-01 | 2021-02-22 | 日本製紙パピリア株式会社 | 粒状パルプ |
-
1996
- 1996-02-05 JP JP8018494A patent/JPH09217293A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US6433245B1 (en) | 1997-11-25 | 2002-08-13 | The Procter & Gamble Company | Flushable fibrous structures |
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