JP2592518Y2 - 太陽熱利用の乾燥施設 - Google Patents

太陽熱利用の乾燥施設

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JP2592518Y2
JP2592518Y2 JP1993027529U JP2752993U JP2592518Y2 JP 2592518 Y2 JP2592518 Y2 JP 2592518Y2 JP 1993027529 U JP1993027529 U JP 1993027529U JP 2752993 U JP2752993 U JP 2752993U JP 2592518 Y2 JP2592518 Y2 JP 2592518Y2
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Japan
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ventilation
drying
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heat
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JP1993027529U
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JPH0684289U (ja
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愛次郎 金子
正幸 土門
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KANEKONOKI CO., LTD.
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KANEKONOKI CO., LTD.
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  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、太陽熱の有効的な吸熱
作用により、天候不順であっても補助熱源を一切使用す
ることなく大量の穀物を仕上げ水分に乾燥することがで
きる太陽熱利用の乾燥施設に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、所定水分以下の穀粒を一時貯留す
る複数個のサイロを所定間隔をおいて二列に配設し、該
サイロ間には並列に一方側には生穀物を貯留する貯留槽
を設け、他方側には穀粒を籾摺する籾摺機等の機械室、
穀粒を乾燥する穀粒乾燥機、および製品穀粒置場等を設
けるとともに、該サイロ両端外側の一方側には荷受装
置、操作室および事務室等を設け、他方側には下部より
集塵装置の沈降室、熱風が発生する乾燥用火炉、熱風を
乾燥機へ送風する乾燥用送風機および貯留槽へ送風する
貯留槽用送風機を積み重ねて、貯留槽内に投入された穀
粒を通風乾燥により予備乾燥し、次いで予備乾燥が終了
したら穀粒乾燥機に張込み、乾燥用火炉により得られた
熱風で穀粒を仕上げ乾燥せしめたカントリーエレベータ
は、本出願前例えば特開平5−7424号公報に記載さ
れていて公知である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、従前のこの
種カントリーエレベータにおいては、乾燥用火炉を用い
て所定温度の熱風を得て穀粒を仕上げ水分に乾燥してい
たものである。そのため、大量の穀粒を乾燥するための
燃費が莫大となる許りか、その管理維持が面倒となるは
勿論のこと監視を含めて深夜、早朝に亘り乾燥作業を行
うため作業員も交代要員が必要となるため人件費も嵩む
という問題点を有していた。
【0004】本考案は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、水分の多い生穀物であっても太陽エネルギーの
吸熱作用により得られた加温空気の吸引通風作用と攪拌
移送作用とによってゆっくりと均一に予備乾燥し、次い
で予備乾燥された穀物は圧送、吸引の切替ができる通風
ビンに投入し、日中のみ太陽熱の吸熱作用で得られた加
温空気の吸引通風により燃費の節約を図りながら無理な
く所定水分に仕上げ乾燥することができる太陽熱利用の
乾燥施設を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案における太陽熱利用の乾燥施設は、周囲を太
陽熱透過吸収壁で形成した太陽熱乾燥建物内に、攪拌移
送機を往復走行可能に搭載し、かつ下部側に吸引排風機
を備えた排風室を区画形成した横長の乾燥筐を配設して
構成した太陽熱利用型の攪拌通風乾燥装置と、屋外に設
置され、しかも全体を吸熱性に富んだ円筒状に形成し、
底部側に設けた通風室は導風路を介し通風装置に接続さ
れ、しかも導風路中には通風装置の通風方向を圧送方向
あるいは吸引方向に変向調節できる切替装置を設けた太
陽熱利用型の通風ビンを併設するとともに、前記乾燥筐
の排出側と通風ビンの投入側とは搬送装置を介し接続し
たものである。
【0006】
【作用】図1において、収穫された水分の多い穀物を太
陽熱利用の乾燥施設により所定水分、例えば15%前後
に仕上げ乾燥させたい時には、先ず水分の多い穀物を太
陽熱乾燥建物内に設置した横長の乾燥筐内へ略均平状と
なるように投入した後、吸引排風機および攪拌移送機を
運転せしめる。さすれば、乾燥筐内に投入された穀物は
攪拌移送機の往復移動作用により供給側より排出側に向
け順次攪拌されながら移送される。
【0007】ところで、日中においては横長の乾燥筐が
設置された太陽熱乾燥建物は周囲が太陽熱透過吸収壁で
形成されているので、太陽熱乾燥建物の内部温度は透過
吸収された太陽熱の有効利用により昇温され加温空気と
なる許りか、前記加温空気は吸引排風機の吸引作用で乾
燥筐内を排風室に向け吸引流通して攪拌移送されている
穀物に万遍なく浴びせられ乾燥せしめた後、排出側より
排出される一方、乾燥に供せられた以後の排塵風は排風
室より吸引排風機を経て太陽熱乾燥建物外に集中排塵さ
れる。
【0008】したがって、上述の通り太陽熱利用型の攪
拌通風乾燥装置によってゆっくりと水分略19%まで予
備乾燥されたら、該乾燥穀物を搬送装置を介し複数個の
通風ビンに投入するとともに、切替装置を作動せしめて
通風装置の通風方向を吸引方向となるように切替調節せ
しめる。
【0009】さすれば、前記通風ビンも全体が吸熱性に
富んだ円筒状に形成されているので、通風ビンの内部温
度は太陽熱の吸熱作用で昇温されるため内部の空気も加
温空気となる許りか、該加温空気は通風装置の吸引作用
で堆積穀物中を上方より下向に向け吸引流通して予備乾
燥穀物に浴びせられ、これを徐々に乾燥せしめる。
【0010】したがって、上述の如き吸引流通作用を日
中においてのみ暫時行えば、予備乾燥穀物は次第に乾燥
が進行し仕上げ水分、例えば略15%前後に乾燥され
る。なお、日中において外気温度が高い時には、通風装
置の通風方向を切替装置の切替作動により圧送方向に切
替えて気温の高い空気を予備乾燥穀物に対し下方より上
方に向け圧送通風させ、穀物をゆっくりと乾燥せしめれ
ばよい。
【0011】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
1ないし図4において、1は、荷受された水分の多い生
穀物を太陽熱の吸熱作用で得られた加温空気の吸引流通
作用で略19%に予備乾燥せしめるとともに、前記予備
乾燥された穀物を、さらに太陽熱の吸熱作用により得ら
れた加温空気の圧送、吸引流通作用で仕上げ水分略15
%前後に乾燥することができる太陽熱利用の乾燥施設で
あって、該太陽熱利用の乾燥施設1は、荷受された水分
の多い穀物を予備乾燥せしめる太陽熱利用型の攪拌通風
乾燥装置2と仕上げ乾燥せしめる複数個の通風ビン3・
・・・と搬送装置4とにより構成されている。そして、
太陽熱利用型の攪拌通風乾燥装置2は、周囲を太陽熱透
過吸収壁6で形成された太陽熱乾燥建物5の内部に単数
若しくは複数列に亘って横長の乾燥筐7を設置して構成
されている。前記乾燥筐7は略20m〜35mの上面を
開放した横長状を呈し、内部適当高さ位置には表面に多
数の通風孔9を穿孔した水平通風盤8を敷設し、前記水
平通風盤8を境として、上部に乾燥室10を、また下部
に複数の排風室11を区画形成せしめて構成せしめると
ともに、それぞれの排風室11には、吸気側が排風室1
1内部に接続され、吐出側を太陽熱乾燥建物5外にのぞ
ませた吸引排風機12・・・・が設けられている。ま
た、乾燥筐7上には乾燥室10内に収容した穀物を供給
側aより排出側bに向け攪拌しながら移送せしめる攪拌
移送機13が往復走行可能に搭載されている。
【0012】予備乾燥された穀物を仕上げ乾燥せしめる
ための通風ビン3は次のように構成されている。すなわ
ち、屋外に設置され、しかも全体が吸熱性に富んだ円筒
状に形成され、底部側には通風室14を介して多孔状の
通風床15を水平に敷設し、前記通風床15の上方には
通風床15の上面を自転しながら公転する横軸排出オー
ガー16を水平に設けて、乾燥室17内の乾燥穀物を通
風床15の中心位置に開口した排出口18へ向け搬送せ
しめるとともに、前記横軸排出オーガー16の下方位置
には横軸排出オーガー16により排出口18まで移送さ
れてきた乾燥穀物を受け継いで通風ビン3外に搬送する
ためのコンベア式の搬送ベルト19が回転自在に懸回さ
れている。前記乾燥室17内には、基端部を公転回動の
軸心とし、他端部は通風ビン3の側壁内周面に設けた環
状案内レール20に沿って公転する水平軸21と、前記
水平軸21に沿って中心部と側壁との間を往復移動しな
がら自転する複数の竪軸オーガー22とからなる攪拌混
合装置23が収設されている。前記通風室14の一側に
は導風路24を介して送風機等からなる通風装置25が
設けられ、通風装置25の吸気側には吸気路26が接続
されている。そして、前記導風路24の途中には吸気窓
27と排気窓28とが開口されており、該吸気窓27と
排気窓28は互いに連動して擺動できるように軸架され
た切替装置29の切替作動で閉口状態とした場合には、
通風装置25の通風方向が圧送方向に、また、吸気窓2
7および排気窓28が切替装置29の切替作動で閉口さ
れるとともに、導風路24と吸気窓26とを接続した際
には通風装置25の通風方向を吸引方向に変向調節され
るように構成されている。上述した通風ビン3の頂部中
央には穀物張込装置30が設けられるとともに通風ビン
3の天井には複数本の吸排気ダクト31が下向き状に設
けられている。
【0013】前記の太陽熱乾燥建物5内に設置された乾
燥筐7の排出側bと通風ビン3の穀物張込装置30とは
搬送装置4により接続して、太陽熱利用型の攪拌通風乾
燥装置2により予備乾燥された穀物を円滑に通風ビン3
に張込ませ仕上げ水分に乾燥させることができる。
【0014】
【考案の効果】本考案は、上述のとおりに構成されてい
るので、次に記載する効果を奏する。 (a)天日乾燥と同様に太陽熱エネルギーにより得られ
た加温空気で予備乾燥および仕上げ乾燥ができるので全
く自然な環境に沿った乾燥を無理なく行うことができ
る。 (b)籾以外の麦は勿論のこと、大豆、ソバ等の穀物で
あっても、容易に乾燥することができる許りか、攪拌に
よるクリーニング効果で艶のある高級品に仕上げること
ができる。 (c)乾燥が総て吸引通風方式なので、塵埃の飛散がな
く、衛生的な環境条件のもとで乾燥作業が達成できる。 (d)太陽熱利用の乾燥装置であるので、燃費の著しい
節約は勿論のこと、監視を含めて深夜、早朝の作業が不
要である。 (e)太陽熱利用型の攪拌通風乾燥装置の容量が大き
く、その上通風ビンが併設されているので、大量の荷受
に対応できる。 (f)予備乾燥して通風ビンで仕上げ乾燥できるので、
小さな乾燥施設で大量の穀物を完全に処理することがで
きる。 (g)通風ビンは圧送、吸引切替方式であるので、日中
は吸引通風により太陽熱を有効に利用して乾燥すること
ができる。 (h)夜間勤務が不要で交代要員の必要がないため、人
件費の節約ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一部を破断した太陽熱利用の乾燥施設の平面図
である。
【図2】太陽熱利用型の攪拌通風乾燥装置の縦断側面図
である。
【図3】一部を破断した乾燥筐の縦断正面図である。
【図4】一部を切欠した通風ビンの縦断側面図である。
【符号の説明】
1 太陽熱利用の乾燥施設 2 太陽熱利用型の攪拌通風乾燥装置 3 通風ビン 4 搬送装置 5 太陽熱乾燥建物 6 太陽熱透過吸収壁 7 乾燥筐 11 排風室 12 吸引排風機 13 攪拌移送機 14 通風室 24 導風路 25 通風装置 29 切替装置 b 乾燥筐の排出側
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F26B 23/00 F26B 25/00 - 25/04 F26B 21/00 F26B 9/06

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周囲を太陽熱透過吸収壁で形成した太陽
    熱乾燥建物内に、攪拌移送機を往復走行可能に搭載し、
    かつ下部側に吸引排風機を備えた排風室を区画形成した
    横長の乾燥筐を配設して構成した太陽熱利用型の攪拌通
    風乾燥装置と、屋外に設置され、しかも全体を吸熱性に
    富んだ円筒状に形成し、底部側に設けた通風室は導風路
    を介し通風装置に接続され、しかも導風路中には通風装
    置の通風方向を圧送方向あるいは吸引方向に変向調節で
    きる切替装置を設けた太陽熱利用型の通風ビンを併設す
    るとともに、前記乾燥筐の排出側と通風ビンの投入側と
    は搬送装置を介し接続したことを特徴とする太陽熱利用
    の乾燥施設。
JP1993027529U 1993-04-27 1993-04-27 太陽熱利用の乾燥施設 Expired - Lifetime JP2592518Y2 (ja)

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