JP2592476Y2 - 横軸回転機の軸受用オイルリング - Google Patents

横軸回転機の軸受用オイルリング

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JP2592476Y2
JP2592476Y2 JP1992077060U JP7706092U JP2592476Y2 JP 2592476 Y2 JP2592476 Y2 JP 2592476Y2 JP 1992077060 U JP1992077060 U JP 1992077060U JP 7706092 U JP7706092 U JP 7706092U JP 2592476 Y2 JP2592476 Y2 JP 2592476Y2
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JP
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ring
bearing
oil
rotating shaft
lubricating oil
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Inventor
伸廣 小林
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東芝エンジニアリング株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、横軸回転機の軸受に用
いられるオイルリングに関する。
【0002】
【従来の技術】図3及び図4は、横軸回転機に使用され
る軸受を示す。なお、図4は図3のIV−IV線に沿っ
て切断した断面図である。これらの図において、回転軸
1は、軸受3により回転自在に支持されており、軸受3
は、内部が油タンク5とされた軸受台7に取り付けられ
ている。また、回転軸1には、2本のオイルリング9、
11が遊嵌され、ぶら下げられている。これらのオイル
リング9、11の下端部は、油タンク5の潤滑油13内
に浸漬されている。これらのオイルリング9、11は、
回転軸1が回転すると、摩擦力によって回転軸1に追従
して回転する。
【0003】このような、横軸回転機の回転軸1が回転
し、この回転軸1に追従してオイルリング9、11が回
転すると、油タンク5内のオイルリング9、11の表面
に付着した粘性を有する潤滑油が上方にかき上げられ、
回転軸1と軸受3との間に供給される。回転軸1と軸受
3との間に供給された潤滑油は軸受3の端面より流れ出
て、油タンク5内へ回収されて、再びオイルリング9、
11により軸受3と回転軸1との間に供給される。
【0004】なお、上記オイルリング9、11は、図5
(a)に示すように断面矩形状のものや、図5(b)に
示すように回転軸1との接触面圧力を高くし回転性を上
げる目的や、潤滑油のかき上げ性能を上げる目的で内周
側に数本の溝15を形成したものがある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
オイルリング9、11では、軸受3と回転軸1との間へ
の潤滑油の供給量に限界があり、軸受損失の大きい条件
で使用される軸受においては、より多くの潤滑油を必要
とするため外部に潤滑油の供給装置を設ける等の必要が
あった。
【0006】そこで、本考案は、より多くの潤滑油を回
転軸と軸受との間に供給することが可能な横軸回転機の
軸受用オイルリングを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案では、横軸回転機の軸受に用いられて、回転軸の
回転により油槽から潤滑油を軸受と回転軸との間に供給
する横軸回転機の軸受用オイルリングにおいて、前記回
転軸に遊嵌される外輪と、この外輪より小径で回転軸と
外輪との間に組み合わされる内輪とからなり、前記内輪
の外周側又は前記外輪の内周側のいずれか一方に設けら
れて他方が嵌合される凹状溝と、前記内輪に設けられて
前記凹状溝内と前記回転軸側とを連通する複数個の小孔
とを有することを特徴としている。
【0008】
【作用】上記構成のオイルリングでは、組み合わされた
外輪と内輪との直径に差が設けられているので、回転軸
に接触している上端部では外輪と内輪との隙間が小さ
く、潤滑油内での下端部では両者の隙間が大きい。そし
て、回転軸の回転に追従して外輪と内輪とが回転する
と、下端部から上端部にいくに従い外輪の内周と内輪の
外周とが凹凸嵌合して隙間は次第に小さくなり、上端部
から下端部にいくに従い隙間が大きくなる。
【0009】このため、潤滑油内で外輪の内周と内輪の
外周との隙間に入った潤滑油が上端部において小孔から
内輪の内周側へ押し出されて、軸受と回転軸との間に供
給される。
【0010】従って、内輪の外周と外輪の内周との間の
隙間により多くの潤滑油を溜めることができるので、軸
受と回転軸との間への潤滑油の供給量をより多くするこ
とが可能となる。また、内輪に凹状溝内と回転軸側とを
連通する複数個の小孔を設けたことにより、内輪と外輪
との隙間に入った潤滑油が凹状溝内に溜まり易くなり、
回転軸に最も近い位置(内輪又は外輪が凹状溝内に最も
嵌合する位置)で凹状溝内の潤滑油を回転軸側に向けて
押し出されるので、潤滑油のいわゆるオイル持ちが良く
なり、充分な量の潤滑油を回転軸に効率良く供給するこ
とができる。
【0011】
【実施例】以下、本考案に係る横軸回転機の軸受用オイ
ルリングの実施例について図1及び図2を用いて説明す
る。なお、図2(a)、(b)、(c)、(d)は図1
におけるa−a線、b−b線、c−c線、d−d線に沿
ってそれぞれ切断した断面図である。
【0012】図1及び図2において、本実施例のオイル
リング21は、回転軸1に遊嵌される外輪17と、この
外輪17より小径で外輪17と組み合わされる内輪19
とからなる。そして、このオイルリング21は、回転軸
1にぶら下がっており、上端部では回転軸1に接触し、
下端部では外輪17、内輪19との間に三日月状の隙間
Sが形成され、三日月状の隙間Sは油タンク5内の潤滑
油13内に浸漬されるように設定されている。
【0013】上記外輪17は断面が矩形状に形成されて
いる。また、内輪19の外周側には、外輪17の内周側
が嵌合可能な凹状溝23が形成されている。この凹状溝
23内には、上端部において、外輪17の内周側が嵌合
される。さらに、内輪19には、凹状溝23と内輪19
の内周側とを連通する複数の小孔25が周方向全域に形
成されている。
【0014】このようなオイルリング21は、回転軸1
の回転に追従して外輪17、内輪19が摩擦力により回
転し、自重により常にぶら下がった状態を常に保ちつつ
隙間Sを形成した状態で回転軸1と共に回転している。
【0015】いま、内輪19と外輪17の任意の断面に
着眼したときの外輪17と内輪との関係を、図2
(a)、(b)、(c)、(d)に示す。
【0016】図2(a)に示すように、油タンク5内で
は外輪17と内輪19との三日月状の隙間Sに粘性を有
する潤滑油13が含む。この状態から、図2(b)に示
すように、外輪17の内周側が徐々に内輪19の凹状溝
23に嵌合して上端部に向かい、潤滑油13を内輪19
の内周側へ押し出て、回転軸1と軸受3との間へ潤滑油
13を供給する。
【0017】そして、図2(c)に示すように、内輪1
9の凹状溝23内に、外輪17が完全に嵌合した状態
で、外輪17と内輪19とが回転軸1の上端部に位置す
る。さらに、図2(d)に示すように、外輪17と内輪
19との間の隙間Sを広げながら、油タンク5内の潤滑
油13内へ移動する。これらの外輪17と内輪19との
作用がポンプの機能として働き、繰り返し行われること
により潤滑油13を軸受3と回転軸1との間に潤滑油1
3を供給する。
【0018】本実施例では、外輪17と内輪19との間
により多くの潤滑油を溜めることが可能となるので、よ
り多くの潤滑油を回転軸と軸受との間に供給することが
可能となる。従って、軸受損失の大きい条件で使用され
る軸受においても、外部に潤滑油の供給装置を設ける必
要がなくなる。また、また、内輪に凹状溝内と回転軸側
とを連通する複数個の小孔を設けたことにより、内輪と
外輪との隙間に入った潤滑油が凹状溝内に溜まり易くな
り、回転軸に最も近い位置(内輪又は外輪が凹状溝内に
最も嵌合する位置)で凹状溝内の潤滑油を回転軸側に向
けて押し出されるので、潤滑油のいわゆるオイル持ちが
良くなり、充分な量の潤滑油を回転軸に効率良く供給す
ることができる。
【0019】なお、上記実施例では、内輪19の外周の
凹状溝23を形成し、外輪17の内周が嵌合する構成と
したが、外輪17の内周に凹状溝を形成し、内輪19の
外周が嵌合するような構成としても良い。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように本考案に係る横軸回
転機の軸受用オイルリングは、外輪と内輪とを組み合わ
せて、ポンプ効果を持たせたので、より多くの潤滑油を
回転軸と軸受との間に供給することが可能となる。ま
た、内輪に小孔を設けたことで凹状溝内での潤滑油のオ
イル持ちを向上することができ、充分な量の潤滑油を回
転軸に効率良く供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るオイルリングを示す側面図であ
る。
【図2】本考案に係るオイルリングの作用を示し、
(a)は潤滑油に浸漬された外輪と内輪との関係を示す
断面図、(b)は潤滑油を含んだ状態で潤滑油内から出
た外輪と内輪との関係を示す断面図、(c)は上端部に
おいて内輪の凹状溝に外輪が完全に嵌合した状態を示す
断面図、(d)は、内輪と外輪との隙間が次第に大きく
なり潤滑油に入る直前の状態を示す断面図である。
【図3】従来の横軸回転機の軸受用オイルリングを示す
断面図である。
【図4】従来の横軸回転機のオイルリングを示し、図3
のIV−IV線に沿って切断した断面図である。
【図5】オイルリングの断面形状を示し、(a)は断面
矩形状のオイルリングを示す断面図、(b)は内周側に
溝が形成されたオイルリングを示す断面図である。
【符号の説明】
1 回転軸 3 軸受 5 油タンク 13 潤滑油 17 外輪 19 内輪 21 オイルリング 23 凹状溝 25 小孔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横軸回転機の軸受に用いられて、回転軸
    の回転により油槽から潤滑油を軸受と回転軸との間に供
    給する横軸回転機の軸受用オイルリングにおいて、前記
    回転軸に遊嵌される外輪と、この外輪より小径で回転軸
    と外輪との間に組み合わされる内輪とからなり、前記内
    輪の外周側又は前記外輪の内周側のいずれか一方に設け
    られて他方が嵌合される凹状溝と、前記内輪に設けられ
    て前記凹状溝内と前記回転軸側とを連通する複数個の小
    孔とを有することを特徴とする横軸回転機の軸受用オイ
    ルリング。
JP1992077060U 1992-11-09 1992-11-09 横軸回転機の軸受用オイルリング Expired - Lifetime JP2592476Y2 (ja)

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JP1992077060U JP2592476Y2 (ja) 1992-11-09 1992-11-09 横軸回転機の軸受用オイルリング

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JPH0640455U JPH0640455U (ja) 1994-05-31
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