JP3319199B2 - 軸受装置 - Google Patents
軸受装置Info
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Description
ころがり軸受装置に関する。
ベースオイルで潤滑を行うが、図3,図4に示すように
従来のグリース潤滑ころがり軸受装置の構造では、軸受
蓋1c,2cの内側グリースポケット1d,2dの外径
1e,2eがころがり軸受外輪内径1f,2fより大き
く段差があるため、グリースから離油したベースオイル
(潤滑油)がころがり軸受の軌道面6に流入しにくい構
造である。
及び余分なグリースは排出口gから排出する必要があ
り、排出をスムーズならしめるためにオイルスロワーh
が装着してあるが、従来のグリース潤滑ころがり軸受装
置ではグリースを補給した時、古いグリース及び余分な
グリースを排出するのみならず補給した新グリースまで
も排出し過ぎてしまうオイルスロワー外径形状iおよび
軸受蓋堰jの形状である。
から塞さいでいるが、両側の軸受蓋1c,2cの内側グ
リースポケット1d,2dに充填してあるグリースは移
動し過ぎないことが潤滑寿命において必要である。グリ
ースが移動し過ぎることはグリースの早期排出にも関係
し潤滑寿命上良くない。従来のグリース潤滑ころがり軸
受装置では両側の軸受蓋1c,2cの内側グリースポケ
ット1d,2dの容積の差があるためグリースの早期移
動による早期排出の原因となり潤滑寿命上良くない。
ころがり軸受aの軌道面bの潤滑を良好にするにはグリ
ースより離油したベースオイルをころがり軸受の軌道面
bにスムーズに流入させる必要がある。
蓋1c,2cの内側グリースポケット1d,2dから潤
滑グリースが早期に排出され過ぎないようにする必要が
ある。
蓋1c,2cのそれぞれの内側グリースポケット1d,
2d内のグリースは移動し過ぎないようにする必要があ
る。グリース移動のし過ぎはグリース早期排出の原因と
なる。
解決するために、ころがり軸受を支える軸受箱と、軸受
箱の両側を塞ぐ軸受蓋と、グリースを保持すると共に軸
受蓋の各々の内側に設けられたグリースポケットと、軸
受蓋のいずれか一方に設けられたグリース補給用給油パ
イプと、回転によって余分なグリースを排出すると共に
ころがり軸受の片側に設けられたオイルスロワーと、オ
イルスロワーを覆う蓋と、蓋側の前記軸受蓋に設けられ
たグリース排出穴とを有し、グリースポケットの外径の
全周或いは全周の一部をころがり軸受の外輪の内径と同
径或いは同内径以下に設定し、回転軸と接触するように
径方向に延びた部分をオイルスロワーに設け、径方向に
延びた部分から軸方向外側に延びた部分をオイルスロワ
ーに設け、オイルスロワーの軸方向に延びた部分に近接
して軸受蓋堰を軸受蓋に設け、軸受蓋堰と軸方向で対向
する傾斜部をオイルスロワーに設け、軸受蓋堰は径方向
外側にいくに従って軸方向内側に張り出すよう傾斜した
形状であり、傾斜部は径方向外側にいくに従って軸方向
内側に窪むよう傾斜してから軸方向外側に延びた部分に
続く形状であるように構成した。
蓋1c,2cの内側グリースポケット1d,2d内のグ
リース早期移動を防止するために、たがいのグリースポ
ケット1d,2dの容積を両側共同じ大きさに設定し
た。
に適用した場合について説明する。
d,2dの外径寸法1e,2eの全周または全周の一部
分を、ころがり軸受aの外輪内径1f,2fと同径又は
同内径以下に設定することにより、段差e″が無くなる
ため、ころがり軸受aの軌道面bへのグリースから離油
したベースオイルの流入が容易となる。
口を構成するオイルスロワー外径iと軸受蓋堰jに傾斜
を設けることによりオイルスロワーhが回転することに
よりその部分のグリースの一部は押し戻される。
積を両側共同じ大きさに設定することにより、たがいの
グリースポケット1d,2d内部の圧力が同程度にバラ
ンスする。
ついて説明する。図3,図4の従来技術の軸受構造及び
図1,図2の本発明による軸受構造において、軸kの荷
重をころがり軸受aで支え軸受箱lでころがり軸受aを
支持する。軸受蓋1c,2cはころがり軸受aを両側か
ら塞ぎさらに軸受蓋1c,2cの内側にはグリースポケ
ット1d,2dが設けてありここに潤滑グリースを充填
する。軸受蓋2cの側には給油パイプmを設置しグリー
ス排出口gを設けてある。この側にはグリースの排出制
御を目的としたオイルスロワーhを設置し、その外側に
蓋nを設けている(以降の説明では、図3,図4、従来
技術は単に図3,図4、また図1,図2、本発明を単に
図1,図2と記す)。
図1,図2を用いて比較しながら説明する。
リースのベースオイルにて潤滑することが必要不可欠で
あるが、図3ではグリースポケット1d,2dの外径1
e,2eがころがり軸受aの外輪内径1f,2fより大
きく段差e′があるためグリースのベースオイルは軌導
面bに流入しにくくグリースのベースオイルを有効に使
用していない構造となっている。
dの外径1e,2eの全周または全周の一部分をころが
り軸受の外輪内径1f,2fと同径(e′=0)または
同径以下の逆段差e″とした(ここで図1,図2は全周
の一部分を同径とした実施例を示す)。こうすることに
よりグリースのベースオイルは積極的に軌導面bに導入
できる構造となりベースオイルを有効に活用できる構造
とした。
有効に活用するためには、グリースが排出過多とならな
いようにすることが必要である。図3では軸受蓋堰jと
これに対向するオイルスロワー外径iの面がたがいに平
行になっているためこの位置に移動してきたグリースは
回転するオイルスロワーhにより排出すきまoに運ば
れ、そのままグリース排出口gから排出されてしまいグ
リースが排出され過ぎる。図1では軸受蓋堰jに図に示
すような傾斜を設け、これに対向するオイルスロワー外
径iの面にも図に示すように傾斜を設けた、こうするこ
とによりこの位置に移動してきたグリースの一部を回転
するオイルスロワー外径iの傾斜と対向する軸受蓋堰j
の傾斜により内側に押し戻す効果を発生させることによ
りグリースの排出過多を抑制することができる。
がり軸受aを潤滑してグリースポケット2bへ移動して
排出されていくわけであるが、図3ではグリースポケッ
ト1d,2dの容積の大きさが1d>2dであるためグ
リースポケット1d,2dの内部圧力がアンバランスと
なりグリースはグリースポケット1dからグリースポケ
ット2d側へ早期に移動する。従って、この構造はグリ
ースの早期排出を促進する構造となっている。
積の大きさを1d=2dに設定した。よってグリースポ
ケット1dと2dの内部圧力がバランスするためグリー
スはグリースポケット1dからグリースポケット2d側
への早期移動が抑制されすなわちグリースの早期排出を
抑制することができる構造とした。
d,2dの外径1e,2eの全周または全周の一部分を
ころがり軸受の外輪内径1f,2fと同径(e′=0)
または同径以下の逆段差e″とすることによりグリース
のベースオイルは積極的にころがり軸受aの軌導面bに
導入できるようになりころがり軸受aの回転音静音化及
びグリース潤滑寿命延長に効果がある。
るオイルスロワー外径iに傾斜を設けて排出されるよう
にするグリースの一部をオイルスロワーhの回転により
押し戻しグリースの排出過多を抑制できるためグリース
の潤滑寿命延長に効果がある。
スポケット1d及び2dの内容積の大きさを1d=2d
に設定したことによりグリースポケット1d及び2dの
内部圧力がバランスするためグリースポケット1dから
2d側へのグリース早期移動が抑制されてグリースの早
期排出を抑制することができるためグリースの潤滑寿命
延長に効果がある。
明したが、玉軸受についても全く同じことが説明でき
る。
ット外径の全周または全周の一部分をころがり軸受外輪
の内径と同径または同内径以下に設定し潤滑グリースの
ベースオイルをころがり軸受の軌導面へ積極的に導入す
る構造とすることによりころがり軸受の回転音を2〜3
dB低減が可能でありまたグリース潤滑寿命は2倍程度
の延長が期待できる。
外径にグリース戻し用傾斜を設けたことによりオイルス
ロワー回転によるグリース押し戻し効果によりグリース
排出過多を抑制することが可能となりグリース潤滑寿命
の延長に効果がある。
積の大きさを同じになるように設定したことにより、グ
リースポケット内部圧力がバランスしてグリースの早期
移動が抑制できるためこれに伴いグリースの早期排出を
抑制できることとなりグリース潤滑寿命の延長に効果が
ある。
1d,2d…グリースポケット、1e,2e…グリース
ポケット外径、e′…グリースポケット外径ところがり
軸受外輪内径との段差、e″…e′の逆段差、1f…こ
ろがり軸受外輪内径、g…グリース排出口、h…オイル
スロワー、i…オイルスロワー外径、j…軸受蓋堰、k
…軸、l…軸受箱、m…給油パイプ、n…蓋、o…グリ
ース排出すきま。
Claims (3)
- 【請求項1】ころがり軸受を支える軸受箱と、該軸受箱
の両側を塞ぐ軸受蓋と、グリースを保持すると共に該軸
受蓋の各々の内側に設けられたグリースポケットと、前
記軸受蓋のいずれか一方に設けられたグリース補給用給
油パイプと、回転によって余分なグリースを排出すると
共に前記ころがり軸受の片側に設けられたオイルスロワ
ーと、該オイルスロワーを覆う蓋と、該蓋側の前記軸受
蓋に設けられたグリース排出穴とを有する軸受装置にお
いて、前記グリースポケットの外径の全周或いは全周の
一部を前記ころがり軸受の外輪の内径と同径或いは同内
径以下に設定し、回転軸と接触するように径方向に延び
た部分を前記オイルスロワーに設け、前記径方向に延び
た部分から軸方向外側に延びた部分を前記オイルスロワ
ーに設け、前記オイルスロワーの軸方向に延びた部分に
近接して軸受蓋堰を前記軸受蓋に設け、前記軸受蓋堰と
軸方向で対向する傾斜部を前記オイルスロワーに設け、
前記軸受蓋堰は径方向外側にいくに従って軸方向内側に
張り出すよう傾斜した形状であり、前記傾斜部は径方向
外側にいくに従って軸方向内側に窪むように傾斜してか
ら前記軸方向外側に延びた部分に続く形状であることを
特徴とする軸受装置。 - 【請求項2】請求項1において、前記オイルスロワー側
の前記グリースポケットはグリース排出口を有し、該グ
リース排出口に傾斜を設けたことを特徴とする軸受装
置。 - 【請求項3】請求項1において、前記軸受蓋の各々の内
側に設けられたグリースポケットの容積は同じであるこ
とを特徴とする軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01349095A JP3319199B2 (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01349095A JP3319199B2 (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 軸受装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08210362A JPH08210362A (ja) | 1996-08-20 |
JP3319199B2 true JP3319199B2 (ja) | 2002-08-26 |
Family
ID=11834566
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01349095A Expired - Lifetime JP3319199B2 (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3319199B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103956848B (zh) * | 2014-05-19 | 2016-06-15 | 浙江旺得福车业有限公司 | 轮毂轴承电机 |
-
1995
- 1995-01-31 JP JP01349095A patent/JP3319199B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08210362A (ja) | 1996-08-20 |
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