JP2592101B2 - 非医療用殺菌組成物 - Google Patents

非医療用殺菌組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は塗料、木竹製品、皮革、糊料等の産業若しく
は日常生活に必要な産業用製品又はこれらの製造工程等
で発生する有害微生物を防除するための非医療用殺菌組
成物に関するものである。
産業用製品又はこれらを製造する工程等に発生する微
生物を防除するための非医療用殺菌組成物としては従来
より、主として、有機溶剤、有機錫剤が広く使用されて
いた。しかしながら、この有機金属化合物を有効成分と
する非医療用殺菌組成物は残留毒性及び薬剤使用時の安
定性に問題があるとされていた。これに代る薬剤として
有機塩素系化合物、第4級アンモニウム塩等が使用され
てきた。しかし、最近特に、細菌、黴類、酵母類による
微生物災害が多発しているが、これらに対してこれら従
来の薬剤では効果が充分でなく、新しい薬剤の開発が強
く要望されている。
本発明者らはかかる要望に鑑み、多くの細菌、黴に対
して低薬量で活性を示す非医療用殺菌剤を開発するため
鋭意研究を重ねた結果、従来単独で殺菌剤として知ら
れ、また単独で殺菌剤として使用した場合充分満足し得
なかった特定の化合物を組合せて使用すると、それぞれ
単独の薬効からは全く予想し得ない種々の優れた相乗的
効果を有する非医療用殺菌組成物が見出された。
かくして、本発明によれば、(a)ビチオノール又は
フエンチクロル或いはそれらの塩類及び(b)トリハロ
ゲン化フエノール或いはその塩類を有効成分とする非医
療用殺菌剤が提供される。
かかる本発明の組成物を使用すると、それぞれ単独で
使用する場合の効果から、全く予想し難い卓越した相乗
的な殺菌活性が得られる。
本発明における(a)ビチオノール又はフエンチクロ
ルは下記一般式(I)で表わされる化合物である。
[但し式中、Mは水素原子、アルカリ金属及びアルカリ
土類金属からなる群から選ばれ、そしてXはハロゲン原
子を示し、nは1又は2の整数を示す。] 上記一般式(I)においてnが2の場合がビチオノー
ルであり、nがlの場合がフエンチクロルである。
上記ビチオノールは、細菌、真菌に対して抗菌作用が
ある殺菌剤として開発されたものであり黄色ブドウ球菌
の発育阻止には10万分の1の濃度で効果があり、肺、
肝、腸のジストマや條虫駆除に内服するが化粧品や石
鹸、シャンプーに添加して常用することは、皮膚吸収に
より発疹、黒革症が現われるため現在米国のFDAでは化
粧品(石ケン)に添加することは禁止されているが藻類
の発生防止やゴム製品、水溶性研磨液の防腐保存料とし
ては現在もなお使用されている。
一方フエンチクロルは、外用抗感染抗カビ剤として開
発されたものである。本発明においてビチオノール及び
フエンチクロルは組合せて使用してもよい。
一方本発明において、前記ビチオノール又はフエンチ
クロルと組合せて使用される(b)トリハロゲン化フエ
ノールは下記一般式(II)で表わされる化合物である。
[但し式中、M′は水素原子、アルカリ金属及びアルカ
リ土類金属からなる群から選ばれ、そしてYはハロゲン
原子を示すが、3個のYはそれぞれ同一もしくは相異な
っていてもよい。] 上記トリハロゲン化フエノールの具体例としては、例
えば、2,4,6−トリクロルフエノール(以下“2,4,6−TC
P"と略称することがある)、2,4,6−トリブロムフエノ
ール(以下“2,4,6−TBP"と略称することがある)、2,5
−ジクロル−4−ブロムフエノール(以下“2,5,4−DC
B"と略称することがある)、2,5−ジクロル−6−ブロ
ムフエノール(以下“2,5,6−DCB"と略称することがあ
る)及びこれらの塩類が挙げられる。塩類の例として
は、ナトリウム塩、カリウム塩又はカルシウム塩の如き
アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩を示すことがで
きる。これらのトリハロゲン化フエノール又はその塩類
は、水性ペイントの防黴、製紙のスライム・コントロー
ルの如き産業用防黴剤、農業用土壌処理剤、木材防腐な
どの殺菌防黴保存剤として使用されている。しかしトリ
ハロゲン化フエノール及びその塩類は、揮発性が著しく
高く、そのため予防効果が持続しないという利用面の欠
点があった。
本発明の非医療用殺菌組成物は、前述したそれぞれの
単剤としては欠点があり実用上の問題があったものを、
組合せて組成物とすることにより、それぞれの殺菌効果
を単に相加して対象微生物の種類が拡大したに止らず、
微生物災害の起因菌であり従来防除が困難であった各種
の黴や細菌を低薬量の使用によって防除でき、殊にそれ
ぞれ単剤の使用量と比べて1/2〜1/10以下で防除できる
という優れた相乗効果が得られた。
さらに本発明の組成物は、産業用製品の微生物災害起
因菌であるアスペルギウス属、トリコデルマ属の黴類に
対しても著しく低い濃度で活性を有しており経済的に安
価に且つ安全に防除できるという極めて優れた利点を有
している。
本発明の組成物において(a)ビチオノール又はフエ
ンチクロル或いはそれらの塩類と(b)トリハロゲン化
フエノール或いはその塩類とは、重量で10:1〜1:100の
割合、好ましくは5:1〜1:20の割合で配合するのが望ま
しい。
本発明の組成物は、前記2種の組合せた有効成分を含
有していればよく、さらに一般的な殺菌・殺黴に使用さ
れている担体に分散させるか或いは溶解させた形態であ
ってもよく、さらに固体担体に混合された形態であって
もよい。また必要に応じて、展着剤、安定剤、分散剤、
湿潤剤、浸透剤、懸濁向上剤などを加えることもでき
る。組成物の剤型としては、水和剤、粉剤、錠剤、乳
剤、ペースト剤などのいずれであってもよい。
本発明の組成物中には、他の殺菌剤、殺虫剤、劣化防
止剤を配合しても差支えない。
本発明の組成物は、使用される対象物、目的、形態に
応じそのまま直接施用するか、または適当な濃度に希釈
して使用することができる。
かくして本発明の非医療用殺菌組成物は、塗料、皮
革、木竹製品、糊料、織編物、紙製品、壁材料、プラス
チツク製品などに混入させるか或いは表面処理せしめる
ことにより、有害微生物の発生を防止しまた生育を阻止
するのでこれら製品の品質劣化を防止のために有利に使
用される。
以下実施例を示して本発明をさらに具体的に説明する
が、本発明はそれによって何等限定を受けるものではな
い。
寒天希釈法による最低生育阻止濃度試験 実験1 各薬剤は、それぞれエタノールで有効成分濃度ビチオ
ノールの場合は4,8,10,15,20,25,30,40ppm、2,4,6−TCP
の場合は5,10,20,30,40,50,60ppmに希釈し9cmのペトリ
皿1枚に2cm宛分注する。それに下記組成のサブロー培
地10ml加温溶解して加え、よく薬剤希釈液とを混合せし
め固化平板とする。
この上にJIS z−2911の方法により胞子液を作り105
w/ml含有する。それをマイクロプレーターで寒天上に0.
01mlづつ胞子液を接種した。28℃、一週間培養後、菌の
生育の有無を観察し、最低生育阻止濃度を求めた。その
結果の一部を下記表1に示した。
サブロー培地組成 なおこの実験1からビチオノール及び2,4,6−TCPの併
用による相乗効果は上記表1から明らかであるが、一層
明瞭とするため実験1のデータを添付図1の(A)〜
(E)に示した。図1中の(A)〜(E)は、それぞれ
表1中に示した供試菌の欄に示したものと一致してい
る。図1中(A)〜(E)において、横軸は2,4,6−TCP
の濃度(ppm)であり、縦軸はビチオノールの濃度であ
る。図1中(A)〜(E)のいずれも点線よりも下方に
最低生育阻止濃度が示されており、このことは、ビチオ
ノール及び2,4,6−TCPの併用によって相乗効果があるこ
とを明らかに示している。
実験2 実験方法は、前記実験1と同様に行った。但し、ビチ
オノールの代りにビチオノール及びフエンチクロルを1:
1の配合率で混合して使用し、有効成分濃度で1,2,5,10,
20,50,100,200,400ppmで実験を行った。また2,4,6−TCP
についても同様の濃度に希釈したものを使用した。
その結果の一部を下記表2に示した。
また実験2における結果を添付図2の(A)〜(F)
に示した。図2の(A)〜(F)は表2中の供試菌の
(A)〜(F)にそれぞれ対応している。いずれも相乗
効果を有していることを示している。
実験3 各薬剤はそれぞれエタノールで有効成分濃度ビチオノ
ール+フエンチクロル(1:1)の混合比で1,2,5,10,20,5
0,100,200,400ppm、2,4,6−TCPも同じ濃度に希釈し、9c
mのペトリ皿1枚に2cm宛分注する。
それに下記標準培地10ml加温溶解して加え、よく薬剤
希釈液とを混合せしめ固化平板とする。
この上に、全培養で1010個/mlを含有する細菌を、マ
イクロプレーターで寒天上に0.01mlづつ菌を接種した。
37℃、48時間培養後菌の生育の有無を観察し、最低生
育阻止濃度を求めた。
標準寒天培地組成 上記実験の結果を下記表3に示した。
その結果から菌に対しても本発明の効果が認められる
ことが理解出来る。
【図面の簡単な説明】
第1−(A)図〜第1−(E)図及び第2−(A)図〜
第2−(F)図はいずれも本発明の実験1及び2におい
て得られた薬剤の組成と最低生育阻止濃度の関係を示し
たものである。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)ビチオノール又はフエンチクロル或
    いはそれらの塩類、及び(b)トリハロゲン化フエノー
    ル或いはその塩類を有効成分として含有することを特徴
    とする非医療用殺菌組成物。
  2. 【請求項2】該有効成分が(a)ビチオノール又はその
    塩類、及び(b)トリハロゲン化フエノール又はその塩
    類である特許請求の範囲第1項記載の非医療用殺菌組成
    物。
  3. 【請求項3】該有効成分が(a)フエンチクロル又はそ
    の塩類、及び(b)トリハロゲン化フエノール又はその
    塩類である特許請求の範囲第1項記載の非医療用殺菌組
    成物。
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