JP2592078B2 - ディスクチャッキング機構 - Google Patents

ディスクチャッキング機構

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JP2592078B2
JP2592078B2 JP62284198A JP28419887A JP2592078B2 JP 2592078 B2 JP2592078 B2 JP 2592078B2 JP 62284198 A JP62284198 A JP 62284198A JP 28419887 A JP28419887 A JP 28419887A JP 2592078 B2 JP2592078 B2 JP 2592078B2
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は回転記録媒体としてのディスクに情報の記録
または再生を行なう記録再生装置内に装填されたディス
クをディスク駆動機構に対して所定に位置決めして装
着、保持するディスクチャッキング機構に関するもので
ある。
[従来の技術] 従来より上記のディスクチャッキング機構としてはデ
ィスクの種類に応じて多くのものが提案されている。
第9図は磁気記録媒体の磁気ディスクとして近年記録
の高密度化及び小型化さらに高信頼性への要求が高まる
なかで、主流となりつつあるいわゆるミニフロッピーデ
ィスクの構造を示すものである。このミニフロッピーデ
ィスクはフレキシブルな磁気ディスク1を合成樹脂性の
カセット2内に回転自在に収容したものである。カセッ
ト2の一辺側には凹部2aが両面側に対向して形成され
(裏面側については図示せず)、この凹部2aには不図示
の磁気ヘッドを挿入して磁気ディスク1へ摺接させるた
めの長方形のヘッドウインド2bが両面側に対向して形成
されている。
また凹部2aには、ヘッドウインド2bと略同じ大きさの
開口部3aを両側の対向する位置に形成されたシャッター
3がカセット2を両側から挟んだ状態で図中左右方向に
摺動自在に設けられている。
シャッター3がその摺動範囲の図中右端側に移動した
場合には開口部3aがヘッドウインド2bと対向する位置に
なって磁気ディスク1が露出され、シャッター3が摺動
範囲の図中左端側に移動した場合にはヘッドウインド2b
が閉じられるようになっている。そしてシャッター3は
図示していないスプリングによって常時ヘッドウインド
2bを閉じる図中左方向に付勢され、フロッピーディスク
の非使用時にはヘッドウインド2bを閉じて塵埃の進入や
外力等から磁気ディスク1を保護できるように考慮され
ている。
一方カセット2の中央部には開口部2cが形成されてお
り、この開口部2cを介して磁気ディスク1の回転中心に
取り付けられた磁性体の金属からなるセンターハブ4が
露出されている。センターハブ4にはその中央部に後述
するスピンドル5の嵌合する矩形の孔4aと、後述する駆
動ピン10の嵌合する矩形の孔4bがそれぞれ形成されてい
る。
次に第10図及び第11図は上述のようなミニフロッピー
ディスクを用いる磁気記録再生装置のフロッピーディス
クドライブ装置に設けられている従来のディスクチャッ
キング機構の構造を示す縦断面図及び下面図である。
両図において符号5は図示していないディスク回転用
モータの出力回転軸であるスピンドルであり、チャッキ
ング時に前述のようにセンターハブ4の中央の孔4aに嵌
合される。
スピンドル5の上端部には磁気ディスク1をその上に
保持する保持部材である円板状のフランジ6がスピンド
ル5に一体的に固着されている。フランジ6の上面側に
は磁性体から成るセンターハブ4を磁力により吸着し保
持するためにマグネット7が設けられている。マグネッ
ト7を設ける代りにフランジ6自体が着磁される場合も
ある。
またフランジ6には後述する駆動ピン10を挿通し昇降
させるための孔6aが上下方向に貫通して形成されてい
る。
更にフランジ6の下面には、チャッキング動作時に加
わる外力によってほとんど変形しない剛性を有する支持
アーム8が軸9を支点にして矢印aで示すようにフラン
ジ6の外周に向かう方向、即ち磁気ディスク1の外周に
向かう方向とその逆方向に回動可能に、かつフランジ6
に対して接近または離間する方向に可動に取り付けられ
ている。
そして支持アーム8の自由端の上面には磁気ディスク
1に回転駆動力を伝達するための駆動ピン10が取り付け
られている。駆動ピン10はフランジ6の前述した孔6aに
遊嵌されるようになっている。また駆動ピン10はローラ
として支持アーム8に対して回転自在に設けられてい
る。
一方支持アーム8は、その下面の側部において駆動ピ
ン10の近傍に形成された係合部8aとスピンドル5間に軸
9を介して弾装されたバネ11によって第11図中矢印F1方
向即ち磁気ディスク1の外周へ向う方向に常時付勢され
るとともに、同バネ11によって第10図中矢印F2方向、即
ち上方向で駆動ピン10が後述のようにセンターハブ4の
孔4bに嵌入する方向に常時付勢されている。
このような構造によりチャッキング動作は次のように
行なわれる。
まず不図示のローディング機構により磁気ディスク1
がフランジ6上にローディングされ、磁気ディスク1の
センターハブ4がフランジ6の上面に載置される。スピ
ンドル5がセンターハブ4の中心の孔4aに嵌入する。こ
の時に駆動ピン10とセンターハブ4の孔4bの位置が合っ
ていない場合には、マグネット7の磁力により吸引され
るセンターハブ4が駆動ピン10を押圧し、支持アーム8
が軸9を支点としてバネ11の付勢力に抗して第10図中下
方向へと移動し、駆動ピン10がディスク載置面の下に押
しこまれる。そして不図示のディスク回転用モータの駆
動によりフランジ6が回転して駆動ピン10と孔4bの位置
が合った時にバネ11の付勢力により支持アーム8が第10
図中矢印F2方向に移動し、駆動ピン10が第10図および同
図の矢印Aによる矢視図の第12図に示すように孔4bに嵌
入する。なおセンターハブ4がフランジ6上に載置され
た時に孔4bと駆動ピン10の位置が合っていれば勿論駆動
ピン10はそのまま孔4bに嵌入する。
そしてセンターハブ4がフランジ6上面のマグネット
7に吸着されることによって磁気ディスク1がフランジ
6上に保持される。
そしてバネ11の第11図中F1方向への付勢によって、第
12図に示すように駆動ピン10が孔4bの二辺41b,42bに係
合、圧接し、その押圧によりセンターハブ4が第12図中
右方向へ移動してスピンドル5が孔4aの二辺41a,42aに
圧接、係合し、スピンドル5が磁気ディスク1の回転中
心となるように磁気ディスク1が位置決めされ、保持さ
れる。
このようにしてチャッキングが完了し、以後は記録再
生が可能な状態となる。
一方第13図及び第14図は従来のディスクチャッキング
機構の他の構造例を示す縦断面図及び下面図であり、両
図において上述の従来例の第10図から第12図中と共通の
部材については共通の符号が付してある。
この例では上述の従来例の板バネ11を設けず、その代
りに前述の支持アーム8に対応して先端に駆動ピン10を
取り付けた支持アーム12を板バネとして構成し、その基
端を軸12aによってフランジ6の下面に固定している。
駆動ピン10は支持アーム12の弾性によって第13図中上下
方向に可動に支持され、センターハブ4に嵌入する図中
上方向へ付勢される。
そしてチャッキング時には支持アーム12の板バネとし
ての付勢によって駆動ピン10が第13図に示すようにセン
ターハブ4の孔4bに嵌入する。そして駆動ピン10の回転
に対してセンターハブ4が駆動ピン10をスピンドル5側
へ押圧することにより、支持アーム12が図示のようにね
じれ、駆動ピン10がスピンドル5側へ傾き、変位し、そ
れに対する支持アーム12の反発力によって駆動ピン10が
センターハブ4を矢印F3で示すディスクの外周方向へ押
圧、付勢してチャッキングが行なわれる。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら上述のような従来のディスクチャッキン
グ機構によると以下のような問題がある。
まず第10図から第12図の従来例では、駆動ピン10が支
持アーム8の回動によって第11図中矢印aで示すように
円弧状に湾曲しフランジ6の径方向からずれた移動経路
を移動する。このため、センターハブ4の孔4a,4b間の
距離のばらつきにより駆動ピン10とスピンドル5の距離
が異なる場合には、駆動ピン10の孔4bに対する係合位置
がフランジ6の円周方向に沿ってずれるため、フランジ
6上のセンターハブ4の保持位置、角度にばらつきが生
じる。即ちディスクによりフランジ6上での保持位置、
角度にばらつきを生じる。
そしてこのばらつきが生じると同じディスクに対して
上記保持位置のばらつきが生じない他のディスクチャッ
キング機構とで上記の位置ずれ角度ずれにより読み取り
時の各トラックの読み取りスタート位置がずれてしま
い、他のチャッキング機構と互換性が得られなくなって
しまう。
また第10図から第12図の従来構造によるとバネ11は支
持アーム8を第11図中のF1方向と第10図中のF2方向とい
う2方向に付勢するため、形状が複雑になり、両方向へ
のバネ力の設定が難しくなる。そのため、両方向へ安定
した付勢が行なえず、その結果チャッキングが安定して
行なえなくなる場合がある。
一方第13図および第14図の従来例では、駆動ピン10が
センターハブ4に押圧されると、板バネとしての支持ア
ーム12のねじれにより駆動ピン10が傾くため、チャッキ
ング時に駆動ピン10がその傾きによりセンターハブ4の
下に潜りこむことによってセンターハブ4の浮きを生じ
やすく、そのためにチャッキング動作が不確実になると
いう問題がある。また支持アーム12の板バネとしてはバ
ネ定数が大きく強いものが必要となり、バネ力の調整が
難しく、その点からもチャッキング動作が不確実にな
る。
[問題点を解決するための手段] このような問題点を解決するため、本発明によれば、
回転記録媒体としてのディスクに記録または再生を行な
う記録再生装置内に装填されたディスクに回転駆動力伝
達用の駆動ピンを嵌入、係合させてディスクをチャッキ
ングするディスクチャッキング機構において、前記駆動
ピンはチャッキング動作時にもほとんど変形しない剛性
を有する駆動ピン支持部材に対し所定角度で取り付けら
れ、前記支持部材は装填されたディスクの径方向に沿っ
て直線的に可動で前記駆動ピンがディスク外周方向へ向
かう方向に付勢されるとともに、前記駆動ピンのディス
クに嵌入する方向とその逆方向に揺動可能で前記嵌入方
向へ付勢される構造を採用した。
[作 用] このような構造によれば駆動ピンは上記のような剛性
を有する駆動ピン支持部材に対し所定角度で取り付けら
れているので、従来例の支持部材が板バネから成る場合
のようにチャッキング動作時に駆動ピンが押圧されて傾
くことはない。従ってチャッキング時にディスクの浮き
の発生を防止できる。またチャッキング時に駆動ピンは
支持部材に従ってディスクの径方向に沿って直線的に変
位するので、従来例で駆動ピンが円弧状に湾曲した移動
経路で移動する場合のようにディスクによってチャッキ
ング位置のばらつきが生じることがない。
[実施例] 以下第1図から第8図を参照して本発明の実施例の詳
細を説明する。
第1実施例 第1図から第4図は本発明の第1実施例として先述し
た第9図のミニフロッピーディスクを用いるフロッピー
ディスクドライブ装置に設けられるディスクチャッキン
グ機構の構造を説明するものである。第1図および第2
図はそれぞれ回転駆動力伝達用の駆動ピンがディスク載
置面上へと突出した状態とディスク載置面より下方へと
押し下げられた状態を示す縦断面図であり、第3図はチ
ャッキング機構の下面図であり、第4図はフランジの上
面側の着磁状態の説明図である。
第1図および第2図において符号Mはディスク回転用
モータであり、その出力回転軸であるスピンドル5の先
端部にはディスク保持部材である円盤状のフランジ13が
スピンドル5と一体に回転するように固着されている。
フランジ13には先述の従来例のフランジと同様に回転
駆動力伝達用の駆動ピン15を挿通するための孔13aが上
下に貫通して形成されているほかに、駆動ピン15を支持
する従来例の支持アーム8に対応する支持部材であるチ
ャック板14を取り付けるための孔13bが上下に貫通して
形成されている。孔13bは孔13aに対しスピンドル5を挟
んでフランジ13の直径方向に対向して配置されている。
そして孔13bは第3図および第4図に示すようにフラン
ジ13の外周側から内周側へと向って径の大きな大孔部13
1bと径の小さな小孔部132bとが連らなった形態で形成さ
れている。大孔部131bの径は後述するチャック板14を取
り付けるためのダボ16のツバ部16aが挿通可能な大きさ
となっており、小孔部132bの径はダボ16のツバ部16aよ
り下部のみ挿通可能でツバ部16aが挿通不能な大きさに
形成されている。
なおフランジ13は従来例の場合と同様にディスクのセ
ンターハブ4を磁力により吸着して保持できるように、
例えば第4図にN極とS極の極性を示すように上面側が
着磁されている。フランジ13自体を着磁せずにマグネッ
トを別部材として付設してもよい。
次に第1図から第3図において符号14は前述のように
駆動ピン15を支持する支持板であるチャック板であり、
中央部にスピンドル5を逃げるための開口部14aを有
し、略ドーナツ形に形成されている。
チャック板14は後述するチャッキング動作時に例えば
駆動ピン15がディスクのセンターハブ4に押圧されるな
どしてチャック板14に外力が加わってもたわまず、変形
しないように充分大きな剛性を有するように構成するも
のとする。
そしてチャック板14の一方の端部の上面には駆動ピン
15がチャック板14に対して垂直に取り付けられており、
フランジ13の孔13aに遊嵌するようになっている。
またチャック板14において駆動ピン15と反対側の端部
上面にはフランジ13の孔13bを介してチャック板14をフ
ランジ13に取り付けるためのダボ16が固定されている。
ダボ16の上端にはツバ部16aが形成されている。
そしてチャック板14をフランジ13に取り付ける際に
は、まずチャック板14のダボ16を孔13bの大孔部131bに
挿通し、続いて小孔部132b側にずらせることにより、ツ
バ部16aが小孔部132bの周縁のフランジ13上面に係止さ
れ、ダボ16を介してチャック板14がフランジ13に取り付
けられる。
一方第3図に示すようにチャック板14において孔13a
と13bの中間の領域の両側にはバネを掛けるための取り
付け腕14b、14bが形成されている。また図示していない
がフランジ13の下面においてチャック板14の取り付け腕
14b、14bのそれぞれと斜めに対向する位置にも取り付け
腕が設けられており、この取り付け腕のそれぞれと取り
付け腕14a、14bの間にコイルバネとして構成されたバネ
18、18が張架されている。そしてバネ18、18はその弾性
によってチャック板14をその長さ方向の第1図および第
2図中斜め上方向に引張し、チャック板を両図中A方向
及びフランジ13に接近する図中上方向に付勢する。
チャック板14がA方向に付勢されることによりダボ16
は常に孔13bの小孔部132b内に保持され、孔13bから抜け
ることなく保持される。すなわちチャック板14がフラン
ジ13から外れることなく保持される。
なおダボ16におけるツバ部16aの位置は、上記のよう
にダボ16がフランジ13の孔13bの小孔部132b内に保持さ
れた状態でツバ部16aの上端とフランジ13のディスク載
置面との間に若干の隙間があくように設定されている。
このような取り付け構造によりチャック板14はダボ16
を支点としてフランジ13の下面に対して接近、離間する
方向に揺動可能に取り付けられ、この揺動に伴なって駆
動ピン15が孔13aを介してフランジ13のディスク載置面
に対して第1図、第2図中矢印B、B′方向に昇降する
ようになっている。そしてバネ18、18の引張力によりチ
ャック板14は第1図、第2図中上方向に付勢され、これ
により駆動ピン15が後述するチャッキング時にディスク
のセンターハブ4の孔4bに嵌入する矢印B方向に常時付
勢される。
また上記の構造においてフランジ13の孔13a,13bがス
ピンドル5を挟んでフランジ13の直径方向に対向してい
ることと、両者の長手方向が前記の直径方向に沿ってい
ることにより、チャック板14は前記の直径方向に沿った
第1図から第3図中A、A′方向に直線的に可動に設け
られ、バネ18、18の引張によりA方向に付勢される。す
なわち駆動ピン15はチャック板14に従ってA、A′方向
に直線的に可動に設けられ、フランジ13上に保持される
ディスクの外周側へ向うA方向へ付勢される。
次に以上の構成からの本実施例のディスクチャッキン
グ機構のチャッキング動作を説明する。
まずディスクを装着していない状態ではバネ18、18の
付勢力によりチャック板14はフランジ13の下面に圧接さ
れ、駆動ピン15は第1図に示すように孔13aを介してフ
ランジ13上面のディスク載置面上へと突出した状態にあ
る。又駆動ピン15はバネ18、18の引張によって孔13a内
でディスクの外周方向の矢印A方向へ付勢された状態と
なっている。
次に第9図のフロッピーディスクが不図示のローディ
ング機構によってフランジ13上面のディスク載置面へ載
置されるが、その前にディスク回転用モータMが回転駆
動されるスピンドル5とともにフランジ13が回転を開始
する。
そしてディスクのセンターハブ4がフランジ13上に載
置されると、スピンドル5がセンターハブ4の中心孔4a
に嵌入され、強磁性体から成るセンターハブ4が着磁さ
れたフランジ13に吸着され、フランジ13上に装着され
る。
一方、駆動ピン15はフランジ13上に突出しているた
め、センターハブ4が装着された時に孔4bに丁度対向す
る位置にあれば、そのまま孔4bに嵌入されるが、位置が
あっていなかった場合にはセンターハブ4の下面によっ
て駆動ピン15は下方に押圧され、フランジ13の孔13a内
に押し込まれる。その押圧によりチャック板14はダボ16
を支点としてバネ18、18の付勢力に抗して第2図に示す
フランジ13から離間した位置に揺動する。
そしてフランジ13がセンターハブ4に対して空転しな
がら回転され、駆動ピン15がセンターハブ4の孔4bに対
向する位置にきた時、チャック板14がバネ18、18の引張
力により上方へ揺動し、駆動ピン15が孔4b内に突出し、
嵌入する。
そして更にフランジ13が回転することにより、前述の
従来例で第12図に示した場合と同様に駆動ピン15が孔4b
の内側縁に当接、係合し、これを押圧し、この押圧によ
りセンターハブ4が移動し孔4aの内側縁がスピンドル5
に当接し、係合し、ディスクの中心位置が決められ、デ
ィスクが定位置に保持される。
このようにしてディスクのフランジ13へのチャッキン
グ動作が完了し、以後ディスクはフランジ13に一体に回
転可能となる。
以上のような本実施例によれば、上述のチャッキング
動作においてセンターハブ4がフランジ13上に装着され
た時に、センターハブ4が偏心して装着されたり、セン
ターハブの寸法のばらつきなどによって駆動ピン15が一
時的にスピンドル5側へ押圧されても、チャック板14は
前述のように剛性を有し、変形せず、フランジ13に圧接
されながらバネ18、18の付勢力に抗して第1図から第3
図中矢印A′方向へ平行移動する。このためチャック板
14に対し垂直に取り付けられている駆動ピン15は傾斜す
ることなくA′方向へ平行移動する。従って先述の従来
例で駆動ピン15の支持アームが板バネから成る場合のよ
うに駆動ピン15がチャッキング時に傾き、その傾きによ
りディスクの浮きが発生し、ミスチャッキングが生じる
ことがない。
また本実施例によればチャック板14を付勢するバネ1
8、18はチャック板14を第1図から第3図中A方向とB
方向という両方向に付勢するものの第10図から第12図の
従来例の場合と異なりA方向とB方向が共に直線方向で
あり、通常のコイルバネとして構成できる。そして第10
図から第12図の場合よりバネ定数を小さく設定でき、バ
ネ力の調整も容易であり、バネ力を所定に保つことがで
きる。従ってチャック板14を安定して付勢することがで
き、チャッキングを安定して行なえる。
また本実施例によればチャック板14は第1図から第3
図中フランジ13の径方向すなわち装着されるディスクの
径方向に沿ったA、A′方向に直線的に可動に設けら
れ、これに従って駆動ピン15もチャッキング時にA、
A′方向に直線的に移動する。従ってディスクのセンタ
ーハブ4の孔4a,4b間の距離にばらつきがあっても第11
図の従来例の場合のように駆動ピン15の孔4bに係合する
位置がフランジ13の円周方向にずれることがない。
すなわちセンターハブ4の寸法のばらつきにより、チ
ャッキング位置にばらつきを生じることなく正確に所定
位置にチャッキングが行なえ、他のディスクチャッキン
グ機構との互換性が得られる。
第2実施例 ところで上述の第1実施例ではチャック板14を付勢す
るのに通常のコイルバネとして構成されたバネ18を用い
たが、他のバネとして例えば本発明の第2実施例として
第5図から第8図に示すようにネジリコイルバネを用い
ることもできる。
即ち本発明の第2実施例ではチャック板14の付勢用に
第8図(A),(B)に上面と側面を示すように、全体
として略くの字型に屈曲され、中央部が一巻きされたネ
ジリコイルバネ19を用いている。
ネジリコイルバネ19は第5図から第7図に示すように
チャック板14のボス16の基端部とフランジ13との間に弾
装される。ネジリコイルバネ19を弾装するために、第7
図に示すフランジ13の下面において孔13bの近傍には2
本のピン17a,17bが設けられている。またネジリコイル
バネ19が張架される領域には浅い凹部13cが形成されて
いる。
そしてネジリコイルバネ19はその巻回した中央部をボ
ス16の基端部にはめ込み、全体が凹部13c内に納めら
れ、両端部をピン17a,17bのそれぞれに係止して取り付
けられる。
ネジリコイルバネ19がたわまされて取り付けられ、元
の形状に復帰しようとする弾性力によりボス16の基端部
とチャック板14を第5図中F方向に押圧する。そしてF
方向の押圧力の分力Fx,Fyによりチャック板14がA方向
に付勢されるとともにボス16を支点として同図中時計方
向に付勢され、駆動ピン15がB方向へ付勢される。
このような構造によってもチャック板14を第1実施例
の場合と同様に付勢でき、第1実施例の場合と同様の作
用効果が得られる。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、回
転記録媒体としてのディスクに記録または再生を行なう
記録再生装置内に装填されたディスクに回転駆動力伝達
用の駆動ピンを嵌入、係合させてディスクをチャッキン
グするディスクチャッキング機構において、前記駆動ピ
ンはチャッキング動作時にもほとんど変形しない剛性を
有する駆動ピン支持部材に対し所定角度で取り付けら
れ、前記支持部材は装填されたディスクの径方向に沿っ
て直線的に可動で前記駆動ピンがディスク外周方向へ向
かう方向に付勢されるとともに、前記駆動ピンのディス
クに嵌入する方向とその逆方向に揺動可能で前記嵌入方
向へ付勢される構造を採用したので、駆動ピンの傾斜等
によるミスチャッキングを確実に防止することができ
る。また駆動ピン支持部材を安定して付勢でき、チャッ
キングを安定して行なえる。またディスクの部品寸法の
ばらつきがあってもチャッキング位置にばらつきが生じ
ず、正確にチャッキングを行なえ、他のディスクチャッ
キング機構との互換性が得られる等の優れた効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はそれぞれ本発明の第1実施例による
ディスクチャッキング機構の構造を示すもので、同機構
の駆動ピンがディスク載置面上へ突出した状態とディス
ク載置面から押し下げられた状態の縦断面図、第3図は
同機構の下面図、第4図は同機構のフランジの上面の着
磁状態の説明図、第5図、第6図はそれぞれ本発明の第
2実施例によるディスクチャッキング機構の駆動ピンが
突出した状態と押し下げられた状態の縦断面図、第7図
は同機構の下面図、第8図(A),(B)はそれぞれ同
機構のチャック板付勢用のネジリコイルバネの上面図お
よび側面図、第9図はミニフロッピーディスクの下面
図、第10図は従来のディスクチャッキング機構の縦断面
図、第11図は同機構の下面図、第12図は同機構にセンタ
ーハブがチャッキングされた状態の上面図、第13図は他
の従来のチャッキング機構の縦断面図、第14図は同機構
の下面図である。 1……磁気ディスク、2……カセット 4……センターハブ、5……スピンドル 13……フランジ、14……チャック板 15……駆動ピン、16……ダボ 18……バネ、19……ネジリコイルバネ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転記録媒体としてのディスクに記録また
    は再生を行なう記録再生装置内に装填されたディスクに
    回転駆動力伝達用の駆動ピンを嵌入、係合させてディス
    クをチャッキングするディスクチャッキング機構におい
    て、前記駆動ピンはチャッキング動作時にもほとんど変
    形しない剛性を有する駆動ピン支持部材に対し所定角度
    で取り付けられ、前記支持部材は装填されたディスクの
    径方向に沿って直線的に可動で前記駆動ピンがディスク
    外周方向へ向かう方向に付勢されるとともに、前記駆動
    ピンのディスクに嵌入する方向とその逆方向に揺動可能
    で前記嵌入方向へ付勢されることを特徴とするディスク
    チャッキング機構。
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