JP2591908Y2 - トラクタの始動安全装置 - Google Patents

トラクタの始動安全装置

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JP2591908Y2
JP2591908Y2 JP1991087355U JP8735591U JP2591908Y2 JP 2591908 Y2 JP2591908 Y2 JP 2591908Y2 JP 1991087355 U JP1991087355 U JP 1991087355U JP 8735591 U JP8735591 U JP 8735591U JP 2591908 Y2 JP2591908 Y2 JP 2591908Y2
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shift
speed change
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shaft
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JP1991087355U
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和成 池田
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、トラクタの始動安全装
置に係り、詳しくは走行変速レバーおよびPTO変速レ
バーが中立位置に位置する状態でのみエンジン始動を許
容する始動安全装置に関するものである。
【0002】
【従来技術及び考案が解決しようとする課題】一般に、
この種トラクタにおいては、エンジン始動と同時に機体
が発進することを防止すべく、走行系動力が断たれた状
態でのみエンジンの始動を許容する始動安全装置が設け
られているが、従来の始動安全装置は、走行クラツチペ
ダルの踏込みに基づいてONするエンジン始動許容スイ
ツチによつて構成されていたため、PTO系動力が伝動
状態であつてもエンジン始動が可能であり、従つて、エ
ンジン始動と同時に作業部が作動する惧れがあつた。そ
こで、走行変速レバーおよびPTO変速レバーが中立位
置に位置して走行系およびPTO系の動力伝動が断たれ
た状態でのみエンジン始動を許容する始動安全装置が種
々提案されている。しかるに、この様な始動安全装置
を、走行変速レバーとPTO変速レバーとを機体の左右
に離間状に配したトラクタに採用する場合には、各変速
レバーの中立復帰を検知するための機構(レバー位置検
知スイツチ等)を機体の左右に独立して設ける必要があ
るため、部品点数の増加および構造の複雑化が問題とな
つていた。
【0003】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記の如き実
情に鑑みこれらの欠点を一掃することができるトラクタ
の始動安全装置を提供することを目的として創案された
ものであつて、走行変速レバーとPTO変速レバーとを
機体の左右に離間状に配してなるトラクタにおいて、前
記各変速レバーの変速操作範囲に、左右方向を向く中立
範囲を設定する一方、機体の左右中心側には、走行変速
レバーとPTO変速レバーの操作に伴つてそれぞれ左右
方向にスライド移動するシフト軸を並設し、このうちの
一方のシフト軸に、エンジン始動を許容するためのエン
ジン始動許容スイツチを、両変速レバーが中立範囲の機
体中心側端部に位置する状態でのみ他方のシフト軸に干
渉してONとなるようシフト軸側に対向する位置に配設
すると共に、シフト軸には、前記エンジン始動許容スイ
ツチがONになるシフト軸の干渉姿勢を係脱自在に係止
保持するための係止手段を設けたことを特徴とするもの
である。そして本考案は、この構成によつて、走行変速
レバーとPTO変速レバーとを機体の左右に離間状に配
したトラクタであつても、各変速レバーの中立復帰を検
知するための機構を機体の左右に独立して設けることを
不要にして部品点数の削減および構造の簡略化を計るこ
とができるようにしたものである。
【0004】
【実施例】次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図面において、1はトラクタの走行機体であつ
て、該走行機体1の左右各フエンダ部1aには、H型の
変速操作で前進4段および中立の変速が可能な走行変速
レバー2と、H型の変速操作で正転3段、逆転1段およ
び中立の変速が可能なPTO変速レバー3とがそれぞれ
設けられている。尚、前記両変速レバー2、3の操作範
囲には、左右方向を向く中立範囲が設定されると共に、
さらに中立範囲の機体中心側端部には変速レバー2、3
が入り込む凹部1bが形成されているものとする。
【0005】4はトランスミツシヨンケース5の上部に
設けられるコントロールケースであつて、該コントロー
ルケース4には、前後に並列する一対のシフト軸6、7
が回動および摺動自在に軸支されており、そして、シフ
ト軸6は、外端部に連結されるPTO変速レバー3の前
後方向の変速操作に基づいて回動する一方、中立位置に
おける左右方向の操作に基づいて摺動し、また、シフト
軸7は、外端部に連結される走行変速レバー2の前後方
向の変速操作に基づいて回動する一方、中立位置におけ
る左右方向の操作に基づいて摺動するようになつてい
る。つまり、シフト軸6、7は、トランスミツシヨンケ
ース4内において、変速アダプタ6a、7a、変速レー
ル6b、7b、変速シフタ6c、7c等を介してそれぞ
れ図示しないPTO変速機構および走行変速機構に連動
連結されている。
【0006】さらに、8は前記シフト軸6に設けられる
安全スイツチ(エンジン始動許容スイツチ)であつて、
該安全スイツチ8は、シフト軸6のコントロールケース
4挿通手前位置に一体的に設けられるが、安全スイツチ
8に設けられる出没自在な検知部8aは、コントロール
ケース4を貫通して突出するシフト軸7先端面7dと
対向しており、そして、走行変速レバー2およびPTO
変速レバー3が共に中立範囲の機体中心側端部(凹部1
b内)に位置する状態でのみ検知部8aがシフト軸7の
先端面7dに接当して安全スイツチ8をONせしめるよ
うになつている。また、9は走行変速レバー2およびP
TO変速レバー3を、前記安全スイツチ8がONとなる
中立範囲の機体中心側端部位置において係脱自在に係止
保持するべくシフト軸6、7に形成の係合溝6c、7e
に係合する係合ボールであって、本考案の係止手段を構
成している
【0007】一方、10は略機体の中央部に配設される
座席であつて、該座席10の底面前端部には、逆L字状
に形成される左右一対のブラケツト11が固設されてお
り、そして、各ブラケツト11には、左右ブラケツト1
1を貫通する長尺な連結ボルト12によつて調整板13
が固定されるが、該調整板13には、前後方向に並ぶ複
数の調整孔13aが穿設されている。一方、機体側にお
いては、左右方向を向くパイプ14が先端に固設された
座席取付け板14aが突設されており、そしてパイプ1
4に貫挿される支軸15を、前記調整孔13aに選択的
に貫通係止することによつて座席10の前後位置を任意
に調整し得るが、さらには、座席10の高さ調整も行う
ことができるようになつている。即ち、前記調整板13
および連結ボルト12を取外すと共に、支軸15をブラ
ケツト11に直接貫通係止することで座席10の前端側
を高さ調整でき、また座席10の後端側は、座席10の
底面後部を接当支持する接当部材16を取外すことで高
さ調整を行うことができるようになつている。
【0008】叙述の如く構成された本考案の実施例にお
いて、走行変速レバー2およびPTO変速レバー3を、
共に中立範囲の機体中心側端部(凹部1b内)に位置さ
せた場合には、シフト軸6に設けられる安全スイツチ8
の検知部8aが他方のシフト軸7に接当して安全スイツ
チ8をONせしめることになり、そして安全スイツチ8
のONに基づいてエンジンの始動が許容されることにな
る。
【0009】この様に、本考案が実施されたものにあつ
ては、機体の左右に離間して配される走行変速レバー2
およびPTO変速レバー3が中立復帰した状態でのみエ
ンジンの始動を許容するようにしたものでありながら、
一方のシフト軸6に設けられる安全スイツチ8が他方の
シフト軸7との接当に基づいて両変速レバー2、3の中
立復帰を検知するべく構成したため、単一の安全スイツ
チ8で始動安全装置を構成できることになり、従つて、
安全スイツチを各変速レバー2、3が配設される機体の
左右に独立して設けていた従来に比して部品点数を削減
できる許りか、構造の簡略化も計ることができる。
【0010】しかもこの場合に、安全スイツチ8は一方
のシフト軸6に取付けられ、その場合の安全スイツチ8
の配設位置が、他方のシフト軸7に対向する位置である
ため 既設のシフト軸6、7をそのまま利用して安全装
置を構成することになつて、部品点数の削減および構造
の簡略化を促進できる。
【0011】さらに、実施例では、座席10の前後位置
調整部を着脱自在な調整板13で構成したため、該調整
板13を取り外すことで座席10の高さ調整も行い得る
許りか、調整ピツチの異なる機種においても調整板13
の交換のみで座席10を兼用化でき、この結果、座席1
0の兼用化によつて大幅なコストダウンを計ることがで
きる。
【0012】また、高さ調整用の調整孔を有する調整板
が座席10に一体的に設けられているものの様に、A寸
法(調整板下端と機体上面との距離)が充分確保できな
いために調整幅Bが小さくなつてしまうようなことがな
いため、調整幅Bを可及的に大きく確保することがで
き、このため、高さに制限を受けるハウスや果樹園にお
いては作業性を大いに向上させることができる。
【0013】またさらに、ブラケツト11と調整板13
を連結する連結ボルト12を、左右ブラケツト11およ
び調整板13を連結する長尺ボルトで構成しているた
め、著しい強度アツプを計ることができると共に、ブラ
ケツト11および調整板13の板厚を従来よりも薄くす
ることを可能にして軽量化に寄与できる。
【0014】
【作用効果】以上要するに、本考案は叙述の如く構成さ
れたものであるから、機体の左右に離間状に配される走
行変速レバーとPTO変速レバーとが共に中立状態のと
きにのみエンジンの始動を許容するようにしたものであ
りながら、各変速レバーの操作に伴つてそれぞれ左右方
向にスライド移動するスライド軸を並設すると共に、一
方のスライド軸に、両変速レバーが中立範囲の機体中心
側端部に位置する状態でのみ他方のスライド軸に干渉し
てONするエンジン始動許容スイツチを設け、しかもス
ライド軸は、係止手段によりエンジン始動許容スイツチ
をONする姿勢に係止保持されるため、従来の如く変速
レバー毎にレバー位置検知スイツチを設けることなく、
単一のスイツチで始動安全装置を構成できる。そのう
え、このエンジン始動許容スイッチは、一方のスライド
軸側に設けられて該スライド軸がスイッチ取付け部材に
兼用化され、しかもその取付け位置は他方のスライド軸
側に対向する位置に配された構成になるから他方のスラ
イド軸側がスイッチをONするための部材を別途配する
必要もなく、部品点数の低減、構造の簡略化が図れる。
しかも両変速レバーは、係止手段により中立範囲のエン
ジン始動位置に係脱自在に係止保持できるから、エンジ
ン始動をする場合の確実性が向上する。
【0015】しかも、前記スライド軸は、既設のシフト
軸をそのまま利用することも可能であるため、部品の兼
用化によつて部品点数の削減および構造の簡略化をさら
に促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】走行機体の要部平面図である。
【図2】コントロールケース部の断面図である。
【図3】座席を上位置にセツトした状態を示す座席部の
正面図である。
【図4】同上側面図である。
【図5】座席を下位置にセツトした状態を示す座席部の
正面図である。
【図6】同上側面図である。
【符号の説明】
1 走行機体 2 走行変速レバー 3 PTO変速レバー 6 シフト軸 7 シフト軸 8 安全スイツチ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行変速レバーとPTO変速レバーとを
    機体の左右に離間状に配してなるトラクタにおいて、前
    記各変速レバーの変速操作範囲に、左右方向を向く中立
    範囲を設定する一方、機体の左右中心側には、走行変速
    レバーとPTO変速レバーの操作に伴つてそれぞれ左右
    方向にスライド移動するシフト軸を並設し、このうちの
    一方のシフト軸に、エンジン始動を許容するためのエン
    ジン始動許容スイツチを、両変速レバーが中立範囲の機
    体中心側端部に位置する状態でのみ他方のシフト軸に干
    渉してONとなるようシフト軸側に対向する位置に配設
    すると共に、シフト軸には、前記エンジン始動許容スイ
    ツチがONになるシフト軸の干渉姿勢を係脱自在に係止
    保持するための係止手段を設けたことを特徴とするトラ
    クタの始動安全装置。
JP1991087355U 1991-09-30 1991-09-30 トラクタの始動安全装置 Expired - Lifetime JP2591908Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3115525U (ja) * 2005-08-05 2005-11-10 株式会社日立ハイテクノロジーズ メンテナンス時期管理機能を有する自動分析装置

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