JP2590744Y2 - 作業車における走行系油圧制御装置のバルブ装置 - Google Patents

作業車における走行系油圧制御装置のバルブ装置

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JP2590744Y2 JP1993067314U JP6731493U JP2590744Y2 JP 2590744 Y2 JP2590744 Y2 JP 2590744Y2 JP 1993067314 U JP1993067314 U JP 1993067314U JP 6731493 U JP6731493 U JP 6731493U JP 2590744 Y2 JP2590744 Y2 JP 2590744Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、トラクタ等の作業車に
おける走行系油圧制御装置のバルブ装置に係り、詳しく
は、走行用変速操作手段の変速操作に基づき、各切換位
置に切換操作されるロ−タリバルブのバルブ支持構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トラクタ等の作業車において、走
行用変速装置の変速操作に連動して走行用油圧クラッチ
を接断制御すると共に、変速ギヤをシフトする、いわゆ
るノンクラッチ変速装置があり、該変速装置の油圧装置
は、ロ−タリバルブ及びチェックバルブ等のバルブ装置
と、主変速用油圧シリンダ及び副変速用油圧シリンダ等
のシリンダブロックと、を備えており、前記バルブ装置
のロ−タリバルブのバルブボディはバルブケ−スに収納
されていると共に、前記バルブボディの下部がバルブケ
−スにノックピンで所定位置に位置決めされていた。前
記バルブボディの嵌合孔部にはスプ−ルの挿嵌部が挿嵌
されていると共に、前記バルブケ−スから突出している
スプ−ルの突出部には結合溝を有するスプライン軸部が
形成されており、該スプライン軸部の結合溝に対応する
結合溝を有するギヤ部材が前記スプライン軸部にスプラ
イン結合されていた。一方、前記バルブケ−スの一端部
に接続されている、前記ギヤ部材を覆うギヤケ−スには
一対のベアリングが配設されており、これらベアリング
の内周部が前記ギヤ部材の外周部の上下両側端部を回動
自在に支持するようになっていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来は、上述のよう
に、バルブボディがバルブケ−ス側にノックピンを介し
て位置決めされている、一方、一対のベアリングがギヤ
ケ−ス側に支持されていることにより、前記バルブボデ
ィの中心軸とベアリングの回転中心軸とは、ずれを生じ
ることがあり、そのため、スプ−ルのスプライン軸部の
結合溝と、ギヤ部材の結合溝と、の間にガタを持たせる
ようにしており、ギヤ部材でスプ−ルを回転駆動するよ
うにしていた。しかしながら、ロ−タリバルブに圧油を
送ると、バルブボディ内のスプ−ルの回転中心軸が一方
に片寄り、金属接触を生じることもあり、摩擦抵抗が増
大して、ロ−タリバルブの操作力が大きくなる虞があっ
た。
【0004】そこで、本考案は、上述したような不都合
を解消するためになされたもので、バルブボディの中心
軸とスプ−ルの回転中心軸とのずれを解消すると共に、
ベアリングの中心軸とスプ−ルの中心軸とが一致するよ
うにして、軽い操作力でロ−タリバルブを操作できるよ
うにした作業車における走行系油圧制御装置のバルブ装
置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上述事情に鑑
みてなされたものであって、変速操作手段(3)の操作
に基づき、各切換位置に切換操作されるロ−タリバルブ
(26)と、該ロ−タリバルブ(26)の切換位置に応
じて作業車(1)の走行用変速装置(28)を変速操作
する一群の油圧アクチュエ−タ(29,30,31)
と、備え、走行用油圧クラッチ(27)を接断制御して
なる作業車(1)における走行系油圧制御装置(21)
のバルブ装置(36)において、スプ−ル(51)を嵌
合する嵌合孔(47a,47b)と、一端部に周設され
ているベアリング(48)の外径部を嵌合する嵌合部
(47c)と、を有するバルブボディ(47)と、該バ
ルブボディ(47)の嵌合孔(47a,47b)に挿嵌
される挿嵌部(51a,51b)と、前記バルブボディ
(47)の嵌合孔(47a,47b)から突出してベア
リング(48)の内径部に嵌合される嵌合部(51c)
及び結合溝部を有するスプライン軸部(51d)と、を
有し、前記バルブボディ(47)に回動自在に支持され
てなるスプ−ル(51)と、前記スプライン軸部(51
d)にスプライン結合される結合溝部( 53d)と、
一対のベアリング(48,58)の内径部に嵌合される
軸基部側嵌合部(53a)、軸端側嵌合部(53c)及
びバルブ操作ギヤ(53b)と、を有するギヤ部材(5
3)と、前記ギヤ部材(53)を覆うと共に、ベアリン
グ(48)の外径部に挿嵌する挿嵌部(55a)及びベ
アリング(58)の外径部を嵌合する嵌合部(59a)
を有するギヤケ−ス(55,59)と、前記バルブボデ
ィ(47)の嵌合部(47c)と前記スプ−ル(51)
の嵌合部(51c)との間に嵌合されると共に、前記ギ
ヤケ−ス(55,59)の挿嵌部(55a)に挿嵌され
る第1のベアリング(48)と、前記ギヤ部材(53)
の軸端側嵌合部(53c)と前記ギヤケ−ス(55,5
9)の嵌合部(59a)との間に嵌合される第2のベア
リング(58)と、を備え、前記バルブボディ(47)
の嵌合部(47c)と前記スプ−ル(51)の嵌合部
(51c)との間に第1のベアリング(48)を嵌合・
位置決めすると共に、前記ギヤケ−ス(55,59)の
挿嵌部(55a)を前記第1のベアリング(48)の外
径部に挿嵌し、かつ、前記ギヤケ−ス(55,59)の
嵌合部(59a)を前記第2のベアリング(58)の外
径部に嵌合するようにして、前記第1のベアリング(4
8)及び前記第2のベアリング(58)の中心軸と、前
記スプ−ル(51)の中心軸と、が一致するようにして
なる、ことを特徴とする。
【0006】
【作用】以上構成によると、バルブボディ(47)の嵌
合孔(47a,47b)にスプ−ル(51)の挿嵌部
(51a,51b)を挿嵌すると共に、前記スプ−ル
(51)のスプライン軸部(51d)にギヤ部材(5
3)をスプライン結合して、前記バルブボディ(47)
の嵌合部(47c)と、前記スプ−ル(51)の嵌合部
(51c)及びギヤ部材(53)の軸基部側嵌合部(5
3a)との間に前記第1のベアリング(48)を嵌合・
位置決めする。ついで、ギヤケ−ス(55,59)の挿
嵌部(55a)を前記第1のベアリング(48)の外径
部に挿嵌すると共に、前記ギヤケ−ス(55,59)の
嵌合部(59a)を、前記ギヤ部材(53)の軸端側嵌
合部(53c)に嵌合されている前記第2のベアリング
(58)外径部に嵌合する。これにより、前記第1のベ
アリング(48)及び前記第2のベアリング(58)の
中心軸と、前記スプ−ル(51)の中心軸と、を一致さ
せることができ、ギヤ部材(53)のバルブ操作ギヤ
(53b)の回転駆動により、バルブボディ(47)に
支持されているスプ−ル(51)は滑らかに回転される
ようになる。
【0007】なお、前記カッコ内の符号は、図面を対照
するためのものであって、本考案の構成を何等限定する
ものではない。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例について、図面に沿っ
て説明する。
【0009】作業車としてのトラクタ1は、図1に概略
的示すように、運転席シート2の一側方に主変速レバー
3がレバ−ガイド内に前後方向に揺動自在に配設されて
おり、前記主変速レバー3の後方には副変速レバー5が
前後方向に揺動自在に配設されていると共に、前方には
シャトル変速レバー6が前後方向に揺動自在に配設され
ている。前記主変速レバ−3はレバ−ガイドのN(ニュ
−トラル)及び1速乃至8速の各位置への操作が、副変
速レバー5はレバ−ガイドのN(ニュ−トラル)及び低
速位置(L)、高速位置(H)の各位置への操作が、シ
ャトルレバ−6は、前進位置、後進位置の各位置への操
作が、それぞれ可能となっている。
【0010】ついで、トラクタ1の油圧装置の油圧回路
について、図2に沿って説明する。メインリフト用油圧
ポンプ7及び 走行系油圧装置用油圧ポンプ9はフィル
タ10を介して並列に接続されており、これらメインリ
フト用油圧ポンプ7及び走行系油圧装置用油圧ポンプ9
はモ−タ11により駆動されるようになっている。前記
メインリフト用油圧ポンプ7の吐出側には油圧取出ブロ
ック12を介して油圧リフト装置13が油路L1により
接続されており、また、走行系油圧装置用油圧ポンプ9
の吐出側には、圧力制御バルブ15及び圧力制御バルブ
16が並列して接続されており、前記圧力制御バルブ1
5の下流側には、油路を切り換える電磁切換バルブ17
及び電磁切換バルブ19が接続されており、上述の圧力
制御バルブ15、圧力制御バルブ16及び電磁切替えバ
ルブ17が分流バルブ20を構成している。前記電磁切
換バルブ17はばね復帰型の電磁切換式ので、油路L2
を介してノンクラッチ変速装置用油圧装置(N/C装
置)21に接続されると共に、電磁切換バルブ19は、
油路L3を介してクイックターン装置用油圧装置(Q/
T装置)22に接続されている。前記圧力制御バルブ1
6の下流側には油路L5を介してパワ−ステアリング装
置用油圧装置(P/S装置)23が接続されている。
【0011】前記電磁切換バルブ17の下流側には油路
L2を介してシャトルバルブ25及びロ−タリバルブ2
6が接続されており、前記シャトルバルブ25の下流側
には油圧クラッチ27が接続されており、前記ロ−タリ
バルブ26の下流側には主変速用第1油圧シリンダ2
9、主変速用第2油圧シリンダ30及び副変速用第3油
圧シリンダ31が接続されている。前記ロ−タリバルブ
26はN(ニ−トラル)及び1速乃至8速の各切換位置
が連続している切換式のもので、前記主変速レバ−3に
よって切換操作されると共に、位置決め機構により各切
換位置に保持されるようになっている。そして、第1油
圧シリンダ29は、ロ−タリバルブ26の各切換位置に
応じて油路が切換わり、ピストンロッド29aが伸縮作
動し、チェックバルブ32を介して変速装置の1速、2
速の切換を行い、また、第2油圧シリンダ30はロ−タ
リバルブ26の各切換位置に応じて油路が切換わり、ピ
ストンロッド30aが伸縮作動し、チェックバルブ33
を介して変速装置の3速、4速の切換を行い、さらに、
第3油圧シリンダ31はロ−タリバルブ26の各切換位
置に応じて油路が切換わり、ピストンロッド31aが伸
縮作動し、チェックバルブ35を介して変速装置の低速
(L)、高速(H)を切換えるようになっている。
【0012】そして、パイロット油路L6には前記第1
油圧シリンダ29、第2油圧シリンダ30及び第3油圧
シリンダ31に対応したチェックバルブ32,33,3
5がそれぞれ接続されている。前記チェックバルブ3
2,33,35は、スプ−ル32a,33a,35aが
押動操作されるばね復帰型の2位置切換弁であり、各ス
プ−ル32a,33a,35aの押動操作状態において
パイロット油路L6をドレン側に接続してパイロット圧
を消失し、ばね復帰状態においてパイロット油路L6の
ドレン状態を阻止してパイロット圧を保持するようにな
っている。前記チェックバルブ32は、前記第1油圧シ
リンダ29に連動してその中立の中間伸張位置、伸張限
及び収縮限でのみ、ばね復帰し、その作動中はスプ−ル
32aが押動操作されるように設置されている。同様に
前記チェックバルブ33は、前記第2油圧シリンダ30
に連動して、その中立の中間伸張位置、伸張限及び収縮
限でのみ、ばね復帰し、その作動中はスプ−ル33aが
押動操作されるように設置されている。また、前記チェ
ックバルブ35は、前記第3油圧シリンダ31に連動し
て、その伸張限及び収縮限でのみ、ばね復帰し、その作
動中はスプ−ル35aが押動操作されるように設置され
ている。
【0013】また、油圧クラッチ27を作動するシャト
ルバルブ25はオリフィスを押圧するばね力が油圧クラ
ッチ27のばね力よりも弱く設定してあり、油路L2の
圧油が下降により、油圧クラッチ27が切断されるよう
になっている。なお、28は変速装置、34はアキュム
レ−タである。
【0014】ついで、ノンクラッチ変速装置用油圧装置
21について、図3及び図4に沿って説明する。
【0015】ノンクラッチ変速装置用油圧装置21は変
速操作用バルブ部36と変速操作用シリンダブロック部
37からなっており、該シリンダブロック部37には第
1油圧シリンダ29、第2油圧シリンダ30及び第3油
圧シリンダ31が並列して、一体的に形成されている。
前記シリンダブロック部37のシリンダブロックケ−ス
38には第1油圧シリンダ29のピストンロッド29a
が摺動自在に支持されており、該ピストンロッド29a
の一側にはピストン39が設けられていると共に、他側
には係合溝29b,29bが形成されており、これら溝
29b,29bにはボ−ル39が係合されるようになっ
ている。前記シリンダブロックケ−ス38の上端部には
油路が形成されており、油圧ポンプ9からの圧油がロ−
タリバルブ26等を介して第1油圧シリンダ29、第2
油圧シリンダ30及び第3油圧シリンダ31に圧送され
るようになっている。
【0016】前記バルブ部36のバルブケ−ス46の一
側には、上方に開放されたバルブボディ収納部46aが
凹設されており、該収納部46aの底面46bにはノッ
クピン用孔46c及び油路用透孔46dが穿設されてい
る。
【0017】前記ロ−タリバルブ26のバルブボディ4
7は、肉厚円筒状の部材で、軸方向の下端部に小径の円
柱状の下部孔47aと、中間部に大径の円柱状の中央孔
47bと、が形成されていると共に、上端部内周面から
段部をもってベアリング48の外周部を嵌合する突縁状
のベアリング外嵌部47cが周設されている。前記バル
ブボディ47には油路用透孔47f及び透孔47gが形
成されており、その底面47d及び中央孔47bの内周
面には透孔口が開口されており、これら透孔47f及び
透孔47gは油路となっている。前記バルブボディ47
の下部にはノックピン用ピン凹部47hが凹設されてい
る。
【0018】前記バルブボディ47の底面47dにはシ
ールプレート49が密着固定されており、該プレート4
9は、バルブボディ47とほぼ同径の円板状の部材で、
複数の油路用孔49a、49a…及びノックピン用孔4
9b、49bが穿設されており、これら孔49aの位置
はバルブボディ47の透孔47fに対応するように形成
されている。
【0019】ノックピン50は、小径の円柱状の部材に
よって形成されており、該ピン50はシールプレート4
9のノックピン用孔49bに嵌通されると共に、バルブ
ボディ47の底面47dのピン凹部47hに嵌合される
ようになっている。前記バルブケ−ス46のバルブボデ
ィ収納部46a内にバルブボディ47がノックピン50
を介して装着され、バルブケ−ス46の透孔46dとそ
れに対応するバルブボディ47の透孔47fとが連通す
るようになっている。
【0020】前記ロ−タリバルブ26のスプール51
は、軸方向の下端部には小径の円柱状の嵌合突起51a
と、中間部には大径の円柱状の中央部51bと、段部を
もって形成されるベアリング外嵌部51cと、上部には
結合溝を有する小径のスプライン軸部51dと、からな
っており、前記バルブボディ下部孔47aと中央孔47
bとに、スプ−ルの嵌合突起51aと中央部51bとが
回動自在に嵌装されるようになっていると共に、ベアリ
ング外嵌部51cにベアリング58の内周部が外側から
嵌合されるようになっている。
【0021】前記嵌合突起51aには、軸方向に延びる
油路51e、及び、この油路51eに交差するラジアル
方向の油路が形成されている。前記嵌合突起51aの外
周には、Oリング52が装着されている。前記油路L2
からの圧油は、シリンダブロック部37の端面37aに
沿った油路及び圧油取り入れ部37bに導かれ、バルブ
ケ−ス46の油路46d及びバルブボディ47の油路4
7f等を介して、回転スプール51の油路に供給され
る。
【0022】前記スプ−ル51のスプライン軸部51d
にはギヤ部材53がスプライン結合されており、該ギヤ
部材53は、肉厚円筒状の部材で、軸方向の外周側下部
には、段部をもって形成された小径の下外嵌部53a
と、中間部の、外歯が形成されたギヤ53b部と、上部
の段部をもって形成された小径の上外嵌部53cと、内
周側には結合溝が形成されているスプライン部53dか
らなっており、前記スプール51のスプライン軸部51
dの結合溝とギヤ部材53のスプライン部53dの結合
溝とがスプライン結合されるようになっていると共に、
下外嵌部53a及び上外嵌部53cにはベアリング4
8,ベアリング58が嵌合されるようになっている。
【0023】前記バルブケ−ス46の収納部46aの上
端面には、ギヤケ−ス55の下端面が締結部材により接
続されるようになっており、該ギヤケ−ス55の下部に
はベアリング用外嵌孔55aが穿設されていると共に、
上部には蓋用大径の外嵌孔55bが穿設されており、前
記外嵌孔55aはベアリング58の外径部を嵌合するよ
うになっている。前記ギヤケ−ス55の外嵌孔55bに
嵌合される蓋59には、突縁状の嵌合部59aが形成さ
れており、該嵌合部59aはベアリング58の外周部と
ギヤケ−ス55の外嵌孔55bとの間に嵌合されるよう
になっている。図4に示すように、前記ギヤ53bの一
側にはシャフト57がギヤケ−ス55に摺動自在に支持
されており、該シャフト57にはラック57aが介装さ
れており、前記ギヤ53bとラック57aとは噛合され
ており、変速操作レバ−3の操作に基づき、シャフト5
7が長手方向に駆動されラック57aを介して、ギヤ5
3bを回転すると共に、スプ−ル51が回転されるよう
になっている。前記ギヤ53bに近接してギヤケ−ス5
5から円筒部材60が突設しており、該円筒部材60に
はボ−ル61が圧縮ばね62でギヤ53bに向けて付勢
されており、これらの円筒部材60、ボ−ル61、圧縮
ばね62及びギヤ53bが位置決め機構63を構成して
おり、該機構63のばね62の付勢を受けたボ−ル61
がギヤ53bの歯溝部に順次嵌入することにより、スプ
−ル51の回転に応じて、ロ−タリバルブ26は各切換
位置に保持されるようになっている。
【0024】ついで、本実施例のバルブの支持構造につ
いて説明する。バルブボディ47の下部孔47aと中央
孔47bと外嵌部47cとが同軸で精度良く加工される
ようにする。同じ工程で、スプ−ル51の嵌合突起51
aと中央部51b外周とベアリング外嵌部51cとスプ
ライン軸部51dが同軸で精度良く加工されるようにす
る。同様に、ギヤ部材53、ギヤケ−ス55及び蓋59
も同軸で精度良く加工されるようにする。
【0025】ついで、バルブボディ47の下部孔47a
と中央孔47bとに、スプ−ルの嵌合突起51aと中央
部とを嵌装すると共に、スプ−ル51のスプライン軸部
51dにギヤ部材53のスプライン部53dをスプライ
ン結合する。前記バルブボディ47のベアリング外嵌部
47cと、スプ−ル51のベアリング外嵌部51c及び
ギヤ部材53の下外嵌部53aとの間にベアリング48
を嵌合すると共に、ギヤケ−ス55の外嵌孔55aをベ
アリング48の外径部に挿嵌し、該ベアリング48の外
径面を基準としてバルブケ−ス46に連接して固定・位
置決めし、前記ギヤケ−ス55の外嵌孔55bと、前記
ギヤ部材53の軸端側嵌合部53cに嵌合されているベ
アリング58の外径部と、の間に蓋59の嵌合部59a
を嵌合するようにして前記ベアリング58の位置決めす
る。このようにして、ベアリング48及びベアリング5
8の中心軸とスプ−ル51の中心軸とは一致するように
なる。
【0026】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によると、
バルブボディの嵌合部とスプ−ルの嵌合部との間に第1
のベアリングが嵌合・位置決めされると共に、該第1の
ベアリングの外径部にギヤケ−スの挿嵌部が挿嵌され、
かつ、前記ギヤケ−スの嵌合部に第2のベアリングの外
径部が嵌合されるようにしたので、前記バルブボディの
中心軸とスプ−ルの中心軸とを一致させることができる
と共に、該スプ−ルの中心軸と、前記第1のベアリング
及び前記第2のベアリングの中心軸と、を一致させるこ
とができ、芯ずれによるロ−タリバルブの回動抵抗を減
少して、軽い操作力でロ−タリバルブを操作し得て、回
転弁の操作性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案が適用されるトラクタの概略構成図。
【図2】ノンクラッチ変速装置用油圧装置の油圧回路。
【図3】ノンクラッチ変速装置用油圧装置の内部構造を
示す縦断面図。
【図4】ノンクラッチ変速装置用油圧装置の内部構造を
示す横断面図。
【符号の説明】
1 作業車(トラクタ) 3 変速操作手段(主変速レバ−) 21 走行系油圧制御装置(ノンクラッチ変速装
置用油圧装置) 26 ロ−タリバルブ 27 油圧クラッチ 28 変速装置(トランスミッション) 29 油圧アクチュエータ(第1油圧シリンダ) 30 油圧アクチュエータ(第2油圧シリンダ) 31 油圧アクチュエータ(第3油圧シリンダ) 36 バルブ装置(変速操作用バルブ部) 47 バルブボディ 47a 嵌合孔(下部孔) 47b 嵌合孔(中央孔) 47c 嵌合部(ベアリング外嵌部) 51 スプ−ル 51a 挿嵌部(嵌合突起) 51b 挿嵌部(中央部) 51c 嵌合部(ベアリング外嵌部) 51d スプライン軸部 53 ギヤ部材 53a 軸基部側嵌合部(下外嵌部) 53b バルブ操作ギヤ(ギヤ部) 53c 軸端側嵌合部(上外嵌部) 53d 結合溝(スプライン部) 55 ギヤケ−ス 55a 挿嵌部(外嵌孔) 59 ギヤケ−ス(蓋) 59a 嵌合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 61/26 - 63/48

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速操作手段の操作に基づき、各切換位
    置に切換操作されるロ−タリバルブと、該ロ−タリバル
    ブの切換位置に応じて作業車の走行用変速装置を変速操
    作する一群の油圧アクチュエ−タと、備え、走行用油圧
    クラッチを接断制御してなる作業車における走行系油圧
    制御装置のバルブ装置において、 スプ−ルを嵌合する嵌合孔と、一端部に周設されている
    ベアリングの外径部を嵌合する嵌合部と、を有するバル
    ブボディと、 該バルブボディの嵌合孔に挿嵌される挿嵌部と、前記バ
    ルブボディの嵌合孔から突出してベアリング内径部に嵌
    合される嵌合部及び結合溝部を有するスプライン軸部
    と、を有し、前記バルブボディに回動自在に支持されて
    なるスプ−ルと、 前記スプライン軸部にスプライン結合される結合溝部
    と、一対のベアリングの内径部に嵌合される軸端側嵌合
    部、軸基部側嵌合部及びバルブ操作ギヤと、を有するギ
    ヤ部材と、 前記ギヤ部材を覆うと共に、ベアリングの外径部に挿嵌
    する挿嵌部及びベアリングの外径部を嵌合する嵌合部を
    有するギヤケ−スと前記バルブボディの嵌合部と前記ス
    プ−ルの嵌合部との間に嵌合されると共に、前記ギヤケ
    −スの挿嵌部に挿嵌される第1のベアリングと、 前記ギヤ部材の軸端側嵌合部と前記ギヤケ−スの嵌合部
    との間に嵌合される第2のベアリングと、を備え、 前記バルブボディの嵌合部と前記スプ−ルの嵌合部との
    間に前記第1のベアリングを嵌合・位置決めすると共
    に、前記ギヤケ−スの挿嵌部を前記第1のベアリングの
    外径部に挿嵌し、かつ、前記ギヤケ−スの嵌合部を前記
    第2のベアリングの外径部に嵌合するようにして、前記
    第1のベアリング及び前記第2のベアリングの中心軸
    と、前記スプ−ルの中心軸と、が一致するようにしてな
    る、 ことを特徴とする作業車における走行系油圧制御装置の
    バルブ装置。
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