JP2588266B2 - 透水式消波堤 - Google Patents

透水式消波堤

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JP2588266B2 JP33246188A JP33246188A JP2588266B2 JP 2588266 B2 JP2588266 B2 JP 2588266B2 JP 33246188 A JP33246188 A JP 33246188A JP 33246188 A JP33246188 A JP 33246188A JP 2588266 B2 JP2588266 B2 JP 2588266B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は透水式消波堤に関する。
従来の技術 従来、湖岸や海岸においては、放射状に突起を有した
コンクリートブロックによって築堤される堤体が護岸壁
として形成されている 発明が解決しようとする課題 しかし、上記した構成においては通水性が悪いため
に、コンクリートブロック間に停滞した有機物などが腐
敗し、悪臭を発する問題があった。また、堤体の外側面
が平坦なものとならないために、天井部および波浪に対
向する前面部を他用途、たとえば船着き場等に利用する
ことができない問題があった。
本発明は上記課題を解決するもので、有機物などの停
滞を防止することができるとともに、天井部および前面
部を他用途に使用することができる透水式消波堤を提供
することを目的とする。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために、本発明は、岸壁を形成す
る堤体において、陸地側の背後部に空洞部を設け、この
空洞部に連通するとともに堤体の天上部に開口する空気
口を設け、波浪に対向する堤体の前壁面に開口するとと
もに前記空洞部に連通し、流路が拡縮する複数の消波孔
を設け、この消波孔に対向する前記空洞部の奥端壁を下
方向に湾曲するように形成し、堤体の底部に前記空洞部
と堤体の前方水域とを連通する複数の透水孔を設けた構
成としたものである。
作用 上記した構成により、消波孔に流入する波浪は、流入
に際して流路が狭められるとともに、消波孔内において
流路が拡縮することによって消波され、また、空洞部へ
の流入に際して流路が広がることによってさらに消波さ
れる。そして、空洞部内に流入した波浪は、下方向に湾
曲する奥端壁に沿って空洞部の底部に導かれ、透水孔を
通って堤体の外に排出される。この間、空気口を介して
空洞部の通気が行われるので、波浪の流動が速やかなも
のとなる。そして、波浪の透水により生じる流れによっ
て有機物等の停滞が防止される。また、消波は消波孔と
空洞部と透水孔によって行うので、消波作用に影響しな
い堤体の天井部を平坦面に形成するとともに、前壁面を
直立面に形成して堤体を船着き場等の他用途に用いるこ
とが可能となる。なる。
実施例 以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。第
1図〜第3図において、岸壁を形成する堤体1は透水ブ
ロック2の上に消波ブロック3を複数段に積み重ねて形
成されており、波浪に対向する前壁面1aが直立面をなす
とともに天井面1bが平坦面をなしている。さらに、堤体
1の背後部、すなわち陸地側には空洞部4が設けられて
いる。そして、消波ブロック3には波浪5に対向して開
口する消波孔6が軸心方向に貫通して形成されており、
消波孔6は空洞部4に連通している。さらに、消波孔6
は途中に形成された狭窄部7によって流路が拡縮するよ
うになされている。また、透水ブロック2には空洞部4
と堤体1の前方とを連通する透水孔8が軸心方向に貫通
して形成されている。そして、消波孔6に対向する空洞
部4の奥端壁9は下方向に湾曲させて形成されており、
空洞部4に連通して設けられた空気口10が堤体1の天井
部に開口している。また、奥端壁9は円弧状のフレーム
11によって補強されており、フレーム11には電線等を配
置するために複数の穴12が形成されている。そして、堤
体1の天井面1aには水際に位置して安全柵13が設けられ
ており、安全柵13の背後に位置して排水溝14が形成され
ている。
以下、上記構成における作用について説明する。消波
孔6に流入する波浪5は、流入に際して流路が狭められ
るとともに、消波孔6の内部において流路が拡縮するこ
とによって消波され、また、空洞部4への流入に際して
流路が拡がることによってさらに消波される。そして、
空洞部4の内部に流入した波浪5は、下方向に湾曲する
奥端壁9の面に沿って空洞部4の底部に導かれ、透水孔
8を通って堤体1の外に排出される。この間、空気口10
を介して空洞部4の通気が行われるので、波浪5の流動
が速やかなものとなる。そして、波浪5の透水により生
じる流れによって有機物等の停滞が防止される。また、
消波は消波孔6と空洞部4と透水孔8によって行うの
で、消波作用に影響しない堤体1の天井部1bを平坦面に
形成するとともに、前壁面1aを直立面に形成して堤体1
を船着き場、遊歩道、自転車公園等の他用途に用いるこ
とが可能となる。
発明の効果 以上述べたように、本発明によれば、消波孔と空洞部
と透水孔とによって波浪を消波しながら透水させるの
で、波浪の透水により生じる流れによって有機物質の停
滞を防止することができ、また、消波作用に影響しない
堤体の天井部を平坦面に形成するとともに、前壁面を直
立面に形成して堤体を船着き場等の他用途に用いること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す全体断面図、第2図は
同全体斜視図、第3図は第1図のA−A矢視全体正面図
である。 1……堤体、2……透水ブロック、3……消波ブロッ
ク、4……空洞部、5……波浪、6……消波孔、7……
狭窄部、8……透水孔、9……奥端壁、10……空気口。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】岸壁を形成する堤体において、陸地側の背
    後部に空洞部を設け、この空洞部に連通するとともに堤
    体の天上部に開口する空気口を設け、波浪に対向する堤
    体の前壁面に開口するとともに前記空洞部に連通し、流
    路が拡縮する複数の消波孔を設け、この消波孔に対向す
    る前記空洞部の奥端壁を下方向に湾曲するように形成
    し、堤体の底部に前記空洞部と堤体の前方水域とを連通
    する複数の透水孔を設けたことを特徴とする透水式消波
    堤。
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CN113638364B (zh) * 2021-10-14 2021-12-21 西南交通大学 一种兼具生态保护和波浪能发电功能的下潜式装配防波堤

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