JP2583958Y2 - 動力舵取装置 - Google Patents

動力舵取装置

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JP2583958Y2
JP2583958Y2 JP1992010605U JP1060592U JP2583958Y2 JP 2583958 Y2 JP2583958 Y2 JP 2583958Y2 JP 1992010605 U JP1992010605 U JP 1992010605U JP 1060592 U JP1060592 U JP 1060592U JP 2583958 Y2 JP2583958 Y2 JP 2583958Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、舵取機構中に配した油
圧アクチュエータにて操舵補助力を発生させる油圧式の
動力舵取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】舵取りのための舵輪操作に要する力を油
圧力により補助する油圧式の動力舵取装置は、快適な操
舵感覚を実現するものとして、近年トラック,バス等の
大型車のみならず、普通乗用車にも広く採用されてい
る。この動力舵取装置は、操舵補助力を発生するパワー
シリンダ等の油圧アクチュエータを舵取機構中に配し、
これと油圧発生源たる油圧ポンプとの間に、該油圧アク
チュエータへの作動油圧を舵輪操作に応じて制御する油
圧制御弁を介装した構成となっている。
【0003】図3は従来の動力舵取装置における舵輪に
連繋されたピニオン軸のピニオンとラック軸とを噛合保
持するギヤハウジング11と、操舵補助力を発生させる油
圧シリンダ4を構成するシリンダチューブ10との連結部
分を一部切欠して示す正面図であり、図中1はラック軸
を示している。ラック軸1は相互に連結したギヤハウジ
ング11,シリンダチューブ10内にその軸芯線方向に往復
移動可能に配設されており、ギヤハウジング11内にてそ
のラックをピニオン軸のピニオンと噛合せしめ、また両
端部はギヤハウジング11, シリンダチューブ10から外部
に突き出され、図示しないタイロッドを介して操向輪に
連繋されている。
【0004】ピニオン軸は図示しないトーションバー,
入力軸を介して舵輪に連繋されており、舵輪の操作によ
ってラック軸を左, 右方向に往復移動させ、操向を行う
ようになっている。ギヤハウジング11とシリンダチュー
ブ10とは、前記ギヤハウジング11から延設した支持筒部
11a にシリンダチューブ10の一端部を圧入外嵌した状態
で止ねじ11b にて相互に一体的に連結されてる。支持筒
部11a の端部内側はラック軸1用の滑り軸受8が、また
これに近接してシリンダチューブ10内にはバックアップ
ワッシャ6a, オイルシール7aが内嵌され、ここにラック
軸1とシリンダチューブ10とにて構成される操舵補助力
発生用の油圧をシリンダ4の一方の油室Aが形成されて
いる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところでこのような従
来装置にあっては、ギヤハウジング11の支持筒部11a に
シリンダチューブ10の一端部を圧入外嵌する際、先ず支
持筒部11a 内に滑り軸受8を圧入した後、シリンダチュ
ーブ10の一端部を支持筒部11a に圧入外嵌し、シリンダ
チューブ10の他端部からバックアップワッシャ6a, オイ
ルシール7aを挿入位置決めして組立られるが、この際、
シリンダチューブ10が支持筒部11a を介して滑り軸受8
を圧迫するため、滑り軸受8の内径を変化させ、ラック
軸1と滑り軸受8との摩擦が大きくなり、ラック軸1の
操作が重くなる等の不都合があった。
【0006】本考案はかかる事情に鑑みなされたもので
あって、その目的とするところは、ハウジングの支持筒
部にシリンダチューブを圧入外嵌するに際して、滑り軸
受の内径が変化するのを防止すると共に、オイルシール
の交換作業を容易に行なえるようにした動力舵取装置を
提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案に係る動力舵取装
置は、舵輪に連繋するピニオン軸のピニオンと操向輪に
連繋するラック軸のラックとを噛合保持すると共に、内
部に前記ラック軸を支持する滑り軸受を圧入してある支
持筒部を備えたハウジングと、前記ラック軸に設けたピ
ストンの周囲にシリンダチューブを配設してなる操舵補
助力発生用の油圧シリンダとを備え、前記シリンダチュ
ーブの部を前記支持筒部端部に圧入外嵌した動力舵取
装置において、ハウジングの支持筒部の前記端部に、
ックアップワッシャを介し、シリンダ内に嵌め止められ
たオイルシールを設け、少なくとも前記滑り軸受を圧入
した部分と対応する部分の前記支持筒部の外径を、これ
に圧入外嵌すべきシリンダチューブの前記端部内径より
も小さくすると共に、前記滑り軸受は、支持筒部の前記
端部の端末から離れて圧入、位置されていることを特徴
とする。
【0008】
【作用】本考案にあっては、滑り軸受を圧入位置させる
べき部分と対応する部分の前記支持筒部の端部外径を、
これに外嵌圧入すべきシリンダチューブの端部内径より
も小さくしたから、シリンダチューブを圧入外嵌しても
滑り軸受を位置させた部分においては支持筒部とシリン
ダチューブとは圧入状態とはならず、滑り軸受の内径に
影響を与えない。また、滑り軸受は支持筒部の前記端部
端末から離れた位置に圧入されているから、治具を用
いることでバックアップワッシャ及びオイルシールを滑
り軸受と無関係に取り外すことが可能となる。
【0009】以下本考案をラック・ピニオン構造の油圧
式動力舵取装置に適用した場合を図面に基づき具体的に
説明する。図1は本考案に係る動力舵取装置の要部を示
す一部破断正面図である。図中1はラック軸であり、車
体前部に固設された筒形をなすシリンダチューブ10及び
その一端に連なるギヤハウジング11の内部に、軸長方向
への摺動自在に支承されたラック軸1の両端部は図示し
ない左右の前輪に夫々連なるタイロッド12,12 に、各別
の玉継手13,13 を介して連結されている。
【0010】ギヤハウジング11はシリンダチューブ10の
一側端部に、これに斜交する態様で連結されており、上
側には油圧制御弁14が設けられている。油圧制御弁14,
ギヤハウジング11内には上側に入力軸2が、また下側に
はその中途部にピニオン軸(図示せず)が、同軸上で回
動自在に夫々支承されている。入力軸2とピニオン軸と
はトーションバー(図示せず)を介して連結されてお
り、またピニオン軸のピニオンはギヤハウジング11内に
おいてラック軸1のラックに噛合させてある。
【0011】ギヤハウジング11の外部に突出する前記入
力軸2の上端は舵輪(ステアリングホイール)3に連結
されており、舵輪3が回動操作されると、この回動が入
力軸2及びトーションバーを介してピニオン軸に伝達さ
れ、ピニオン軸と噛合するラック軸1が軸長方向に摺動
され、玉継手13,13 及びタイロッド12,12 を介し左右の
前輪に夫々伝達され、舵取りがなされる。
【0012】この舵取りを補助するための油圧シリンダ
4は、ラック軸1の中途に固設した円形のピストン5を
設け、その外周にこれと同軸上にシリンダチューブ10を
外嵌せしめると共に、シリンダチューブ10の両端部にお
いて夫々バックアップワッシャ6a,6b 、オイルシール7
a,7b にてラック軸1とシリンダチューブ10との間の隙
間を封止し、ピストン5の両側に夫々油室A,Bを形成
して構成してあり、両油室A,B間の圧力差によりピス
トン5を介してラック軸1を押圧し、該ラック軸1の摺
動、即ち舵取り動作を補助する構成となっている。
【0013】油室A,Bに面するシリンダチューブ10の
周壁には作動油の出入口が開口せしめられており、これ
らの各出入口はここに固定したフィードチューブ9,9
を介して油圧制御弁14に連結され、またここから図示し
ない油圧ポンプ, 油タンクに連結され、油圧制御弁14に
て油室A内へ圧油が供給されると右側に対する、また油
室B内へ供給されると左側に対する各操向補助力を発生
するようになっている。
【0014】図2はギヤハウジング11とシリンダチュー
ブ10との連結部分を一部破断して示す部分拡大側面図で
あり、ギヤハウジング11から延設した支持筒部11a の端
部外周に、シリンダチューブ10の一端部をその先端面が
支持筒部11a の基部に設けた段差部11c に突き当たる位
置迄圧入外嵌され、止ねじ11b にて一体的に固定されて
いる。支持筒部11a の端部の内側であって、端末から所
定寸法Lだけ離れた内奥側に、従来と同様にラック軸1
用の滑り軸受8が圧入され、また支持筒部11aの端末に
接してシリンダチューブ10内には、バックアップワッシ
ャ6a, オイルシール7aが介装されている。
【0015】そして本考案装置にあっては、支持筒部11
a の外径をその端末側から滑り軸受8を位置させた位置
と対応する部分迄、又はこれよりも広幅の領域にわたっ
て僅かに縮小し、この縮小領域においてはシリンダチュ
ーブ10を支持筒部11a に圧入外嵌した状態においても相
互の間に0.05〜0.08mm程度の隙間dが形成されるように
してある。
【0016】而してこのような本考案装置にあっては、
予めギヤハウシング11における支持筒部11a の端部外周
面を軸長方向に、その端末から少なくとも滑り軸受け8
を位置させた部分と対応する部分を含む範囲にわたって
その外径を、これに外嵌するシリンダチューブ10の一端
部の内径よりも僅かに小さく設定しておく。この支持筒
部11a の内側に滑り軸受8を圧入した後、シリンダチュ
ーブ10の一端部を、支持筒部11a に圧入外嵌する。シリ
ンダチューブ10を圧入外嵌した後は、シリンダチューブ
10の反対側端部からバックアップワッシャ6a,オイルシ
ール7aをこの順序でバックアップワッシャ6aが支持筒部
11a の端面に突き当たる位置迄挿入する。支持筒部11a
の先端部外径はシリンダチューブ10の内径よりも僅かに
小さくしてあるから、シリンダチューブ10を支持筒部11
a に圧入する際のガイドとして機能し、シリンダチュー
ブ10の圧入作業が容易となる。
【0017】また、シリンダチューブ10を外嵌圧入した
状態においても、シリンダチューブと滑り軸受8が位置
する部分と対応する支持筒部11a の外周面との間には隙
間が存在し、相互に圧入状態とはならないから、滑り軸
受8の内径が損傷を受けることはない。
【0018】更に図3に示す従来装置にあっては、ラッ
ク軸1を支持する支持部間の長さが長くなることによる
たわみの増大及びこれによるオイルシールの損傷防止用
滑り軸受8,バックアップワッシャ6a,オイルシール
7aが相近接して支持筒部11aとシリンダチューブ10との
連結部分に介装されているため、例えば保守点検により
オイルシール7aの交換が必要となったような場合には、
ラック軸1を抜き取るだけではオイルシール7aを取り外
すことが出来ず、更にシリンダチューブ10を支持筒部11
a から抜き出さねばさらず、オイルシール7aの交換作業
が極めて煩わしいという問題があった。
【0019】
【0020】これに対して本考案の実施例では、オイル
シール7aを交換する際にラック軸1を抜き取った状態で
ギヤハウシング11側から棒状治具Mを差し込み、その先
端を支持筒部11a の内径よりも小さい内径に設定されて
いるバックアップワッシャ6aに突き当てて押すことによ
り、バックアップワッシャ6a, オイルシール7aをシリン
ダチューブ10の内径拡径部位10a 迄押し出すことが可能
となり、その交換作業を、ギヤハウジング11からシリン
ダチューブ10の抜き取りをすることなく行い得て交換作
業が容易になる。
【0021】
【考案の効果】以上の如く本考案装置にあっては、ハウ
ジングから延設した支持筒部であって、該支持筒部内に
圧入した滑り軸受と対応する部分の外径をここに圧入外
嵌すべきシリンダチューブの内径よりも小さくしたか
ら、支持筒部の端部にシリンダチューブの端部を圧入し
ても、この部分が圧入状態とならず、これによって滑り
軸受の内径寸法が影響を受けることがない。また、滑り
軸受は支持筒部の前記端部の端末から離れた内奥部に圧
入位置せしめてあるからオイルシールの交換に際して、
滑り軸受とは無関係にオイルシール及びバックアップワ
ッシャの取り外しが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る動力舵取装置の要部を示す一部破
断正面図である。
【図2】ギヤハウジングとシリンダチューブとの連結部
分の拡大断面図である。
【図3】従来装置におけるギヤハウジングとシリンダチ
ューブとの連結部分の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ラック軸 2 入力軸 3 舵輪 4 油圧シリンダ 5 ピストン 6a,6b バックアップワッシャ 7a,7b オイルシール 8 滑り軸受 10 シリンダチューブ 11 ギヤハウジング 11a 支持筒部 11b 止ねじ 12 タイロッド 13 玉継手 d 隙間

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 舵輪に連繋するピニオン軸のピニオンと
    操向輪に連繋するラック軸のラックとを噛合保持すると
    共に、内部に前記ラック軸を支持する滑り軸受を圧入し
    てある支持筒部を備えたハウジングと、前記ラック軸に
    設けたピストンの周囲にシリンダチューブを配設してな
    る操舵補助力発生用の油圧シリンダとを備え、前記シリ
    ンダチューブの部を前記支持筒部端部に圧入外嵌した
    動力舵取装置において、 ハウジングの支持筒部の前記端部に、バックアップワッ
    シャを介し、シリンダ内に嵌め止められたオイルシール
    を設け、少なくとも前記滑り軸受を圧入した部分と対応
    する部分の前記支持筒部の外径を、これに圧入外嵌すべ
    きシリンダチューブの前記端部内径よりも小さくすると
    共に、前記滑り軸受は、支持筒部の前記端部の端末から
    離れて圧入、位置されていることを特徴とする動力舵取
    装置。
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