JP2583205Y2 - 断熱床パネル - Google Patents
断熱床パネルInfo
- Publication number
- JP2583205Y2 JP2583205Y2 JP1101393U JP1101393U JP2583205Y2 JP 2583205 Y2 JP2583205 Y2 JP 2583205Y2 JP 1101393 U JP1101393 U JP 1101393U JP 1101393 U JP1101393 U JP 1101393U JP 2583205 Y2 JP2583205 Y2 JP 2583205Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- panel
- layer
- wall
- floor
- moisture
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- Expired - Lifetime
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- Building Environments (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、特に寒冷地における家
屋を建築するのに適した断熱床パネルに関するものであ
る。
屋を建築するのに適した断熱床パネルに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、家屋の建築に当っては、土台上部
と床パネルとの間に隙間が出来、隙間風が上り易い。こ
のため図5に示すように、土台(イ)上にわたってネッ
ト(ロ)を張り、このネット上に床パネル(ハ)との間
にグラスウール(ニ)を敷くことが行われているが、グ
ラスウールは隙間風を止めることができない。また、家
屋の木材が経時的に変形するので、ネット(ロ)やグラ
スウール(ニ)のたれ下りを生じて、床下からの冷気が
室内および壁体内に入り、これに室内の暖気が合流して
結露が発生しやすいという欠点があった。なお、同図に
おいて、(ホ)は根太を支える大引、(ヘ)は外壁、
(ト)は内壁、(チ)は巾木、(リ)はコンクリート基
礎を示す。このため、図4に示したネットの代りに硬質
多孔板(パンチングボード)を張装し、グラスウールに
代えて発泡ウレタンを充填することも行われており、こ
の方法は断熱性に優れているが、施工は狭い床下で多孔
板の孔からウレタンの注入発泡を行わなければならず作
業に困難を伴う不利があった。
と床パネルとの間に隙間が出来、隙間風が上り易い。こ
のため図5に示すように、土台(イ)上にわたってネッ
ト(ロ)を張り、このネット上に床パネル(ハ)との間
にグラスウール(ニ)を敷くことが行われているが、グ
ラスウールは隙間風を止めることができない。また、家
屋の木材が経時的に変形するので、ネット(ロ)やグラ
スウール(ニ)のたれ下りを生じて、床下からの冷気が
室内および壁体内に入り、これに室内の暖気が合流して
結露が発生しやすいという欠点があった。なお、同図に
おいて、(ホ)は根太を支える大引、(ヘ)は外壁、
(ト)は内壁、(チ)は巾木、(リ)はコンクリート基
礎を示す。このため、図4に示したネットの代りに硬質
多孔板(パンチングボード)を張装し、グラスウールに
代えて発泡ウレタンを充填することも行われており、こ
の方法は断熱性に優れているが、施工は狭い床下で多孔
板の孔からウレタンの注入発泡を行わなければならず作
業に困難を伴う不利があった。
【0003】
【考案が解決しようとする問題点】前記したように、こ
れら断熱材を充填する建築方法では充分な断熱が困難な
上、作業が複雑困難であるという問題点がある。
れら断熱材を充填する建築方法では充分な断熱が困難な
上、作業が複雑困難であるという問題点がある。
【0004】
【問題点を解決するための手段】上記の問題点は、本考
案によれば、床パネル本体を強度ならびに断熱性に富む
パネルで形成し、かつ、このパネルの一端の下に防湿層
および防風層を、壁体に向って重ねて取り付けた構造を
有する断熱床パネルによって解決される。
案によれば、床パネル本体を強度ならびに断熱性に富む
パネルで形成し、かつ、このパネルの一端の下に防湿層
および防風層を、壁体に向って重ねて取り付けた構造を
有する断熱床パネルによって解決される。
【0005】
【実施例】本考案の実施例を図面について説明する。図
1に示すように、土台1に従来の根太受に相当するパネ
ル受2を添設して、その上にパネル3が敷きつめられ床
体が形成される。このパネル3は、図3に明らかなよう
に、帯板状の木材を方形枠状に組合わせ、上面に合板4
(耐水ベニヤ12m/m)を被装してなり、枠内部に発
泡ウレタン5(75m/m以上)を充填して厚板状に形
成されている。こうして土台1に立設された壁体には、
外壁6と内壁7の間に間柱8(図2参照)を囲んで断熱
層9が設けられる。次に、上記パネル3のうち、一側縁
が壁体の内側に添接されるパネル3は、上記一側縁の下
面に図2、図3、図4から明らかなように、予め防湿層
10と防風層11が各一端縁をそろえ、上下に重ねて取
り付けられており、このうち防湿層10は、図1に明ら
かなように、施工の際に壁体の内壁7に沿って上方に折
り曲げられ、立上り面を内壁7に貼った別の防湿層10
aが幅15m/m以上で貼り重ねられる。 同じく防風
層11は、予め土台1の上面から外方にわたって土台を
巻き込むように下げおろし、外壁6に上方から貼ってき
た別の防風層11aと貼り重ねて密封される。ここで、
防湿層10は室内側から抜け出ようとする湿分を保持す
るために施工され、防風層11は外側にある通気層内を
流れる冷風を壁体内に通さないようにするため、また、
室内側から洩れた湿分を壁体内に溜めないように透湿さ
せるために施工されるものである。なお、各パネル3の
合わせ目はテープで密封する。また、防湿層10および
防風層11は、図4に示すように、パネルの合板4と発
泡ウレタン層5との間に取り付けてもよい。図4におい
て12はパネルの側面に取り付けた気密パッキングであ
り、パネルを敷き詰めたときに互いに隣接するパネルの
隙間を封鎖することができる。
1に示すように、土台1に従来の根太受に相当するパネ
ル受2を添設して、その上にパネル3が敷きつめられ床
体が形成される。このパネル3は、図3に明らかなよう
に、帯板状の木材を方形枠状に組合わせ、上面に合板4
(耐水ベニヤ12m/m)を被装してなり、枠内部に発
泡ウレタン5(75m/m以上)を充填して厚板状に形
成されている。こうして土台1に立設された壁体には、
外壁6と内壁7の間に間柱8(図2参照)を囲んで断熱
層9が設けられる。次に、上記パネル3のうち、一側縁
が壁体の内側に添接されるパネル3は、上記一側縁の下
面に図2、図3、図4から明らかなように、予め防湿層
10と防風層11が各一端縁をそろえ、上下に重ねて取
り付けられており、このうち防湿層10は、図1に明ら
かなように、施工の際に壁体の内壁7に沿って上方に折
り曲げられ、立上り面を内壁7に貼った別の防湿層10
aが幅15m/m以上で貼り重ねられる。 同じく防風
層11は、予め土台1の上面から外方にわたって土台を
巻き込むように下げおろし、外壁6に上方から貼ってき
た別の防風層11aと貼り重ねて密封される。ここで、
防湿層10は室内側から抜け出ようとする湿分を保持す
るために施工され、防風層11は外側にある通気層内を
流れる冷風を壁体内に通さないようにするため、また、
室内側から洩れた湿分を壁体内に溜めないように透湿さ
せるために施工されるものである。なお、各パネル3の
合わせ目はテープで密封する。また、防湿層10および
防風層11は、図4に示すように、パネルの合板4と発
泡ウレタン層5との間に取り付けてもよい。図4におい
て12はパネルの側面に取り付けた気密パッキングであ
り、パネルを敷き詰めたときに互いに隣接するパネルの
隙間を封鎖することができる。
【0006】
【考案の効果】本考案は、以上説明したように、床体は
従来の板材を敷き並べたいわゆる荒床と異なり、内部に
発泡ウレタン、上面を継目なしの合板で形成した厚板状
のパネル3で構成したから、断熱性大で強度も高く、さ
らに防湿層10、防風層11を介して床体と壁体とは一
体に包まれ土台1から遮断されているので、土台を伝っ
て上る外気の侵入は阻止され、壁体内での結露は防止さ
れる。なお、防風層11は厚手の防湿層を兼用してもよ
い。本考案の断熱床パネルは、以上説明したように、室
内を外部と充分よく遮断し、しかもその施工時に断熱パ
ネルに取り付けられている防風層、防湿層が建築物の床
構造体の土台およびパネル受の上に完全に施こされるの
で、パネルと壁体との間に隙間を生じることがなく結露
も発生しない。また、在来工法では、床パネル(ハ)は
施工上、上棟が終了するまでは張ることができないの
で、建築物内部での作業性が極めて悪く、また足場が不
安定なために危険が大であるが、本考案の断熱床パネル
によれば、床体を作るため建築作業も容易に行われる
等、多くの優れた効果を奏する。
従来の板材を敷き並べたいわゆる荒床と異なり、内部に
発泡ウレタン、上面を継目なしの合板で形成した厚板状
のパネル3で構成したから、断熱性大で強度も高く、さ
らに防湿層10、防風層11を介して床体と壁体とは一
体に包まれ土台1から遮断されているので、土台を伝っ
て上る外気の侵入は阻止され、壁体内での結露は防止さ
れる。なお、防風層11は厚手の防湿層を兼用してもよ
い。本考案の断熱床パネルは、以上説明したように、室
内を外部と充分よく遮断し、しかもその施工時に断熱パ
ネルに取り付けられている防風層、防湿層が建築物の床
構造体の土台およびパネル受の上に完全に施こされるの
で、パネルと壁体との間に隙間を生じることがなく結露
も発生しない。また、在来工法では、床パネル(ハ)は
施工上、上棟が終了するまでは張ることができないの
で、建築物内部での作業性が極めて悪く、また足場が不
安定なために危険が大であるが、本考案の断熱床パネル
によれば、床体を作るため建築作業も容易に行われる
等、多くの優れた効果を奏する。
【図1】本考案の断熱床パネルを施工した部分の拡大断
面図である。
面図である。
【図2】パネルの下に防湿層、防風層を敷込んだ状態の
斜面図である。
斜面図である。
【図3】本考案の断熱パネルの一実施例の斜面図であ
る。
る。
【図4】本考案の断熱パネルの他の実施例の斜面図であ
る。
る。
【図5】従来の断熱床の一例を示す断面図である。
1 土台 3 パネル 10 防湿層 11 防風層
Claims (1)
- 【請求項1】 パネルの一側縁に防湿層および防風層の
各一端縁を重ね合せて取り付けてなり、防湿層の他端は
パネル下面から壁体内面に沿って施工され、防風層の他
端は土台上面および前面を経て壁体外面に沿って施こさ
れるようにした断熱床パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1101393U JP2583205Y2 (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | 断熱床パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1101393U JP2583205Y2 (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | 断熱床パネル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0663702U JPH0663702U (ja) | 1994-09-09 |
JP2583205Y2 true JP2583205Y2 (ja) | 1998-10-22 |
Family
ID=11766238
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1101393U Expired - Lifetime JP2583205Y2 (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | 断熱床パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2583205Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-02-19 JP JP1101393U patent/JP2583205Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0663702U (ja) | 1994-09-09 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
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