JP2582859B2 - 静電気、電磁波シールド材 - Google Patents

静電気、電磁波シールド材

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JP2582859B2 JP63137938A JP13793888A JP2582859B2 JP 2582859 B2 JP2582859 B2 JP 2582859B2 JP 63137938 A JP63137938 A JP 63137938A JP 13793888 A JP13793888 A JP 13793888A JP 2582859 B2 JP2582859 B2 JP 2582859B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、各種電子、通信装置、たとえばデイスプ
レイデバイスなどを備えた装置に取り付けられる静電
気、電磁波シールド材に関する。
〔従来の技術〕
近年、上記電子、通信装置は、業務用だけでなく、一
般家庭にも導入されるようになつてきている。そして、
これらの装置は、その有用な機能などにより各種業務や
家事などを効率良く処理し社会の発展あるいは生活向上
に役立つものとして評価されている。
しかし、その反面、これらの装置から発生する静電気
や電磁波ノイズなどにより、人体あるいは他の備品など
が影響を受け支障をきたすという問題が起こる。たとえ
ば、ディスプレイなどを備えた上記装置を操作する作業
員などが経験する目精疲労、目の充血、肩こり、偏頭痛
などの障害や、家庭におけるテレビやラジオの画像の乱
れやノイズの発生といつた障害が現れる。
このため、従来より、上記静電気や電磁波ノイズをシ
ールドするシールド材を各種装置内に組み込んで該装置
類から発生する静電気や電磁波ノイズをシールドするこ
とが行われている。
このシールド材、たとえば上記デイスプレイデバイス
などを備えた装置における窓材などとして用いられるシ
ールド材としては、外部からデイスプレイ内部を目視で
きるような高い可視光線透過能を有しているとともに、
デイスプレイデバイスなどから発生する静電気(高電
圧)または電磁波などをシールドしうる良好なシールド
特性を有していることが要求される。
従来のこの種シールド材としては、一般にガラス基板
やポリカーボネート基板などの透明プラスチツク基板上
にメツシユタイプのカーボン繊維や金属コーテイング繊
維を貼り合わせたものや、上記透明基板上に透明導電層
を直接的に形成させたものなどが汎用されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかるに、上記従来のシールド材のうち、メツシユタ
イプのカーボン繊維や金属コーテイング繊維を用いたも
のは、基板を透過する像や物体が該メツシユ部で切断さ
れたり、光の反射による散乱によりゆらぎを生じ視認性
を悪くさせるといつた問題があり、またメツシユタイプ
のため静電気、電磁波シールド効果が低いという問題も
ある。
また、透明導電層を形成させたものは、その作製に際
し、遂一透明基板上に透明導電層を形成させる単一操作
を繰り返し行わねばならないので、生産性が悪くコスト
高となるだけでなく、使用中に上記導電層に傷がつくと
当然シールド能が低下するので、透明基板を含めたシー
ルド材全体を取り換えなければならず、コスト面および
作業上大きな支障をきたしていた。
さらに、上記従来のシールド材は、いずれも、透明基
板におけるメツシユタイプの繊維や透明導電層を設けた
面とは反対側の面が裸の状態にあるため、まぶしさを感
じたり、使用中での表面傷の発生により、視認性が低下
するという難点もあつた。この解決のため、透明基板と
して、その一面に防眩処理を施したものを用いる試みも
なされているが、透明基板上に直接このような処理を施
したのでは、前記した透明導電層を透明基板上に直接形
成する場合と同様の生産性やコスト面,作業上の問題を
免れない。
この発明は、上記従来の問題点に鑑み、高い可視光線
透過能を有するとともに、デイスプレイデバイスなどか
ら発生する静電気や電磁波などをシールドしうるすぐれ
たシールド能を有し、しかも透明基板自体の防眩性や耐
擦傷性にすぐれて、かつ生産性やコスト面,作業上など
の問題のない、実用価値の高い静電気、電磁波シールド
材を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
この発明者らは、上記の目的を達成するために鋭意検
討した結果、透明基板の上下両面に透明粘着剤層を介し
て透明フイルム基材を貼り合わせ、その一方の透明フイ
ルム基材の一面に透明導電層を、他方の透明フイルム基
材の一面に特定の防眩処理層をそれぞれ設けてシールド
剤を構成させることにより、可視光線透過能、静電気お
よび電磁波に対するシールド能のいずれの機能をも兼ね
備え、かつ透明基板自体の防眩性および耐擦傷性が良好
で、しかも生産性やコスト面,作業上などの問題のない
シールド材が得られるものであることを知り、この発明
を完成させるに至つた。
すなわち、この発明は、透明基板と、この基板の上下
両面に透明粘着剤層を介して貼り合わされた透明フィル
ム基材とを備え、かつ上記一方の透明フイルム基材の一
面に透明導電層が、他方の透明フイルム基材の一面に硬
化型樹脂にシリカ粒子を分散結着させた硬化被膜からな
る防眩処理層が、それぞれ設けられていることを特徴と
する静電気、電磁波シールド材に係るものである。
〔発明の構成・作用〕
この発明における透明基板としては、厚みが通常0.5
〜10mm程度の透明なガラス板や、ポリカーボネート、セ
ルロースプロピオーネ、アクリル樹脂などの透明なプラ
スチツク板などが用いられる。なお、ガラス板とプラス
チツク板とを積層させて透明基板を構成させてもよく、
この場合には比較的脆く破損され易いガラス板の破損時
の飛散防止効果が期待される。
この発明における透明フイルム基材としては、可撓性
と透明性とを備えた厚みが通常3〜250μm、特に9〜1
88μm程度のプラスチツクフイルムが好ましく用いられ
る。このようなフイルムとしては、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステ
ル類、ビスフエノールA系ポリカーボネートの如きポリ
カーボネート類、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの
ポリオレフイン類、セルローストリアセテート、セルロ
ースジアセテートなどのセルロース誘導体類、ポリ塩化
ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどのビニル系樹脂、ポリ
イミド類、ポリアミド類、ポリエーテルスルホン、ポリ
スルホンなどの各種プラスチツクからなるフィルムがあ
る。
透明フイルム基材の厚みが薄くなりすぎると機械的強
度が不足し、また厚くなりすぎるとフレキシブル性が欠
如し、たとえばロール状として連続的に該基材表面に透
明導電層や防眩処理層あるいは透明粘着剤層を形成する
ことが難しくなる。また、フレキシブル性がないため、
透明基板を貼り合わせる際、両者間に浮き現象や気泡が
生じ易くなり密着性を阻害するので好ましくない。
この発明においては、上述のように、透明フイルム基
材をロール状として、このフイルム基材上に連続して透
明導電層、防眩処理層あるいは透明粘着剤層を形成させ
ることができ、またこの状態において上記透明基板と適
宜貼り合わせることができるので、従来のような逐一透
明基板上に透明導電層や防眩処理層を直接的に形成させ
る単一操作を繰り返して行うといつた手数が省略でき、
これにより作業容易性と生産性の向上さらにコスト低減
が実現される。
この発明において、上記の透明基板と透明フイルム基
材とを貼り合わせるための透明粘着剤層としては、透明
性を有するものであれば特に限定なく採用できるが、た
とえばアクリル系粘着剤、シリコン系粘着剤、ゴム系粘
着剤などが好ましく用いられる。この粘着剤層は、透明
フイルム基材の一面に設けられる透明導電層および防眩
処理層に対してクツシヨン作用を発揮しこれら層の外的
要因による損傷を防ぐ役割をも有している。
このような透明粘着剤層の厚みは、上記役割をも考慮
して、通常5〜500μmの範囲とするのが好ましい。薄
すぎると接着機能および上述の効果を期待できず、また
厚くしすぎると可視光線透過性や作業性などの面で不利
となる。
この発明において、透明基板の上下両面に上記の透明
粘着剤層を介して貼り合わされるふたつの透明フイルム
基材のうち、一方のフイルム基材の一面に設けられる透
明導電層としては、金、銀、白金、パラジウム、銅、ア
ルミニウム、ニツケル、クロム、チタン、鉄、コバル
ト、スズまたはこれらの合金などからなる金属薄膜、酸
化インジウム、酸化チタン、酸化第二スズ、酸化カドミ
ウムなどからなる金属酸化物薄膜のほか、ヨウ化銅など
の薄膜が好ましく用いられる。
透明導電層の厚みは、静電気、電磁波シールド性と透
明性を考慮して適宜の範囲に設定されるが、金属薄膜で
は通常30〜600Åの範囲、金属酸化物薄膜では通常80〜
5,000Åの範囲とするのが好ましい。また、この透明導
電層の表面抵抗は、静電気シールド用として用いる場合
は109Ω/□以下、電磁波シールド用として用いる場合
は103Ω/□以下とするのが好ましい。
このような透明導電層は、たとば真空蒸着法、スパツ
タリング法、イオンプレーテイング法、化学蒸着法、ス
プレー熱分解法、化学メツキ法、電気メツキ法またはこ
れらの組み合わせ法などの公知の薄膜形成技術により、
容易に形成することができる。このうち、特に真空蒸着
法、スパツタリング法は、膜形成速度、大面積への適
用、生産性などの観点から好適に採用できる。
なお、このような透明導電層の形成に先立つて、被着
面、すなわち透明フイルム基材の表面に対し前処理とし
て、コロナ放電処理、紫外線照射処理、プラズマ処理、
スパツタエツチング処理、アンダーコート処理を施すこ
とにより、上記フイルム基材に対する透明導電層の密着
性を高めることができる。
また、上記透明導電層の表面に、MgF2、SiO2、Al
2O3、TiO、TiO2、ZrO2などの誘電体薄膜層を形成して、
可視光線透過率の向上や酸化などによる透明導電層の性
能劣化を防ぐようにしてもよい。
この発明において、他方のフイルム基材の一面に設け
られる防眩処理層としては、メラミン系樹脂、ウレタン
系樹脂、アルキド系樹脂、アクリル系樹脂、シリコン系
樹脂などの硬化型樹脂にシリカ粒子を分散結着させてな
る硬化被膜が好ましく用いられる。
この硬化被膜の形成に際しては、まず上述の硬化型樹
脂にシリカ粒子を配合し、必要に応じて帯電防止剤、重
合開始剤などの各種の添加剤を加えてなる組成物を、通
常溶剤で希釈して固型分が約20〜80重量%となる処理剤
を調製する。
ここで用いるシリカ粒子は、非晶質で多孔性のもので
あり、代表例としてシリカゲルを挙げることができる。
平均粒子径としては、通常30μm以下、好ましくは2〜
15μm程度であるのがよい。また配合割合は、樹脂100
重量部に対してシリカ粒子が0.1〜10重量部となるよう
にするのが好ましい。少なすぎると防眩効果に乏しくな
り、また多くなりすぎると可視光線透過率や被膜強度を
失することになる。
つぎに、上記の処理剤を透明フイルム基材の一面に適
当な手段たとえば一般的な溶液塗工手段であるグラビヤ
コータ、リバースコータ、スプルーコータ、スロツトオ
リフイスコータなどの手段により、乾燥硬化後の膜厚が
通常5〜30μm程度となるように塗布し、加熱乾燥後紫
外線照射、電子線照射あるいは加熱により硬化させる。
このようにして得られるシリカ粒子含有の硬化被膜か
らなる防眩処理層は、この処理層を有する透明フイルム
基材を透明基板に貼り合わせたとき、この基材に対して
良好な防眩性を付与し、かつ硬化皮膜の硬度が高くて耐
スクラツチ性にすぐれているため、透明基板の耐擦傷性
の向上に大きく寄与することになる。
なお、このような防眩処理層の形成に先立つて、被着
面、すなわち透明フイルム基材の表面に対し、前処理と
してコロナ放電処理、紫外線照射処理、プラズマ処理、
スパツタエツチング処理、プライマ処理、易接着処理を
施してもよく、これにより上記フイルム基材と防眩処理
層との密着性を高めることができる。
以上の構成要素からなるこの発明の静電気、電磁波シ
ールド材は、既述してきたことからも明らかなように、
通常は透明フイルム基材の一面に透明導電層を、他面に
透明粘着剤層を、それぞれ設けてなるシールド処理フイ
ルムと、透明フイルム基材の一面に防眩処理層を、他面
に透明粘着剤層を、それぞれ設けてなる防眩処理フイル
ムとを形成し、これら処理フイルムをそれぞれの透明粘
着剤層を介して透明基板の上下両面に貼り合わせること
により、作製される。
第1図は、このようにして作製されるこの発明の静電
気、電磁波シールド材の構成例を示したもので、図中、
1は透明基板、2,2は透明粘着剤層、3,3は透明フイルム
基材、4は透明導電層、5は防眩処理層である。
このシール材は、透明な構成素材からなるため良好な
可視光線透過率を有し、また片面の透明導電層4によつ
てすぐれた静電気、電磁波シールド機能を発揮し、かつ
他面の防眩処理層5によつて防眩性および耐擦傷性にも
すぐれており、さらに前記した2種の処理フイルムの形
成とその貼り合わせによつて作製できることから、生産
性およびコストや作業性の面で有利なものとなる。
また、このシールド材における透明導電層4または防
眩処理層5に傷が発生した場合には、損傷したフイルム
基材2のみを透明基板1より剥離して適宜取り替えるだ
けで新たなシールド材として使用できるから、その作業
性やコスト面で有利となるばかりかシールド材自体の寿
命を著しく延長させうるものとなる。
さらに、このシールド材は、透明基板1の両面に前記
2種の処理フイルムが貼り合わされていることから、片
面のみの貼り合わせとは異なつて、シールド材のソリ現
象がほとんどみられないという特徴をも有している。
すなわち、たとえば透明基板1の片面に前記したシー
ルド処理フイルムのみを貼り合わせたものでは、透明基
板1と上記処理フイルムとの線膨張係数、吸湿膨張率、
熱収縮率などの差異によりシールド材全体にソリが発生
しやすいが、この発明のように上記処理フイルムを貼り
あわせた透明基板1の他面側に前記した防眩処理フイル
ムを貼り合わせれば両処理フイルムによつて上述の差異
に起因したソリ現象がほとんどみられなくなるのであ
る。このような作用効果は、シールド材としての実際の
使用に際し、外観上および機能上非常に好ましい結果を
与えるものである。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明によれば、高い可視光線透過
能を有するとともに、デイスプレイデバイスなどから発
生する静電気や電磁波をシールドしうるすぐれたシール
ド能を有し、しかも透明基板自体の防眩性や耐擦傷性に
すぐれて、かつ生産性やコスト面、作業上などの問題や
さらにソリ現象などの問題のない、実用価値の極めて高
い静電気、電磁波シールド材を提供することができる。
〔実施例〕
以下に、この発明の実施例を記載してより具体的に説
明する。なお、以下の特性試験は、つぎの方法にて行つ
たものである。
<表面抵抗> 4端子法にて測定した。
<光学特性> 全光線透過率およびヘイズは日本電色産業製のデジタ
ルヘーズメータNDH−20Dを用いて測定した。60度光沢度
はスガ試験機社製変角光度計UGV−5Dを用いて測定し
た。
<静電気シールド特性> 春日電気社製の集電式電位測定器KS−325を用いて、
テレビのブラウン管(CRT)表面にシールド材を設置
(アース付き)し、表面の静電気(テレビのON時)を測
定した。なお、シールド材を放置しない場合は、40〜50
kVの静電気電位を持つ。
<電磁波シールド特性> アドバンテスト社製電磁波シールド効果測定装置TR−
17301を用いて周波数107、108、109Hzの電磁波シールド
効果(dB)を測定した。
<ソリ特性> シールド材をフリーな状態にて、温度60℃,湿度95%
RHとした環境試験機内に24時間放置後、ガラス板上にお
いてソリ返りの高さを測定した。
<耐擦傷性> スチールウール#0000を用いてシールド材表面(透明
導電層とは反対例の面)を強くこすることにより擦傷を
行い、その表面状況の変化を目視観察し、つぎの三段階
の評価を行つた。
A…強くこすつてもほとんど傷がつかない B…強くこすると傷がつく C…軽くこするだけで著しく傷がつく 実施例1 厚さ75μmの透明なポリエチレンテレフタレートフイ
ルムの片面に、In−Sn合金(Sn含有量10重量%)をター
ゲツトとして酸素ガスを導入した反応性マグネトロンス
パツタリング法により、In2O3−SnO2からなる厚さ約600
Åの透明導電層を形成した。つぎに、このフイルムの透
明導電層を有しない他面側にアクリル系粘着剤を用いて
厚さ20μmの透明粘着剤層を形成して、シールド処理フ
イルムとした。
このシールド処理フイルムを、厚さ2mmのアクリル板
(日東樹脂工業社製のクラレツクスSクリアーフラツト
000)の一面に、透明粘着剤層を介して貼り合わせ、さ
らにこのアクリル板の他面側に、防眩処理フイルムとし
て日東電気工業社製のアンチグレアシートAG−30(厚さ
50μmのポリエステルフイルムの一面にアクリル樹脂中
にシリカ粒子を分散結着させた厚さ7μmの硬化被膜か
らなる防眩処理層が、他面に厚さ25μmのアクリル系の
透明粘着剤層が、それぞれ形成されてなる処理フイル
ム)を、透明粘着剤層を介して貼り合わせ、この発明の
静電気、電磁波シールド材とした。
比較例1 アクリル板の他面側に防眩処理フイルムを貼り合わせ
なかつた以外は、実施例1と同様にして比較用の静電
気、電磁波シールド材を作製した。
比較例2 一面側に防眩処理層を有するアクリル板(日東樹脂工
業社製のクラレツクスクリアノングレアNo.1001)を用
い、このアクリル板の防眩処理層を有しない他面側に、
実施例1と同様の方法で作製した透明粘着剤層、透明フ
イルム基材および透明導電層にて構成されるシールド処
理フイルムを、透明粘着剤層を介して貼り合わせ、比較
用の静電気、電磁波シールド材を作製した。
実施例2 真空蒸着装置のベルジャー内を1〜2×104Torrとな
るように排気したのち、タングステンボート内にAgをタ
ーゲツトとして収容し、この蒸着源から20cmの距離に透
明フイルム基材としての厚さ100μmのポリエステルフ
イルムをセツトとして、抵抗加熱法によりこのフイルム
上に蒸着速度数十Å/秒にて厚さ120ÅのAg導電層を形
成し、以下実施例1と同様にしてこの発明の静電気、電
磁波シールド材を作製した。
実施例3 実施例2の方法で形成したAg導電層上に、さらに抵抗
加熱法により蒸着真空度1〜2×10-4Torr、蒸着速度数
十Å/秒の条件で500ÅのSiO薄膜からなる誘電体薄膜層
を蒸着形成し、以下実施例1と同様にしてこの発明の静
電気、電磁波シールド材を作製した。
上記実施例1〜3および比較例1,2で作製した各シー
ルド材の特性を調べた結果は、つぎの第1表に示される
とおりであつた。
つぎに、実施例1〜3に係る静電気、電磁波シールド
材を、CRT、LCDなどのデイスプレイ前面に取り付けて実
用テストを行つたところ、高い可視光線透過率とすぐれ
た防眩性によつて良好な視認性が得られるとともに、静
電気および電磁波に対するすぐれたシールド性が発揮さ
れることが確認された。さらに、上記デイスプレイ前面
への取り付け時などにおいても、ソリなどの現象はみら
れず、また使用中のシールド材表面の耐擦傷性も良好で
あつた。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の静電気、電磁波シールド材の構成例
を示す断面図である。 1……透明基板、2……透明粘着剤層、3……透明フイ
ルム基材、4……透明導電層、5……防眩処理層
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05F 1/02 9470−5G H05F 1/02 K

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明基板と、この基板の上下両面に透明粘
    着剤層を介して貼り合わされた透明フィルム基材とを備
    え、かつ上記一方の透明フイルム基材の一面に透明導電
    層が、他方の透明フイルム基材の一面に硬化型樹脂にシ
    リカ粒子を分散結着させた硬化被膜からなる防眩処理層
    が、それぞれ設けられていることを特徴とする静電気、
    電磁波シールド材。
JP63137938A 1988-06-04 1988-06-04 静電気、電磁波シールド材 Expired - Lifetime JP2582859B2 (ja)

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