JP2582633B2 - 自動車の窓用モールディングの係止クリップ - Google Patents

自動車の窓用モールディングの係止クリップ

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JP2582633B2
JP2582633B2 JP1001226A JP122689A JP2582633B2 JP 2582633 B2 JP2582633 B2 JP 2582633B2 JP 1001226 A JP1001226 A JP 1001226A JP 122689 A JP122689 A JP 122689A JP 2582633 B2 JP2582633 B2 JP 2582633B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、自動車の窓に嵌め込まれるガラスを開口部
縁に止着し、併せてこの開口部とガラスとの間の隙間を
被い隠すため用いられる装飾を兼ねた窓用モールディン
グを止めるための係止クリップに関する。
[従来の技術] 自動車の前後の窓に収められるガラスは一般に周囲を
モールディングで被い隠し、ガラスの安定化と間隙の目
隠しをしているが、合成樹脂を素材にした窓用モールデ
ィングの場合、窓開口部とガラスとの間に単独で使用さ
れ窓開口部に対して直接ガラスを固定するものと、予じ
め窓開口部に係止クリップを取付けておき、このクリッ
プを足場にしてガラスとの間隙に挿入し止着されるもの
とがある。
本発明は上記後者のタイプに係る窓用モールディング
において使用される係止クリップの改良に関するもの
で、特にモールディングと同様に合成樹脂を素材に押出
成形される係止クリップの改良に関するものである。
合成樹脂製の係止クリップは任意に剛性を選択できる
ことから窓開口部のコーナー部の如き屈曲部においても
その曲面に沿って無理なく止着できる長所があるが、こ
の様に柔軟性をもたせた係止クリップは熱に対して弱く
伸縮する欠点がある。
周知の様にこの種合成樹脂の係止クリップは溶融した
状態で押出成形されるが、この成形時に応力ひずみによ
って変形しやすい状態におかれる一方、使用状態におい
ては直射日光を受ける部所にあることから気温の変化に
加えて太陽熱を受け極端に加熱される極めて悪い条件下
で使用される。
このため、従来の係止クリップにあっては成形時には
応力ひずみによって変形し、使用時には熱膨張により長
さの途中に皺が発生し、外観を損ねたり、窓開口部から
剥離して係止機能を失ったりする問題があった。
そこでこれらを解決するため従来係止クリップの押出
成形時に鋼線製の芯材を一体に埋設し、係止クリップの
伸縮を抑える発明が提案されたが、金属製芯材と合成樹
脂の係止クリップ主体との馴みが悪いことからクリップ
の熱伸縮を完全に抑えることができなかった。
例えば、この合成樹脂の係止クリップ主体と鋼線製芯
材の熱膨張係数の差を埋める技術に関してこの種係止ク
リップと密接な関係にあるモールにつき実施される発明
が特開昭63−68421号として先に提案されている。
しかし、これを係止クリップに応用した場合芯材に対
し予じめ特別な前加工を施す必要があることに加え、こ
の芯材のインサートによって剛性が高まり合成樹脂の一
つの特性である柔軟性が失われ、窓開口部に止着すると
き特にそのコーナー部等においては密着性が損われ剥離
する等の問題を生ずる。
また、係止クリップの場合、合成樹脂を素材にする
が、一般には成形性、コストの面などからポリ塩化ビニ
ルが選択されることからこれに鋼線製の芯材をインサー
トした場合その成形時に成形ひずみを生じ、これが表面
に凹凸を形成して粘着テープによる窓開口部に対する接
着を不安定にする等の欠点がある。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は上述した係止クリップ主体の内部に伸縮防止
用の芯材の埋設における諸問題点に鑑み、これを改善す
べく開発されたもので、特に本発明はポリ塩化ビニルを
素材にして帯板状に成形される係止クリップ主体に対し
て芯材を埋設するに当っての成形性を改善すること、ま
た埋設したのちこの芯材によって係止クリップ主体の柔
軟性が損われることがないこと、そして芯材のインサー
トによるクリップ主体表面に表われる成形ひずみによる
凹凸の発生を防止し、自動車の窓開口部に対面する接着
表面を平滑面にして接着剤による止着作業を容易にし、
且つその止着状態を安定させること、更には埋設する芯
材とクリップ主体のポリ塩化ビニルとの一体性を図って
熱膨張収縮によるクリップ主体の伸縮変形を確実に抑制
防止できるようにしたことにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明は上記目的に基づき、帯板状をなすクリップ主
体をポリ塩化ビニルを素材に成形し、その一面にモール
ディングを掛け止める1乃至複数条の係止突条を備える
ようにした係止クリップにおいて、クリップ主体の内部
に上記係止突条を延設する基端部の肉厚部に沿ってその
長さの全長に亘りガラス繊維製の伸縮防止用の芯材を埋
設したことを特徴とするものである。
上記芯材は1つの係止突条の延設基端部に1本宛埋設
してもよく、更には複数個設けられる係止突条に沿って
複数箇所に複数本宛埋設してクリップ主体の伸縮を幅方
向の全体に亘って抑制防止するようにしてもよい。
特に複数本の芯材を分散状に埋設することは熱による
伸縮を確実に抑制できる外、一本宛の太さを小さくする
ことによって成形ひずみの発生を効果的に防止すること
になる。
[作用] 本発明は、上述の様にガラス繊維製の芯材をクリップ
主体の長さ方向に沿って全長に亘り埋設することから、
気温の上昇、直射日光を受ける等して加熱され熱膨張に
より伸縮作用したとき、熱膨張係数が小さく、且つ伸度
の小さいガラス繊維製の芯材がこれを抑制することにな
り、またガラス繊維は長繊維の集りによって構成され、
これら繊維間に素材ポリ塩化ビニルが侵入して一体化す
るためクリップ主体の熱膨張時にこれを確実に抑えられ
ることになる。そして更にガラス繊維は合成樹脂と馴み
がよく金属素材に比較して遥かに成形ひずみの発生が小
さいことから製品形状の安定化に優れる。
そして、上記ガラス繊維は柔軟性があり任意の屈曲が得
られるためクリップ主体の柔軟性を防げることがなく、
従って窓開口部の屈曲部、特にコーナー部の屈曲面によ
く追随して密着し接着剤による接着状態を安定させられ
ることになる。
以下、本発明の特徴とするところを図示する実施例を
基にして詳述し、その他の特徴とするところを併せて明
らかにする。
[実施例] 図面第1図は本発明に係る係止クリップの拡大側面図
で、第2図はモールディングを自動車の窓開口部に止着
する以前の相互の関係を示す説明斜視図、第3図は使用
状態を示す縦断面図であり、図中の符号1は本発明に係
る係止クリップ、2はこの係止クリップを直接止着する
自動車の窓開口部で、3は係止クリップを介して窓開口
部とこの開口部に収められるガラス4との間に挿入され
固定されるモールディングである。
係止クリップ1はポリ塩化ビニルを素材にして主体1a
を肉薄の帯板状に形成し、その両側縁部1b,1cを窓開口
部2の起立壁部5の内外の縁部の曲面に合せて屈曲させ
てある。そして、モールディング3に対向する一面には
このモールディングから派生する係止片を掛け止める係
止突条6がここでは3個各並行状に長さの全長に亘り突
設してあり、更にこれらの基端部6aのそれぞれ肉厚にな
った部分にガラス繊維製の伸縮防止用の芯材7が長さ方
向に沿って全長に亘り埋設してある。
この係止クリップ1は押出成形により主体を帯板状に
成形し、併せて各係止突条6を延設するのと同時に上記
肉厚になる基端部6aに沿って芯材7をインサート成形す
ることによってこれを一体成形するもので、多数本の長
繊維の束からなる上記芯材7はポリ塩化ビニルに馴んで
主体内部に一体的に埋設される。
尚、ここに使用されるガラス繊維製芯材7は図示する
ように主体1aの肉厚を超えない太さを限度とすることは
言うまでもないが、その埋設箇所、即ち本数は実施に当
って任意選択される。勿論、主体の伸縮を防止する上で
幅の全体に平均的に分散配設されることが好ましいこと
は言うまでもない。
上述成形された係止クリップ1は係止突条6を突設す
る反対の一面に粘着剤8を塗布し、或は両面粘着テープ
を貼着し、これを介して窓開口部の起立壁部5に接着固
定される。
第3図は上記係止クリップ1を介してモールディング
3を装着した状態を示しており、粘着剤8によって起立
壁部5に接着固定したのち、次に窓開口部2にガラス4
を収め、その周縁部下面を縁部2aに塗布する接着剤9に
押付け接着することになる。そして、この接着剤が固化
する前に起立壁部5とガラス周縁部との空隙を通して合
成樹脂製のモールディング3の脚部3aを差し入れその脚
端を接着剤9中に押入れると同時に、折返し状に設けた
係止爪3bをガラスの周縁部下面に、またこの係止爪3bと
は逆の方向に延設した係止片3cを係止クリップの係止突
条6に掛止めてモールディングの止着を完了しガラスと
窓開口部との間隙を被覆する。
この様に本発明係止クリップは上記粘着剤を介して窓
開口部の起立壁部5に接着されるが、この接着に当って
窓開口部の上縁や下縁の比較的直線に近い部分に対して
は元より、窓開口部のコーナー部分の屈曲面部分につい
ても埋設した芯材7がガラス繊維製で柔軟性があるため
主体1aと共に屈曲して上記屈曲面に密着し確実な止着を
果す一方、芯材自体には芯材から受ける反発力がないた
め剥離することがなく安定した止着状態が得られること
になる。
[発明の効果] 以上実施例につき詳述した様に、本発明係止クリップ
は主体内部に埋設するガラス繊維製芯材の熱膨張係数が
小さいことから加熱によって膨張し、長さ方向に伸長し
たり或は収縮する主体の変化を有効に抑制防止すること
ができると共に、このガラス繊維製芯材は柔軟性があり
自由に屈曲することから窓開口部の曲面部分についてク
リップ主体に追随して屈曲し、完全に密着して粘着剤或
は接着剤による固定の妨げとならず、また固定後は反発
力を有さないため剥離する方向に作用することがなく安
定した固着状態を得ることができる。
そして、上記埋設されるガラス繊維製の芯材は成形時
に主体を形成する溶融したポリ塩化ビニルとよく馴んで
成形ひずみを小さく抑え、且つ一体化することから相互
の位置づれが起りにくく、このため完全にクリップ主体
の伸縮を抑制できる一方、この芯材は特に係止突条を延
設する基端部に沿って埋設されることから押出成形時に
生ずる成形ひずみを最小限に抑えることができ、これに
よって製品形状の安定化が図れ、特に主体表面に現れる
凹凸が抑えられて窓開口部の起立壁部に対する接着面を
平滑面に形成することができ、これによって粘着剤或は
接着剤による止着の完全性が期待でき、極めて安定した
固着が得られる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る係止クリップの側面図第2図は使
用前の相互の位置関係を示すため分解した斜視図、第3
図は使用状態を説明する縦断面図である。 1…係止クリップ、1a…係止クリップ主体 2…窓開口部、3…モールディング 4…ガラス、5…起立壁部 6…係止突条、7…芯材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリ塩化ビニルを素材にして帯板状の主体
    (1a)を押出形成するのに併せてその一面に1乃至複数
    条のモールディング係止突条(6)を長手方向に沿って
    全長に亘り形成してなる自動車の窓用モールディングの
    係止クリップ(1)において、前記主体(1a)には前記
    係止突条(6)が延設されることによって肉厚部となる
    基端部(6a)に沿ってガラス繊維製の伸縮防止用芯材
    (7)を全長に亘り埋設してなることを特徴とした自動
    車の窓用モールディングの係止クリップ。
JP1001226A 1989-01-09 1989-01-09 自動車の窓用モールディングの係止クリップ Expired - Lifetime JP2582633B2 (ja)

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