JP2582128Y2 - ヒンジ構造 - Google Patents

ヒンジ構造

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JP2582128Y2
JP2582128Y2 JP5920292U JP5920292U JP2582128Y2 JP 2582128 Y2 JP2582128 Y2 JP 2582128Y2 JP 5920292 U JP5920292 U JP 5920292U JP 5920292 U JP5920292 U JP 5920292U JP 2582128 Y2 JP2582128 Y2 JP 2582128Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、受け部とこの受け部に
回転自在に軸支される軸部が一体成形されるヒンジ構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、合成樹脂製のパイプを保持するパ
イプ用クランプやなす環等に設けられているヒンジ部分
の構造では、軸部を軸受部に向けて押圧係入させること
により、軸部が軸受部に嵌入されて回転自在に軸支され
る構造のものがある。また、一体成形によって、ヒンジ
部分の軸が軸受部に嵌入された状態で成形され回転自在
に軸支される構造のものがある。
【0003】図7〜図9には、一体成形によるヒンジ構
造が示されている。図7に示される如く、例えば、車両
のブレーキホース等のパイプを保持するパイプ用クラン
プ100のヒンジ構造では、回転体110の軸104と
本体108の軸受部106とが、1組の金型を用いて1
回の工程で、軸104を軸受部106に嵌入させた状態
で成形される。
【0004】上記のように、パイプ用クランプ100の
回転体110の軸104を軸受部106に1回の工程で
嵌入させた状態で成形するには、図9に示される金型1
16を用い、本体108の軸受部106を中空筒状の突
部114の外周部で、また軸104を、中空部112で
成形する必要がある。
【0005】また、図8に示される如く、なす環118
のヒンジ部120の軸受部122と軸124とについて
もパイプ用クランプ100と同様に、中空筒状の突部を
有する金型を用いて一体成形することができる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、パイプ用クランプ100のヒンジ部102では、図
9に示される如く、突部114の肉厚が軸104と軸受
部106との隙間となり(図7参照)、この隙間が軸1
04のガタツキの原因となっていた。
【0007】また、軸104を有する回転体110と軸
受部106を有する本体108との2成形品となるため
に、金型にゲート部を2箇所設ける必要があった。この
ため、金型の形状が複雑となり、金型が大きくなる。
【0008】本考案は上記事実を考慮し、一体成形にお
いて金型のゲート部が一個所で、且つ、成形後に軸とそ
の軸を軸支する軸受部との隙間を最小限に抑えることが
できるヒンジ構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本考案
は、受け部とこの受け部に回転自在に軸支される軸部が
一体成形されるヒンジ構造であって、前記軸部を前記受
け部に軸支させた状態で前記受け部に連結し、軸部ある
いは受け部のいずれか一方を捩じることにより破断する
支持部を設けたことを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1記載の本考案のヒンジ構造では、受け
部と軸部とを支持部で連結させることにより、成形品と
なる樹脂が一個所のゲート部から金型の型枠内へ流動す
ることができ、受け部と軸部との一体成形が行われる。
【0011】ここで、一体成形により成形された軸部あ
るいは受け部のいずれか一方を強制的に捩じることによ
り、支持部が破断し、軸部はその破断面で回転自在に軸
支される。
【0012】これにより、従来の一体成形のように軸部
と受け部との間に金型の肉厚分だけの隙間が生じず、軸
部とその軸部を軸支する受け部との隙間を最小限に抑え
ることができる。このため、軸部のガタツキを押さえる
ことができる。
【0013】また、受け部と軸部とが支持部により連結
されるために、金型のゲート部を一個所設けるだけでヒ
ンジ部の一体成形が可能とされる。このため、金型の形
状を複雑にすることなく、金型の形状を簡単にすること
ができる。
【0014】
【実施例】本考案のヒンジ構造の一実施例について図1
〜図5に従って説明する。
【0015】図1に示される如く、本実施例に係るヒン
ジ構造が適用されたパイプ用クランプ10は、アセター
ル樹脂(ホモポリマー)からなる本体28と回転体30
とで構成されており、図3に示される如く、本体28に
設けられた受け部としての軸受部32と、回転体30に
設けられた軸部34とが支持部16によって連結され、
一体成形されている。
【0016】図1に示される如く、本体28の略中央部
には、挟持部38が形成されており、挟持部38には、
平面状の平面部42と、この平面部42の両側に湾曲状
の湾曲部44が夫々形成されている。
【0017】一方、回転体30には、本体28と同様に
略中央部に挟持部60が形成されている。この挟持部6
0は、本体28の挟持部38と同様に平面状の平面部6
2と、この平面部62の両側に湾曲状の湾曲部64が夫
々形成されている。この回転体30は、軸部34を中心
として回転し、本体28と重ね合わせられるようになっ
ている。
【0018】ところで、本体28と回転体30とが重ね
合わされそれぞれの挟持部38と挟持部60とによって
形成される収容部には、図2に示される如く、車両のブ
レーキホース等のパイプ20を保持する保持部材12が
嵌め込められる。この保持部材12は、長円柱体で硬度
40度のゴム材により成形されている。保持部材12の
外形は、挟持部38と挟持部60とによって形成される
収容部より若干大きめに加工され、長手方向の両端部に
は、収容部の開口部を覆うように、止め板22が形成さ
れている。
【0019】また、両側の止め板22の間を貫通する貫
通孔18が所定の間隔を有して長手方向に沿って平行に
2箇設けられており、これらの貫通孔18は、パイプ2
0を保持できる大きさとされている。貫通孔18の長さ
方向に沿って保持部材12の外面から貫通孔18まで切
れ込まれたスリット部26が設けられており、このスリ
ット部26を押し広げてパイプ20を貫通孔18へ押し
込めるようになっている。
【0020】図1に示される如く、本体28の外端部に
は、連結片50が立設されている。この連結片50の先
端部から矩形板状の引掛け片56が下斜め方向に弾性変
形可能に延設されている。また、回転体30の外端部に
は、爪片72が弾性変形可能に立設されている。この爪
片72の先端部には、三角形状の突片74が突設されて
おり、突片74は、本体28と回転体30とが重ね合わ
された際に、引掛け片56により係止されようになって
いる。
【0021】図3、図4に示される如く、軸部34は、
軸受部32の貫通孔58内に挿入されており、支持部1
6によって軸受部32に連結されている。支持部16
は、貫通孔58の内周面から軸部34へ向かって互いに
対向するように突設され4点で軸部34を支持してい
る。また、図4に示される如く、支持部16は、略円錐
体を頂点から半分に切断された形状をしており、各支持
部16の立面は、軸受部32の内側面32Aと同一面に
形成されている。
【0022】支持部16と軸部34との連結部分は薄肉
部14とされ、軸受部32側あるいは軸部34側のいず
れか一方を捩じることにより、この薄肉部14が破断す
るように成形されている。なお、薄肉部14は、金型成
形時に成形品となる樹脂が流動可能となるように形成さ
れている。
【0023】次に、本実施例の作用について説明する。
本実施例のヒンジ構造では、軸受部32と軸部34とを
支持部16で連結させることにより、成形品となる樹脂
が一個所のゲート部から金型の型枠内へ流動され、軸受
部32と軸部34との一体成形が行われる。
【0024】ここで、図5に示される如く、一体成形に
より成形された軸部34あるいは軸受部32のいずれか
一方を強制的に捩じることにより、薄肉部14に亀裂が
生じて破断状態となるとともに、軸部34はその破断さ
れた支持部16の破断面で回転自在に軸支される。
【0025】これにより、従来の一体成形のように軸部
34と軸受部32との間には、金型の肉厚分だけの隙間
が生じず、軸部34とその軸部34を軸支する軸受部3
2との隙間を最小限に抑えることができる。このため、
軸部34のガタツキを押さえることができる。また、軸
受部32と軸部34とが支持部16により連結されるた
めに、金型のゲート部を一個所設けるだけでヒンジ部の
一体成形が可能とされる。このため、金型の形状を複雑
にすることなく、金型の形状を簡単にすることができ
る。
【0026】なお、本実施例のヒンジ構造においては、
図6に示されるように、軸部34と軸受部32とを連結
する支持部50を3箇所とすることもできる。従って、
支持部16の形状及び数に限定されるものでなく、成形
時に樹脂が一個所のゲートから軸受部32と軸部34と
へ流動可能とされ、成形後に軸部34あるいは軸受部3
2のいずれか一方を強制的に捩じって破断された破断面
で軸部34のガタツキがほとんどない状態で回転自在に
軸支できるものであればよい。
【0027】また、本実施例のヒンジ構造においては、
パイプ用クランプ10のヒンジ構造について説明した
が、これに限定されず、合成樹脂の一体成形によるヒン
ジ構造であれば本考案は適用することができる。
【0028】さらに、軸部34が軸方向に移動しないヒ
ンジ構造であれば、逆に支持部16の軸受部32側に薄
肉部14を形成し、捩じって破断させるようにしてもよ
い。
【0029】
【考案の効果】以上説明したように、本考案のヒンジ構
造は、一体成形において金型のゲート部が一個所で、且
つ、成形後に軸とその軸を軸支する軸受部との隙間を最
小限に抑えることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るヒンジ構造のパイプ用クランプが
一体成形された状態を示す斜視図である。
【図2】本考案に係るヒンジ構造のパイプ用クランプが
パイプを保持した状態を示す斜視図である。
【図3】図1のパイプ用クランプのヒンジ部分を示す軸
方向から見た拡大側面図である。
【図4】図3の4−4線断面図である。
【図5】本考案に係るヒンジ構造の支持部が捩じられて
破断した状態を示す拡大断面図である。
【図6】本考案の一実施例に係るパイプ用クランプのヒ
ンジ部分の支持部が3箇所の場合を示す図3に対応する
拡大側面図である。
【図7】従来のヒンジ構造のパイプ用クランプを示す斜
視図である。
【図8】従来のヒンジ構造のなす環を示す斜視図であ
る。
【図9】図7、図8の軸と軸受部との隙間の状態を示す
要部拡大断面図である。
【符号の説明】
10 パイプ用クランプ 16 支持部 32 軸受部(受け部) 34 軸部 50 支持部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受け部とこの受け部に回転自在に軸支さ
    れる軸部が一体成形されるヒンジ構造であって、前記軸
    部を前記受け部に軸支させた状態で前記受け部に連結
    し、軸部あるいは受け部のいずれか一方を捩じることに
    より破断する支持部を設けたことを特徴とするヒンジ構
    造。
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JP7313196B2 (ja) * 2018-06-15 2023-07-24 株式会社アルファ 車両のハンドル装置及び回転操作クリップ
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