JP2581285B2 - 耐熱性光ファイバの製造方法 - Google Patents

耐熱性光ファイバの製造方法

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  • Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は耐熱性光ファイバの製造方法に係り、特に耐
熱コーティングを改善したものに関する。
[従来の技術] 光ファイバは通信用ばかりでなく、データ処理や計測
の分野に使用されてきている。これらのデータ処理や計
測分野のなかで、特に高温環境下にある測定系、例え
ば、熔鉱炉や地熱発電での制御システムには、高温に耐
える耐熱光ファイバの要求が高まっている。この要求に
対して現状の光ファイバは十分に応えることができな
い。
即ち、石英ガラスで構成される光ファイバも一般のガ
ラスと同じく表面に傷がつきやすいので、線引と同時に
樹脂を被覆して保護するようになっている。この光ファ
イバを保護する被覆材には、通常、UV樹脂、シリコー
ン、ポリイミドが用いられている。しかしながら、この
ような被覆材のうち長時間使用可能な温度はポリイミド
でようやく200℃である。
そこで、高温環境下に耐えることができるようにする
ため金属、セラミックス等を被覆した光ファイバが検討
されている。しかし、金属を被覆した光ファイバは、耐
熱性にすぐれた金属を使用するとマイクロベンド損失を
生じやすく、逆にマイクロベンド損失を防止する金属を
使用すると耐熱性に乏しいという傾向にある。例えば、
Al等の金属被覆は500℃までの高温に耐えられるが、熱
膨張係数差が大きく光ファイバ表面に傷をつけ強度が劣
化するという欠点がある。
一方、セラミックスは延性に乏しいため曲げに対して
極度に弱く、ハーメッチックコーティングのように数10
0〜1000Åといった極薄膜の被覆として使われる程度で
あった。
[発明が解決しようとする課題] 上述したように従来技術では、熔鉱炉周辺や地熱発電
等の高温環境下で使用できる耐熱性に優れた低損失の光
ファイバを製造することができなかった。
本発明の目的は、前記した従来技術の欠点を解消し、
高温環境下においても長時間安定な光ファイバを得るこ
とができる耐熱性光ファイバの製造方法を提供すること
にある。
[課題を解決するための手段] 本発明の耐熱性光ファイバの製造方法は、プリフォー
ムを加熱延伸して得た光ファイバにカーボン被覆を施
し、この上に有機金属ポリマを被覆した後、さらに有機
金属化合物を塗布して熱加水分解を行うようにしたもの
である。
有機金属ポリマとしてはポリチタノカルボシラン、有
機金属化合物としては(CH3O)4Si、(C2H5O)4Siまた
は、これらを含む混合物が好ましい。
[作用] 被覆工程中、または高温環境下では有機金属ポリマに
含まれる残留メチル基等の分解により水素ガスが発生す
るが、加熱延伸した光ファイバにカーボン被覆を施す
と、この水素ガスの光ファイバへの拡散が防止される。
また、有機金属ポリマは無機物を骨格として側鎖に有
機物が付加されたものであるため、無機物と有機物との
中間の可撓性と耐熱性を保持している。しかし、有機金
属ポリマを光ファイバに被覆しただけでは、その被覆表
面は多孔質状態になっているため被覆層のクラックが発
生しやすい。このため本発明では、さらに光ファイバを
有機金属化合物溶液に通し、この溶液を多孔質内に含浸
させて高温の加熱炉を通して熱加水分解させるようにし
てある。これにより有機金属ポリマ被覆層は多孔質状態
からガラス状態に変化するためクラックの発生がなくな
る。従って、光ファイバの耐熱性及び強度の大幅な向上
が図れる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。
第1図は本発明における耐熱性光ファイバの製造方法
を実施する光ファイバ線引ラインの一例を示す。
3は線引炉であり、プリフォーム1を加熱して溶融状
態にすることによりプリフォーム1を紡糸する。4はカ
ーボンコーティング炉であり、線引炉3で紡糸された光
ファイバ2に外部からカーボン原料を供給することによ
り、熱CVD方式,プラズマCVD方式,スパッタリング方式
等によって、カーボンをコーティングしてファイバの強
度および伝送特性の長期信頼性を向上させる。外部から
供給するカーボン原料はベンゼン+N2である。
5はカーボンコーティングの上に更に被覆するための
材料となる有機金属ポリマであるポリチタノカルボシラ
ンを蓄えたコーティングダイスである。6はコーティン
グされた被覆材をUV(紫外線)または加熱により硬化し
てファイバに固着させる硬化炉である。
7は有機金属ポリマ被覆に含浸させるための有機金属
化合物であるテトラメトキシシラン:メタノール:H2Oの
混合液を蓄えたコーティングダイスである。8は有機金
属ポリマに含浸させた有機金属化合物を熱加水分解させ
る加熱炉である。
そして、9は線引炉3から一気に重力方向に線引きす
るために光ファイバ素線10に加えられる水平方向の力を
重力方向に切り替えるターンプーリである。
さて、上記の様な構成の光ファイバ線引炉において、
外径φ30mm,1.3μm帯プリフォームを加熱延伸して外径
125μmの耐熱性光ファイバを製造する方法について説
明する。
まず、プリフォーム1を線引炉3内で紡糸してからカ
ーボンコーティング炉4に導き、導かれた光ファイバ2
を高温(約1200℃)のベンゼン+Niガス雰囲気中を通過
させることで光ファイバ2にカーボンを被覆する。
カーボンを被覆された光ファイバ2は、さらにコーテ
ィングダイス5を通してポリチタノカルボシラン(充填
材ジルコニア)を塗布された後、600℃の硬化炉に導い
て硬化させる。
次に、ポリチタノカルボシランを硬化させた光ファイ
バをコーティングダイス7を通し、テトラメトキシシラ
ン:メタノール:H2O=1:1:1の混合液をNH4OHでpH10に調
整して塗布した後、800℃で加熱炉8に導いて熱加水分
解させ、ターンプーリ9を介して30m/minの速度でボビ
ンに巻き取る。
このようにしてボビンに巻き取られた被覆光ファイバ
素線10の外径は155μmであった。
この光ファイバ素線の伝送損失は波長1.3μmにおい
て0.36dB/kmであり、被覆による損失増加は見られなか
った。
ここで、カーボン膜を形成するのは被覆工程中、また
は500℃以上の高温環境下ではポリチタノカルボシラン
に含まれる残留メチル基等の分解により水素ガスが発生
するが、この水素ガスの光ファイバへの拡散を防ぐため
である。
また、ポリチタノカルボシランを被覆した後、さらに
混合液を塗布して熱加水分解を行うのは次の理由によ
る。ポリチタノカルボキシランを光ファイバに被覆した
段階では、その被覆表面は、SEMで確認したところ多孔
質状態になっていることが分かった。この段階止りの被
覆光ファイバをφ1.8×φ1.4mmのSUS(ステンレス鋼)
パイプ内に入れ、600℃×24hr加熱しパイプに振動を加
えると、ポリチタノカルボシラン被覆層が剥がれるか、
またはクラックが発生して光ファイバは断線した。
そこで、テトラメトキシシラン溶液を通し、この溶液
を多孔質内に含浸させ高温の加熱炉8を通すことにより
ガラス状態を形成させ、これによりポリチラノカルボシ
ラン被覆層のクラック発生を防止した。
このようにして製造した被覆光ファイバ素線をφ1.8
×φ1.4mmのSUSパイプに入れ60℃×100hr加熱したが、
加熱後においても損失増加は0.1dB/km以下で、また振動
に対しても断線はなかった。従って、本実施例による被
覆光ファイバを熔鉱炉周辺や地熱発電等の高温環境下で
使用しても、冷却管なしに十分耐えることが可能とな
る。
[発明の効果] 以上述べたように本発明によれば、カーボン被覆の上
に有機金属ポリマを施し、さらに有機金属化合物の熱加
水分解することにより光ファイバをコーティングしたの
で、500℃以上の高温下においても長時間安定な耐熱性
高強度光ファイバを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の耐熱性光ファイバの製造方法を実施す
るための光ファイバ線引炉例を示す概略図である。 1……プリフォーム、2……ファイバ、3……線引炉、
4……カーボンコーティング炉、5……コーティングダ
イス、6……硬化炉、7……コーティングダイス、8…
…加熱炉、9……ターンプーリ、10……光ファイバ素
線。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プリフォームを加熱延伸して得た光ファイ
    バにカーボン被覆を施し、 この上に有機金属ポリマを被覆した後、 さらに有機金属化合物を塗布して熱加水分解を行うよう
    にしたことを特徴とする耐熱性光ファイバの製造方法。
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