JP2581021B2 - 半導体パッケージ - Google Patents

半導体パッケージ

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JP2581021B2
JP2581021B2 JP6264800A JP26480094A JP2581021B2 JP 2581021 B2 JP2581021 B2 JP 2581021B2 JP 6264800 A JP6264800 A JP 6264800A JP 26480094 A JP26480094 A JP 26480094A JP 2581021 B2 JP2581021 B2 JP 2581021B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体パッケージに関
し、特に、信頼度向上のために金メッキ面を有する半導
体パッケージに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体パッケージのうちセラミックパッ
ケージでは、セラミックス基体からなるパッケージ本体
にリードを取り付ける必要があり、従来は、セラミック
ス基体に金属化(メタライズ)層を設けてこの金属化層に
Ni(ニッケル)メッキを施し、そののちロウ付けによっ
てリードを取付け、耐食性及び耐熱性の向上などを目的
として、さらにNiメッキとAu(金)メッキとを順次施
していた。特開昭61-53736号公報には、金属化層にAu
メッキを施し、さらにAg-Cuを用いるロウ付けを行
なうことによって、リードを取り付けることが開示され
ている。図4は特開昭61-53436号公報に開示された技術
に基づく半導体パッケージの構成を示す断面図である。
【0003】アルミナ等からなる絶縁性の基体15にW
(タングステン)やMo(モリブデン)からなる金属化層1
2が設けられ、金属化層12の表面にはAuメッキ層1
3が設けられている。金属リード11は、金属化層12
及びAuメッキ層13を介し、Ag-Cuを用いたロウ
付けにより、基体15に取り付けられている。符号14
は、ロウ付けによって形成されたAg-Cu層を示して
いる。このように構成した半導体パッケージでは、金属
リード11の露出表面や金属化層12上のAuメッキ層
13などの外部に露出する金属面には、上述したように
腐食防止などを目的として、さらに、Niメッキ層16
を介してAuメッキ層17が設けられている。
【0004】また、信頼性をさらに高めあるいはAuの
消費量を削減するために、Niメッキ層とAuメッキ層
との間に、Rh(ロジウム)メッキ層(特開昭55-4955)、
Ru(ルテニウム)メッキ層(特開昭62-8533)あるいはP
t(白金)メッキ層(特開昭62-8532)を設けることが報
告されている。これらのメッキ層は、ニッケルに比べて
金と金属間化合物を作りにくく、また、Fe(鉄)やNi
の拡散に対するバリアとして有効に作用するので、これ
らのメッキ層を設けることによって、Auメッキ層を厚
さを従来の1.5μm程度から0.5μm程度へと薄くす
ることが可能になる。さらにまた、特開昭55-34692号公
報には、Auメッキ層と下地となるべきNiメッキ層と
ともにCo(コバルト)層を設ける、あるいはNiメッキ
層の代りに、Ni-Co合金層を設けることが開示され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来の半導体パッケージでは、「金属リード+Niメッ
キ層+Auメッキ層」あるいは「Ag-Cuロウ付け+
Niメッキ層+Auメッキ層」という層構成とすること
により、耐熱性の向上は図られているが、表面の硬度が
十分でないという問題点がある。すなわち、製造工程や
実装工程において、金属リード表面に傷がついたり、表
面が摩耗しやすいという問題点がある。Auメッキ層と
Niメッキ層との間に、Rh,Ru,PtあるいはCoか
らなる層を設けたり、Niメッキ層にCoを含有させた
場合も同様である。
【0006】特に、半導体パッケージをハンドリングす
る工程で、ハンドラーやピンセットなどによりダメージ
を受けやすい。これらハンドラーやピンセットなどに
は、セラミックやステンレス鋼など、Auよりも硬い材
料が使用されているため、これらの工具類で扱うことに
より、表面の金メッキ層に下層まで貫通する傷ができ、
リード材料であるFeやロウ付け部のAg-Cu層が露
出することになって、腐食や変色が発生することがあ
る。
【0007】本発明の目的は、ハンドリング時に傷を受
けにくく、腐食や変色を起こしにくい、信頼性の高い半
導体パッケージを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の半導体パ
ッケージは、金属面上にAuメッキ層が設けられている
半導体パッケージにおいて、前記金メッキ層の下層に下
地として硬質メッキ層が形成されている。このとき、硬
質メッキ層の下にNiメッキ層が存在するようにしても
よい。
【0009】本発明の第2の半導体パッケージは、金属
面上にAuメッキ層が設けられている半導体パッケージ
において、前記Auメッキ層の上層に硬質メッキ層が形
成されている。Auメッキ層の下にNiメッキ層が存在
するようにしてもよい。
【0010】本発明において、硬質メッキ層とは、C
o,Ni,Rh,Ru,Ptなどの単一メッキ層に比べて硬
いメッキ層のことであって、耐摩耗性を向上させる層の
ことである。硬質メッキ層は、好ましくは、ビッカース
硬さが500以上の材料によって構成される。硬質メッ
キ層の材料として好ましく使用されるものを例示すれ
ば、電解メッキ法により硬質メッキ層を形成する場合で
あれば、Cr(クロム)、Ni/SiC(炭化ケイ素)など
が挙げられ、無電解メッキ法を用いる場合であれば、N
i-P(リン)合金メッキなどが挙げられる。なお、Ni
などのビッカース硬さはおよそ200程度であるのに対
し、Ni/SiC硬質メッキ膜のビッカース硬さは60
0〜700程度である。また硬質メッキ層の厚さは、好
ましくは1μm以上10μm以下である。硬質メッキ層
の厚さが1μm未満の場合には、下地に凹凸が有る場合
にカバレジが生じて平坦性を維持できなくなることがあ
り、硬質メッキ層の厚さが10μmを越える場合には、
硬質メッキ層の硬さに起因して、加工性の劣化やクラッ
クの発生などの問題が生じることがある。
【0011】
【作用】本発明の半導体パッケージは、Auメッキ層の
上層あるいは下層に硬質メッキ層を設けてあるので、耐
摩耗性が向上してハンドリング時に傷を受けにくくな
り、腐食や変色を防ぐことができる。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0013】《実施例1》図1に示す半導体パッケージ
は、図4に示す従来の半導体パッケージと同様のもので
あるが、外部に露出しているAuメッキ層17の上に、
硬質メッキ層18が設けられている点で相違する。すな
わち、コバール(Fe-Co-Ni合金)などで構成される
金属リード11の表面には、Niメッキ層16、Auメ
ッキ層17及び硬質メッキ層18がこの順で積層してい
ることになる。硬質メッキ層18は、電解メッキあるい
は無電解メッキによって1〜10μm程度の厚さに形成
され、その材質としては、電解メッキの場合であればC
rやNi/SiCが、無電解メッキの場合であればNi
-P合金が選択される。このような構成とすることによ
り、Niメッキ膜のビッカース硬さが200程度である
のに対し、Ni/SiC硬質メッキ皮膜は一般にビッカ
ース硬さが600〜700程度であるので、耐摩耗性に
おいて、数倍の向上が見られる。また、硬質メッキ層1
8の下地としてAuメッキ層17が設けられているの
で、なんらかの理由で硬質メッキ層18に傷がついた場
合であっても、Niメッキ層16での錆の発生を防ぐこ
とが可能となる。
【0014】《実施例2》次に、実施例2について、図
2を用いて説明する。半導体パッケージの用途によって
は金属リード部に対して半田付け性が要求される場合が
あるが、図1に示した半導体パッケージでは、表面に露
出している硬質メッキ層18の材質によっては半田付け
性に劣る場合がある。これを改善するために図2に示し
た半導体パッケージでは、Auメッキ層17の表面に硬
質メッキ層を設けるのではなく、Auメッキ層17とN
iメッキ層16との間に硬質メッキ層18を設けた構成
となっている。このように構成することにより、表面に
はAuメッキ層17が露出し、かつ硬質メッキ層18の
酸化が上層のAuメッキ層17で防止されることとなっ
て、良好かつ安定した半田付け性を得ることができる。
【0015】《実施例3》次に、実施例3について、図
3を用いて説明する。この半導体パッケージは、実施例
1に示したものと同様のものであるが、実施例1におけ
るAuメッキ層17が設けられておらず、Niメッキ層
16に硬質メッキ層18が直接設けられている点で相違
する。このようにNiメッキ層16上に硬質メッキ層1
8を直接設けた場合であっても、半導体パッケージ耐摩
耗性が向上してハンドリング時に傷を受けにくくなの
で、本発明の効果を十分に発揮することが可能となる。
【0016】なお、本発明の半導体パッケージでは、金
属リード部に硬質メッキ層が設けられており、すなわ
ち、リードに硬度の大きい層が形成されている。リード
の成形等が必要な場合には、リードの成形を行なった後
に硬質メッキ層を被着することによって、成形に伴うメ
ッキ層のひび割れや剥離の問題を回避することができ
る。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、Auメッ
キ層の上あるいは下に硬質メッキ層を設けることによ
り、半導体パッケージ耐摩耗性が向上してハンドリング
時に傷を受けにくくなる。このため、外部雰囲気のガス
や水分に起因する酸化、硫化等よる変色や腐食が防止で
き、信頼度の高い半導体パッケージを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の半導体パッケージの構造を
示す断面図である。
【図2】本発明の実施例2の半導体パッケージの構造を
示す断面図である。
【図3】本発明の実施例3の半導体パッケージの構造を
示す断面図である。
【図4】従来の半導体パッケージの構造を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
11 金属リード 12 金属化層 13,17 Auメッキ層 14 Ag-Cu層 15 基体 16 Niメッキ層 18 硬質メッキ層

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属面上にAuメッキ層が設けられてい
    る半導体パッケージにおいて、前記Auメッキ層の下層
    に下地として耐摩耗性を向上するための硬質メッキ層が
    形成されていることを特徴とする半導体パッケージ。
  2. 【請求項2】 金属面上にAuメッキ層が設けられてい
    る半導体パッケージにおいて、前記Auメッキ層の下層
    に下地としてビッカース硬さが500以上の材料で構成
    されている硬質メッキ層が形成されていることを特徴と
    する半導体パッケージ。
  3. 【請求項3】 前記硬質メッキ層の下にNiメッキ層が
    存在する請求項1または2に記載の半導体パッケージ。
  4. 【請求項4】 金属面上にAuメッキ層が設けられてい
    る半導体パッケージにおいて、前記Auメッキ層の上層
    耐摩耗性を向上するための硬質メッキ層が形成されて
    いることを特徴とする半導体パッケージ。
  5. 【請求項5】 金属面上にAuメッキ層が設けられてい
    る半導体パッケージにおいて、前記Auメッキ層の上層
    にビッカース硬さが500以上の材料で構成されている
    硬質メッキ層が形成されていることを特徴とする半導体
    パッケージ。
  6. 【請求項6】 前記Auメッキ層の下にNiメッキ層が
    存在する請求項4または5に記載の半導体パッケージ。
  7. 【請求項7】 前記硬質メッキ層の厚さが1μm以上1
    0μm以下である請求項1ないしいずれか1項に記載
    の半導体パッケージ。
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