JP2580139Y2 - トルクコンバータのロックアップクラッチ - Google Patents

トルクコンバータのロックアップクラッチ

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JP2580139Y2
JP2580139Y2 JP1989105158U JP10515889U JP2580139Y2 JP 2580139 Y2 JP2580139 Y2 JP 2580139Y2 JP 1989105158 U JP1989105158 U JP 1989105158U JP 10515889 U JP10515889 U JP 10515889U JP 2580139 Y2 JP2580139 Y2 JP 2580139Y2
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elastic member
torque converter
clutch
piston
lock
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Inventor
明博 高橋
Original Assignee
株式会社 ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は自動車等のトルクコンバータに内蔵されるロ
ックアップクラッチ(直結クラッチ)に関する。
従来の技術 一般に自動車の自動変速機に使用されるトルクコンバ
ータは、車速が一定速度以上になると、流体継手による
滑り損失をなくし、動力伝達効果を上げるため、入力側
のコンバータハウジングから出力側の出力軸にロックア
ップクラッチを介して動力を伝達するように構成されて
いる。そして、ロックアップクラッチは、駆動トルクの
変動に起因する捩り振動を効果的に吸振して円滑な動力
伝達ができるように、コンバータハウジングに摩擦接合
されるピストンと出力軸にスプライン嵌合されるハブと
が、円周方向に複数配設された弾性部材(圧縮ばね)に
より、相対回動可能に連結されている(例えば、特開昭
57−190125号公報参照)。
考案が解決しようとする課題 このような従来のロックアップクラッチは、ピストン
外周端のフランジ部に複数の窓を形成し、この窓に弾性
部材を収容しているため、ピストンとハブの相対回動時
に、弾性部材が遠心力の作用を受けての窓の開口縁とこ
すれ合い、弾性部材が摩耗するという問題があった。
課題を解決するための手段 即ち本考案は、トルクコンバータの入力部に、接合す
るピストンとハブに固定した出力部材とを複数の弾性部
材で相対回動可能に連繋したトルクコンバータのロック
アップクラッチであって、前記ピストンの外周端に、前
記弾性部材の外周側に位置する環状のフランジ部を設
け、前記フランジ部の軸方向略中央部の内周面を凹ませ
ることにより、前記弾性部材の長さと略同じ長さで、か
つ前記弾性部材の輪郭と略同じ曲率の輪郭で、且つ前記
弾性部材の外周側を覆っている断面円弧状の保持部を形
成し、該保持部の周方向の両端面を前記弾性部材の長さ
方向の端部に係合する係合面とすると共に、フランジ部
のタービン側には前記係合面を周方向に連結する環状の
フランジ端部を設けた。
作用 ロックアップクラッチの接合時、ピストンとハブとが
相対回動すると、弾性部材に遠心力が作用し、弾性部材
が広い接触面積でもって保持部に接触する。
実施例 以下本考案の実施例を図面に基づき詳述する。
第1図〜第2図において、1は図外の出力軸にスプラ
イン嵌合されるハブであり、このハブ1には、ピストン
2を回動可能な状態に嵌合する一方、出力部材3を固定
してある。このうち、ピストン2には、その外周端にフ
ランジ部4を形成してあり、このフランジ部4の内周側
に支持部材5を固定してある。そして、支持部材5には
弾性部材6を収容するためのシート部7を複数形成して
ある。8は保持部であり、この保持部8は、そのフラン
ジ部4をシート部7の周方向長さと略同一長さに切り起
こし、さらに弾性部材6の輪郭と略同じ曲率の輪郭で、
かつ前記弾性部材6の外周側を覆っている断面円弧状に
成形されていて、該保持部8の周方向の端部としての切
り起こし部は、前記弾性部材6の長さ方向の端部が係合
する係合面11になっている。又、フランジ部4のにター
ビン側端には、係合面11を周方向に連結する環状のフラ
ンジ端部4aが設けられている。一方、出力部材3は、そ
の外周端に弾性部材6の略中心部端面に当接する爪部9
を形成してある。10はトルクコンバータの入力部として
のコンバータハウジングである。
尚、弾性部材6は、外周側面端がフランジ部4の切り
起こし端としての係合面11,11に弾接すると共に、内周
側両端がシート部7の両端12,12に弾接する一方、略中
央部両端が爪部9に弾接している。従って、ピストン5
とハブ1とが複数の弾性部材6によって相対回動可能に
連繋されることとなり、両者が相対回動した際には、両
者によって弾性部材6が圧縮されることとなる。
以上の実施例構造によれば、車速が一定速度以上にな
ると、ピストン2の図中右側に作用する油圧がピストン
2の図中左側に作用する油圧よりも高くなるため、ロッ
クアップクラッチが図外の出力軸上を図中左側へ向かっ
てスライドする。その結果、ピストン2が摩擦材2aを介
してコンバータハウジング10に接合される(第2図の状
態)。そして、このロックアップクラッチの接合時、ピ
ストン2とハブ1(出力部材3)は、弾性部材6を押し
縮め、十分な捩り角度をもって相対回動する。このピス
トン2とハブ1の相対回動時、弾性部材6に遠心力が作
用すると、弾性部材6は保持部8に押しつけられる。し
かし、保持部8は、弾性部材6の輪郭に合わせて円弧状
に成形してあるため、弾性部材6との接触面積が広く、
両者間の接触面圧が従来例よりも格段に低くなる。従っ
て、弾性部材6の摩耗が低減されるとともに、ピストン
2とハブ1とが円滑に相対回動する。これによって、ロ
ックアップクラッチの接合時における捩り振動が、弾性
部材6により効果的に吸振され、動力伝達系の振動,異
音等の発生が抑制される。
尚、弾性部材6としては、第1図〜第2図に示したコ
イルスプリングに限られず、ばね作用を発揮するゴム状
弾性体等の種々の部材が使用条件に応じて選択される。
考案の効果 以上述べたように本考案のロックアップクラッチは、
トルクコンバータの入力部に接合するピストンに、弾性
部材の外周側に位置し、かつ、その弾性部材の輪郭に合
わせ成形した保持部を備えてなるため、ピストンとハブ
との相対回動時に、弾性部材に遠心力が作用しても、弾
性部材が広い接触面積でもって保持部に接触する。従っ
て、弾性部材と保持部との接触面圧が低く、弾性部材の
摩耗を低減することができ、長期に亘り円滑な動力伝達
が可能となる。またフランジ部の軸方向の略中央の一部
を凹ませて、弾性部材の保持部および係合面を形成し、
フランジ部のタービン側には係合面を周方向に連結する
フランジ端部を設けたので、このフランジ端部によっ
て、フランジ部を補強することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例であるロックアップクラッチの
一部を切り欠いて示す背面図、第2図は第1図のII−II
線に沿う断面図である。 1……ハブ、2……ピストン、3……出力部材、4……
フランジ部、4a……環状のフランジ端部、6……弾性部
材、8……保持部、11……係合面。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】トルクコンバータの入力部に接合するピス
    トンとハブに固定した出力材とを複数の弾性部材で相対
    回動可能に連繋したトルクコンバータのロックアップク
    ラッチにおいて、 前記ピストンの外周端に、前記弾性部材の外周側に位置
    する環状のフランジ部を設け、 前記フランジ部の軸方向略中央部の内周面を凹ませるこ
    とにより、前記弾性部材の長さと略同じ長さで、かつ前
    記弾性部材の輪郭と略同じ曲率の輪郭で、かつ前記弾性
    部材の外周側を覆っている断面円弧状の保持部を形成
    し、該保持部の周方向の両端面を前記弾性部材の長さ方
    向の端部に係合する係合面とすると共に、フランジ部の
    タービン側に、前記係合面を周方向に連結する環状のフ
    ランジ端部を設けたことを特徴とするトルクコンバータ
    のロックアップクラッチ。
JP1989105158U 1989-09-07 1989-09-07 トルクコンバータのロックアップクラッチ Expired - Lifetime JP2580139Y2 (ja)

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JPH0344257U JPH0344257U (ja) 1991-04-24
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0624604Y2 (ja) * 1987-02-16 1994-06-29 株式会社大金製作所 トルクコンバ−タ−用ロツクアツプダンパ−

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JPH0344257U (ja) 1991-04-24

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