JP2579878Y2 - 受話装置の耳掛け用ハンガー - Google Patents

受話装置の耳掛け用ハンガー

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JP2579878Y2
JP2579878Y2 JP1991063227U JP6322791U JP2579878Y2 JP 2579878 Y2 JP2579878 Y2 JP 2579878Y2 JP 1991063227 U JP1991063227 U JP 1991063227U JP 6322791 U JP6322791 U JP 6322791U JP 2579878 Y2 JP2579878 Y2 JP 2579878Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、受話装置と共に使用さ
れる耳掛け用ハンガーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、受話用スピーカと共に送話用マイ
クロホンを備えた送受話装置として、頭に巻き掛けられ
るヘッドアームの端部に受話用スピーカを収容して耳介
に押し当てられる筺体が設けられ、その筺体から口元付
近にまで延出したアームの先端に送話用マイクロホンを
内蔵したものが知られている。
【0003】他方、実開昭63−113392号公報に
は、受話用スピーカを収容した筺体に耳掛け用ハンガー
を装備し、そのハンガーを耳に巻き掛けて耳介に押し当
てられた筺体を保持するようにしていると共に、筺体か
ら延出させたアームの先端部に送話用マイクロホンを内
蔵した送受話装置が開示されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前者は
ヘッドアームを頭に巻き掛けて装着するため、長時間に
わたって使用すると頭部圧迫感や頭部疲労感などの苦痛
を伴いやすいという問題があった。また、後者は、筺体
から引き出されたコード、すなわち導線が引っ張られた
ときその力が筺体に直接に加わるため、使用者が首を振
るなどの動作を行うと筺体が耳から脱落しやすいという
問題があった。これらの問題は、受話用スピーカのみを
有し、送話用マイクロホンを有しない受話装置について
も同様に存在していた。
【0005】本考案は以上の問題に鑑みてなされたもの
で、長時間使用に際して頭部圧迫感や頭部疲労感などの
苦痛を伴う余地がなく、そして、使用者が動いても筺体
が耳から容易に脱落することのない受話装置の耳掛け用
ハンガーを提供することを目的とする。また、本考案の
他の目的は、耳への装着感の良好な耳掛け用ハンガーを
提供することになる。本考案のさらに他の目的は、受話
装置の筺体から引き出された導線を整然と引廻し処理す
ることにある。なお、受話装置とは上述した送受話装置
をも含む意味である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の考案による受
話装置の耳掛け用ハンガーは、受話用スピーカを具備す
る筺体に着脱可能であり、装着したときには筐体を弾性
挾圧する欠円形状のチャック部と、チャック部から延出
され、耳介の外周部に巻き掛けられる略C字形に湾曲し
たハンガー部と、筺体から引き出された導線を収容可能
でかつハンガー部にその長手方向に延設されさらにハン
ガー部の内周囲で開口する凹溝と、を有するものであ
る。
【0007】請求項2の考案による受話装置の耳掛け用
ハンガーは、受話用スピーカを具備する筺体に着脱可能
であり、装着したときには筐体を弾性挾圧する欠円形状
チャック部と、チャック部から延出され、耳介の外周
部に巻き掛けられる略C字形に湾曲したハンガー部と、
筺体から引き出された導線を収容可能でかつハンガー部
にその長手方向に延設されさらにハンガー部の外周囲で
開口する凹溝と、を有するものである。
【0008】請求項3の考案による受話装置の耳掛け用
ハンガーは、請求項2の考案において、チャック部が欠
円形状に対向された一対の爪片を具備し、その一対の爪
片相互の連結部に、チャック部を筺体の所定部位に嵌着
して装着したときにその連結部と筺体の所定部位とによ
って導線挿通孔を形成させるための凹所が形成されてい
るものである。
【0009】請求項4の考案による受話装置の耳掛け用
ハンガーは、請求項1または請求項3の考案において、
凹溝における少なくとも片側の溝壁部の高さ方向の適所
に、他側の溝壁部に近付く方向に突き出し、かつ片側の
溝壁部の長手方向に延びるリブ状部が形成されているも
のである。
【0010】請求項5の考案による受話装置の耳掛け用
ハンガーは、請求項2、請求項3、請求項4のいずれか
の考案において、ハンガー部が、凹溝の底壁部における
厚み方向の適所に設定された分割面を境にして片側の溝
壁部を有する第1部材と他側の溝壁部を有する第2部材
とに分割され、第1部材における凹溝の底壁部と第2部
材における凹溝の底壁部とが重ねられ、かつその重なり
部が接合されているものである。
【0011】
【作用】請求項1の考案においては、凹溝がハンガー部
の長手方向に延設されかつ凹溝の開口がハンガー部の
周囲で開口するため、ハンガー部を耳介の外周部に装着
したとき、その凹溝に収容された導線は、凹溝の底面と
耳介の外周部との間に位置されることになり、使用者の
動きに伴って導線が引っ張られても、凹溝に収容した導
線が簡単に外れるようなことがないとともに、その導線
を引っ張る力が筺体に直接加わるようなこともない。
た、チャック部が欠円形状に形成されて受話用スピーカ
の筺体に着脱可能であるので、不使用時にハンガーのチ
ャック部を筐体から外して受話用スピーカとは別々に収
納しておくことが可能となり、そのことがハンガーや受
話装置の収納性を高めることに役立つ。また、そのチャ
ック部を上記筐体に装着したときには、チャック部が筐
体を弾性挾圧するので、ハンガーを筐体に固定すること
ができる。その上、仮に使用中に何らかの原因でチャッ
ク部が筐体から外れたとしても、そのハンガーの凹溝に
は筺体から引き出された導線が収容されているので、そ
の導線でハンガーが筐体につながったままになってハン
ガーと筐体がばらばらにならないという利点がある。
【0012】請求項2の考案においては、上述した請求
項1の考案と同様の作用が奏されるほか、ハンガー部の
凹溝の開口がハンガー部の外周囲で開口するため、その
凹溝に収容された導線が耳介に当たらず、耳介に導線が
当たることによる不快感などが生じない。
【0013】請求項3の考案においては、チャック部の
連結部と筺体の所定部位とによって形成された導線挿通
孔に導線を通し、その導線をハンガー部の凹溝に導いて
収容させることができ、そのようにすることによって整
然とした導線の処理がなされる。
【0014】請求項4の考案においては、導線が円形や
繭形などの種々の輪郭を有していても凹溝に導線を収容
することができるようになり、しかもその脱落がリブ状
部によって阻止される。
【0015】請求項5の考案においては、耳掛け用ハン
ガーが第1部材と第2部材とに分割されていることによ
り、上記リブ状部の成形が容易になる。また、第1部材
と第2部材とを凹溝の底壁部で重ね接合するものであり
ながら、第1部材と第2部材と接合部分が耳に当たらな
いので、その接合部分が耳に当たることによる不快感が
生じない。
【0016】
【実施例】図1は請求項1の考案に対応する実施例のハ
ンガー1を送受話装置Aに装着した状態の概略斜視図、
図2はその要部を拡大した正面図、図3は使用状態の説
明図である。
【0017】ハンガー1は、欠円形状のチャック部2に
耳介Eの外周部に巻き掛けることのできる略C字形に湾
曲したハンガー部3を延出したもので、ハンガー部3の
全長部分に送受話装置Aから引き出された導線7を収容
し得る凹溝4が内周囲で開口する状態で形成されてい
る。
【0018】次に送受話装置Aを説明する。
【0019】5は受話用のスピーカ(不図示)を内蔵し
た筺体で、偏平な円形のスピーカ収容部51とスピーカ
収容部51の後方に突き出た突出部52と突出部52の
後端から略直角に延出された首部53とからなり、スピ
ーカ収容部51の前面開口に多数の音孔を有するカバー
54が装着されていると共に、首部53には一対の小突
起55,55によって挾まれた装着部56が形成されて
いる。図3から類推できるようにスピーカ収容部51は
耳介Eに入る大きさであり、突出部52の出幅はスピー
カ収容部51を耳介Eに収容保持させたときに首部53
が耳たぶE1の付け根付近に当たる程度に定められてい
て、スピーカ収容部51や突出部52や首部53の相互
の境界部分の輪郭形状は角張った箇所を持たないように
滑らかな輪郭線で連続している。
【0020】6はアームで、自立可能な程度の腰の強さ
を有する軟らかくて軽量なプラスチックチューブよりな
るアーム本体61と、アーム本体61の基部に設けられ
た接続口62と、アーム本体61の先端部に設けられた
音孔付きチップ63とを備えている。アーム本体61の
先端部は図1のようにわずかに湾曲している。このアー
ム6は筺体1に連結固定されていても、また、図示のよ
うにアーム6が筺体1に軸線X−Xの回りで回転自在に
連結されていてもよい。
【0021】送話用マイクロホンは筺体5とアーム6と
の連結体の適所、たとえばチップ63に内蔵される。こ
の場合、マイクロホンに接続された電線はアーム6や筺
体5の内部空間を利用して導設される。そして、マイク
ロホンの電線と上記スピーカに接続された電線とが筺体
5の背部に設けられた電線引出口57から引き出され
る。7はこれら二種類の電線を具備する導線である。
【0022】このような送受話装置Aに対し、上記チャ
ック部2がその弾性を利用して上記首部53の装着部5
6に嵌脱自在になっており、嵌合したときにはチャック
部2の弾性挾圧力によりハンガー1が筺体5に対して固
定され、また、筺体5やハンガー1にチャック部2の弾
性挾圧力に抗する回転操作力を加えるとチャック部2が
小突起55,55に位置規制された状態で筺体5に対し
相対的に回転し得る構成になっている。
【0023】以上の構成で、導線7をハンガー部3の凹
溝4に収容し、図3のように筺体5を耳介Eに収容保持
させると共に、ハンガー1のハンガー部3を耳介Eの外
周部に前から後に向けて巻き掛けると、筺体5がハンガ
ー1によって保持されることに加えて耳介Eによっても
保持され、筺体5が耳介Eから容易に脱落しなくなる。
また、使用者の動きなどに伴って導線7が引っ張られた
場合でも、その引っ張りに伴う力がハンガー1によって
受け止められ、筺体5にその力が加わりにくいため、導
線7が引っ張られても筺体5が耳介Eから脱落しにく
い。また、ハンガー部3を耳介Eの外周部に装着したと
き、その凹溝4に収容された導線7は、凹溝4の底面と
耳介Eの外周部との間に位置されることになり、使用者
の動きに伴って導線7が引っ張られても、凹溝4に収容
した導線7が簡単に外れるようなことがない。
【0024】さらに、そのような筺体5の確実な保持状
態が得られることと、筺体5が耳介Eの内部に収容保持
されていることとによってスピーカから出る音が外部に
漏れにくくなり、第3者にとっては不快に感じることの
多い音漏れによる所謂シャカシャカ音が効果的に抑制さ
れる。また、筺体5の突出部52と首部53とが略L字
型になっているためスピーカ収容部51が耳介Eに無理
なく収容保持されると同時に、首部53が耳たぶの付け
根付近に当たって筺体5が一層確実に耳介Eに保持され
る。さらに、筺体5の首部53にハンガー1のチャック
部2を装着するようにしてアーム6の軽量化を図ってあ
るため、アーム6の重みで筺体5が位置ずれするといっ
た事態が生じにくく、このことが上述した耳介Eによる
筺体保持作用やハンガー1による筺体保持作用を一層確
実に発揮させることに役立つ。
【0025】また、アーム6はその先端部が湾曲してい
るため、図3の矢符Yのように回転させることによって
集音部であるチップ63の位置が口元に近づいたり口元
から遠ざかったりするため、そうすることによってチッ
プ63の位置が適切な位置に容易に調節される。さらに
図示した筺体5とハンガー1との位置関係は右耳に装着
する場合であるが、左耳に装着するときは、たとえば図
1の矢符Zのように筺体5をアーム6と共にハンガー1
に対し180度回転させるだけでよい。
【0026】図4〜図7は請求項2〜請求項5の考案に
対応する実施例による送受話装置の耳掛け用ハンガー1
を示し、図8と図9はそのハンガー1を送受話装置Aに
装着した状態を示している。
【0027】このハンガー1において、凹溝4はハンガ
ー部3におけるチャック部2の近傍箇所aからハンガー
部3の先端部近傍箇所bに亘る範囲に形成されており、
しかもハンガー部3に外周囲が開口した状態で形成され
ている。そして、ハンガー部3における先端部の凹溝欠
落部分は凹溝4の片側の溝壁部41と他側の溝壁部42
との間に形成された導線引出口(図4参照)45となさ
れている。
【0028】図7に示したように、チャック部2は欠円
形状に対向された一対の爪片21,21を具備し、その
一対の爪片21,21の相互の連結部22に凹所23が
形成されている。この凹所23は、チャック部2を図8
のように送受話装置Aにおける筺体5とアーム6との連
結体に装着したとき、具体的には筺体5の首部53に装
着したときにその首部53と連結部22とによって導線
挿通孔24を形成させるために設けられている。さらに
凹溝4の片側の溝壁部41の上端に他側の溝壁部42に
近付く方向に突き出し、かつその溝壁部41の長手方向
すなわち凹溝4の略全長部分に亘るリブ状部43が形成
されている。他側の溝壁部42の上端にも同様に片側の
溝壁部41に近付く方向に突き出し、かつその溝壁部4
2の長手方向の略全長部分に亘るリブ状部44が形成さ
れている。そして、ハンガー部3におけるチャック部2
の近傍箇所aにはリブ状部43,44の欠落部分があ
り、この欠落部分が導線引込口(図4参照)46となさ
れている。
【0029】上記ハンガー部3は図6に示したように第
1部材Bと第2部材Cとによって形成されている。すな
わち、同図のようにハンガー部3の内周囲部分である凹
溝4の底壁部47が溝幅方向Hの中央部から片側部分に
おいてその厚み方向Tの適所に設定された分割面Fを境
にして片側の底壁部位48と他側の底壁部位49とに分
割されていて、片側の底壁部位48と片側の溝壁部41
とリブ状部43とによって第1部材Bが形成され、他側
の底壁部位49と他側の溝壁部42とリブ状部44とに
よって第2部材Bが形成されている。そして、片側の底
壁部位48と他側の底壁部位49とは、片側の底壁部位
48が内側になるように重ねられ、その重なり部がたと
えば超音波の作用で接合(融着)されている。したがっ
て、ハンガー部3の内周囲部分に接合箇所が露出してい
ない。なお、この実施例において、上記チャック部2は
第1部材Bに一体に具備されている。
【0030】以上説明したハンガー1は、図8および図
9のようにチャック部2を送受話装置Aにおける筺体5
の首部53に嵌め込んでその首部53を一対の爪片2
1,21で弾性的に挾持させることによって送受話装置
Aに装着される。そして、図8の場合には、筺体5の電
線引出口57から引き出された導線7を、凹所23によ
って首部53と連結部22との間に形成された導線挿通
孔24を通してチャック部2の外側に引き出し、その導
線7を凹溝4の導線引込口46に導いて凹溝4を通して
ハンガー部3の先端部にまで引き廻し、さらに凹溝4の
導線引出口45(図4参照)から引き出している。そし
て、図10のようにハンガー1のハンガー部3を耳介E
の外周部に前から後に向けて巻き掛けると、送受話装置
Aの筺体5やチップ63などが耳や口元などの所定の箇
所に配設される。
【0031】図10の装着状態において、使用者にとっ
ては、導線7が耳介Eに当たらず、第1部材Bと第2部
材Cの接合箇所も耳介Eに当たらないので、それらが耳
介Eに当たって不快感を感じることはない。また、使用
者の動きなどに伴って導線7が引っ張られたときには、
その引っ張りによる力がハンガー部3で受け止められ、
筺体5には直接に加わらないので、筺体5が耳から脱落
しにくい。また、導線7は必然的に耳介Eの後に引き出
されるので、導線7が引っ張られたときの力は、ハンガ
ー部3を耳介Eの外周部に喰い込ませる方向に作用する
ことになるから、ハンガー部3も耳介5から脱落しにく
い。さらに、導線7が上記導線挿通孔24に挿通されて
いると、上記力は筺体5にはまったく加わらなくなり、
この点からも筺体5が耳から脱落しにくくなるというこ
とが言える。そして、導線挿通孔24に挿通された導線
7が首部53と上記連結部22との間で挾圧されるよう
に凹所23の深さを定めておけば、筺体5の電線引出口
57と導線挿通孔24との間では導線7が完全に固定さ
れた状態になり、そのことが導線7の断線防止に役立つ
と共に、導線7を整然と処理することに役立つ。
【0032】また、ハンガー部3の凹溝4に収容される
導線7は、リブ状部43,44によって凹溝4からの脱
落が防止されている。そのため、平行コードのような繭
形の輪郭形状を有する導線、円形の輪郭形状を有する導
線など、どのような輪郭形状を有する導線であっても、
一旦凹溝4に収容すると容易に脱落しなくなるという利
点がある。この実施例では、凹溝4の両側の溝壁部4
1,42の両方にリブ状部43,44が設けられている
けれども、どちらか一方の溝壁部だけにリブ状部を設け
ておいてもよく、そのようにしてもリブ状部による導線
の脱落防止作用が発揮される。
【0033】図9に示した送受話装置Aは、導線7が筺
体5の首部53とアーム6との連結部分から引き出され
ている。このような送受話装置Aに同図のようにハンガ
ー1を装着した場合には、導線7を凹所23により形成
される導線挿通孔24を通さずに凹溝4の導線引込口4
6に導き、凹溝4を通してハンガー部3の先端部にまで
引き回し、凹溝4の導線引出口45(図4参照)から引
き出すことも可能である。こうした場合でも、筺体5を
耳介Eに収容保持させ、ハンガー部3を耳介の外周部に
前から後に向けて巻き掛けると、送受話装置Aの筺体5
などが耳や口元などの所定の箇所に配設される。そし
て、図10で説明したところと同様の作用、すなわち、
導線7が引っ張られたときの力がハンガー部3で受け止
められて筺体5には加わらないという作用、その力がハ
ンガー部3を耳介Eの外周部に喰い込ませる方向に働く
という作用、導線7の断線防止や導線7を整然と処理し
得るという作用、などが発揮される。
【0034】図4〜図7の実施例で説明したハンガー1
におけるその他の点は図1〜図3で説明したところと同
様である。また、図10に示した送受話装置Aは、筺体
5の首部53の太さが各部で均一であって、図1〜図3
に示された一対の小突起55,55を有していない。こ
の構成であると、ハンガー1のチャック部2をその首部
53に嵌め込んで挾持させた状態では、チャック部2を
首部53に沿ってその長手方向にスライドさせることが
でき、かつスライドさせた後のどの位置においても、ハ
ンガー1を首部53の回りに回転させることができる。
このためハンガー1と筺体5やチップ63との位置関係
を調節するときの自由度が図1〜図3の送受話装置Aに
おけるよりも大きくなり、使用者の耳介Eや口の位置に
ついての個人差に関係なくハンガー1と筺体5やチップ
63との位置関係を適切に保つことが可能になる。送受
話装置Aにおけるその他の点は図1〜図3で説明したと
ころと同様である。
【0035】この実施例ではハンガー1を送受話装置A
と共に使用した場合を説明しているけれども、ハンガー
1は受話装置、すなわち受話用スピーカを収容した筺体
だけを有しアームや送話用マイクロホンを有しないも
の、あるいは受話用スピーカを収容した筺体とその筺体
から延出されたアームとを有し送話用マイクロホンを有
しないもの、についても同様に使用することが可能であ
る。
【0036】
【考案の効果】請求項1の考案によれば、ハンガー部を
耳介の外周部に巻き掛けて用いるものであるから、従来
例で説明したヘッドハンガーを用い場合のような長時間
使用による頭部圧迫感や頭部疲労感などの苦痛を伴う余
地がなくなることは勿論、使用者の動きなどにより導線
が引っ張られてもその力が受話装置に伝わりにくいた
め、使用者が動いても受話用スピーカを収容した筺体が
耳から簡単に脱落することがないという効果がある。ま
た、請求項1の考案の場合、ハンガー部を耳介の外周部
に装着したとき、その凹溝に収容された導線は、凹溝の
底面と耳介の外周部との間に位置されることになり、使
用者の動きに伴って導線が引っ張られても、凹溝に収容
した導線が簡単に外れるようなことがない。さらにこの
考案によれば、不使用時にハンガーや受話装置の収納性
が高められるという効果や、使用中に何らかの原因でチ
ャック部が筐体から外れても、ハンガーと筐体とが導線
でつながったままになって両者がばらばらにならないと
いう利点がある。
【0037】請求項2の考案によれば、請求項1の考案
と同様の効果が発揮されるほか、使用者が動いても受話
用スピーカを収容した筺体が耳から簡単に脱落すること
がないうえ、導線が耳介に当たらないようにその導線を
処理することができるので、耳介に導線が当たることに
よる不快感などが生じず、装着感が良好になるという効
果がある。さらに、請求項3の考案によれば、導線をさ
らに整然と処理することができるという効果がある。
【0038】請求項4の考案によれば、円形や繭形など
の種々の輪郭を有する導線を、その輪郭形状に関係なく
ハンガー部の凹溝に収容でき、しかも凹溝からの導線の
脱落が生じにくくなるという効果がある。
【0039】請求項5の考案によれば、凹溝からの導線
の脱落を防ぐためのリブ状部を容易に形成することがで
きる。また、ハンガー部が第1部材と第2部材という別
体の2つの部材を接合して形成したものでありながら、
それらの部材同士の突合せ部分が耳介に当たらなくな
り、装着感が良好に保たれるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】送受話装置に本考案の実施例によるハンガーを
装着した状態の概略斜視図である。
【図2】図1の要部を拡大した正面図である。
【図3】本考案の実施例によるハンガーとそのハンガー
を装着した送受話装置の使用状態の説明図である。
【図4】本考案の他の実施例によるハンガーの一部破断
左側面図である。
【図5】図4のハンガーの右側面図である。
【図6】図4のVI−VI線に沿う拡大断面図である。
【図7】図4のVII矢視図に相当する部分平面図であ
る。
【図8】送受話装置に上記他の実施例によるハンガーを
装着した状態の概略部分斜視図である。
【図9】別の送受話装置に上記他の実施例によるハンガ
ーを装着した状態の概略部分斜視図である。
【図10】上記他の実施例によるハンガーとそのハンガ
ーを装着した送受話装置の使用状態の説明図である。
【符号の説明】
1 ハンガー 2 チャック部 3 ハンガー部 4 凹溝 5 筺体 6 アーム 7 導線 21 爪片 22 連結部 23 凹所 24 導線挿通孔 41 片側の溝壁部 42 他側の溝壁部 43,44 リブ状部 47 底壁部 48,49 底壁部位 A 送受話装置 B 第1部材 C 第2部材 T 底壁部の厚み方向 F 底壁部に設定された分割面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−113392(JP,U) 実開 昭58−129792(JP,U) 実開 昭50−130922(JP,U) 実開 昭55−165569(JP,U) 実開 平2−77995(JP,U)

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受話用スピーカを具備する筺体に着脱可
    能であり、装着したときには筐体を弾性挾圧する欠円形
    状のチャック部と、 チャック部から延出され、耳介の外周部に巻き掛けられ
    る略C字形に湾曲したハンガー部と、 筺体から引き出された導線を収容可能でかつハンガー部
    にその長手方向に延設されさらにハンガー部の内周囲で
    開口する凹溝と、 を有する受話装置の耳掛け用ハンガー。
  2. 【請求項2】 受話用スピーカを具備する筺体に着脱可
    能であり、装着したときには筐体を弾性挾圧する欠円形
    状のチャック部と、 チャック部から延出され、耳介の外周部に巻き掛けられ
    る略C字形に湾曲したハンガー部と、 筺体から引き出された導線を収容可能でかつハンガー部
    にその長手方向に延設されさらにハンガー部の外周囲で
    開口する凹溝と、 を有する受話装置の耳掛け用ハンガー。
  3. 【請求項3】 チャック部が欠円形状に対向された一対
    の爪片を具備し、その一対の爪片相互の連結部に、チャ
    ック部を筺体の所定部位に嵌着して装着したときにその
    連結部と筺体の所定部位とによって導線挿通孔を形成さ
    せるための凹所が形成されている請求項2に記載の受話
    装置の耳掛け用ハンガー。
  4. 【請求項4】 凹溝における少なくとも片側の溝壁部の
    高さ方向の適所に、他側の溝壁部に近付く方向に突き出
    し、かつ片側の溝壁部の長手方向に延びるリブ状部が形
    成されている請求項2または請求項3のいずれかに記載
    の受話装置の耳掛け用ハンガー。
  5. 【請求項5】 ハンガー部が、凹溝の底壁部における厚
    み方向の適所に設定された分割面を境にして片側の溝壁
    部を有する第1部材と他側の溝壁部を有する第2部材と
    に分割され、第1部材における凹溝の底壁部と第2部材
    における凹溝の底壁部とが重ねられ、かつその重なり部
    が接合されている請求項2、請求項3、請求項4のいず
    れかに記載の受話装置の耳掛け用ハンガー。
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