JP2579862Y2 - 車両用表示装置 - Google Patents

車両用表示装置

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JP2579862Y2
JP2579862Y2 JP1992051513U JP5151392U JP2579862Y2 JP 2579862 Y2 JP2579862 Y2 JP 2579862Y2 JP 1992051513 U JP1992051513 U JP 1992051513U JP 5151392 U JP5151392 U JP 5151392U JP 2579862 Y2 JP2579862 Y2 JP 2579862Y2
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宜樹 兼高
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、メータ内機によって回
転駆動される指針板に設けた透光部分からの光を指針と
して用いる車両用表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、走行速度等の運転情報を運転
者に伝達する車両用表示装置として、メータ内機により
回転駆動される円盤状の指針板に直線状の透光部分を設
け、この透光部分からの光を指針として用いる自発光型
のアナログメータが知られている。
【0003】図40乃至図43はこのような従来の車両
用表示装置を示したもので、自動車のダッシュボード等
に配設された計器ケースに装着される光拡散板からなる
文字板1の表示位置には、ほぼ円形を有する透光部2が
形成されており、この透光部2の外周側には、所定の文
字3a及び目盛り3bが透光性を有するように形成され
ており、斯かる透光部2及び文字3a、目盛り3b部分
を除いた文字板1の前面には、黒色等の不透過層4が形
成されている。また、上記透光部2の中心には、中心孔
5が形成されており、この中心孔5には、所定の計測量
に基づいて駆動されるクロスコイル形式等のメータ内機
6の回転軸7が貫通されるようになっている。
【0004】また、上記文字板1の前面側には、上記透
光部2より僅かに大きい径を有するアクリル、ポリカー
ボネート等の透明部材からなる円盤状の指針板8が配設
されており、この指針板8には、上記回転軸7が接続さ
れている。また、上記指針板8の前面にも、上記不透過
層4が形成されており、この指針板8上の不透過層4に
は、指針板8の中心から半径方向に延びるスリット9が
形成されていて、このスリット9の内側の前方に露出す
る指針板8部分が、指針部として機能するように構成さ
れている。さらに、上記文字板1の背面側には、上記メ
ータ内機6の周囲に位置するように光源としてのサーク
ル形の冷陰極管10が配設されている。
【0005】上記従来の表示装置においては、冷陰極管
10を点灯すると、その照射光が文字板1の背面に照射
されるようになり、また、上記照射光が上記透光部2を
透過して上記指針板8の背面に照射されるようになり、
上記文字3a、目盛り3b部分及びスリット9の内側の
指針板8部分が背光によって発光するようになってい
る。そして、斯かる状態でメータ内機6を所定の計測量
に基づいて駆動し、指針板8を回転駆動させることで、
スリット9の内側の指針板8部分が発光する文字3a、
目盛り3b部分を指示するようになり、アナログ表示が
行われるようになっている。
【0006】ここで、図43に示したように、上記指針
板8は、上記文字板1の透光部2より僅かに大きく形成
されて、指針板8の周縁部8aが透光部2の周縁部2a
と文字板1の前後方向に重なる、つまり、ラップするよ
うになっており、運転者が視線を正面位置からずらした
時に、文字板1と指針板8との間隙aから上記透光部2
が見えてしまうことを防いでいる。
【0007】また、上記したように文字板1と指針板8
とがラップすることにより、斯かるラップ部分bに起因
して背光によって発光するはずの、スリット9で先端部
9a寄り部分の内側の指針板8部分が十分に発光しなく
なり、スリット先端部9a寄りの指針板8部分の発光輝
度が低下することによる見栄えの低下を防ぐために、斯
かるスリット先端部9a寄りの指針板8部分の前面にも
不透過層4が形成されるようになっている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記従来の車
両用表示装置においては、スリット先端部9a寄りの指
針板8部分に不透過層4が形成されているので、その分
スリット9の内側の指針板8部分のうち、指針として認
識できるのに十分な光量で発光する指針板8部分の長さ
が短くなり、また、スリット9の内側の指針板8部分が
均一に十分な光量で発光するように、図41に示したよ
うに、スリット9の先端9a′の位置を、文字3a及び
目盛り3bの内側の不透過層4の内縁に合わせて、スリ
ット9の長さを短くすると、スリット9の先端9a′と
文字3a及び目盛り3b部分とが離れて、冷陰極管10
からの背光により光輝して指針部として機能する、スリ
ット9の内側の指針板8部分が文字3a及び目盛り3b
部分から離れてしまい、視認性、判読性が低下してしま
うという不都合がある。
【0009】また、指針部として機能するスリット9の
内側の指針板8部分が短くなるので、表示装置全体が錯
覚で小さく見えるようになり、商品性が低下してしまう
という不都合もある。
【0010】本考案は上記した点に鑑みてなされたもの
で、視認性、判読性を向上させることができ、かつ、表
示装置全体を大きく見えるようにして商品性を向上させ
ることのできる車両用表示装置を提供することを目的と
するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するため
本考案に係る車両用表示装置は、文字板、光源、指針
板、及び、指針部を有し、上記文字板は、この文字板の
表示位置にほぼ円形状の透光部を有すると共に、この透
光部の外周側に透光性の文字、目盛りを有しており、上
記光源は上記文字板の背面側に配設されており、上記指
針板は、計測量に応じた角度回転駆動される円盤状に形
成されて上記文字板の前面側に配設されていると共に、
上記指針板には上記透光部を透過した上記光源からの背
光が背面側に照射され、上記指針部は、上記文字板側か
らの上記背光の前方への出射を阻止する遮光部と、この
遮光部に形成され上記文字板側からの上記背光の前方へ
の出射を許容するスリットとで構成されており、且つ、
上記指針部は上記指針板の前面側に形成されている車両
用表示装置において、 上記指針板を、上記透光部を誘過
した上記光源からの上記背光により励起されて蛍光を発
する蛍光性の基材で形成すると共に、上記スリットを、
上記指針板の外周端から該指針板の径方向外方に開放す
るように形成したことをその特徴とするものである。
【0012】また、上記構成に加えて、上記指針板の上
記背面側であって上記スリットに対応した位置に集光部
を形成したことをその特徴とするものである。
【0013】また、上記構成に代えて、表示位置にほぼ
円形状の透光部を有すると共に、この透光部の外周側に
透光性の文字、目盛りを有する文字板、この文字板の背
面側に配設される光源、上記文字板の前面側に配設さ
れ、上記透光部を透過した上記光源からの背光が背面側
に照射されると共に、計測量に応じた角度回転駆動され
る円盤状の指針板、及び、この指針板の前面側に形成さ
れた指針部を有し、該指針部を、上記文字板側からの上
記背光の前方への出射を阻止する遮光部と、この遮光部
に形成され上記文字板側からの上記背光の前方への出射
を許容するスリットとで構成した車両用表示装置におい
て、上記指針板に光ファイバを封入すると共に、上記ス
リットを、上記指針板の外周端から該指針板の径方向外
方に開放するように形成し、上記光ファイバの受光端面
を上記文字板の上記透光部に対向させ、且つ、上記光フ
ァイバの発光端面を上記指針板の前面で上記スリットの
内側部分に配置したことをその特徴とするものである。
【0014】さらに、上記構成に代えて、表示位置にほ
ぼ円形状の透光部を有すると共に、この透光部の外周側
に透光性の文字、目盛りを有する文字板、この文字板の
背面側に配設される光源、上記文字板の前面側に配設さ
れ、上記透光部を透過した上記光源からの背光が背面側
に照射されると共に、計測量に応じた角度回転駆動され
る円盤状の指針板、及び、この指針板の前面側に形成さ
れた指針部を有し、該指針部を、上記文字板側からの上
記背光の前方への出射を阻止する遮光部と、この遮光部
に形成され上記文字板側からの上記背光の前方への出射
を許容するスリットとで構成した車両用表示装置におい
て、上記スリットを、上記指針板の外周端から該指針板
の径方向外方に開放するように形成すると共に、上記指
針板の背面に、該背面から上記指針板に入射された上記
文字板側からの上記背光を、該指針板の前面で上記スリ
ットの内側部分に導くプリズムを設けたことをその特徴
とするものである。
【0015】またさらに、上記いずれの構成において
も、上記指針板が、上記外周端から上記指針板の径方向
外方に突出し上記スリットに沿って延在する指示突片を
有しており、該指示突片の先端が、上記文字板の前後方
向において該文字板の上記文字、目盛り部分と重なる箇
所に配置されていると共に、上記スリットが上記指示突
片の先端まで延出形成されていることをその特徴とする
ものである。
【0016】
【作用】本考案によれば、文字板の透光部を透過して指
針板の背面に照射された光源からの背光により、蛍光性
の基材で形成された指針板の蛍光成分が励起されて蛍光
を発すると、その蛍光が光源からの背光よりも長波長と
なり、指針板内を全反射及び乱反射する光が、蛍光に比
べて短波長である背光のままの場合よりも、指針板の外
周端により大きい光量で導かれることとなる。従って、
指針板と文字板との隙間から文字板の透光部が見えてし
まうのを防ぐための、文字板を背面から前面に透過した
光源の光が指針板側に出射するのを阻止する遮光部が
文字板の前面のうち、文字、目盛りの内側で透光部の外
側の前面部分に配置された場合、指針板の外周端の付近
が文字板の前後方向において、文字板の遮光部と重なる
ように配置され、この結果、文字板の透光部を透過した
背光が直に照射されなくなって、他の指針板部分よりも
背光の照射光量が落ちたとしても、指針板内を全反射及
び乱反射する長波長光により不足する光量を補って、指
針板の外周端に配置されるスリット部分からの出射光量
を増大させ、これにより、文字、目盛りの視認性、判読
性を向上させると共に、表示装置全体を大きく見えるよ
うにして、商品性を向上させることができるものであ
る。
【0017】また、上記構成に加えて、上記指針板の背
面側であって上記スリットに対応した位置に集光部を形
成したので、指針板に照射される光源からの背光をこの
集光部に集中させて、この集光された背光により、集光
部に対応した位置のスリットの内側の指示板部分全体を
均一により明るく光輝させることができるものである。
【0018】また、上記構成に代えて、上記指針板内に
光ファイバを封入すると共に、上記指針板に光ファイバ
を封入すると共に、上記スリットを、上記指針板の外周
端から該指針板の径方向外方に開放するように形成し、
上記光ファイバの受光端面を上記文字板の上記透光部に
対向させ、且つ、上記光ファイバの発光端面を上記指針
板の前面で上記スリットの内側部分に配置したので、光
ファイバからの出射光によりスリットの内側の指示板部
分均一に光輝するようになり、同様に、基端から先端ま
で十分な発光輝度を有し、かつ、その長さが長い発光指
針部を得ることができる。
【0019】さらに、上記構成に代えて、上記スリット
を、上記指針板の外周端から該指針板の径方向外方に開
放するように形成すると共に、上記指針板の背面に、該
背面から上記指針板に入射された上記文字板側からの上
記背光を、該指針板の前面で上記スリットの内側部分に
導くプリズムを設けたので、プリズムフィルムに入射さ
れた光がプリズムの内部を通ってスリットの内側の指針
板前面部分から出射されるようになり、これにより、指
針板のスリットの内側の部分を基端から先端まで輝度の
高い光で視認することができる。
【0020】またさらに、上記指針板が、上記外周端か
ら上記指針板の径方向外方に突出し上記スリットに沿っ
て延在する指示突片を有しており、該指示突片の先端
が、上記文字板の前後方向において該文字板の上記文
字、目盛り部分と重なる箇所に配置されていると共に、
上記スリットが上記指示突片の先端まで延出形成されて
いるので、斯かる指針板のスリットの内側の部分で構成
される、均一に光輝する発光指針部が、発光する文字板
の文字、目盛り部分と前後方向において重なることによ
り、表示位置をより正確に視認することができると共
に、表示装置をより大きく見せることができ、商品性を
向上させることができるものである。
【0021】
【実施例】以下、本考案の実施例を図1乃至図39を参
照して説明する。図1乃至図4は本考案に係る車両用表
示装置の一実施例を示したもので、自動車のダッシュボ
ード等に配設された計器ケースに装着される光拡散板か
らなる文字板1の表示位置には、ほぼ円形を有する透光
部2が形成されており、この透光部2の外周側には、所
定の文字3a及び目盛り3bが透光性を有するように形
成されており、斯かる透光部2及び文字3a、目盛り3
b部分を除いた文字板1の前面には、黒色等の不透過層
4が形成されている。また、上記透光部2の中心には、
中心孔5が形成されており、この中心孔5には、所定の
計測量に基づいて駆動されるクロスコイル形式等のメー
タ内機の回転軸が貫通されるようになっている。
【0022】また、上記文字板1の前面側には、上記透
光部2より僅かに大きい径を有する円盤状の指針板8が
配設されており、この指針板8には、上記回転軸が接続
されており、また、上記文字板1の背面側には、上記メ
ータ内機の周囲に位置するサークル形の冷陰極管10が
配設されている。さらに、本実施例においては、上記指
針板8が、透光性の樹脂材料中に所定の蛍光染料を混入
してなる光拡散性の基材である蛍光材で形成されてお
り、この指針板8の前面にも、上記不透過層4が形成さ
れており、この指針板8上の不透過層4には、指針板8
の中心から外周端まで半径方向に延びるスリット9が形
成されていて、このスリット9の内側の前方に露出する
指針板8部分が、指針部として機能するように構成され
ている。
【0023】次に、本実施例の作用について説明する。
本実施例においては、冷陰極管10を点灯すると、その
照射光が文字板1の背面に照射されるようになり、ま
た、上記照射光が上記透光部2を透過して上記指針板8
の背面に照射されるようになり、上記文字3a、目盛り
3b部分、及び、スリット9の内側の指針板8部分が背
光によって発光するようになっている。そして、斯かる
状態でメータ内機を所定の計測量に基づいて駆動し、指
針板8を回転駆動させることで、スリット9の内側の指
針板8部分が、発光する文字3a、目盛り3b部分を指
示するようになり、アナログ表示が行われるようになっ
ている。
【0024】また、本実施例においては、指針板8を所
定の蛍光材で形成しているので、透光部2を透過した冷
陰極管10からの照射光が指針板8の背面に照射される
と、この指針板8内に導入される照射光が蛍光材中の蛍
光染料で蛍光に変わって、長波長で再放出されるように
なり、斯かる放出された蛍光の大部分が指針板8の内部
と外部との境界面8bで全反射及び乱反射を繰り返しな
がら指針板8内を進行するようになっている。
【0025】従って、上記したように指針板8の外周端
までスリット9が延出形成されており、一方、指針板8
の周縁部が文字板1の不透過層4部分と、文字板1の前
後方向に重なる、つまり、ラップして所定のラップ部分
bが生じ、斯かるラップ部分bに背面光が十分に照射さ
れないような場合でも、斯かるラップ部分bの影響を受
けることなく上記指針板8内を乱反射しながら進行する
蛍光が、スリット9の内側の指針板8部分から指針板8
の前方に出射することにより、スリット9の内側の指針
板8部分が全体にわたって均一に発光するようになって
いるので、基端から先端まで十分な発光輝度を有し、か
つ、その長さが長い指針部を、先端9a′が文字板1の
不透過層4部分とラップするスリット9により得ること
ができるものである。そして、斯かるスリット9の先端
9a′が文字3a、目盛り3b部分に接近することで、
視認性、判読性が向上し、また、スリット9の内側の指
針板8部分で構成される指針部が長くなることで、意匠
上表示装置全体が大きく見えるようになり、見栄えがよ
くなり、表示装置としての商品性も高まるものである。
【0026】図5乃至図7は本考案の他の実施例を示し
たもので、上記実施例と同様の構成を備えた上記指針板
8の上記スリット9形成部分の外周端には、スリット9
に沿って上記文字3a、目盛り3b部分とラップするま
で延出された指示板8と同じ板厚の指示突片11が一体
に形成されており、この指示突片11部分にも、指示突
片11の先端まで上記スリット9が延出して形成される
ように、その前面に所定の不透過層4が形成されてい
る。また、上記指示突片11の先端背面部分には、指針
板8の背面から前面に向けて立ち上がるテーパ部12が
形成されている。
【0027】本実施例においても、指針板8及び指示突
片11が所定の蛍光材で形成されているので、指針板8
内に導入される照射光が蛍光材中の蛍光染料で蛍光に変
わって長波長で再放出されるようになり、斯かる放出さ
れた蛍光の大部分が指針板8の境界面8bで反射を繰り
返して、指針板8内を進行すると共に、指示突片11内
をも進行するようになっている。そして、上記指針板8
及び指示突片11内を乱反射しながら進行する蛍光によ
って、上記スリット9の内側の指針板8部分が光輝する
ようになっており、また、指示突片11の先端部に向け
て指示突片11内を進行する蛍光が、途中でスリット9
の内側の指針板8部分から出射することで、指示突片1
1の先端部に至るにつれて蛍光が減衰するような場合で
も、減衰しながら進行する残りの蛍光を、上記指示突片
11の先端部のテーパ部12で略90゜の角度で反射さ
せ、スリット9側に立ち上げることで、スリット9で先
端部9a寄り部分の内側の指針板8部分が暗くなること
を防いでおり、スリット9の内側の指針板8部分全体が
均一に光輝するようになっている。
【0028】従って、文字3a、目盛り3b部分とラッ
プするまで延出形成された指針板8と一体の指示突片1
1部分にも、発光指針部を構成するスリット9が延出形
成されており、一方、斯かる指示突片11部分が文字板
1の不透過層4部分とラップするような場合でも、斯か
るラップ部分bの影響を受けることなく上記指針板8及
び指示突片11内を乱反射しながら進行する蛍光によっ
てスリット9の内側の指針板8部分全体が均一に発光す
るようになっているので、基端から先端まで発光輝度が
均一な発光指針部を得ることができ、斯かる発光指針部
を構成するスリット9の先端9a′が文字3a、目盛り
3b部分とラップすることで、発光指針部の表示位置を
より正確に視認することができるようになり、視認性、
判読性が極めて向上する。また、発光指針部が十分に長
くなることで、意匠上表示装置全体がより大きく見える
ようになり、表示装置としての商品性がより高まるもの
である。
【0029】図8及び図9は上記実施例の変形例で、上
記指針板8及び指示突片11のスリット9形成部分の背
面に、光透過性の白色等のホットスタンプ面13を形成
したものである。
【0030】斯かるホットスタンプ面13のうち、指示
突片11のテーパ部12に形成されたスタンプ面13a
は、テーパ部12で反射される照射光による蛍光の反射
効率を向上させることができ、また、文字板1の透光部
2と対面する指示板8部分に形成されたスタンプ面13
bは、透光部2を透過して指示板8内に導入される照射
光を和らげることができ、これにより、上記スリット9
を全長にわたってより均一に発光させることができるも
のである。
【0031】図10及び図11も本考案の他の実施例を
示したもので、上記実施例と同様の所定の蛍光材で形成
され、その前面に後述するスリット9部分を除いて所定
の不透過層4が形成された指針板8の背面には、上記ス
リット9と対応した部分に半径方向に延びる集光部とし
ての突条部14が一体に形成されており、この突条部1
4の先端部14aが上記指針板8の外周端から突出する
ようになっている。また、上記突条部14の先端部14
aの前面にも、突条部14の先端まで上記スリット9が
延出して形成されるように、所定の不透過層4が形成さ
れており、また、上記先端部14aの背面部分には、文
字板側から指針板8側に立ち上がるテーパ部15が形成
されている。
【0032】本実施例においても、指針板8及び突条部
14が所定の蛍光材で形成されているので、指針板8及
び突条部14内に導入される照射光が蛍光に変わって長
波長で再放出されるようになり、斯かる放出された蛍光
の大部分が、指針板8の境界面で反射を繰り返して指針
板8内を進行すると共に、突条部14の境界面14bで
反射して突条部14内をも進行するようになっている。
そして、突条部14の先端部14aまで進行した上記照
射光による蛍光が上記テーパ部15で反射されるように
なっている。
【0033】従って、本実施例においても、基端から先
端まで発光輝度が均一な発光指針部9を得ることがで
き、斯かる発光指針部9の先端が発光文字部分とラップ
することで、発光指針部9の表示位置をより正確に視認
することができるようになる。また、図11に示したよ
うに、冷陰極管10からの照射光が突条部14の両側面
及び背面から突条部14内に導入されるようになってい
るので、受光面積が広くなることで、突条部14内を進
行する照射光による蛍光の量が増え、これにより、スリ
ット9部分がより強く光輝し、視認性に優れた発光指針
部9を得ることができる。
【0034】また、図12は上記実施例の変形例を示
し、上記突条部14の背面に略逆V字状のテーパ部16
を形成したものである。このようにすれば、突条部14
の両側面から導入される照射光による蛍光が上記テーパ
部16で反射されてスリット9側に導かれるようにな
り、スリット9をより強く光輝させることができるもの
である。なお、上記各実施例においては、指針板8の前
面に形成された不透過層4が請求項中のスリットと共に
指針部を構成する遮光部に相当している。
【0035】さらに、図13も上記実施例の変形例を示
し、上記指針板8の背面周縁部に壁部17を形成し、こ
の壁部17の表面にも所定の不透過層4を形成したもの
である。このようにすれば、運転者が視線を正面からず
らした時に、文字板と指針板8との隙間から文字板の透
光部が見えてしまうことを確実に防ぐことができ、ま
た、指針板8の外周部からの光漏れを防ぐことができる
ものである。
【0036】またさらに、図14も上記実施例の変形例
を示し、上記指針板8と突条部14とを共に所定の蛍光
材で形成すると共に、これらを別体構造としたものであ
る。このようにしても、突条部14内を進行する照射光
による蛍光により、スリット9部分が強く光輝するよう
になり、視認性に優れた発光指針部9を得ることができ
る。なお、図13及び図14の各実施例においては、指
針板8の全面に形成された不透過層4と壁部17の表面
に形成された不透過層4とがいずれも、請求項中のスリ
ットと共に指針部を構成する遮光部に相当している。
【0037】図15乃至図19も本考案の他の実施例を
示したもので、スリット9部分を除いて表面に所定の不
透過層4が形成された上記実施例と同様の所定の蛍光材
からなる指針板8は、スリット9の先端部9aに相当す
る部位が指針板8の外方に突出形成されて、スリット9
が指針板8の外方まで延出形成されており、また、指針
板8の周縁部全体が背面側に曲成されている。また、上
記指針板8の背面には、略二等辺三角形状の集光部31
が一体に形成されており、この集光部31の頂角31a
部分が上記スリット9の先端部9a下方に位置すると共
に、その二等分線31b部分がスリット9の下方に位置
するようになっている。また、上記集光部31の頂角3
1a部分には、指針板8の前面側に立ち上がるテーパ部
31cが形成されると共に、その二等辺31d部分が内
方に湾曲して形成されており、さらに、上記集光部31
の背面には、上記スリット9と対応した位置にホットス
タンプ面13が形成されている。
【0038】本実施例においても、受光面である集光部
31の背面及び側面より集光部31内に導入される照射
光が蛍光に変わって長波長で再放出されるようになって
おり、斯かる面積の広い受光面で受けた照射光による蛍
光が集光部31の内部と外部との界面である湾曲した二
等辺31d部分等で反射されて、面積の狭い集光部31
の頂角31a部分及び底角31e,31e部分に集中さ
れるようになっている。そして、斯かる集光部31内を
反射される照射光による蛍光によって、指針板8のスリ
ット9部分が光輝し、特に反射光が届きにくいスリット
9の先端部9a寄りの指針板8部分も上記した頂角31
a部分への集光により強く光輝するようになり、スリッ
ト9の内側の指針板8部分全体を均一により明るく光輝
させることができ、視認性に優れ、商品価値の高い発光
指針部9を得ることができる。
【0039】また、図20及び図21は上記実施例の変
形例を示し、上記集光部31を有する指針板8をより軽
量化したもので、集光部31の重心Pの両側には、集光
部31の二等分形状とほぼ相似形状である肉ぬすみ部と
しての軽め穴32,32が形成されている。
【0040】このようにすれば、指針板8全体をより軽
量に形成することができ、指針板8を回転駆動する駆動
側の負担をより軽減させることができるものである。な
お、上記軽め穴32を形成しても、集光部31で受光さ
れる照射光による蛍光の導光部分の寸法Aが頂角31a
部分の寸法Bより十分に大きければ(約5倍以上)、上
記集光部31における集光特性が影響を受けることはな
く、斯かる集光によりスリット9の先端部9a寄りの指
針板8部分を十分に光輝させることで、スリット9の内
側の指針板8部分全体を均一に明るく光輝させることが
できるものである。
【0041】また、上記いずれの実施例においても、集
光部31を指針板8と一体に形成しているが、集光部3
1を指針板8と別体に形成し、この集光部31を接着手
段等で指針板8に固着するようにしても、同様の集光効
果を得ることができるものである。さらに、上記集光部
31のみを所定の蛍光材で形成し、表面がマスクされた
スリット9を有するキャップ状の指針板8に上記集光部
31を取り付けるようにしてもよい。
【0042】さらに、図22乃至図26も上記実施例の
変形例を示し、上記集光部31の集光特性をより高める
ようにしたものである。即ち、表面がマスクされたスリ
ット9を有するキャップ状の指針板8の背面に、指針板
8とは別体の上述の蛍光材で形成された略二等辺三角形
状の集光部31を配設し、この集光部31の前面に、頂
角31a側が肉厚となり、前面が傾斜された断面ほぼく
さび状の段部33を頂角31a部分を中心として略同心
円状に複数形成したものである。また、上記集光部31
の上記スリット9と対応した前面部分には、突条部34
が形成されており、さらに、集光部31の両側には、位
置決め孔35を有するフランジ部36,36が形成され
ている。そして、上記フランジ部36の位置決め孔35
を指針板8背面のピン37に係合させて、上記突条部3
4の前面が上記スリット9の真下に位置するようにし、
この状態で位置決め孔35より突出するピン37の頭を
熱溶着して集光部31を指針板8の背面に取り付けるよ
うになっている。
【0043】本実施例においても、集光部31内に導入
される照射光が蛍光に変わって長波長で再放出されるよ
うになっており、斯かる蛍光が集光部31の内部と外部
との界面である二等辺31d部分や上記段部33の傾斜
部33aで反射されて、集光部31の頂角31a部分に
集中されるようになっている。そして、斯かる集光部3
1内を反射される照射光による蛍光によって、スリット
9の内側に位置して発光指針部として機能する突条部3
4が光輝し、特に反射光が届きにくい突条部34の先端
寄り部分も上記した頂角31a部分への集光により強く
光輝するようになり、突条部34全体が均一に明るく光
輝する視認性に優れた、商品価値の高い発光指針板とす
ることができる。
【0044】さらに、図27乃至図29も上記実施例の
変形例を示し、上記集光部31の集光特性をより高める
ようにしたものである。即ち、表面がマスクされたスリ
ット9を有するキャップ状の指針板8の背面には、指針
板8と別体の上述の蛍光材で形成された集光部31が図
示しない固定手段で取り付けられている。この集光部3
1は、球面の一部を形成する曲面形状部38を有してお
り、この曲面形状部38の裏面には、曲面形状部38を
二分するように突条部39が形成されている。また、上
記曲面形状部38の表面には、上記突条部39と対応し
た位置に、発光指針部としての突条部40が形成されて
おり、この突条部40が上記スリット9の真下に位置す
るようになっている。また、上記突条部40の一端部が
曲面形状部38から外方に延出されて、その先端部40
aが指針部の先端部分を構成するようになっている。
【0045】本実施例においては、指針板8の背面に照
射される照射光が集光部31の裏面側に照射されるよう
になっており、照射光が集光部31の曲面形状部38及
び突条部39で受光されて、集光部31内部で蛍光に変
わって長波長で再放出されるようになっている。このと
き、上記突条部39で受光された照射光による蛍光が、
突条部39の内部と外部との界面で反射、案内されて発
光指針部としての突条部40に導かれるようになってお
り、また、上記曲面形状部38で受光された照射光によ
る蛍光が、曲面形状部38の界面及びそのアール部38
a,38bで反射、案内されて突条部40の先端部40
aに導かれるようになっている。そして、上記集光部3
1内を反射、案内される照射光による蛍光によって、発
光指針部としての突条部40及び曲面形状部38から延
出された突条部40の先端部40aが光輝するようにな
り、特に、反射光が届きにくい突条部40の先端部40
aが、上記した曲面形状部38のアール部38a,38
bによる案内により、十分に強く光輝するようになり、
突条部40全体を均一に明るく光輝させることで、視認
性に優れかつ商品性の高い発光指針板とすることができ
る。なお、図15乃至図29に示す各実施例において
は、スリット9部分を除いて指針板8の表面に形成され
た所定の不透過層4が、請求項中のスリットと共に指針
部を構成する遮光部に相当している。
【0046】図30乃至図33も本考案の他の実施例を
示したもので、本実施例の場合、上記した今までの実施
例と異なり、指針板8を光拡散性の基材である所定の蛍
光材とせずに従来と同様の透明部材で形成し、この指針
板8内に多数の光ファイバ18を封入したものである。
【0047】即ち、透光部2、文字3a及び目盛りを除
いて前面に所定の不透過層4が形成された文字板1の透
光部2より僅かに大きい径を有する指針板8には、その
中心から外周端まで半径方向に延びる発光指針部として
のスリット9が形成されるようになっており、斯かるス
リット9部分を除いて指針板8の前面にも、上記不透過
層4が形成されており、この指針板8上の不透過層4に
は、指針板8の中心から外周端まで半径方向に延びるス
リット9が形成されていて、このスリット9の内側の前
方に露出する指針板8部分が、指針部として機能するよ
うに構成されている。そして、上記指針板8には多数の
光ファイバ18が封入されるようになっており、この光
ファイバ18の発光端面18aが、スリット9の内側の
指針板8前面部分に均一に配置されると共に、光ファイ
バ18の受光端面18bが上記透光部2と対面する受光
面である指針板8の背面に配置されるようになってい
る。また、上記スリット9の前面には、光拡散板19が
配設されている。
【0048】上記封入方法は、指針板8の形状をした型
の中に予めスリット9部分に位置するように図32に示
したような所定形状の光ファイバ18の束を配置してお
き、その中にアクリル等の樹脂を流し込んだり、上記ス
リット9部分のスペースを設けて指針板8を形成してお
き、このスペース内に所定形状の光ファイバ18の束を
配置してエポキシ樹脂等で封止したり、図33に示した
ような光ファイバ18を封止したケース20を上記スペ
ース内に封着することで、光ファイバ18が封入された
指針板8が形成されるようになっている。
【0049】本実施例においては、冷陰極管10からの
照射光が指針板8の背面に照射されると、指針板8の受
光面に配置された光ファイバ18の受光端面18bから
ファイバ18内に照射光が導入されるようになり、斯か
る照射光が光ファイバ18内で全反射しながら進行して
発光端面18aから出射し、この出射光が光拡散板19
で拡散されることで、指針板8のスリット9の内側の前
面部分が均一に光輝するようになっている。
【0050】従って、指針板8の外周端までスリット9
が延出形成されており、一方、指針板8の周縁部が文字
板1の不透過層4部分とラップして、斯かるラップ部分
bに背面光が十分に照射されないような場合でも、上記
光ファイバ18の発光端面18aがスリット9の内側の
指針板8前面部分の全体にわたって均一に配置されてい
るので、スリット9の内側の指針板8前面が均一に発光
するようになり、基端から先端まで十分な発光輝度を有
し、かつ、その長さが長い発光指針部を得ることができ
る。そして、斯かる発光指針部を構成するスリット9の
先端9a′が文字3a、目盛り3b部分に接近すること
で、視認性、判読性に優れ、かつ、意匠上表示装置全体
が大きく見え、商品性に優れたものとすることができ
る。
【0051】図34及び図35も本考案の他の実施例を
示したもので、上記実施例と同様の構成を備えた上記指
示板8の上記スリット9形成部分の外周端には、スリッ
ト9に沿って文字3a、目盛り3b部分とラップするま
で延出された指示突片11が形成されており、この指示
突片11部分にも、指示突片11の先端部まで上記スリ
ット9が延出して形成されるようになっている。そし
て、斯かるスリット9の内側の指針板8及び指示突片1
1の前面部分に発光端面18aが均一に配置されると共
に、受光端面18bが上記透光部2と対面する指針板8
の受光面に配置されるように、光ファイバ18が指針板
8及び指示突片11内に封入されている。
【0052】従って、文字3a、目盛り3b部分とラッ
プするまで延出形成された指示板8の指示突片11部分
にも、発光指針部としてのスリット9が延出形成されて
おり、斯かるスリット9の内側の指針板8及び指示突片
11の前面部分に均一に配置された光ファイバ18の発
光端面18aからの出射光により、スリット9の内側の
指針板8及び指示突片11の前面部分がその全長にわた
って均一に光輝するので、斯かる発光指針部を構成する
スリット9の先端9a′が文字3a、目盛り3b部分と
ラップすることで、発光指針部の表示位置をより正確に
視認することかできるようになり、視認性、判読性が極
めて向上する。また、発光指針部が十分に長くなること
で、意匠上表示装置全体がより大きく見えるようにな
り、表示装置としての商品性がより向上するものであ
る。なお、図30乃至図35に示す各実施例において
は、スリット9部分を除いて指針板8の前面に形成され
た不透過層4が、請求項中のスリツトと共に指針部を構
成する遮光部に相当している。
【0053】さらに、図36及び図37も本考案の他の
実施例を示したもので、本実施例の場合も、上記指針板
8を従来と同様の透明部材で形成し、この指針板8の背
面に、所定のプリズムフィルム21を貼設したものであ
る。
【0054】即ち、透光部2、文字3a及び目盛り3b
部分を除いて前面に所定の不透過層4が形成された文字
板1の透光部2より僅かに大きい径を有する指針板8に
は不透過層4が形成されており、この指針板8上の不透
過層4には、指針板8の中心から外周端まで半径方向に
延びるスリット9が形成されていて、このスリット9の
内側の前方に露出する指針板8部分が、指針部として機
能するように構成されている。また、上記指針板8の背
面には、上記スリット9と対応した部分に、一面側が微
小なプリズムが連続して形成された入光面21aとされ
ると共に、他面側が平滑な出光面21bとされたプリズ
ムフィルム21(例えば、住友3M社製商品名「ソル
フ」等)が貼設されており、このプリズムフィルム21
の出光面21bが指針板8の背面と密接するようになっ
ている。
【0055】ここで、上記プリズムフィルム21は、図
37に示すように、その入光面21a側に約20゜以下
の浅い角度θで光を入射した場合に、この光がプリズム
フィルム21を透過してその出光面21bにほぼ垂直な
光として一定の指向性をもって出射される性質を有する
ものである。
【0056】従って、本実施例においても、指針板8の
外周端までスリット9が延出形成されており、一方、指
針板8の周縁部が文字板1の不透過層4部分とラップし
て、斯かるラップ部分bに背面光が十分に照射されない
ような場合でも、上記指針板8の背面にプリズムフィル
ム21が貼設されているので、このプリズムフィルム2
1に入射された光がプリズムフィルム21の内部を通っ
て指針板8に対してほぼ垂直方向に一定の指向性をもっ
て出射されるようになり、これにより、スリット9の内
側の指針板8部分を基端から先端まで輝度の高い光で視
認することができ、視認性、判読性に優れ、かつ、意匠
上表示装置全体が大きく見える商品性の優れたものとす
ることができる。
【0057】また、図38及び図39も本考案の他の実
施例を示したもので、上記指示板8の上記スリット9形
成部分の外周端には、スリット9に沿って文字3a、目
盛り部分とラップするまで延出された指示突片11が形
成されており、この指示突片11部分にも、指示突片1
1の先端部を除いて上記スリット9が延出して形成され
るようになっている。そして、斯かるスリット9部分に
対応した指針板8及び指示突片11の背面には、上記プ
リズムフィルム21が貼設されるようになっている。
【0058】従って、本実施例においては、文字3a、
目盛り3b部分とラップするまで延出形成された指示板
8の指示突片11部分にも、発光指針部を構成するスリ
ット9が延出形成されており、斯かるスリット9部分に
対応して指針板8及び指示突片11の背面にはプリズム
フィルム21が貼設されているので、このプリズムフィ
ルム21に入射された光がプリズムフィルム21の内部
を通って指針板8及び指示突片11に対してほぼ垂直方
向に一定の指向性をもって出射されるようになり、これ
により、スリット9の内側の指針板8及び指示突片11
部分を基端から先端まで輝度の高い光で視認することが
できるようになる。
【0059】そして、斯かる発光指針部9の先端が文字
3a、目盛り3b部分とラップすることで、発光指針部
の表示位置をより正確に視認することができるようにな
り、視認性、判読性が極めて向上するものである。ま
た、発光指針部が十分に長くなることで、意匠上表示装
置全体がより大きく見えるようになり、表示装置として
の商品性がより向上するものである。なお、図36乃至
図39に示す各実施例においては、指針板8に形成され
た不透過層4が請求項中のスリットと共に指針部を構成
する遮光部に相当している。
【0060】また、本考案は上記実施例に限定されるも
のではなく、種々変更することができるものであり、上
記スリット9の前面に所定の着色層を形成すれば、所望
の発色光を得ることができるものである。
【0061】
【考案の効果】以上述べたように本考案に係る車両用表
示装置は、文字板、光源、指針板、及び、指針部を有
し、上記文字板は、この文字板の表示位置にほぼ円形状
の透光部を有すると共に、この透光部の外周側に透光性
の文字、目盛りを有しており、上記光源は上記文字板の
背面側に配設されており、上記指針板は、計測量に応じ
た角度回転駆動される円盤状に形成されて上記文字板の
前面側に配設されていると共に、上記指針板には上記透
光部を透過した上記光源からの背光が背面側に照射さ
れ、上記指針部は、上記文字板側からの上記背光の前方
への出射を阻止する遮 光部と、この遮光部に形成され上
記文字板側からの上記背光の前方への出射を許容するス
リットとで構成されており、且つ、上記指針部は上記指
針板の前面側に形成されている車両用表示装置におい
て、上記指針板を、上記透光部を透過した上記光源から
の上記背光により励起されて蛍光を発する蛍光性の基材
で形成すると共に、上記スリットを、上記指針板の外周
端から該指針板の径方向外方に開放するように形成する
構成とした。このため、文字板の透光部を透過して指針
板の背面に照射された光源からの背光により、蛍光性の
基材で形成された指針板の蛍光成分が励起されて蛍光を
発すると、その蛍光が光源からの背光よりも長波長とな
り、指針板内を全反射及び乱反射する光が、蛍光に比べ
て短波長である背光のままの場合よりも、指針板の外周
端により大きい光量で導かれることとなる。従って、指
針板と文字板との隙間から文字板の透光部が見えてしま
うのを防ぐための、文字板を背面から前面に透過した光
源の光が指針板側に出射するのを阻止する遮光部が、文
字板の前面のうち、文字、目盛りの内側で透光部の外側
の前面部分に配置された場合、指針板の外周端の付近が
文字板の前後方向において、文字板の遮光部と重なるよ
うに配置され、この結果、文字板の透光部を透過した背
光が直に照射されなくなって、他の指針板部分よりも背
光の照射光量が落ちたとしても、指針板内を全反射及び
乱反射する長波長光により不足する光量を補って、指針
板の外周端に配置されるスリット部分からの出射光量を
増大させ、これにより、文字、目盛りの視認性、判読性
を向上させると共に、表示装置全体を大きく見えるよう
にして、商品性を向上させることができる。
【0062】また、上記構成に加えて、上記指針板の背
面側であって上記スリットに対応した位置に集光部を形
成したので、指針板に照射される光源からの背光をこの
集光部に集中させて、この集光された背光により、集光
部に対応した位置のスリットの内側の指示板部分全体を
均一により明るく光輝させることができるものである。
また、上記構成に代えて、上記指針板内に光ファイバを
封入すると共に、上記指針板に光ファイバを封入すると
共に、上記スリットを、上記指針板の外周端から該指針
板の径方向外方に開放するように形成し、上記光ファイ
バの受光端面を上記文字板の上記透光部に対向させ、且
つ、上記光ファイバの発光端面を上記指針板の前面で上
記スリットの内側部分に配置したので、光ファイバから
の出射光によりスリットの内側の指示板部分均一に光輝
するようになり、同様に、基端から先端まで十分な発光
輝度を有し、かつ、その長さが長い発光指針部を得るこ
とができる。さらに、上記構成に代えて、上記スリット
を、上記指針板の外周端から該指針板の径方向外方に開
放するように形成すると共に、上記指針板の背面に、該
背面から上記指針板に入射された上記文字板側からの上
記背光を、該指針板の前面で上記スリットの内側部分に
導くプリズムを設けたので、プリズムフィルムに入射さ
れた光がプリズムの内部を通ってスリットの内側の指針
板前面部分から出射されるようになり、これにより、指
針板のスリットの内側の部分を基端から先端まで輝度の
高い光で視認することができる。またさらに、上記指針
板が、上記外周端から上記指針板の径方向外方に突出し
上記スリットに沿って延在する指示突片を有しており、
該指示突片の先端が、上記文字板の前後方向において該
文字板の上記文字、目盛り部分と重なる箇所に配置され
ていると共に、上記スリットが上記指示突片の先端まで
延出形成されているので、斯かる指針板のスリットの内
側の部分で構成される、均一に光輝する発光指針部が、
発光する文字板の文字、目盛り部分と前後方向において
重なることにより、表示位置をより正確に視認すること
ができると共に、表示装置をより大きく見せることがで
き、商品性を向上させることができる等の効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る車両用計器の一実施例を示す正面
図である。
【図2】図1に示した実施例の断面図である。
【図3】図2の要部を示す断面図である。
【図4】図1の指針板の断面図である。
【図5】本考案の他の実施例を示す正面図である。
【図6】図5に示した実施例の断面図である。
【図7】図6の要部を示す断面図である。
【図8】図5に示した実施例の変形例を示す正面図であ
る。
【図9】図8の要部を示す断面図である。
【図10】本考案の他の実施例の指針板を示す斜視図で
ある。
【図11】図10に示した指針板の断面図である。
【図12】図10に示した指針板の変形例を示す断面図
である。
【図13】図10に示した指針板の他の変形例を示す断
面図である。
【図14】図10に示した指針板のさらに他の変形例を
示す断面図である。
【図15】本考案の他の実施例の指針板を示す正面斜視
図である。
【図16】図15に示した指針板の背面斜視図である。
【図17】図15に示した指針板のスリット先端部分を
示す断面図である。
【図18】図15に示した指針板の集光状態を説明する
指針板を背面側より見た図である。
【図19】図15に示した指針板の断面図である。
【図20】図15に示した指針板の変形例を示す指針板
を背面側より見た図である。
【図21】図20の指針板の断面図である。
【図22】図15に示した指針板のさらに変形例を示す
指針板の背面斜視図である。
【図23】図22の指針板の集光部を示す斜視図であ
る。
【図24】図22の指針板の断面図である。
【図25】図22の指針板の集光状態を説明する指針板
を背面側より見た図である。
【図26】図22の指針板の集光状態を説明するもの
で、図23の集光部のX−X線に沿った断面図である。
【図27】図15に示した指針板のさらに変形例を示す
指針板の背面斜視図である。
【図28】図27の指針板の集光部を示す斜視図であ
る。
【図29】図27の集光部の裏面側より見た平面図であ
る。
【図30】本考案の他の実施例の指針板を示す一部斜視
図である。
【図31】図30に示した実施例の要部を示す断面図で
ある。
【図32】光ファイバの束を示す図である。
【図33】ケースに封止された光ファイバを示す図であ
る。
【図34】本考案の他の実施例の指針板を示す一部斜視
図である。
【図35】図34に示した実施例の要部を示す断面図で
ある。
【図36】本考案の他の実施例を示す要部断面図であ
る。
【図37】プリズムフィルムの光透過特性を説明する図
である。
【図38】本考案の他の実施例の指針板を示す一部斜視
図である。
【図39】図38に示した実施例の要部を示す断面図で
ある。
【図40】従来の車両用表示装置を示す斜視図である。
【図41】従来の車両用表示装置の正面図である。
【図42】図41に示した従来の実施例の断面図であ
る。
【図43】図42の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 文字板 2 透光部 3a 文字 3b 目盛り 4 不透過層 8 指針板 9 スリット 10 冷陰極管 11 指示突片 12 テーパ部 13 ホットスタンプ面 14 突条部 18 光ファイバ 21 プリズムフィルム 31 集光部 32 軽め穴 33 段部 34 突条部 38 曲面形状部 39 突条部 40 突条部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 兼高 宜樹 静岡県島田市横井1−7−1 矢崎計器 株式会社内 (72)考案者 池ヶ谷 達雄 静岡県島田市横井1−7−1 矢崎計器 株式会社内 (56)参考文献 実開 平2−81418(JP,U) 実開 昭54−140749(JP,U) 実開 平1−74522(JP,U) 実開 平1−74521(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01D 11/28 G01D 7/00 G01D 13/04

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字板、光源、指針板、及び、指針部を
    有し、 上記文字板は、この文字板の表示位置にほぼ円形状の透
    光部を有すると共に、この透光部の外周側に透光性の文
    字、目盛りを有しており、 上記光源は上記文字板の背面側に配設されており、 上記指針板は、計測量に応じた角度回転駆動される円盤
    状に形成されて上記文字板の前面側に配設されていると
    共に、上記指針板には上記透光部を透過した上記光源か
    らの背光が背面側に照射され、 上記指針部は、上記文字板側からの上記背光の前方への
    出射を阻止する遮光部と、この遮光部に形成され上記文
    字板側からの上記背光の前方への出射を許容するスリッ
    トとで構成されており、且つ、上記指針部は上記指針板
    の前面側に形成されている、 車両用表示装置において、 上記指針板を、上記透光部を透過した上記光源からの上
    記背光により励起されて蛍光を発する蛍光性の基材で形
    成すると共に、上記スリットを、上記指針板の外周端か
    ら該指針板の径方向外方に開放するように形成したこと
    を特徴とする車両用表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用表示装置であっ
    て、上記指針板の上記背面側であって上記スリットに対
    応した位置に集光部を形成したことを特徴とする車両用
    表示装置。
  3. 【請求項3】 表示位置にほぼ円形状の透光部を有する
    と共に、この透光部の外周側に透光性の文字、目盛りを
    有する文字板、この文字板の背面側に配設される光源、
    上記文字板の前面側に配設され、上記透光部を透過した
    上記光源からの背光が背面側に照射されると共に、計測
    量に応じた角度回転駆動される円盤状の指針板、及び、
    この指針板の前面側に形成された指針部を有し、該指針
    部を、上記文字板側からの上記背光の前方への出射を阻
    止する遮光部と、この遮光部に形成され上記文字板側か
    らの上記背光の前方への出射を許容するスリットとで構
    成した車両用表示装置において、 上記指針板に光ファイバを封入すると共に、上記スリッ
    トを、上記指針板の外周端から該指針板の径方向外方に
    開放するように形成し、上記光ファイバの受光端面を上
    記文字板の上記透光部に対向させ、且つ、上記光ファイ
    バの発光端面を上記指針板の前面で上記スリットの内側
    部分に配置したことを特徴とする車両用表示装置。
  4. 【請求項4】 表示位置にほぼ円形状の透光部を有する
    と共に、この透光部の外周側に透光性の文字、目盛りを
    有する文字板、この文字板の背面側に配設される光源、
    上記文字板の前面側に配設され、上記透光部を透過した
    上記光源からの背光が背面側に照射されると共に、計測
    量に応じた角度回転駆動される円盤状の指針板、及び、
    この指針板の前面側に形成された指針部を有し、該指針
    部を、上記文字板側からの上記背光の前方への出射を阻
    止する遮光部と、この遮光部に形成され上記文字板側か
    らの上記背光の前方への出射を許容するスリットとで構
    成した車両用表示装置において、 上記スリットを、上記指針板の外周端から該指針板の径
    方向外方に開放するように形成すると共に、上記指針板
    の背面に、該背面から上記指針板に入射された上記文字
    板側からの上記背光を、該指針板の前面で上記スリット
    の内側部分に導くプリズムを設けたことを特徴とする車
    両用表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の車両
    用表示装置であって、上記指針板は、上記外周端から上
    記指針板の径方向外方に突出し上記スリットに沿って延
    在する指示突片を有しており、該指示突片の先端は、上
    記文字板の前後方向において該文字板の上記文字、目盛
    り部分と重なる箇所に配置されていると共に、上記スリ
    ットは上記指示突片の先端まで延出形成されていること
    を特徴とする車両用表示装置。
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