JP2578353Y2 - 保持具 - Google Patents

保持具

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JP2578353Y2
JP2578353Y2 JP1992077774U JP7777492U JP2578353Y2 JP 2578353 Y2 JP2578353 Y2 JP 2578353Y2 JP 1992077774 U JP1992077774 U JP 1992077774U JP 7777492 U JP7777492 U JP 7777492U JP 2578353 Y2 JP2578353 Y2 JP 2578353Y2
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locking
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height
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晋 阿曽
正英 佐藤
康正 近藤
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Togo Seisakusho Corp
Mitsubishi Motors Corp
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Togo Seisakusho Corp
Mitsubishi Motors Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は保持具に係り、特に装
着対象物の取り付け高さのばらつきを吸収可能なものに
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車のフロントガラスの下縁
にはワイパーで拭き取られた雨水を両側へ案内するため
のデッキガーニッシュと呼ばれる部品が取り付けられて
いる。従来、その固定には図5に示すような合成樹脂製
の保持具HOが使用されてきた。この場合、デッキガー
ニッシュ(以下、装着対象物1という。)はフロントガ
ラスの縁に沿ってかつそのほぼ全幅にわたって設けられ
る長尺物であるため、ボディ側との間隔が均一になりに
くい。したがって、装着対象物の固定に際してはこのよ
うな高さ方向のばらつきを吸収しないと一部に浮き上が
り等の問題を生じてしまうことになる。このため、保持
具は装着対象物の取り付け高さを任意に調整できるよう
な構造となっていることが要求される。
【0003】すなわち、図5に示すように、保持具HO
は保持具本体20と装着対象物1を押さえ付けるための
係着具21とからなっており、保持具本体20はその下
面にボディBへの固定のための抜け止め部22を有して
いる。また、上部側には共に撓み変形可能な左右一対の
爪片23a,bが設けられている。一方、係着具21の
軸部24には高さ方向に沿って複数の係止段部25が一
定ピッチ毎に刻設されており、装着対象物1の高さがば
らついても保持具本体20の爪片23a,bがいずれか
の係止段部25と係合できるようになっている。しかし
ながら、係止段部25はそのピッチ毎に形成されている
ため、両爪片23a,bの先端の高さ位置を揃えて形成
していたのでは、高さ方向に関するピッチ分のがたつき
を吸収し得ず、結果的に装着対象物1に高さ方向のがた
つきを生じさせる。
【0004】そこで、従来より両爪片23a,bの先端
の高さ位置は上下方向において僅かにずらして配置して
あり、具体的には係止段部25のピッチの約1/2のず
れを設定していた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、両爪片23
a,bの先端の位置を高さ方向にずらした配置とした結
果、両爪片23a,bから軸部24が受ける係着力(弾
性力)は上下に異なった位置に作用することになり、こ
れが原因で、係着具21全体が傾むくことがあり、装着
対象物1にがたつきを生じさせていた。
【0006】本考案はこのような状況に鑑みて開発工夫
されたものであり、その目的とするところは装着対象物
を良好な状態に固定できる保持具を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本考案の構成は、装着対象物の上面を押さえる頭部
と、装着対象物の差し込み孔へ挿通可能に形成されかつ
高さ方向に沿って複数段の係止段部が所定ピッチ毎に刻
設された軸部を有してなる係着具と、ボディ側への固定
手段及び前記軸部を受け入れ可能な凹部を有し、この凹
部内には前記係着具の係止段部に対して選択的に係合可
能な爪片が形成された保持具本体とからなる保持具にお
いて、前記保持具本体には3本以上の爪片が形成され
て、前記係止段部に対する高さの異なる係止位置が3点
以上配置されるとともに、各係止位置は前記係止段部の
ピッチ内での位相が異にしてあることを特徴とするもの
である。
【0008】
【作用】装着対象物をボディに固定する前に、まず保持
具本体は固定手段によってボディ側に固定され、係着具
は軸部が装着対象物の差し込み孔へ挿通される。この状
態で、係着具の軸部を保持具本体の凹部へ適合させて、
装着対象物がボディに接するまで差し込んでやると、各
爪片は対応する係止段部にそれぞれ係合する。この場
合、各爪片は係着具の軸部に対して少なくとも3段階の
高さ位置で係着力を作用させることになる。つまり、軸
部は高さの異なる少なくとも3点によって支持されるた
め、係着具全体は傾斜することなく直立姿勢に保持され
る。これと同時に、少なくとも3カ所の係止位置は係止
段部のピッチ内で位相を異にしているため、ピッチ分の
がたつきも従来に比較して緩和できる。
【0009】
【考案の効果】
【0010】本考案の効果は次のようである。係着具の
軸部を少なくとも3点によって支持するようにしたた
め、係着具の傾きを規制して正規の姿勢で装着対象物を
固定することができる。また、各係止位置は位相の異な
る箇所に分散させたため、ピッチ分のがたつきを緩和し
て、この点からも装着対象物のがたつきを抑制できる。
【実施例】以下、本考案を具体化した実施例を図面にし
たがって詳細に説明する。図1において、1は自動車の
デッキガーニッシュ(装着対象物)であり、所定位置に
は係着具2の軸部3を挿通可能な差し込み孔4が貫通し
ており、その周囲は係着具2の頭部5を装着対象物1と
面一で収めるための座ぐり6が円形状に凹設されてい
る。
【0011】係着具2は装着対象物1を押さえ付けるた
めの頭部5と軸部3とからなり、この実施例では合成樹
脂材により一体に成形されている。このうち、軸部3に
は係止段部7が高さ方向に沿って複数段、刻設されてい
る。各係止段部7はテーパー状の稜線を有する山部とそ
の間の谷部とからなっており、これらは一定のピッチ
(P)毎に連続して形成されている。
【0012】上記した係着具2と共に保持具Hを構成す
る保持具本体8も、係着具2同様、合成樹脂材により一
体に成形されており、基板9の下面の中央部にはボディ
Bの取り付け孔10へ弾性的に係合可能な抜け止め部1
1(固定手段)が垂下形成されている。この抜け止め部
11の構造は従来より周知のものであり、本例では水平
断面が略S字状をなしたものを示したが、ボディBに対
して固定可能なものであればその形式は問わない。一
方、基板9の両側には全幅にわたって一対の側片12
a,bが対向するようにして起立している。両側片12
a,bは内外方向へ容易には撓まないような所定の剛性
が付与されており、また両側片12a,bは両間に係着
具2の軸部3を受け入れるための凹部13を保有して対
向している。そして、ここには軸部3の各係止段部7に
対して選択的に係合可能な計3本の爪片14a〜14c
が以下のようにして備えられている。
【0013】すなわち、両側片12a,bのうち一方側
12a(図2における右側)には上縁部寄りの位置から
1本の爪片14aが、他方側12b(図2における左
側)には上縁およびここからやや下がった位置に上下2
本の爪片14b,cがそれぞれ全幅にわたって設けられ
ている。また、各爪片14a〜14cの先端の高さ位置
はそれぞれ異にしており、左右で互い違いとなるように
してある。より具体的には、図3に示すように、先端が
最下位にある爪片14cと中位にある爪片14aとの高
さ間隔は、係止段部7のピッチをPとした場合に、P/
3となっている。また、中位にある爪片14aと最上位
にある爪片14bとの高さ間隔はP+P/3としてあ
る。つまり、各爪片14a〜14cの係止段部7に対す
る係止位置は、係止段部7における位相がほぼ等間隔で
ずれていることになる。
【0014】本実施例の保持具Hは上記のように構成さ
れたものであり、装着対象物1をボディBに固定するに
あたり、まず保持具本体8の抜け止め部11をボディB
の取り付け孔10へ押し込んで係合させ、保持具本体8
の先付けを行っておく。一方、装着対象物1に対しては
各差し込み孔4へ係着具2の軸部3を遊挿しておき、こ
の状態で軸部3を保持具本体8の凹部13に適合させて
押し込むと、軸部3は各爪片14a〜14cを撓ませな
がら押し込まれてゆく。この場合、各爪片14a〜14
cの先端の高さは異なった位置に設定されているため、
装着対象物1とボディBとの高さがばらついても各爪片
14a〜14cは各係止段部7の中から対応する位置の
ものが選択されて係合する。また、各爪片14a〜14
cの係止段部7に対する係止位置は位相がほぼ等間隔で
ずらしてあるため、上下方向へのピッチ分のがたつきは
従来に比較して緩和される。さらに、爪片14a〜14
cは軸部3を3点により支持するため係着具2の傾きが
規制され直立姿勢に保持される。これらにより、装着対
象物1はがたつきが抑制され、確実に固定がなされる。
【0015】上記した実施例は爪片14a〜14cを3
本設けたものを示したが、図4に示すように、4本ある
いはそれ以上の数を設けることも可能である。図4のも
のの爪片14d〜14gでは、左右の爪片で対をなした
ものを上下に2組配置しており、各組の中での爪片同士
の高さは共に1/4Pとしてあり、上下の組の間の間隔
は図に示すように2P+1/4Pとしてある。
【0016】このように構成されたものでは係着具2を
4点支持するため、係着具2全体の倒れを防止できるの
は勿論のこと、係止段部7の1ピッチ内における爪片の
係止位置を既述した実施例に比較してより細やかである
ため、より上下方向のがたを抑制できる。
【0017】なお、係着具の係止段部についてはねじ軸
に代えてもよく、また爪片については左右に対向させる
場合の他、保持具本体を円筒状にしてその内壁から等角
度毎の放射位置に各爪片を配置するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】装着対象物の取り付けを示す分解斜視図
【図2】取り付け状態を示す断面図
【図3】爪片と係止軸との係合状況を示す拡大図
【図4】他例による爪片と係止軸との係合状況を示す拡
大図
【図5】従来の保持具による取り付け状態を示す断面図
【図6】従来の問題点を示す断面図
【符号の説明】
1…装着対象物 2…係着具 7…係止段部 8…保持具本体 10…取り付け孔 11…抜け止め部(固定手段) 13…凹部 14a〜14g…爪片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 近藤 康正 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (56)参考文献 実開 平4−114107(JP,U) 実開 平3−2909(JP,U) 実開 昭62−39011(JP,U) 実開 平1−126411(JP,U) 実開 平1−111054(JP,U) 実開 平1−113609(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16B 5/00 - 5/02 F16B 21/07

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装着対象物の上面を押さえる頭部と、装
    着対象物の差し込み孔へ挿通可能に形成されかつ高さ方
    向に沿って複数段の係止段部が所定ピッチ毎に刻設され
    た軸部を有してなる係着具と、 ボディ側への固定手段及び前記軸部を受け入れ可能な凹
    部を有し、この凹部内には前記係着具の係止段部に対し
    て選択的に係合可能な爪片が形成された保持具本体とか
    らなる保持具において、 前記保持具本体には3本以上の爪片が形成されて、前記
    係止段部に対する高さの異なる係止位置が3点以上配置
    されるとともに、各係止位置は前記係止段部のピッチ内
    での位相が異にしてあることを特徴とする保持具。
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