JP2578163B2 - シート用クッション体 - Google Patents

シート用クッション体

Info

Publication number
JP2578163B2
JP2578163B2 JP63108480A JP10848088A JP2578163B2 JP 2578163 B2 JP2578163 B2 JP 2578163B2 JP 63108480 A JP63108480 A JP 63108480A JP 10848088 A JP10848088 A JP 10848088A JP 2578163 B2 JP2578163 B2 JP 2578163B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
urethane foam
thickness
seat
cushion body
rebound resilience
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63108480A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01280413A (ja
Inventor
健 峰岸
滋 安田
諭志 山田
卓郎 樋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NHK Spring Co Ltd
Original Assignee
NHK Spring Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NHK Spring Co Ltd filed Critical NHK Spring Co Ltd
Priority to JP63108480A priority Critical patent/JP2578163B2/ja
Publication of JPH01280413A publication Critical patent/JPH01280413A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2578163B2 publication Critical patent/JP2578163B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、自動車等の乗物用シートに好適な薄形のシ
ート用クッション体に関する。
[従来の技術] 自動車に使われるシート用クッショ体は、近年、座り
心地の向上だけでなく薄形化への要求が大きくなってき
ている。自動車のシート用クッション体には、量産に適
しかつ乗り心地が比較的良いとされるウレタンフォーム
が多用されている。しかしながら一般に使用されている
ウレタンフォームでは厚さが100mm以下になると、クッ
ション性能試験および乗り心地に関する官能評価が著し
く悪くなる。これは、フォーム厚を薄くすることで圧縮
方向への撓み量が減少するため着座した瞬間の衝撃が充
分に吸収されずに底づき感が発生するとともに、走行時
において車体側から伝わる振動衝撃の伝達が大きくなる
ためである。
[発明が解決しようとする課題] 従来、薄形シートにおいてもある程度満足できるよう
な乗り心地が得られるようにする目的で、クッション体
に使われる樹脂フォーム高反発化させたり、あるいは異
硬度発砲によるフォームを用いるなどの試みがなされて
いるが、いずれもフォーム厚が100mm以下、特に60mm位
になるとクッション性能試験および官能評価において良
好な結果を得ることができなかった。
従って本発明の目的は、従来のパッド厚に比べて充分
に薄くしても良好な乗り心地が得れるようなシート用ク
ッション体を得ることにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を果すために本発明では、乗り心地に影響を
与える要素を次の2点、すなわち着座時の衝撃による底
づき感や走行中の振動衝撃の伝達などに関与する衝撃吸
収機能と、ストローク感およびばね感などに関与するク
ッション機能に分けて考え、衝吸収性に対しては低反発
弾性を有する第1のウレタンフォームを、またクッショ
ン性に対しては第1のウレタンフォームよりも高い反発
弾性を有する第2のウレタンフォームを使用し、これら
2種類のウレタンフォームをクッション体全体にわたっ
て厚み方向に積層するようにした。
[作用] 上記構成のシート用クッション体は、第1のウレタン
フォームによって着座時の衝撃による底づき感や走行中
の振動衝撃の伝達が緩和されるとともに、第2のウレタ
ンフォームによって適度なストローク感のばね感触が得
られる。これら2種類のフォームを積層した場合、合計
厚みが100mm以内に薄形化されたものであっても官能試
験評価およびクッション性能試験において良好な結果が
得られた。
[発明の実施例] 実施例1 第1図に示された自動車のフロントシート用クッショ
ン体1は、その厚み方向に上層部2と下層部3とが積層
されている。上層部2には、反発弾性が12%,ヒステリ
シスロス率が39.1%となるように発泡成形された低反発
弾性の第1のウレタンフォーム(厚さ20mm)が使われて
いる。また下層部3には、反発弾性が69%の第2のウレ
タンフォーム(厚さ40mm)が使われており、第1図に示
すように下層部3は上層部2の下面全体にわたって厚み
方向に積層されている。なお、反発弾性の測定法はJISK
6401による(以下に述べる実施例2,3と従来品1,2も同
じ)。
実施例2 第2図に例示されたクッション体1のように、下層部
3に反発弾性10%,ヒステリシスロス率が53.2%の低反
発弾性の第1のウレタンフォーム(厚さ40mm)が使用さ
れ、上層部2には反発弾性が65%の第2のウレタンフォ
ーム(厚さ20mm)が下層部3の上面全体にわたって厚み
方向に積層されている。
実施例3 第1図に示されたクッション体1の積層構造と同様
に、上層部2に反発弾性15%,ヒステリシスロス率が78
%の低反発弾性の第1のウレタンフォーム(厚さ10mm)
を、また下層部3に反発弾性40%のホットウレタンフォ
ーム(厚さ50mm)を積層した。
従来品1 反発弾性12%,ヒステリシスロス39.1%の低反発弾性
のウレタンフォーム単層のみからなり、フォーム厚は60
mmである。
従来品2 反発弾性69%の高反発弾性のウレタンフォーム単層の
みからなり、フォーム厚は60mmである。
前述した各実施例1〜3はいずれも反発弾性の互いに
異なる2種類のウレタンフォームによる複層構造であ
り、低反発弾性の第1のウレタンフォームの層によって
着座時の底づき感および走行時の振動吸収効果が得ら
れ、また反発弾性の高い第2のウレタンフォームによっ
て適度なばね感触が得られるようになり、いずれも厚さ
100mm以下、特に60mm前後まで薄形化しても良好な乗り
心地が得られた。
第3図は実施例1〜3と従来品1,2のクッション性能
を比較したものであり、レベリングされた複数の被験者
による官能評価をもとに自動車のフロントシートにおけ
るクッション性を表しものである。第4図に示された衝
撃吸収性能は、シートクッション上に加圧板を自由落下
させた時の加速度変化の最大値を示しており、G値が小
さいほど衝撃吸収性に優れていることを示している。
なお、本発明を実施するに当たっては、第1のウレタ
ンフォームと第2のウレタンフォームを交互に2層以上
重ねるようにしてもよい。
[発明の効果] 本発明によれば、厚さが100mm以下の薄いフォーム厚
みにしても良好な乗り心地が得られ、自動車用シートの
座部や背もたれ部等の薄形化と軽量化を図る上でも大き
な効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示すクッション体の一部
の斜視図、第2図は本発明の第2実施例を示すクッショ
ン体の一部の斜視図、第3図は本発明の実施例品と従来
品のクッション性能を比較した図、第4図は衝撃吸収性
能を比較した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樋口 卓郎 神奈川県川崎市幸区北加瀬622番地 日 本発条株式会社川崎工場内 (56)参考文献 特開 昭63−166630(JP,A) 実開 昭57−65650(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】低反発弾性を有する第1のウレタンフォー
    ムと、上記第1のウレタンフォームよりも高い反発弾性
    を有しかつ第1のウレタンフォームの上面全体または下
    面全体にわたって厚み方向に積層された第2のウレタン
    フォームとを具備したことを特徴とするシート用クッシ
    ョン体。
  2. 【請求項2】上記第1のウレタンフォームと第2のウレ
    タンフォームとの合計積層厚が10cm以下であって自動車
    用シートに使われることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項に記載されたシート用クッション体。
JP63108480A 1988-04-30 1988-04-30 シート用クッション体 Expired - Lifetime JP2578163B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63108480A JP2578163B2 (ja) 1988-04-30 1988-04-30 シート用クッション体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63108480A JP2578163B2 (ja) 1988-04-30 1988-04-30 シート用クッション体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01280413A JPH01280413A (ja) 1989-11-10
JP2578163B2 true JP2578163B2 (ja) 1997-02-05

Family

ID=14485821

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63108480A Expired - Lifetime JP2578163B2 (ja) 1988-04-30 1988-04-30 シート用クッション体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2578163B2 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0231712A (ja) * 1988-07-21 1990-02-01 Nishikawa Kasei Kk シートクッション
JPH0252607A (ja) * 1988-08-16 1990-02-22 Toyo Tire & Rubber Co Ltd シートクッションおよびその製造方法
JPH05264164A (ja) * 1992-03-23 1993-10-12 Toshiba Corp 高湿度貯蔵装置
JPH0619604U (ja) * 1992-08-25 1994-03-15 アキレス株式会社 シートクッション構造
JP3463182B2 (ja) * 1994-11-28 2003-11-05 ヤマハ発動機株式会社 乗物用シート
US6136879A (en) * 1997-10-28 2000-10-24 Tokai Rubber Industries, Ltd. Soft polyurethane foam, method of producing the same and vehicle interior member using the same
ATE341572T1 (de) 2001-11-29 2006-10-15 Asahi Glass Co Ltd Polyurethanweichschaum und verfahren zur herstellung
JP4132056B2 (ja) * 2004-06-17 2008-08-13 株式会社ヒロ・プランズ 座椅子
JP4744236B2 (ja) * 2005-08-25 2011-08-10 ダイハツ工業株式会社 自動車用シート
JP2007175482A (ja) * 2005-11-30 2007-07-12 Honda Motor Co Ltd 車両用シート及び船艇用シート
JP2010082434A (ja) * 2008-09-03 2010-04-15 Heisei Enterprise Inc 長距離バスの乗客用座席及び座席カバー
EP2537445B1 (en) * 2010-02-19 2015-05-13 Inoac Corporation Cushion pad and method for manufacturing same
JP2012029998A (ja) * 2010-08-03 2012-02-16 Nitto Denko Corp 着座姿勢保持用クッション
CN102616305A (zh) * 2012-04-13 2012-08-01 隆鑫通用动力股份有限公司 复合型坐垫总成及其摩托车

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5251706U (ja) * 1975-10-09 1977-04-13
DE2815540A1 (de) * 1978-04-11 1979-10-25 Basf Ag Polyurethan-weichschaumstoffe mit hoher trag- und stossabsorptionsfaehigkeit
JPS5749414A (en) * 1980-09-09 1982-03-23 Ikeda Bussan Co Cushion seat for vehicle
JPS5765650U (ja) * 1980-10-07 1982-04-19
JPS57107118A (en) * 1980-12-24 1982-07-03 Nhk Spring Co Ltd Seat
JPS61234806A (ja) * 1985-04-11 1986-10-20 株式会社ブリヂストン 複合クツシヨン体
JPH0725863B2 (ja) * 1985-04-11 1995-03-22 アキレス株式会社 防音・制振性フォームの製造方法
JPH0610239B2 (ja) * 1985-10-02 1994-02-09 アキレス株式会社 衝撃吸収性フオ−ムの製造方法
JPS62183790A (ja) * 1986-02-07 1987-08-12 三進興産株式会社 クツシヨンシ−ト
JPS62205115A (ja) * 1986-03-03 1987-09-09 Achilles Corp 防音,制振性を有するポリウレタン発泡体の製造方法
JPS63166630A (ja) * 1986-12-27 1988-07-09 Tokyo Seat Kk 車両用座席シ−ト

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01280413A (ja) 1989-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2578163B2 (ja) シート用クッション体
US6158815A (en) Seat having a seat cushion including a polyurethane foam pad onto a portion of which a stretchable, nonwoven fabric is laminated
WO1996037129A1 (en) Multi-layer high impact seating
JP5955617B2 (ja) シートクッションパッド
US5085488A (en) Seat backrest with a layered structure
US11926136B2 (en) Composite foam article
CN113646208A (zh) 一种车辆座椅
JPH1033297A (ja) シート
CN101638115A (zh) 用于交通工具座椅的能量管理的分层技术
US2367628A (en) Resilient seat construction
WO2016190000A1 (ja) シート用パッド
JP2002153357A (ja) 車両用シートクッションパッド
JP5038784B2 (ja) 座席用クッション構造
JP2002104041A (ja) 車両用内装材
US4728148A (en) Supporting structure of the lumbar portion of the foam cushion member in an automotive seat
JP4738792B2 (ja) シート用パッド
JP3463182B2 (ja) 乗物用シート
JP4133864B2 (ja) 乗物シート用のクッション体
JPH038119Y2 (ja)
JPH0341162Y2 (ja)
KR0127890B1 (ko) 자동차의 시트쿠션
JPH0231712A (ja) シートクッション
JPS6031549Y2 (ja) 車輌等の振動減衰シ−ト
JPH0543951U (ja) シートの構造
JPS6237497Y2 (ja)