JP2577855Y2 - チャック装置 - Google Patents

チャック装置

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JP2577855Y2
JP2577855Y2 JP1992065825U JP6582592U JP2577855Y2 JP 2577855 Y2 JP2577855 Y2 JP 2577855Y2 JP 1992065825 U JP1992065825 U JP 1992065825U JP 6582592 U JP6582592 U JP 6582592U JP 2577855 Y2 JP2577855 Y2 JP 2577855Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、チャック装置に関し、
一層詳細にはハウジングと、ハウジング内を貫通して上
下動可能に設けられ、下端部において部品チップを吸着
可能であるスピンドルと、スピンドルに吸着された部品
チップを4方向から挟持可能な2対のチャック爪とを具
備するチャック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ハウジングと、ハウジング内を貫
通して上下動可能に設けられ、下端部において部品チッ
プを吸着可能であるスピンドルと、スピンドルに吸着さ
れた部品チップを4方向から挟持可能な2対のチャック
爪とを具備するチャック装置としては特公平3−153
59号に開示される技術がある。このチャック装置は、
チャック爪は各1対の第1および第2ロケータの下端に
設けられている。その各1対の第1および第2ロケータ
はハウジングに対して上端が回動可能、かつ回動方向が
互いに直交するよう配設されている。部品チップを挟持
する場合、図9に示すようにスピンドル100に部品チ
ップ102を吸着し、チャック爪104a、104bを
開閉制御すべく回動手段(不図示)を介して第1ロケー
タ106a、106bを矢印X、Y方向へ回動させる。
すると、チャック爪104a、104bが両側から部品
チップ102を挟持する。第2ロケータ(不図示)は第
1ロケータ106a、106bに対し周方向へ90度偏
倚して配設されている。従って、部品チップ102をチ
ャック爪104a、104b、・・・・・で4方向から
挟持可能となる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のチャック装置には次のような課題がある。第1ロ
ケータ106a、106bおよび第2ロケータ(不図
示)がハウジングに対して回動することによりチャック
爪104a、104bを開閉させるので、部品チップ1
02のサイズによってはチャック爪104a、104b
の先端面全面で部品チップ102を挟持できず、図9に
示すようにチャック爪104a、104bの先端の僅か
な部分で部品チップ102を挟持することになる。その
結果、挟持状態が不安定になり、ひいては後工程におけ
る部品チップ102の位置決め精度が低下するという課
題がある。従って、本考案はサイズにかかわらず部品チ
ップをチャック爪で安定的に挟持可能なチャック装置を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本考案は次の構成を備える。すなわち、ハウジングと、
該ハウジング内を貫通して上下動可能に設けられ、下端
部において部品チップを吸着可能であるスピンドルと、
前記ハウジングの下端部に、前記スピンドルの上下動方
向と直角な方向に設けられると共に、前記スピンドルが
通過可能な貫通孔が穿設されたベースプレートと、該ベ
ースプレートの下面において、前記貫通孔の周囲に18
0度間隔で配設されると共に、ベースプレートの下面に
沿ってラジアル方向へ移動可能に設けられた1対の第1
のチャック爪と、前記ベースプレートの下面において、
前記貫通孔の周囲に180度間隔で配設され、かつ前記
1対の第1のチャック爪とはそれぞれ90度間隔をもっ
て配設されると共に、ベースプレートの下面に沿ってラ
ジアル方向へ移動可能に設けられた1対の第2のチャッ
ク爪と、前記ベースプレートに設けられ、前記スピンド
ルの上下動方向と平行な軸心を中心に回動するリンク片
によって構成され、前記1対の第1のチャック爪を同時
に前記貫通孔に対して接離動させるための第1のリンク
機構と、前記ベースプレートに設けられ、前記スピンド
ルの上下動方向と平行な軸心を中心に回動するリンク片
によって構成され、前記1対の第2のチャック爪を同時
に前記貫通孔に対して接離動させるための第2のリンク
機構と、前記第1のリンク機構を、前記1対の第1のチ
ャック爪が互いに接近する方向へ常時付勢する第1の付
勢手段と、前記第2のリンク機構を、前記1対の第2の
チャック爪が互いに接近する方向へ常時付勢する第2の
付勢手段と、前記スピンドルが下動した際には前記第1
の付勢手段に抗して第1のリンク機構を、前記1対の第
1のチャック爪が互いに離反する方向へ作動させる第1
のカム機構と、前記スピンドルが下動した際には前記第
2の付勢手段に抗して第2のリンク機構を、前記1対の
第2のチャック爪が互いに離反する方向へ作動させる第
2のカム機構とを具備することを特徴とする。また、前
記第1のカム機構と第2のカム機構は、前記スピンドル
の下動に伴う前記第1のリンク機構と第2のリンク機構
の作動タイミングに差を生じさせる形状もしくは位置関
係をもって配設するようにしてもよい。また、前記第1
のリンク機構は、一対の第1のチャック爪にそれぞれ連
繋された一対の第1のリンク片と、該一対の第1のリン
ク片同士を連繋する第1の連繋用リンク片とを備え、前
記第2のリンク機構は、一対の第2のチャック爪にそれ
ぞれ連繋された一対の第2のリンク片と、該一対の第2
のリンク片同士を連繋する第2の連繋用リンク片とを備
え、前記第1のカム機構は、前記スピンドルに設 けた第
1のカムと、前記第1の連繋用リンク片に設けた第1の
カムフォロアとを備え、前記第2のカム機構は、前記ス
ピンドルに設けた第2のカムと、前記第2の連繋用リン
ク片に設けた第2のカムフォロアとを備えることで、簡
単な構成で同期性能の良好なチャック装置を好適に構成
できる。
【0005】
【作用】作用について説明する。1対の第1のチャック
爪はベースプレートの下面において、貫通孔の周囲に1
80度間隔で配設されると共に、ベースプレートの下面
に沿ってラジアル方向へ移動可能に設けられている。一
方、1対の第2のチャック爪はベースプレートの下面に
おいて、貫通孔の周囲に180度間隔で配設され、かつ
1対の第1のチャック爪とはそれぞれ90度間隔をもっ
て配設され、ベースプレートの下面に沿ってラジアル方
向へ移動可能に設けられているので、第1および第2の
チャック爪はベースプレート下面に沿って直線運動を行
う。従って、挟持する部品チップのサイズにかかわらず
第1および第2のチャック爪の先端面全面で当該部品チ
ップを挟持可能となる。特に、第1のカム機構と第2の
カム機構は、スピンドルの下動に伴う第1のリンク機構
と第2のリンク機構の作動タイミングに差を生じさせる
形状もしくは位置関係をもって配設するようにすると、
部品チップを確実に所定の位置で挟持可能となる。
【0006】
【実施例】以下、本考案の好適な実施例について添付図
面とともに詳述する。図1には電子部品チップを回路基
板上の所定位置に装着する装置に用いられる本実施例の
チャック装置の一部破断正面図を示す。図1において、
10はスピンドルであり、不図示の上下動機構(例えば
エアシリンダ装置)を介して上下動可能になっている。
スピンドル10は筒状に形成され、内部には吸引管13
が挿通されている(図2参照)。吸引管13の上端は不
図示の真空発生装置に接続されており、下端に設けられ
ている吸着部12で矩形の部品チップを吸着可能になっ
ている。14はハウジングであり、円筒状のメインシリ
ンダ部16と、フランジ20を有すると共に大径部2
2、小径部24を有する連結シリンダ部18から成る。
メインシリンダ部16は固定されているが、連結シリン
ダ部18はメインシリンダ部16に対してボールベアリ
ング26を介して回動可能に設けられている。連結シリ
ンダ18の外周にはタイミングプーリ26が設けられ不
図示のモータとの間をタイミングベルト(不図示)で連
結され、当該モータが駆動されると連結シリンダ18が
回動する。
【0007】スピンドル10はハウジング14内を貫通
しており、メインシリンダ16内へ圧空を給排すること
により上下動可能になっている。スピンドル10には軸
線方向の長孔28が貫設され、ラジアル方向へ貫通して
配設された規制ピン30が当該長孔28内を挿通されて
いる。規制ピン30は吸引管13に固定されている。従
ってスピンドル10の上下動と吸引管13の上下動に時
間差を与えると共に、軸線回りの回転も規制されてい
る。しかし、スピンドル10は連結シリンダ18と一体
となっての回動は可能になっている。32はヘッド部で
あり、ハウジング14を構成する連結シリンダ部18の
フランジ20下方に設けられている。ヘッド部32はベ
ースプレート34を有し、ベースプレート34は連結部
36を介してフランジ20と連結されている。ベースプ
レート34には後述するチャック爪等、部品チップの挟
持機構が配設されている。
【0008】ベースプレート34は、円板状に形成さ
れ、スピンドル10の上下動方向と直角な水平方向に配
設されている。ベースプレート34の中央には、図2に
明示されるように吸引管13の吸着部12が、スピンド
ル10の上下動に伴ってが通過可能な貫通孔38が穿設
されている。吸着部12は部品チップ40を吸着する際
に貫通孔38を通過して下動可能になっている。
【0009】続いて、図3および図4と共に、チャック
爪について説明する。図3にはチャック爪が閉じた状態
のベースプレート34の底面図を示し、図4にはチャッ
ク爪が開いた状態のベースプレート34の底面図を示
す。42a、42bは第1のチャック爪であり、ベース
プレート34の下面において、貫通孔38の周方向へ1
80度の間隔をおいて配設されている。すなわち、第1
のチャック爪42a、42bは互いに貫通孔38を挟ん
で対向配置されている。第1のチャック爪42a、42
bはベースプレート34にラジアル方向へ刻設されたガ
イドスリット44a、44bにそれぞれ摺動可能に嵌合
されており、ベースプレート34の下面に沿って水平に
ラジアル方向(図3および図4において左右方向)へ移
動可能になっている。
【0010】46a、46bは第2のチャック爪であ
り、ベースプレート34の下面において、貫通孔38の
周方向へ180度の間隔をおいて配設されると共に、1
対の第1のチャック爪42a、42bとはそれぞれ90
度間隔をもって配設されている。すなわち、第2のチャ
ック爪46a、46bも互いに貫通孔38を挟んで対向
配置され、第1のチャック爪42a、42bと第2のチ
ャック爪46a、46bは互いに90度間隔に配設され
ている。第2のチャック爪46a、46bもベースプレ
ート34にラジアル方向へ刻設されたガイドスリット4
4c、44dにそれぞれ摺動可能に嵌合されており、ベ
ースプレート34の下面に沿って水平にラジアル方向
(図3および図4において上下方向)へ移動可能になっ
ている。第2のチャック爪46a、46bの先端の幅は
第1のチャック爪42a、42bの幅と比べて幅狭に形
成されている。
【0011】次に図5および図6を参照して第1のチャ
ック爪42a、42bおよび第2のチャック爪46a、
46bを移動させるためのリンク機構等について説明す
る。なお、図5には第1のチャック爪42a、42bお
よび第2のチャック爪46a、46bが開いた状態のベ
ースプレート34の平面図を示し、図6には第1のチャ
ック爪42a、42bおよび第2のチャック爪46a、
46bが閉じた状態のベースプレート34の平面図を示
す。まず、第1のチャック爪42a、42bを同時に貫
通孔38に対して接離動させて、開閉させるための第1
のリンク機構について説明する。第1のリンク片48a
の一端は、ベースプレート34上に固定されている固定
軸50aを中心に回動可能になっている。第1のリンク
片48aの他端にはスリット52aが刻設され、第1の
チャック爪42aの上面に立設されているピン54aと
係合している。
【0012】第1のリンク片48cは、中間部分がベー
スプレート34上に固定されている固定軸50bを中心
に回動可能になっている。第1のリンク片48cの一端
にはスリット52bが刻設され、第1のチャック爪42
bの上面に立設されているピン54cと係合している。
第1の連繋用リンク片48bはV字状に形成され、一端
第1のリンク片48aの中央部分に可動軸56aを介
して軸着されている。第1の連繋用リンク片48bの他
端は第1のリンク片48cの他端に可動軸56bを介し
て軸着されている。第1の連繋用リンク片48b上であ
って、一端部近傍にはカムフォロア58aが回動可能に
配設されている。第1の連繋用リンク片48bの中央部
分に立設されたピン54bと、ベースプレート34上に
立設されたピン54gとの間には第1の付勢手段の一例
であるスプリング60aが架設されている。スプリング
60aは、ピン54bをピン54g方向へ常時付勢して
いる。すなわち、1対の第1のチャック爪42a、42
bはスプリング60aにより互いに接近する方向へ常時
付勢されている。第1のチャック爪42a、42bが閉
じた状態における第1のリンク機構等の状態は図6のと
おりである。
【0013】次に、第2のチャック爪46a、46bを
同時に貫通孔38に対して接離動させて、開閉させるた
めの第2のリンク機構について説明する。第2のリンク
片48dは、中間部分がベースプレート34上に固定さ
れている固定軸50cを中心に回動可能になっている。
第2のリンク片48dの一端にはスリット52cが刻設
され、第2のチャック爪46bの上面に立設されている
ピン54dと係合している。第2のリンク片48fの一
端は、ベースプレート34上に固定されている固定軸5
0dを中心に回動可能になっている。第2のリンク片4
8fの他端にはスリット52dが刻設され、第2のチャ
ック爪46aの上面に立設されているピン54fと係合
している。第2の連繋用リンク片48eの一端は第2の
リンク片48dの他端に可動軸56cを介して軸着され
ている。第2の連繋用リンク片48eの他端は第2の
ンク片48fの中央部分に可動軸56dを介して軸着さ
れている。第2の連繋用リンク片48e上であって、他
端部近傍にはカムフォロア58bが回動可能に配設され
ている。
【0014】第2の連繋用リンク片48eの中央部分に
立設されたピン54eと、ベースプレート34上に立設
されたピン54gとの間には第2の付勢手段の一例であ
るスプリング60bが架設されている。スプリング60
bは、ピン54eをピン54g方向へ常時付勢してい
る。すなわち、1対の第2のチャック爪46a、46b
はスプリング60bにより互いに接近する方向へ常時付
勢されている。第2のチャック爪46a、46bが閉じ
た状態における第2のリンク機構等の状態も図6のとお
りである。
【0015】続いて第1のチャック爪42a、42bと
第2のチャック爪46a、46bを開閉すべく第1およ
び第2のリンク機構を作動する第1および第2のカム機
構について図7を参照して説明する。62は第1のカム
であり、スピンドル10の外周面に上下方向へ形成され
ている。第1のカム62はスピンドル10の上下動の際
にスプリング60aの付勢力に抗して第1のカムフォロ
ア58aを押動し、第1のリンク機構を、第1のチャッ
ク爪42a、42bが互いに離反する方向へ作動させ
る。従って、第1のカム62と第1のカムフォロア58
aとで第1のカム機構を構成する。
【0016】64は第2のカムであり、スピンドル10
の外周面に上下方向へ形成されている。第2のカム64
はスピンドル10の上下動の際にスプリング60bの付
勢力に抗して第2のカムフォロア58bを押動し、第2
のリンク機構を、第2のチャック爪46a、46bが互
いに離反する方向へ作動させる。従って、第2のカム6
4と第2のカムフォロア58bとで第2のカム機構を構
成する。第2のカム64は第1のカム62より下方に配
設されており、スピンドル10が下動した際には、第2
のチャック爪46a、46bが先に開き、第1のチャッ
ク爪42a、42bが後に開く。一方、スピンドル10
が上動した際には、第1のチャック爪42a、42bが
先に閉じ、第2のチャック爪46a、46bが後に閉じ
る。この関係は第1のカム62と第2のカム64の位
置、斜面の長さ等を調整することにより時間差を可変で
き、また第1のチャック爪42a、42bと第2のチャ
ック爪46a、46bの開閉順序を逆にすることもでき
る。さらに、第1のカム62と第2のカム64とを別体
にすることなく1個のカム部材を第1のカム62と第2
のカム64に相当する部分を有する形状に形成しても実
現可能である。
【0017】上記の構成を有するチャック装置におい
て、スピンドル10が部品チップ40を吸着すべく下動
すると、まず、外筒部11に設けられた第2のカム64
がスプリング60bの付勢力に抗して第2のカムフォロ
ア58bを押動し、リンク片48d、48e、48fか
ら成る第2のリンク機構を作動する。すると、第2のチ
ャック爪46a、46bがガイドスリット44c、44
dに沿って同時にラジアル方向外側へ移動し開く。続い
て外筒部11に設けられた第1のカム62がスプリング
60aの付勢力に抗して第1のカムフォロア58aを押
動し、リンク片48a、48b、48cから成る第1の
リンク機構を作動する。すると、第1のチャック爪42
a、42bがガイドスリット44a、44bに沿って同
時にラジアル方向外側へ移動し開く(図4および図5の
状態参照)。第1のチャック爪42a、42bと第2の
チャック爪46a、46bが開いた後、吸着部12は長
孔28により時間差をもって下動して下死点まで移動
し、部品チップ40を吸着する。部品チップ40を吸着
したら、その状態で吸着部12とスピンドル10が上動
する。
【0018】吸着部12とスピンドル10が所定量上動
すると、先に第1のカム62が第1 カムフォロア58
aの押動を徐々に解除し、リンク片48a、48b、4
8cから成る第1のリンク機構はスプリング60aの付
勢力により従前状態へ戻される。その際、第1のチャッ
ク爪42a、42bが図8に示すようにガイドスリット
44a、44bに沿って同時にラジアル方向内側(矢印
A、B)へ水平に移動し、両先端面で部品チップ40の
一方向の両側面を挟持する。時間をおいて次に第2のカ
ム64が第2のカムフォロア58bの押動を徐々に解除
し、リンク片48d、48e、48fから成る第2のリ
ンク機構もスプリング60bの付勢力により従前状態へ
戻される。その際、第2のチャック爪46a、46b
が、第1のチャック爪42a、42b同様ガイドスリッ
ト44c、44dに沿って同時にラジアル方向内側へ水
平に移動し、両先端面で部品チップ40の他方向の両側
面を挟持する(図3および図6の状態参照)。その際、
第1のチャック爪42a、42bの挟持と第2のチャッ
ク爪46a、46bの挟持との間に時間差が設定されて
いるため部品チップ40の挟持位置の補正を行うことが
できる。
【0019】スピンドル10の上動が上死点に達する間
に部品チップ40は4方向から第1のチャック爪42
a、42bと第2のチャック爪46a、46bにより確
実に所定位置で挟持される。この状態で部品チップ40
は装着される基板(不図示)の所定位置まで搬送され、
スピンドル10の下降と共に第1のチャック爪42a、
42bと第2のチャック爪46a、46bから解放され
ると共に、スピンドル10からも解放されて当該位置に
装着される。
【0020】次に図10を参照して別の実施例について
説明する。図10に示す実施例は第1のカム機構および
第2のカム機構についての別実施例である。なお、先行
実施例と同一の部材には先行実施例と同一の部材符号を
付し、説明は省略する。先の実施例において、第1のカ
ム機構は第1のカム62と第1のカムフォロア58aと
から成り、第2のカム機構は第2のカム64と第2の
ムフォロア58bとから成る。第1のカム62と第2の
カム64の高さ位置は、第1のリンク機構と第2のリン
ク機構の作動タイミングに差を生じさせる形状、位置関
係に配置されていた。図10の実施例においては、第1
のカム62と第2のカム64という2個のカムに代え
て、スピンドル10の外筒部11の外周面に形成された
カム面65と、カム面65に当接可能な2個のカムフォ
ロア58a、58bから成る。カム面65は外筒部11
外周全面に亙り形成されている。第1のリンク機構と第
2のリンク機構の作動タイミングに差を生じさせるべ
く、この実施例ではカムフォロア58a、58bの高さ
位置に差Dを設けている。スピンドル10の下降、上昇
に伴い、1個のカム面65であってもカムフォロア58
aと58bとの当接時間に差を設けることができるの
で、第1のリンク機構と第2のリンク機構の作動タイミ
ングに差を生じさせることが可能となる。以上、本考案
の好適な実施例について種々述べてきたが、本考案は上
述の実施例に限定されるのではなく、例えば、部品チッ
プ40の挟持に際しては第2のチャック爪46a、46
bを先に閉じ、第1のチャック爪42a、42bを後で
閉じるようにしてもよい等、考案の精神を逸脱しない範
囲でさらに多くの改変を施し得るのはもちろんである。
【0021】
【考案の効果】本考案に係るチャック装置を用いると、
1対の第1のチャック爪はベースプレートの下面におい
て、貫通孔の周囲に180度間隔で配設されると共に、
ベースプレートの下面に沿ってラジアル方向へ移動可能
に設けられている。一方、1対の第2のチャック爪はベ
ースプレートの下面において、貫通孔の周囲に180度
間隔で配設され、かつ1対の第1のチャック爪とはそれ
ぞれ90度間隔をもって配設され、ベースプレートの下
面に沿ってラジアル方向へ移動可能に設けられているの
で、第1および第2のチャック爪はベースプレート下面
に沿って直線運動を行う。従って、挟持する部品チップ
のサイズにかかわらず第1および第2のチャック爪の先
端面全面で当該部品チップを挟持可能となるので、部品
チップをチャック爪で確実かつ安定的に挟持可能となり
部品チップの位置決め精度を向上させることができる。
そして、チャック爪を作動させるリンク機構は、スピン
ドルの上下動方向と平行な軸心を中心に回動するリンク
片によって構成されるため、チャック機構を薄型に好適
に構成できる。また、請求項2の構成を採用すると、部
品チップの挟持位置をより正確にできるので、位置決め
精度をさらに向上させることができる等の著効を奏す
る。また、請求項3の構成を採用すると、一つのカム機
構で、一対のチャック片を作動させることができ、簡単
な構成で同期性能の良好なチャック機構を好適に構成で
きるという著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るチャック装置の実施例を示した一
部破断正面図。
【図2】スピンドルの構造を示した部分正面断面図。
【図3】チャック爪が閉じた状態のベースプレートの底
面図。
【図4】チャック爪が開いた状態のベースプレートの底
面図。
【図5】第1のチャック爪および第2のチャック爪が開
いた状態のベースプレートの平面図。
【図6】第1のチャック爪および第2のチャック爪が閉
じた状態のベースプレートの平面図。
【図7】第1のカムと第2のカムとの位置関係を示した
スピンドルの部分図。
【図8】第1のチャック爪の動作を示した部分図。
【図9】従来のチャック装置におけるチャック爪の動作
を示した部分図。
【図10】第1のカム機構と第2のカム機構について別
の実施例を示したスピンドル近傍の部分断面図。
【符号の説明】
10 スピンドル 14 ハウジング 34 ベースプレート 38 貫通孔 40 部品チップ 42a、42b 第1のチャック爪 46a、46b 第1のチャック爪 48a〜48f リンク片 58a、58b カムフォロア 60a、60b スプリング 62 第1のカム 64 第2のカム 65 カム面

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、 該ハウジング内を貫通して上下動可能に設けられ、下端
    部において部品チップを吸着可能であるスピンドルと、 前記ハウジングの下端部に、前記スピンドルの上下動方
    向と直角な方向に設けられると共に、前記スピンドルが
    通過可能な貫通孔が穿設されたベースプレートと、 該ベースプレートの下面において、前記貫通孔の周囲に
    180度間隔で配設されると共に、ベースプレートの下
    面に沿ってラジアル方向へ移動可能に設けられた1対の
    第1のチャック爪と、 前記ベースプレートの下面において、前記貫通孔の周囲
    に180度間隔で配設され、かつ前記1対の第1のチャ
    ック爪とはそれぞれ90度間隔をもって配設されると共
    に、ベースプレートの下面に沿ってラジアル方向へ移動
    可能に設けられた1対の第2のチャック爪と、 前記ベースプレートに設けられ、前記スピンドルの上下
    動方向と平行な軸心を中心に回動するリンク片によって
    構成され、前記1対の第1のチャック爪を同時に前記貫
    通孔に対して接離動させるための第1のリンク機構と、 前記ベースプレートに設けられ、前記スピンドルの上下
    動方向と平行な軸心を中心に回動するリンク片によって
    構成され、前記1対の第2のチャック爪を同時に前記貫
    通孔に対して接離動させるための第2のリンク機構と、 前記第1のリンク機構を、前記1対の第1のチャック爪
    が互いに接近する方向へ常時付勢する第1の付勢手段
    と、 前記第2のリンク機構を、前記1対の第2のチャック爪
    が互いに接近する方向へ常時付勢する第2の付勢手段
    と、 前記スピンドルが下動した際には前記第1の付勢手段に
    抗して第1のリンク機構を、前記1対の第1のチャック
    爪が互いに離反する方向へ作動させる第1のカム機構
    と、 前記スピンドルが下動した際には前記第2の付勢手段に
    抗して第2のリンク機構を、前記1対の第2のチャック
    爪が互いに離反する方向へ作動させる第2のカム機構と
    を具備することを特徴とするチャック装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のカム機構と第2のカム機構
    は、前記スピンドルの下動に伴う前記第1のリンク機構
    と第2のリンク機構の作動タイミングに差を生じさせる
    形状もしくは位置関係をもって配設されていることを特
    徴とする請求項1記載のチャック装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のリンク機構は、一対の第1の
    チャック爪にそれぞれ連繋された一対の第1のリンク片
    と、該一対の第1のリンク片同士を連繋する第1の連繋
    用リンク片とを備え、 前記第2のリンク機構は、一対の第2のチャック爪にそ
    れぞれ連繋された一対の第2のリンク片と、該一対の第
    2のリンク片同士を連繋する第2の連繋用リンク片とを
    備え、 前記第1のカム機構は、前記スピンドルに設けた第1の
    カムと、前記第1の連繋用リンク片に設けた第1のカム
    フォロアとを備え、 前記第2のカム機構は、前記スピンドルに設けた第2の
    カムと、前記第2の連繋用リンク片に設けた第2のカム
    フォロアとを備えることを特徴とする請求項1又は2記
    載のチャック装置。
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