JP2577524Y2 - 電磁連結装置 - Google Patents

電磁連結装置

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JP2577524Y2
JP2577524Y2 JP1993057093U JP5709393U JP2577524Y2 JP 2577524 Y2 JP2577524 Y2 JP 2577524Y2 JP 1993057093 U JP1993057093 U JP 1993057093U JP 5709393 U JP5709393 U JP 5709393U JP 2577524 Y2 JP2577524 Y2 JP 2577524Y2
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JP
Japan
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leaf spring
hub
damper rubber
rivet
coupling device
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JP1993057093U
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JPH0722138U (ja
Inventor
弘泰 吉原
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Ogura Clutch Co Ltd
Original Assignee
Ogura Clutch Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は電磁クラッチや電磁ブ
レーキなどの電磁連結装置に係り、特にハブに軸線方向
にのみ移動自在に弾性部材により支持されたアーマチュ
アを備え、前記弾性部材が動力伝達経路から見てダンパ
ゴムと板ばねの直列配置として構成されている電磁連結
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ダンパゴムと板ばねを直列配置し
てアーマチュアをハブに支持した電磁連結装置が実開昭
62−141931号公報に提案されている。このよう
な電磁連結装置は、カーエアコン用コンプレッサなどの
回転軸に装着されるハブと、このハブのフランジに穿設
されこのフランジの円周方向を3等分する複数の貫通孔
と、これら貫通孔内にダンパゴムで連結されたスリーブ
と、各スリーブの端部にこのスリーブ内に挿通されたリ
ベットで個々に固定された複数の板ばねと、これら板ば
ねの各自由端部が固定されたアーマチュアを備えてい
る。
【0003】また、ハブと同心の基準円の接線方向に延
在する前記板ばねには、ハブとの固定点(以下、基端部
という)から反自由端部側に延在する短矩形片が形成さ
れており、この短矩形片と前記アーマチュアとの間には
ストッパゴムが個々に配設された構造である。
【0004】したがってこのような構造からなる電磁連
結装置は、電磁コイルに通電してアーマチュアをロータ
(先の公報ではプーリと呼称している)に磁気吸着する
ことにより、例えばエンジンの回転が伝達されているロ
ータの回転をコンプレッサの回転軸に伝達する。
【0005】一般にこのようなダンパゴムと板ばねの直
列配置からなる弾性部材を構成する目的は、ダンパゴム
のみであるとそのばね定数が大きく、またそのばね荷重
特性から大きな撓み量を設定することができないからで
ある。すなわち、アーマチュアとロータとの隙間(以
下、エアギャップという)が摩耗により大きくなってし
まうと、ダンパゴムのばね荷重が急激に大きくなってし
まい、このようなダンパゴムのみの電磁連結装置におい
ては、電磁コイルの最低吸引電圧を高くして、アーマチ
ュアの磁気吸引力を大きく設定しなければならないから
である。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な課題を解決した従来の電磁連結装置は、アーマチュア
に作用する外部振動による振れを抑制すべく、ストッパ
ゴムにより板ばねの基端部に対して同板ばねの自由端部
をロータ側に撓ませて、この板ばねに初期反力(以下、
セット荷重という)を与えているが、このようなセット
荷重はダンパゴムには設定されておらず、アーマチュア
の振れを抑制することができない。また、ダンパゴムに
セット荷重を与えていない状態でアーマチュアの振れを
抑制できる程のダンパゴムの剛性を高めてしまうと、元
来の目的であるダンパゴムによる回転伝達時における緩
衝作用が低減する。この考案はこのような問題点を解決
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決しようとする手段】このような目的を達成
すべくこの考案では、ハブのフランジにダンパゴムで連
結されるとともに前記ハブの中心軸線方向に延在する複
数のリベットを有し、前記ハブと同心状に配設されたア
ーマチュアに自由端部が固定された板ばねの基端部を前
記リベットで前記ダンパゴムに連結した電磁連結装置に
おいて、前記リベットは前記ハブのフランジに穿設され
た貫通孔に臨む大径部と前記貫通孔から突設される小径
部を有し、大径部の小径部側端面を前記板ばねの当接面
とした形状からなり、前記板ばねの基端部に穿設された
貫通孔内に前記リベットの小径部を挿通しその先端を塑
性加工することにより、前記板ばねの基端部側面が前記
ダンパゴムのセット荷重により前記ハブのフランジ側面
に当接され、このハブのフランジ側面と前記リベットの
板ばね当接面とが同一平面上に構成されていることを特
徴とする。
【0008】
【作用】電磁連結装置は、電磁コイルに通電してアーマ
チュアをロータに磁気吸引すると、アーマチュアは板ば
ねとダンパゴムのばね荷重に抗してロータに磁気吸着さ
れる。また電磁コイルへの通電を断つと、アーマチュア
は板ばねとダンパゴムの弾性復帰力によりロータから離
間する。
【0009】
【実施例】図1・図2はこの考案の一実施例である電磁
連結装置としての電磁クラッチであり、図1は正面図、
図2は図1のA−A線断面図である。これら図面に示さ
れた電磁連結装置は、自動車エンジンの回転をカーエア
コン用コンプレッサに伝達する電磁継手として構成され
ている。
【0010】コンプレッサ1の円筒部1aから突設され
た回転軸2にはフランジ3aを有するハブ3が一体回転
可能に装着されており、またハブ3のフランジ3aに
は、正面視略三角形状のストッパプレート4がリベット
で固定されている。なおこのストッパプレート4は、ハ
ブ3のフランジ3aを更に半径方向外側へ延設するため
に構成されており、ハブ3のフランジ部材である。
【0011】ストッパプレート4には、円周方向を3等
分するとともに同一な円周上となる位置に複数のダンパ
カバー5が溶着されており、またこのダンパカバー5内
には、ハブ3の中心軸線方向に延在するリベット6がダ
ンパゴム7で連結されている。リベット6は有頭円筒状
を呈する形状であり、ダンパゴム7が固着されていると
ともにストッパプレート4に穿設した貫通孔4a内に臨
む大径部6aと、ストッパプレート4の側面から突設さ
れた小径部6bを有する。
【0012】またこのリベット6の小径部6bには、自
由端部をアーマチュア8に固定した板ばね9の基端部が
固定されている。板ばね9はストッパプレート4に穿設
された貫通孔4aの直径より大きな幅とした矩形状の薄
板からなり、基端部に穿設された貫通孔周縁部がリベッ
ト6の大径部6aの小径部側端面(板ばね9の当接面)
6cに当接され、また基端部の外側縁部は、ストッパプ
レート4の貫通孔4aの周縁部に当接されている。
【0013】なおリベット6の当接面6cは、リベット
6の小径部6b先端を塑性加工する前においてストッパ
プレート4のアーマチュア8側側面よりダンパゴム7側
にずれた位置となっており、小径部6b先端を図2のよ
うに塑性加工することにより、リベット6の当接面6c
とストッパプレート4のアーマチュア8側側面とが同一
平面上に位置合わせされた構造となる。そしてこのよう
な塑性加工により、ダンパゴム7にセット荷重が与えら
れている。また板ばね9は、弾性部材として板ばねのみ
が配設された電磁連結装置の前記板ばねよりばね定数を
大きくしてあり、この板ばね9にはセット荷重が与えら
れていない。
【0014】一方アーマチュア8は、コンプレッサ1の
円筒部1aに軸受を介して回転自在に支持されたロータ
10とエアギャップGをおいて対向配置されている。ロ
ータ10は外周に図示せぬVベルトが張架されるV溝1
0aと、電磁コイル11が内設されたフィールドコア1
2が嵌合された環状溝10bを有する形状である。なお
フィールドコア12は、取付け板13を介してコンプレ
ッサ1に固定されている。また更に板ばね9は、ストッ
パプレート4とアーマチュア8の間に挾まれた構造とな
っている。
【0015】以上のような構造からなる電磁連結装置
は、電磁コイル11に通電してアーマチュア8をロータ
10に磁気吸引すると、アーマチュア8は板ばね9とダ
ンパゴム7のばね荷重に抗してロータ10に磁気吸着さ
れ、コンプレッサ1の回転軸2にロータ10の回転が伝
達される。また電磁コイル11への通電を断てば、アー
マチュア8は板ばね9とダンパゴム7の弾性復帰力によ
りロータ10から離間される。
【0016】ここで、アーマチュア8とロータ10のエ
アギャップGを1.0mmとした場合、先に板ばね9が約
0.7mm撓み次にダンパゴム7が約0.3mm撓むよう
に、夫々板ばね9とダンパゴム7のばね定数が設定され
ている。またこの設定された全体のばね定数は、弾性部
材としてダンパゴムのみが配設された電磁連結装置の前
記ダンパゴムのばね定数より小さく設定されている。
【0017】なお以上の説明において、ハブ3のフラン
ジ3aにストッパプレート4を固定したが、ハブ3のフ
ランジ3aを半径方向に延設してストッパプレート4を
削除してもよい。また電磁連結装置として電磁クラッチ
を示したが、例えばアーマチュア8をフィールドコア1
2に磁気吸着する電磁ブレーキにもこの考案は実施でき
る。
【0018】
【考案の効果】この考案の電磁連結装置においては、動
力伝達経路から見て板ばねとダンパゴムを直列配置した
構造を有する電磁連結装置において、板ばねの基端部を
リベットの板ばね当接面とハブのフランジ側面に当接さ
せてこれらリベットの板ばね当接面とハブのフランジ側
面を同一平面上に構成するようにしたので、ダンパゴム
にセット荷重を与えることができ、アーマチュアの外部
振動による振れを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例である電磁連結装置として
の電磁クラッチの正面図である。
【図2】図1の電磁クラッチのA−A線断面図である。
【符号の説明】
3 ハブ 4 ストッパプレート 5 ダンパカバー 6 リベット 7 ダンパゴム 8 アーマチュア 9 板ばね

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハブのフランジにダンパゴムで連結され
    るとともに前記ハブの中心軸線方向に延在する複数のリ
    ベットを有し、前記ハブと同心状に配設されたアーマチ
    ュアに自由端部が固定された板ばねの基端部を前記リベ
    ットで前記ダンパゴムに連結した電磁連結装置におい
    て、前記リベットは前記ハブのフランジに穿設された貫
    通孔に臨む大径部と前記貫通孔から突設される小径部を
    有し、大径部の小径部側端面を前記板ばねの当接面とし
    た形状からなり、前記板ばねの基端部に穿設された貫通
    孔内に前記リベットの小径部を挿通しその先端を塑性加
    工することにより、前記板ばねの基端部側面が前記ダン
    パゴムのセット荷重により前記ハブのフランジ側面に当
    接され、このハブのフランジ側面と前記リベットの板ば
    ね当接面とが同一平面上に構成されていることを特徴と
    する電磁連結装置。
JP1993057093U 1993-09-28 1993-09-28 電磁連結装置 Expired - Lifetime JP2577524Y2 (ja)

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JPH0722138U JPH0722138U (ja) 1995-04-21
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