JP2577316Y2 - 静電印刷装置 - Google Patents

静電印刷装置

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JP2577316Y2
JP2577316Y2 JP1992001474U JP147492U JP2577316Y2 JP 2577316 Y2 JP2577316 Y2 JP 2577316Y2 JP 1992001474 U JP1992001474 U JP 1992001474U JP 147492 U JP147492 U JP 147492U JP 2577316 Y2 JP2577316 Y2 JP 2577316Y2
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電子写真法の原理を応
用した静電印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式により印刷を行うことは従
来から知られている。この電子写真法の原理を応用した
静電印刷装置は、電子写真法によって感光体である光導
電性シート(以下、感光シートという)上に形成したト
ナー像を定着することにより、非感光性の絶縁性像図
形、すなわち印刷マスタを感光シート上に形成し、次に
この印刷マスタを一様に帯電してから一様に光を照射し
て感光性部分を放電させた後に現像することにより、ト
ナー粉を非感光性の定着トナー像上にのみ付着させて新
たなトナー像を形成し、これを転写紙等の適当な転写材
上に転写する装置である。
【0003】このような静電印刷装置の従来の一例とし
て、特開平3ー126065号公報に開示された静電印
刷装置がある。図6に示すように、この公報に開示され
た静電印刷装置1においては、まずコピーモードを選択
し、スタートボタンが押されると、スクロールドラム2
6が中速度で回転し始め、帯電コロトロン35で感光シ
ート27を一様に帯電し、スクロールドラム26の回転
に同期した走査露光により原稿に対応した静電潜像が感
光シート27上に形成される。この静電潜像は現像機4
5により現像された後、転写コロトロン67により用紙
上に転写され、この用紙上のトナー像は定着装置70に
より定着されてコピーが得られる。転写コロトロン67
により用紙にトナー像を転写後、スクロールドラム26
はクリーニングサイクルのために更に1回転される。
【0004】このクリーニングサイクルにおいては、除
電コロトロン36(EC:Erase corotron)と一様露光
兼除電ランプ40とにより感光シート27上の電位がほ
ぼ0ボルトに落とされて、現像装置45の磁気ブラシに
より感光シート27上の未転写トナーのクリーニングが
行われる。以上がコピーモードの基本動作であり、スク
ロールドラム26の2回転で1コピーが取れることにな
る。スクロールドラム26上に巻回した感光シート27
は、クリーニングの後、再使用可能となっている。
【0005】次いで、印刷モードについて説明する。印
刷モードは製版ステップと印刷ステップとから構成され
ている。自動印刷モードを選択すると、両ステップが連
続して動作される。スタートボタンが押されると、スク
ロールドラム26が中速度で回転し始め、帯電コロトロ
ン35が感光シート27を一様に帯電し、スクロールド
ラム26の回転速度に同期した走査露光により原稿に対
応した静電潜像を感光シート27上に形成し、この潜像
を現像機45により現像して感光シート27上にトナー
像を形成する。次に、スクロールドラム26を低速で回
転させ、感光シート27上に形成されたトナー像をフラ
ッシュ定着器41で定着して印刷マスタを作成する。
【0006】この状態のままでは印刷マスタの電気特性
が悪いので、スクロールドラム26を高速度で回転させ
つつ帯電コロトロン35及び転写コロトロン67で印刷
マスタの電気特性を調整する。すなわち、フラッシュ定
着時に感光シート27の酸化亜鉛表面から酸素が離脱す
るためと考えられる印刷マスタの低電位現象が現れる
が、これに対して印刷マスタ定着後にスクロールドラム
26を高速回転させながら、帯電コロトロン35と転写
コロトロン67とを放電させ、かつスクロールドラム2
6まわりのエアフローを停止させて印刷マスタ周辺をオ
ゾンリッチにして印刷マスタの帯電特性の回復を早めて
いる。
【0007】これで製版ステップが終了し、続けて印刷
ステップが実行される。印刷ステップにおいては、スク
ロールドラム26を高速で回転させつつ帯電コロトロン
35で印刷マスタを一様に帯電し、次いで一様露光ラン
プ40で印刷マスタの全面を露光してトナー画像部分の
みに電荷を残す。これを転写コロトロン67により用紙
上に転写してから定着装置70により定着してプリント
画像を得る。
【0008】印刷モードにおいては、画像露光ステップ
を省略しているので、スクロールドラム26を高速で回
転させることができ、A4版では1回転2プリントで毎
分100枚の印刷速度を達成することができる。所定枚
数の印刷が終了すると、クリーニング工程に入って印刷
マスタが除電コロトロン36(EC:Erase corotron)
と除電ランプ40とにより除電された後、逆帯電された
現像ロール50a,50bによりクリーニングされ、画
像に付着されたトナーが除去される。
【0009】このクリーニング工程が終了すると、感光
シート27の巻き上げ工程が行われる。この巻き上げ工
程においては、印刷マスタが図7に示すように巻き上げ
機構Aによりスクロールドラム26内に巻き込まれる。
すなわち、巻取り軸32により感光シート27の版が形
成された印刷マスタ部分が巻き取られて、繰り出し軸2
8に巻かれている感光シート27の未使用面がスクロー
ルドラム26の外周面上にセットされる。
【0010】また、予め「版固定」を選択しておくこと
により、感光シート27の巻き上げが阻止されて、いま
印刷した版がスクロールドラム26の外周面に保持され
る。これにより、同じ印刷マスタにより、同じ画像を印
刷することができる。
【0011】なお図6において、3は原稿が載置される
プラテンガラス、8はプラテンガラス上に載置された原
稿を走査露光する光源、9は原稿からの反射光を感光シ
ート27上へと導く光学系であり、更に10はランプキ
ャリッジ、11は第1ミラーキャリッジ、15はレンズ
キャリッジ、17は集光レンズ、18は第2ミラーキャ
リッジである。
【0012】ところで、このような静電印刷装置におい
ては、クリーニング工程で現像ロール50a,50bに
より印刷マスタに付着しているトナーを掻き落とすよう
になっている。したがって、スクロールドラム26が回
転すると、スクロールドラム26に形成された感光シー
ト27通過用の隙間が現像機内に突入するようになる
が、このとき現像ロール50a,50bに付着している
現像剤がスクロールドラム26内に侵入し、更にその現
像剤は感光シート27の未使用面に付着してしまう。
【0013】現像剤が付着した感光シート27の未使用
面がスクロールドラム26の外周面にセットされると、
図8に示すようにそのキャリアCがスクロールドラム2
6と感光シート27との間に挟まれてしまい、感光シー
ト27が部分的にスクロールドラム26から浮き上がっ
てしまう。この感光シート27の浮き上がりにより、転
写不良が起こって白抜けが発生してしまい、良好な画質
が得ることができないという問題がある。
【0014】そこで、スクロールドラム26の感光シー
ト27通過部の隙間にブラシ状シールを設けて、このブ
ラシ状シールによりキャリヤのスクロールドラム26内
への侵入を防止したものが実開昭63ー21977号公
報に開示されている。この公報のブラシ状シールによれ
ば、現像ロールに付着しているキャリアCのスクロール
ドラム26内への侵入が阻止できるようになる。
【0015】
【考案が解決しようとする課題】ところで、このような
静電印刷装置においては、上述のように現像ロール50
a,50bには現像剤、すなわちトナーとキャリアCが
付着しているが、キャリアCが印刷マスタのトナー像と
逆帯電されているため、クリーニング工程時にそのキャ
リアCの一部が印刷マスタのトナー像に吸着される。こ
のように印刷マスタに吸着されキャリアCは、感光シー
ト27の巻き上げ工程時に感光シート27とともにスク
ロールドラム26内に侵入する。
【0016】しかしながら、実開昭63ー21977号
公報に開示されているブラシ状シールでは、現像ロール
に付着している現像剤のスクロールドラム26内への単
なる侵入は阻止できるが、このように感光シート27に
付着したキャリアCを掻き落とすことができるまでには
至らない。
【0017】そして、スクロールドラム26内に侵入し
たキャリアCの一部は感光シート27から離脱して、ス
クロールドラム26外に引き出されようとする感光シー
ト27の未使用面に付着するようになる。したがって上
述のように感光シート27の浮き上がりにより、転写不
良が起こって白抜けが発生するという問題が依然として
生じる。
【0018】本考案は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、感光シートにキャリア等
の異物が付着して転写不良が生じるのを確実に防止する
ことにより、良好な画質を得ることのできる静電印刷装
置を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、請求項1の考案は、原稿からの反射光が導入され
る感光体と、この感光体を内部に収容し、前記感光体の
既使用部を巻き上げ手段により巻取るとともに前記感光
体の未使用部の一部を繰り出してその外周面にセットす
るスクロールドラムと、複写モードと印刷モードとを選
択的に設定するモード設定手段と、印刷モード設定時、
前記感光体上に形成されたトナー像をフラッシュ露光に
より印刷マスタを作成するフラッシュ露光手段と、前記
感光体に付着している未転写トナーに所定の電荷を与え
る除電コロトロンと、前記未転写トナーを露光して前記
印刷マスタの版上の未転写トナーのみを残す除電ランプ
と、前記感光体に形成された静電潜像を現像するととも
に、前記感光体に付着している前記未転写トナーをクリ
ーニングしかつ前記感光体に付着しているキャリア等の
異物を回収する現像装置と、少なくとも前記感光体に付
着している前記未転写トナーをクリーニングする工程時
に前記スクロールドラムを2回転させるとともに、前記
除電コロトロン、前記除電ランプおよび前記現像装置を
駆動制御する制御手段とを備えている静電印刷装置にお
いて、前記制御手段が、前記クリーニング工程時、前記
スクロールドラムの1回転めに少なくとも前記除電コロ
トロンをONにするとともに、前記スクロールドラムの
2回転めに前記除電コロトロンをOFFにする制御手段
であることを特徴としている。
【0020】また請求項2の考案は、原稿からの反射光
が導入される感光体と、この感光体を内部に収容し、前
記感光体の既使用部を巻き上げ手段により巻取るととも
に前記感光体の未使用部の一部を繰り出してその外周面
にセットするスクロールドラムと、複写モードと印刷モ
ードとを選択的に設定するモード設定手段と、印刷モー
ド設定時、前記感光体上に形成されたトナー像をフラッ
シュ露光により印刷マスタを作成するフラッシュ露光手
段と、前記感光体に付着している未転写トナーに所定の
電荷を与える除電コロトロンと、前記未転写トナーを露
光して前記印刷マスタの版上の未転写トナーのみを残す
除電ランプと、前記感光体に形成された静電潜像を現像
するとともに、前記感光体に付着している前記未転写ト
ナーをクリーニングしかつ前記感光体に付着しているキ
ャリアを回収する現像装置と、前記スクロールドラム、
前記巻き上げ手段、前記除電コロトロン、前記除電ラン
プおよび前記現像装置を駆動制御する制御手段とを備え
ている静電印刷装置において、前記制御手段が、前記印
刷モード設定時、印刷終了後に巻き上げ工程を行うため
に前記巻き上げ手段を駆動制御する前に、前記クリーニ
ング工程の際、前記スクロールドラムの2回転の間前記
除電コロトロンをONにするとともに、前記キャリアを
回収する工程を行うべく、前記スクロールドラムの3回
転めに前記除電コロトロンをOFFにしかつ前記現像装
置を駆動制御する制御手段であることを特徴としてい
る。
【0021】更に請求項3の考案は、原稿からの反射光
が導入される感光体と、この感光体を内部に収容し、前
記感光体の既使用部を巻き上げ手段により巻取るととも
に前記感光体の未使用部の一部を繰り出してその外周面
にセットするスクロールドラムと、複写モードと印刷モ
ードとを選択的に設定するモード設定手段と、印刷モー
ド設定時、前記感光体上に形成されたトナー像をフラッ
シュ露光により印刷マスタを作成するフラッシュ露光手
段と、前記感光体に付着している未転写トナーに所定の
電荷を与える除電コロトロンと、前記未転写トナーを露
光して前記印刷マスタの版上の未転写トナーのみを残す
除電ランプと、前記感光体に形成された静電潜像を現像
するとともに、前記感光体に付着している前記未転写ト
ナーをクリーニングしかつ前記感光体に付着しているキ
ャリア等の異物を回収する現像装置と、前記スクロール
ドラム、前記除電コロトロン、前記除電ランプおよび前
記現像装置を駆動制御する制御手段とを備えている静電
印刷装置において、所定枚数の印刷終了後に前記印刷マ
スタの版を固定する版固定選択手段を設け、前記制御手
段が、前記印刷マスタの版固定が選択されないときはク
リーニング工程を行わないように、前記スクロールドラ
ム、前記除電コロトロン、前記除電ランプおよび前記現
像装置を制御する制御手段であることを特徴としてい
る。
【0022】
【作用】このように構成された請求項1の静電印刷装置
においては、制御手段により除電コロトロンのON・O
FFを制御するだけで感光体上の未転写トナーを効果的
にクリーニングできるようになる。したがって、特別な
クリーニング手段を設ける必要はなく、低コストでクリ
ーニングを確実に行うことができる。また、スクロール
ドラム内でのキャリア回収等を必要としないので、メン
テナンス性がきわめて良好になる。更に、感光体の巻き
上げ工程前に特別なシーケンスを入れることはないの
で、ユーザの待ち時間を少なくすることができる。更
に、スクロールドラムの2回転めに除電コロトロンがO
FFにされても、未転写トナーは現像機により除去され
るので、除電コロトロンのOFFによるクリーニング効
果への影響はほとんどなく、キャリア等の異物を確実に
回収することができる。
【0023】また請求項2の考案においては、特に従来
のクリーニング工程と同様にスクロールドラムの2回転
の間は除電コロトロンをONに保持できるので、印刷マ
スタ上の未転写トナーがより一層確実に除去されるよう
になる。更にこれに加えて、巻き上げ手段を駆動制御す
る前にキャリアを回収する工程を行うので、印刷マスタ
に付着したキャリアもより効果的に回収されるようにな
る。
【0024】更に請求項3の考案においては、版固定指
令なし時にはクリーニング工程が行われないので、印刷
マスタにはキャリア等の異物がほとんど付着されない。
これにより、感光体のスクロールドラムからの浮き上が
りが防止されるようになる。また、この版固定なし時に
はクリーニング工程がなくすぐに巻き上げ工程に入るの
で、版固定なし時におけるユーザーの待ち時間を少なく
することができる。
【0025】
【実施例】以下、図面を用いて本考案の実施例を説明す
る。図1は本考案にかかる静電印刷装置の一実施例を示
す概略説明図である。なお、本実施例を上述の図6に示
す静電印刷装置に適用した場合について説明する。図1
に示すように、本実施例の静電印刷装置1はスクロール
ドラム26の駆動手段101、現像機45における現像
ロール50a,50b、除電コロトロン36および一様
露光兼除電ランプ(FEL)40を制御する制御手段1
00が設けられている。
【0026】制御手段100は、クリーニング工程時に
スクロールドラム駆動手段101を回転するとともに、
図2に示すように除電コロトロン(EC)36をONす
る。この除電コロトロン36のONにより、印刷マスタ
のトナー像および印刷マスタに付着しているトナーに、
例えば+の電荷が与えられる。次いで、スクロールドラ
ム26が所定量回転したとき、制御装置100は一様露
光兼除電ランプ40をON点灯し、印刷マスタにおける
版のトナー像上のトナーのみを残す。さらに制御装置1
00は、スクロールドラム26が更に所定量回転したと
き、現像機45のバイアスをONして現像ロール50
a,50bを回転駆動する。
【0027】この現像ロール50a,50bの回転によ
り、現像ロール50a,50bの外周面に形成されてい
る現像剤の穂立ちからなる磁気ブラシにより、印刷マス
タの版上のトナーを掻き落とし、掻き落とされたトナー
は、トナーの帯電と逆の−(例えばー300V)に帯電
されている現像ロール50a,50bに吸着される。こ
のとき、印刷マスタの版のトナー像の+の電荷が低下す
る。また、このとき上述したように現像ロール50a,
50b上の現像剤のキャリアCが−に帯電されているた
め、印刷マスタが現像ロール50a,50bを通過する
際に、このキャリアCの一部が印刷マスタの版のトナー
像に吸着される。
【0028】この状態で、スクロールドラム26の1回
転が終了し、クリーニング工程時のスクロールドラム2
6の2回転めが開始される。図1に示すようにスクロー
ルドラム26の回転数検出手段102からこのスクロー
ルドラム26の2回転めの検出信号が入力されると、制
御手段100は図2に示すように除電コロトロン36を
OFFにする(前述の従来の静電印刷装置の場合には、
同図に破線で示すようにスクロールドラム26の2回転
めにも、除電コロトロン36はON状態に保持され
る)。この状態で、印刷マスタのトナー像上のトナー
は、現像ロール50a,50bに侵入したとき、現像ロ
ール50a,50bの磁気ブラシにより掻き落とされて
現像ロール50a,50bの側へ吸着される。
【0029】このとき、スクロールドラム26の2回転
めには、除電コロトロン36がOFFにされて印刷マス
タ上のトナー像には+の電荷が与えられないので、この
トナー像の+帯電は弱いものとなっている。したがっ
て、スクロールドラム26の1回転めに印刷マスタ上の
トナー像に付着したキャリアCは、スクロールドラム2
6の2回転めにより現像ロール50a,50bに侵入し
たとき、現像ロール50a,50bの磁気ブラシにより
トナーとともに容易に掻き落とされるようになり、掻き
落とされたキャリアCは現像ロール50a,50b側に
移動する。このようにして、本実施例におけるクリーニ
ング工程が終了する。
【0030】クリーニング工程が終了した後、従来と同
様に感光シート27の巻き上げ工程が行われ、巻取り軸
32により感光シート27が巻き取られて印刷の終了し
た版がスクロールドラム26内に収容されるとともに、
繰り出し軸28から感光シート27の未使用部分がスク
ロールドラム26の外へ繰り出され、その未使用面がス
クロールドラム26の外周面にセットされる。その場
合、感光シート27の版形成部分には、キャリアCが付
着していないので、キャリアCがスクロールドラム26
内に侵入して感光シート27の未使用部分に付着するこ
とはない。したがって、感光シート27の未使用面がス
クロールドラム26の外周面にセットされたとき、キャ
リアCがスクロールドラム26と感光シート27との間
に挟まれることはなく、感光シート27がスクロールド
ラム26から浮き上がることが防止される。これによ
り、転写不良が起きて白抜け等の不具合が発生すること
もなく、良好な画質が得られるようになる。
【0031】このように本実施例によれば、制御手段に
より除電コロトロン36のON・OFFを制御するだけ
で感光シート27を効果的にクリーニングできるように
なるため、特別なクリーニング手段を設ける必要はな
い。したがって、コスト上のメリットが大きいととも
に、スクロールドラム26内でのキャリア回収等を必要
としないので、メンテナンス性がきわめて良好である。
また、本実施例は感光シート27の巻き上げ工程前に特
別なシーケンスを入れることはないので、ユーザの待ち
時間を少なくすることができる。
【0032】更に、スクロールドラム26の2回転めに
除電コロトロン36がOFFにされても、トナーは現像
ロール50a,50bの磁気ブラシにより掻き落とされ
るので、除電コロトロン36のOFFによるクリーニン
グ効果への影響はほとんどなく、キャリアCを確実に回
収することができる。
【0033】図3は本考案の他の実施例を示す概略説明
図である。なお、本実施例も上述の図6に示す静電印刷
装置に適用した場合について説明する。図3に示すよう
に、本実施例の静電印刷装置1はスクロールドラム26
の駆動手段101および現像機45における現像ロール
50a,50bを制御する制御手段100が設けられて
いる。
【0034】本実施例においても、前述の従来の静電印
刷装置および前述の実施例と同様に、クリーニング工程
が終了すると、感光シート27の巻き上げ工程が自動的
に行われるようになっているが、特に本実施例の場合、
感光シート27の巻き上げ工程に入る前にキャリア回収
工程を行うようにしている。
【0035】このキャリア回収工程においては、クリー
ニング工程が終了し、すなわち従来の静電印刷装置と同
様にスクロールドラム26の2回転が終了すると、スク
ロールドラム26の回転数検出手段102からの回転数
検出信号により、制御手段100は図4に示すように除
電コロトロン36をOFFにするとともに現像機バイア
スをONに保持した状態で、更にスクロールドラム26
の駆動手段101を駆動するようにしている。このスク
ロールドラム26の3回転めの回転により、前述の実施
例と同様にして印刷マスタに付着したキャリアCが、現
像ロール50a,50bの磁気ブラシにより掻き落とさ
れて現像ロール50a,50b側に回収されるようにな
る。
【0036】そして、制御手段100はこのキャリア回
収工程が終了すると、巻取り軸32および繰り出し軸2
8の駆動手段を駆動することにより、感光シート27の
巻取り工程を行うようにしている。
【0037】この実施例においても、前述の実施例とほ
ぼ同様の効果を得られるが、この実施例の場合には、ク
リーニング工程中、すなわちスクロールドラム26の2
回転の間は除電コロトロン36をONに保持しているの
で、印刷マスタ上の未転写トナーをより一層確実に除去
することができる。
【0038】なお、本考案は前述の図1ないし図2に示
す第1の実施例と図3ないし図4に示す第2の実施例と
を組み合わせるようにしてもよい。すなわち、第1実施
例のようにクリーニング工程時にスクロールドラム26
の2回転めに除電コロトロン36をOFFにするととも
に、第2実施例のようにクリーニング工程終了後巻き上
げ工程に入る前にキャリア回収工程を行うようにするこ
ともできる。このようにすれば、キャリアを印刷マスタ
から更に一層効果的に除去することができるようにな
る。
【0039】図5は本考案の更に他の実施例を示す概略
説明図である。なお、本実施例も同様に上述の図6に示
す静電印刷装置に適用した場合について説明する。図5
に示すように従来の静電印刷装置と同様に、本実施例の
静電印刷装置においても操作盤に版固定選定ボタン10
3が設けられており、はじめに設定した所定枚数の印刷
が終了した後、更にその版の印刷を行いたいなどのよう
な場合、ユーザーがこの版固定選定ボタン103を押し
て版固定を指令することにより、その印刷マスタの版が
固定されるようにしている。この状態で、上述の従来の
静電印刷装置におけるクーリニング工程と同様のクリー
ニング工程が行われる。
【0040】ユーザーが版固定選定ボタン103を押さ
ないで版固定を指令しないときには、従来の静電印刷装
置においては印刷工程が終了するとクリーニング工程に
入り、このクリーニング工程が終了すると巻き上げ工程
に入るようになっているが、本実施例の静電印刷装置1
においては、版固定が指令されないときには、印刷工程
が終了したときクリーニング工程に入らないで、巻き上
げ工程に入るようにしている。
【0041】すなわち、版固定選定ボタン103からの
版固定の指令信号がないときには、制御手段100は、
印刷工程が終了しても、スクロールドラム101、現像
機45、除電コロトロン36および除電ランプ40を駆
動しないとともに、巻取り軸32および繰り出し軸28
を駆動して巻き上げ工程を行う。
【0042】このように、版固定指令なし時にはクリー
ニング工程が行われないので、印刷マスタにはキャリア
Cが付着されない。したがって、巻取り軸32によって
感光シート27が巻き取られるとき、キャリアCがスク
ロールドラム26内に侵入するようなこともないので、
スクロールドラム26外へ繰り出される感光シート27
の未使用面にキャリアCが付着するようなことはない。
これにより、感光シート27のスクロールドラム26か
らの浮き上がりが防止され、転写不良による白抜け等の
不具合が発生することはなく、良好な画質が得られるよ
うになる。また、この版固定なし時にはクリーニング工
程がなくすぐに巻き上げ工程に入るので、版固定なし時
におけるユーザーの待ち時間を少なくすることができ
る。
【0043】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1の考案の静電印刷装置によれば、特別なクリーニング
手段を設ける必要がないので、コスト上のメリットがき
わめて大きいとともに、メンテナンス性を向上すること
ができる。更に、感光体の巻き上げ工程前に特別なシー
ケンスを入れることはないので、ユーザの待ち時間を少
なくすることができる。
【0044】また請求項2の考案によれば、特に従来の
クリーニング工程と同様にスクロールドラムの2回転の
間は除電コロトロンをONに保持できるので、印刷マス
タ上の未転写トナーをより一層確実に除去することがで
きる。更にこれに加えて、巻き上げ手段を駆動制御する
前にキャリアを回収する工程を行うので、印刷マスタに
付着したキャリアもより効果的に回収することができる
ようになる。
【0045】更に請求項3の考案によれば、版固定指令
なし時には印刷マスタにはキャリア等の異物がほとんど
付着されないので、感光体のスクロールドラムからの浮
き上がりを防止できる。また、この版固定なし時にはク
リーニング工程がなくすぐに巻き上げ工程に入ることが
できるので、版固定なし時におけるユーザーの待ち時間
を少なくすることができる。
【0046】そして、請求項1ないし3のいずれの静電
印刷装置は、キャリア等の異物を確実に回収することが
できるようになるので、感光体のスクロールドラムから
の浮き上がりを防止できる。したがって、転写不良によ
る白抜け等の不具合を防止することができ、良好な画質
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案にかかる静電印刷装置の一実施例を示
す概略説明図である。
【図2】 この実施例におけるタイミングチャートを示
す図である。
【図3】 本考案の他の実施例を示す概略説明図であ
る。
【図4】 この実施例におけるタイミングチャートを示
す図である。
【図5】 本考案の更に他の実施例を示す概略説明図で
ある。
【図6】 従来の静電印刷装置の一例を示す図である。
【図7】 この静電印刷装置における巻き上げ機構Aを
示す部分拡大図である。
【図8】 キャリアによるスクロールドラムからの感光
シートの浮き上がりを説明する図である。
【符号の説明】
1…静電印刷装置、3…プラテンガラス、8…光源、9
…光学系、10…ランプキャリッジ、11…第1ミラー
キャリッジ、15…レンズキャリッジ、17…集光レン
ズ、18…第2ミラーキャリッジ、26…スクロールド
ラム、27…感光シート、28…繰り出し軸、32…巻
取り軸、35…帯電コロトロン、36…除電コロトロン
(EC:Erase corotron)、40…一様露光兼除電ラン
プ、41…フラッシュ定着器、45…現像機、50a,
50b…現像ロール、67…転写コロトロン、70…定
着装置

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿からの反射光が導入される感光体
    と、この感光体を内部に収容し、前記感光体の既使用部
    を巻き上げ手段により巻取るとともに前記感光体の未使
    用部の一部を繰り出してその外周面にセットするスクロ
    ールドラムと、複写モードと印刷モードとを選択的に設
    定するモード設定手段と、印刷モード設定時、前記感光
    体上に形成されたトナー像をフラッシュ露光により印刷
    マスタを作成するフラッシュ露光手段と、前記感光体に
    付着している未転写トナーに所定の電荷を与える除電コ
    ロトロンと、前記未転写トナーを露光して前記印刷マス
    タの版上の未転写トナーのみを残す除電ランプと、前記
    感光体に形成された静電潜像を現像するとともに、前記
    感光体に付着している前記未転写トナーをクリーニング
    しかつ前記感光体に付着しているキャリア等の異物を回
    収する現像装置と、少なくとも前記感光体に付着してい
    る前記未転写トナーをクリーニングする工程時に前記ス
    クロールドラムを2回転させるとともに、前記除電コロ
    トロン、前記除電ランプおよび前記現像装置を駆動制御
    する制御手段とを備えている静電印刷装置において、 前記制御手段は、前記クリーニング工程時、前記スクロ
    ールドラムの1回転めに少なくとも前記除電コロトロン
    をONにするとともに、前記スクロールドラムの2回転
    めに前記除電コロトロンをOFFにする制御手段である
    ことを特徴とする静電印刷装置。
  2. 【請求項2】 原稿からの反射光が導入される感光体
    と、この感光体を内部に収容し、前記感光体の既使用部
    を巻き上げ手段により巻取るとともに前記感光体の未使
    用部の一部を繰り出してその外周面にセットするスクロ
    ールドラムと、複写モードと印刷モードとを選択的に設
    定するモード設定手段と、印刷モード設定時、前記感光
    体上に形成されたトナー像をフラッシュ露光により印刷
    マスタを作成するフラッシュ露光手段と、前記感光体に
    付着している未転写トナーに所定の電荷を与える除電コ
    ロトロンと、前記未転写トナーを露光して前記印刷マス
    タの版上の未転写トナーのみを残す除電ランプと、前記
    感光体に形成された静電潜像を現像するとともに、前記
    感光体に付着している前記未転写トナーをクリーニング
    しかつ前記感光体に付着しているキャリアを回収する現
    像装置と、前記スクロールドラム、前記巻き上げ手段、
    前記除電コロトロン、前記除電ランプおよび前記現像装
    置を駆動制御する制御手段とを備えている静電印刷装置
    において、 前記制御手段は、前記印刷モード設定時、印刷終了後に
    巻き上げ工程を行うために前記巻き上げ手段を駆動制御
    する前に、前記クリーニング工程の際、前記スクロール
    ドラムの2回転の間前記除電コロトロンをONにすると
    ともに、前記キャリアを回収する工程を行うべく、前記
    スクロールドラムの3回転めに前記除電コロトロンをO
    FFにしかつ前記現像装置を駆動制御する制御手段であ
    ることを特徴とする静電印刷装置。
  3. 【請求項3】 原稿からの反射光が導入される感光体
    と、この感光体を内部に収容し、前記感光体の既使用部
    を巻き上げ手段により巻取るとともに前記感光体の未使
    用部の一部を繰り出してその外周面にセットするスクロ
    ールドラムと、複写モードと印刷モードとを選択的に設
    定するモード設定手段と、印刷モード設定時、前記感光
    体上に形成されたトナー像をフラッシュ露光により印刷
    マスタを作成するフラッシュ露光手段と、前記感光体に
    付着している未転写トナーに所定の電荷を与える除電コ
    ロトロンと、前記未転写トナーを露光して前記印刷マス
    タの版上の未転写トナーのみを残す除電ランプと、前記
    感光体に形成された静電潜像を現像するとともに、前記
    感光体に付着している前記未転写トナーをクリーニング
    しかつ前記感光体に付着しているキャリア等の異物を回
    収する現像装置と、前記スクロールドラム、前記除電コ
    ロトロン、前記除電ランプおよび前記現像装置を駆動制
    御する制御手段とを備えている静電印刷装置において、
    所定枚数の印刷終了後に前記印刷マスタの版を固定する
    版固定選択手段を設け、前記制御手段は、前記印刷マス
    タの版固定が選択されないときはクリーニング工程を行
    わないように、前記スクロールドラム、前記除電コロト
    ロン、前記除電ランプおよび前記現像装置を制御する制
    御手段であることを特徴とする静電印刷装置。
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JPH0559466U JPH0559466U (ja) 1993-08-06
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JPH0254944A (ja) * 1988-08-20 1990-02-23 Fujitsu Ltd ワイヤボンダ

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