JP2576776B2 - パケット伝送方法・パケット伝送装置 - Google Patents
パケット伝送方法・パケット伝送装置Info
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- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
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- H04L1/0041—Arrangements at the transmitter end
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- H04L12/00—Data switching networks
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- Probability & Statistics with Applications (AREA)
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- Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
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- Communication Control (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、データ伝送パケットが
紛失あるいは誤りに対処することができるようにしたパ
ケット伝送方法・パケット伝送装置に関するものであ
る。
紛失あるいは誤りに対処することができるようにしたパ
ケット伝送方法・パケット伝送装置に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】従来、固定長パケット交換方式における
誤り訂正方式は、１パケット単位に誤り検出符号を付加
する程度であった。誤り訂正符号を付加する場合も１パ
ケット全てのデータに対してではなく、重要な部位であ
るヘッダ部に対して付加する程度のものが多かった。特
殊なものとして１パケットの全てのデータに誤り訂正す
るものもあるが、いずれにしても１パケット単位に取り
扱っている。
誤り訂正方式は、１パケット単位に誤り検出符号を付加
する程度であった。誤り訂正符号を付加する場合も１パ
ケット全てのデータに対してではなく、重要な部位であ
るヘッダ部に対して付加する程度のものが多かった。特
殊なものとして１パケットの全てのデータに誤り訂正す
るものもあるが、いずれにしても１パケット単位に取り
扱っている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】この従来の固定長パケ
ット交換方式における誤り訂正方式は、１パケット単位
のデータに誤り訂正符号を付加していたので、１パケッ
ト内のビット誤りに対しては訂正能力が発揮できても、
パケット自体の紛失には全く無力であった。特にＡＴＭ
等の誤り再送を行わない固定長パケット交換網ではパケ
ットが紛失することがあり、伝送品質に高信頼性を要求
する通信機器は接続できないという課題があった。特開
平２−１５９６５１号公報に複数のデータの縦方向およ
び横方向にパリチィチェックを行い、誤りを検出しやす
くしているものがあるが、このようなものではデータの
紛失に関して、紛失したということが分かる程度で、そ
れに対応する手段を講じることはできない。
ット交換方式における誤り訂正方式は、１パケット単位
のデータに誤り訂正符号を付加していたので、１パケッ
ト内のビット誤りに対しては訂正能力が発揮できても、
パケット自体の紛失には全く無力であった。特にＡＴＭ
等の誤り再送を行わない固定長パケット交換網ではパケ
ットが紛失することがあり、伝送品質に高信頼性を要求
する通信機器は接続できないという課題があった。特開
平２−１５９６５１号公報に複数のデータの縦方向およ
び横方向にパリチィチェックを行い、誤りを検出しやす
くしているものがあるが、このようなものではデータの
紛失に関して、紛失したということが分かる程度で、そ
れに対応する手段を講じることはできない。
【０００４】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
もので、パケットの紛失に対して有効な誤り訂正を行う
ようにしたものである。
もので、パケットの紛失に対して有効な誤り訂正を行う
ようにしたものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、次の処理を行うようにしたものである。伝送
データパケットの所定の同一位置ビットを読み出して順
番に並べることによってｎビットデータ符号部を形成す
る。そのデータ符号部から符号理論に従ってｍビットの
誤り訂正符号を形成する。その誤り訂正符号の各ビット
を将来誤り訂正符号パケットとなる部分に対応するビッ
ト位置、すなわち誤り訂正符号パケットの読み出したビ
ット位置に対応するビットのデータとして割り当てる。
その処理を伝送データパケットのヘッダを除く全てのビ
ットについて行うことによってｍ個の誤り訂正符号パケ
ットを発生させる。データ伝送パケットと誤り訂正符号
パケットを送信する。また、このデータを受信した側は
受信データからデータ符号部および誤り訂正符号部から
なる誤り生成フレームを形成し、データ符号部にパケッ
ト紛失あるいはビット誤りがあった場合、誤り訂正符号
部のデータに基づき訂正を行う。その訂正されたデータ
符号部から紛失あるいは誤ったパケットを正しく復旧す
る。
るために、次の処理を行うようにしたものである。伝送
データパケットの所定の同一位置ビットを読み出して順
番に並べることによってｎビットデータ符号部を形成す
る。そのデータ符号部から符号理論に従ってｍビットの
誤り訂正符号を形成する。その誤り訂正符号の各ビット
を将来誤り訂正符号パケットとなる部分に対応するビッ
ト位置、すなわち誤り訂正符号パケットの読み出したビ
ット位置に対応するビットのデータとして割り当てる。
その処理を伝送データパケットのヘッダを除く全てのビ
ットについて行うことによってｍ個の誤り訂正符号パケ
ットを発生させる。データ伝送パケットと誤り訂正符号
パケットを送信する。また、このデータを受信した側は
受信データからデータ符号部および誤り訂正符号部から
なる誤り生成フレームを形成し、データ符号部にパケッ
ト紛失あるいはビット誤りがあった場合、誤り訂正符号
部のデータに基づき訂正を行う。その訂正されたデータ
符号部から紛失あるいは誤ったパケットを正しく復旧す
る。
【０００６】
【作用】請求項１の発明は、伝送データパケットのＸビ
ット目を読み出し、それを横方向に並べ、データ符号部
を形成する。そのデータ符号部から符号理論に従って誤
り訂正符号部を形成し、誤り訂正符号部の各ビットをｍ
個の誤り訂正符号パケットのＸビット目にそれぞれ割り
当て、これを全ビットについて処理し、誤り訂正符号パ
ケットの各ビットを形成し、データ伝送パケットと誤り
訂正符号パケットの双方を送信する。請求項２の発明
は、伝送データパケットから誤り訂正フレームのデータ
符号部を形成し、誤り訂正符号パケットから誤り訂正フ
レームの誤り訂正符号部を形成する。その双方からパケ
ット紛失によるデータ符号部の欠けたビットを再生し、
再生されたデータ符号部の全てから紛失した伝送データ
パケットを再生する。
ット目を読み出し、それを横方向に並べ、データ符号部
を形成する。そのデータ符号部から符号理論に従って誤
り訂正符号部を形成し、誤り訂正符号部の各ビットをｍ
個の誤り訂正符号パケットのＸビット目にそれぞれ割り
当て、これを全ビットについて処理し、誤り訂正符号パ
ケットの各ビットを形成し、データ伝送パケットと誤り
訂正符号パケットの双方を送信する。請求項２の発明
は、伝送データパケットから誤り訂正フレームのデータ
符号部を形成し、誤り訂正符号パケットから誤り訂正フ
レームの誤り訂正符号部を形成する。その双方からパケ
ット紛失によるデータ符号部の欠けたビットを再生し、
再生されたデータ符号部の全てから紛失した伝送データ
パケットを再生する。
【０００７】
【実施例】図１は本発明の一実施例の構成を示すブロッ
ク図である。図１において、送信部１は固定長のパケッ
トに対するパケット化を行うパケット化部（ＰＫＴ化
部）１０、パケット蓄積部（ＰＫＴ蓄積部）１１に蓄積
された複数のパケットの縦方向のビット、すなわち隣接
するパケットの同一ビット部分を取り出し、それに対し
て誤り訂正コード生成の計算を行い、誤り訂正符号を付
加した誤り訂正符号パケットを生成する誤り訂正符号作
成部１２、パケットデータを順次送信するパケット合成
部（ＰＫＴ合成部）１３とからなる。
ク図である。図１において、送信部１は固定長のパケッ
トに対するパケット化を行うパケット化部（ＰＫＴ化
部）１０、パケット蓄積部（ＰＫＴ蓄積部）１１に蓄積
された複数のパケットの縦方向のビット、すなわち隣接
するパケットの同一ビット部分を取り出し、それに対し
て誤り訂正コード生成の計算を行い、誤り訂正符号を付
加した誤り訂正符号パケットを生成する誤り訂正符号作
成部１２、パケットデータを順次送信するパケット合成
部（ＰＫＴ合成部）１３とからなる。
【０００８】受信部２は受信したパケットをデータパケ
ットと誤り訂正符号パケットとに分離するパケット分離
部（ＰＫＴ分離部）２３、受信したパケットを一時的に
蓄積しておくパケット蓄積部（ＰＫＴ蓄積部）２１、受
信した誤り訂正符号パケットとデータパケットから誤り
訂正符号を用いて誤り訂正を行う誤り訂正復号化部２２
とパケットを再生するパケット再生部（ＰＫＴ再生部）
２０からなる。
ットと誤り訂正符号パケットとに分離するパケット分離
部（ＰＫＴ分離部）２３、受信したパケットを一時的に
蓄積しておくパケット蓄積部（ＰＫＴ蓄積部）２１、受
信した誤り訂正符号パケットとデータパケットから誤り
訂正符号を用いて誤り訂正を行う誤り訂正復号化部２２
とパケットを再生するパケット再生部（ＰＫＴ再生部）
２０からなる。
【０００９】次に図２に基づいて本実施例の動作を説明
する。送信部１において、図２に示す伝送データパケッ
トＤＦ１からＤＦｎが伝送するパケットであり、このｎ
個のデータ伝送パケットのうち、例えばＸビット目の情
報、図２では「イ、ロ、ハ・・・・ニ」を抽出し、それ
を横方向に並べて誤り訂正フレームのデータ符号部１０
０、すなわち「イ、ロ、ハ・・・・ニ」を形成する。そ
してそのデータ符号部１００のｎ個の情報の中からそれ
より少ないｍ個の情報を有する誤り訂正符号部１０１、
すなわち「ホ・・・・ヘ」を形成する。なお、データ符
号部１００と誤り訂正符号部１０１によって誤り訂正フ
レームを形成する。このときデータ符号部から誤り訂正
符号部を形成するには後述する符号理論により、誤り訂
正符号部の情報数ｍは回線品質等の条件を考慮して決め
るようになっている。
する。送信部１において、図２に示す伝送データパケッ
トＤＦ１からＤＦｎが伝送するパケットであり、このｎ
個のデータ伝送パケットのうち、例えばＸビット目の情
報、図２では「イ、ロ、ハ・・・・ニ」を抽出し、それ
を横方向に並べて誤り訂正フレームのデータ符号部１０
０、すなわち「イ、ロ、ハ・・・・ニ」を形成する。そ
してそのデータ符号部１００のｎ個の情報の中からそれ
より少ないｍ個の情報を有する誤り訂正符号部１０１、
すなわち「ホ・・・・ヘ」を形成する。なお、データ符
号部１００と誤り訂正符号部１０１によって誤り訂正フ
レームを形成する。このときデータ符号部から誤り訂正
符号部を形成するには後述する符号理論により、誤り訂
正符号部の情報数ｍは回線品質等の条件を考慮して決め
るようになっている。
【００１０】このようにして構成された誤り訂正フレー
ムの誤り訂正符号部１０１の「ホ・・・・ヘ」の情報は
１つずつ取り出され、将来誤り訂正符号パケットＦＥＣ
１からＦＥＣｍとなる部分に割り当てる。この場合、割
り当てる位置は伝送データパケットから読み出したビッ
ト位置と同一ビット位置、即ちＸビット目とする。これ
らの処理が各パケットに対してヘッダの部分のデータを
除いた全てのビットについて行われ、データ伝送パケッ
トと同様に、ｋビットからなる誤り訂正符号パケットが
形成される。伝送データパケットと、このようにして形
成された誤り訂正符号パケットの双方が送信部１から伝
送路に送出される。
ムの誤り訂正符号部１０１の「ホ・・・・ヘ」の情報は
１つずつ取り出され、将来誤り訂正符号パケットＦＥＣ
１からＦＥＣｍとなる部分に割り当てる。この場合、割
り当てる位置は伝送データパケットから読み出したビッ
ト位置と同一ビット位置、即ちＸビット目とする。これ
らの処理が各パケットに対してヘッダの部分のデータを
除いた全てのビットについて行われ、データ伝送パケッ
トと同様に、ｋビットからなる誤り訂正符号パケットが
形成される。伝送データパケットと、このようにして形
成された誤り訂正符号パケットの双方が送信部１から伝
送路に送出される。
【００１１】このような情報を受信した受信部２は図３
に示す手順によってデータの再生を行う。すなわち、図
３に示すように受信した伝送データパケットＤＦ１から
ＤＦｎのＸビット目のｎ個の情報「イ、ロ、ハ・・・・
ニ」を横方向に並べて誤り訂正フレームのデータ符号部
２００、すなわち「イ、ロ、ハ・・・・ニ」を形成す
る。同様にして受信した誤り訂正符号パケットＦＥＣ１
からＦＥＣｍのｍ個の情報「ホ・・・・ヘ」を横方向に
並べて誤り訂正フレームの誤り訂正符号部２０１を形成
する。
に示す手順によってデータの再生を行う。すなわち、図
３に示すように受信した伝送データパケットＤＦ１から
ＤＦｎのＸビット目のｎ個の情報「イ、ロ、ハ・・・・
ニ」を横方向に並べて誤り訂正フレームのデータ符号部
２００、すなわち「イ、ロ、ハ・・・・ニ」を形成す
る。同様にして受信した誤り訂正符号パケットＦＥＣ１
からＦＥＣｍのｍ個の情報「ホ・・・・ヘ」を横方向に
並べて誤り訂正フレームの誤り訂正符号部２０１を形成
する。
【００１２】伝送により伝送データパケットの紛失ある
いは伝送路による誤りがあると、誤り訂正フレームのデ
ータ符号部２００は、その部分のビットが正規なものと
異なる。例えば伝送データパケットＤＦ３が紛失すると
データ符号部２００の情報「ハ」が正常なものと異な
る。しかし、誤り訂正フレームの誤り訂正符号部２０１
は送信側において、データ符号部２００の情報を元に作
られた部分である。従って逆に、誤り訂正符号部２０１
の情報からデータ符号部２００を再生することもできる
ので、その欠けた部分の情報を誤り訂正符号部２０１か
ら再生する。
いは伝送路による誤りがあると、誤り訂正フレームのデ
ータ符号部２００は、その部分のビットが正規なものと
異なる。例えば伝送データパケットＤＦ３が紛失すると
データ符号部２００の情報「ハ」が正常なものと異な
る。しかし、誤り訂正フレームの誤り訂正符号部２０１
は送信側において、データ符号部２００の情報を元に作
られた部分である。従って逆に、誤り訂正符号部２０１
の情報からデータ符号部２００を再生することもできる
ので、その欠けた部分の情報を誤り訂正符号部２０１か
ら再生する。
【００１３】このようにして誤り訂正フレームのデータ
符号部２００が再生できると、図３の例では、その再生
された情報を紛失した伝送データパケットのＸビットの
部分に転送する。この処理を全てのビットについて行え
ば、仮に伝送データパケットＤＦ３が紛失したとして
も、その伝送データパケットＤＦ３を再生することがで
きる。
符号部２００が再生できると、図３の例では、その再生
された情報を紛失した伝送データパケットのＸビットの
部分に転送する。この処理を全てのビットについて行え
ば、仮に伝送データパケットＤＦ３が紛失したとして
も、その伝送データパケットＤＦ３を再生することがで
きる。
【００１４】なお、以上の説明は伝送データパケットが
紛失したとして説明しているが、受信したデータ伝送パ
ケットに誤りがあると判断された場合であっても、同様
の方法によって誤ったデータ伝送パケットを正しく再生
することができる。
紛失したとして説明しているが、受信したデータ伝送パ
ケットに誤りがあると判断された場合であっても、同様
の方法によって誤ったデータ伝送パケットを正しく再生
することができる。
【００１５】次に、誤り訂正フレームの作成方法につい
て説明する。これはデータ符号部に誤り訂正符号部を付
加することによって作成するが、誤り訂正符号部はデー
タ符号と予め定められた生成多項式との演算によって生
成する。誤り訂正フレームの復元の方法は、受信した誤
り訂正フレームを予め定められた生成多項式で除算し
て、余りゼロの場合は伝送誤りがないと判断できるの
で、受信符号から誤り訂正符号を取り除くことで元のデ
ータを再生することができる。
て説明する。これはデータ符号部に誤り訂正符号部を付
加することによって作成するが、誤り訂正符号部はデー
タ符号と予め定められた生成多項式との演算によって生
成する。誤り訂正フレームの復元の方法は、受信した誤
り訂正フレームを予め定められた生成多項式で除算し
て、余りゼロの場合は伝送誤りがないと判断できるの
で、受信符号から誤り訂正符号を取り除くことで元のデ
ータを再生することができる。
【００１６】誤り訂正符号はリードソロモン符号等の周
知のものがあり、符号長、誤り訂正可能ビット長を定め
ると生成多項式が求まるが、その動作原理につて説明す
る。誤り訂正符号Ｒ（χ）は次のようにして求める。デ
ータ符号ｐ（χ）が（ｍ−１）次の多項式の場合、誤り
訂正フレーム長がｎならば、「 χn-mｐ（χ）」を生成
多式Ｇ（χ）で割り、その商Ｑ（χ）と剰余Ｒ（χ）を
求めると次のようになる。 χn-mｐ（χ）＝Ｑ（χ）Ｇ（χ）＋Ｒ（χ） これより次のようになる。 Ｆ（χ）＝χn-mｐ（χ）＋Ｒ（χ）＝Ｑ（χ）Ｇ
（χ） ∵Ｒ（χ）＋Ｒ（χ）＝０ （モジュロ２の加算の定義
より） この剰余Ｒ（χ）が誤り訂正符号となる。
知のものがあり、符号長、誤り訂正可能ビット長を定め
ると生成多項式が求まるが、その動作原理につて説明す
る。誤り訂正符号Ｒ（χ）は次のようにして求める。デ
ータ符号ｐ（χ）が（ｍ−１）次の多項式の場合、誤り
訂正フレーム長がｎならば、「 χn-mｐ（χ）」を生成
多式Ｇ（χ）で割り、その商Ｑ（χ）と剰余Ｒ（χ）を
求めると次のようになる。 χn-mｐ（χ）＝Ｑ（χ）Ｇ（χ）＋Ｒ（χ） これより次のようになる。 Ｆ（χ）＝χn-mｐ（χ）＋Ｒ（χ）＝Ｑ（χ）Ｇ
（χ） ∵Ｒ（χ）＋Ｒ（χ）＝０ （モジュロ２の加算の定義
より） この剰余Ｒ（χ）が誤り訂正符号となる。
【００１７】Ｆ（χ）が送信される誤り訂正フレームで
あり、 χn-mはビットシフトするだけであるので、誤り
訂正フレームはデータ符号と誤り訂正フレームとから構
成されることになる。受信符号をＨ（χ）とすると伝送
途中で誤りがなければ、次のようになる。 Ｈ（χ）＝Ｆ（χ）＝Ｑ（χ）Ｇ（χ） 従って受信符号をＧ（χ）で割った余りは０になる
あり、 χn-mはビットシフトするだけであるので、誤り
訂正フレームはデータ符号と誤り訂正フレームとから構
成されることになる。受信符号をＨ（χ）とすると伝送
途中で誤りがなければ、次のようになる。 Ｈ（χ）＝Ｆ（χ）＝Ｑ（χ）Ｇ（χ） 従って受信符号をＧ（χ）で割った余りは０になる
【００１８】ところが誤りがある場合は次のようにな
る。第ｉ桁目に誤りがあるとする場合、 χiと表現でき
るので、誤りのある受信符号は次のようになる。 Ｈ（χ）＝Ｆ（χ）＝Ｑ（χ）Ｇ（χ）＋χi これをＧ（χ）で割り、その商および剰余を求め、その
剰余から第何桁目が誤りであったかを知ることができ
る。
る。第ｉ桁目に誤りがあるとする場合、 χiと表現でき
るので、誤りのある受信符号は次のようになる。 Ｈ（χ）＝Ｆ（χ）＝Ｑ（χ）Ｇ（χ）＋χi これをＧ（χ）で割り、その商および剰余を求め、その
剰余から第何桁目が誤りであったかを知ることができ
る。
【００１９】このようにして受信符号を生成多項式で割
って余りが０であれば伝送誤りがなかったと判断でき
る。また余りがあれば伝送誤りがあったと判断でき、そ
の値からどのビットが誤ったか分かるので、誤りビット
を訂正することができる。
って余りが０であれば伝送誤りがなかったと判断でき
る。また余りがあれば伝送誤りがあったと判断でき、そ
の値からどのビットが誤ったか分かるので、誤りビット
を訂正することができる。
【００２０】一例としてｎ＝７、ｍ＝４、Ｇ（χ）＝χ
3＋χ＋１とすると次のようになる。 ｐ（χ）＝ｄ3χ3＋ｄ2χ2＋ｄ1χ＋ｄ0 Ｆ（χ）＝ｄ3χ6＋ｄ2χ5＋ｄ1χ4＋ｄ0χ3＋Ｃ2χ2＋
Ｃ1χ＋Ｃ0 ここで、ｐ（χ）をｐ（χ）＝１０１０（ｄ3，ｄ2，ｄ
1，ｄ0）とすると次のようになる。 誤り訂正符号Ｒ（χ）＝０１１（Ｃ2，Ｃ1，Ｃ0） 誤り訂正フレームＦ（χ）＝１０１００１１（ｄ3，
ｄ2，ｄ1，Ｃ2，Ｃ1，Ｃ0）
3＋χ＋１とすると次のようになる。 ｐ（χ）＝ｄ3χ3＋ｄ2χ2＋ｄ1χ＋ｄ0 Ｆ（χ）＝ｄ3χ6＋ｄ2χ5＋ｄ1χ4＋ｄ0χ3＋Ｃ2χ2＋
Ｃ1χ＋Ｃ0 ここで、ｐ（χ）をｐ（χ）＝１０１０（ｄ3，ｄ2，ｄ
1，ｄ0）とすると次のようになる。 誤り訂正符号Ｒ（χ）＝０１１（Ｃ2，Ｃ1，Ｃ0） 誤り訂正フレームＦ（χ）＝１０１００１１（ｄ3，
ｄ2，ｄ1，Ｃ2，Ｃ1，Ｃ0）
【００２１】伝送路上で誤りが発生し、受信した信号の
「 ｄ3」ビットが１から０に誤ったとすると、受信誤り
訂正フレームはＨ（χ）＝Ｆｅ（χ）００１００１１で
あって、生成多項式Ｇ（χ）で割った剰余はＲｅ（χ）
＝１０１となり、Ｒｅ（χ）が０でないので受信符号に
誤りがあり、その値から ｄ3ビットが誤っていることが
分かり、訂正できる。
「 ｄ3」ビットが１から０に誤ったとすると、受信誤り
訂正フレームはＨ（χ）＝Ｆｅ（χ）００１００１１で
あって、生成多項式Ｇ（χ）で割った剰余はＲｅ（χ）
＝１０１となり、Ｒｅ（χ）が０でないので受信符号に
誤りがあり、その値から ｄ3ビットが誤っていることが
分かり、訂正できる。
【００２２】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、伝送デー
タパケットに対して誤り訂正符号パケットを生成し、伝
送データパケットと誤り訂正符号パケットのヘッダを除
く部分について、同一ビット位置のデータを読み出し、
それを順に並べて誤り訂正フレームを形成し、その誤り
訂正フレームを全ビットについて形成したものである。
このため、誤り訂正フレームの情報から紛失したパケッ
トは容易に再生できるという効果を有する。
タパケットに対して誤り訂正符号パケットを生成し、伝
送データパケットと誤り訂正符号パケットのヘッダを除
く部分について、同一ビット位置のデータを読み出し、
それを順に並べて誤り訂正フレームを形成し、その誤り
訂正フレームを全ビットについて形成したものである。
このため、誤り訂正フレームの情報から紛失したパケッ
トは容易に再生できるという効果を有する。
【図１】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図２】送信側における伝送データパケット、誤り訂正
符号パケット、誤り訂正フレームの関係を示す図であ
る。
符号パケット、誤り訂正フレームの関係を示す図であ
る。
【図３】受信側における伝送データパケット、誤り訂正
符号パケット、誤り訂正フレームの関係を示す図であ
る。
符号パケット、誤り訂正フレームの関係を示す図であ
る。
１ 送信部 ２ 受信部 １０ パケット化部 １１ パケット蓄積部 １２ 誤り訂正符号作成部 １３ パケット合成部 ２０ パケット再生部 ２１ パケット蓄積部 ２２ 誤り訂正符号化部 ２３ パケット分離部
Claims (4)
- 【請求項１】 ｎ個の伝送データパケットからｍ（ｎ＞
ｍ）個の誤り訂正符号パケットを発生し、その誤り訂正
符号パケットを伝送データパケットとともに送信するパ
ケット伝送方法において、 全伝送データパケットの所定の同一位置ビットを読み出
して順番に並べることによってｎビットのデータ符号部
を形成し、 そのデータ符号部から符号理論に従ってｍビットの誤り
訂正符号部を形成して前記データ符号部と誤り訂正符号
部で構成される誤り訂正フレームを形成し、 その誤り訂正符号部の各ビットを将来誤り訂正符号パケ
ットとなる部分に該当する前記読み出したビット位置に
対応するビットのデータとして割り当て、 前記の処理を伝送データパケットのヘッダを除く全ての
ビットについて行うことによってｍ個の誤り訂正符号パ
ケットを発生させ、データ伝送パケットと誤り訂正符号
パケットを送信することを特徴とするパケット伝送方
法。 - 【請求項２】 請求項１に記載のパケット伝送方法によ
って送られたパケットを受信するパケット伝送方法にお
いて、 伝送データパケットおよび誤り訂正符号パケットの同一
ビット部分を読み出して順に並べることによってデータ
符号部および誤り訂正符号部からなる誤り訂正フレーム
を形成し、 パケット紛失あるいは伝送途中で誤りの発生した誤り訂
正フレーム中のデータ符号部を前記誤り訂正フレームの
誤り訂正符号部のデータに基づいて再生し、再生された
データ符号部から紛失したあるいは誤った伝送データパ
ケットを再生することを特徴とするパケット伝送方法。 - 【請求項３】 ｎ個の伝送データパケットからｍ個の誤
り訂正符号パケットを発生し、その誤り訂正符号パケッ
トを伝送データパケットとともに送信するパケット伝送
装置において、 全伝送データパケットの所定の同一位置ビットを読み出
して順番に並べることによってｎビットのデータ符号部
を形成するデータ符号部形成手段と、 その生成されたデータ符号部から符号理論に従ってｍビ
ットの誤り訂正符号を形成する誤り訂正符号部形成手段
と、 その誤り訂正符号の各ビットを前記読み出したビット位
置に対応するビットのデータとして将来ｍ個の誤り訂正
符号パケットとなるべき各パケット位置へ割り当てるイ
ンターリーブ処理部とを備え、 前記処理を伝送データパケットのヘッダを除く全てのビ
ットについて行うことによってｍ個の誤り訂正符号パケ
ットを発生させ、データ伝送パケットと誤り訂正符号パ
ケットを送信することを特徴とするパケット伝送装置。 - 【請求項４】 請求項１に記載のパケット伝送方法ある
いは請求項３に記載のパケット伝送装置によって送られ
たパケットを受信するパケット伝送装置において、 受信した伝送データパケットおよび誤り訂正符号パケッ
トの同一ビット部分を読み出して順に並べることによっ
てデータ符号部および誤り訂正符号部からなる誤り訂正
フレームを形成する誤り訂正フレーム生成手段と、 前記生成された誤り訂正フレームのデータ符号部のう
ち、パケット紛失あるいは伝送途中で誤りが発生した伝
送データパケットに該当するビットを前記生成された誤
り訂正フレームの誤り訂正符号部を用いて前記データ符
号部を修正するデータ符号部修正手段と、 前記修正された誤り訂正符号部フレームのデータ符号部
を元に紛失または誤った前記データ伝送パケットを再生
するデータ伝送パケット再生部をとを備えたことを特徴
とするパケット伝送装置。
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|---|---|---|---|
| JP30331193A JP2576776B2 (ja) | 1993-11-10 | 1993-11-10 | パケット伝送方法・パケット伝送装置 |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30331193A JP2576776B2 (ja) | 1993-11-10 | 1993-11-10 | パケット伝送方法・パケット伝送装置 |
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| JP2576776B2 true JP2576776B2 (ja) | 1997-01-29 |
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