JP2573911Y2 - フレキシブルフラットハーネス用コネクタ - Google Patents

フレキシブルフラットハーネス用コネクタ

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JP2573911Y2
JP2573911Y2 JP1992083257U JP8325792U JP2573911Y2 JP 2573911 Y2 JP2573911 Y2 JP 2573911Y2 JP 1992083257 U JP1992083257 U JP 1992083257U JP 8325792 U JP8325792 U JP 8325792U JP 2573911 Y2 JP2573911 Y2 JP 2573911Y2
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秀己 中園
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、フレキシブルフラット
ハーネスの端末部に配設されるフレキシブルフラットハ
ーネス用コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図22は、自動車に用いられる従来のフ
レキシブルフラットハーネス用コネクタを示す分解斜視
図である。該コネクタ62は、複数のプリント回路63
を並設したフレキシブルフラットハーネス64の端末部
65に、上側絶縁シート66を剥離させて形成した導体
露出部67と、該導体露出部67に接続される端子68
と、該端子68を収容する合成樹脂製のハウジング69
と、該ハウジング69に装着され、該端子68の後抜け
を防止する合成樹脂製のリヤホルダ70とにより構成さ
れる。
【0003】該端子68は、一方に、前記端末部65に
対する加締接続部71、他方に、図示しない相手コネク
タに対する電気接触部72をそれぞれ形成したものであ
り、該電気接触部72は、相手コネクタの種類によって
タブ状ないしバネ片状等に形状を適宜設定する。
【0004】該加締接続部71は、ハーネス端末部65
の裏面に接する下側固定片73と、端末部65の下側シ
ート74を貫通可能な加締片75を両側に有して導体露
出部67に接する上側接触片76とにより構成される。
なお、端子の種類によっては加締でなく導体露出部67
に直接ハンダ接続するものもある。
【0005】しかしながら、上記従来の構造にあって
は、フラットハーネス64の端末部65に複数の端子6
8を接続固定させるのに多くの工数を要することは勿論
のこと、端子68の位置ずれを生じたりして、図示しな
い相手側コネクタに対する電気的接続の信頼性に欠ける
という問題があった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、上記した点
に鑑み、相手コネクタに対する電気的接続の信頼性を向
上させ得るフレキシブルフラットハーネス用コネクタを
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、フレキシブルフラットハーネスの導体
出部の裏側に配置される板状のホルダと、該フレキシブ
ルフラットハーネスと該ホルダとの組立体を挿入し、相
手コネクタ側の弾性接触部を反対側から挿入するハウジ
ングと、該フレキシブルフラットハーネスに向けて該ハ
ウジングに挿着される係止部材とを備えるフレキシブル
フラットハーネス用コネクタにおいて、前記ホルダに、
前記導体露出部を持ち上げ支持する嵩上突部が形成され
ると共に、該嵩上突部の終端の両側において一対の係合
突部が立設され、前記係止部材に、該フレキシブルフラ
ットハーネスの各導体部の間を押圧する押接用突起が並
設され、該押接用突起が該フレキシブルフラットハーネ
スを前記ハウジングの壁部に押圧し、該係止部材の張出
部が該係合突部を該壁部に向けて押圧し、該係止部材の
壁部が該係合突部の抜け出し側に当接するフレキシブル
フラットハーネス用コネクタを採用する(請求項1)。
【0008】また、フレキシブルフラットハーネスの導
体露出部の裏側に配置される板状のホルダと、各導体露
出部の裏側に接する各ばね片を有し、該フレキシブルフ
ラットハーネスと該ホルダとの間に設けられるばね部材
と、該フレキシブルフラットハーネスと該ホルダと該ば
ね部材との組立体を挿入し、相手コネクタ側の端末導体
部を反対柵から挿入するハウジングと、該フレキシブル
フラットハーネスに向けて該ハウジングに挿着される係
止部材とを備えるフレキシブルフラットハーネス用コネ
クタにおいて、前記フレキシブルフラットハーネスの各
導体露出部の間にスリット孔が形成され、前記ホルダ
に、各スリット孔に対する挿入隔壁が立設され、各導体
露出部が各挿入隔壁で区画されるフレキシブルフラット
ハーネス用コネクタを併せて採用する(請求項2)。
求項2記載のフレキシブルフラットハーネス用コネクタ
において、前記挿入隔壁に対向して前記ホルダの挿入反
対側に係合片が立設され、前記フレキシブルフラットハ
ーネスの各導体部の間に、該係合片に対する係止孔が形
成され、前記係止部材に、該係合片に対する係合孔が形
成されたことも有効である(請求項3)。 また、フレキ
シブルフラットハーネスの導体露出部の裏側に配置され
る板状のホルダと、各導体露出部の惠側に接する各ばね
片を有し、該フレキシブルフラッ トハーネスと該ホルダ
との間に設けられるばね部材と、該フレキシブルフラッ
トハーネスと該ホルダと該ばね部材との組立体を挿入
し、相手コネクタ側の端末導体部を反対側から挿入する
ハウジングと、該フレキシブルフラットハーネスに向け
て該ハウジングに挿着される係止部材とを備えるフレキ
シブルフラットハーネス用コネクタにおいて、前記ホル
ダの挿入先端側に前記ばね部材と前記フレキシブルフラ
ットハーネスの先端部とが固定され、前記端末導体部の
挿入時に該フレキシブルフラットハーネスの先端部が不
動に固定されているフレキシブルフラットハーネス用コ
ネクタを併せて採用する(請求項4)。 請求項2〜4の
何れかに記載のフレキシブルフラットハーネス用コネク
タにおいて、前記ホルダに、前記ばね部材の各ばね片に
対する位置決め溝が形成されたことも有効である(請求
項5)。 請求項4記載のフレキシブルフラットハーネス
用コネクタにおいて、前記ばね片が前記ホルダに一体に
形成されたことも有効である(請求項6)。 請求項1記
載のフレキシブルフラットハーネス用コネクタにおい
て、前記フレキシブルフラットハーネスの導体露出部の
先端側に絶縁部が形成され、該絶縁部と相手コネクタの
検出端子との接触により、コネクター半嵌合を検知可能
であることも有効である(請求項7)。
【0009】
【作用】請求項1の構成においては、嵩上突部により導
体露出部が持ち上げられ、相手コネクタの弾性接触部に
確実に接触する。ホルダの一対の係合突部の間にフレキ
シブルフラットハーネスが挿通される。嵩上突部の終端
側でフレキシブルフラットハーネスが係止部材で押圧さ
れることで、嵩上突部上の導体露出部の浮き上がりが阻
止される。係止部材の押接用突起は各導体部の間を押圧
し、フレキシブルフラットハーネスをハウジングの壁部
に押圧する。係止部材の張出部が係合突部を押圧するこ
とで、ホルダがハウジングの壁部に押し付けられる。係
止部材の壁部が係合突部の抜け出し側に当接すること
で、ハウジングからのホルダの抜け出しが阻止される。
嵩上突部はハーネス引張時におけるストッパとしても作
用し得る。
【0010】請求項2の構成においては、スリット孔に
より各導体露出部が独立して上下に移動可能となり、ば
ね部材の各ばね片の付勢力に応じた接圧を発揮する。挿
入隔壁は各導体露出部の間に突出し、相手コネクタの端
末導体部を区画して、短絡を防止する。また、請求項3
の構成においては、ホルダの係合片にフレキシブルフラ
ットハーネスの係止孔が係合し、且つ係合片に係止部材
の係合孔が係合して、フレキシブルフラットハーネスが
固定され、ハーネス引張時の導体露出部とばね片の撓み
が防止される。また、ハウジングと係止部材とホルダと
が位置合わせされる。また、請求項4の構成において
は、フレキシブルフラットハーネスの先端部がホルダに
固定されることで、相手コネクタ側の端朱導体部の挿入
時にフレキシブルフラットハーネスの先端部が端末導体
部との摺動抵抗で捲れ上がったりことがない。また、請
求項5の構成においては、各ばね片が位置決め溝に係合
することで、ばね部材がホルダに正確に位置合決めされ
る。また、請求項6の構成においては、ばね部材をホル
ダにセットする手間が省ける。また、請求項7の構成に
おいては、コネクタ相互の嵌合が不完全である場合に、
相手コネクタの検出端子が絶縁部に接触し、不導通とな
るから、コネクタ半嵌合が検知される。
【0011】
【実施例】図1は、本考案に係るフレキシブルフラット
ハーネス用コネクタの第一実施例を示す分解斜視図であ
る。図で、1は、端末部2に導体露出部3を形成したフ
レキシブルフラットハーネス、4は、該端末部2の裏側
に接合される合成樹脂製のホルダ、5は、該端末部2と
ホルダ4との組立体6を収容させる合成樹脂製のハウジ
ング、7は、該組立体6を押圧及び係止する合成樹脂製
の係止部材を示す。
【0012】該フラットハーネス1は、図2に端末部2
の断面(図1のA−A断面図)を示す如く、内側に接着
剤層8を有する上下の絶縁シート卜9a,9bの間に金
属箔等の複数の回路導体3′を接着させてなるものであ
り、導体露出部3は、片側の絶縁シート9aを予め接合
させないことで得ることができる。図1の各導体露出部
3の先端方には、絶縁シート9bを貫通してホルダ接合
孔10を設けてある。
【0013】該ホルダ4は、ほぼ平板状に形成され、平
板部13の先端方に、前記接合孔10に対する加締め乃
至溶着用の複数の突起11を一体に設け、中央部に、該
突起11と同等乃至それ以上の高さに、導体露出部3の
接触性を確保するための嵩上突部12を設け、後端方の
両側に、前記係止部材7に対する係合突部14を立設し
てなるものである。
【0014】該係止部材は、前記ハウジング5の天板部
15の一部を構成する上板部16に、前記組立体6に対
する押圧係止用の突出部17を設け、該突出部17の下
端に、回路導体3′の間を押圧する押接用突起18を設
け、該上板部16の両側に、該ハウジング5に対する係
合枠片19を垂設してなるものである。
【0015】該ハウジング5は、ほぼ矩形筒状に形成さ
れ、一方に、前記組付体6に対する挿入口20、他方
に、後述する相手コネクタに対する挿入口21を形成す
ると共に、天板部15の一方の挿入口20寄りに、前記
係止部材7に対する挿入口22を設け、両側壁23に、
該係止部材7の係合枠片19に対する係止突起24を設
けてなるものである。
【0016】図3は、上記ハーネス用コネクタ25と相
手側ユニットコネクタを示す分解斜視図、図4は、図3
のB−B断面図、図5は、両コネクタの接続状態を示す
断面図である。
【0017】すなわち、前記組立体6は、ハウジング5
内(図4参照)に一方の挿入口20から底壁26に沿っ
てスライド挿入され、該底壁26の先端方に設けた折返
し溝部27内に進入し停止する。そして、該ハウジング
5内に係止部材7を挿着することにより、該係止部材7
の上板部16の前方張出部16aがホルダ4の係合突部
14の上面を下方に押圧して、ホルダ自体をハウジング
底壁26に固定させると共に、係止部材7の突出部17
の前壁17aが該係合突部14の後端面に当接して、ホ
ルダ4の抜け出しを防止し、且つ、突出部下方の突起1
8が、ホルダ後方のフラットハーネス1をハウジング底
壁26に押し付けて、ハーネス自体の浮き上がりを阻止
する。
【0018】この状態でハーネス用コネクタ25は相手
側ユニットコネクタ28に嵌合する。該ユニットコネク
タ28は、電装ユニットケース29の凹部30内に設け
られ、図3の円内に下方視図を示す如く、雄ハウジング
31に、ハーネス用コネクタ25の導体露出部3に対す
る弾性接触部32を有する端子33を内設してなるもの
であり、該端子33はプリント回路基板34に接続され
ている。
【0019】該ハーネス用コネクタ25は、ハーネス端
末部2を該端子33に直接的に接触させることにより、
従来のようなハーネス側端子の組付が不要であり、電気
的接続の信頼性も向上する。
【0020】図6〜8は、ハーネス端末部2とホルダ4
との接合手段の他の実施例を示すものである。図6の例
は、ホルダ35の先端方にリベット孔36を設け、該孔
36に先割リベット37を挿通し、該リベット37の先
端37aをハーネス端末部2の接合孔10に挿通して加
締めてなるものである。
【0021】図7の例は、ホルダ38の先端に薄肉ヒン
ジ39を介して、ホルダ38の係合突起40に対する嵌
合孔41を有する折返し板42を一体的に設け、該係合
突起40を端末部2の先端の接合孔10に挿通した後、
該折返し板42を矢印の如く回動閉止させて端末部先端
を挟持させてなるものである。図8の例は、ハーネス端
末部2′の先端をホルダ43の先端部43aに一体的に
樹脂モールドしたものである。
【0022】図9は、本考案に係るフレキシブルフラッ
トハーネス用コネクタの第二実施例を示す分解斜視図で
ある。このコネクタは、フラットハーネス1の端末部2
とホルダ44との間に、各導体露出部3の裏側に接する
複数のばね片45を有する合成樹脂ないし金属製のばね
部材46を配設したことを特徴とする。
【0023】該ばね部材46のばね片45を連成した先
端方平板部47には、ホルダ44の溶着突起48に対す
る挿通孔49を設けてあり、また、該ホルダ44には、
該ばね片45に対する位置決め溝50を構成する突板部
51を形成して、ハーネス端末部2を溶着突起48より
も高く嵩上げする。該ばね部材46は、該溶着突起48
により端末部2と共に固定され、該端末部2を上方に突
出させた状態で保持する。なお、ハウジング5及び係止
部材7は前記実施例と同様であるので説明を省略する。
【0024】図10は、前記ばね片をホルダに一体に設
けた構造を示すものであり、ばね片52は、合成樹脂製
のホルダ53の嵩上突部54を切り起こして一体に形成
される。図11〜12は、組み立られた上記ハーネス用
コネクタ55を相手側ユニットコネクタ56に嵌合させ
る状態を示すものである。
【0025】該ユニットコネクタ56の雄ハウジング5
7には、プリント回路基板58の平板状の端末導体部5
9を直接配設してあり、該ハーネス用コネクタ55の導
体露出部3は、ばね片45の付勢力により該端末導体部
59に弾性的に接触する。ここでユニットコネクタ56
には前例のような別体の端子(図4の33)を接続する
必要がないから、電気的接続の信頼性はより一層向上す
る。
【0026】図13は、本考案に係るフレキシブルフラ
ットハーネス用コネクタの第三実施例を示す分解斜視図
である。この構造は、第二実施例(図9)と同様に複数
のばね片45を並設したばね部材46を具備するコネク
タであって、フレキシブルフラットハーネス1′の端末
部2′の隣接する導体露出部3′,3′の間(絶縁部)
にスリット孔80を設け、樹脂製のホルダ81に、該ス
リット孔80に対する挿入隔壁82を立設すると共に、
該導体露出部3′の後方のフラットハーネス絶縁部(各
導体間)9′にハーネス係止孔83を設け、該ホルダ8
1に、該係止孔83に対する係合片84を立設し、前例
同様の係止部材7′に、該係合片84に対する係合孔8
5を設けたことを特徴とする。
【0027】該スリット孔80はハーネス先端のホルダ
固定部86から長手方向に絶縁シート9′の先端にかけ
て切欠して設けられ、各導体露出部3′を独立して撓み
可能とする。該スリット孔80に対してホルダ81の挿
入隔壁82はやや遊嵌に設けられ、導体露出部3′の動
きを円滑に行わせると共に各導体露出部3′,3′間の
短絡を防止する。
【0028】該ホルダ81は前後方向に段付きに形成さ
れ、前方の低板部87から後方の高板部88にかけて該
挿入隔壁82立設され、該低板部87にばね部材46
を組み付けて、各ばね片45各挿入隔壁82の間に配
される。該低板部87上において羅板部88と各挿入
隔壁82とで、ばね部材46に対する位置決め溝87′
が構成されている。前記係止孔83に対する係合片84
は該高板部88に並設される。該係合片84はハーネス
1′の係止孔83に挿入され、ハーネス1′上に突出す
る。
【0029】該係合片84に対する係合孔83は係止部
材7′のブロック状突出部17′の底壁17aから高さ
方向に穿設される。該係止部材7′は、ハウジング5′
へ挿着されてフラットハーネス1′を押圧し、ホルダ8
1の係合片84と共にハーネス端末部2′の引張方向
(矢印イ方向)の動きを阻止する。そのため、ハーネス
1′に引張力が作用しても、端末部2′は移動せず、ば
ね片45がハーネスに押されて撓むことなく良好な付勢
力を保持する。また、各ばね片45は各導体露出部3′
との接圧に応じて独立して撓むから、隣接する導体部
3′の影響を受けることなく相手端子部(図示せず)と
の良好な電気的接触を可能とする。
【0030】図14は、本考案に係るフレキシブルフラ
ットハーネス用コネクタの第四実施例を示す分解斜視図
である。この構造はフラットハーネス1″の導体露出部
3″の一部に絶縁部90を形成して、該絶縁部90によ
り相手側コネクタの不完全嵌合の検知を可能としたもの
である。
【0031】すなわち、フラットハーネス1″の端末部
2″に並設した複数の導体露出部3″のうち中程に位置
する一導体部3a″の表面に、先端から中間部にかけて
絶縁部90を被着させている。該絶縁部90はハーネス
先端のホルダ固定部86′と一体に形成される。図15
に示す如く、一対の絶縁部90′,90′を端末部2
a″の両側に形成することも可能である。
【0032】そして、図16に示す如く、ハーネス用コ
ネクタ92を相手ユニット側コネクタ93と嵌合する際
に半嵌合である場合には、ユニット側検出端子94の弾
性接触部94aが該絶縁部90に接して不導通となり、
後述するチェック回路により半嵌合が検知される。また
図17の如く完全嵌合の場合は、検出端子94の弾性接
触部94aが絶縁部90を通過して導体露出部3a″と
接触し、完全嵌合が検知される。図18は、絶縁部90
の位置に応じてユニット側コネクタ93に検出端子94
を中程に設けた例、図19は同じく一対の検出端子9
4,94を両側に設けた例を示す。
【0033】図20は、一つの検出端子94を用いた半
嵌合検知回路を示すものであり、ユニット側の検出端子
94とハーネス側の導体露出部3a″との接続状態を、
マイコン95のタイミング回路96からの検知開始信号
に基づいてドライバ回路97が入力インタフェース98
を介してマイコン95内の電圧検出部99に送り、演算
回路100を経て表示101させるものである。
【0034】図21は、両側の検出端子94,94を用
いた半嵌合検知回路(一部)を示すものであり、一対の
検出端子94,94と導体露出部3b″,3b″とが同
時に接続した場合にチェックOKとなる。コネクタの両
側に検出端子94,94を設けた場合には、コネクタ9
3の斜め挿入に対しても通電確認を行えて、より一層電
気的接続の信頼性を上げることができる。
【0035】なお、図16でハーネス用コネクタ92の
ハウジング5″には、四方にばね片102を突出させた
位置ずれ吸収用の可動ブラケット103を設けてあり、
該ハーネス用コネクタ92は、インパネ等の取付パネル
104にクリップ105で固定された該ブラケット10
3を介して遊動可能に支持される。
【0036】
【考案の効果】以上の如くに、請求項1記載の考案によ
れば、ホルダの嵩上突部によりフレキシブルフラットハ
ーネスの導体露出部が持ち上げられ、相手コネクタの弾
性接触部に確実に接触する。また、嵩上突部の終端側で
フレキシブルフラットハーネスが押圧されることで、導
体露出部の浮き上がりが防止される。また、係止部材の
押接用突起が各導体部の間を押圧することで、導体部の
傷みが防止される。また、ホルダの係合突部と係止部材
との係合により、ハウジング内でホルダが簡単且つ確実
に位置決め固定される。また、嵩上突部はハーネス引張
時におけるストッパとしても作用可能で、ホルダの抜出
し阻止力がアップする。これらにより、相手コネクタに
対する電気的接続の信頼性が向上する。
【0037】また、請求項2記載の考案によれば、スリ
ット孔により各導体露担部が独立してばね部材の各ばね
片の付勢力に応じた接圧を発揮するから、隣接する導体
露出部の影響を受けない良好な電気的接続が可能とな
る。また、挿入隔壁が各導体露出部の間に突出し、相手
コネクタの端末導体部を区画するから、端末導体部同士
の短絡が防止される。これらにより、相手コネクタの端
末導体部に対する電気的接続の信頼性が向上する。ま
た、請求項3記載の考案によれば、ホルダの挿入反対側
で係合片にフレキシブルフラットハーネスの係止孔と係
止部材の係合孔とが 係合して、フレキシブルフラットハ
ーネスが押圧固定され、ハーネス引張時の導体露出部と
ばね片の撓みが防止される。これにより、相手コネクタ
の端末導体部に対する電気的接続の信頼性が向上する。
また、請求項4記載の考案によれば、フレキシブルフラ
ットハーネスの先端部がホルダに固定されることで、相
手コネクタ側の端末導体部の挿入時におけるフレキシブ
ルフラットハーネスの先端部の捲れ上がりや摺動磨耗が
防止され、電気的接続の信頼性が向上する。また、請求
項5記載の考案によれば、各ばね片がホルダの位置決め
溝に係合して正確に位置決めされ、各ばね片が各導体露
出部を確実に持ち上げ付勢するから、相手コネクタの端
末導体部に対する電気的接続の信頼性が向上する。ま
た、請求項6記載の考案によれば、ばね部材をホルダに
セットする手間が省けるのは勿論のこと、ばね部材の位
置ずれがなくなり、請求項5におけると同様に相手コネ
クタの端末導体部に対する電気的接続の信頼性が向上す
る。また、請求項7記載の考案によれば、コネクタ相互
の嵌合が不完全である場合に、相手コネクタの検出端子
が絶縁部に接触し、導通チェックで導通不良すなわちコ
ネクタ半嵌合が検出されるから、相手コネクタに対する
電気的接続の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るフレキシブルフラットハーネス用
コネクタの第一実施例を示す分解斜視図である。
【図2】フレキシブルフラットハーネスの端末部を示す
図1のA−A断面図である。
【図3】相手側コネクタに接続する状態を示す分解斜視
図である。
【図4】図3のB−B断面図である。
【図5】同じく接続した状態を示す断面図である。
【図6】ハーネス端末部をホルダに接合する手段の実施
例を示す分解斜視図である。
【図7】同じく他の実施例を示す分解斜視図である。
【図8】その他の実施例を示す分解斜視図である。
【図9】本考案に係るフレキシブルフラットハーネス用
コネクタの第二実施例を示す分解斜視図である。
【図10】ばね片をホルダに一体に設けた例を示す分解
斜視図である。
【図11】相手側コネクタに接続する状態を示す縦断面
図である。
【図12】同じく接続した状態を示す縦断面図である。
【図13】本考案に係るフレキシブルフラットハーネス
用コネクタの第三実施例を示す分解斜視図である。
【図14】本考案に係るフレキシブルフラットハーネス
用コネクタの第四実施例を示す分解斜視図である。
【図15】同じくフラットハーネスの変形例を示す斜視
図である。
【図16】相手側コネクタとの半嵌合状態を示す縦断面
図である。
【図17】同じく完全嵌合状態を示す縦断面図である。
【図18】一つの検出端子を有する相手側コネクタを示
す斜視図である。
【図19】両側に検出端子を有する相手側コネクタを示
す斜視図である。
【図20】一つの検出部を用いた場合の半嵌合検知回路
図である。
【図21】両側に検出部を用いた場合の半嵌合検知回路
図である。
【図22】従来例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1,1′,1″ フレキシブルフラットハーネス 3,3′ 導体露出部 4,44,53,81 ホルダ 5,5′,5″ ハウジング 6 組立体 7,7′ 係止部材12 嵩上突部 14 係合突部16a 前方張出量 17a 前壁(壁部) 18 押接用突起 25,55 ハーネス用コネクタ26 底壁(壁部) 28,56 相手コネクタ 45,52 ばね片50,87′ 位置決め溝 80 スリット孔 82 挿入隔壁 83 係止孔 84 係合片 85 係合孔 90 絶縁部94 検出端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 中園 秀己 広島県安芸郡府中町新地3−1 マツダ 株式会社内 (72)考案者 伊藤 英隆 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢 崎部品株式会社内 (72)考案者 佐野 幸治 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢 崎部品株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−668(JP,A) 特開 平3−29276(JP,A) 実開 昭60−92470(JP,U) 実開 昭61−70382(JP,U) 実開 昭55−92285(JP,U)

Claims (7)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレキシブルフラットハーネスの導体露
    出部の裏側に配置される板状のホルダと、該フレキシブ
    ルフラットハーネスと該ホルダとの組立体を挿入し、相
    手コネクタ側の弾性接触部を反対側から挿入するハウジ
    ングと、該フレキシブルフラットハーネスに向けて該ハ
    ウジングに挿着される係止部材とを備えるフレキシブル
    フラットハーネス用コネクタにおいて、 前記ホルダに、前記導体露出部を持ち上げ支持する嵩上
    突部が形成されると共に、該嵩上突部の終端の両側にお
    いて一対の係合突部が立設され、前記係止部材に、該フ
    レキシブルフラットハーネスの各導体部の間を押圧する
    押接用突起が並設され、該押接用突起が該フレキシブル
    フラットハーネスを前記ハウジングの壁部に押圧し、該
    係止部材の張出部が該係合突部を該壁部に向けて押圧
    し、該係止部材の壁部が該係合突部の抜け出し側に当接
    する ことを特徴とするフレキシブルフラットハーネス用
    コネクタ。
  2. 【請求項2】 フレキシブルフラットハーネスの導体露
    出部の裏側に配置される板状のホルダと、各導体露出部
    の裏側に接する各ばね片を有し、該フレキシブルフラッ
    トハーネスと該ホルダとの間に設けられるばね部材と、
    該フレキシブルフラットハーネスと該ホルダと該ばね部
    材との組立体を挿入し、相手コネクタ側の端末導体部を
    反対側から挿入するハウジングと、該フレキシブルフラ
    ットハーネスに向けて該ハウジングに挿着される係止部
    材とを備えるフレキシブルフラットハーネス用コネクタ
    において、 前記フレキシブルフラットハーネスの各導体露出部の間
    にスリット孔が形成され、前記ホルダに、各スリット孔
    に対する挿入隔壁が立設され、各導体露出部が各挿入隔
    壁で区画されることを特徴とする フレキシブルフラット
    ハーネス用コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記挿入隔壁に対向して前記ホルダの挿
    入反対側に係合片が立設され、前記フレキシブルフラッ
    トハーネスの各導体部の間に、該係合片に対する係止孔
    が形成され、前記係止部材に、該係合片に対する係合孔
    が形成された ことを特徴とする請求項2記載のフレキシ
    ブルフラットハーネス用コネクタ。
  4. 【請求項4】 フレキシブルフラットハーネスの導体露
    出部の裏側に配置される板状のホルダと、各導体露出部
    の裏側に接する各ばね片を有し、該フレキシブルフラッ
    トハーネスと該ホルダとの間に設けられるばね部材と、
    該フレキシブルフラットハーネスと該ホルダと該ばね部
    材との組立体を挿入し、相手コネクタ側の端末導体部を
    反対側から挿入するハウジングと、該フレキシブルフラ
    ットハーネスに向けて該ハウジングに挿着される係止部
    材とを備えるフレキシブルフラットハーネス用コネクタ
    において、 前記ホルダの挿入先端側に前記ばね部材と前記フレキシ
    ブルフラットハーネスの先端部とが固定され、前記端末
    導体部の挿入時に該フレキシブルフラットハーネスーの
    先端離が不動に固定されていることを特徴とする フレキ
    シブルフラットハーネス用コネクタ。
  5. 【請求項5】 前記ホルダに、前記ばね部材の各ばね片
    に対する位置決め溝が形成されたことを特徴とする請求
    項2〜4の何れかに記載のフレキシブルフラットハーネ
    ス用コネクタ。
  6. 【請求項6】 前記ばね部材が前記ホルダーに一体に形
    成されたことを特徴とする請求項4記載のフレキシブル
    フラットハーネス用コネクタ。
  7. 【請求項7】 前記フレキシブルフラットハーネスの導
    体露出部の先端側に絶縁部が形成され、該絶縁部と相手
    コネクタの検出端子との接触により、コネクタ半嵌合を
    検知可能であることを特徴とする請求項1記載のフレキ
    シブルフラットハーネス用コネクタ。
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