JP2573177Y2 - 電線用プロテクタ - Google Patents

電線用プロテクタ

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JP2573177Y2
JP2573177Y2 JP1993007644U JP764493U JP2573177Y2 JP 2573177 Y2 JP2573177 Y2 JP 2573177Y2 JP 1993007644 U JP1993007644 U JP 1993007644U JP 764493 U JP764493 U JP 764493U JP 2573177 Y2 JP2573177 Y2 JP 2573177Y2
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JP
Japan
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protector
electric wire
tape
bottom plate
wire
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JP1993007644U
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JPH0666233U (ja
Inventor
隆史 鈴木
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両用等のワイヤハー
ネスに用いる電線用プロテクタに関し、特に、プロテク
タに挿通させる電線量が相異しても、これら電線をプロ
テクタ内部に確実に固定出来るようにするものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のプロテクタは、図5(A)
に示すように樋形状に樹脂成形して形成しており、該プ
ロテクタ1の底板部1aと両側板部1bに囲まれた電線
収容部1cに多数の電線を貫通させ、該プロテクタ1を
車体パネル(図示せず)等に固定して、電線Wを所要経路
に沿って配線している。
【0003】上記プロテクタ1は、電線Wを挿通させた
後、図5(B)に示すように、一端開口1dより他端開口
1eにかけて長さ方向の全体に渡って外周面にテープ2
をラップさせて巻き付け、上端開口1fより電線Wが抜
け出さないように保持している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記プロテクタ1の電
線収容部1cの断面積は一定であるが、挿通する電線W
の本数は配線場所および車種によって相異し、通常、グ
レードの高い車種では電線本数が多く、グレードの低い
車種では電線本数が少ない。
【0005】よって、図5(B)に示すように、電線Wの
本数が多く、電線収容部1cに略一杯に挿入される場合
は、テープ2を巻き着けることにより電線Wが電線収容
部1cの内部に押し込められた状態で固定される。しか
しながら、電線Wの本数が少ない場合、図6に示すよう
に、電線収容部1cの内部に電線Wが定位置に固定され
ず、車両走行時に振動により電線収容部1cの内部で電
線が移動し、騒音発生の原因となると共に、電線Wの外
周面が損傷を受けやすい状態となる。
【0006】よって、図6のように挿通する電線Wが少
ない場合には、図7に示すように、底板部1aの長さ方
向両端に突出させた延長部1gを設けたプロテクタを用
い、延長部1g上の電線Wを別のテープ2’で巻き着け
て電線Wを固定するようにしている。
【0007】この場合、テープ2をプロテクタ1の側面
板部1bに巻き付ける必要があると共に、延長部1gに
も巻き付ける必要があるため、作業手数が非常にかかる
欠点がある。
【0008】さらに、上記したように、プロテクタ1の
外周全体にテープ2を強くまきつけて電線を保持する場
合、底板部1aに対して略垂直状態のプロテクタの両側
板部1bが内側に傾斜して歪み、該プロテクタ1を車体
パネルに取り付けると、プロテクタ1がパネルに対して
傾斜した状態で取り付けられ、他の内装材と干渉が生じ
やすい問題もある。
【0009】本考案は、上記した従来の問題を解決せん
とするもので、プロテクタへ挿通する電線量が相異して
も、これら電線を確実に固定できると共に、プロテクタ
全体にテープを巻き付ける場合に生じるプロテクタの歪
みを無くすことを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は、底板部と両側板部を有する樋形状のプロ
テクタにおいて、上記両側板部の一部に対向して、夫々
上端より所要間隔をあけて一対の切り込みを入れ、これ
ら切り込みの間を薄肉部とし、上記底板部と両側板部に
囲まれる電線収容部に電線を挿入した後に、底板部およ
び両側薄肉部の外周面にテープを巻き着けて両側薄肉部
を収容する電線量に応じて倒して電線を固定する構成と
している電線用プロテクタを提供するものである。
【0011】上記薄肉部は側板部の外面側を削ったよう
な状態で、内面側を厚肉の側板部内面と同一平面とする
ことが好ましい。また、薄肉部は底板部の近傍まで設
け、該底板部側の下端には更に外面側を削って薄肉とし
たヒンジ部を設けることが好ましい。
【0012】さらに、上記薄肉部を設ける位置は長さ方
向において任意である。また、該薄肉部は1つでも良い
し、所要間隔をあけて複数個設けても良い。
【0013】
【作用】上記プロテクタでは、電線収容部に電線を挿入
した後、薄肉部を設けた部分に、底板部を含めて外周面
にテープを巻き付ける。このテープを巻き付ける時、両
側の薄肉部が互いに近接する内側へ倒される。その際、
電線量が多い場合には倒れ量が少ない状態で電線の上側
に両側の薄肉部がテープにより締め付けられる一方、電
線量が少ない場合には倒れ量が大きい状態で電線の上側
に薄肉部がテープにより締め付けられる。尚、電線量が
非常に少ない場合には、薄肉部がラップした状態でテー
プにより締め付けられる。
【0014】本プロテクタでは薄肉部にのみテープを巻
き付けるため、元の厚肉とされている側板部はテープに
よる巻き付けで内側へ傾斜する等の変形が発生せず、該
厚肉の側板部を車体パネルに固定すると、プロテクタが
車体パネルに傾斜して固定されることが防止出来る。
【0015】
【実施例】以下、本考案を図1から図面4に示す実施例
により詳細に説明する。プロテクタ10は樹脂で一体成
形しており、底板部11、該底板部11の左右両端より
上向きに突出した両側板部12、13を有する樋形状
で、上記両側板部12、13の中央部に対向して薄肉部
14、15を設けている。
【0016】上記薄肉部14、15の長さ方向Lの両端
には、厚肉の側板部12a、13aとの間に夫々上端よ
り底板部11の近傍まで切り込み16、17があり、厚
肉の側板部12a、13aと分離している。各薄肉部1
4、15は図2に示すように、外面側を厚肉の側板部1
2a、13aに対して外面側を削ったような状態で略半
分の厚さWとしている。尚、樹脂成形で形成しているた
め、薄肉部14、15は最初から略半分の厚さとされて
いる。
【0017】また、各薄肉部14、15の下端には、さ
らに、外面側を凹設して薄肉としたヒンジ部14a、1
5aを設け、内側へ倒れやすくしている。
【0018】図3に示すように、上記構成からなるプロ
テクタ10に対して電線Wを挿入した後、薄肉部14、
15を設けた部分にテープ2を巻き付ける。該テープ2
の巻き着けにより、薄肉部14、15はヒンジ部14
a、15aより内側へ倒れ、挿通されている電線Wの上
側に押し付けられる。
【0019】その際、電線Wが多いと、図4(A)に示す
如く、薄肉部14、15の倒れ量が少ない。一方、電線
W4が少ないと、図4(B)に示す如く、薄肉部14、1
5の倒れ量が多く、倒された薄肉部14、15は少ない
電線Wの上に押し付けられた状態でテープ2により締め
付けられる。
【0020】上記実施例では、薄肉部14、15は長さ
方向に1つしか設けていないが、プロテクタが長尺な場
合には、所要間隔をあけて、複数個設けることが好まし
い。また、上記プロテクタ10を車体パネルに固定する
場合は、薄肉部でない厚肉の側板部をパネルに固定する
ことが好ましい。
【0021】
【考案の効果】以上の説明より明らかなように、本考案
に係る電線用プロテクタを用いると、薄肉部が電線量に
応じて内側に倒れて電線を固定するため、電線量が多少
に拘わらず、常に、電線をプロテクタの内部に移動不可
に固定することが出来る。
【0022】しかも、側板部の薄肉部の部分だけにテー
プを巻き付けるため、テープ巻の作業が少なくなると共
に、テープを巻き付けていない部分は側板部が内側に傾
斜して変形しない。よって、変形していない側板部を車
体パネルに固定することにより、プロテクタを車体パネ
ルに傾斜せずに固定することが出来る利点も有するもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案のプロテクタの実施例を示す斜視図で
ある。
【図2】 図1の断面図である。
【図3】 上記プロテクタに電線を挿通してテープを巻
き付けている状態を示す斜視図である。
【図4】 (A)は電線量が多い場合の断面図、(B)は電
線量が少ない場合の断面図である。
【図5】 (A)は従来のプロテクタを示す斜視図、(B)
は断面図である。
【図6】 従来のプロテクタの問題点を示す断面図であ
る。
【図7】 従来の他のプロテクタを示す斜視図である。
【符号の説明】
2、2’ テープ 10 プロテクタ 11 底板部 12、13 側板部 14、15 薄肉部 W 電線

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底板部と両側板部を有する樋形状のプロ
    テクタにおいて、 上記両側板部の一部に対向して、夫々上端より所要間隔
    をあけて一対の切り込みを入れ、これら切り込みの間を
    薄肉部とし、 上記底板部と両側板部に囲まれる電線収容部に電線を挿
    入した後に、底板部および両側薄肉部の外周面にテープ
    を巻き着けて両側薄肉部を収容する電線量に応じて倒し
    て電線を固定する構成としている電線用プロテクタ。
JP1993007644U 1993-02-26 1993-02-26 電線用プロテクタ Expired - Lifetime JP2573177Y2 (ja)

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JPH0666233U JPH0666233U (ja) 1994-09-16
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5609701B2 (ja) * 2010-08-25 2014-10-22 住友電装株式会社 ワイヤハーネス用のプロテクタ
JP2015146668A (ja) * 2014-02-03 2015-08-13 株式会社オートネットワーク技術研究所 電線外装部材、電線モジュール及び電線外装部材の製造方法
JP2016185015A (ja) 2015-03-26 2016-10-20 住友電装株式会社 プロテクタ及びプロテクタ付電線

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