JP2572060Y2 - オイルミスト除去装置 - Google Patents

オイルミスト除去装置

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JP2572060Y2
JP2572060Y2 JP1991074368U JP7436891U JP2572060Y2 JP 2572060 Y2 JP2572060 Y2 JP 2572060Y2 JP 1991074368 U JP1991074368 U JP 1991074368U JP 7436891 U JP7436891 U JP 7436891U JP 2572060 Y2 JP2572060 Y2 JP 2572060Y2
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利弘 東野
隆 高藤
典章 山本
瑞郎 枝村
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株式会社クラコ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、遠心ファンに軸流を生
じさせるための機能を設けたファン装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】本考案の出願人はオイルミストの除去装
置としてすでに特願平2ー104315号を出願してい
る。この特願平2ー104315号は、図13、図14
に示すように、オイルミストを含んだ気体をオイルミス
ト除去風路1の一端部の吸い込み部2から他端部の排気
部(図示せず)に強制的に流すためのファン4と、オイ
ルミスト除去風路1中にオイルミスト除去風路1を風上
側と風下側とに仕切るように配置された薄い膜状フィル
ター5と、この薄い膜状フィルター5の風下側に配置さ
れて気体が衝突して気体の流れ方向を変更すると共に衝
突によりオイルミストを捕捉するためのオイルミスト捕
捉部7を設けて構成してある。
【0003】そして、ファン4を回転してオイルミスト
を含んだ気体をオイルミスト除去風路1の吸い込み部2
から排気部側にファン4により強制的に流すと図13の
矢印のように流れるが、オイルミスト除去風路1の途中
に設けられて風上側と風下側とに仕切るように配置され
た薄い膜状フィルター5をオイルミストを含んだ気体が
通過する際にいったん捕捉されて薄い膜状フィルター5
を目詰まり状態(すなわち飽和状態) とするが、目詰ま
り状態となっても薄い膜状であるため、薄い膜状フィル
ター5の繊維間に捕捉されたオイルミストが風圧により
押されて薄い膜状フィルター5の後ろ側(風下側) に移
動し、薄い膜状フィルター5の後ろ側においてオイルミ
スト同士が凝集して比較的径の大きいオイルミストとな
り、強制的に流されている気体の流れに乗って薄い膜状
フィルター5の風下側に流されるが、この薄い膜状フィ
ルター5から離れて薄い膜状フィルター5の風下側に流
れた比較的径の大きくなったオイルミストの凝集物がオ
イルミスト捕捉部7に衝突して流れ方向を変更されると
ともに衝突して気体と分離されて捕捉されるようになっ
ているものである。そして、薄い膜状フィルター5が目
詰まりして飽和状態となった時点で必要風量となるよう
にファン4の能力を設計しておくことで、薄い膜状フィ
ルター5は薄い故にすぐに飽和状態となり、その後はフ
ァン4により設定された風量により薄い膜状フィルター
5に飽和状態に捕捉されたオイルミストの一部が裏側に
押されて移動して凝集して風下側に流されると共に新た
に薄い膜状フィルター5にオイルミストが捕捉され、飽
和状態となるものであって、このため、飽和状態となっ
た後は風量が低下することはなく、オイルミストの捕捉
効率が同じにできるようにしている。
【0004】そして、図13、図14で示す従来のオイ
ルミストの除去装置で用いられるファン4は図13、図
15に示すようにモータ軸10に固定した円板部13の
前方に中央部が開口部15となったリング状板部14を
対向配置し、リング状板部14と円板部13との間に前
面視でく字状に屈曲した羽根部16を複数枚架設して構
成したものであって、いわば遠心タイプのファン4が用
いられていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来例にあっては、図15に示すように、ファン4はく字
状に屈曲した羽根部16の外端部が円板部13の外端部
と一致し、更に、ファン4は屈曲部の内側部分も外側部
分もいずれも回転方向に対して垂直となっており、この
ような構成のファン4では、ファン4のリング状板部1
4の中央の開口部15から流入したオイルミストを含ん
だ気体が羽根部16の屈曲部の外側部分に当たってオイ
ルミストと気体とを分離する働きはあるが、オイルミス
トと気体はファンの遠心力によりファン4の外周方向に
流れるものであり、オイルミストと気体との分離が十分
ではなく、つまり、オイルミストと気体とがファン4の
遠心力でファン4の外周方向に飛ばされてケーシング9
の内壁のオイルミスト捕捉部7に衝突してオイルミスト
の凝集物がオイルミスト捕捉部7に捕捉されるが、気体
も同時に当たって方向転換して膜状フィルター5側に流
れる際、折角衝突により一旦分離したオイルミストの凝
集物がこの気体により運ばれるおそれがあり、結局、気
体とともに流れるオイルミストの量が多く、これを分離
するため、従来においては図13、図14に示すように
オイルミスト除去風路の途中に膜状フィルター5を必要
とするという問題があった。また、従来のファン4は遠
心タイプのものであるため、ケーシング9の内壁に当た
って方向を変えるものであり、このため、風量を効率的
に増大することができなかった。
【0006】つまり、従来のファン4ではケーシング9
の内壁のオイルミスト捕捉部7におけるオイルミストの
捕捉効率が悪いという問題があり、また、膜状フィルタ
ー5をオイルミスト除去風路の途中に設けるため処理風
量が低下し、また、遠心タイプのファン4であるためこ
の点でも風量を効率的に増大できないという問題があっ
た。
【0007】本考案は上記の従来例の問題点に鑑みて考
案したものであって、その目的とするところは、風量を
効率的に増大することができ、また、ファンの羽根部を
オイルミストを含んだ気体が通過する際にオイルミスト
と気体とを分離し、分離したオイルミストと気体とがフ
ァンから出る際の主な流出方向を変えてオイルミストを
効率良く捕捉できるオイルミスト除去用ファン装置を提
供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決して本考案の目的を達成するために、本考案のオイル
ミスト除去装置は、モータ軸10に固定した円板部13
の前方に中央部が開口部15となったリング状板部14
を対向配置すると共にリング状板部14と円板部13と
の間に前面視でく字状に屈曲した羽根部16を複数枚架
設してファン4を構成し、く字状に屈曲した羽根部16
の屈曲部16aよりも外側部分を円板部13の外周端よ
りも外方に突出させると共に該く字状に屈曲した羽根部
16の屈曲部16aよりも外側部分を屈曲部16aより
も内側部分16cに対して捩じって回転方向に対して屈
曲部16aよりも外側部分の前端と後端とがずれるよう
に傾斜させ、中央部に孔部19を有する大径の後板17
よりも小径の前板18を配置するとともに前板18と後
板17との間に案内羽根部20を複数枚架設して案内羽
根体12を構成し、案内羽根部20の端部を後板17の
外周端まで到るように連出し、ケーシング9内にファン
4を配置するとともにケーシング9内のファン4の後に
案内羽根体12を配置し、ファン4の羽根部16の屈曲
部16aよりも外方に突出した部分を案内羽根体12の
後板17の外周部前面の案内羽根部20の端部の連出部
20aに対向させ、ケーシング9の内周壁24によりフ
ァン4及び案内羽根体12の外周を囲んで成ることを特
徴とするものである。
【0009】
【作用】ファン4が回転すると、リング状板部14の中
央の開口部15からオイルミストを含んだ気体が吸入さ
れ、羽根部16に沿って流れるが、この際、羽根部16
に屈曲部16aが設けてあるので、く字状の羽根部16
のバッフル効果によりオイルミストを含んだ気体の流れ
る向きが変えられながら羽根部16に衝突して気体から
オイルミストの凝集物が分離される。そして、く字状に
屈曲した羽根部16の屈曲部16aよりも外側部分16
bを円板部13の外周端よりも外方に突出させると共に
該く字状に屈曲した羽根部16のうち屈曲部16aより
も外側部分16bを屈曲部16aよりも内側部分16c
に対して捩じって回転方向に対して屈曲部16aよりも
外側部分16bの前端16dと後端16eとがずれるよ
うに傾斜させてあるので、気体に比べ重いオイルミスト
の凝集物はファン4の遠心力によりファン4の外周方向
に飛ばされてケーシング9の内周壁24に衝突して捕捉
し、オイルミストの凝集物が分離された気体は捩じって
傾斜した羽根部16の外側部分16bにガイドされて後
方に送られるものであり、このことにより、分離したオ
イルミストと気体とがファン4から出る際の主な流出方
向が変えられてオイルミストを効率良く捕捉できるよう
になるものである。また、後方に送られた気体は案内羽
根体12の後板17の外周部前面の案内羽根部20の端
部の連出部20aにガイドされて強力な旋回流を生じ、
この旋回流により中心部への吸い込みを効率良くすると
同時に比重の大きいオイルミストは壁面方向へ気体流は
案内羽根体により中心部へと案内されて分離されるもの
であり、このことによりよりいっそうオイルミストを気
体から分離して効率良く捕捉できることになる。
【0010】
【実施例】以下、本考案を添付図面に示す実施例に基づ
いて詳述する。ファン4は図1、図2に示すようにモー
タ軸10に円板部13を固定し、この円板部13の前方
に中央部が開口部15となったリング状板部14を対向
配置し、リング状板部14と円板部13との間に前面視
でく字状に屈曲した羽根部16を複数枚架設して構成し
てある。ここで、く字状に屈曲した羽根部16は、屈曲
部16aよりも外側部分16bが円板部13の外周端よ
りも外方に突出させてあり、また、このく字状に屈曲し
た羽根部16の屈曲部16aよりも外側部分16bが屈
曲部16aよりも内側部分16cに対して捩じってあっ
て、回転方向に対して屈曲部16aよりも外側部分16
bの前端16dと後端16eとがずれるように傾斜させ
てある。
【0011】上記のような構成のファン4は図3乃至図
8に示すようにオイルミスト除去装置のファンとして使
用するものである。図7、図8にはオイルミスト除去装
置8が示してある。このオイルミスト除去装置8の外殻
のケーシング9の一端部に吸い込み部2を設け、ケーシ
ング9の他端部に排気部3を設けてケーシング9内に吸
い込み部2から排気部3に至るオイルミスト除去風路1
を構成してある。ケーシング9内にはモータ11により
回転するモータ軸10が貫挿してあり、モータ軸10に
複数のファン4が固定してあり、ファン4とファン4と
の間に案内羽根体12が設けてある。ここで、オイルミ
スト除去装置8に用いるファン4として上記した図1、
図2に示す本考案に係るファン4を用いるものである。
【0012】案内羽根体12は中央部に孔部19を有す
る大径の後板17とこれよりも小径の前板18を対向配
置し、前板18と後板17との間に案内羽根部20を架
設して構成してある。この案内羽根部20は図10に示
すようにファン4の羽根部16と同様に前面視でく字状
に屈曲してあり、案内羽根部20の屈曲部20bより外
側部20cが屈曲部20bよりも内側部20dに対して
捩じってあり、この案内羽根部20の屈曲部20bより
も外側部20cが図10に示すように後板17の外周端
まで到るように連出してあってこの連出部20aとなっ
ている。このように連出部20aは屈曲部20bよりも
内側部20dに対して捩じってあるが、この場合、図1
0においてハで示す部分が前方に位置し、ニで示す部分
が後方にずれて位置するように設定してある。
【0013】ケーシング9内にはファン4とファン4の
後方に隣接して案内羽根体12とが配置してあってケー
シング9の内周壁24によりファン4及び案内羽根体1
2の外周を囲んであり、この場合、ファン4の羽根部1
6の屈曲部16aよりも外方に突出した部分を案内羽根
体12の後板17の外周部前面の案内羽根部20の端部
の連出部20aに対向させてある。
【0014】ケーシング9は複数個の分割ケーシング体
21を連結して構成してあり、分割ケーシング体21同
士は鍔部22同士をボルト、ナットにより結合してあ
る。この場合、鍔部22間に案内羽根体12の後板17
の外周端部を挟持することで分割ケーシング体21同士
を連結する際に同時に案内羽根体12がケーシング9内
に取り付けられる。後板17の中央部の孔部19は後方
に隣り合うファン4のリング状板部14の開口部15に
対向するものである。そして、このようにして案内羽根
体12の後板17の外周端部を鍔部22間に挟持するこ
とにより、ファン4の外周から後方に流出した気体が案
内羽根体12の案内羽根部20の連出部20aにガイド
されて強力な旋回流を生じ、この旋回流により案内羽根
体12の中心部への吸い込みを効率良くすると同時に比
重の大きいオイルミストは壁面方向へ気体流は案内羽根
体12により中心部へと案内されて分離されるものであ
る。このようにして案内羽根体12の中心部へと案内さ
れた気体流は孔部19から出て後方に隣り合う次のファ
ン4の開口部15に流れ込むようになっている。
【0015】ケーシング9の内周壁24はファン4の遠
心力でファン4の外周方向に飛ばされるオイルミストの
凝集物が衝突するためのオイルミスト捕捉部7となって
いる。このオイルミスト捕捉部7となるケーシング9の
内周壁24の内面には図11に示すように螺旋状にオイ
ル排出溝25が形成してあり、螺旋状のオイル排出溝2
5の端部はケーシング9の全内周にわたって設けた環状
溝25a と連通し、環状溝25a の最下端部にケーシン
グ9を貫通するように排出孔26が設けてある。つま
り、オイルミスト捕捉部7で捕捉されたオイルミストは
螺旋状のオイル排出溝25を伝わって環状溝25a を介
して排出孔26から外部に排出されるものである。
【0016】図3に全体図として示す実施例では上記の
構成のオイルミスト除去装置8が図4、図5、図6に示
すように、箱体27内に内装してある。箱体27はベー
ス40に取り付けてあり、ベース40にオイルミスト除
去装置8が固定してあり、この場合、モータ11もベー
ス40に固定してある。そして、ベース40には皿部4
1が設けてあり、排出孔26からのオイルがこの皿部4
1に流れるようになっている。皿部41には排油孔42
が設けてある。この箱体27内には前室28とオイルミ
スト除去装置収納室29と後室30とに別れており、前
室28には吸い込み口31が設けてある。箱体27の側
部には着脱自在な窓部32が設けてあり、前室28の窓
部32と対向する位置にオイルミスト除去装置8の吸い
込み部2が開口しており、吸い込み部2に連通する支持
筒33が前室28内に突出させてある。そして、窓部3
2を取り外して箱体27の側部孔から筒状をした厚みの
厚いフィルター34を前室28内に挿入して筒状の厚み
の厚いフィルター34の後端部を支持筒33にはめ込ん
で取り付けてある。したがって、吸い込み口31から吸
われたオイルミストを含む気体は前室28内に入り、厚
みの厚いフィルター34を通過してオイルミスト除去装
置8の吸い込み部2に流入するようになっている。オイ
ルミスト除去装置8の排気部3はケーシング9の後部の
上部に設けてあって後室30の上部に連通している。後
室30は図12に示すように中仕切り35により2つの
部屋30a、30bに分割してあり、中仕切り35の下
方が開口して両部屋30a 、30bを連通している。そ
して排気部3を設けていない方の部屋30bの上部に箱
体27の排気口36が形成してある。つまり、排気部3
から部屋30a に流出した気体は部屋30a に設けた不
織布等の緩衝材44に当たって下方に流れ、中仕切り3
5の下方の開口を流れて部屋30b 内を上昇して排気口
36から排気されるのであるが、この場合、気体がU状
に蛇行させられるためオイルミストの再飛散を防止し、
また、後室30を通過することで消音がなされるもので
ある。また、緩衝材44に当たって再飛散が防止された
オイルは出口45から外部に排出される。
【0017】しかして、上記のような構成の本考案のフ
ァン4を用いたオイルミスト除去装置8によりオイルミ
スト発生源である旋盤や研削盤から発生するオイルミス
トを捕捉するのであるが、オイルミストを捕捉するに
は、ファン4を作動させると、オイルミストを含んだ気
体がフード(図示せず) 、ダクト(図示せず) を経て吸
い込み口31から前室28内に吸い込まれ、厚みの厚い
フィルター34により気体中に含まれている切粉、ある
いは研削砥粉等の塵あいが捕捉される。この場合、オイ
ルミストの一部が厚みの厚いフィルター34に捕捉され
る。厚みの厚いフィルター34を通過したオイルミスト
を含んだ気体はオイルミスト除去装置8の吸い込み部2
からオイルミスト除去風路1を通り、このオイルミスト
除去風路1を通過する際にオイルミストが分離捕捉され
て排気部3から気体が後室30に流れ、後室30を経て
排気口36から外部に排気されるものである。図5、図
6において、気体の流れを矢印で示している。なお、図
7、図8に示すように最終段のファンは従来と同じ遠心
タイプのファン4′を使用してある。
【0018】ここで、オイルミスト除去装置8によりオ
イルミストが除去されるのは次のようにして除去され
る。すなわち、ファン4を回転することで、第1段目の
ファン4の開口部15から流れ込んだオイルミストを含
んだ気体はく字状をした羽根部16間の間隙を通過して
く字状をした羽根部16に衝突してオイルミストを凝集
させ、凝集されたオイルミストの凝集物はファン4の回
転力による遠心力によって凝集大径化して質量を大きく
し、第1段の分割ケーシング体21の内周壁24に衝突
して第1段階でのオイルミスト凝集物の分離捕捉が行わ
れる。一方、く字状に屈曲した羽根部16の屈曲部16
aよりも外側部分16bを円板部13の外周端よりも外
方に突出させると共に該く字状に屈曲した羽根部16の
うち屈曲部16aよりも外側部分16bを屈曲部16a
よりも内側部分16cに対して捩じって回転方向に対し
て屈曲部16aよりも外側部分16bの前端16dと後
端16eとがずれるように傾斜させてあるので、上記の
ように気体に比べ重いオイルミストの凝集物はファン4
の遠心力によりファン4の外周方向(図7の矢印イ方
向)に飛ばされて分割ケーシング体21の内周壁24で
あるオイルミスト捕捉部7に衝突されて捕捉されるが、
オイルミストの凝集物が分離された気体は捩って傾斜し
た羽根部16の外側部分16bにガイドされて後方(図
7の矢印ロ方向,つまりモータ軸10の軸方向)に流
れ、この後方に流れた気体は案内羽根体12の後板17
の外周部前面の案内羽根部20の端部の連出部20aに
ガイドされて強力な旋回流を生じ、この旋回流により案
内羽根体12の中心部への吸い込みを効率良くすると同
時に比重の大きいオイルミストは案内羽根体12の壁面
方向へ気体流は案内羽根体12により中心部へと案内さ
れて分離されるものであり、このことによってよりいっ
そうオイルミストを気体から分離して効率良く捕捉でき
ることになる。そして、案内羽根体12を通過した気体
は次のファン4の開口部15に流れる。次のファン4の
開口部15に流入した気体にはオイルミストの一部が分
離されずに含まれているが、第2段目のファン4を通過
する際に上記の第1のファン4の作用と同様にしてオイ
ルミストの凝集物をファン4の遠心力により第2段目の
分割ケーシング体21の内周壁24に衝突して第2段階
でのオイルミスト凝集物の分離捕捉が行われ、一方、気
体はファン4の屈曲部16aよりも外側部分16bの傾
斜面にガイドされて後方に送られ、案内羽根体12の案
内羽根部20間を前述のように強力な旋回流を生じなが
ら通過して気体中のオイルミストを分離し、次のファン
4の開口部15に流れる。同様にして次々と気体中のオ
イルミストが気体から分離捕捉されるものである。この
ように同様のことを次々に繰り返しながらオイルミスト
除去装置8のオイルミスト除去風路1を通過することに
より気体中のオイルミストが除去されるのである。ケー
シング9の内周壁24であるオイルミスト捕捉部7に捕
捉されたオイルミストは螺旋状のオイル排出溝25を伝
わって風圧により排出孔26側に流れ、排出孔26から
ベース40に設けた皿部41側に排出されるものであ
る。
【0019】ここで、本考案においては、く字状に屈曲
した羽根部16の屈曲部16aよりも外側部分16bを
円板部13の外周端よりも外方に突出させると共に該く
字状に屈曲した羽根部16のうち屈曲部16aよりも外
側部分16bを屈曲部16aよりも内側部分16cに対
して捩じって回転方向に対して屈曲部16aよりも外側
部分16bの前端16dと後端16eとがずれるように
傾斜させてあるので、ファン4から外に出る際、気体に
比べて重いオイルミストの凝集物はファン4の遠心力に
よりファン4の外周方向に飛ばされるが、オイルミスト
の凝集物が分離された気体は捩じって傾斜した羽根部1
6の外側部分16bにガイドされて斜め後方に送られる
ものであり、このことにより、分離したオイルミストと
気体とがファン4から出る際の主な流出方向が変えられ
てオイルミストを効率良く捕捉でき、この結果、従来の
ようにオイルミスト除去風路1に膜状フィルターを設け
て、ここでオイルミストを凝集拡大する必要がなくな
り、次段階のファン4へとスムーズに送られ、処理風量
が大幅に向上することになるものである。この次段階の
ファン4へ送る際に案内羽根体12の外周端部に連出部
20aを設けておくことで、気体の流れがよりスムーズ
となるものである。
【0020】なお、上記実施例においては、ファン4を
多段に配置した実施例を示したが、ファン4及び案内羽
根体12をオイルミスト除去風路1の途中に一段配置し
たものであってもよい。また、オイルミスト除去風路1
も上記した実施例のものみのみ限定されず、オイルミス
トを含んだ気体をファン4により流しながら途中でオイ
ルミストと気体とを分離してオイルミストを除去するも
のであれば他の種々の形態のものであってもよいのは勿
論である。
【0021】
【考案の効果】本考案にあっては、叙述のように、モー
タ軸に固定した円板部の前方に中央部が開口部となった
リング状板部を対向配置すると共にリング状板部と円板
部との間に前面視でく字状に屈曲した羽根部を複数枚架
設してファンを構成し、く字状に屈曲した羽根部の屈曲
部よりも外側部分を円板部の外周端よりも外方に突出さ
せると共に該く字状に屈曲した羽根部の屈曲部よりも外
側部分を屈曲部よりも内側部分に対して捩じって回転方
向に対して屈曲部よりも外側部分の前端と後端とがずれ
るように傾斜させ、中央部に孔部を有する大径の後板よ
りも小径の前板を配置するとともに前板と後板との間に
案内羽根部を複数枚架設して案内羽根体を構成し、案内
羽根部の端部を後板の外周端まで到るように連出し、ケ
ーシング内にファンを配置するとともにケーシング内の
ファンの後に案内羽根体を配置し、ファンの羽根部の屈
曲部よりも外方に突出した部分を案内羽根体の後板の外
周部前面の案内羽根部の端部の連出部に対向させ、ケー
シングの内周壁によりファン及び案内羽根体の外周を囲
んであるので、ファンが回転すると、リング状板部の中
央の開口部からオイルミストを含んだ気体が吸入され、
羽根部に沿って流れるが、この際、く字状の羽根部のバ
ッフル効果によりオイルミストを含んだ気体の流れる向
きが変えられながら羽根部に衝突して気体からオイルミ
ストの凝集物が分離されるのはもちろん、く字状に屈曲
した羽根部の屈曲部よりも外側部分を円板部の外周端よ
りも外方に突出させると共に該く字状に屈曲した羽根部
のうち屈曲部よりも外側部分を屈曲部よりも内側部分に
対して捩じって回転方向に対して屈曲部よりも外側部分
の前端と後端とがずれるように傾斜させてあるので、気
体に比べ重いオイルミストの凝集物はファンの遠心力に
よりファンの外周方向に飛ばされるが、オイルミストの
凝集物が分離された気体は捩じって傾斜した羽根部の外
側部分にガイドされて後方に送られるものであり、この
ことにより、分離したオイルミストと気体とがファンか
ら出る際の主な流出方向が変えられてオイルミストを効
率良く分離して捕捉することができるものであり、ま
た、後方に送られた気体は案内羽根体の後板の外周部前
面の案内羽根部の端部の連出部にガイドされて強力な旋
回流を生じ、この旋回流により中心部への吸い込みを効
率良くすると同時に比重の大きいオイルミストは壁面方
向へ気体流は案内羽根体により中心部へと案内されて分
離されるものであり、このことによりよりいっそうオイ
ルミストを気体から分離して効率良く捕捉できることが
でき、また、連出部により気体の流れを良好にガイドで
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のファンの斜視図である。
【図2】同上の正面図である。
【図3】同上のファンを用いたオイルミスト除去装置の
全体斜視図である。
【図4】同上の一部省略斜視図である。
【図5】同上の側面断面図である。
【図6】同上の平面断面図である。
【図7】同上のオイルミスト除去装置部分の拡大断面図
である。
【図8】同上の分解斜視図である。
【図9】同上の作用説明図である。
【図10】(a)は同上に用いる案内羽根体の正面図で
あり、(b)は案内羽根部の正面図、(c)は側面図で
ある。
【図11】同上の分割ケーシング体のオイル排出溝を説
明するための概略斜視図である。
【図12】(a)(b)は後室部分を示す平面図及び正
面図である。
【図13】従来例のオイルミスト除去装置部分の拡大断
面図である。
【図14】同上の分解斜視図である。
【図15】同上に用いる従来例のファンの正面図であ
る。
【符号の説明】
10 モータ軸 13 円板部 14 リング状板部 15 開口部 16 羽根部 16a 屈曲部 16b 外側部分 16c 内側部分 16d 前端 16e 後端 17 後板 18 前板 20 案内羽根部 20a 連出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 枝村 瑞郎 大阪市中央区島之内1丁目20番19号 株 式会社クラコ内 (56)参考文献 特公 平7−18434(JP,B2) 特公 平7−18432(JP,B2) 特公 平7−18433(JP,B2) 特公 平6−73609(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01D 45/14

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ軸に固定した円板部の前方に中央
    部が開口部となったリング状板部を対向配置すると共に
    リング状板部と円板部との間に前面視でく字状に屈曲し
    た羽根部を複数枚架設してファンを構成し、く字状に屈
    曲した羽根部の屈曲部よりも外側部分を円板部の外周端
    よりも外方に突出させると共に該く字状に屈曲した羽根
    部の屈曲部よりも外側部分を屈曲部よりも内側部分に対
    して捩じって回転方向に対して屈曲部よりも外側部分の
    前端と後端とがずれるように傾斜させ、中央部に孔部を
    有する大径の後板よりも小径の前板を配置するとともに
    前板と後板との間に案内羽根部を複数枚架設して案内羽
    根体を構成し、案内羽根部の端部を後板の外周端まで到
    るように連出し、ケーシング内にファンを配置するとと
    もにケーシング内のファンの後に案内羽根体を配置し、
    ファンの羽根部の屈曲部よりも外方に突出した部分を案
    内羽根体の後板の外周部前面の案内羽根部の端部の連出
    部に対向させ、ケーシングの内周壁によりファン及び案
    内羽根体の外周を囲んで成ることを特徴とするオイルミ
    スト除去装置。
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