JP2571768B2 - 蒸気滅菌装置の運転方法 - Google Patents

蒸気滅菌装置の運転方法

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JP2571768B2 JP61136183A JP13618386A JP2571768B2 JP 2571768 B2 JP2571768 B2 JP 2571768B2 JP 61136183 A JP61136183 A JP 61136183A JP 13618386 A JP13618386 A JP 13618386A JP 2571768 B2 JP2571768 B2 JP 2571768B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明に係る蒸気滅菌装置の運転方法は、被滅菌
物、特に病院等において患者用衣服や手術衣等の繊維質
の被滅菌物を蒸気滅菌処理する際に利用出来る。
(従来の技術) 病院等に於いては、患者の使用済衣服や手術用具等に
付着した細菌による感染を防止するため、使用後はこれ
らの物品を蒸気滅菌装置内で高温の飽和水蒸気により滅
菌処理することが広く行なわれている。第1図は、この
様な場合に使用される蒸気滅菌装置の回路図を示してい
る。
図示しない扉を具えて被滅菌物を出し入れ自在な内筒
1と、この内筒1を囲んで設けられ蒸気チャンバ20を形
成する外筒2とから成る滅菌容器3において、内筒1に
は、途中に真空ポンプ4を設けた排出管5の一端と、滅
菌終了後、内筒1内に清浄空気を送り込むための空気フ
ィルタ11を一端に接続した空気管14の他端とを接続して
いる。
又、外筒2で囲まれた蒸気チャンバ20内には、蒸気発
生器6で作られる飽和蒸気を供給する給蒸管7の一端を
接続し、このチャンバ20に入った蒸気を更に内筒1内に
送り込むための連通管8の一端を内筒1に、他端をチャ
ンバ20に、それぞれ接続している。給蒸管7、連通管
8、空気管14には、それぞれ開閉弁17、18、16が設けら
れている。
上述の様に構成される従来の蒸気滅菌装置の運転方法
は次の通りである。
外筒2と内筒1との間の蒸気チャンバ20内には、常に
蒸気発生器から供給される高温の水蒸気を充満させて、
内筒1内の空気(又は水蒸気)及び被滅菌物を加温する
様にしている。この状態で内筒1内の空気を真空ポンプ
4を駆動して排出し、次いで連通管8の途中に設けた開
閉弁18を短時間開いてチャンバ20内に充満する高温の水
蒸気を内筒1内に送り込む。この操作を数回繰り返し行
なって、内筒1内に収納された被滅菌物と次の滅菌行程
時に内筒1内に送り込まれる水蒸気との馴染みを良くす
る真空行程を行ない、最後に内筒1内を真空にする。
この真空行程終了後、連通管8の途中の開閉弁18を開
く事により、蒸気チャンバ20内を経て高温、高圧の水蒸
気を内筒1内に送り込んでこの内筒1内に高温、高圧の
飽和水蒸気を充満させ、内筒1内に収納された被滅菌物
を滅菌する滅菌行程を行なう。
この滅菌行程終了後、連通管8の途中の開閉弁18を閉
じてから開閉弁5を開いて内筒1内に充満した水蒸気を
停止している真空ポンプの間隙を通して排出し、次いで
真空ポンプ4を運転して内筒1内を真空にし、チャンバ
20内に充満させた高温の水蒸気の熱で内筒1内を加温し
つつ、開閉弁16を間欠的に開閉して空気フィルタ11を通
過した清浄空気を内筒1内に送り込む作業を繰り返し行
ない、内筒1内に収納された被滅菌物を乾燥させる乾燥
行程を行なう。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、上述の様にして蒸気滅菌装置を運転する場
合、従来は次に述べる様な問題があった。
即ち、内筒1内に収納された常温の被滅菌物が滅菌行
程時に内筒1内に送り込まれる高温、高圧の飽和水蒸気
に触れると、飽和水蒸気が凝縮し、これにより被滅菌物
が濡れてしまう。前述の様に、滅菌行程終了後には水蒸
気で濡れた被滅菌物を乾燥させる乾燥行程があるが、手
術衣、包帯等の繊維質の被滅菌物がひどく濡れた場合に
は、繊維の深部まで水分が浸透するので、通常行なわれ
ている乾燥行程では深部まで十分に乾燥させる事ができ
ない。
滅菌行程時に内筒1内に送り込まれた飽和水蒸気によ
って被滅菌物がひどく濡れる事を防止するには、内筒1
内に水蒸気を送り込むのに先立ち被滅菌物を加温する事
により、高温の水蒸気が低温の被滅菌物に触れて凝縮す
るのを防止する事ができる。
この為、従来は内筒1と外筒2との間の蒸気チャンバ
20内に高温の水蒸気を充満させ、内筒1内の空気を加温
する事で内筒1内に収容された被滅菌物を加温する事
(予熱行程)が行なわれている。
ところが、包帯等繊維質の被滅菌物はカストと呼ばれ
る金属性の容器に収納した状態で内筒1内に収納する場
合が多く、この場合、単に内筒1内の空気を加温しただ
けでは、カスト内部に存在する被滅菌物の加温が十分に
行なわれない。又、繊維質の被滅菌物をカストに入れな
いで滅菌するときは、繊維内に浸透した飽和蒸気が繊維
の深部で凝縮し、被滅菌物の乾燥を不十分にする。
勿論加温時間を長くすればカスト内部の被滅菌物や繊
維質被滅菌物の加温も十分に行なえるが、滅菌処理に要
する時間が徒らに長くなる為、好ましくない。
本発明の蒸気滅菌装置の運転方法は、上述の様な不都
合を解消するものである。
(問題を解決するための手段) 本発明の蒸気滅菌装置の運転方法は、前述した従来の
運転方法の場合と同様に、滅菌容器内に被滅菌物を収納
した後、この滅菌容器内を真空にする真空行程と、この
真空行程に続いて高温の飽和水蒸気を滅菌容器に送り込
む滅菌行程と、滅菌行程に続いて再び滅菌室内を真空に
した後加温された空気を滅菌容器内に送り込む乾燥行程
とを有している。
更に、本発明の蒸気滅菌装置の運転方法に於いて、前
記真空行程の前に、滅菌容器内を真空にした後、この滅
菌容器内に加温空気を送り込んで被滅菌物の深部にまで
加温空気を迅速に到達させる浸透予熱行程を加えた事を
特徴としている。
この様な浸透予熱行程を加える事により、続いて行な
われる滅菌行程に於いて滅菌容器内に滅菌用の飽和水蒸
気を送り込む以前に、この滅菌容器に収納された被滅菌
物が深部まで十分に加温され、蒸気飽和水蒸気が低温の
被滅菌物に触れて凝縮し、この被滅菌物をひどく濡らす
事がなくなる。
(実施例) 次に、本発明の実施例について、図面を参照しつつ説
明する。
第2図は本発明の方法を実施するための蒸気滅菌装置
の第一実施例を示している。
内筒1を囲んだ滅菌容器を構成する外筒2の更に外周
を囲んで覆筒9を設け、この覆筒9に、一端に空気フィ
ルタ11を、途中に開閉弁16を設けた空気管14の他端を接
続して、覆筒9と外筒2との間に形成した空気チャンバ
21内に清浄空気を送り込み自在としている。
更に、蒸気覆筒9の内側の空気チャンバ21と内筒1と
を、途中に開閉弁19を有する連通管10で接続している。
この様に構成される蒸気滅菌装置を用いて内筒1内に
収納された被滅菌物を滅菌処理する場合は、外筒2と内
筒1との間の蒸気チャンバ20内に蒸気発生器6から供給
される高温の水蒸気を充満させて、内筒1内を加温する
と共に空気フィルタ11を通して覆筒9と外筒2との間の
空気チャンバ21内に充満させた清浄空気をも加温する。
この様に空気チャンバ21内で加温された清浄空気は、真
空ポンプ4を運転して内筒1を真空にした後、連通管10
の途中の開閉弁19を開いて内筒1内に送り込まれ、内筒
1内に収納された被滅菌物を加温する。
内筒1内は、上記加温空気の送り込みに先立つて真空
とされる為、この加温空気は、カストに収納された繊維
質の被滅菌物の内部の様に、通常では気体の進入し難い
深部にも効率良く進入し、この被滅菌物をまんべんなく
加温(浸透余熱)する。空気チャンバ21内で加温された
清浄空気は、滅菌行程に続く乾燥行程に於いても使用さ
れ、被滅菌物の乾燥が効率良く行なわれるようにする。
次に、第3図は本発明の方法を実施するための蒸気滅
菌装置の第二実施例を示している。
外筒2の外周面に沿って、或は蒸気チャンバ20内には
一端に空気フィルタ11を設けた伝熱管15を配設し、この
伝熱管15内を流れる清浄空気を、蒸気チャンバ20内の水
蒸気により加温自在としている。伝熱管15の他端は被滅
菌物を収納する内筒1に接続して、この内筒1内に加温
された清浄空気を送り込み自在としている。この第3図
に示した実施例の場合も、前述の第2図に示した実施例
の場合と同様に、外筒2内に蓄えられた高温の水蒸気と
熱交換して加温された伝熱管15内の空気を、第一実施例
と同様に浸透予熱行程時に内筒1内に送り込んで浸透余
熱を行なう。
更に、第4図は本発明の方法を実施するための蒸気滅
菌装置の第三実施例を示している。
一端に空気フィルタ11を設け、他端を内筒1に接続し
た空気管14の途中には、電気ヒータ13を具えた加温器12
を設け、この空気管14内を流通する清浄空気を加温自在
としている。この第三実施例においては、通電すること
によって発熱させたヒータ13の周囲を空気フィルタ11か
ら導いた空気を通過させる事によってこの空気を加温
し、浸透予熱空気として利用する。この様にヒータ3を
用いる方法は、滅菌容器の壁が一重の場合に有効であ
る。
尚、何れの実施例に於ける場合も、内筒1内を真空に
した後浸透予熱空気を送り込む加温操作が1回では不足
の場合は、この操作を複数回繰り返して行なう。
なお、実願昭57−125719号(実開昭59−30237号)、
実願昭57−125729号(実開昭59−30238号)の各マイク
ロフィルム、特開昭51−117353号公報、特開昭60−1659
57号公報等には、蒸気滅菌行程に先立って被滅菌物を予
熱することが記載されているが、これらは輻射熱により
被滅菌物の外面を加温する輻射予熱であって、本発明に
ように真空状態で加温空気を滅菌器内に進入させ、被滅
菌物を深部まで加温する浸透予熱を示すものではない。
(発明の効果) 本発明の蒸気滅菌装置の運転方法は以上に述べた通
り、水蒸気送り込みに先立って被滅菌物を十分に加温す
る事が可能な浸透予熱行程を行なうものであるから、滅
菌行程時に送り込んだ飽和水蒸気が被滅菌物の表面では
勿論、深部に於いても凝縮する事がなく、従って被滅菌
物がひどく濡れないため、乾燥行程に多く時間を要する
事がなく、滅菌処理後の被滅菌物を直ちに再使用可能な
程度に乾燥する事ができる。
本発明の試験によると次の結果が得られた。
表面予熱 直径28cmの丸型カストにリネンを入れて大気圧にした
容器内に納め、蒸気ジャケットに蒸気を通して容器内を
90℃に加熱したとき、リネンの中心温度は30〜40分の加
熱で約10℃上昇した。
浸透予熱 同一条件で、容器内を真空にしたのち蒸気ジャケット
を通して90℃に加熱した空気を吹込む操作を数回繰返し
たとき、リネンの中心温度は18〜20℃に上昇した。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の蒸気滅菌装置の回路図、第2〜4図は本
発明を実施する場合に使用する蒸気滅菌装置の回路図で
ある。 1:内筒、2:外筒、3:滅菌容器、4:真空ポンプ、5:排気
管、6:蒸気発生器、7:給蒸管、8:連通管、9:覆筒、10:
連通管、11:空気フィルタ、12:加温器、13:ヒータ、14:
空気管、15:伝熱管、16、17、18、19:開閉弁、20:蒸気
チャンバ、21:空気チャンバ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】滅菌容器内に被滅菌物を収納した後、この
    滅菌容器内を真空にする真空行程と、この真空行程に続
    いて高温の飽和水蒸気を滅菌容器内に送り込む滅菌行程
    と、滅菌行程に続いて再び滅菌室内を真空にした後加温
    された空気を滅菌容器内に送り込む乾燥行程とを有する
    蒸気滅菌装置の運転方法に於いて、前記滅菌行程前の真
    空行程に先立って、滅菌容器内を真空にした後、この滅
    菌容器内に加温空気を送り込む浸透予熱行程を加えた事
    を特徴とする蒸気滅菌装置の運転方法。
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