JP2569956Y2 - 入退容易なシャワーバス - Google Patents

入退容易なシャワーバス

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JP2569956Y2
JP2569956Y2 JP1991049715U JP4971591U JP2569956Y2 JP 2569956 Y2 JP2569956 Y2 JP 2569956Y2 JP 1991049715 U JP1991049715 U JP 1991049715U JP 4971591 U JP4971591 U JP 4971591U JP 2569956 Y2 JP2569956 Y2 JP 2569956Y2
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康成 奥村
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正勝 廣恵
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、寝たきり病人等の入浴
に供されるシャワーバスに関する。
【0002】
【従来の技術】本考案の従来技術としては、実公昭51
−2049号公報にみられるようなものが存在してい
る。この公報には、開閉自在な蓋体を有する浴槽本体の
内方上部に手摺杆を配設し、この手摺杆に担架側のフッ
ク状係金具を係止することによって担架を係止し、担架
上の入浴者を浴槽本体の上部に保持するように構成した
シャワーバスが開示されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来のシャワーバス
は、上述のような構成になるものであったので、一般担
架に入浴者を乗せた上でその担架を台車に載せて浴槽本
体に接合し、担架を浴槽本体に載せる。その際、担架の
両端を少なくとも二人で手提するという複数人数の作業
が必要になるので、介助労力が多くなり、そのコストも
多く掛る。
【0004】また、一人作業で入浴させるには、空の入
浴用担架を予め浴槽本体側の手摺杆に係止しておいて、
その入浴用担架上に、入浴者を運んできた別の一般担架
から抱えて乗せ換えねばならないので、介助者の負担が
過大になると共に、移乗時に脱落等の危険性が有り、入
浴者にも余計な負担や不安感を与えてしまうという問題
がある。
【0005】この問題点を解消する為に、担架に乗った
患者をその担架ごと浴槽本体に挿入する構成とした場合
には、担架部分を一体的に有するストレッチャを浴槽に
ドッキングするに際して、短時間に容易にドッキングで
きるものが望まれるのである。
【0006】さらに、担架部分が浴槽本体から引き出さ
れる時には、床や通路等を濡らさない為に担架部分から
滴る湯を除去できる事が望まれるのである。
【0007】又、シャワーを浴びせる際、シャワーの温
湯が入浴に好適な温度ではない湯である場合、例えば、
ノズルに至る管路中に残っていた冷めたい湯とか、施設
から供給されている湯水の圧力変動による熱過ぎる湯や
ぬる過ぎる湯の場合、それらの不適当な温度の湯が入浴
者に掛ることがあり、入浴者に危険や不快感や不安感を
与えるという問題があった。
【0008】又、一般的に、老人施設等では多数の入浴
者を限られた時間に入浴させる必要があるが、この様な
状況下では、入浴の際の洗浄作業において省力化、高能
率化が要求されており、入浴者に洗剤を塗る作業等にお
いても省力化が望まれていた。
【0009】本考案は、従来の技術における上述の問題
点に着目し、それらの問題点を払拭することを目的とし
て実施したもので、高能率に入浴ができ、介助負担が少
なく、安全に、また、入浴者にも負担や不安感等を持た
せることなく安心して入浴させ得るように改良した入退
容易なシャワーバスを提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案における入退容易なシャワーバスは、受槽
(1)と、受槽(1)に対して開閉自在な上蓋(2)
と、ノズル機構(4)等からなる給湯器(12)とを備
え、受槽(1)の上方部分に、ストレッチャー(6)に
設けられた担架部分(7)をストレッチャー(6)の移
動により出入可能に構成しており、前記受槽(1)の上
縁に、担架部分(7)に付着した水を除去する水滴除去
装置(19)が設けられていることを特徴とするシャワ
ーバスである。
【0011】又、受槽(1)と、受槽(1)に対して開
閉自在な上蓋(2)と、ノズル機構(4)等からなる給
湯器(12)とを備え、受槽(1)の上方部分に、スト
レッチャー(6)に設けられた担架部分(7)をストレ
ッチャー(6)の移動により出入可能に構成しており、
前記受槽(1)の底部にストレッチャー(6)を案内す
る溝(21)が設けられている。
【0012】又、受槽(1)と、受槽(1)に対して開
閉自在な上蓋(2)と、ノズル機構(4)等からなる給
湯器(12)とを備え、受槽(1)の上方部分に、スト
レッチャー(6)に設けられた担架部分(7)をストレ
ッチャー(6)の移動により出入可能に構成しており、
上蓋(2)の一方端を回動軸(26)とし、他方端の縁
には受槽(1)にドッキングしたストレッチャー(6)
の支持脚18を囲う切欠部(25)が設けられている。
【0013】又、受槽(1)と、受槽(1)に対して開
閉自在な上蓋(2)と、ノズル機構(4)等からなる給
湯器(12)とを備え、受槽(1)の上方部分に、スト
レッチャー(6)に設けられた担架部分(7)をストレ
ッチャー(6)の移動により出入可能に構成しており、
前記給湯器(12)には、入浴に適当な温度の湯をノズ
ル機構(4)に供給し入浴に不適当な温度の湯をノズル
機構(4)に供給しない湯温判別部(46)が設けられ
ている。
【0014】
【作用】上記入退容易なシャワーバスを用いて寝たきり
病人等を入浴させる場合は、担架部分7に入浴者を載せ
たストレッチャー6を移動させ、上蓋2が開かれた状態
の受槽1の長辺部から受槽上方部分に担架部分7を差し
込み移動させて、所期の態勢に位置させる。
【0015】受槽1の底部の溝21にストレッチャー6
の横枠部20を差し込む。然して、上蓋2を閉じてから
給湯器12を稼働させ、ミキシングバルブ3によって温
度調節された湯をノズル機構4から噴出させて入浴者に
対してシャワー洗いを行う。
【0016】湯温が入浴に適する温度に至っていない場
合には、湯温判別部46の作動によって湯を排水し、湯
温が入浴に適する温度に至っている場合には、湯をノズ
ル機構4へ供給する。
【0017】上蓋2の切欠部25及び水密用軟材22
は、ストレッチャー6の支持脚18を覆いシャワーが上
蓋2外へ飛散するのを防ぐ。
【0018】適当時間シャワー洗いを行った後、洗剤を
混合したシャワーをノズル機構4から噴出させる。
【0019】次に、ノズル機構4からの湯の噴出を止
め、上蓋2を開け、介助者が手作業で入浴者を洗う。そ
の洗浄作業が終了すれば、再び上蓋2を閉じて入浴者に
シャワーを付与し、洗剤や汚れを洗い流す。シャワーの
噴射強度は、湯量調節弁34で適宜に調節する。
【0020】上記一連の洗浄作業が全て終了した後は、
上蓋2を開けてストレッチャー6を受槽1から引き出
し、担架部分7と共にその上の入浴者を受槽1から外方
に出す。ストレッチャーを引き出す際、受槽1上縁の水
滴除去装置19が担架部分7の裏面に接触して、担架部
分7から滴る水を除去する。
【0021】受槽1から引き出したストレッチャー6を
所要の場所に移動し、入浴者を適宜元の位置へ運びシャ
ワー浴を終了する。
【0022】
【実施例】本考案の実施例を図面を参照して説明する。
入退容易なシャワーバスは、受槽1、上蓋2、給湯器1
2等を備える浴槽45と、ストレッチャー6とによって
構成される。
【0023】受槽1は、上方が開放された略長方形の箱
状体になっていて、その開放口の上方略半部に固定カバ
ー10が覆設固定されると共に、固定カバー10の浴槽
中央側の縁部分には、受槽1の長辺に沿う回動軸26に
よって上蓋2が開閉自在に装備され、閉じ態勢の上蓋2
と前記固定カバー10とによって受槽1の上部開放口が
覆われるようになっている。
【0024】上蓋2における回動軸26とは反対側の縁
には適宜間隔を有して二個の切欠部25が切り欠かれ、
その切欠部25の内側には水密用軟材22が取着されて
いる。
【0025】上蓋2には、上蓋2が閉じた状態にある時
の浴槽45内を観察する為に観察窓24が設けられてお
り、観察窓24は、入浴者の羞恥感を和らげる目的でス
モーク窓に形成されている。
【0026】また、受槽1の短辺部の一方には洗髪台9
が装設され、その洗髪台9の上方に対応する部位の上蓋
2及び固定カバー10には首出部11が切り欠かれてい
る。
【0027】受槽1と、上蓋2及び固定カバー10とに
よって構成される浴槽45には、水と湯を混合し指定し
た温度の湯を作る混合弁3と、混合弁3から出る湯の温
度を判別し、湯の供給を制御する湯温判別部46と、湯
温判別部46から出る適温の湯をノズル機構4に供給す
る給湯管5と、ノズル機構4に洗剤の具体例のボディシ
ャンプーを供給する洗剤供給部35と、湯及び或いは洗
剤を噴射するノズル機構4等からなる給湯器12が設け
られる。
【0028】ノズル機構4は、上下方向に所定の距離を
置いて二段に上管32a、下管32bが配設され、上管
32a、下管32bに複数個のノズル4aが取着され
る。下方のものは湯を上向きに噴出するように設けら
れ、上方のものは湯を下向きに噴出するように設けられ
る。上管32aの入口には、湯温判別部46から出る湯
を得ている洗剤供給部35が接続されている。
【0029】ノズル機構4におけるノズル4aは、入浴
者の胸部と背中部に対応する部位にあっては左右二列設
けられ、その他の部位には入浴者の身長方向に単列に設
けられており、それらのノズル4a群に湯を供給する上
下管32a、32bには、入浴者の足部が位置する側か
ら湯を進入供給させるようになっている。
【0030】つまり、胸部と背中部に対応する部位のノ
ズル4aが給湯管5の端末部となるように構成されてお
り、上下管32a、32bにおいて、胸部及び背中部に
対応する部位のノズル4aの給湯ラインの手前部には、
夫々放熱フィン8、8が介装されている。
【0031】給湯器12は、リザーブタンク13に蓄え
られた水を水用定圧ポンプ14で送給するとともに、湯
は湯発生源に直結する湯用定圧ポンプ15で送給して、
両者を混合弁3の操作で適温に混ぜ、温度および圧力の
安定した湯を湯温判別部46を介して上述の如く入浴者
の足が位置する側からノズル機構4に供給するように構
成されている。
【0032】さらに詳しく述べると、混合弁3から給湯
管5に至る間には、湯温判別部46と洗剤供給部35が
設けられており、混合弁3が故障し、許容温度を越える
熱い湯が混合弁3から出てくると、混合弁3の出力側に
設けた温度を検出するセンサ41と、所定の温度範囲を
設定する温度設定器37の出力とセンサ41と出力とを
比較する比較器42と、比較器42の出力を得て給湯管
路排水弁44と給湯弁30と洗剤弁47と洗剤弁47を
制御する弁駆動部43とが作動し、この弁駆動部43の
出力により給湯弁30が閉止作動し、湯路を遮断する。
湯路を遮断すると同時に給湯管路排水弁44が開く。
【0033】湯が入浴に不適当な低い温度である場合
も、前述と同様に湯温判別部46が作動し、湯をノズル
機構4には供給しないで排水する。
【0034】しかして、上記のように構成される浴槽の
上蓋2を開き、上管32a、下管32bにノズル4aを
設けてなるノズル機構4の、双方上下管32a、32b
の中間に横臥姿勢の入浴者を入れ、しかる後に上蓋2を
閉じ、シャワー洗いし、次いで上蓋2を開け、適宜に介
助者による手洗いを行う。
【0035】浴槽内への入浴者の出入を、本考案にあっ
てはストレツチャー6の移動により行うように構成して
いる。このため、ストレツチャー6は、キャスター16
によって水平面内であらゆる方向に自在に動き得る台車
17から立設する支持脚18で担架部分7を支持する構
造とされる。この支持脚18の上端はストレッチャー6
の一方の長辺の適宜箇所に適宜間隔をもって取着され
る。
【0036】ストレッチャー6を受槽1へドッキングさ
せる状況を今少し詳しく説明すると、ストレツチャー6
を移動させることによって、その担架部分7を上蓋2が
開いた受槽1の長辺部に横付けし、ストレツチャー6を
押し込み移動させれば、台車17の横枠部20が、受槽
1に設けられた溝21に入り込み、担架部分7は受槽1
の長辺の上縁上方を通過して上下のノズル4aの間に入
り込み、担架部分7の頭載部7aは洗髪台9上に位置す
る。
【0037】溝21の平面視形状は、基端入口部を広く
し、漸狭状にして中央部を狭くし、奥部を広幅にし、先
端部を尖頭状にしている。即ち、溝21の先端部には横
枠部20の先端が当接して横移動が不自在となるよう尖
頭状にしている。そして、この先端部には適宜厚のクッ
ション54が貼り付けられており、クッション54にて
横枠部20が先端部に当接する際の双方の衝撃振動を吸
収している。溝21の奥部はストレッチャー6に取着の
キャスター16が横枠部20への取着軸を中心に首振り
回動可能な程度の幅寸法と成し、即ちキャスター16が
その取付軸と輪体中心とにある偏心距離の存在の故の回
動が可能な程度に広幅な広幅部21aと成している。溝
21の奥部より手前の中央部は横枠部2の径よりやや大
きい程度の幅に狭幅にした狭幅部21bと成し、溝21
の両側板は横枠部2の横移動を制限するものと成してい
る。。溝21の基端入口部は、横枠部2の先端を基端入
口部に当てがい易いよう広幅に形成している。溝21の
基端入口部から中央部に至る辺は、溝21に進入する横
枠部2のガイドとなるよう漸狭状と成される。
【0038】上述の平面視形状の溝21では、基端入口
部が広幅なので、横枠部20を溝21の基端入口部に嵌
め易く、そして、溝21の両側板がガイドするので横枠
部20の先端を溝内部に導入し易く、横枠部20が奥へ
進入すると溝21中央部はその側板間隔が狭幅なので、
横枠部20の無用な横移動を制限し、溝21の先端部が
尖頭状になっているので、横枠部20を最奥まで差し込
むと、横枠部20の先端が、当該尖頭状部に当接して固
定状態となり、浴槽45に対するストレッチャー6の位
置を正確に定める事ができる。
【0039】ストレッチャー6を浴槽45から抜く時に
は、キャスター16は偏心距離の存在により首振り回動
するが、この首振り回動時の横枠部20横移動を許容す
るだけの余裕を溝21の側板間隔にもたせておいて、ス
トレッチャー6を浴槽45から抜き出す。
【0040】担架部分7は、ネット或いは多孔材など湯
水の通過が容易な部材を張設して構成されており、入浴
を終わった後の入浴者を浴槽45から出す際には、スト
レツチャー6を引き出し方向に移動する。この時、担架
部分7に付着した湯が浴槽45外に運び出され滴下する
ことを防ぐため、受槽1の長辺部の上縁には担架部分7
の裏面に接触して付着湯を除去する水滴除去装置19が
付設される。
【0041】水滴除去装置19の第一実施例は、受槽1
の長辺部の上縁に上方に向かって突起状に軟性線材を無
数に植設して成る水切りブラシ23であり、水切りブラ
シ23の上方を通過する担架部分7のネット等の裏面に
当該水切りブラシ23が接触し、ネット等の裏面に付着
している湯を取り除く。
【0042】水滴除去装置19の第二実施例は、図示を
省略しているが、受槽1の長辺部の上縁に設ける円筒状
又は円柱状に形成した回転可能なスポンジであり、水切
りブラシ23と同様に担架部分7の裏面に接触し、担架
部分7に付着している湯をスポンジ側に移動させ除去す
るものである。
【0043】水滴除去装置19の第三実施例は、図示を
省略しているが、上面に開口する空気噴出口を複数個受
槽1に設け、受槽1内の適宜位置にこの空気噴出口に圧
縮空気を供給する空気供給装置を設けてなり、空気噴出
口から噴射する温暖空気で担架部分7に付着した湯を移
動させ、分離し、及び乾燥除去するものである。
【0044】切欠部25は、ストレツチャー6における
支持脚18の上端部にかぶさるものであり、該切欠部2
5の内側には、支持脚18に密着し上蓋2の外方に湯が
飛散しないようにゴム板材等でなる水密用軟材22が取
着されている。
【0045】又、第1図中、27は上下管32a、32
bを上蓋2及び受槽1に取着する取着具であり、28は
上下管32a、32bへ供給する液体を導く可撓材でな
る可撓管であり、33はボディシャンプー等の洗剤を洗
剤液槽29に補給する洗剤補給口である。36は混合弁
3等の操作をする操作部である。
【0046】第2図に示す湯量調節弁34は、混合弁3
からノズル4aに向かう湯路を絞りシャワー圧を調節す
るものであり、シャワー洗剤選択スイッチ48はノズル
4aに至る液体を、湯のみとするか或いは湯にボディシ
ャンプーを混入したものとするかを選択的に切り換える
ものである。
【0047】洗剤を供給する洗剤供給部35は、洗剤を
貯溜する容器である洗剤液槽29と、洗剤液槽29中の
洗剤を通過する湯の力で吸い出し湯路に混入させるベン
チュリー管31等からなる。
【0048】湯温判別部46は上下管32a、32bの
前部に挿入設置されており、混合された湯の温度を検出
するセンサー41と、取り入れた湯を上下管32a、3
2b側に供給する給湯弁30と、給湯管路の湯を排水す
る給湯管路排水弁44と、センサー41の信号を得て給
湯弁30と給湯管路排水弁44を作動させる弁駆動回路
43とから成る。
【0049】湯温判別部46は、湯が入浴に適する温度
の場合は、取り入れた湯を上下管32a、32bに供給
し、湯が入浴に適する温度でない場合、即ち、湯がぬる
過ぎたり熱過ぎたりする場合は、取り入れた湯を排水す
る。尚、操作部36には湯が適温の場合に点灯する表示
灯53が取り付けられている。
【0050】又、38はハンドシャワーであり、39は
ハンドシャワー38に適温の湯を供給するハンドシャワ
ー用混合弁39であり、40は上管32aに感知部を取
着し操作部36に表示部を設けてなる温度計である。
【0051】図中、49は下管32bの先端部に連通さ
れ下管32b中の湯を排水する下管排水弁49であり、
50は上管32aの先端部に連通され上管32a中の湯
を排水する上管排水弁であり、51は下管32bの基端
部に連通され下管32bに空気を吸い込ませる下管空気
弁であり、52は上管32aの基端部に連通され上管3
2aに空気を吸い込ませる上管空気弁である。
【0052】給湯管路排水弁44が開く時には、同時に
上管排水弁50と下管排水弁49と上管空気弁52と下
管空気弁51が開き、ノズル機構4や給湯管5に残留す
る湯水を自然排水させる構成に成している。
【0053】
【考案の効果】本考案は、以上に説明したように構成さ
れているので、以下に記載する効果を奏する。従来のシ
ャワーバスは、入浴者を乗せた担架の両端を少なくとも
二人で手提する複数人数作業になるので介助労力及びそ
のコストが掛ってしまい、また、一人作業で入浴させる
には、空の担架を予め浴槽本体側の手摺杆に係止してセ
ットして置いて、その担架上に、入浴者を運んできた別
の担架から乗せ換えねばならないので、介助者の負担が
過大になると共に、移乗時に脱落等の危険性が有り、入
浴者にも余計な負担や不安感を与えてしまうという問題
があったが、本考案の入退容易なシャワーバスにおいて
は、入浴者を担架部分に載せたストレツチャーを移動さ
せるだけで、入浴者を浴槽内に入れたり浴槽から出した
りすることができるので、一人の介助者でも、負担を少
なく作業することができる。
【0054】また、担架から担架への乗せ換えがないの
で安全な上、入浴者に負担や不安感を与えることもな
い。又、受槽内に担架部分を係止内蔵しない構成であ
り、担架部分を容易に受槽から除去できるので、かなり
の重量(通常約30kg)の担架部分の取外し作業は不
要であり、受槽の掃除やメンテナンスが容易である。
【0055】上記担架とストレッチャーが一体的構造で
あるものにおいて、担架部分が受槽の上部から引き出さ
れる時、担架部分から滴り落ちる水を、水滴除去装置で
除去することができるものであるから、担架部分が移動
する時、担架部分から水滴が落ちてストレッチャーの通
路や床を濡らすという不都合な事態は起きない。
【0056】又、湯が床に落ちない様配慮した構成であ
るから、防水処理をしていない部屋での使用も可能であ
り、防水処理をしていない部屋において本考案のシャワ
ーバスを設置する上で好都合である。又、防水処理を施
す場合でも簡易なものでよく施設に掛る経費は割安とな
り、さらに漏水等の事態の発生を防ぐことができる。
【0057】又、ストレツチャーを受槽に合わせ、担架
部分が受槽の上部に至るようにするドッキング作業の
時、受槽の底部にストレッチャーの横枠部を案内する溝
が設けられているので、当該ドッキング作業が短時間の
内に正確且つ容易に行なえると共に、入浴者に無用の衝
突振動を与え不快感を抱かせることが無い。
【0058】又、蓋の開閉端側の縁に切欠きした切欠部
で支持脚を水密に囲うものであるから、上蓋が受槽のほ
ぼ全周にわたって密着される。故に、シャワーを作動さ
せた時に、上蓋外に湯が飛散することは無く、介助者に
とっては介助作業中に飛散湯を受けて濡れるという事態
は起きず好都合である。又、切欠部及び及び切欠部に取
着した水密用軟材の存在は、上蓋と受槽の気密を向上さ
せる事になり、低温の外気が蓋の内部に侵入せず、入浴
者の加温を妨げるということが無く、好都合である。
【0059】又、切欠部を有するシャワーバスでは、ス
トレッチャーの支持脚が切欠部に入るように位置させる
ものであるから、ストレッチャーが所定位置へ来るよう
にする事が重要となる。前述の溝構造により、切欠部に
支持脚が好適に入るようストレッチャーが所定の位置に
速やかに正確にドッキングでき、大変便利になったので
ある。
【0060】又、従来のシャワーバスでは、ノズル機構
に至る温湯が、入浴に好適な温度ではない湯である場
合、即ち、ノズルに至る管路中に残っていた冷めたい湯
や、施設から供給されている湯水の圧力が変動した時に
混合弁から過渡的に出る熱過ぎる湯やぬる過ぎる湯や、
混合弁が壊れた時にでる熱湯等の場合、これらの不適当
な湯が入浴者に掛かり、入浴者に危険や不快感や不安感
を与えるという問題があったが、本考案のシャワーバス
では、入浴に好適な温度ではない湯は湯温判別部で判別
した上、その湯を排水するものであるから、冷水や熱湯
により入浴者に危険や不快感や不安感を与えるという不
都合な事態は起こらない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の斜視図である。
【図2】本考案の配管系統図である。
【符号の説明】
1 受槽 2 上蓋 4 ノズル機構 4a ノズル 5 給湯管 6 ストレツチャー 7 担架部分 12 給湯器 18 支持脚 19 水滴除去装置 22 水密用軟材 25 切欠部 35 洗剤供給部 46 湯温判別部

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】受槽(1)と、受槽(1)に対して開閉自
    在な上蓋(2)と、ノズル機構(4)等からなる給湯器
    (12)とを備え、受槽(1)の上方部分に、ストレッ
    チャー(6)に設けられた担架部分(7)をストレッチ
    ャー(6)の移動により出入可能に構成しており、前記
    受槽(1)の上縁に、担架部分(7)に付着した水を除
    去する水滴除去装置(19)が設けられていることを特
    徴とする入退容易なシャワーバス。
  2. 【請求項2】受槽(1)と、受槽(1)に対して開閉自
    在な上蓋(2)と、ノズル機構(4)等からなる給湯器
    (12)とを備え、受槽(1)の上方部分に、ストレッ
    チャー(6)に設けられた担架部分(7)をストレッチ
    ャー(6)の移動により出入可能に構成しており、前記
    受槽(1)の底部にストレッチャー(6)を案内する溝
    (21)が設けられている入退容易なシャワーバス。
  3. 【請求項3】受槽(1)と、受槽(1)に対して開閉自
    在な上蓋(2)と、ノズル機構(4)等からなる給湯器
    (12)とを備え、受槽(1)の上方部分に、ストレッ
    チャー(6)に設けられた担架部分(7)をストレッチ
    ャー(6)の移動により出入可能に構成しており、上蓋
    (2)の一方端を回動軸(26)とし、他方端の縁には
    受槽(1)にドッキングしたストレッチャー(6)の支
    持脚(18)を囲う切欠部(25)が設けられている入
    退容易なシャワーバス。
  4. 【請求項4】受槽(1)と、受槽(1)に対して開閉自
    在な上蓋(2)と、ノズル機構(4)等からなる給湯器
    (12)とを備え、受槽(1)の上方部分に、ストレッ
    チャー(6)に設けられた担架部分(7)をストレッチ
    ャー(6)の移動により出入可能に構成しており、前記
    給湯器(12)には、入浴に適当な温度の湯をノズル機
    構(4)に供給し入浴に不適当な温度の湯をノズル機構
    (4)に供給しない湯温判別部(46)が設けられてい
    る入退容易なシャワーバス。
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