JP3499549B1 - 灌注浴装置 - Google Patents

灌注浴装置

Info

Publication number
JP3499549B1
JP3499549B1 JP2002265006A JP2002265006A JP3499549B1 JP 3499549 B1 JP3499549 B1 JP 3499549B1 JP 2002265006 A JP2002265006 A JP 2002265006A JP 2002265006 A JP2002265006 A JP 2002265006A JP 3499549 B1 JP3499549 B1 JP 3499549B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot water
supine
water supply
receiving tank
rotating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002265006A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004097585A (ja
Inventor
英生 住野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2002265006A priority Critical patent/JP3499549B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3499549B1 publication Critical patent/JP3499549B1/ja
Publication of JP2004097585A publication Critical patent/JP2004097585A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bathtubs, Showers, And Their Attachments (AREA)
  • Devices For Medical Bathing And Washing (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 設置場所を選ばず、かつ省スペースで、家庭
での使用も可能な灌注浴装置を提供する 【解決手段】 仰臥した人を支持する仰臥部20と、前
記仰臥部20を収納するシャワー室Sと、前記仰臥部2
0上の人Mに向って湯を噴出する複数のノズル15とを
備え、前記シャワー室Sが、水を受ける受槽13と、該
受槽13に対し回動する回動蓋11,12とで形成され
た灌注浴装置1に関する。前記回動蓋11,12を開い
た際に、前記仰臥部20の上面の全面が天に向って露出
すると共に、当該回動蓋11,12が前記仰臥部20の
下方に潜り込むように回転して、前記回動蓋11,12
が開いた状態になる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は灌注浴装置に関する
ものである。 【0002】 【従来の技術】入浴はかなりの運動量を要するため、年
配者には相当な体力的負担になる。特に、寝たきりの被
介護者を入浴させると耐力の消耗が著しい。そこで、被
介護者が仰臥したまま入浴し得るシャワーバスが提案さ
れている(たとえば、特許文献1参照)。図9に示すよ
うに、かかる従来のシャワーバス(灌注浴装置)100
は、一方の蓋101が他方の蓋102の内側に格納され
る。被介護者は、ストレッチャー105に仰臥したま
ま、シャワーバス100内に運ばれる。 【0003】 【特許文献1】実開平5−95533号公報 (第5−
11頁、第2図) 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、被介護者の搬
入は、一方の蓋101を開いた片側のみから行われるた
め、シャワーバス100の設置レイアウトに融通がきか
ない。また、被介護者をストレッチャー105ごとシャ
ワー室内に入れるため、シャワーバス100が大型化
し、家庭で使用するのが難しい。 【0005】したがって、本発明の目的は、設置場所を
選ばず、かつコンパクトで、家庭での使用も可能な灌注
浴装置を提供することである。 【0006】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の灌注浴装置は、水が上下に通過する多数の
孔を有し、かつ、仰臥した人を支持する仰臥部と、前記
仰臥部を収納するシャワー室と、前記仰臥部上の人に向
って湯を噴出する複数のノズルとを備え、前記シャワー
室が、水を受ける受槽と、該受槽に対し回動する回動蓋
とで形成された灌注浴装置において、前記回動蓋を開い
た際に、前記仰臥部の上面の全面が天に向って露出する
と共に、前記回動蓋の回動中心の軸線が前記仰臥部の長
手方向の中心に沿って設定されていることで、当該回動
蓋が前記仰臥部の下方に潜り込むように回転して、前記
回動蓋が開いた状態になり、前記回動蓋の内側に設けら
れて前記仰臥部の上から湯を噴出する複数の第1ノズル
に連通する第1給湯経路と、前記仰臥部の下方に設けら
れて前記仰臥部の下から湯を噴出する複数の第2ノズル
に連通する第2給湯経路とを備え、前記第1給湯経路に
は、当該第1給湯経路を開閉する開閉弁が設けられ、前
記回動蓋のうちの少なくとも一方の回動蓋の回動によ
り、前記開閉弁が開閉し、前記回動蓋を閉じると前記開
閉弁が開いて前記第1給湯経路への給湯が可能となり、
前記回動蓋を開くと前記開閉弁が閉じて前記第1給湯経
路への給湯が停止し、一方、前記回動蓋の開閉に関係な
く前記第2給湯経路には湯が供給される。 【0007】本発明によれば、仰臥部の左右どちらから
でも入浴者(被介護者)を移載可能である。そのため、
設置場所のレイアウトに拘わらず本装置を被介護者のベ
ッドの横に並べて設置することができる。したがって、
ベッドに仰臥部を横付けして入浴者を移載できるから、
移載時の介助者の負担を軽減することができる。その結
果、ホームヘルパーや女性など非力な人でも入浴介助を
行うことができる。また、ストレッチャー等を内部に収
容しないので、灌注浴装置の構造をコンパクトにするこ
とができる。そのため、設置スペースが小さくなるか
ら、家庭での使用も可能である。 【0008】なお、前記回動蓋が開く際に、前記回動蓋
が前記仰臥部の下方に潜り込むと共に、前記回動蓋が受
槽の内側に沿って当該受槽の内側に収納されるようにし
てもよい。かかる場合には、装置の側方に開いた蓋のた
めの空間を設ける必要がないので、省スペースの効果を
奏する。したがって、一般家庭にも設置しやすい。ま
た、シャワー後に蓋を開けた際に、蓋の内側の面からの
水垂れを防止できる。 【0009】また、前記回動蓋を前記仰臥部の長手方向
に対し左右に分割して設け、該分割された回動蓋の各々
が受槽に対し回動可能にしてもよい。また、前記仰臥部
を取り外し可能に設けてもよい。仰臥部を取り外し、一
方の回動蓋を閉、他方の回動蓋を開とすることで、当該
開いた回動蓋に対応する受槽の内面部分を2回に分けて
清掃することが可能となる。したがって、シャワー室内
を常に清潔に保つことができると共に、仰臥部をシャワ
ー室外で清掃・乾燥することができる。 【0010】さらに、前記回動蓋の回動中心に第1カプ
ラを設けてもよい。前記第1カプラにおける受槽の外側
の外部接続端には給湯ホースを接続する。一方、前記第
1カプラにおける受槽の内側の内部接続端には、第1の
給湯管を前記回動中心の軸線のまわりに回転自在に接続
する。前記第1給湯管には複数の第1ノズルが連通して
おり、複数の第1ノズルを前記回動蓋の内側に設ける。
かかる場合には、回動蓋の回転軸から給湯を行うので、
給湯経路の取りまわしがシンプルになる。また、上側の
ノズルを回動蓋の内側の面に設けたので、入浴者を仰臥
部の上方から移載することができる。 【0011】また、前記第1カプラから前記第1給湯管
に至る第1給湯経路に、当該第1給湯経路を開閉する開
閉弁を設ける。前記回動蓋のうちの少なくとも一方の回
動蓋の回動により、前記開閉弁が開閉する。前記回動蓋
を閉じると前記開閉弁が開いて給湯が可能となり、前記
回動蓋を開くと前記開閉弁が閉じて前記第1給湯経路へ
の給湯が停止する。したがって、回動蓋が開いた時に
は、シャワーが出ないので、装置外部への湯の飛散を防
止することができる。 【0012】また、前記第1カプラに前記第1給湯経路
とは別の第2の給湯経路を構成する第2の給湯管を接続
する。前記第2給湯経路には減圧弁を設けてもよい。前
記第2給湯経路前記仰臥部の下を通るように配設す
る。前記第2給湯経路が、前記仰臥部の下方に設けられ
た複数の第2ノズルに連通して、仰臥部の下からも湯を
噴出する。減圧弁により湯の噴出量を少なくすれば、回
動蓋を開いた状態で湯を噴出させても湯が飛散しない。
そのため、回動蓋を開いて仰臥部の下からシャワーを出
した状態で、介助者が入浴者の局部等を洗うことができ
る。 【0013】 【0014】また、前記受槽を支持すると共に、前記受
槽を貫通して受槽の内側に突出する脚部を設けてもよ
い。前記脚部の上端に前記仰臥部を載置すれば、受槽に
仰臥部の重量が負荷されないから、受槽を強度の小さい
素材で形成することができる。したがって、受槽の軽量
化およびコストダウンが可能である。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
にしたがって説明する。 全体構成:図1に示すように、本発明の灌注浴装置1
は、被介護者Mを仰臥したまま入浴させるための装置で
ある。図3の側面断面図に示すように、前記灌注浴装置
1は、仰臥部20、該仰臥部20を収納するシャワー室
S(図3(b),(c))および湯を噴出する複数のノ
ズル15,25(図3)を備えている。 【0016】図1(b)に示すように、前記シャワー室
Sは、湯を受ける受槽13と、該受槽13に対し回動す
る回動蓋11(11a,11b),12により、円筒形
に形成されている。図1(a)に示すように、前記仰臥
部20は、前記受槽13内に設けられている。前記回動
蓋11,12は、仰臥部20の長手方向Yに対し、左右
に分割されている。前記回動蓋11,12を、図1
(b)の全閉状態からそれぞれ開き、図1(a)のよう
に、仰臥部20の上面の全面を天に向って露出させるこ
とが可能である。 【0017】回動蓋11,12:図1(b)の前記回動
蓋11,12は、前記長手方向Yに対しても分割されて
おり、それぞれ一対の第1回動蓋11a,11bと、第
2回動蓋12,12により構成されている。前記第1回
動蓋11a,11bの回転中心には、後述する第1カプ
ラ30が設けられている。第1回動蓋11a,11b
は、第1カプラ30を中心に、受槽13の内面にガイド
されて、それぞれ回動することが可能である。一方、前
記第2回動蓋12,12の回転中心には、図1(a)の
回転軸8が設けられている。第2回動蓋12,12は、
回転軸8を中心に、受槽13の内面にガイドされて、そ
れぞれ回動することが可能である。 【0018】前記回動蓋11,12の回動中心の軸線A
Lは、前記仰臥部20の長手方向Yの中心に沿って設定
されている。そのため、図4の正面断面図に示すよう
に、図4(b)の回動蓋11(12)が、前記仰臥部2
0の下方に潜り込むように回転して、図4(a)に示す
ように、回動蓋11(12)が開いた状態になる。その
際、前記回動蓋11,12が受槽13の内側に沿って当
該受槽13の内側に収納される。したがって、前記回動
蓋11,12は、図1(a),図3(a)に示す全開状
態から、図2,図3(b)に示す第1回動蓋11のみを
閉じた半閉状態や、図1(b),図3(c)に示す両回
動蓋11,12を閉じた全閉状態などに設定することが
できる。なお、前記回動蓋11,12および受槽13に
は固定具17,18が設けられており、前記回動蓋1
1,12を、それぞれ、前記全開状態や半閉状態、全閉
状態に固定することができる。また、前記回動蓋11,
12には、該回動蓋11,12に対してスライド開閉可
能な窓19が設けられている。 【0019】仰臥部20: 図4(a),(b)に示すように、前記受槽13には、
下方から受槽13を貫通し、該受槽13の内側に突出す
る脚部21が設けられている。受槽13は脚部21に固
定されており、脚部21と受槽13との接合部には、シ
ールが施されている。前記仰臥部20は脚部21の上端
に載置されている。したがって、受槽13には仰臥部2
0の重量が負荷されないので、受槽13の軽量化および
コストダウンを図り得る。前記仰臥部20には、湯が上
下に通過する多数の孔が設けられている。仰臥部20に
は、たとえば、パンチングメタルや金属ないし樹脂性の
網等を採用することができる。仰臥部20は、上方に持
ち上げることで、図8に示すように、脚部21から取り
外すことが可能である。 【0020】図4に示す前記受槽13の下端部には排出
孔13aが穿孔されており、該排出孔13aには排出ホ
ース4が接続されている。一方、図3に示すように、受
槽13は、前記長手方向Yにおいて、前記排出ホース4
側に向って傾斜している。したがって、図4に示すよう
に、受槽13内に流れ込んだ湯は、該受槽13に穿孔さ
れた排出孔13a(図4)を通り、前記排出ホース4か
ら排出される。なお、前記排出ホース4には、排出ポン
プ46(図5)が接続されている。 【0021】給湯経路:本装置1は、たとえば、病院や
家庭などで使用することができるが、以下の説明では、
家庭で使用する場合を例示して説明する。かかる場合に
は、給湯器などを用いる代わりに、図7(a)に示すよ
うに、風呂桶41内の湯を使用してもよい。風呂桶41
内の湯を用いることにより、安定した温度の湯を供給す
ることができると共に、ガスの配管などが不要になり、
より安価に本装置を製造することができる。 【0022】図5に示すように、吸湯ポンプ45によっ
て、前記風呂桶41からくみ上げられた湯は、第1フィ
ルタ42、殺菌装置43および炭粒を封止した第2フィ
ルタ44を通って浄化された後、給湯ホース3を介して
前記第1カプラ30に送られる。前記殺菌装置43とし
ては、たとえば、殺菌用の薬品を湯に混入する他に、強
酸性水を生成するための電解水生成装置であってもよ
い。また、第2フィルタ44として、炭を用いることに
より、炭の持つ強い殺菌作用や浄化作用を利用すること
ができる。 【0023】前記第1カプラ30には、第1給湯管14
が接続されており、該第1カプラ30から第1給湯管
4に至る第1給湯経路1Aが形成されている。第1給湯
14は、一方の第1回動蓋11a内に固定されてい
る。第1給湯管14には、複数の第1ノズル15が連通
している。前記第1ノズル15は第1回動蓋11aの内
側に向って設けられており、図3に示す介護者Mの上
側から湯が噴出される。 【0024】一方、図5の第1カプラ30には、第2給
湯管24が接続されており、第1カプラ30から第2給
湯管24に至る第2給湯経路2Aが形成されている。前
記第2給湯経路2Aには減圧弁38が設けられ、かつ、
前記第2給湯経路2Aは前記仰臥部20の下を通るよう
に配設されている。前記第2給湯管24には、前記仰臥
部20の下方に設けられた前記第2ノズル25が連通し
ており、仰臥部20の下からも湯が噴出される。前記減
圧弁38により、第2ノズル25からの噴出圧が前記第
1ノズル15からの噴出圧よりも小さな値になるように
設定されている。なお、第2ノズル25の噴射位置は、
仰臥部20上に仰臥した被介護者Mの局部など汚れ易い
部分を中心に設けるのが好ましい。また、前記吸湯ポン
プ45の出力を変化させることにより、前記第1ノズル
15や第2ノズル25からの湯の噴出圧を調整すること
が可能である。吸湯ポンプ45の出力調整用のスイッチ
は、介護者に近い装置本体1に設けるのが好ましい。 【0025】前記ノズル15,25から噴出された湯
は、前記排出ポンプ46によって排出ホース4から排出
される。前記排出ホース4には、分岐弁47が設けられ
ている。分岐弁47により、排出された湯を下水に排出
するか、再度、風呂桶41に戻すかを選択することがで
きる。 【0026】図1(b)の前記第1給湯経路14の端部
には、第2カプラ16が設けられている。図3(b)に
示すように、前記第2カプラ16の先端にシャワーヘッ
ド26を取り付け、該シャワーヘッド26から湯を噴出
させることが可能である。 【0027】第1カプラ30:図6に示すように、前記
第1カプラ30は、固定部35と、該固定部35に対し
て回動自在に設けられた回動部36を備えている。前記
固定部35は、前記受槽13に固定されている。前記固
定部35の端部、すなわち、第1カプラ30における受
槽13の外側の外部接続端33には、給湯ホース3が接
続されている。前記回動部36の端部、すなわち、第1
カプラ30における受槽13の内側の内部接続端34に
は、前記第1給湯経路14が接続されている。回動部3
6には一方の第1回動蓋11aが固定されている。した
がって、第1回動蓋11aが受槽13に対して回動する
と、当該第1回動蓋11aの回動に連動して回動部36
が回動する。なお、他方の第1回動蓋11bは、前記回
動部36に対して回動自在に設けられている。 【0028】前記固定部35および回動部36は開閉弁
37を形成している。図1(b)に示すように、第1回
動蓋11aが閉じている場合には、図6(a)に示すよ
うに、給湯ホース3からの湯が固定部35および回動部
36を通り、第1給湯経路1Aに対して給湯が可能とな
る。一方、図1(a)に示すように、第1回動蓋11a
を開くと、図6(b)に示すように、回動部36が回転
し、第1給湯経路1Aが閉止されて給湯が停止される。
したがって、第1回動蓋11aの開閉に、第1給湯経路
1Aの湯の停止と供給が連動している。 【0029】前記固定部35の下部には、前記第2給湯
管24が接続されている。前記給湯ホース3からの湯
は、固定部35内において分岐され、前記第2給湯経路
2Aにも供給される。したがって、第1回動蓋11aの
開閉に関係なく、第2給湯経路2Aには湯が供給され
る。このように、第1回動蓋11の回転中心に第1カプ
ラ30を設け、該第1カプラ30から給湯を行うように
したので、給湯経路1A,2Aの取りまわしをシンプル
に行うことができる。 【0030】なお、脚部21の下端部には、図示しない
キャスタを設けてもよく、そうすれば、灌注浴装置1を
押して移動させることが可能である。また、脚部21に
は、図示しない高さ調整具が設けられており、仰臥部2
0の高さ位置を変更することができる。 【0031】入浴方法:まず、図7(a)に示すよう
に、風呂を適温になるまで沸かした後、該風呂桶41内
に給湯ホース3および排出ホース4を入れる。つぎに、
ベッドBに横付けした灌注浴装置1の前記回動蓋11,
12を開き、図1の全開状態にする。その後、ベッドB
上の被介護者Mを灌注浴装置1の仰臥部20上に移載す
る。ここで、図1(a)に示すように、前記回動蓋1
1,12を全開状態にすることにより、被介護者Mを仰
臥部20の上方から移載する。 【0032】介護者が所定の操作を行い、前記吸湯ポン
プ45を始動させると、図3(a)に示すように、湯が
前記第2ノズル25から噴射される。ここで、図6
(b)に示すように、前記回動蓋11aが開いており、
前記開閉弁37が閉止されている。そのため、第1給湯
経路1Aには湯が送られず、固定部35から減圧弁38
を介して第2給湯経路2Aにのみ湯が送られる。したが
って、前記仰臥部20の下方からのみ湯が噴射されるの
で、装置外部への湯の飛散を防止することができる。ま
た、減圧弁38により、第2ノズル25からの湯の噴出
量が少なく規制されるので、回動蓋11,12を開いた
状態であっても、湯の飛散を防止することができる。介
護者は、仰臥部20の下から噴射される湯で、被介護者
Mの局部などを洗う。 【0033】その後、図2に示すように、第1回動蓋1
1a,11bを回転させて、半閉状態に設定する。な
お、介護者は、前記固定具17を用いて、前記第1回動
蓋11を前記半開状態に固定する。図6(a)に示すよ
うに、前記第1回動蓋11を回転させると、一方の第1
回動蓋11aの回転に伴い前記回動部36が回転され
る。該回転により、開閉弁37が開き前記第2給湯経路
2Aと共に、第1給湯経路1Aにも湯が供給される。し
たがって、図3(b)に示すように、上方の前記第1ノ
ズル15からも湯が噴射され、被介護者Mの上下から湯
が噴射される。一方、介護者は、前記第2カプラ16に
前記シャワーヘッド26を取り付け、該シャワーヘッド
26を用いて被介護者Mの頭部をシャンプーする。前記
シャンプー中にも被介護者Mの上下から湯が噴射される
ので、被介護者Mの体温の低下を抑えることができる。 【0034】その後、シャワーヘッド26を取り外し、
図3(c)に示すように、前記第2回動蓋12を回転さ
せて、全閉状態に設定する。前記ノズル15,25から
被介護者Mに湯が噴射される。なお、必要に応じて、図
1(b)の前記窓19を開いて被介護者Mに話かけた
り、被介護者Mの体を洗う。また、必要に応じて、前記
分岐弁47を操作し、排出された湯を再度、風呂桶41
に戻して循環させてもよい。その後、吸湯ポンプ45を
停止させ、回動蓋11,12を開いて全開状態に設定
し、被介護者Mの体を拭いてベッドBに移載する。な
お、介護者は、必要に応じて吸湯ポンプ45の出力を調
整し、第1ノズル15や第2ノズル25からの湯の噴出
圧を調整する。 【0035】清掃方法:本装置1を清掃するには、以下
に述べるように、2回に分けて清掃する。まず、図8
(a)に示すように、一方の回動蓋11b,12を回転
させて閉じ、当該回転させた回動蓋11b,12の内側
や、受槽13の内側を清掃する。その後、当該回転させ
た回動蓋11b,12を開き、他方の回動蓋11a,1
2を回転させて閉じ、回動蓋11a,12の内側や、受
槽13の内側を清掃する。 【0036】ところで、図7(b)に示すように、家庭
においては、ベッドBの設置場所が部屋によって規制さ
れる場合が多い。また、図7(c)に示すように、病院
の病室においても、ベッドBの設置場所が規制される。
本装置1は、回動蓋11,12が受槽13の内側に収納
されるから、仰臥部20の左右どちらからでも被介護者
Mを移載することができる。したがって、ベッドBの設
置場所に拘わらず灌注浴装置1をベッドBに横付けして
用いることができる。 【0037】なお、前記実施形態では、回動蓋として、
長手方向Yに対して分割された第1および第2回動蓋1
1,12を用いたが、図2(b)に示すように、長手方
向Yに対して分割されていない左右一対の回転蓋11A
を用いてもよい。前記回転蓋11Aは、被介護者Mの頭
部部分に対応する側部が切除されている。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態にかかる灌注浴装置の全開
状態および全閉状態を示す概略斜視図である。 【図2】同灌注浴装置の半閉状態を示す概略斜視図であ
る。 【図3】入浴方法を示す灌注浴装置の側面断面図であ
る。 【図4】灌注浴装置の正面断面図である。 【図5】給湯経路を示す経路図である。 【図6】第1カプラを示す断面図である。 【図7】灌注浴装置の配置を示す平面断面図である。 【図8】清掃方法を示す灌注浴装置の平面断面図であ
る。 【図9】従来のシャワーバスを示す概略斜視図である。 【符号の説明】 1A:第1給湯経路 3:給湯ホース 11,11a,11b:第1回動蓋 12:第2回動蓋 13:受槽 14:第1給湯管 15:第1ノズル 16:第2カプラ 20:仰臥部 21:脚部 24:第2給湯管 25:第2ノズル 2A:第2給湯経路 30:第1カプラ 33:外部接続端 34:内部接続端 37:開閉弁 38:減圧弁 S:シャワー室 Y:長手方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−286297(JP,A) 特開2000−107253(JP,A) 特開 平9−168572(JP,A) 特開 平9−594(JP,A) 特開 平9−238992(JP,A) 特開 平9−192194(JP,A) 実開 平5−95533(JP,U) 実開 昭63−1529(JP,U) 実公 昭51−2049(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61H 33/00 310 A47K 3/022 A47K 3/28 A61H 33/08

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 水が上下に通過する多数の孔を有し、か
    つ、仰臥した人を支持する仰臥部と、前記仰臥部を収納
    するシャワー室と、前記仰臥部上の人に向って湯を噴出
    する複数のノズルとを備え、 前記シャワー室が、水を受ける受槽と、該受槽に対し回
    動する回動蓋とで形成された灌注浴装置において、前記受槽を支持すると共に、前記受槽を貫通して受槽の
    内側に突出する脚部を設け、 前記脚部の上端に前記仰臥部が取り外し可能に載置さ
    れ、 前記回動蓋を開いた際に、前記仰臥部の上面の全面が天
    に向って露出すると共に、前記回動蓋の回動中心の軸線
    が前記仰臥部の長手方向の中心に沿って設定されている
    ことで、当該回動蓋が前記仰臥部の下方に潜り込むよう
    に回転して、前記回動蓋が開いた状態になり、前記回動蓋が開く際に、前記回動蓋が前記仰臥部の下方
    に潜り込むと共に、前記回動蓋が受槽の内側に沿って当
    該受槽の内側に収納されるように入り込み、 前記回動蓋が前記仰臥部の長手方向に対し左右に分割し
    て設けられ、該分割された回動蓋の各々が受槽に対し回
    動可能であり、 前記回動蓋の回動中心に設けられたカプラと、 前記回動蓋の内側に設けられ、前記仰臥部の上から湯を
    噴出する複数の第1ノズルと、該第1ノズルに連通する
    第1給湯経路と、 前記仰臥部の下方に設けられ、前記仰臥部の下から湯を
    噴出する複数の第2ノズルと、該第2ノズルに連通する
    第2給湯経路とを備え、前記カプラにおける受槽の外側の外部接続端には、給湯
    ホースが接続可能であり、 前記カプラにおける受槽の内側の内部接続端には、前記
    第1給湯経路が、前記回動中心の軸線のまわりに回転自
    在に接続され、 前記第1給湯経路には、当該第1給湯経路を開閉する開
    閉弁が設けられ、前記回動蓋のうちの少なくとも一方の
    回動蓋の回動により、前記開閉弁が開閉し、 前記回動蓋を閉じると前記開閉弁が開いて前記第1給湯
    経路への給湯が可能となり、前記回動蓋を開くと前記開
    閉弁が閉じて前記第1給湯経路への給湯が停止し、 一方、前記第2給湯経路には減圧弁が設けられ、前記仰
    臥部の下から湯を噴出する第2ノズルからの噴出圧が前
    記仰臥部の上から湯を噴出する第1ノズルからの噴出圧
    よりも小さな値に設定され、前記回動蓋の開閉に関係な
    く前記第2給湯経路には湯が供給され、前記受槽の排出孔に排出ホースが接続されており、 前記排出ホースに排出ポンプが接続され、前記受槽内に
    流れ込んだ湯を前記排出ポンプにより前記排出ホースか
    ら強制的に排出する 灌注浴装置。
JP2002265006A 2002-09-11 2002-09-11 灌注浴装置 Expired - Lifetime JP3499549B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002265006A JP3499549B1 (ja) 2002-09-11 2002-09-11 灌注浴装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002265006A JP3499549B1 (ja) 2002-09-11 2002-09-11 灌注浴装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3499549B1 true JP3499549B1 (ja) 2004-02-23
JP2004097585A JP2004097585A (ja) 2004-04-02

Family

ID=31944483

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002265006A Expired - Lifetime JP3499549B1 (ja) 2002-09-11 2002-09-11 灌注浴装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3499549B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103300767A (zh) * 2013-06-26 2013-09-18 严红利 监测温度温感浴缸

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006305200A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Debero:Kk 足浴器
JP4698727B2 (ja) * 2008-12-25 2011-06-08 株式会社エア・テクノロジーズ 高圧容器用扉装置、高圧空間形成装置
SG11201507222WA (en) 2013-03-12 2015-10-29 Oreal Non-woven face mask and corresponding cosmetic treatment method.
CN105496681A (zh) * 2016-02-04 2016-04-20 周远远 一种护理床
CN105581702B (zh) * 2016-02-19 2017-12-12 安凯 太空淋浴器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103300767A (zh) * 2013-06-26 2013-09-18 严红利 监测温度温感浴缸

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004097585A (ja) 2004-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101292178B1 (ko) 고령자 및 장애인을 위한 자동 목욕장치
JP3499549B1 (ja) 灌注浴装置
KR20100125847A (ko) 좌변기용 비데
JP4005985B2 (ja) 肛門加熱洗浄装置
CN200984356Y (zh) 腔道冲洗器
KR20050091148A (ko) 목욕장치
US6434761B1 (en) Portable soaking and bath pan for treating perineal wounds
CN214127398U (zh) 一种卧床护理头部清洁装置
JP2001037843A (ja) シャワ−入浴兼用車椅子入浴装置
JP2006255298A (ja) フットバス用椅子
KR20020049704A (ko) 자동 세발장치
JP3118539B2 (ja) 身体洗浄装置
KR101940639B1 (ko) 목욕용 슈트
JP2004121504A (ja) シャワー装置
KR200351391Y1 (ko) 목욕장치
KR100680806B1 (ko) 좌욕기
JP3741988B2 (ja) 介護用浴槽装置
JP3056886B2 (ja) シャワーバス装置
KR200331696Y1 (ko) 좌욕 겸용 샤워캐비넷용 샤워컬럼
CN216652124U (zh) 直入式单盖薰蒸喷淋冲浪浴缸
JPH0243389Y2 (ja)
CN107692907B (zh) 一种用于儿科护理清洗的可移动式装置
KR200327276Y1 (ko) 의료용 욕조 겸용 메트리스
JPH0751050Y2 (ja) 入浴装置
JP3615277B2 (ja) 洗浄装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3499549

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081205

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081205

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091205

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091205

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101205

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101205

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121205

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121205

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131205

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term