JP2569950B2 - 窓用の駆動装置 - Google Patents

窓用の駆動装置

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JP2569950B2
JP2569950B2 JP2332900A JP33290090A JP2569950B2 JP 2569950 B2 JP2569950 B2 JP 2569950B2 JP 2332900 A JP2332900 A JP 2332900A JP 33290090 A JP33290090 A JP 33290090A JP 2569950 B2 JP2569950 B2 JP 2569950B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、建造物の窓等に適用される自動窓開閉装置
等の駆動装置に関する。
[従来の技術] 建造物の窓等においては最近では大型化が図られてい
ると共に内倒し開閉方式も採用されている。そしてこの
ような大型内倒し開閉方式の窓に対しては、自動窓開閉
装置が用いられ、集中制御により又は個別に窓の開閉が
行われる。
[発明が解決しようとする課題] しかし、このような自動窓開閉装置には、動力装置で
ある駆動装置が用いられ、この駆動装置に窓開閉指令を
与えることにより窓の施錠、施錠解除と窓の開閉とが自
動的に行われているうようなっているため、火災等の緊
急の場合等において手動により早急に窓を開放すべく施
錠を解除したい際には、この駆動装置の駆動源である例
えばモータ等が負荷となり、一挙動での施錠解除が極め
て困難である。
このような問題は、窓の施錠、施錠解除を自動的に行
う自動施錠装置のみを窓に設けた場合にも同様に生じ
る。
本発明は前記諸点に鑑みてなされたものであり、その
目的とするところは、緊急時の施錠解除を容易に行い得
る窓自動施錠装置用の駆動装置を提供することにある。
本発明の他の目的とするところは、緊急時の施錠解除
をも容易に行い得る自動窓開閉装置用の駆動装置を提供
することにある。
本発明の更に他の目的は、緊急時の施錠解除を容易に
行い得る上に、通常時の窓施錠、施錠解除及び窓開閉を
それ程動力を必要としないで行い得る窓自動施錠装置用
及び自動窓開閉装置用の駆動装置を提供することにあ
る。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば前記目的は、窓枠とこの窓枠に対して
内開き開閉自在な窓框との間に配置されており、窓框を
窓枠に対して固定する固定機構に、移動により窓枠に対
する窓框の固定及び固定解除をおこなわせるように、窓
框の周囲に移動自在に配設されて固定機構に連結され、
窓框の角部で曲折し得るように窓框の角部に配された可
撓性部を備えた可動体に対する駆動装置であって、可動
体を固定、固定解除指令に従って移動させるべく、可動
体に連結された自動移動力発生装置と、手動により作動
されることにより可動体と自動移動力発生装置との連結
を解除すると共に可動体と連結して可動体を移動させて
固定機構による窓框の窓枠への固定状態を解除させる手
動移動力発生装置とを具備した駆動装置によって達成さ
れる。
更に本発明によれば前記目的は、窓枠とこの窓枠に対
して内開き及び内倒し開閉自在な窓框との間に配置さ
れ、窓框を窓枠に対して内倒し開閉する内倒し開閉機構
と、窓枠と窓框との間に配置され、窓框を窓枠に対して
固定する固定機構と、窓框の周囲に移動自在に配設され
ており、移動により窓枠に対する窓框の内倒し開閉を内
倒し開閉機構におこわせる一方、窓枠に対する窓框の固
定及び固定解除を固定機構におこなわせるべく、内倒し
開閉機構及び固定機構に連結され、窓框の角部で曲折し
得るように窓框の角部に配された可撓性部を備えた可動
体とを具備する窓開閉装置の駆動装置であって、可動体
を窓内倒し及び固定指令に従って移動させるべく、可動
体に連結されて窓枠及び窓框のいずれか一方に取り付け
られた自動移動力発生装置と、窓枠及び窓框のいずれか
一方に取り付けられており、手動により作動されること
により可動体と自動移動力発生装置との連結を解除する
と共に可動体と連結して可動体を移動させて固定機構に
よる窓框への固定状態を解除させる手動移動力発生装置
とを具備した窓開閉装置の駆動装置によっても達成され
る。
また本発明によれば前記目的は、手動移動力発生装置
が、自動移動力発生装置の負荷とならないように、自動
移動力発生装置と非連結にされている上述の駆動装置に
よっても達成される。
本発明による駆動装置は、好ましい例では、内倒し開
閉機構を具備した窓に適用されるが、これに代えて内倒
し開閉機構を具備しない窓に適用しても本発明の効果を
奏し得るのである。本発明の駆動装置は、窓への適用に
際しては、窓枠、窓框のうちのいずれかに装着しても良
いが、可動体が窓框に移動自在に取り付けられる場合に
は、窓框に、可動体が窓枠に移動自在に取り付けられる
場合には、窓枠に夫々取り付けると可動体との連結が容
易となり好ましい場合がある。加えて、窓枠又は窓框に
取り付ける際に、下枠若しくは堅枠等又は下框若しくは
堅框等のうちのいずれの場所であっても良く、またこれ
らに埋め込んで取り付けても良い。
本発明における自動移動力発生装置は、例えばモータ
及び減速歯車装置等を具備して構成されるが、この場
合、モータ自体で所望の回転速度とトルクとが得られる
際には、減速歯車装置が省かれていても良い。また、本
発明の自動移動力発生装置としては、上述のモータ及び
減速歯車装置等を具備して構成されるものに限らず、空
気圧若しくは油圧等の流体圧を利用する空気シリンダ若
しくは油圧シリンダを具備したものをも採用し得る。本
発明移動力発生装置は、固定、固定解除若しくは窓内倒
し開閉指令に従って可動体を移動させるべく、作動され
るが、この指令は、駆動装置自体に内蔵された例えば電
子制御装置からのものであっても良いが、その他施錠、
窓開閉を集中制御するために他の場所に配置された集中
制御装置からの指令であっても良い。
本発明における可動体は、一つの例では、窓框の角部
において可撓性にされた帯状体であるが、これに代え
て、大部分が可撓性であっても良く、また、帯状体に代
えて鋼線(プッシュプルケーブル)、チェーン等からな
る紐状体を含んでいても良い。このような可動体は、窓
框の周囲に配置されるが、必ずしも窓框に移動自在に取
り付ける必要はなく、内倒し開閉機構等との関連で窓枠
に移動自在に取り付けることもできる。
本発明における手動移動力発生装置は、特に、緊急時
に作動されるものであるため、一挙動で、可動体と時代
移動力発生装置との連結を解除すると共に可動体と連結
して可動体を移動させて固定機構による窓框の窓枠への
固定状態を解除し得るように構成されていることが好ま
しく、この一つの例としては、回転ハンドルを装着し得
る歯車、ラック機構を具備してなる手動移動力発生装置
を提示し得るが、これに代えて、直線的に移動、例えば
滑動し得る操作ノブ付き滑り体を可動体に連結し、この
滑り体を手動により直線的に移動させて上述の解除動作
を行わせるようにした手動移動力発生装置であっても良
い。先の例からも明らかであるように、回転ハンドル
は、歯車に着脱自在であってもよいが、収納可能に歯車
に取り付けておいても良い。
[作用] このように構成された本発明の駆動装置では、自動移
動力発生装置が設けられているため、自動的に可動体を
移動させることができ、窓の施錠、施錠解除等を自動的
に行わせることができる上に、手動移動力発生装置が、
手動操作されることにより、自動移動力発生装置と可動
体との連結を解除するため、手動移動力発生装置の負荷
を低減し得た状態で以後の手動操作による施錠解除を続
行することができる。
また、手動移動力発生装置が、自動移動力発生装置の
負荷とならないように、自動移動力発生装置と非連結に
されている本発明によれば、自動移動力発生装置は、特
に大きな移動力を必要としないで所定の移動力でもっ
て、可動体を移動させることができる。
以下、本発明を、図面に示す具体例に基づいて更に詳
細に説明する。これにより前記発明及び更に他の発明が
明瞭となるであろう。
尚、本発明はこれら具体例に何等限定されないのであ
る。
[具体例] 第1図及び第2図において、基台1には、減速歯車装
置2に連結されたモータ3が取り付けられており、減速
歯車装置2の出力回転軸4は、継手5を介して送りねじ
6の一端に連結されており、送りねじ6は、軸心7を中
心としてA及びB方向に回転自在となるように、その両
端でそれぞれ軸受8及び9を介して基台1に支持されて
いる。送りねじ6には、ナット10が螺合して装着されて
おり、送りねじ6のA又はB方向の回転でナット10は、
C又はD方向に移動されるようになっている。ナット10
には、その下面側に凹所11が形成されており、凹所11に
は、コイルばね12により下方に付勢された係合片13が上
下移動自在に嵌装されており、係合片13の下方突出部14
は、連結板15に形成された横方向貫通孔16に上下方向移
動自在に嵌装されている。連結板15には、貫通孔16に直
交して連結板15の一端17で軸方向に開口した軸方向貫通
孔18が形成されている。連結板15自体は、ナット10及び
軸受9に対してC及びD方向に滑動自在に設けられてお
り、下方突出部14が貫通孔16に嵌装されて係合片13が凹
所11に嵌装されている場合には、連結板15は、係合片13
によるナット10の連結板15への連結作用でナット10のC
又はD方向の移動により同じくC又はD方向に移動され
る。連結板15と基台1との間には、軸受9を貫通してC
及びD方向に滑動自在に板19が配置されており、板19に
は、その上面に軸方向に伸長し貫通孔18に侵入自在な傾
斜面20を有した連結解除突出部21と突出部21に直交して
伸長する係合突出部22とが一体的に設けられている。板
19のD方向の移動において、貫通孔18に侵入した突出部
21は、その傾斜面20を介して係合片13を上方に持ち上げ
係合片13によるナット10と連結板15との連結を解除し、
突出部22は、突出部21によるナット10と連結板15との連
結解除動作の後、連結板15の一端17に当接して板19のD
方向の移動と共に連結板15をD方向に移動させる。板19
は軸受9を、突出部21は軸受8を夫々貫通して配されこ
れにより夫々のC及びD方向の移動が案内されている。
板19の一端はラック23に固着されており、ラック23は、
歯車支持部材24に取り付けられたローラ25等によりC及
びD方向に移動自在に支持されている。歯車支持部材24
には、ラック23に噛合した歯車26及び歯車27が回転自在
に取り付けられ、歯車26には、歯車27に噛合した歯車26
aが固着されている。歯車27の中心部には、回転ハンド
ル(図示せず)の一端が挿入される六角形貫通孔28が形
成されている。ナット10の移動方向に沿って近接スイッ
チ29、30及び31が設けられており、近接スイッチ29、30
及び31は夫々ナット10の到来を検出してその検出電気信
号を発生する。基台1には、またキースイッチ32がブラ
ケット33を介して取り付けられており、ブラケット33に
は、キー挿入孔34が形成されている。本例では、このよ
うにモータ3、減速歯車装置2、送りねじ6、ナット10
及び係合片13等により自動移動力発生装置が具体化され
ており、突出部21、22を有する板19、ラック23、歯車2
6、26a及び27等により手動移動力発生装置が具体化され
ている。
このように構成された本発明の駆動装置35は、例えば
第3図及び第4図に示すような内倒し及び内開き可能な
窓36の下框37に取り付けられたケース38内に装着されて
使用される。ここで、ケース38には、窓内倒し及び固定
指令を発するスイッチ39及び40が取り付けられていると
共に、貫通孔28及びキー挿入孔34に対応してハンドル挿
入孔41及びキー挿入孔42が形成されている。尚、下框37
の外側に、貫通孔28に対応して貫通孔を形成し、下框37
に形成したこの外側の貫通孔を介して窓36の外側から非
常時外部侵入用回転ハンドルの一端を貫通孔28に挿入し
て、回転ハンドルの操作で歯車27を回転し得るようにし
ても良い。
第3図及び第4図において、窓36は、上枠50、左堅枠
51、右堅枠52及び下枠53からなる窓枠54と、上框55、戸
当り框56、堅框57及び下框37からなる窓框58と、窓框58
に嵌込まれたガラス59と、戸当り框56に取り付けられた
手掛け60とを具備している。更に、窓36は、窓枠54と窓
框58との間に、内開き開閉のためのヒンジ機構61、内倒
し開閉のためのヒンジ機構62、内倒し及び内開き開閉共
用のヒンジ機構63、窓框58を窓枠54に対して固定する固
定機構である施錠機構64並びに内倒し開閉機構65を具備
している。また、窓框58の周囲には、移動自在に可動体
としての鋼製の帯状体66が配設されており、帯状体66
は、帯状体本体77と窓框58の角部で曲折し得るように窓
框58の角部に配された可撓性部80とを有しており、ま
た、帯状体66の一部である上述の連結板15は取り付け金
具67(第1図参照)を介して下框37の帯状体本体77に連
結されている。
ヒンジ機構61は、窓枠54に固定された軸68と、一方で
は、内倒し開閉機構65に連結され、他方では、軸68が装
着されて軸68に回動自在に連結された軸受69とからな
り、ヒンジ機構63と協同してガラス59を有した窓框58を
内開き開閉可能に窓枠54に支持する。
ヒンジ機構62は、帯状体66に連結されて窓框58に可動
に取り付けられた軸70と、窓枠54に固定されて取り付け
られた軸受71とからなり、帯状体66の移動で、窓の内開
き開閉及び施錠の際には、軸受71から軸70ははずされる
一方、内倒し開閉の際には、軸70は軸受71に挿入され
る。軸70が軸受71に挿入されている場合、ヒンジ機構62
は、ヒンジ機構63と協同してガラス59を有した窓框58を
内倒し開閉可能に窓枠54に支持する。
ヒンジ機構63は、窓框58に取り付けられたボール72と
窓枠54に取り付けられた球面軸受73とからなり、窓枠54
に対して窓框58を内倒し及び内開き開閉可能に支持す
る。
施錠機構64は、帯状体66に連結されて窓框58に可動に
取り付けられた掛金74と、窓枠54に固定されて取り付け
られた受金75とからなり、帯状体66の移動で、窓の施錠
の際、換言すれば、内倒し及び内開き開閉以外の際に
は、掛金74は受金75に係合して窓框58を窓枠54に固定
し、内倒し及び内開き開閉の際には、掛金74は受金75か
ら外れて窓枠54への窓框58の固定を解除する。
内倒し開閉機構65は、第5図から第7図に示すよう
に、上框55と窓枠54との間に設けられている。第5図か
ら第7図において、上框55には、対向する案内壁76が一
体的に形成されており、案内壁76間にC及びD方向に摺
動自在に帯状体66が配置されている。上框55に配置され
た帯状体66は、帯状体本体77と本体77の一端にねじ78等
を介して一端が連結された移動駒部79とを有している。
移動駒部79の他端上面には、係合突起84が一体的に形成
されており、その下面には、案内壁76によってC及びD
方向の移動が案内されるスライダ85がねじ81等によって
取り付けられている。帯状体本体77の一端が連結された
移動駒部79の一端には、V形突起86が形成されていると
共に、ピン87を介してリンク88の一端がE方向に回動自
在に連結されている。リンク88には、位置89から位置90
までの直線部91と位置90から位置92までの曲線部93とか
らなるカム溝94が形成されており、リンク88の他端に
は、ローラピン95が取り付けられている。カム溝94に
は、固定部材96の一端に取り付けられたカムローラ97が
係合しており、案内壁76に固定された固定部材96の一端
には、V形突起86に対して相補的形状をしたV形凹所98
が形成されている。固定部材96には、また、当接位置調
節用のねじ99を螺着した当接膨大部100が一体的に形成
されていると共に、リンク支え101がC及びD方向に移
動自在に配置された案内孔102が形成されている。リン
ク支え101のD方向の移動はねじ99により規制されてい
る。リンク支え101に取り付けられたピン103を介してリ
ンク104の一端がF方向に回動自在にリンク支え101に連
結されており、リンク104の他端は、ピン105を介してス
テイアーム106にG方向に回動自在に連結されている。
ステイアーム106の一端は、案内壁76にC及びD方向に
移動自在に取り付けられたスライダ107にピン108を介し
てJ方向に回動自在に連結されており、ステイアーム10
6の他端は、ヒンジ機構61の軸受69にねじ109等により連
結されている。ステイアーム106のほぼ中央部には、そ
の伸長方向に伸びる長孔110が形成されており、長孔110
にピン95が長孔110の伸びる方向に移動自在に配置され
ている。更にステイアーム106には、係合突起84に係合
する突条111が一体的に形成されている。
このように構成された本発明の窓36の内倒し及び内開
き開閉並びに施錠、施錠解除動作について第8図及び第
9図をも参照して説明する。
通常、窓36は施錠状態におかれ、施錠状態では、ナッ
ト10は近接スイッチ30の位置に停止しており、この位置
では第4図に示す掛金74は帯状体66により受金75の位置
にもたらされて掛金74と受金75とは係合して、窓框58
は、窓枠54に固定されて窓の内開きも内倒しもすること
ができない。なお、施錠状態では、ヒンジ機構62の軸70
は軸受71から離脱している。
スイッチ39を押すと、モータ3に電流が供給されてモ
ータ3が作動され、減速歯車装置2、出力回転軸4及び
継手5を介して送りねじ6が例えばA方向に回転され、
これによりナット10がC方向に移動されて連結板15もC
方向に移動される結果、連結板15に取り付け金具67を介
して連結された窓框58周囲の帯状体66も窓框58の周りで
C方向に移動される。帯状体66のこの移動で、掛金74、
軸70及び移動駒部79もC方向に移動され、掛金74は受金
75から外れて施錠が解除され、軸70は軸受71に挿入さ
れ、突起84の突条111への係合はなくなる。移動駒部79
がC方向に移動されると、移動駒部79にピン87を介して
連結されたリンク88は、同じくC方向に移動され、リン
ク88のこの移動でカムローラ97はカム溝94の直線部91に
沿って相対的にD方向に移動し次ぎに曲線部93に案内さ
れて相対的に移動する結果、リンク88は、ピン87を中心
としてE方向に回動される。リンク88のこの回動で、リ
ンク88の一端に設けられたピン95と長孔110でのステイ
アーム106との係合により、ピン95を介してリンク88に
連結されたステイアーム106は、ピン108を中心としてJ
方向に回動されて上框55から張り出されはじめ、ステイ
アーム106のこの張り出しで、窓框58は、回動中心Hを
中心として回動、即ち第3図に示すように内倒しされ
る。更に移動駒部79がC方向に移動されてV形突起86が
V形溝98に嵌入し、カムローラ97が位置92にもたらさ
れ、リンク支え101がC方向において案内孔102の端部に
もたらされると、窓框58は、最大に内倒しされ、窓36は
最大に内倒しに開かれる。このときナット10は近接スイ
ッチ29の位置に移動し、近接スイッチ29は、ナット10の
到来を検出してモータ3への通電を停止する信号を発
し、これによりモータ3の作動は停止される。尚、ナッ
ト10のC方向の移動中、スイッチ40を押すと、モータ3
の作動は一時停止される。この一時停止後、再びスイッ
チ39を押すとモータ3は作動されてナット10はC方向に
再び移動される一方、スイッチ39を押す代わりにスイッ
チ40を押すと、モータ3は逆転作動し、ナット10はD方
向に移動される。近接スイチ29によりナット10の到来が
検出されてモータ3の作動が停止された後に、スイッチ
40が押されると、モータ3は逆転作動を行い、ナット10
はD方向に移動される。ナット10のD方向の移動で、上
述と逆の動作が行われ、窓框58は完全に閉じられ、軸70
の軸受71への係合が解かれ、掛金74と受金75とが係合し
た状態となると、ナット10は近接スイッチ30の位置に到
来し、近接スイッチ30はこれを検出してモータ3の逆転
作動を停止する信号を発し、これによりモータ3は停止
される。
一方、キー挿入孔42及び34を介してキースイッチ32に
キーを挿入すると、モータ3はナット10をD方向に移動
させるように作動される。ナット10がこのように近接ス
イッチ30の配置位置からD方向に移動されて近接スイッ
チ31の配置位置まで移動されると、同じく帯状体66のD
方向の移動で、掛金74は受金75から外れ施錠が解除され
た状態となる一方、近接スイッチ31によるナット10の到
来検出でモータ3の作動が停止された状態となる。この
状態では、手掛け60を手で引くことにより、窓框58を、
回動中心線Vを中心として回動することができる。即ち
窓36を内開きすることができる。キースイッチ32に差し
込んであるキーを元に戻すと、モータ3は、ナット10を
C方向に移動させるように作動され、ナット10が近接ス
イッチ30に到来すると、近接スイッチ30は、モータ3の
作動を停止する信号を発し、これによりモータ3の作動
は停止される。
ところで、施錠された状態で、緊急に窓36を内開きし
たい場合、回転ハンドルの先端を孔28に挿入して手動で
歯車27を、板19がD方向に移動されるような方向に回転
する。歯車27がこのようにして回転されると、歯車27に
噛合する歯車26aが回転され、これにより歯車26aが固着
された歯車26が回転され、歯車26の回転と共にラック23
がD方向に移動され、ラック23に連結された板19が同じ
くD方向に移動される結果、傾斜面20を有する突出部21
が貫通孔18に侵入し、傾斜面20の先端が係合片13の下方
突出部14の下面にもぐりこみ、係合片13をばね12に抗し
て上方に押上げ、貫通孔16内における下方突出部14と連
結板15との係合を解除し、結果としてナット10と連結板
15との連結を解除する。この解除後、更に板19がD方向
に移動されると、突出部22が連結板15の一端17に当接し
て突出部22を介して連結板15は板19のD方向に移動に引
きづられて同じくD方向に移動され、連結板15のこのD
方向の移動で、窓框58周囲の帯状体66もD方向に移動さ
れ、掛金74が受金75から外れ、施錠が解除される。帯状
体66のD方向の移動では、軸70と軸受71とは互いに離反
するようになるため、施錠解除後は、手掛け60を手で引
くことにより窓36を内開きすることができる。尚、緊急
時には、窓36を早急に開けなければならない故、歯車27
の例えば一回転以内、好ましくは180度回転以内で施錠
解除状態になるように歯車26、26a及び27の歯車比を決
定する。回転ハンドルによる歯車27の回転は室内側から
もできるが、これに代えて、下框37の外側に形成された
貫通孔から回転ハンドルの一端を挿入して孔28に回転ハ
ンドルの一端を嵌め込んで歯車27の窓36の外からも回転
するようにしても良い。このように窓36の外からも施錠
解除を行うことができると、火災などの際における消防
隊による室内への侵入を、ガラス59を打ち破ることなく
行いえ、極めて有用である。また、窓36では、手動によ
る窓開閉において突出部21によりナット10と連結板15と
の連結を解除しているため、歯車27の回転でナット10を
移動させるためのトルクを必要とせず、容易に歯車27を
回転し得る。
そして窓36では、連結板15に対して板19が摺動自在に
配置されているため、換言すれば手動移動力発生装置が
自動移動力発生装置と非連結にされているため、モータ
3の作動では、板19、ラック23、歯車26、26a及び27が
モータ3の負荷とならず、従って窓36では、このような
手動移動力発生装置を具備しても、モータ3としては、
それ程大きな出力トルクを必要としなく、小型かつ低電
力なものを採用し得る。
尚、窓36としては、内倒し開きにおいて風圧などに耐
え得るように、内倒し開閉機構65と同様な他の内倒し開
閉機構150を付加して構成しても良い。
また、本例は内倒し開閉機構65を具備した窓36である
が、本発明はこのような内倒し開閉機構65を具備しない
窓にも適用でき、この場合には、モータ3は固定解除指
令、即ち施錠、施錠解除指令によって作動される。
[発明の効果] 以上のように本発明によれば、自動移動力発生装置が
設けられているため、自動的に可動体を移動させること
ができ、窓の施錠、施錠解除等を自動的に行わせること
ができ、特に大型の窓において窓の施錠等が極めて容易
になる。
また、手動移動力発生装置が、手動装置において、自
動移動力発生装置と可動体との連結を解除するため、手
動移動力発生装置の負荷を低減し得た状態で施錠解除を
行うことができ、緊急時等容易、迅速に窓の開放を行い
得る。そして手動移動力発生装置が、自動移動力発生装
置と非連結にされている本発明によれば、自動移動力発
生装置は、特に大きな移動力を必要としないで所定の移
動力でもって、可動体を移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の好ましい一具体例の斜視図、第2図
は、第1図に示すナット及び連結板の装着状態の説明
図、第3図は、本発明の駆動装置を具備した内倒し開き
状態の窓の説明図、第4図は、第3図に示す窓において
窓が閉じられた状態を示す正面図、第5図は、第4図に
示す窓に適用された内倒し開閉機構の正面断面説明図、
第6図は、第5図に示すVI−VI線断面図、第7図は、第
4図に示す窓に適用された内倒し開閉機構の平面断面説
明図、第8図は、第4図に示す窓に適用された内倒し開
閉機構の動作説明図、第9図は、第4図に示す窓に適用
された内倒し開閉機構の動作説明図である。 3……モータ、21……連結解除突出部、22……係合突出
部、26,26a、27……歯車、35……駆動装置、36……窓、
54……窓枠、58……窓框、65……内倒し開閉機構、66…
…帯状体、74……掛金、75……受金。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】窓枠とこの窓枠に対して内開き開閉自在な
    窓框との間に配置されており、窓框を窓枠に対して固定
    する固定機構に、移動により窓枠に対する窓框の固定及
    び固定解除をおこなわせるように、窓框の周囲に移動自
    在に配設されて固定機構に連結され、窓框の角部で屈折
    し得るように窓框の角部に配された可撓性部を備えた可
    動体に対する駆動装置であって、可動体を固定、固定解
    除指令に従って移動させるべく、可動体に連結された自
    動移動力発生装置と、手動により作動されることにより
    可動体と自動移動力発生装置との連結を解除すると共に
    可動体と連結して可動体を移動させて固定機構による窓
    框の窓枠への固定状態を解除させる手動移動力発生装置
    とを具備した駆動装置。
  2. 【請求項2】手動移動力発生装置は、自動移動力発生装
    置の負荷とならないように、自動移動力発生装置と非連
    結にされている請求項1に記載の駆動装置。
  3. 【請求項3】窓枠とこの窓枠に対して内開き及び内倒し
    開閉自在な窓框との間に配置され、窓框を窓枠に対して
    内倒し開閉する内倒し開閉機構と、窓枠と窓框との間に
    配置され、窓框を窓枠に対して固定する固定機構と、窓
    框の周囲に移動自在に配設されており、移動により窓枠
    に対する窓框の内倒し開閉を内倒し開閉機構におこなわ
    せる一方、窓枠に対する窓框の固定及び固定解除を固定
    機構におこなわせるべく、内倒し開閉機構及び固定機構
    に連結され、窓框の角部で屈折し得るように窓框の角部
    に配された可撓性部を備えた可動体とを具備する窓開閉
    装置の駆動装置であって、可動体を窓内倒し及び固定指
    令に従って移動させるべく、可動体に連結された窓枠及
    び窓框のいずれか一方に取り付けられた自動移動力発生
    装置と、窓枠及び窓框のいずれか一方に取り付けられて
    おり、手動により作動されることにより可動体と自動移
    動力発生装置との連結を解除すると共に可動体と連結し
    て可動体を移動させて固定機構による窓框の窓枠への固
    定状態を解除させる手動移動力発生装置とを具備した窓
    開閉装置の駆動装置。
  4. 【請求項4】手動移動力発生装置は、自動移動力発生装
    置の負荷とならないように、自動移動力発生装置と悲連
    結にされている請求項3に記載の駆動装置。
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